さて、本日は予想通り政権が変わるとわかった途端に出てきた問題について書いていきます。
初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。
ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)
注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています
・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです
・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう
・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
現在韓国では、政権が保守系に移行することに連動し、ソメイヨシノの韓国起源説が復活しつつあるが、「ソメイヨシノと王桜が別種かどうか」という部分で大きな論争となっている。
その背景として、数年前に政治的な理由からソメイヨシノの韓国起源説は、「韓国が王桜とソメイヨシノが別であると発見した」と事実を歪めて自己正当化することで、問題に決着をつけようとしたが、それが上手くいかなかったことが原因となっている。
これには2つの原因があり、韓国ではソメイヨシノと王桜が「同一の桜である」とプロパガンダしてきたためどちらも「왕벚나무(ワンボンナム)」という表記であることからくる混乱と、「桜の花見」が文化として定着してしまっているため、「日本の桜で花見をしている」という事を受け入れられない人々が多い事が関係している。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。
1:起源論争の再発
この件に関してなのですが、まずはソメイヨシノの韓国起源説がどのような経緯を辿ってきたのかを知らない人は、以下の過去記事を読むことをお勧めします。
ソメイヨシノ韓国起源説問題まとめ(前編) - 日韓問題(初心者向け)
ソメイヨシノ韓国起源説問題まとめ(後編) - 日韓問題(初心者向け)
今年のソメイヨシノの韓国起源説 - 日韓問題(初心者向け)
ソメイヨシノの韓国起源説は終わった? - 日韓問題(初心者向け)
なぜかというと現在の状態に行き着くまでの経緯が非常に複雑な背景をもっているため、この場でそれを最初から説明しているときりがないので、過去記事の情報を持っているという前提で今回の記事を書いていきます、その点だけご了承ください。
そのうえで最低限の情報として、以下の予備知識を。
元々ソメイヨシノの韓国起源説は、韓国の保守系が李承晩の復権に利用しようとしていたという背景があったわけですが、「正しさ」と「序列の高さ」が同じ意味を持つ韓国では、革新系の文在寅氏が大統領になったことで、この計画がとん挫します。
そしてこの問題の手打ちとして、それまで王桜とソメイヨシノは同じ桜であり、「起源は韓国であり日本が盗んだ」としていた韓国国立樹木院が、「日本も王桜(ソメイヨシノ)の起源を主張していたが、我々が「別種であることを突き止めた」と日本に責任転嫁することで、問題を手打ちにしたという経緯があります。
そのうえで最近のこちらの記事から
済州市民・環境団体「ソメイヨシノ原産地研究再調査せよ」
聯合ニュース(韓国語) 2022-04-13
https://www.yna.co.kr/view/AKR20220413067300056
(済州=
聯合ニュース)チェ・ジチョル記者=済州地域の市民・環境団体などが済州で自生する
ソメイヨシノを「日本
ソメイヨシノ」と発表した国立樹木院を非難し、即時の再調査を要求した。
済州と未来研究院と済州環境文化院、西帰浦文化事業会、済州参加環境連帯、済州生態写真研究会などは13日、報道資料を通じてこのように明らかにした。
これらの団体は「国立樹木院が2018年に進行した「王桜遺伝体解読」研究を踏まえ、国家標準植物リストから漢拏山が原産地である「王桜」を自生植物リストから削除したのに続き、日本名「ショメイヨシノ」と呼んで異名を「さくらの木」、「さくら」と表記した」とし「これは済州がソメイヨシノの原産地であることを否定し、生物主権を放棄したもの」と指摘した。
