さて、本日は過去記事「ネロナムブルを認識できるが自覚できない韓国人」に関連した内容を扱っていきます。
過去記事
ネロナムブルを認識できるが自認できない韓国人 - 日韓問題(初心者向け)
初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。
ブログ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)
注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています
・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです
・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらどう思うか」という客観性を常に持ちましょう
・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
近年悪化し続ける韓国の対中感情関連で観察できる特徴として、韓国人が行う中国批判には、韓国も同様の行為を行っている事例が多数あり、チグハグで矛盾だらけというものがある。
また、批判しているのと同様の行いを日本に対して韓国が行っているにもかかわらず、韓国の行いに疑問を持つような声がほとんどあがらず、典型的な「ネロナムブル」になっている事例もいくつも観察できる。
こうした背景には、「ウリとナム」や「ネロナムブル」の概念と共に、物事を連続性のある出来事(線)として認識せず、その場その場の感情的利益によって判断する「点」の思考が関係しており、彼らの思考が一見すると過去の事例を前提としているように見えても、都度情報の上書きによって成り立っている事がわかる。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。
以下から本文
1:矛盾だらけの対中批判
まずはこちらの記事から
【コラム】「東北工程は学術問題」という中国のうそ
朝鮮日報 2022/09/25
https://web.archive.org/web/20220925184511/https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/09/22/2022092281164.html
政治の論理で
高句麗史を歪曲しておいて「学問の領域」だと強弁する中国
今度は
古朝鮮の歴史すら否定…韓
国史全体を横取りしようというのか
中国の高句麗史歪曲(わいきょく)で韓国全体が騒然としていた2004年9月、ソウルで高句麗史の国際学術大会が開かれた。中国からやって来た東北工程の主役学者らの中で、ある老学者が暗い表情をしていた。延辺大学渤海史研究所長を務めた朝鮮族の方学鳳氏だった。
中国の学者らが「高句麗は中国史の一部だ」「高句麗は中国の歴史が多民族の大家庭を築く過程の一つだった」と声高に強弁しているとき、彼はおおむね沈黙を守っていた。生涯にわたり高句麗と渤海の歴史を研究してきた彼もまた同じ考えなのだろうか? 最後に壇上に立ち、質問を受けると、方所長はうっすらほほ笑みを浮かべつつ控え目に語った。
「私の論文で高句麗の城を都城と書いたのは、一国の首都という意味です」
どういう意味なのかすぐに理解できた。「高句麗は中国の地方政権ではない」と婉曲(えんきょく)的に言及したものだったが、それ以上の言葉はなかった。こういうことすら政治的問題のせいで遠回しに言うしかない彼の存在が、まるで、かつて中国の地に残った高句麗の遺民のような境遇に思えた。
最近、中国・北京の国家博物館における韓中日青銅器遺物展で、韓国の歴史年表から中国側が勝手に「高句麗」と「渤海」を削除し、物議を醸した。これについて中国外交部(省に相当)は「学術問題は学術の領域で専門的な討論とコミュニケーションを行うことができ、政治的操作をする必要はない」とコメントした。
果たしてそうなのか? 中国の東北工程は、学者らの「学術的議論」ではなく、当初から徹底して政治的な工作だった。1963年に周恩来首相が「鴨緑江の西側が有史以来中国の地だったというのはでたらめな論理」と言ったように、中国は1970年代まで、高句麗は韓国史の国だということを否定しなかった。
しかし1980年代、自国内の諸民族の歴史も中国史だという「統一的多民族国家論」が本格化したことで変わり始めた。現在の中国の地にかつて存在していた高句麗は中国の歴史だ-というわけだ。この論理の通りなら、今のトルコ領タルススで生まれた使徒パウロはトルコ人で、今のロシア領カリーニングラード出身のイマヌエル・カントはロシアの哲学者ということになる。
https://web.archive.org/web/20220927152625/https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/09/22/2022092281164_2.html
2002年から5年にわたって公式に進められた東北工程の主体である「辺境史地研究中心」は、中国国務院の傘下にある社会科学院の一機関だった。明らかに国策研究だった。2004年に韓中政府は、高句麗史問題に政治的に介入しないという口頭合意を交わしたが、吉林省社会科学院の「東北史志」は2017年まで発行されて歴史侵奪を継続し、百度百科などは高句麗が中国史だとする「固め」作業に入った。
