日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

「全て他人のせい」な韓国


さて、本日は過去にも記事にした事がある韓国の「何でも他人のせい」にする特徴について書いていきます。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


先月末の米朝首脳会談が決裂したが、その直後に韓国の与党などから「日本が妨害した」という発言があったうえに、その後更に「決裂はアメリカのせい」と主張し、とにかく自分達の想定通りにならなかった原因を(北朝鮮と韓国以外の)「誰かのせい」にする風潮が続いている。


この件、以前から書いているように韓国社会では「自分は常に(最初から存在する)正しさを選択している」と考えるため起きる現象なのだが、問題はそれに反する具体的情報が出てきても、次々と定義を変えて「他人のせい」にし続ける事にある。


これは彼らが、何があっても「自身が正しい選択をした」という前提を崩さないためであり、前提を崩さないために現実を次々と曲解し都合よく解釈し続けるからであり、これがあるため韓国との対話が成り立たない場合が多い。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:全て他人のせい


まずはこちらの記事から

米朝首脳会談:交渉決裂を米国のせいにする韓国与党議員
朝鮮日報 2019/03/04
https://web.archive.org/web/20190305135514/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/03/04/2019030480210.html

 ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談で交渉が決裂したことをめぐり、韓国与党では、原因を米国のせいにして北朝鮮を擁護するような発言が相次いでいる。

 韓国与党「共に民主党」の洪翼杓(ホン・イクピョ)首席報道官は4日、ラジオ番組のインタビューで、米ホワイトハウスボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が北朝鮮に提示した「ビッグディール(大きな取引)」に言及し「経済の問題(補償)だけでは非核化問題を全面的に譲歩することはできず、(米国が望むような)完全な結果を出すことはできない、というのが北朝鮮の立場だろう」として「米国が無理したのではないかという話が米国側でも出ている」と話した。北朝鮮の非核化と引き換えに経済的補償を提供するという米国の提案は、北朝鮮が受け入れられないものだったため、交渉が決裂したというわけだ。

 また、「寧辺の核施設がくず鉄だというなら、米国はこれまでくず鉄の塊をめぐって交渉に当たってきたというのか」として「寧辺北朝鮮の核能力が総結集されたレベルだ」とも述べた。

 秋美愛(チュ・ミエ)議員は同日、丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部(省に相当)長官と共に自身のユーチューブ(動画投稿サイト)番組に出演し「カンソン核施設(米国が報じた北朝鮮のウラン濃縮施設)は深刻な問題ではない」と主張した。チョン元長官は「カンソン・プログラムは、昨年6月にすでに米国防情報局で話題になっていた。(米国が)議題でもないことでハードルを上げたため、北朝鮮も要求条件を引き上げるほかなかった」として決裂の責任を米国に転嫁した。

 秋議員も「チョン氏の分析は正しい」として「(カンソン核施設は)金正恩キム・ジョンウン)国務委員長が驚くほどニュース価値のないものなのに、北朝鮮が(国際社会を)騙したかのように書き立てるのは事実に合わない)」と述べた。李錫玄(イ・ソクヒョン)議員も自身のフェイスブックに「北朝鮮寧辺の核施設を廃棄する見返りとして、制裁の全面解除ではなく部分解除を求めた」として「トランプ氏は制裁緩和カードも持たず手ぶらでハノイに行った」と述べた。

 「共に民主党」の指導部は、米国の政界内外で北朝鮮に対する批判の声が出ているのは北朝鮮に対する情報が不足しているためとの見方を示した。ソル・フン最高議員は同日、党の会議で「(米国政界内外で)南北の情報についてわれわれと認識が異なる部分や、理解が足りない部分が少なくないだけに、われわれが議員外交を通じて制裁緩和に対する否定的な世論を払拭すべきだ」と訴えた。

キム・ギョンピル記者


記事では、韓国の与党議員が「アメリカが無理な要求をしたため米朝首脳会談が決裂した」と主張しており、原因を全てアメリカのせいにする与党の問題を取り上げています。


そして面白いのは、2、3日前まで韓国の与党議員たちは決裂の原因を「日本のせい」にしていた事です。


米朝会談の失敗は日本のせい」? 外交専門家「現実を知っていたら言えない言葉」 中央日報 2019年03月04日
1/2ページ) (2/2ページ


こちらは韓国の与党議員達が「日本がアメリカにロビー活動をした結果決裂したのだ」と主張していた事を問題にしている記事です。


では実際の決裂の原因は何かと言えば、様々な情報を総合すると、北朝鮮寧辺以外にも同様の核施設があるにも関わらず、あたかも寧辺だけ廃棄すれば核放棄をしたことになるかのように誤魔化そうとしたからです。