彼らは「国立樹木院の研究が様々な専門家の意見収束と議論なしに一方的に行われ、漢拏山で自生する王桜235本のうち、たった5つの遺伝体解毒結果を全体を代表するものとして一般化したのは明らかな誤り」と主張した。
彼らは「漢拏山で発見された自生王桜分析対象を拡大し、ソメイヨシノの原産地と遺伝型多様性に対する総合的研究を直ちに再開せよ」と森林庁に要求した。
また「エラーがあったことが認められる時、森林庁国立樹木院はソメイヨシノを国家標準植物リストから自生植物に即座に原状復旧し、国民に謝罪しなければならない」と話した。
記事によると、済州島の市民団体や環境団体が、この国立樹木院の発表に今頃になってクレームを入れてきているという記事です。
記事では「国立樹木院が2018年に進行した「王桜遺伝体解読」研究を踏まえ、国家標準植物リストから漢拏山が原産地である「王桜」を自生植物リストから削除したのに続き、日本名「ショメイヨシノ」と呼んで異名を「さくらの木」、「さくら」と表記した」とし「これは済州がソメイヨシノの原産地であることを否定し、生物主権を放棄したもの」と抗議をしているようです。
どうしてこうなっているのかは、次の記事を読んでもらうとわかります。
済州王桜は「日本産」主張、明らかな虚偽
済民日報(韓国語) 2022.04.06
http://www.jemin.com/news/articleView.html?idxno=734710
キム・チャンス漢拏山生態文化研究所長国立樹木園の生物主権放棄
世界で唯一、済州島にだけ自生地が存在する王桜の木の一部樹種について、山林庁国立樹木園が「日本王桜」と明らかにしたのは明白な虚偽という主張が提起された。国立樹木園の発表以降、王桜の生物主権が揺れて、全国街路樹の交替の主張まで提起されるなど、国家機関が混乱を招いたという批判が出ている。
キム・チャンス漢拏山生態文化研究所長(元国立山林科学院暖帯亜熱帯森林研究所長)は6日、済州道議会道民カフェで記者会見を開いて、「国立樹木園が済州王桜の木や、日本にある王桜の起源と種が違うと発表した後、汝矣島(ヨイド)や鎮海(チネ)など全国各地に植えられた桜の木を日本産とし、伐採という動きが起きているのが実情」とし、「行政や解説者など社会から王桜の木が日本という認識が広がり、これ以上見過すことができなくなった」と表明した。
国立樹木園はこれに先立って、2018年9月、報道資料を通じて「遺伝体分析の結果、済州島王桜は、日本東京と米国ワシントンに植えられた日本王桜の木と明確に区分される互いに異なる植物」と主張した。
また、国立樹木園は2020年我が国の国家標準植物目録から王桜の木を自生植物から削除し、栽培植物として再分類した。
これに伴い、最近では王桜を日本名の「ソメイヨシノ」と呼んで交替しなければならないという主張が出ている。済州島が王桜の自生地であることを立証する決定的証拠である梧登洞(オドゥンドン)王桜の木(済州道郷土遺産第3号)まで脅かされることになった。
シン・ジュンファン元国立樹木長が会長を務めている社団法人桜プロジェクト2050は6日、「国会との汝矣島(ヨイド)に植樹された桜の木を全数調査した結果、90%以上が日本原産の『ソメイヨシノ桜』と表現、土種の桜の木がない」とし、自生王桜の木の普及の必要性を知らせた。
キム所長は「公式的に韓国固有種の地位を剥奪して、王桜に対する主権を放棄して日本に無償譲渡した」とし、「国立樹木園が当時、調査した済州島内の5個体のうち4個体は済州王桜で、1個体(梧登洞オドゥンドン王桜の木)は東京に植えられた個体と同じ遺伝体グループだったと主張したが、「日本王桜」という種自体がないばかりか、比較個体である東京の桜の木が日本原産という根拠もない」と明らかにした。