さらに大きな問題は、中国の歴史侵奪は高句麗・渤海にとどまらないということだ。「中国社会科学院が研究書『古代中国高句麗歴史総論』で“百済と新羅も中国史の一部”と主張した」という記事を書いたのは2007年のことだった。その時点では「まさかそこまでやるとは」と半信半疑な人が多かったが、10年後の2017年、米国のドナルド・トランプ大統領(当時)は、「韓国は歴史的に中国の一部」だという習近平国家主席の言葉を伝えた。
今回の年表歪曲問題で、ほとんど注目されなかった部分がある。年表の原資料を提供した韓国国立中央博物館は、古朝鮮の建国年代を紀元前2333年としていたが、中国側はこれを「古朝鮮 年代:?~紀元前108年」と書き換えた。古朝鮮の歴史全体を否定し、中国側が地方政権と見なしている末期の衛満朝鮮のみ認めるという下心が透けて見える。
中国は最後までこの年表を修正することなく、撤去した。トランプが聞いたという習近平の言葉のように、中国が韓国史全体を「属邦」の歴史として横取りしようとしていると見るべき、相当な理由があるのだ。
兪碩在(ユ・ソクチェ)記者
少し前に北京の博物館で日中韓の青銅器遺物展が開催されたのですが、その中で中国が高句麗や渤海を案内板のなかで「中国史」として扱い、韓国側が猛抗議、最終的に案内板が撤去される事態になったという事例です。
そしてこの件に関し、記事では中国が「学術問題」と主張しながら、実際には「東北工程」に基き、政治的な意図をもって歴史を都合よく歪曲していると批判しています。
参考記事
東北工程 (Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E5%8C%97%E5%B7%A5%E7%A8%8B
しかしこの記事内にすら問題があり、記事の最後の方で「古朝鮮の建国年代を紀元前2333年としていたが、中国側はこれを「古朝鮮 年代:?~紀元前108年」と書き換えた。古朝鮮の歴史全体を否定し」と書いている事です。
以前動画にしましたが、そもそも古朝鮮の建国2333年というのは檀君神話をもとにした話であって、客観的に証明された歴史ではなく、この主張自体が韓国で2000年代に入り、「政治的に決定された歴史」です。
【ゆっくり解説】韓国人と檀君 - ニコニコ動画
【ゆっくり解説】韓国人と檀君 - YouTube
つまり記事内でブーメランが発生しているのです。
また次の記事を読むと
【進撃の韓国防産】韓国の防衛産業に国際社会の耳目が集中(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.25 12:20
https://japanese.joins.com/JArticle/295883
ウクライナ戦争など国際情勢が揺れ動いて韓国の防衛産業に国際社会の耳目が集中している。長い歴史で見れば韓国の兵器はすでに世界的水準だった。最近人気を呼んだ映画『閑山:龍の出現』に出てくる亀甲船は当時他の国では考えることもできない斬新なア
イデアの兵器だった。戦艦に覆いをかぶせて倭軍の乱入を防ぎ、松で作った亀甲船は材質が弱い杉で作られた倭軍の戦線に突っ込んで破壊した。亀甲船に装着した艦砲は
壬辰倭乱(文禄
慶長の役)が勃発する80年前に
朝鮮軍が開発したもので、当時の倭軍に亀甲船と艦砲は十分に恐怖の兵器だった。
こうした韓国人の天性の兵器製作技術が時代を跳び超えて現代に再び発現している様相だ。最近になりポーランドをはじめスウェーデン、フィンランド、トルコ、エジプトなど各国が韓国の兵器に注いでいる大きな関心がこれを証明してくれる。韓国の兵器のうち最も関心を集めるのはK2戦車だ。陸軍が保有する米国製M48戦車を置き換えるために開発されたこの戦車は2014年に陸軍に配置され始めた。当初600台ほどを生産する計画だったが、予算などの問題で400台ほどに減った。これにより最後のロットだけ生産すればラインを止めなくてはならない状況だった。
ところが「奇跡」が起きた。ポーランドがK2戦車1000台を買う意向を示したのだ。既存の旧ソ連製Tシリーズ戦車をウクライナにすべて譲渡した後、K2戦車で新たに再武装することにしながらだ。ポーランドがドイツとフランス、米国など軍事先進国の戦車の代わりにK2戦車を選択することになったのは何より性能が優れているためだった。韓国の戦車開発・生産技術は世界7位だ。米国、ドイツ、フランスが1~3位で中国は8位だ。ところが米国はM1A1戦車以降後続モデルがなく、ドイツとフランスは脱冷戦後に軍備を縮小しており戦車生産ラインが事実上止まった状態だ。
K2は圧倒的性能で勝負に出た。5月末に現代ロテムの昌原(チャンウォン)試験場を訪れたポーランドのブワシュチャク国防相はK2戦車に直接乗って検証した。彼が乗ったK2戦車は昌原試験場のでこぼこの路面を衝撃なく通り過ぎた。当初ポーランドが購入しようとしていたドイツ製レオパルト2A7戦車は障害物がある路面では跳びはねるように揺れる。ブワシュチャク国防相はK2戦車試乗後「エクセレント」と話した。
K2戦車が整地されていない路面をスムーズに通り過ぎたのはロッドアーム内蔵型油気圧式懸架装置(サスペンション)という衝撃吸収装置のおかげだ。自動車に装着されたショックアブソーバーのようなものだ。K2戦車のISUは路面の衝撃を吸収しデジタルで自動計算して戦車の砲身を常に安定した姿勢で維持するようにしてくれる。そのため砲弾を正確に射撃し命中率が高い。1回目の射撃後にも砲身の揺れがほとんどなくすぐに2回目の射撃が可能だ。さらにK2戦車が動きながら射撃しても2キロメートル以内では敵の戦車にほとんど命中する。
