日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

「韓国に対して謝罪すれば解決する」は大きな間違い


さて、今回は最近あちこちのメディアで取り上げられる「まず韓国に謝罪しよう」という論調への反論についてです。


このことを書く前に少し私の持論を書きます。
どんな事でもそうですが、問題というのはほぼ必ず解決策があります、そのためには多大な労力が必要となるわけですが、労力を惜しまなければ大抵の問題は解決が可能です。
勿論、その問題を解決するための労力が結果に見合わなければ、当然問題が先送りにされる事はあるわけですが、それでも理屈の上では解決可能です。


ただし、これには例外が存在します。
それは実体を伴わない、或いは実態からかけ離れた問題提起というものは、そもそも実態が無いからこそ解決不可能だということです。


問題を解決するためには、その問題の実態を正確に把握し、問題を理解する事から始めないといけないわけですが、根本的に問題そのものが実体を伴わなかったり架空の「物語」だったとしたら、それはつまり実態を把握すると言うスタートラインにまず立つことができないというわけです。


日韓の問題を見ていると、この「実体を伴わない問題」というものが非常に多く、しかも韓国はこの実態を伴わない問題を現在も新たに「生産」し続けています。
以下の事例は、そういった問題がリアルタイムで「つくられた」例です。


「韓国を罵れば稼げる」…右傾化、安倍首相こえて日本全体の問題(1)
2015年04月23日09時20分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/423/199423.html
23日、日本市場にリリースするギャラクシーS6とS6エッジスマートフォンには「サムスン」というロゴを探してみることはできない。

製品の前面と裏面、いやホームページからもサムスンをはずした。テレビ広告も同じこと。「サムスンギャラクシーS6」ではなく、「ドコモギャラクシーS6」「auギャラクシーS6エッジ」として紹介する。ドコモとauは日本で1・2位の移動通信会社だ。「日本市場の特殊性を考慮した措置」というがもともとS5まではこうではなかった。こうまでしなければならなかった理由は何か。業界関係者は「2013年8月にドコモがギャラクシーを“戦略ラインナップ”から外した背景には日本政府の影響があったが、今はその時とは局面がまた変わった」と分析した。日本政府が韓国製品を牽制する次元ではなく、そのまま普通の日本国民も韓国製品といえば敬遠するような状況になっているということだ。
(後略)



この問題なのですが、重要なのは2013年に何があったのかです。
韓国はこれを「日本で嫌韓が広がったから」としているわけですが、主要原因は実際のところまるで異なります。
それを知ってもらうために以下の記事を


「ケタ違いに故障が多い!」サムスンGALAXYシリーズに、ドコモショップから悲鳴が……
ニコニコニュース/日刊サイゾー 2013/7/26
http://news.nicovideo.jp/watch/nw705537
中国に住む女性がiPhone充電中に感電死した事件をめぐり、iPhone製造元のアップル社が徹底調査を明言。だが、お隣韓国の“巨大企業”サムスン社製のスマホにも、シャレにならないトラブルが続出しているという。

 問題があったのは、同社の主力商品である「GALAXY」シリーズだ。通信業界関係者が明かす。

スマホだけでなくタブレット型でも、充電機能の不具合が続々と報告されています。『充電が遅い』というだけならまだしも、充電器に挿しているのに一向にバッテリーがたまらないというんです」

 通常、バッテリーゼロの状態からフル充電までにかかる時間は「3~4時間程度」と言われているが、不具合が生じた同機種では「10%の充電に12時間かかることもある。また、100%と表示されていたのに、少し使っただけで一気に50%以下に減った事例も報告されている。かといって、電池パックそのものが劣化しているのかと思ったらそうではない。購入して1週間後に、こうした不具合が起きたケースもある」(同)という。