だからアメリカ側は「よくない合意をするよりは何も合意しないほうがいい」と席を立ったというわけです。


そして興味深いのは、韓国の与党議員たちは協議が決裂すると当初「日本が妨害したからだ」と大騒ぎし、数日後には今度は「アメリカが無理な要求をしたからだ」と、言っていることがまるで変わっていることです。


またこれと似たような事例が先月にも発生しています。


【時視各角】米下院議長は日本の味方だと? 中央日報 2019年02月20日


記事では、先月韓国の文喜相国会議長がアメリカを訪問した際に、アメリカのペロシ下院議長から「なぜ慰安婦合意を破ったのか」と遠まわしに批判された件について、「日本がロビー活動をしたせいだ」と文氏が大騒ぎした事例です。


これに関して、なぜアメリカ側が韓国に不快感を示したかは明白で、元々慰安婦合意はオバマ政権時代にアメリカのお膳立てで「問題解決のため」に行われたという背景があり、文政権のやっている事はお膳立てしたアメリカの顔を潰す行為だからです。


しかし文喜相氏にはそれが理解できず、「ペロシはロビー活動に動かされる程度の政治家だ」と怒っていたわけです。


どちらの事例でもそうですが、現在の韓国政府は明らかに外交判断を誤っており、しかも過ちが明確になっても次々と「自分に都合のいい言い訳」を繰り返し実態を見ないという状態になっています。


2:現実の方を修正


なぜこうなるのかといえば、彼らは「この世には最初から正解が存在する」と考えており、「自分は常にその正解を選択している」という『前提』で思考するからです。
重要なのはこれが「そういう結論」ではなく『思考の前提』となっていることです。


「結論ありき」等の都合のいい情報を集めて結論にする行為とは、根本から思考ルートそのものが違うのです。
(自身に都合のいい結果を集める等の)思索をした結果ではなく、そういう行為以前、思考の前からこれが前提として存在しているという事です。


これの典型的事例が慰安婦問題や竹島問題、日本海呼称問題などなのですが、これらを扱うとそれだけで非常に長くなってしまうので、過去記事「韓国では問題が起きるととりあえず何でも日本人のせいにする習慣がある」で紹介した事例を例にします。


上記の記事はソウルの南大門放火事件の事例で、放火の前には韓国メディアが以下のように


【噴水台】国宝の家 中央日報 2004年10月19日


南大門は元々大した文化財ではないにも関わらず、日本が韓国の文化的価値を貶めるために、嫌がらせとして日本統治時代に「朝鮮の代表的な文化財」にしてしまったのだと主張していました。


それが2008年2月に放火事件が起きると、まず韓国内で「国を代表する文化財に日本人が放火した」という風評が立ち、実際には韓国人ホームレスによる放火と解ると、今度は「日本人が焼け落ちた南大門の前で笑顔で記念撮影していた、不謹慎だ」と怒り出しました。


が、実はこの問題を焚き付けた韓国メディアによる自作自演と発覚し、その件で日本側から批判されると、韓国側は問題そのものを無かった事にしてしまいます。


また塗料を塗る接着剤に日本製の膠が使われると知ると、「自尊心が傷つく」と文句を言ったりもしていました。


丹青はがれた国宝1号南大門…日本製顔料の使用も自尊心にダメージ 中央日報 2013年10月21日 (1/2ページ) (2/2ページ


そして更に、復元途中の南大門で塗料がはげるなどの問題が大きくなると


韓国南大門復元工事失敗「日本製の接着剤使用が原因」と報道 NEWSポストセブン 2013.10.25

(※1)
崇礼門、丹青がわずか5ヶ月で剥落… 日本産のにかわが原因か ソウル新聞(韓国語) 2013-10-09



塗料に使った日本産の「膠」が原因であるとして日本批判をし始めますが、調査すると


<南大門の丹青>伝統の脈途絶え、現実無視した専門家・政府が急いで作った合同作品 中央日報 2013年10月22日
<南大門でたらめ復元>落下したかけらで実験してみると…もしや偽のにかわ接着剤?
中央日報 2013年11月07日