さらに、「樹齢140年と推定される梧登洞(オドゥンドン)王桜が厳然と済州で自生するが、国立樹木園はこれを日本王桜と呼び、『入って来た木』とか『栽培中に生態系に抜け出した木』という奇想天外な主張で卑下した」とし、「王桜の自生地である漢拏山の地位を回復して生物主権を取り戻すために誤った発表を正して、科学的な研究が必要だ」と強調した。
この問題には2つの要素が複雑に絡まっているのですが、一つ目は韓国の「桜の名所」に植えられている桜の大部分が「ソメイヨシノ」であるため、国立樹木院が結果的に「そのことを認めた」つまり、桜の名所にある桜のほとんどが日本産であると明言したことを、「公式的に韓国固有種の地位を剥奪して、王桜に対する主権を放棄して日本に無償譲渡した」と憤っているのです。
そしてもう一つの要素は、元々韓国では王桜とソメイヨシノは全く同じ種であると主張し、その既成事実化のためにどちらも表記を「왕벚나무(ワンボンナム)」としてきたため、多くの人が「済州島固有の王桜の起源を日本産にした」と思いこんだという背景もあります。
つまり、「日本統治時代に日本から来たものは全て悪である」と子供のころから教えられてきた韓国人達は、「桜の名所にある桜が日本産である」という事実を受け入れられなかったという背景と、韓国政府が「同じ種」とするための既成事実化のために、王桜とソメイヨシノを「ワンボンナム」という同じ名称にしたため、多くの韓国人が「別の種」という事が理解できず、勘違いしたままであったという背景があるわけです。
2:混乱の原因
こうした混乱が起きている事は、次の記事からもわかります。
再び吹き出た王桜原産地論争
KBS(韓国語) 2022.04.06
https://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=5433962&;;;ref=A
[アンカー]
近頃、済州の各所で桜の花が壮観でしょう。
この王桜の木の原産地は日本だと知られていて、4年前に国立樹木園が発表した遺伝体分析結果もそのような通説を裏付けています。
これを正面反論する主張が提起された。
シン・イクファン記者の報道です。
[リポート]
道の両側に王桜が並んで桜トンネルを成している済州市典農路(チョンノンロ)。
観覧客のほとんどが王桜の原産地を日本だと理解しています。
[イム・ヒョヌ/ソウル市カンドン区:「日本だと思っています。日本から入って来た。植民地時代の頃に全部植えたものとだけ聞きました。」
しかし、王桜の木の自生地はこれまでに日本から発見されたことがありません。
ここは、漢拏山(ハンラサン)中腹にある王桜の木の自生地です。
このような王桜の自生地は、漢拏山だけで235ヵ所あります。
国立樹木院が2018年、この漢拏山自生王桜のうち、5本の遺伝体を分析した結果、4本を固有の済州王桜と判断しました。
問題は、残りの1本を日本東京にある王桜の木と遺伝タイプが同じだと発表したことです。
その後の措置として、2年後に国家標準植物目録を発表して、王桜を自生植物編から削除して、栽培植物編に入れました。
このような国家機関の発表は、最近国内に植えられた王桜の多くが日本で人為的に交雑した雑種である日本王桜だとして、済州産に交替しようという主張につながっています。
これに対して、元山林庁職員である王桜の専門家は、国立樹木園が日本産だと主張するいわゆる「ソメイヨシ桜」さえも自生地は韓国だと反論しました。
[キム・チャンス/漢拏山生態文化研究所長:「日本で人為的に雑種を作ったということを前提に、今主張を繰り広げています。しかし、その根拠が、記録にせよ、現在どんな物かにせよ、何もありません。」]
国立樹木園は、公信力のある研究を通じて、漢拏山王桜の木1本が日本の小石川植物園にある供試木と似ていることを確認したと発表しました。
日本固有種が漢拏山に自生することになった起源については、栽培種である可能性があるとだけ説明しました。
KBSニュースのシン・イクファンでした。
ソメイヨシノの韓国起源説を「全国レベルの起源主張」にまで育て上げた元凶のKBSが、今度は「国立樹木園が日本産だと主張するいわゆる「ソメイヨシ桜」さえも自生地は韓国だ」「日本で人為的に雑種を作ったということを前提に、今主張を繰り広げています。しかし、その根拠が、記録にせよ、現在どんな物かにせよ、何もありません」という主張を紹介し、更に煽っているのです。
