日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

日韓問題とイデオロギー論争


初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


さて、本日は日韓問題でも必ずと言っていいほど出てくるイデオロギーの問題、主に保守・革新・リベラルについて書いて行きます。


以前から書いているように、日本と韓国では社会的に常識となっている価値観に大幅な違いがあり、韓国で常識とされている事が日本ではとても受け入れられない常識である場合も非常に多く、日本と韓国の間の問題も大半がこれに起因している。


そのうえで、日本の「リベラル」とされる人々は、政治的な少数派の意見を尊重する「寛容さ」の象徴として日韓友好を掲げている場合が多いが、そもそも韓国的価値観と日本社会の価値観は相容れないものが多い上に、韓国的価値観は「非寛容」な部分が多く、本来ならば「リベラル」との相性が悪く、実際には彼らはリベラルではない。


また、日本のネット上で「保守」を名乗る人々の場合、こうした「リベラルを名乗る人々」の反対勢力として保守としている場合が多いが、そもそもこの「リベラルを自称する人々」はリベラルではなく、また実際には「左派」ですらないため、大半の人々も本来は保守ではない。


1:韓国と日本は相容れない


まずはこちらの記事から

市民意識」ではなく「罰金」を恐れてゴミを拾う日本人
インサイト(韓国語) 2018-07-06
http://www.insight.co.kr/news/164796

ゴミ拾いをする『青い服』の人たち。世界中の人々が彼らに注目している。
2018ロシアワールドカップで驚くべき結果を見せ、異変を起こした主人公は日本代表チームだった。

しかし主人公は他にもいた。観衆を埋め尽くした日本人の成熟した観覧文化も際立った。
試合で勝利しようが敗北しようが重要ではなかった。日本人は試合終了後に席を離れてゴミを拾う姿を見せた。
本当に素晴らしく、模範とすべき姿と全人類が感嘆した。
日本人の市民意識はもちろん見習うべきだが、自我陶酔が度を越えて眉をひそめさせたりした。

実際にゴミを拾う日本人の姿が称賛を受け始めると、日本の放送局はすぐに『日本人固有の特徴であり文化』と称し始めた。
以降、他の人々がゴミを拾う姿を見れば、「日本を見習ってゴミを拾う」と持ち上げた。
酷い場合、日本を真似ていると憶測した。いや、日本人でなければゴミが拾えないと思っているのだろうか?

そのため調べた。 本当にごみを拾う成熟した市民意識は日本人が元々持っていた文化的特性なのか、何が日本人にゴミを拾わせるのか。

日本旅行に行った人なら分かるはずである。街は本当に綺麗である。小さな紙切れを捨てたら恥ずかしいくらいにゴミが全くない。

観光地だけの話ではない。狭い路地の間を歩いて見てもゴミは全くない。

しかし、少しだけ詳細に見ればその理由が分かる。街には『ゴミ無断投棄警告』という標識が至る場所にあるのだが、警告文が殺伐としている。

『ゴミの不法投棄は1,000万円以下の罰金、または5年以下の懲役』

1000万円。韓国ウォンにすると約1億ウォンに相当する金額である。そうなのだ。日本はゴミを出す行為を軽犯罪以上に処罰している。

去る2003年から日本の環境省は、不法廃棄物の処理を根絶して環境を守るため、不法投棄未遂罪と政府の現場検査権を新設した。
そして法人の不法投棄の罰金に最高1億円(約10億ウォン)処するなど、処罰を大幅に強化した。
また一般廃棄物の不法投棄に対する罰金も1,000万円に強化した。


こちらの記事なのですが、要するに「日本人がゴミを拾うのは罰金が怖いからだ」としており、これの何がおかしいのかは日本人なら直ぐにわかるでしょう。


実際のところ、これは非常に韓国的な発想からきている記事で、これも以前から書いてる事ではありますが、韓国には独特の「ウリとナム」という概念があり、「自他の境界線」を広げたり縮めたりしているため、公共という感覚が希薄です。


※ウリとナム
ウリ(自分達)ナム(それ以外)自他の境界が非常に曖昧な概念であり、彼らはウリである場合自身と全く同じ正しさと感情を共有していると考える。
また、このウリの範囲はその時の都合で自身を中心に拡大縮小する。

