さて、本日は中国と韓国に関する世論調査の件について扱っていきます。
本日の投稿動画
www.nicovideo.jp
youtu.be
元記事
韓国との関係改善に向かっている?
https://oogchib.hateblo.jp/entry/2022/09/15/014826
関連動画
【ゆっくり解説】韓国が韓流を始めた理由 part1/2
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38944520
YouTube版
https://youtu.be/_LJED4ZxAIo
※以下は動画のテキスト版です
注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています・「マスコミ問題」であり右派・左派等の陣営論争は本題ではありません
・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
・リクエストは原則受け付けていません
・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります
・毎週土曜日更新
お品書き
アンケート結果
調べてみると…
日頃の行いが影響
レイム マリサ
ゆっくりしていってね。
マリサ
さて、本日はマスコミ問題なので私が扱っていくぜ。
レイム
今回のお題の10代20代は中国や韓国に好意的って、たしか最近のアンケート結果で出た数字よね?
実態のある数字だし疑問形にする意味あるの?
マリサ
これな、たしかに数字としてはそうだが、他の国と比較すると「相対的な比率」の問題でしかないうえに、長期的視点だとこの手のアンケート結果とは真逆の視点が見えてくるんだぜ。
レイム
つまりあれね、いつもの「表面的な結果はそうだけど掘り下げると真逆の結果が出るってタイプの事例って事ね。
マリサ
そういう事になるな。
マスコミ業界がいかに「調べないか」をよく表す事例って事でもあるぜ。
マリサ
そんなわけで早速本編へ行くぜ。
アンケート結果
レイム
それで、最初は何からやるの?
マリサ
まずはこちらからだぜ。
日韓双方で国民感情が改善 共同世論調査
日テレ 2022年9月1日
https://news.ntv.co.jp/category/international/5d4d36de9e8e4591bf9d19086cf66232日本と韓国の団体による共同の世論調査で、日本に「良い印象」を持つ韓国人が10ポイント以上増えるなど、双方で国民感情が改善していることがわかりました。
調査結果によりますと日本に「良い印象」を持つと答えた韓国人は30.6%で去年より10ポイント以上増加、一方、韓国に「良い印象」を持つ日本人は30.4%で5ポイント増加しています。
調査では米中の対立など国際情勢の変化で日韓関係が重要だと考える人が増えているなどと分析しています。
また年齢別では、10代、20代は日韓双方で相手国に対する「良い印象」が「良くない印象」を上回っていて、若い世代は渡航やSNSなど直接的な経験を通して判断する一方、年齢が高いほど固定観念が強いと指摘しました。
また、いわゆる元徴用工をめぐる問題ついては、韓国側で36.5%が「韓国最高裁の判決に従って強制執行などを行うべき」と答える一方、「韓国政府が補償する」や「判決に従う必要がない」との回答が合わせて3割近くとなっています。
マリサ
2022年9月1日の日テレのニュースからなんだが、言論NPOという所が韓国の団体と行った共同世論調査で、日韓双方で相手国に「良い印象」を持つ人が増えているとしたうえで、「10代、20代は日韓双方で相手国に対する「良い印象」が「良くない印象」を上回っていて、若い世代は渡航やSNSなど直接的な経験を通して判断する一方、年齢が高いほど固定観念が強いと指摘しました」と書かれているぜ。
若者の可能性|第十回「日韓共同 世論調査/言論NPO」
https://www.fphime.biz/posts/37131097/
マリサ
ちなみに、言論NPOの調査は同時投稿のブログの方にリンクを貼っておくので、そっちを参照して欲しいぜ。
レイム
これを見る限りだと、「固定観念が弱い若い層ほど韓国に好意的」という意見は間違っていないように見えるけど。
マリサ
これだけ見たらそういう結論になるよな。
まあ、その辺りは後で扱うとして、次にこの件を韓国メディアも取り上げていて
韓国と日本の相互好感度 不買運動以前の水準ほぼ回復=両国調査
聯合ニュース 2022.09.01
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220901002100882【ソウル聯合ニュース】韓国と日本の相互好感度が、2019年の日本製品不買運動以前に匹敵する水準まで回復したことが分かった。韓国民間シンクタンクの東アジア研究院と日本の非営利シンクタンク「言論NPO」は1日、両国での世論調査結果を発表した。
調査は韓国人1028人、日本人1000人の計2028人を対象に今夏実施。調査の結果、日本に対して良い印象を持つ韓国人は昨年の20.5%から今年は30.6%に増加した。2013年に調査を開始して以降、過去最高だった19年(31.7%)に次ぐ高水準となった。
日本政府による対韓輸出規制強化を受け韓国で日本製品の不買運動が本格化した後に集計された20年の調査では12.3%と過去最低を記録したが、今年はほぼ不買運動以前の水準まで回復した。