 これではスマホどころか、携帯電話とも呼べない。都内のドコモショップでは、こうした故障を訴える顧客が後を絶たず「その処理だけでパンク状態」という。

ところが、製造元のサムスンは見て見ぬフリ。「うちの製品に限って、そんなことはない!」と言わんばかりの対応という。

「他社でも不具合が生じるケースはあるんですが、サムスン製はケタ違いに多い。充電機能の不具合は半年以上前から報告されていて、サムスン側にも原因究明を求めているはずなのですが、一向に対応策は提示されません。サムスンは韓国では政府にも影響を及ぼすような巨大企業。社員はみなエリートばかりです。そのおごりから『おまえらでなんとかしろ!』という態度なのです」(NTTドコモの法人営業社員)

 仮にこれが自動車メーカーだったら即リコールだが、「現段階で、回収や新機種への無償交換を行う予定はない」(同)という。

 韓国誌ライターは、背景に日韓関係の悪化も影響していると分析する。

「韓国での日本バッシングは、日に日に強まるばかり。韓国人の誇りであるサムスンが謝罪して、欠陥品を無償回収するなんて、あってはならないことなんです」

 衣料品や食料品と同じで、携帯電話もメーカーで選択する日が来たのかもしれない。



見ての通り、サムスン側の製品の不具合やそれに対するサポート体制の不備から信用を失い、それがその後も改善されなかったため後を引いた結果なわけです、嫌韓現象はそういったものに「後付け」されたものでしかありません。
つまり主要構成要素ではないわけです。


以前も書いたように、日本と韓国では信用と言う物に対する考え方が全く異なりますから、恐らく韓国側は多くの人々がなぜ今でもこれが後を引き問題になっているのか、本質的には理解すらしていないでしょう。


また、韓国には「絶対的正しさ」という概念があり、更に自己の優越性は他者の劣等性を担保として成り立つとの価値観があるため、自分達は全く間違っておらず何一つ落ち度が無い、或いは落ち度があってもそれは相手の落ち度から比べたら些細な事と考える傾向にあります。


したがって、韓国的価値観では先ほどの中央日報の記事のような結論になるのは「当たり前の事」なのです。
サムスンには全く落ち度が無い、或いはあってもそれは些細な事と考えている以上、「原因は嫌韓だ」「日本人右傾化だ」とするのが最も腑に落ちるというわけす。


しかし、先ほども書いたようにサムスンの売り上げた落ちた主要原因は別にあり、それは仮に嫌韓を何とかできたところで根本的な解決にはなりません。
つまり、今回彼らが起こした問題提起というのもは、韓国内ではそれで解決できても、日本では全く問題の解決にならず、それどころか指摘自体がまるで実態を伴っていない事から、この要求を韓国が日本にし続ける限り、問題は絶対になくならないわけです。


原因が根本から違うのですから、これは当たり前です。
しかし、この価値観の違いを韓国側は全く理解していませんし、何より日本で韓国を擁護する人々は、「違いの指摘」すらも差別問題に摩り替えてしまうため、こういった問題が今現在リアルタイムで延々と積み重なり続けているわけです。


また以下の事例も同じです。


【記者手帳】安倍晋三の口ばかり見ている韓国人
朝鮮日報 2015/04/28
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/04/28/2015042800962.html
http://web.archive.org/web/20150428104609/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/04/28/2015042800962.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/04/28/2015042800962_2.html
http://web.archive.org/web/20150428104742/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/04/28/2015042800962_2.html
朝鮮人だけが日本軍慰安婦として連れていかれたわけではない。朝鮮人の少女が最も多かったが、日本の遊郭で働いていた女性たちもたまにいた。毎日新聞の記者、千田夏光(1924-2000)は1963年、第2次大戦当時の写真記者たちが撮影した2万枚以上の未発表写真を整理していたところ、気になる写真を見つけた。中国江蘇省徐州戦闘の際、着物の裾を上げて河を渡る2人の女性の写真だった。兵士しかいないはずのこの場になぜ女性がいたのか、千田は疑問に思った。すると中国で従軍した経験のあるベテランの写真記者が「これは従軍慰安婦だ」と説明してくれた。