韓国人独特の「ウリ」と「ナム」という概念



そのため、公共の場を汚さないといった感覚が理解できない場合が多く、「日本人は何かに怯えているからこんな事をしているのだ」という発想になるわけです。


また、これには彼ら独特の「離間事(イガンヂル)」という概念と「正しさの概念」が関わっており、彼らは自己の正しさの証明が必要になった場合「相手の劣等性」を指摘する事で自己の正しさの担保にしようとする傾向にあります。


離間事(イガンヂル)についての解説はこちらの記事を参照
朴槿恵、アンタは何様か! 否韓三原則で対韓不干渉を貫け【古田博司】 WiLL 2014年1月20日

※独特の正しさの概念
彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。

そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。

また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。

【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念
【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念 後編


そのため、「日本が国際的に高く評価」された場合、彼らは「日本人より自分達が優れている事」を証明しようとして、日本の劣等性を指摘するために悪評の流布=「離間事(イガンヂル)=告げ口」を行います。
そしてこれは先ほどの古田博司教授の記事にもあるように、対日本が特別なのではなく韓国では一般的な反応です。


また他にも、彼らは「正しさに根拠を必要としない」傾向にあり、正しさとは「元からそこに存在するもの」であるとし、「自分は常にその正しさ選択している」と考える傾向にあるため、こちらが根拠を提示してもそれをまるで問題にしません。


この事例は慰安婦問題が典型的で、以前から書いているように韓国人は慰安婦の定義を「軍や国の命令で軍人や官憲が行った直接的な奴隷狩り」としており、朝日新聞中央大学の吉見教授などの主張する慰安婦の定義すら否定しています。


【日韓問題】慰安婦問題がいつまでも続く原因


また、韓国側の主張する慰安婦の定義を否定する本を出版した韓国の朴裕河世宗大学教授は、慰安婦団体から告訴され本の中の「慰安婦たちを誘拐し、強制連行したのは、少なくとも朝鮮の地では、また公的には日本軍ではなかった」といった表記などを削除させられ、更に昨年有罪判決を受けました。


「帝国の慰安婦」著者が控訴審で有罪 罰金約100万円=韓国 聨合ニュース 2017/10/27


根拠を前提とする価値観が存在しないため根拠の提示意味が無く、だからこそ彼らの「正しさ」に反する本を出版した大学教授は裁判で有罪となってしまったわけです。


また、韓国ではこの慰安婦の定義に基く学校教育が年々強化されてきており、「若い世代はそうでもない」といった主張はまるで意味をなしません。


慰安婦問題を周知 韓国人大学生2人が自転車で米大陸横断へ 聨合ニュース 2018/06/20
慰安婦問題の研究所 韓国政府が8月開所 聨合ニュース 2018/05/17
韓経:「日本軍慰安婦を記憶してください」 ソウル市、小中で放課後教育 中央日報 2018年06月26日
ソウルの小中学生に詳細な「慰安婦授業」は必要なのか 朝鮮日報 2018/07/01 (1/2ページ) (2/2ページ


また他にも、この「自身の正しさを他者の劣等性から導き出す」という独特の価値観から、彼らは特殊な自民族中心主義を有しており、他者(ナム)に対して独特な排他性を有しています。

※蔑視ありきの自民族中心主義
韓国の自民族中心主義(エスノセントリズム)は非常に特殊であり、通常の自民族中心主義が自己の優越性の肥大化から異民族や異人種を蔑視するようになるのに対し、彼らの価値観では「他者を蔑視する事で自己の優越性を証明する」通常とは逆のプロセスになっている。

韓国人が日本人から嫌われる根本的原因


韓国中学生の協調性、世界で最下位圏 聨合ニュース 2011/03/27
韓国小学生「他人への配慮に欠ける」…日英仏と比較 中央日報 2008年06月03日
(※1)
韓国人の優越的態度、外国人に好感を持たれない  朝鮮Biz(韓国語) 2014.05.26