ところがドイツ製のレオパルト2A7戦車は違う。路面の衝撃を吸収するサスペンションが機械式の板ばねだ。そのため障害物の衝撃を吸収できず、機動中の揺れも多い。車体が揺れる状況で射撃すれば命中率が大幅に低下するほかない。K2戦車は1月にノルウェーのレナ基地で試験射撃をする時も北大西洋条約機構(NATO)標準標的の4分の1の大きさを正確に当てた。
【進撃の韓国防産】韓国の防衛産業に国際社会の耳目が集中(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.09.25 12:21
https://japanese.joins.com/JArticle/295884
K2以前に韓国製兵器のうち最高人気品目は砲身口径が155ミリメートルであるK9自走砲だった。2000年以降155ミリメートル自走砲の世界市場の69%を占めるほど世界最強だ。ポーランドが最近670門を購入することにした。K9を生産するハンファディフェンスは2月にもエジプトと200門の輸出契約を結んでいる。K9が米国、ドイツ、フランスなどをはね除けて単独トップに出ることになったのは高い性能と信頼性、競争国製品の半分以下である安い価格のおかげだ。
K9自走砲が欧州で初めて姿を見せたのはノルウェーだった。2014年冬にハンファディフェンス(当時はハンファテックウィン)はノルウェーにK9を輸出するために競合を行った。K9とドイツ製PzH2000が最後まで残り、雪が積もったノルウェーの山岳部で機動して射撃した。この試験でPzH2000はエンジン過負荷などで故障が多かった。欧州の平地に合わせて開発したPzH2000は雪が積もって滑りやすいノルウェーの急峻な山岳地帯で限界を表わした。
これに対しK9A1は故障もなく生き生きとしていたという。ノルウェーと類似した韓国の冬季の山岳地形で数えきれないほど訓練してきたためだった。K9A1はノルウェーで入札を獲得した後、フィンランドとエストニアなどでも相次いで輸出実績を上げた。K9シリーズは現在9カ国と1520門の輸出契約を結んだ状態だ。これだけではない。エジプトではK9が陸地から15キロメートル離れた海上の40メートル×60メートルの標的を正確に打撃した。1キロメートル離れた戦車サイズの小さな標的を当てる試験も通過した。K9で敵の戦車やバンカーなどを照準して破壊できるという話だ。
韓国航空宇宙産業(KAI)のFA50軽攻撃機も最近世間の注目を集めている品目だ。F16戦闘機を縮小した水準だが内容は先端だ。強大国でない場合、本格的な戦闘機よりFA50のような小さな戦闘機がむしろ役に立つ。空軍ブラックイーグルスがFA50の訓練機種であるT50で空中曲芸を行うのを見れば機動性がどれだけ優れているのかを知ることができる。ポーランドも今回48機を買うことにした。近い将来韓国製戦闘機KF21が出てくれば欧州の戦闘機と国際市場でも堂々と競争できると見込まれる。
国防科学研究所(ADD)が開発してLIGネクスワンが生産する天弓(M-SAM2)も人気だ。韓国型パトリオットミサイルと呼ばれ、北朝鮮の弾道ミサイルを中止させるために2011年に開発された。現在北朝鮮のスカッドミサイル程度は安定的に迎撃できる水準だ。天弓の特徴は発射された後、最後の段階で側面推進力装置でもう一度急旋回して敵が撃ったミサイルを空中で迎撃できる点だ。1月にアラブ首長国連邦(UAE)に35億ドル相当を売ることで契約を結んだ。
韓国の兵器は海でも競争力を発揮している。次期護衛艦(FFX)と新型駆逐艦(KDDX)は先端統合型マストとフェーズドアレイレーダーを装着している。造船業界はKDDXが小さなイージス艦水準であるだけに十分に輸出競争力があるとみている。「国防革新4.0」とともに現代ロテムとハンファディフェンスなどが開発中である無人戦闘システムも防衛産業輸出の新たな領域を開くものと期待されている。
記事全体としては韓国の兵器産業を自画自賛している記事なのですが、前半の方で文禄・慶弔の役を例に出しながら「長い歴史で見れば韓国の兵器はすでに世界的水準だった」とか、「亀甲船は当時他の国では考えることもできない斬新なアイデアの兵器だった」「亀甲船に装着した艦砲は壬辰倭乱(文禄慶長の役)が勃発する80年前に朝鮮軍が開発したもので、当時の倭軍に亀甲船と艦砲は十分に恐怖の兵器だった」と書いています。
しかしこれに関しても、以前動画にしたように亀甲船は一部の朝鮮の歴史書に名前があるだけで、日本や明の歴史書には一切名前が出てこないうえに、形状は200年後の想像図、武装は現在の想像という代物です。
過去動画
韓国人と亀甲船 - ニコニコ動画
韓国人と亀甲船 - YouTube
さらに問題なのは、次の2015年の中央日報の記事を読むと
【BOOK】朝鮮はなぜ倭軍に踏みにじられたのか、血で書いた反省文(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.19 11:39
https://japanese.joins.com/JArticle/196833
1593年1月下旬のある日、柳成竜(リュ・ソンリョン)は開城(ケソン)にいた明の提督
李如松の軍営でひざまずかなければならなかった。
李如松は「明軍に兵糧を適時に補給しなかった罪を問い軍法を執行する」と怒鳴りつけた。柳成竜は頭を下げて涙を流すだけだった。一国の宰相がなぜこうした侮辱と恥辱を味わわなければならなかったのだろうか。