一方、日本に対して良くない印象を持つ韓国人は昨年の63.2%から今年は52.8%に減少した。
このような認識の変化を反映してか、日本のアサヒビールはこのほど韓国のSNS(交流サイト)や動画投稿サイト「ユーチューブ」で広告を再開した。不買運動が始まってから韓国で苦戦していたカジュアル衣料品ブランドのユニクロも韓国での営業利益が黒字転換した。
韓国に対して良い印象を持つ日本人も25.4%から30.4%に増加し、調査初年度の13年(31.1%)以来の高水準となった。
一方、韓国に対して良くない印象を持つ日本人は昨年の48.8%から今年は40.3%に減少した。これも13年(37.3%)以来の低水準だ。
両国間の好感度は年齢層が低いほど高かった。10代では相手国に対して良い印象を持つ人は韓国で53.5%、日本は52.2%に上り、全年齢層の中で唯一過半数となった。一方、60代以上では韓国で22.9%、日本は25.4%にとどまり、全年齢層の中で最も低かった。
韓日関係の未来に対する楽観的な見通しも広がった。両国関係について前向きな見通しを示した韓国人は昨年の18.4%から今年は30.0%に増加した。日本人も17.2%から29.9%に増えた。
韓日関係の改善を求める声も高まっている。「両国関係を改善するために努力する必要がある」と答えた韓国人は20年の61.2%から21年に71.1%、今年は81.1%と年々増加している。
同じ質問に対し、日本人も20年は38.8%、21年は46.7%、今年は53.4%が肯定的な見方を示した。
両国の国民は、いずれも相手国の大衆文化に多く触れるほど好感度が上昇した。「相手国の大衆文化を楽しめば良い印象を感じるようになる」と答えた韓国人は昨年の67.0%から今年は81.3%に増えた。同じ質問に対する日本人の回答も同期間に81.2%から86.2%に増加した。
このほか、「相手国を訪問した後に良い印象を持つようになった」と答えた人の割合は、両国とも80%に上った。
韓日首脳会談で議論されることを望む議題としては、両国民ともに「両国関係改善のための幅広く包括的な対話」を挙げた。
研究者らは「12年の韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結を巡る議論をはじめ、李明博(イ・ミョンバク)元大統領の独島訪問、韓日通貨交換(スワップ)の終了、旧日本軍の慰安婦問題の協議中断など、さまざまな分野で浮き彫りになった両国間の対立は10年間続いている」とした上で、「しかし、今年の両国の世論は明確に肯定的な様相を呈した」と説明した。
また、国民の相互認識の改善や両国の指導者交代など、変化の機会を捉えて韓日関係が発展的な方向に改善する政策が開発・実現されることに期待を示した。
マリサ
同じく記事では日韓双方で相手国に対する「良くない印象」を持つ人が減り、「良い印象」を持つ人が増えたとしたうえで、「10代では相手国に対して良い印象を持つ人は韓国で53.5%、日本は52.2%に上り、全年齢層の中で唯一過半数となった」と書かれているな。
レイム
まあ、最近はK-POPが人気だし、なんだかんだとそれが影響を与えているって事では?
マリサ
そして次は朝日新聞の記事なんだが
若い世代ほど中国へ親近感 急激な経済成長、「怖い国」から変化
朝日新聞 2022年9月28日
https://www.asahi.com/articles/ASQ9X5V2QQ9XUHBI012.html日中国交正常化から29日で50年となる。日中関係が冷え込んだまま迎える節目だが、内閣府の外交に関する世論調査からは、あるデータが浮かび上がる。
それは、若い世代ほど、中国への親近感が高いことだ。
中国に「親しみを感じる」とした比率は、70歳以上で13・2%、60代で13・4%と低迷している。40代では24・6%とやや上昇する。それが、18~29歳では41・6%。全体平均20・6%の2倍超だ。
一体なぜなのか。
「地理のテストのグラフで、一気に伸びている国があれば、中国だった」
早稲田大4年の菱井創さん(22)が、中学時代に中国に抱いたイメージは「急激に発展した国」というものだった。地理の授業で見る鉄鉱石生産量や電力消費量の推移などの数値で、2000年代ぐらいから急伸しているのは、中国だけだった。
小学生のとき、中国製ギョーザによる中毒事件が大きな問題となり「中国は怖い国」だと感じた。しかし、その後も経済成長を続ける中国の勢いに陰りは見られなかった。
高校2年のとき、中国の春秋戦国時代を舞台に描いた人気漫画「キングダム」を学校の図書館で全巻読み、「中国の広大さ」を実感。漢文の授業で「2千年以上も前の外国語を原文で読める」ことに魅力を感じ、大学では中国の文学や文化を学ぶことにした。
オランダのライデン大学に留学中の楢本珠貴さん(22)は、子どもの頃から世界遺産に興味があった。紫禁城、万里の長城など数多くの世界遺産を持つ中国は「いつか行ってみたい」国だった。
しかし2012年、日本政府による尖閣諸島国有化をきっかけに、中国各地で反日デモが発生。テレビで日本車が群衆に破壊される様子を見てショックを受けた。
「中国人は反日の人が多いから、親しくなれない」と思っていた。しかし、3年前にオランダに留学し、中国人留学生の友だちができ、先入観が崩れた。
「国同士の関係は難しくても、人同士なら仲良くなれる」という事実が新鮮だった。