上記は韓国ウォッチャーの間では有名な事柄ですが、韓国的価値観とは日本人社会とはあまりにも相容れないわけです。


2:リベラルではない


少々前置きが長くなってしまいましたがここからが本題です。


日本と韓国の間の関係において「日韓友好」を訴える人の多くは「リベラル」を名乗っており、その背景としては、リベラルは「寛容さ」を重視する自由主義である事から、異民族・異人種との多文化共生を目指し、その一環として隣国の韓国との友好を進めているといったところでしょうか。


そしてこの「寛容さ」に反して韓国へ批判的な主張をする人達に対して、排他的で非寛容な人々の意味で「ネットウヨク」という呼称を付け批判をしています。
(私も年中「ネトウヨ認定」を受けています)


また、本日現代ビジネスにこういった記事も掲載されました。
(本来別の数年前の記事を引用する予定でしたが、本日まるで私が引用するために書かれたかのような記事が出てきたため急遽こちらに変更しました、再構成に時間がかかりましたが、同時に色々と省略もできました。)

「朝日ぎらい」な人々が世界各国で急増している理由
現代ビジネス 2018.07.11
1/2ページ) (2/2ページ

(一部抜粋)
一方、日本の右傾化については、その象徴として「ネット右翼」の存在が取り上げられますが、彼らのイデオロギーは保守=伝統主義とは関係がありません。彼らが守ろうとしているのは日本の伝統や文化ではなく、「自分は日本人である」という、きわめて脆弱な「アイデンティティ」です。

「日本人」というアイデンティティしかないから、中国や韓国から日本を批判されると、自分が直接攻撃されたように感じて強い怒りを覚える。しかし、言葉が通じないなどの物理的制約があって、ソウルや北京に乗りこんで抗議行動を起こすことはできない(もちろんそんな度胸もない)。
(中略)
いわゆる「慰安婦問題」にしても、「私は強制的に売春婦にされた」と声をあげる女性が出てきたら、彼女たちの損なわれた人権を取り戻すのがリベラルの立場です。国際社会では慰安婦問題は女性の人権問題で、北朝鮮によって拉致された被害者・家族の人権の回復を目指すのも同じです。「北朝鮮による拉致は人権問題で、慰安婦は歴史問題だ」という右派の使い分けが相手にされないのは当然です。
(後略)


記事では、韓国嫌いは脆弱なアイデンティティーしか持たないものの逃避であるという事と、リベラルは人権を重視するから慰安婦問題を解決しようとしているとしています。


要するに、最初のほうで言及した「韓国的価値観の特徴」を不快に感じたら、それは「脆弱なアイデンティティーしかないため韓国を攻撃している」という事になるそうです。


また、慰安婦問題を「人権を取り戻す行為でリベラル的」としていますが、そもそも先ほども書いたように現在の慰安婦問題における日韓の争点は「軍や国の命令で軍人や官憲が行った直接的な奴隷狩り」の有無であり、日本政府がこれを否定しているため韓国と外交問題になっています。


という事は、リベラルはこの韓国的価値観に基く主張を認める事がリベラルの考え方に合致するということでしょうか。
するとこの記事を書いた橘玲氏は「朝日嫌い」という事になってしまうわけですが。
朝日新聞中央大学の吉見教授は上記定義を公的に否定しています)


当たり前の事ですが、これはリベラルではありません。
そして橘玲氏は特殊なのではなく、日本でリベラルを名乗る人は大抵こんなタイプです。


ここで問題となるのは、この記事が矛盾だらけという事ではありません。
重要なのは非常に排他的で異論を一切許容しない「非寛容」な韓国的価値観を受け入れることが果たして「リベラルなのか」です。


当たり前の事ですが、寛容さのために非寛容で排他的な人々を受け入れていたらそれは本末転倒ですし、何より韓国的価値観を受け入れられない人を「脆弱なアイデンティティーしかない人々だ」などとレッテルを貼るのはただの排他的で非寛容な態度です。


また日韓友好を訴える人は「(韓国人にも)そうでは無い人もいる」と主張しますが、そもそも韓国で「そうでは無い人」が社会で声を挙げた結果が先ほどの朴裕河教授です。
つまり統計データなどと総合すると「そうでは無い人」は極端に少数派であり、韓国では社会的な制裁対象という事になります。