このことが起きる何日か前に李如松は坡州(パジュ)の碧蹄館(ピョクチェグァン)の戦いで日本軍に惨敗した後開城に逃げてきた。そして「もう日本軍とこれ以上戦わず交渉を通じて戦争を終わらせる」と宣言する。明軍だけを信じていた朝鮮は衝撃に陥った。
柳成竜は連日李如松を訪ね、「早く明軍を進撃させ日本軍を国外に追い出してほしい」と訴える。だが、李如松は「戦うならお前たちが直接戦え」と拒否する。それでも柳成竜が催促を止めないので兵糧を言い訳に軍法執行を云々しひざまずかせる侮辱を与えたのだ。
『懲ビ録(チンビロク)』はこのようにひざまずくことまで耐えなければならなかった弱小国の宰相柳成竜(1542~1607)が残した記録だ。「懲ビ」とは「自分の過去を懲戒し後に憂いがないか慎む」という『詩経』の文句から取ったものだ。領議政であり都体察使として7年間の壬辰倭乱を体験し感じた反省と悔恨、再びこうした兵乱が起きることを防ぐのに必要な対策と心がけを記録した回顧録であり備忘録だ。
17世紀初期に刊行された『懲ビ録』が現在まで人口に膾炙し光を放つ理由は何か。何より一国の指導者として柳成竜が見せた率直な告白と痛烈な自己反省のためだ。柳成竜は『懲ビ録』の序文で「私のように不肖な人が、国が乱れている時に重大な責任を引き受け危険な時局を正すことができなかったためその罪は許されることはできない」と身を低くする。それとともに自身をはじめとする朝鮮指導層の過ちと無能を事実通りに叙述する。
『懲ビ録』には実際に日本軍との戦いで勝った記録よりは敗れた記録の内容が詳細に記されている。だれが間違い、何が不足して敗れたかを具体的に記録することにより同じ過ちを繰り返すのはやめようという衷情だった。
【BOOK】朝鮮はなぜ倭軍に踏みにじられたのか、血で書いた反省文(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.19 11:44
https://japanese.joins.com/JArticle/196834
折りたたみテキスト
柳成竜が叙述した日本軍の姿もまた多くのことを考えさせる。無残に侵略しぬぐうことのできない傷を残した敵だったが、柳成竜の日本軍に対する評価は客観的だ。新しい武器の火縄銃の驚くべき威力、死を恐れない日本軍の勇猛さ、緻密で細かい彼らの築城術や用兵術などを淡々と叙述した。敵愾心を超え日本の実状を正しく知ってこそ彼らと対抗できるという信念の所産だった。
柳成竜は告白と反省だけにとどまらない。『懲ビ録』には自らを守ることができる「自主国家」を念願した柳成竜のビジョンが込められている。火縄銃と大砲、兵法をはじめとする日本と明の先進武器と軍事技芸を学ぶこと、戦争に疲れ日本軍と明軍に苦しめられた百姓らを抱くこと、有事の際に活用できる人材を選抜し育てることなど、「戦争後」に備えた具体的代案がひとつひとつ提示されている。戦争が起きてからわずか17日で首都を奪われ、戦う意志さえない明軍将帥の服の裾をつかんで日本軍と戦ってほしいと哀願しなければならなかった恥辱を繰り返すまいとする悲願は切々だ。
だが「懲ビ」の精神はしっかりと継承されなかった。柳成竜が強調した安民と養兵のビジョンは実現できなかった。隣国の実状を正しく知らなければならないという警告もまた無視された。その結果倭乱当時百姓らが体験しなければならなかった惨憺とした苦痛は30余年後の丙子胡乱で再び繰り返された。
壬辰倭乱以降、朝鮮よりももっと鋭敏に『懲ビ録』に注目したのは日本だった。『懲ビ録』は1695年に日本で刊行される。初版『懲ビ録』の序文で貝原益軒はこのように書いた。「朝鮮人が惰弱ですぐに敗れ瓦と土が崩れるようになったのは普段から教えずに防御の道を失ったためだ。(中略)これは戦争を忘れたことだ」。鋭く骨身にしみる指摘だった。
そして1712年、日本に行った朝鮮通信使一行は大阪の道で『懲ビ録』が販売されている姿を目撃し驚く。報告を受けた粛宗と臣下は朝鮮の書籍が日本に渡ることを防ぐための対策を立てなければならないと騒ぎ立てた。加害者の日本が被害者の朝鮮より「懲ビの精神」をさらに強調する切ない場面が作り出されたのだ。
現在の韓国はどうなのか。いままさに柳成竜を扱ったドラマの放映を控え『懲ビ録』関連本があふれているが、「懲ビの精神」は失われて久しい。内外で山積した難題を解決していくのに必要な率直な反省と卓越したリーダーシップが惜しまれる現在、柳成竜が残した「懲ビの精神」が改めて懐かしくなる。
当時の記録によると武装面で朝鮮軍は秀吉軍に一切歯が立たたなかったという事が書かれ、著者はそれを包み隠さず記録しており、記事では「敵愾心を超え日本の実状を正しく知ってこそ彼らと対抗できるという信念の所産だった」と書かれています。
最初の記事では中国による「歴史の政治化」を非難しながら、韓国自身が全く同じことをやっているというわけです。
2:問題視していない
そしてこうした事例で更に特徴的なのが、韓国による典型的な「ネロナムブル」の事例に対し、韓国内から公的な批判や疑問の声がほぼ挙がってこないという事です。
ネロナムブル
近年韓国で使われだした造語で、本来は「自分がすればロマンス、他人がすれば不倫」という、ダブルスタンダードの意味。
「ネ(自分)」「ロ(ロマンス)」「ナム(他人)」「ブル=ブルユン(不倫)」
(漢字では「自ロ他不」またネロナンムブルとも表記される)
韓国における「正統性」と「ネロナムブル」 - 日韓問題(初心者向け)