専攻した国際学を学ぶ中で、欧州から見ると「日本と中国が小さな島をめぐって争うのは不合理。経済的にも利益がない」という見方があることも知った。
若い世代が他の世代に比べて中国への高い親近感を示した前述の内閣府調査。世代間での格差の広がりは、ここ10年ほどで目立つようになった。
それは、2010年に日中の国内総生産(GDP)が逆転し、その差が開いていった時期と重なる。
アジア各国の国民意識について研究する東京大大学院の園田茂人教授は、対中認識の世代差の主な原因となっているのは、世代によって異なる「記憶の問題」だと指摘する。
年齢が高い世代は「冷戦体制下を生き、西側と東側、市場経済と計画経済といった二分法や対立を記憶し、天安門事件では感情を高ぶらせたことも覚えている」ため、それを修正することは難しい。
一方、若い世代にとっての中国は「すでに発展をしていて、その中に市場経済もある」存在だった。「市場経済の中で、ITによるコミュニケーションやゲームなど媒介物を利用する彼らにとって、そこでモノが動いている限り、政治についてそんなに目くじらを立てるようなものなのかと見えるのではないか」と分析する。
マリサ
内閣府の「外交に関する世論調査」を引用したうえで、中国に「親しみを感じる」人が10代20代で多いと書かれていて、そのうえで大学生にインタビューを行い「小学生のとき、中国製ギョーザによる中毒事件が大きな問題となり「中国は怖い国」だと感じた。しかし、その後も経済成長を続ける中国の勢いに陰りは見られなかった」という意見が書かれているぜ。
マリサ
そのうえで、「年齢が高い世代は「冷戦体制下を生き、西側と東側、市場経済と計画経済といった二分法や対立を記憶」しているが「若い世代にとっての中国は「すでに発展をしていて、その中に市場経済もある」存在だった。「市場経済の中で、ITによるコミュニケーションやゲームなど媒介物を利用する彼らにとって、そこでモノが動いている限り、政治についてそんなに目くじらを立てるようなものなのかと見えるのではないか」」と書いているな。
レイム
まあこの論調自体はただの論点のすり替えだけど、若い世代ほど中国に好意的って事は紛れもない事実でしょ?
マリサ
そうだな。
ただし、これら記事に書かれている事は「今回のこの数字だけを見ればそういう結論になる」という但し書きが付くんだぜ。
調べてみると…
レイム
というと?
マリサ
「若い世代は相手国に好意的」とか、「偏見が無い若い世代は仲良くできる」とか「若い世代は政治問題に拘りはない」とか、これうp主がマスコミと韓国観察を始めた2001年頃から現在まで、軽く2桁は聞いているぜ。
レイム
まあそうよね。
20年以上前からの「お決まりのフレーズ」なのよねこれ。
マリサ
そう、あたかも「世代交代があった」とか「新たな関係が登場した」かのような論調になっているが、この主張自体がもう20年以上前から繰り返されている「使い古されたフレーズ」なんだぜ。
レイム
でもまあ、数字自体は本物だし、論調自体はあながち間違いでもないのでは?
マリサ
それが事実かどうか、さっきの朝日新聞の記事にも出てきた内閣府の「外交に関する世論調査」を調べてみると、全く異なる視点が見えてくるんだぜ。
レイム
というと?
マリサ
まずこれがどういう世論調査課というと、内閣府が2003年から「各国に対する日本人の考え方」を調査するために行っているものなんだが、年齢分けや調査国が時期によって少し変わるので、変わっていない、アメリカ、ロシア、中国、韓国と、あといくつかの国の調査結果を参照するが、まずは2021年版からだぜ。
1.日本と諸外国・地域との関係
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-gaiko/2-1.htmlアメリカに対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 令和3年
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-gaiko/zh/z01.html18から29歳
親しみを感じる 35.5
どちらかというと親しみを感じる 54.8
どちらかというと親しみを感じない 5.4
親しみを感じない 4.230から39歳
親しみを感じる 35.6
どちらかというと親しみを感じる 48.2
どちらかというと親しみを感じない 9.0
親しみを感じない 7.240から49歳
親しみを感じる 34.5
どちらかというと親しみを感じる 55.5
どちらかというと親しみを感じない 6.4
親しみを感じない 3.650から59歳
親しみを感じる 36.3
どちらかというと親しみを感じる 53.6
どちらかというと親しみを感じない 6.4
親しみを感じない 3.460から69歳
親しみを感じる 32.6
どちらかというと親しみを感じる 55.0
どちらかというと親しみを感じない 7.0
親しみを感じない 4.770歳以上
親しみを感じる 41.7
どちらかというと親しみを感じる 47.4
どちらかというと親しみを感じない 6.8
親しみを感じない 3.2
マリサ
まず「アメリカに対する親近感」を見てみると、全年齢層で「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」がかなり高い事がわかるぜ。
レイム