実際には、ソメイヨシノがオオシマザクラとエドヒガンの交雑種であることは1900年代の時点で判明していましたし、1995年の時点で遺伝子解析もされており「ソメイヨシノがクローンであること、遺伝的にエドヒガンとオオシマザクラを親に持つ」という結果が出ています。
www.jstage.jst.go.jp
また、1930年代に植物学者の小泉源一博士が王桜とソメイヨシノが同種であると主張したことがありますが、当時から疑問視されていますし、日本における論争の主流は(ソメイヨシノは)エドヒガンとオオシマザクラの「自然交雑か人為的交雑か」というものであり、韓国側の主張はこの小泉博士の主張を自説に都合よく歪めたものでしかありません。
要するにKBSは一応王桜とソメイヨシノは別種であるという主張を紹介しながらも、また「王桜とソメイヨシノは同種である」という主張を紹介し再度煽っているというわけです。
そしてこうなった背景として、「政権交代が起きたから」というのもありますが、次の記事にあるように
[リュスンヨルコラム] 100年 桜花歴史 清算大長征が始まった
UPIニュース(韓国語) 2022-03-28
http://www.upinews.kr/newsView/upi202203280068
桜が咲いた。市民たちが再び桜の世界を満喫するだろう。閉じていた桜並木が開放されるという。この2年間、
コロナウイルスは市民たちに花道すら許さなかった。
花が咲いて散ることは自然の循環にすぎない。しかし、今年の桜は違う。3年ぶりの開放というだけではない。桜の歴史を振り返って、正すプロジェクトに拍車がかかったためだ。
いわゆる「王桜プロジェクト2050」だ。2050年までに市街の桜を私たちの花・王桜に変えていこうという市民運動だ。 先月、シン・ジュンファン元国立樹木園長を会長に選出して、「大長征」を始めた。
韓国人にとって桜の花は単なる自然ではない。文化、そして歴史だ。市街の桜の木には不都合な真実がある。日帝強占期に植えられた。ただ美しいからではない。朝鮮を強奪した日本帝国主義の象徴として津々浦々に刺さった。
日帝敗亡後、多くの桜の花が姿を消した。市街の桜の木が切り倒された。朝鮮大衆の噴出の対象になったのだ。ところが復活した。1960年代が始まって、影響力のある日本人、日本企業や団体が在日同胞と共に苗木の寄贈に動いた。みんな日本から渡ってきた日本産だ。鎮海の桜が復活して、国会の桜並木もそうして造成された。
「未来に向けての親善か、植民支配の郷愁か」王桜プロジェクト2050は、創立宣言書で桜の歴史を紹介しながら、こう質問を投げた。「桜に積もった歴史のほこり、私たちの花・王桜で払おう」と先頭に立った理由だ。王桜の原産地は済州、海南だ。
大長征の第一歩は、4月4日午前8時、汝矣島(ヨイド)の国会で始められる。国会内外に植えられた桜の木を精密に調査する計画だという。そのまばゆい姿を汚した歴史のほこりを払い落とすこと、醜い人間史に捕獲された桜を放つことだ。
圧縮するなら「100年桜の歴史清算」だ。大長征が始まった。
王桜とソメイヨシノを別種と認めたうえで、「王桜プロジェクト2050」という、韓国に植えられているソメイヨシノを王桜に置き換えていこうという、計画が立ち上がっているわけですが、王桜とソメイヨシノを同種と主張する人々はこれが気に入らないようなのです。
ちなみにこの計画なのですが、「ソメイヨシノは朝鮮を強奪した日本帝国主義の象徴」「そのまばゆい姿を汚した歴史のほこりを払い落とすこと、醜い人間史に捕獲された桜を放つことだ」と、極めて民族主義的な動機付けがされていますが、恐らく本来の原因は韓国でもソメイヨシノの病気である「てんぐ巣病」が流行しだしたからです。
日本でも北日本を中心にこの病気の流行が発生、治療法がない事から「桜の名所づくり」を行っている公益財団法人日本花の会は既にソメイヨシノの配布・販売を終了しており、代替品種として見た目の似ている「ジンダイアケボノ」や「コマツオトメ」への植え替えを推奨している状態です。