【日韓問題】韓国人とネロナムブル - ニコニコ動画
【日韓問題】韓国人とネロナムブル - YouTube
次の事例を読むと
韓国人教授「他文化の尊重を」 中国での「イカゲーム」違法コピーに
聯合ニュース 2021.10.05
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20211005001100882
【ソウル
聯合ニュース】韓国の広報活動などに取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授は5日、韓国で制作され米動画配信大手のネットフリックスで配信中のドラマ「
イカゲーム」を違法ダウンロードして視聴している中国のネットユーザーに対し、「他国の文化に対する『尊重』を学ぶべきだ」と苦言を呈した。
徐氏はSNS(交流サイト)で、同作の世界的な人気を紹介しながら「ひとつ大きな問題は中国でまたも違法ダウンロードが横行していること。通販アプリではドラマに登場する緑色のジャージに『中国』という漢字を入れた商品まで販売している」と批判。さらに「中国のネットユーザーによる違法ダウンロードと(違法コンテンツの)流通は以前から繰り返されてきた。韓国のコンテンツをコピーするケースも非常に多い」と伝えた。
また、韓国の伝統文化であるキムチ、参鶏湯(サムゲタン)、伝統衣装の韓服、カッ(帽子の一種)なども中国由来と強弁していると批判した。
中国の人々がコンテンツをコピーし、韓国の文化を自国のものだと主張することに対し、徐氏は「アジアの文化主導権を韓国に奪われているという強い恐怖感の表れ」だと分析。その上で、中国のネットユーザーは他国の文化を尊重すべきだと指摘した。
日本でもすっかり有名になった韓国の徐坰徳教授が、中国でイカゲームの違法ダウンロードが横行しているうえに、韓国の伝統文化を中国由来と主張し強弁していると批判、「アジアの文化主導権を韓国に奪われているという強い恐怖感の表れ」と主張しています。
これも以前指摘していますが、このイカゲーム自体が日本の漫画とそれを原作としたドラマ、「神様の言うとおり」と「賭博黙示録カイジ」に非常に類似しており、盗作の疑惑がある作品です。
過去記事
韓国から見た日本の弱点 (ブロマガでの最後の記事です) - 日韓問題(初心者向け)
過去動画
【ゆっくり解説】韓国から見えてくる日本の弱点 - ニコニコ動画
【ゆっくり解説】韓国から見えてくる日本の弱点 - YouTube
しかし韓国内でこのことが公的に問題化したことは一切ありません。
中国への批判で徐坰徳教授に同調する韓国人は非常に多いうえに、日本からの盗作批判はほぼ無視しています。
またさらには
【記者手帳】キムチを盗みに来ているのに戸を開けてやるのか
朝鮮日報 2021/01/12
https://web.archive.org/web/20210113023007/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/01/13/2021011380028.html
「キムチでビンタ」が登場するのはドロドロ展開のドラマばかりではない。キムチを自国の文化に組み込もうとする中国の荒唐無稽(むけい)な「キムチ工程」が露骨になっていることから、民間サイバー外交
使節団「
VANK(バンク)」が立ち上がった。「キムチを中国の塩漬け野菜「パオツァイ(泡菜)」と翻訳した韓国文化体育観光部訓令第427号を是正してほしい」と関係部処(省庁)に11日、要請したものだ。
VANKは「日本が独島を『
竹島』と呼ぶからと言って、これを正式に認めてはならないように、中国がキムチを『パオツァイ』と呼ぶからと言って、これを認めてはならない」。と指摘した。政府の姿勢は安易だということだ。
昨年7月に文化体育観光部が制定した「公共用語の外国語翻訳および表記指針」(英語・中国語・日本語)によると、「中国で既に広く使われている食品名の慣用的表記はそのまま認める」と規定されている。その例として「キムチチゲ」を「パオツァイ湯(泡菜湯)」と翻訳したのが問題になった。政府が率先して「キムチ工程」の口実を与えたことになるからだ。パオツァイは中国四川地方の漬物で、キムチとは別の食品だ。この騒動が大きくなると、文化体育観光部は同日、弁明資料を出して、「今後、キムチの中国語翻訳に対する国民感情などを考慮し、農林畜産食品部など関係部処や専門家の協議を経て訓令を整備する」と明らかにした。文化体育観光部関係者は「訓令の制定当時は慣用的表現だと判断したが、今では『独島』のように政策的考慮が必要な状況になった」と話した。
https://web.archive.org/web/20210115053710/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/01/13/2021011380028_2.html
パスタ(Pasta)をビビン麺(めん)、ピザ(Pizza)をピンデトクとは表記してない。こうしたことと同様に、キムチはキムチだ。英語の翻訳でも「Kimchi」にほかならない。韓国外国語大学のカン・ジュンヨン教授は「説明の便宜上、韓国を代表する固有名詞まで譲歩する必要があるのか」「中国の反則は『キムチ』にとどまらないので、今回、きちんと整備しなければならない」と言った。一部の中国人はキムチだけでなく、韓服とパンソリも中国固有の文化だとこじつけの主張を最近繰り広げて物議を醸している。