というか、全年齢層で「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」の合計が8割を超えているのね。
マリサ
そして次が興味深くて、「ロシアに対する親近感」を見てみると
ロシアに対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 令和3年
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-gaiko/zh/z04.html18から29歳
親しみを感じる 1.8
どちらかというと親しみを感じる 22.9
どちらかというと親しみを感じない 44.0
親しみを感じない 31.330から39歳
親しみを感じる 2.7
どちらかというと親しみを感じる 12.2
どちらかというと親しみを感じない 46.4
親しみを感じない 38.740から49歳
親しみを感じる 1.1
どちらかというと親しみを感じる 14.6
どちらかというと親しみを感じない 52.0
親しみを感じない 32.050から59歳
親しみを感じる 0.3
どちらかというと親しみを感じる 13.2
どちらかというと親しみを感じない 51.5
親しみを感じない 34.260から69歳
親しみを感じる 1.3
どちらかというと親しみを感じる 7.7
どちらかというと親しみを感じない 47.0
親しみを感じない 43.370歳以上
親しみを感じる 1.1
どちらかというと親しみを感じる 7.5
どちらかというと親しみを感じない 49.7
親しみを感じない 40.8
マリサ
全体的に親近感は低くて、「どちらかというと親しみを感じない」「親しみを感じない」が7から8割とアメリカと真逆の傾向にあるが、相対的に見て18から29歳で他よりも高い親近感を示しているんだぜ。
レイム
これ面白いわね。
なんで18歳から29歳だけこんなに高いのかしら。
マリサ
そのあたりの考察は後でやるとして、このロシアの結果をみたうえで中国の結果を見てくれ
中国に対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 令和3年
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-gaiko/zh/z07.html18から29歳
親しみを感じる 10.2
どちらかというと親しみを感じる 31.3
どちらかというと親しみを感じない 28.3
親しみを感じない 30.130から39歳
親しみを感じる 4.5
どちらかというと親しみを感じる 21.2
どちらかというと親しみを感じない 31.1
親しみを感じない 43.240から49歳
親しみを感じる 3.6
どちらかというと親しみを感じる 21.0
どちらかというと親しみを感じない 31.1
親しみを感じない 43.250から59歳
親しみを感じる 1.7
どちらかというと親しみを感じる 17.6
どちらかというと親しみを感じない 32.9
親しみを感じない 47.560から69歳
親しみを感じる 2.0
どちらかというと親しみを感じる 11.4
どちらかというと親しみを感じない 37.6
親しみを感じない 48.370歳以上
親しみを感じる 2.3
どちらかというと親しみを感じる 10.9
どちらかというと親しみを感じない 41.2
親しみを感じない 44.6
レイム
ちょっとまって、これ細かな数字は違うけど傾向や比率がロシアと全く同じでは?
マリサ
そう、この時点で、さっきの朝日新聞の「政治的問題よりも経済的な発展が中国の好感度を上げている」という結論に疑問符が付くんだぜ。
そしてこれを踏まえて、最後に韓国を見てほしいぜ。
韓国に対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 令和3年
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-gaiko/zh/z10.html18から29歳
親しみを感じる 26.5
どちらかというと親しみを感じる 36.9
どちらかというと親しみを感じない 19.9
親しみを感じない 18.730から39歳
親しみを感じる 14.9
どちらかというと親しみを感じる 27.9
どちらかというと親しみを感じない 23.0
親しみを感じない 34.240から49歳
親しみを感じる 8.2
どちらかというと親しみを感じる 31.0
どちらかというと親しみを感じない 24.2
親しみを感じない 35.950から59歳
親しみを感じる 8.5
どちらかというと親しみを感じる 26.4
どちらかというと親しみを感じない 31.5
親しみを感じない 33.260から69歳
親しみを感じる 6.0
どちらかというと親しみを感じる 24.5
どちらかというと親しみを感じない 30.9
親しみを感じない 37.970歳以上
親しみを感じる 6.2
どちらかというと親しみを感じる 23.2
どちらかというと親しみを感じない 35.1
親しみを感じない 34.6
レイム
あれ?これも数字は違うけど、さっきのロシアや中国と同じ傾向の比率になっていない?
マリサ
そう、ここで言論NPOの論調である「固定観念が弱い若い層ほど韓国に好意的」にも疑問符が付くんだぜ。
だってロシアでも同じ傾向が出ているが、韓国をロシアと同じ条件で比較できるかどうかといえば、明らかに「ノー」だろ?