 長い取材が始まった。9年後に千田は「慶子」という名の日本人従軍慰安婦の証言を聞き取り、これを本にまとめた。後にこの問題が外交の懸案になることなど、当時は誰も予想していなかった時代だ。その後、千田は慶子が朝鮮人の少女たちと共に輸送船に乗り、上海で船を降りる1937年12月の状況を詳しく書いた。この船には小銃の弾丸5万発、砲弾800発、馬170匹も積まれていた。「軍属」と書かれた腕章を着けた業者が「大金を稼がせてやる」と言って慶子や少女たちを集めた。慶子は自分が何をしに来たのか理解していたが、朝鮮人少女たちは分からないようだった。誰もが貧しかった。少女たちは何かを恐れた顔で「軍人さんたちの食事を準備し、洗濯だけしていればいいのでしょうか」と尋ねた。

 慰安所で最初の兵士を迎えた時、慶子は隣の部屋から朝鮮人少女が悲鳴を上げるのを聞いた。その少女は食事の時間になっても出てこられなかった。慶子が他の朝鮮人少女と共に様子を見に行ってみると、下着を着直そうともせず血を流したまま横になっていた。涙はすでに乾き切っていた。
(中略)
多角外交は非常に難しい。終戦から70年を迎える今年8月、新たに「安倍談話」が発表されるまでまだ時間がある。米国と中国が韓国を後押しするかどうかに関係なく、韓国は安倍首相に「村山元首相と同じく、植民地支配に対して痛切に謝罪せよ」と要求しないわけにはいかない。今それを怠ると、これまで戦ってきた理由まで崩れ去ってしまう。

 われわれが深く考えねばならないのは8月以降だ。安倍首相が仮に謝罪したとしよう。これを受け入れるべきだろうか。謝罪しなかったとしよう。ではどうするのか。大統領府と外交部(省に相当)はこれについてどう考えているのか気になる。われわれは「次に安倍は何を言うのか」と安倍首相の口ばかりを見詰めている。




この記事で言及されている千田夏光という人物なのですが、最近は日本で殆ど話題に上がらないので知らない人のために少し説明しておくと、1970年代にいわゆる従軍慰安婦問題を「作った」張本人です。
にも拘らず現在どこでも殆ど話題に上がらないのは、彼の著書があまりにも荒唐無稽で事実誤認や曲解、捏造が山ほどあり、単なるほら吹きだったことがとっくにバレているからです。
ついでに書けば吉田清治のネタ元のひとつでもあります。


ですから、現在日本で慰安婦問題の解決を訴える人々は殆どの場合この千田の著書には触れません。
触れればたちまち自滅してしまうからです。


また、慰安婦=女子挺身隊としたのも、慰安婦が20万人いたとしたのもこの千田の著書が最初なのですが、当然根拠は何もありません、ただ資料を斜め読みして都合よく曲解や改竄をしただけです。
この辺りは既にあちこちで調査され詳しい情報が存在するので、知りたい方はそれぞれ調べてもらうとして、今回重要なのはこの千田の著書が荒唐無稽な「物語」であるということです。


※2015年4月29日23:40分追記
コメント欄でもご指摘があったとおり、慰安婦=女子挺身隊との混同自体は1940年代に既に確認されています。
今回の記事では、あくまで現代において女子挺身隊を慰安婦と混同させて広めた人物が千田夏光という事になります。


当然のことですが、架空の物語を提示して解決を要求したところで、もとが架空の話なのですから解決も何もありません。
しかし上記で引用したように、韓国ではこの話が事実としてまかり通っており、記事中にもあるように「その前提」での解決を要求しています。
当然の事ですが、これも解決不可能な問題です。


以前も書いたように、韓国人にとって正しさというものに根拠は原則必要ありませんし、根拠を使う場合にはあくまで正しさの添え物程度でしかありません。
だから「彼らの常識」ではこれでもいいわけですが、当然日本でそれが通用するわけではありません、日本には日本の、韓国とは異なる常識があるからです。