キムチ宗主国であることは議論の余地がない。それでも、韓国政府の対処が遅すぎるという批判が出ている。中国官営メディア「環球時報」が昨年11月、「中国のキムチ製造法は国際標準化機構(ISO)承認を受け、国際キムチ市場の基準になっている。韓国は屈辱を受けた」というフェイクニュースを報道したほか、中国最大のポータルサイト「百度」の百科事典が「韓国のキムチは中国に起源がある」と説明していることも指摘された。政府の代わりに民間団体が過ちを指摘し、正そうとしている。あるネットユーザーは「有形・無形文化財も国力がなければ守れない」と書いた。ぼうっとしていたら、またビンタを食らうことになる。
チョン・サンヒョク記者
これも中国関連なのですが、記事では「キムチを自国の文化に組み込もうとする中国の荒唐無稽(むけい)な「キムチ工程」が露骨になっている」と批判しています。
これに関しても、過去記事でも書いたように韓国は日本や中国の文化の起源主張を山のように行っているわけですが、そのことで日本や中国から批判されても、韓国側はこじ付けや論点のすり替えをするだけで問題と向き合おうとはしません。
過去記事
韓国起源説全般について解説してみる - 日韓問題(初心者向け)
更には次の事例のように
今夏の売上1位のフルーツは桃、2年間1位のスイカを抜く
東亜日報 August. 22, 2022
https://www.donga.com/jp/List/article/all/20220822/3587329/1
今夏、大手スーパーで桃がス
イカを抜いて最も多く売れた果物であることが分かった。桃の価格競争力が高まったうえ、1人暮らしや2人暮らしの世帯が増え、一個をすべて食べるのが負担になるス
イカより、桃を好んだ影響と分析される。
21日、イーマートによると、先月1日から今月18日までイーマートで販売した果物のうち、桃が売上げ1位となった。2020年と2021年はスイカが1位、桃は2位だった。しかし、今夏に入って桃の生産量と出荷量が共に増え、価格競争力が高まり、桃の売上が22.9%伸びる間にスイカの売上は8.7%減少し順位が変わった。
これは1人暮らしや2人暮らしの世帯が増え、スイカの消費が減ったためと見られる。1人暮らしや2人暮らしの世帯は、スイカ1個を買って食べるのが負担なだけに、相対的に負担の少ない桃に需要が移ったという。実際、スイカの売上は減ったが、ブラックマンゴースイカやカマンアップルスイカのようにサイズが小さいスイカの売上は、同期間、むしろ11.5%伸びた。
果物の売り上げの3位はブドウだった。特にブドウ品種のうち、冬季まで接することができるシャインマスカットが次第に市場を主導している。イーマートによると、ブドウの売上げが11.3%伸びる間、シャインマスカットは25.5%伸びた。全体ブドウの売上の中でシャインマスカットが占める割合も、51.8%から58.4%に高くなった。
ユン・ダビン記者
日本の品種であるシャインマスカットを盗んだ事例では、記事で何ら悪びれる様子もなく「特にブドウ品種のうち、冬季まで接することができるシャインマスカットが次第に市場を主導している」と書いています。
更に次の記事では
韓国産ブドウ品種がシャインマスカットを超える?=韓国ネット「日本産は追放」「これからは韓国産」
Record Korea 2022年9月15日
https://www.recordchina.co.jp/b901163-s39-c20-d0191.html
2022年9月11日、韓国・KBSによると、韓国で開発されたブドウ品種「ホンジュシードレス」の栽培が本格的に始まった。
記事は「韓国では今、シャインマスカットが糖度の高さとパリッとした食感で人気を集めているが、実は日本で開発された海外品種だ」とした上で、「これに挑戦状を叩きつけたのがホンジュシードレスで、忠清南道・洪城が最近本格的に栽培を開始し、消費者攻略に乗り出した」と伝えている。
ホンジュシードレスはシャインマスカットに似た形に赤色系の皮が特徴的で「レッドシャインマスカット」とも呼ばれている。韓国の農村振興庁が開発したのは約10年前だが、熟すと表面が割れる裂果現象のためあまり栽培されてこなかった。しかし洪城地域のブドウ農家らが研究を重ね、安定した栽培技術を確保したという。
ホンジュシードレスは16度以上の糖度にほどよい酸味のある味で、皮ごと食べられる手軽さもありシャインマスカットに劣らない高価格で販売されている。洪城地域の6の農家の約8000平方メートルで栽培され、今年1トンほどが初収穫された。全て直取引で売れるほど好評を得ており、来年は栽培面積を約2倍に拡大する計画だという。
このニュースに韓国のネットユーザーからは「これは期待できる」「さようなら、シャインマスカット」「韓国固有の品種か。今後はこっちを食べよう」「これからは韓国産の時代。日本産のシャインマスカットは追放だ」「日本のシャインマスカットより人気が出ることを願っている」「正直シャインマスカットはそこまでおいしいと思えない」「シャインマスカットより好き。ただ甘いだけより酸味があった方が面白いし、抗酸化成分も豊富だから健康にもいい」「早く品種登録して海外にも輸出しよう」など好評の声が上がっている。
一方で「シードレスだって?純国産の名前に変えてほしい」「ロイヤリティーもないのに値段が高すぎる」と指摘する声や、「酸味があると歯にしみるからシャインマスカットしか食べない」「日本でシャインマスカットは糖度管理までされているから高い値がついている。しかし韓国では、自国開発でないからとろくに管理もされず売られ、市場に溢れかえっているから品質が下がっている。日本のシャインマスカットは本当においしいよ」との声も見られた。