レイム
ああ、そういえばそうね。ロシアの経済って特に注目するほどの成功を収めたわけでもないし、特に日本との10代20代の交流がとりわけ活発なわけでもないし。
マリサ
そしてさらに興味深いのが、今から9年前の2012年の調査結果だぜ。
まずは同じくアメリカから
1.日本と諸外国との関係
https://survey.gov-online.go.jp/h24/h24-gaiko/2-1.htmlアメリカに対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 平成24年
https://survey.gov-online.go.jp/h24/h24-gaiko/zh/z01.html20から29歳
親しみを感じる 43.4
どちらかというと親しみを感じる 46.2
どちらかというと親しみを感じない 8.3
親しみを感じない 2.130から39歳
親しみを感じる 45.2
どちらかというと親しみを感じる 41.4
どちらかというと親しみを感じない 7.7
親しみを感じない 5.040から49歳
親しみを感じる 44.4
どちらかというと親しみを感じる 41.6
どちらかというと親しみを感じない 7.8
親しみを感じない 5.350から59歳
親しみを感じる 43.3
どちらかというと親しみを感じる 40.5
どちらかというと親しみを感じない 8.6
親しみを感じない 6.560から69歳
親しみを感じる 47.9
どちらかというと親しみを感じる 36.8
どちらかというと親しみを感じない 8.6
親しみを感じない 5.870歳以上
親しみを感じる 46.2
どちらかというと親しみを感じる 34.4
どちらかというと親しみを感じない 5.4
親しみを感じない 8.7
マリサ
9年後と同じく世代間でほとんど好感度に差がなく、また「親しみを感じる」「どちらかというと親しみを感じる」が全世代7から8割で高止まりしているぜ。
レイム
まあ、世代が変わってもアメリカから受ける印象は変わっていないって事ね。
マリサ
そして興味深いのは次のロシアだぜ
ロシアに対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 平成24年
https://survey.gov-online.go.jp/h24/h24-gaiko/zh/z05.html20から29歳
親しみを感じる 2.8
どちらかというと親しみを感じる 26.2
どちらかというと親しみを感じない 49.0
親しみを感じない 20.730から39歳
親しみを感じる 1.5
どちらかというと親しみを感じる 20.3
どちらかというと親しみを感じない 48.3
親しみを感じない 20.740から49歳
親しみを感じる 3.8
どちらかというと親しみを感じる 17.8
どちらかというと親しみを感じない 46.3
親しみを感じない 29.450から59歳
親しみを感じる 3.4
どちらかというと親しみを感じる 16.5
どちらかというと親しみを感じない 50.9
親しみを感じない 27.560から69歳
親しみを感じる 3.8
どちらかというと親しみを感じる 13.6
どちらかというと親しみを感じない 42.6
親しみを感じない 35.570歳以上
親しみを感じる 3.1
どちらかというと親しみを感じる 12.0
どちらかというと親しみを感じない 35.4
親しみを感じない 41.0
レイム
あれ?20歳から29歳で同じく好感度が高いけど、比率としては2021年と全く同じになっていない?
マリサ
そう、そこが重要でな。
2012年に18歳から29歳だった人は、2021年に何歳くらいだ?
レイム
まあ27歳から38歳くらいよね。
マリサ
つまりだ、2012年にロシアに好意的だった20歳から29歳は、9年後に概ねロシアへの印象が悪くなっているわけだ。
マリサ
次に中国の結果を見てみると
中国に対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 平成24年
https://survey.gov-online.go.jp/h24/h24-gaiko/zh/z09.html
20から29歳
親しみを感じる 4.1
どちらかというと親しみを感じる 26.9
どちらかというと親しみを感じない 29.0
親しみを感じない 39.330から39歳
親しみを感じる 2.7
どちらかというと親しみを感じる 18.8
どちらかというと親しみを感じない 33.0
親しみを感じない 45.640から49歳
親しみを感じる 5.3
どちらかというと親しみを感じる 15.0
どちらかというと親しみを感じない 34.1
親しみを感じない 45.350から59歳
親しみを感じる 4.5
どちらかというと親しみを感じる 11.7
どちらかというと親しみを感じない 37.1
親しみを感じない 45.760から69歳
親しみを感じる 3.0
どちらかというと親しみを感じる 14.1
どちらかというと親しみを感じない 29.5
親しみを感じない 52.670歳以上
親しみを感じる 4.0
どちらかというと親しみを感じる 7.8
どちらかというと親しみを感じない 26.2
親しみを感じない 58.0
レイム
まあこれまでの流れから大体予想は付いたけど、ロシアと全く同じパターンで、年齢が若いほど好感度が高いけど、上がると好感度が下がるという状態になっていて、2021年の結果と全く同じ比率になっているわね。
マリサ
そう、この時点で朝日新聞の「中国は経済が発展しているから好意的で、政治はあまり問題にされていない」が成り立っていないんだぜ。
2012年も2021年も、ロシアと全く同じパターンを示しているからな。
レイム
ロシアと同様のパターンを示している以上、「別の説明」が必要になるわね。
マリサ
そして次に韓国の結果を見てみると