要するに、本来は単にソメイヨシノのような接ぎ木や挿し木で増える「クローン種」にとって致命的な病気が流行したため、別の桜に置き換えるというだけの話を、ただの面子のためだけに「ソメイヨシノは朝鮮を強奪した日本帝国主義の象徴」などと不必要な動機付けをしたため、余計に誤解と混乱を生んだという背景があるわけです。
さらに次の記事でも
「110年以上、『倭色の命名』 私たちの花の王桜をちゃんと愛さなければ」
ハンギョレ新聞(韓国語) 2022-03-31
https://www.hani.co.kr/arti/society/ngo/1037101.html
「木博士」シン・ジュンファン元国立樹木園長
「過去100年以上、桜の花に積もった歴史のほこりを、私たちの花の王桜で取り払おうとしています」
今年2月に発足した「王桜プロジェクト2050」の会長、シン・ジュンファン元国立樹木園長(66)は31日、宣言文で明らかにした通り、「桜花解放」に向けた第一歩を4月から始めると明らかにした。王桜プロジェクトは4日、ソウルの代表的な桜の名所であるヨイソロ(ユンジュンロ)をはじめとする国会内外と、汝矣島(ヨイド)一帯で9チームを構成して、王桜の木の生態調査に動く。
「桜の木は、日帝の象徴化のように知られ、解放以降、大々的に除去されましたが、1960年代の韓・日国交正常化再開以降、在日同胞や日本企業の寄贈を通じて、また大々的に広がりました。だから日本原産の「ソメイヨシノ」の木が大半を占めています。済州島の漢拏山(ハンラサン)で自生する王桜を繁殖増殖して、2050年までに全国的に変えていくキャンペーンを繰り広げようと意志を共にする生態学者、園芸専門家、篤林家、言論人など111人がまず動き出すことになりました」
現在、社団法人登録を推進中の王桜プロジェクトは、年次的に汝矣島と鎮海をはじめ、慶州、九礼、群山、釜山、霊岩、済州、河東などの桜の名所や県忠園、王陵、遺跡地などに植えられた桜樹種を調査し、発表を続ける予定だ。
最近「王桜プロジェクト2050」初代会長を務め、
生態学者・園芸専門家・ジャーナリストなど111人
「韓国自生種王桜全国普及キャンペーン」
4日汝矣島国会内外の桜初の生態調査
解放のきっかけを切り、60年代に戻り、
「日本の雑種とは違う漢拏山の王桜を植えなければならない」
「汝矣島(ヨイド)一帯の桜の木もまた日本の樹種であると予想されますが、遺伝子分析などを通じて、科学的かつ客観的なデータを通して確認して、根拠を残して広く知らせようと思います。 『ユンジュンロ』という名称も日本式なので、ヨイソロまたはヨイバンチュンロと用いたらいいですね」
ソウル市の記録を見ると、ソガン大橋南端から国会議事堂の後方を回ってヨイ2橋北端まで続く1.7kmをはじめ、汝矣島(ヨイド)を取り囲む堤防7.0kmでは、1968年から35年までの王桜1440本が一度に植えられた。その後、1886本の桜の木とともに、チンダレやケナリ、チョルチュク、チョパプナム、マルバルドリなど、13種8万7000本あまりの春の花が咲いて、2005年から毎年3月末から4月初めにかけて、汝矣島(ヨイド)の春花祭りが開かれている。今年はコロナ大流行で中断されて以来、3年ぶりに汝矣島桜花祭りもまた開かれる。
「王桜プロジェクト」を初発議して事務総長を引き受けたヒョン・ジンオ北東ア生物多様性研究所長は、このように遅れて「桜花解放」キャンペーンを展開するようになったきっかけは、王桜原産地をめぐる韓日学界の論争が110年越しで終わったおかげだと紹介した。2018年、山林庁国立樹木園と明知(ミョンジ)大、嘉泉(カチョン)大の研究チームは、誘電体(ゲノム)を完全に解読して済州の王桜と日本の王桜は互いに異なる別種であるという事実を明らかにした。「済州の王桜は、漢拏山(ハンラサン)に自生するオルボッナム(エドヒガン)を母系として、サンボッナム(オオヤマザクラ)を父系として誕生した自然雑種で、日本の王桜はオルボッナム(エドヒガン)を母系とし、オオシマ桜を父系とし、数百年前に人為的な交配で作られた雑種」と確認したのだ。