では、このリベラルを自称する人々は韓国の超少数派とだけ交流をしようというのでしょうか?
どうやって?日本に入国する韓国人に思想チェックでもするのでしょうか。
当たり前ですがそんな事はできるわけがありません。


つまり、個人レベルを超えた日韓友好を積極的に進める事は、一般的な日本人の価値観とは決して相容れず、また非常に非寛容で排他的な「多数派」の韓国人を受け入れるという事であり、自称リベラルの人々は実質的にこれを受け入れない日本人を「悪」と定義し排除しようとしているわけです。


一般的にこれは「排他的」で「非寛容」な態度であり、リベラルとは対極に位置する価値観なわけですが、なぜか上記で引用した記事のような主張をする人ほど日本ではリベラルを名乗っています。


実際には「リベラルではない」にも関わらず。

3:保守も保守ではない


そしてここで問題となるのが、主にネット上で「保守」を名乗る人達です。


勿論、実際に保守の立ち位置から様々な主張をしている人も少数ながらいますが、殆どの人達は実際には保守と定義できません。
それどころか、保守を名乗る人達の共通点は実際のところ一つしかありません。


それは「リベラルを名乗る人達の反対勢力である」この一点のみなのです。


大抵の場合、保守を名乗る人は愛国や国益などを掲げていますが、そもそもそれらは保守と定義できるものではないというより、保守と革新といった対立構造とは別物です。
多くの人が実際には単に「リベラルを自称する人々」の意見に反対しているだけなのです。


ここで問題が出てきます。
先ほども書いたように、日本でリベラルを名乗る人の多くはそもそもリベラルではありません、そう自称しているだけの別物の「何か」です。
というより、実際には彼らは左派ですらありません、殆どの場合彼らの主張を見てもその要件を満たしていないからです。


つまり、「そもそもリベラルと保守は相対する思想ではない」という常識的な突っ込みを横に置いておくにしても、リベラルでも左派でもない「何か」と対立しているから「保守」という定義など成り立つわけも無く、実際にはネット上で保守を名乗る人の大部分も保守では無いのです。


そしてリベラルでは無い何かと、相対する存在としての「保守」と自らを認識する人々が対立し、双方が「リベラルっぽい事」と「保守っぽい事」をしているため、色々とおかしな事になってきている上に、出発点となる定義が滅茶苦茶だからこそ争点や論点の一本化もできず、挙句双方の一部が過激化し対立に収拾が付かなくなってきているというのが現状です。


私はこれをなんと呼称したらいいのかさっぱり解りませんが、一つだけ書ける事があります。
それは、明らかに「歪みの中心」にいるのは「自称リベラル」という事です。
原因の大本である彼らの「勘違い」を何とかしない限りこの問題は続いていく事になります。




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動画版マイリスト











(※1)
韓国人の優越的態度、外国人に好感を持たれない 
朝鮮Biz(韓国語) 2014.05.26
http://biz.chosun.com/site/data/html_dir/2014/05/26/2014052601000.html

高度成長を土台にした韓国の優越的な態度が、国内外の居住外国人に非好感に指摘された。 外国人に韓国人たちは懸命に働くが、自尊心が強く、余裕がないイメージが強かった。

韓国貿易協会国際貿易員は「コリアイメージを根拠とした海外マーケティング戦略:3新興市場編」を26日に発刊、国内外在住外国人を対象に調査した韓国のイメージを分析した。

昨年国際貿易研究院が総数1160人の国内外の在住外国人を対象にアンケート調査をした結果、外国人は韓国の代表的なイメージで「急速な経済発展」を挙げた。
(中略)
一方外国人は、韓国の「優越的な態度」を最も非好感に指摘した。 経済成長を土台にした韓国の優越的態度は、高所得(29.9%)と低所得新興国外国人(25.2%)に、すべての欠点に選ばれた。 この他にも韓国の人々は懸命に働くが、「プライドの高い姿」と「余裕がない生活」などは、非好感で指摘された。
(後略)