これを踏まえて、「(韓国に対して)謝罪すれば解決する」と主張する人々には大きな問題が存在します。
「そもそも具体的に何に対して謝罪するのか」
という事です。


この辺り、朝日などのいくつかのメディアや或いは何人かの学者は、明らかに全て解っていて問題をはぐらかし、なし崩し的に韓国側の言分を認めさせようとしているのが明らかなのですが、そういった確信的にやっている論外な人々は置いておくとして、問題はそれ以外の人々です。


彼らは恐らくよく考えもせずに「日本が過去にしてきた悪い事」に対して謝罪すれば解決すると考えているようなのですが、そもそも韓国側は今まで書いてきたように問題を次々と新たに「つくりだす」という事を延々と続けており、しかもその殆どが実体を伴わない解決不能の問題です。


そして彼らにとって自己の優越性は他者の劣等性が担保として必須な以上、この「つくりだす」行為は決して止まりません、むしろ韓国側の要求を呑めば飲むほど増えていきます。
なぜなら、要求を終らせた時点で自己の優越性を韓国人自身が実感できなくなるからです。


また当然のことですが、現在進行形で増え続けている「問題」全てに謝罪して解決するなど、物理的に不可能ですから、「謝罪すれば解決する」と主張する人々は何一つ問題を調べずに、適当な事を無責任に主張し続けているだけという事になります。
ある意味で朝日などよりずっとたちが悪いのです。


彼らはまず、日本と韓国の間にある大きな価値観や認識の隔たりをしっかりと知るべきでしょう。
何かを主張するのならば、知った上でやるべきです、何も知らずに無責任な言動を繰り返すのは善意では無く単なる「おためごかし」でしかありません。


彼ら韓国人が「常識」としているものは、到底日本人には受け入れられない「非常識」なのです、勿論これは逆も言えます。どんな形であれ「現状の解決」をしたいのならば、まずは相手がどんな考えを持ちどんな主張をしているのか、そこにはどのような価値観があるのか、それをまず知り「理解」するべきなわけです。


今現在日韓の問題に様々な「謝罪ありきの解決」を持論として主張する人々は、はっきり書けば韓国の事を何も見ていません。
これではお話にならないのです。


※2015年4月30日0:05追記


ご要望がありましたので引用記事と解説を少し追記します。


[オピニオン]2人の春樹の無限謝罪論 
東亜日報 2015/04/18
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2015041838738
(前略)
◆「日本政府は慰安婦被害者に対して謝罪と贖罪をし続けなければならない」。最近、もう一人の春樹が「無限謝罪」について言及した。旧日本軍慰安婦問題の解決に向けて活動してきた和田春樹東京大学名誉教授だ。行動派知識人として知られる村上春樹教授は、訪韓インタビューで、「もういい、納得した、と言える人は当事者しかいない」と強調した。今月29日の安倍晋三首相の米上下両院合同会議には、慰安婦問題解決の具体的な内容が必ず含まれなければならない。
(後略)



この記事なのですが、要するに以前何処かの記事で書きましたが「日本が永久に謝罪し韓国側がそれを許し“続ける”」というのが、彼らにとっての理想の日韓関係だからです。


韓国人は、日本人に対して絶対的な「道徳的優位性(正しさ)」を持っていると確信しています。
また、先ほども書いたように韓国人の価値観では、他者の劣等性こそ自己の優越性の証明になるわけですから、韓国人が自己の優越性を感じ続けるためには、「儀式」としての謝罪する日本と許し続ける「寛大な韓国」という構図が絶対に必要なのです。


またこれには以前紹介した恨(ハン)の概念も関係しています。
韓国人にとって恨とは終りの無いものです、終りが無いのですから永久に感じ続けないといけません。
そして恨とは一過性の「晴らす」行為が必要な物であるため、「謝罪し続ける日本」がまさにこの「晴らす」行為となるわけです。


韓国人の望む日韓関係の理想的な姿とは、この構図が完全な形で成り立ってこそ成立するものであり、それに反する行為は如何なる内容であろうと容認できないのです。
当然日本の望む友好の姿とは全く違います。