シャインマスカットが人気だが「ホンジュシードレス」という新種を韓国の農家が開発し人気になり始めているとしており、コメントでは韓国人達が「韓国固有の品種か。今後はこっちを食べよう」「これからは韓国産の時代。日本産のシャインマスカットは追放だ」「日本のシャインマスカットより人気が出ることを願っている」と書いており、無断栽培であることを一切問題視していません。
つまり、韓国の物が中国に盗まれると韓国人達は怒りを覚えるが、韓国が日本の物を盗んでも韓国人達はそれが問題であるという認識自体がほぼないのです。
明らかに矛盾する思考をしているわけですが、矛盾を認識していないことがわかります。
3:「点」の思考
ここで重要になるのが、以前紹介した「点」の思考です。
彼らは物事を過去、現在、未来という連続性のある「線」として思考するのではなく、その場その場での感情的利益によって物事を判断する「点」の思考を行います。
次の事例などがわかりやすいですが
出頭拒否した李在明代表、朴槿恵元大統領の出頭拒否には「逮捕状を出せ」と主張していた
朝鮮日報 2022/09/07
https://web.archive.org/web/20220907035206/https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/09/07/2022090780410.html
与党・国民の力「李在明代表の出頭を党として妨害した共に
民主党に公党の資格はない」
韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は検察からの出頭要請に応じないことを決めたが、その李代表がかつて朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領が出頭に応じなかったときには「逮捕状を出せ」と要求していた。今回この事実が改めて注目を集めている。
李代表は6日、ペクヒョン洞と大庄洞を巡る疑惑に関し虚偽の内容を公表した容疑で検察から出頭を求める通知を受けたが、これについて李代表は「検察からの書面の調査要求を受け入れ、書面ですでに陳述と答弁を行った。そのため出頭要求を受ける理由がなくなったので出頭しない」との考えを明らかにした。民主党も前日(5日)に議員総会を開き、李代表に検察に出頭しないよう求めた。
これに対して韓国与党・国民の力のパク・ヒョンス院内報道官はこの日論評を出し「自らの犯罪容疑を捜査する検察への出頭を李代表は党論を口実に拒否した。李代表に公職者としての資格はなく、党代表の犯罪容疑に対する捜査を党論で妨害する共に民主党にも公党としての資格はない」「李代表が国会議員でなかったなら、あるいは共に民主党の代表でなかったなら果たして共に民主党は議員総会まで開いて党論で『李在明保護』ができただろうか。要するに李代表が国会議員と党代表という防弾チョッキを重ねて着た理由は、自らに対する捜査を国会の多数党の力で握りつぶすためだった。今回これが明確になった」と批判した。
パク院内報道官はさらに「李代表は2016年に『全ての人間は法の前に平等であり、捜査に応じなければ強制捜査をすべきだ』と主張した。李代表のこの言葉通り、国会多数党の代表であっても法の前には同じく平等であり、このことを検察に出頭することで自ら示すべきだ。李代表は党の後ろに隠れようとせず、検察の捜査に誠実に臨み、国民的疑惑を解消しなければならない」とも指摘した。
李代表は2016年に当時の朴槿恵大統領が検察の事情聴取を拒否した際、ツイッターで「大統領が捜査に応じないことはすでに予定されていたことだ。法の前に誰もが平等であることを証明するため不法に捜査に応じなければ国民と同じく逮捕状を出し、強制捜査を行うべきだ」と主張していた。
キム・ミョンイル記者
韓国最大野党「共に民主党」の代表である李在明氏が、市長時代の収賄問題等で検察から出頭を求める通知を受けたそうなのですが、李氏側が「書面ですでに陳述と答弁を行った」と主張し拒否したという事例です。
これに関して、記事では李在明氏は2016年、朴槿恵元大統領による国政壟断事件に関連し、検察の捜査に応じない朴槿恵氏の態度を「大統領が捜査に応じないことはすでに予定されていたことだ。法の前に誰もが平等であることを証明するため不法に捜査に応じなければ国民と同じく逮捕状を出し、強制捜査を行うべきだ」と主張していたとして、ネロナムブルであると批判しています。
しかしこの件で李在明氏は、「問題そのものが政治的捜査だ」と論点をすり替え意に介さない状態で、以前の自身の発言と矛盾する態度を取っている事を気にしている様子すらありません。
またこれは朝鮮日報の方も同様で、先ほど朝鮮日報は中国による「キムチの起源主張」を批判していましたが、朝鮮日報が過去繰り返し行ってきた日本や中国文化への起源主張を省みることは一切ありません。
また次の事例では
【萬物相】中国の「他人のせい」DNA
朝鮮日報 2022/09/11
https://web.archive.org/web/20220913012555/https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/09/08/2022090880900.html