韓国に対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 平成24年
https://survey.gov-online.go.jp/h24/h24-gaiko/zh/z13.html
20から29歳
親しみを感じる 13.8
どちらかというと親しみを感じる 40.0
どちらかというと親しみを感じない 25.5
親しみを感じない 20.730から39歳
親しみを感じる 11.5
どちらかというと親しみを感じる 35.2
どちらかというと親しみを感じない 25.3
親しみを感じない 28.040から49歳
親しみを感じる 12.8
どちらかというと親しみを感じる 30.0
どちらかというと親しみを感じない 28.1
親しみを感じない 26.950から59歳
親しみを感じる 13.1
どちらかというと親しみを感じる 32.6
どちらかというと親しみを感じない 27.1
親しみを感じない 25.860から69歳
親しみを感じる 7.8
どちらかというと親しみを感じる 29.7
どちらかというと親しみを感じない 29.0
親しみを感じない 32.070歳以上
親しみを感じる 4.5
どちらかというと親しみを感じる 19.3
どちらかというと親しみを感じない 30.7
親しみを感じない 41.5
マリサ
ロシアや中国と「同様の世代間比率」になっていると同時に、全体として2021年よりも好感度が高いんだぜ。
マリサ
面白いのは、2012年の20歳から29歳では、「親しみを感じる」と「どちらかというと親しみを感じる」の合計が53.8だったんだが、2021年の30から29歳では「親しみを感じる」と「どちらかというと親しみを感じる」の合計は42.8で、好感度が1割も減っているんだぜ。
レイム
しかも2012年の調査ではほとんど全ての世代で「親しみを感じる」と「どちらかというと親しみを感じる」の合計が過半数を超えているのに、2021年には過半数を超えているのは18歳から29歳だけというのも面白いわね。
マリサ
しかもな、ロシアと中国も同様に「相対的に全体の好感度が下がっている」という傾向にあるんだぜ。
マリサ
更にだ、この内閣府調査はインドや東南アジアなどに関しても調査しているんだが、どちらもどの年齢層でも中国や韓国より好感度がはるかに高いという傾向にあるぜ。
インドに対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 令和3年
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-gaiko/zh/z13.html
東南アジアに対する親近感
内閣府 外交に関する世論調査 令和3年
https://survey.gov-online.go.jp/r03/r03-gaiko/zh/z16.html
レイム
この結果を見ると、どうも原因は言論NPOや朝日新聞の分析とは別のところにありそうよね。
日頃の行いが影響
マリサ
それに関してなんだが、尺の関係で今回は2021年と2012年しかデータを抽出していないが、2003年から2021年までの結果を比較してみるとな、一部調査対象国が変わったりはしているが、全体としてロシア、中国、韓国は年代が進むにつれて好感度が下がる傾向にあることと、「若い世代ほど好感度が高いが、好感度に持続性はない」という共通した特徴があり、他の国は多少の増減の差はあるが目立った差が無いという傾向があるんだぜ。
レイム
となると、ロシア、中国、韓国に関しては、他とは違う共通点がありそうね。
マリサ
そう、で考えられるのが、まず10代20代は相対的に他の世代より時事問題に関心が薄く、創作物の影響を受けやすいという特徴と、好感度の増減がネットの普及とリンクしているという事だぜ。
レイム
つまりどういう事?
マリサ
10代20代のうちは創作物の影響を受けやすいというのは、まあ今更語るまでもなく昔から知られていた事で、特に近年はポリコレの影響で中国や韓国に否定的な表現を入れるのはタブー視されているし、ロシアに関しては創作物の中で「格好いい悪役」として取り上げられることが多いって特徴があるぜ。
マリサ
あと、中国の孔子学院、韓国のK-POPなどが代表的だが、この2国は文化と政府の国家戦略が不可分の関係にあって、政府が「自国をよく見せるためのツール」として文化が利用されているから、なおさら創作物の中では好意的に扱われやすいという特徴もあるぜ。
レイム
要するに、10代20代のうちは中韓政府のプロパガンダの影響を受けやすいって事ね。
マリサ
そうだぜ。
そしてもう一つの「ネットの普及」に関してなんだが、例えば次の記事
「日本の変化優先」が6割 関係改善めぐる世論調査―韓国
時事通信 2022年09月30日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022093000814&g=int【ソウル時事】韓国の世論調査機関「韓国ギャラップ」は30日、日韓関係に関する調査結果を発表し、「一部譲歩してでもできるだけ早く改善すべきだ」が26%にとどまる一方、「日本の態度変化がなければ急いで改善する必要はない」が64%に上った。
日本側は懸案の元徴用工問題で韓国側が解決策を示すまでは正式な首脳会談に応じない姿勢。一方、韓国側は元徴用工問題の解決を急ぎつつ、日本側にも被告企業の補償参加や謝罪表明など前向きな対応を求めている。日本の態度変化がなければ世論の支持を得られないという判断があり、今回、こうした世論の動向が裏付けられた形だ。
マリサ
韓国の世論調査会社の調査で、韓国人は日本との関係改善を望んでいるが、6割の人が日本の態度変化がなければ急いで改善する必要はない」と考えているという結果が出ているんだぜ。
マリサ
これを見て、日本人の大半はどういった印象を受ける?