日本の業者から「崇礼門の意義は大きいから、天然染料を使うのが良いだろう。染料作業が難しいから技術者を送る」と提案があったにも関わらず、韓国側がその提案を無視し続けたうえに、韓国にはそもそも膠をちゃんと扱える職人もいなかったのだそうです。


このようにこの件では、問題が起きるたびに韓国社会は「原因は日本にある」と問題の原因を他者のせいにし、実態が判明すると次々と内容や論点を変えて軌道修正し、何があっても「問題は日本のせいだ」という事にしようとしたわけです。


そして問題が片付くと、「他人のせいにし続けた事」自体を無かった事にしてしまいました。

3:現実より優先される


なぜこうなるかといえば、最初に書いたように韓国では「自身の正しさ」が思考の前提として存在しており、「常に自分は正しいのだから、間違いが起きるのは常に他人のせいだ」と考えるからです。


結果、問題が起きるたびに彼らは実態調査よりも「責任転嫁の相手」探しを行います。
自分が想定した通りにならないのは常に他人のせいだからです。


だから最初に引用した米朝会談の事例でも、当初「日本のせいだ」としていたものが、数日で「アメリカのせいだ」に変わっても、彼らの中では問題が無いですし、冤罪で相手を叩いてもそれが問題になる事は無いのです。
彼らからしてみれば「原因を探しているだけ」だからです。


※この事例の場合には、北朝鮮が韓国内で「ウリ」に含まれているので、「ウリである北朝鮮に落ち度があるわけが無い」という判断になっています。


※ウリとナム
ウリ(自分達)ナム(それ以外)
自他の境界が非常に曖昧な概念であり、彼らはウリである場合自身と全く同じ正しさと感情を共有しており、「ナム」はそれ以外、或いは正しさを理解しない劣等な相手と認識される。
また、このウリの範囲はその時の都合で自身を中心に拡大縮小する。

韓国人独特の「ウリ」と「ナム」という概念



また、これは多くの場合で「現実がどうだったか」よりも優先され、今回紹介した事例で「次々と論点や前提を変えて」他人のせいにし続けるのも、前提として「自分は常に正解を選択しているはずだ」というものがあるからです。


自分が間違うはずが無いのだから、問題が起きたら現実がどうであろうと「他人のせい」でなければおかしいというわけです。


そして結果的に原因が「外側には無い」とわかったら、先ほどの南大門の事例のように問題が解決した後で「無かった事」にしてしまうわけです。
なぜなら「自分は正解を選択しているはず」なので、落ち度があるわけが無いからです。


ここで問題となるのが、北朝鮮問題の場合これが韓国の内部の問題だけでは済まされないことです。


特に北朝鮮問題では、文政権が「親北である事」以上に、「自分が間違うはずが無い」「問題が起きるのは全て他人の落ち度のせいだ」と考えているため、ありとあらゆる事柄が失敗の方向へ向かう可能性がある事です。


つまり文大統領が金正恩と直接会談をすればするほど、この問題はおかしな方向へと拗れ続けるという事でもあります。
そして問題は、これが文大統領個人の問題ではなく、南大門の事例を見ても解るように韓国社会全体の傾向として「そういうもの」であり、彼らが「自省」する事はまず期待できないという事です。



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(※1)
(※1)
崇礼門、丹青がわずか5ヶ月で剥落… 日本産のにかわが原因か
ソウル新聞(韓国語)2013-10-09
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20131009008012

火災で焼失して今年5月に復元された崇礼門の丹青の一部が完工直後に剥落し、文化財庁が原因調査に乗り出した。丹青は伝統建築の壁・柱・天井などに様々な色で描かれた文様や絵で、通常は10年程度で剥落の補修が必要となる。一部からは、丹青の早期剥落現象は日本産の膠(にかわ)を使ったせいだという主張が出てきている。
(中略)
崇礼門の丹青を担当した洪チャンウォン丹青匠(58歳・重要無形文化財第48号)は、「顔料は国産と日本産を一緒に使った」としたうえで、「美しい明るい黄色を出すため、伝統方式どおりに胡粉を塗った後に赤い色を上塗りしたが、顔料をとても厚く塗ったためこの部分が剥がれたようだ」と説明した。

丹青剥落のもう一つの原因として、日本産のにかわが指摘されている。接着力を高めて防湿、防腐、防虫の役割をするにかわは、復元当時の鋭敏な問題として反対世論が強かったが、計画どおりに日本産を使った。一部からは、崇礼門の復元工事の際に丹青現場で饐えたにかわの臭いがしたという主張も出てきている。