「すでに知られているように、済州王桜の木はフランス人宣教師エミール・タケ神父が1908年、漢拏山(ハルラサン)観音寺で自生しているのを発見して、ヨーロッパ学界に最も早く報告しました。それより前の1901年、日本東京の上野公園で新しい桜の木が発見されましたが、日本国内では自生地が見つかっていませんでした。 タケの標本を受けたドイツベルリン大学のケーネ博士が1912年、韓国と日本で発見された2つの木は全く一緒の王桜の木で、その自生地は済州島だと発表しました。しかし、日本の学界では終始これを認めず、このせいで、私たちの自生種の王桜でさえも『倭色』という濡れ衣を久しく着せられたわけです。」
現所長は「済州島自体で封開洞の王桜の冬雪を活用して組織培養した苗木9000本を漢拏山一帯で育てているが、全国的な普及のために大規模繁殖作業も長期的に推進する計画」と付け加えた。
「韓国の再発見植物探査隊」の会員などで県所長と格別な縁を結んできた新会長は「個人的にソメイヨシノを研究してみた経験はないが、キム・チャンリョル前韓国自生植物園長、パク・ノジョンオンヌリ植物園代表など多様な分野の専門家彼らが自発的に力を集めており、心強い」と話した。
しかし、新会長は自他が公認する「木博士」であり、生態運動家だ。ソウル大森林資源学科で生態学研究で修士と博士学位を受けた彼は1990年から2012年まで国立森林科学院で在職し、気候変動協約・生物多様性協約・砂漠化防止協約関連国際会議に韓国政府代表として参加した。2014年まで国立樹木院長を務めた後、東洋大学教授として在職中の彼は生命の森共同代表も務めている。専門研究の著書ではなく、エッセイ集「再び、木を見る」、「木の一生の人の心」と子供の絵本などを通じて、大衆とおなじみと疎通している。
「礼天で暮らしていた子供の頃、山で野菜を食べるのを探し回り、自然に生物を観察する習慣ができました。特に小学校の低学年の時、学校で分けてくれたカラマツ苗がとてもきれいで粘土で根を包んだのにむしろ息苦しみを防いで死んでしまった衝撃で木を愛するにはしっかり知らなければならないという悟りを得ました。だから周辺反対にも林学を専攻することになりました。」
続いてシン会長はソメイヨシノに絡まった個人的な縁を聞かせた。「植物分類学の代価」とイ・チャンボク(1919~2003)ソウル大教授の最後の弟子に属する彼は、「定年退職後も恩師が導いた韓国自生植物研究会に沿って回答をたくさん通っていました。その時、恩師様が海南二輪山のソメイヨシノを直接分類・鑑定して天然記念物に指定されたのですが、その後もずっと自生種が合っているのか老心初謝されました。幸いなことに、最近の遺伝子分析で漢拏山と別の私たち固有種として確認されたんです」
彼は「人間は自然世界を通るナグネであり、自然とは舞台の俳優にすぎない」と言われた恩師の純粋な学者的良心に従う姿勢で「桜開放」に力を保つと約束した。
類似記事
「日本の桜を抜いて、済州の王桜を植えよう」キャンペーン始まる-Chosun online 朝鮮日報
「タケの標本を受けたドイツベルリン大学のケーネ博士が1912年、韓国と日本で発見された2つの木は全く一緒の王桜の木で、その自生地は済州島だと発表しました。しかし、日本の学界では終始これを認めず、このせいで、私たちの自生種の王桜でさえも『倭色』という濡れ衣を久しく着せられたわけです」 と書かれています。
韓国人達は、今でも「日本は済州島の王桜とソメイヨシノは同種であり、起源は日本にあると主張していた」事にして、とにかく「悪いのは日本である」という前提で、この桜の置き換えを行っているのです。
実際には、1910年代の時点でソメイヨシノは「エドヒガンとオオシマザクラの交雑種である」という説が主流であり、そのうえでイギリス人植物学者のアーネスト・ヘンリー・ウィルソン 博士による「伊豆諸島で自然交配した」という説と、「江戸の豊島区の吉野村で人工交配された」という2つの説が論争になっていたわけですが、そういった歴史は無視されています。
なぜなら、「日本では元々別種と主張されていた」としてしまうと、元々「日本が盗んだ」と主張し続けていた韓国が「間違っていた」という事になってしまうので、「常に自分は正しい選択をしている」と考える韓国人達は、その事実を受け入れがたいからです。