レイム
まあ、韓国が1965年の日韓国交正常化の成果を一方的に反故にしたことが「ネットを通じて」広く知られているから、あまりいい印象は受けないでしょうね。
マリサ
そう、そこが重要なんだぜ。
10年前は、まだネットの普及が限定的だったから、同様の事が起きても世間が受ける印象は「どっちもどっち」的なものが大半だっただろうが、今は「実態が知られている」からこうした情報に対してネガティブな印象を受ける人が多いわけだ。
レイム
ああそうか、10代20代は創作物の影響を受けやすいけど、それより上の世代は時事問題の影響を受けやすいから、ネットの普及で大幅に印象が悪くなっていったと。
マリサ
そう、これは中国の場合も同じだぜ。
たとえば次のような記事
「海上民兵」乗船か 中国漁船の一部 尖閣周辺でも航行 NHK分析
NHK 2022年9月11日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220911/k10013813731000.html中国が海洋進出を強めるなか、アメリカの研究機関が「海上民兵」が乗っている可能性があると特定した中国漁船の一部が、東シナ海でも活動し、沖縄県の尖閣諸島周辺の海域を航行していたことがNHKの分析でわかりました。中国漁船に実際、「海上民兵」が乗っていたかどうかは分かりませんが、海上保安庁も漁船の動きを把握していて、活動を注視しています。
10年前の9月11日、日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、周辺の海域では、中国当局の船が、領海侵入や日本漁船への接近を繰り返しています。
こうした中、アメリカのシンクタンク、CSIS=戦略国際問題研究所が注目するのが、軍事的な訓練を受けた「海上民兵」と呼ばれる人員が乗り組む中国の大型漁船です。
これらの漁船は、通常の漁業活動に加えて、海域に居座る示威活動や偵察・監視などを担っているとされています。
南シナ海では、中国と領有権をめぐって対立するフィリピン政府が、自国の排他的経済水域とする海域で、去年3月、200隻を超える中国漁船が停泊し続け、アメリカ国務省は、漁船に「海上民兵」が乗り組んでいるという見方を示していました。
この際、中国外務省の報道官は、「中国側の漁船の作業は合法だ」などと正当性を主張したうえで、「中国の漁民をいわゆる『海上民兵』と呼ぶ理由がわからない。下心と悪意がある」と反発していました。
今回、NHKでは、CSISが中国側の公開情報などをもとに、南シナ海で活動し、「海上民兵」が乗っている可能性があると特定した漁船、122隻について、船の位置情報を発信するAIS=船舶自動識別装置のデータをもとに分析しました。その結果、去年1年間でこのうちの10隻余りが、尖閣諸島から200キロ以内の東シナ海でも活動していたことがわかりました。
中には尖閣諸島の領海や接続水域を航行した船も確認できました。
中国漁船に実際、「海上民兵」が乗っていたかどうかは分かりませんが、海上保安庁も、こうした東シナ海での動きを把握していて、その活動を注視しています。
CSISのグレゴリー・ポーリング上級研究員は、「海上民兵を活用し、平時から圧力をかけ続けることで、監視・警戒する海上保安庁に負荷をかけている」と分析しています。
アメリカのシンクタンク、CSIS=戦略国際問題研究所によりますと「海上民兵」は軽武装をしているほか、特別な訓練を受けたり、中央政府から燃料代や船の改修のための補助金が支給されたりしているということです。
表向き漁業をしていますが、国の政治的や軍事的な目的を達成するためにさまざまな活動をするとされています。
CSISは去年11月に発表した報告書で、中国側の公開情報などをもとに広東省や海南省を母港とし、南シナ海で活動する合わせて122隻の漁船を、海上民兵の船として特定し、それらの船のリストを公表しています。
CSISの分析では、これらの漁船は領有権を争う海域などに大量に出航して居座る示威活動のほか、体当たりなどの妨害、監視や偵察の活動を担っているということです。
海上保安庁などによりますと、中国政府は「民兵」については、法律などで武装力として位置づけていますが、「海上民兵」については公式な見解を示していないということです。
中国は南シナ海で「海上民兵」を活用 米研究所指摘
アメリカのCSIS=戦略国際問題研究所は、中国漁船の動きが領有権争いが続く南シナ海で、近年、活発となっていると指摘します。CSISによりますと、中国は、南シナ海の南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島で、2016年に人工島を建設して以降、平時の活動を通して実効支配を進める動きを強め、「海上民兵」の漁船を積極的に活用しているとしています。
アメリカ海軍の司令官は、2016年5月、中国が造成する人工島の周辺などにアメリカ軍の艦艇を派遣した際、艦艇が海上民兵が乗り組む船に取り囲まれるケースが相次いだことを明らかにしました。
最近では、去年3月、中国と領有権をめぐって対立するフィリピン政府が、自国の排他的経済水域とする南シナ海の海域で、中国の漁船およそ220隻が停泊しているのが確認され、一部の漁船はおよそ2か月もとどまり続けました。
フィリピン政府やアメリカの国務省は、これらの漁船に「海上民兵」が乗り組んでいるという見方を示していました。
この際、中国外務省の報道官は「中国側の漁船の作業は合法だ」などと述べ、正当性を主張したうえで、「中国の漁民をいわゆる『海上民兵』と呼ぶ理由がわからない。下心と悪意がある」などと反発していました。