バスや地下鉄で誤って他人の足を踏んづけたり、肩に当たったりしてしまったら「すみません」というのが常識だし、マナーだ。だが、中国ではそうではない。中国での生活に慣れていない外国人たちがよく経験することだ。バスや地下鉄だけではない。
中国語会話の本にははっきりと「対不起」(すみません)と書いてあるが、中国で実際にはほとんど使われない。「対不起は死語だ」という人もいる。謝罪がないのはもちろんのことで、にらみつけられなかったならそれだけでも幸いだろう。
冬や春になると、全韓国人を悩ませるPM2.5などの微小粒子状物質の相当量が中国で発生することは、かなり以前に科学的に立証されている。中国で発生したPM2.5が韓半島(朝鮮半島)に移動してくる様子を撮影した衛星写真は数え切れないほど公開されてきた。韓国が打ち上げた気象衛星「千里眼」も2020年から証拠映像を送ってきている。それでも中国政府は「ソウルのPM2.5はソウルで発生している」と言う。しかも、「中国のせいにばかりしていたら、PM2.5を減らす機会を逃すだろう」とまで言った。
3年間にわたり全世界をのみ込んだ新型コロナウイルス流行の発端は、2019年12月に中国・武漢で発生した集団感染だった。コウモリのコロナウイルスに感染した野生動物が人間と接触してパンデミック(世界的大流行)を誘発したというのが科学界で最も多い意見だ。だが、当初はそれにうなずいていた中国人科学者たちが、少し前から「新型コロナは中国以外の場所で始まった」と主張する論文を相次いで出している。中国人4万人を対象とした世論調査では、回答者の98%が「新型コロナ大流行の責任は米国にある」と答えた。新型コロナの感染源を調査しようという国際社会の努力に対しては、非協力と妨害を貫いた。
9月1日、中国・天津市は最近急速に感染が拡大している新型コロナウイルスの感染源に韓国産輸入品を挙げた。韓国から輸入した冷凍食品から新型コロナウイルスの陽性反応が出たというのだ。今年の春も大連市が韓国製輸入衣類を新型コロナ感染源だと指摘し、韓国政府が抗議したが、再び韓国のせいにしたものだ。
中国人たちはもともと謝罪を嫌がったり、他人のせいにしたりしなかった。1960-70年代の文化大革命のトラウマ(心的外傷)のためだという分析もある。数多くの人々が人民裁判を受けて投獄・処刑されるのを見て、「過ちを認めれば死ぬ」という強迫観念が生じたということだ。文化大革命よりもっとひどいことを70年以上やっているのが北朝鮮だ。先日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹・金与正(キム・ヨジョン)党副部長が北朝鮮内の新型コロナ感染拡大を韓国から飛んできたビラのせいだと主張し、「報復」すると脅した。1983年のラングーン爆破テロ事件、1987年の大韓航空機爆破事件、2008年の金剛山韓国人観光客射殺事件、2010年の韓国海軍哨戒艦「天安」爆破・沈没事件や延坪島砲撃事件の時も「特大型謀略劇」と言った。彼らには言い張って他人のせいにするDNAがあるのだろうか。
李竜洙(イ・ヨンス)記者
PM2.5やコロナ禍の件を事例として出しながら、中国人は謝罪を嫌がったり、他人のせいにしたりすると批判しています。
これに関しても過去記事で書いたように、韓国内でも「他人のせい」「謝罪しない」は頻繁に発生しており、これも全てがブーメランになっている記事です。
そして彼らはこのことを一切意に介しません。
過去記事
韓国では問題が起きるととりあえず何でも日本人のせいにする習慣がある - 日韓問題(初心者向け)
「全て他人のせい」な韓国 - 日韓問題(初心者向け)
【日韓問題】韓国独特の「おかげ」と「せい」 - 日韓問題(初心者向け)
これはなぜかというと、彼らが「その時その時の出来事」に対し「感情的利益」で反応しているからで、過去との連続性という発想自体が存在していないからです。
李在明氏が過去の自身の発言との整合性を問題視されても一切意に介さないのはもちろんですが、それを問題視している朝鮮日報自身が「自らを省みる」事が一切ないのも、彼らが重視しているのが「今」のみだからです。
朝鮮日報は記事で李在明氏の「過去の発言との整合性」を問題視していますが、これも実際には私達のように「過去との連続性」を意識しているわけではなく、「今」その時に李在明氏の劣等性を指摘できるからにすぎません。
そもそも、もし連続性を持った「線」として物事を認識できるのならば、朝鮮日報は今回指摘したような複数の事例で整合性をまるで無視した態度を意に介さないという反応などできませんから、日本のメディアがよくやるように何かしらの予防線を張ろうとするでしょう。
そういったものが何もない事、また今回紹介した一連の記事のように、過去の事例と一切整合性のない内容で、全てが「ブーメラン」になっているにも関わらず、彼らが全くそれを意に介していないのは、彼らが物事を連続性のある「線」ではなく、その場その場での「点」と認識している事を表しているというわけです。
以前も指摘しましたが、彼らの思考は「追記」ではなく「上書き」が基本であり、重要なのは「今」だけなのです。
彼らは歴史問題などで「過去」に拘っているように見えますが、それらにも全く整合性がないのも「そういう事」です。
今と相手の落ち度のみが重要であるので、過去からの連続性、整合性自体が重要ではないのです。
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