こうして、現在の韓国では「日本が悪い」というストーリーの下、別種派と同種派が争っているというわけです。
3:花見が根付いている
そして、なぜ彼らがここまで「桜」に拘るかといえば、韓国では日本統治時代以来ずっと「桜の花見」が文化として根付いているからです。
次の記事にあるように
ソウル・汝矣島と石村湖の桜並木 3年ぶり開放へ
聯合ニュース 2022.03.22
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220322003100882
【ソウル
聯合ニュース】韓国・ソウル市の代表的な桜の名所として知られる汝矣島と石村湖の桜並木が3年ぶりに一般開放される。
同市永登浦区は22日、区内の汝矣西路(1.7キロ)の桜並木を31日から来月8日まで開放すると発表した。開放時間は、平日は午前9時~午後10時、週末は午前8時~午後10時。30日正午から来月9日正午まで車両は通行止めとなる。また、電動キックボードや自転車の通行も禁じられる。
汝矣西路の桜並木が一般開放されるのは3年ぶり。同区は新型コロナウイルスの流行後、感染拡大防止のため、桜の開花時期に汝矣西路の通行を全面禁止にしていた。
2020年から中止が続いている同区最大の行事「汝矣島春の花祭り」は今年も開催されない。
同市松坡区も3年ぶりに区内の石村湖の桜並木を開放する。24時間開放され、いつでも桜を愛でることができる。同区は20年から桜の開花時期に石村湖への立ち入りを禁止してきた。
コロナ禍以降封鎖が続いていた桜並木が、3年ぶりに解放されたというニュースです。
この記事にもあるように、韓国では桜の開花と花見が生活の一部として根付いているのです。
また次の記事にあるように
ソウルで桜の開花宣言 昨年より11日遅れ平年より4日早く
聯合ニュース 2022.04.04
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220404004600882
【ソウル
聯合ニュース】韓国
気象庁は4日、ソウル市で同日に桜が開花したと発表した。同市
鍾路区のソウル気象観測所にある標本木の
ソメイヨシノで確認した。
ソウルで観測を始めた1922年以降、最も早い開花となった昨年(3月24日)より11日遅れで、平年よりは4日早い。
通常、開花から1週間後に満開を迎える。昨年、ソウルでは3月27日に満開を迎えた。平年並みであれば4月10日ごろに満開を迎える。済州島、大邱、蔚山、光州、釜山などの南部は満開を過ぎた。
韓国では日本のように気象庁が毎年「桜の開花宣言」を行っており、また桜開花宣言や桜前線に利用される標準木も存在しています。
実際、現在韓国では新型コロナによる防疫規制解除が行われていますが、そのニュースと桜の花見シーズンが重なったこともあり、桜の花見がかなり注目されています。
しかしそれと同時に、「李氏朝鮮時代まで朝鮮半島に桜の花見の習慣がなかった」という事も広く知られており、桜の花見が日本起源であることは韓国内でも動かしがたい事実となっています。
実際、1960年代には桜自体を日帝残滓として伐採運動まで起きており、今でもそういう主張をする人々が結構な数いるため、流石にごまかしがきかないのです。
そしてソメイヨシノの韓国起源説は、そうした伐採運動をやめさせるための苦肉の策として出てきた主張だったわけですが、彼らは結局この嘘を克服することができず、結果として現在のように日本に問題の責任転嫁をした挙句、日本のあずかり知らないところで起源派と別種派で争い、日々日本への敵愾心を育てるという状況になっているというわけです。
今後この論争が韓国内でどうなるかは予想できませんが、「日本が悪い」という主張は決してなくならないでしょう。
常に問題を他者のせいにすることで「解決したこと」にしてきた彼らには、こうした問題を認め自らの力で克服するという習慣も覚悟もないからです。
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