CSISが「海上民兵」が乗っている可能性があると特定した漁船122隻は、去年1年間、どのような動きをしていたのか。
まず、多くの漁船が、中国がフィリピンやベトナムなどと領有権を争う南シナ海を航行しています。
しかし、7月末以降、南シナ海から東シナ海に向かって行く複数の漁船が確認できます。
日本が主張するEEZ=排他的経済水域の付近を航行し、一時とどまるなどして、再び、南シナ海の方向へ戻っていました。
さらに、詳しく見ると、少なくとも1隻は、尖閣諸島の領海や接続水域に入り、航行していることが確認できました。(※航跡を地図上の赤い点で示しています)
この船は、南西から北東に移動し、尖閣諸島の領海や接続水域を通過。
その後、今度は北東から南西に向かって再び尖閣諸島付近を航行し、南シナ海に戻っていました。
去年1年間で確認されたこれらの漁船は10隻余りで、CSISのポーリング上級研究員によりますと、海南島の三亜市から出港した船が多く、より訓練を受けた漁船とみられると指摘しています。
アメリカのシンクタンク、CSIS=戦略国際問題研究所のグレゴリー・ポーリング上級研究員は、今回、東シナ海で確認された漁船について、何らかの移動のため航行していたか、軍やほかの海上民兵との共同訓練に参加していた可能性もあると指摘したうえで、活動や意図についてさらなる分析が必要だとしています。
ポーリング上級研究員は、「中国側としては、海上民兵を活用し、平時から圧力をかけ続けることで、監視、警戒する海上保安庁に負荷をかけている」と分析しています。
その上で、「中国の目標は、尖閣諸島周辺と南シナ海全体を実効支配することだ。軍事力には及ばない海警局の船と民兵船を利用し続け、南シナ海と同じように尖閣諸島周辺もゆっくりと、着実に支配を強めていることに対して、日本側としてどう対応していくか考えなくてはならない」と指摘しました。
また、中国の海洋政策を研究している筑波大学の毛利亜樹助教は「尖閣諸島をめぐっての緊張は、国力を増大させてきた中国とアメリカの優位をめぐる競争という大きな対立構造の一部だ。中国の挑戦を直視しつつ、複合的な対応をしていく冷静さと視野の広さが日本には必要だ。軍事衝突へのきっかけを日本側から作ることは大きな失敗だ。現場海域では海上保安庁がいまやっているように中国を静かに押し返しつつ、外交で国際社会を味方につける対応に尽きる」と指摘しています。
マリサ
NHKのニュースなんだが、中国が武装した「海上民兵」を南沙諸島や尖閣諸島に派遣して、領土化の既成事実を作ろうとしているという内容なんだが、以前ならこうした情報はテレビや新聞はあまり重点的に報じず、世間の注目も集まり難かったが、最近はネットを通じてメディアの中国寄り姿勢が批判される傾向にあるから、こうした情報を詳しく伝えることが増えているんだぜ。
レイム
そういえば、2010年に中国の武装民兵が乗っているらしき漁船が、尖閣沖で海保の船に体当たりしてきた事件では、多くのメディアや当時与党だった民主党の議員などが、「大した問題ではない」かのように印象操作しようとしていたわね。
マリサ
そうだぜ。
でも今同じことをしたら大炎上確実だからな、ちゃんと報じるしかないから、時事問題に興味を持ち出す年齢になると必然的に「中国への印象が悪くなる」というわけだ。
レイム
まあ、やってることは中世の私掠船と大差がないし、印象が悪くなるのは当たり前ね。
マリサ
この辺りはロシアなども同じだな。
まあ要するに創作物での扱いと、「日頃の行いの悪さが隠し切れなくなった」のが、ロシア、中国、韓国の調査結果に関係しているのではないかって事だぜ。
レイム
まあ、少なくとも最初の言論NPOや朝日新聞の「分析」よりかは資料との整合性が取れているわね。
今回のまとめ
・10代20代は中国や韓国への好感度が高い
・好感度の高さには持続性が無い
・日頃の行いが重要
マリサ
それでな、この辺りの事は他の国の調査結果でも確認できて、たとえば2021年の調査では「中央アジア・コーカサスに対する親近感」というのがあるが、「親しみを感じない」と「どちらかというと親しみを感じない」の合計が、中国水準で悪いんだぜ。
レイム
中央アジアって、アフガニスタン、パキスタン、イランなど、コーカサスはジョージア、アルメニア、アゼルバイジャンとかのことよね。
イランとパキスタン以外、あまり印象無いから、この2国の影響って事?
マリサ
というより、ニュースにもなり難いから日本人全体として印象が薄すぎて、「親しみを持ちようがない」んじゃないかとみているぜ。
あと逆に海外旅行とかで目的地になりやすかったり、日本でもレストランなどが多い東南アジアとかは韓国よりはるかに好感度が高いぜ。
レイム
政府レベルでプロパガンダをやっているわけでもないのに、海外旅行の目的地にもなり、レストランも多くプロパガンダもしている中国や韓国よりはるかに好感度が高いってなかなか面白いわね。
マリサ
それだけメディアの行う誘導よりも「日頃の行いの積み重ねの影響が強い」ってことだぜ。
レイム
なるほどね。
マリサ
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。
レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。
大口
おつかれ~
大口
今回も長くなりすぎたのでおまけはないよ。
レイム マリサ 大口
またらいしゅ~
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