日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国は言葉が「軽い」


さて、本日は以前から何度か書いている韓国における「責任」の概念に関連した記事となります。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください



韓国を観察していると、以前の言葉をいきなり撤回したり、内容を二転三転させても平然としている事があり、日本人の感覚からすると非常に無責任に見えることが多々ある。


また、韓国では「ネロナムブル」という「自分に甘く他人に厳しい(ダブルスタンダード)」という単語が流行っているが、その単語を使っている本人が平然とダブルスタンダードを行っている事がしばしばあり、言葉はあるが意味を成していないという状態になっている。


これは、韓国において自身の発した言葉に責任を負うという発想そのものが乏しいため、非常に言葉が「軽い」ことが関係しており、これがあるため彼らは自身の発した言葉が周囲にどんな影響を与えるかを理解する事ができない場合が多く、問題になる事がある。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:簡単に前言撤回


まずはこちらの記事から

自衛隊機の接近飛行 「軍事的措置と基調を日本に説明」=韓国当局
聨合ニュース 2019.04.22
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190422002700882

【ソウル聯合ニュース】韓国国防部が日本政府に対し、自衛隊機が韓国艦艇に接近した場合に取る軍事的措置と基調について説明していたことが明らかになった。

 同部は22日、韓国政府が日本側に対し、自衛隊機が韓国艦艇から3カイリ(約5.5キロ)以内に接近した場合は火器管制レーダーの照射を警告すると通知したとする読売新聞の同日付の報道について、「韓日間の海上での偶発的衝突防止のため、韓国軍の軍事的措置と基調について日本側に説明した」とする立場を発表した。

 ただし「作戦の詳細な内容などの対応マニュアルを日本側に公開したことはない」とし、具体的な内容は安全上明らかにできないとした。

 昨年12月、海上自衛隊の哨戒機が韓国艦艇に対する威嚇飛行を行い、日本は韓国艦艇が海自哨戒機に火器管制レーダーを照射したと主張した。読売新聞は、双方が舌戦を繰り広げていた1月に、韓国国防部が自衛隊機への対応に関する指針を日本の防衛省に伝えていたと報じた。

 国防部は当時、在韓日本大使館の武官を呼んで韓国政府の基調を説明したとされる。同部は「日本の哨戒機が(韓国艦艇に対し)超低空接近飛行を行うことは国際慣例違反であり、海上で偶発的な衝突を招く可能性のある非常に危険な行為だ」として、「今後類似の事件が発生した時には、韓国の行動対応指針に従い強力に対応する」と通告。その後、非公開の実務協議で日本側に再発防止策を講じるよう重ねて要求したと伝えられた。

 日本の哨戒機が韓国の艦艇に威嚇飛行を行った場合は軍事的措置を取るとの基調を説明したが、詳しいマニュアルは公開しなかったとする国防部の説明は、同部のノ・ジェチョン副報道官が22日午前の定例会見で「わが軍が(指針を)通知したというのは事実無根」と述べたのとは多少ニュアンスが異なると分析される。

 これについて、韓日間のあつれきが拡大するのを避けようという意図だとする観測のほか、午前中の発表は十分な事実関係の確認なしに行われたのではないかとの見方も出ている。

 韓国軍は哨戒機による威嚇飛行と日本が主張するレーダー照射問題を受け、軍の対応マニュアルを補完した。

 その内容は公開されていないが、他国の哨戒機が韓国艦艇から一定の距離内に入れば警告の通信を強化したり、艦艇に搭載した対潜水艦ヘリコプターを出動させたりすることなどが盛り込まれているとされる。

 警告の通信内容もより強力な表現に変更され、軍当局は日本の哨戒機が威嚇飛行した場合に周辺で作戦遂行中の韓国軍哨戒機がいれば緊急出動させる方策も検討していると伝えられた。


関連記事
接近する自衛隊機への対応指針 「日本に通知したことない」=韓国当局 聨合ニュース 2019.04.22



こちらの記事なのですが、先日読売新聞が「韓国が日本側に対し、日本の自衛隊機が韓国艦艇から3カイリ(約5.5キロ)以内に接近した場合は火器管制レーダーの照射を警告すると通知したと」と報じたところ、当初韓国の国防部はこの報道を否定していました。


が、その数時間後にいきなり発言を覆し、言い訳をしながら「実は伝えていた」と言い出した事を伝える記事です。


この件なのですが、もし日本を含む他の国で政府が公式に否定した内容が、数時間で覆り事実関係を認める発言をし始めたら、普通は大問題になるどころか政府の責任問題になります。


しかしこの件、一応韓国でもいくつかのメディアがこれを問題にはしているのですが、下記の朝鮮日報ハンギョレ新聞の記事を見ても解るように、扱いが非常に「軽い」のです。


韓国国防部がレーダー運用指針を日本に通知、対立再燃か 朝鮮日報 2019/04/23 (1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ
国防部「哨戒機が近接すれば軍事的措置」日本に説明していた ハンギョレ新聞 2019-04-22


本来なら政府内で責任問題になるような騒動がなぜこんなに「軽い扱い」なのかといえば、韓国ではこういう事が「よくある事」だからです。
実際に、例えばレーダー照射問題にしても、韓国側は発言を二転三転させていて主張が一貫していません。


つまり、こうした現象は韓国で「いつもの事」なので、あまり話題性が無いのです。


2:常に「ネロナムブル」


またこれに関係した事柄として、韓国では最近「自分に甘く他人に厳しい」という意味の「ネロナムブル」という単語が流行っており、興味深い事にこの単語は頻繁に使われますが、同時に使った本人も「ネロナムブル」である事が多いのです。


「自分に甘く他人に厳しい」という相手の態度を批判しながら、自分自身も「自分に甘く他人に厳しい」わけです。


例えば文在寅政権では、前政権である朴槿恵政権において、政府に批判的な発言をする人物を政府がブラックリスト化して監視、また政府寄りの発言をする言論人や芸術家を厚遇していた事を問題視し、言論の自由表現の自由を侵害したとして前政権を激しく批判していました。


ある意味で、文政権は前政権の「ネロナムブル」を激しく批判していたともいえます。


しかし実際のところ文政権が言論の自由を保障していたかといえばそんな事は無く、例えば去年ブルームバーグが「文大統領は金正恩の報道官」という記事を書くと


韓国の文在寅大統領、金正恩氏の事実上の代弁者に-国連総会 Bloomberg 2018年9月26日


当初は何もこの記事に反応していませんでしたが、先月韓国野党の自由韓国党がこの件に触れると激しく反応し、この記事を書いた韓国系記者を政府や与党関係者がバッシングし始めました。


また、つい先日の事なのですが、元韓国外信記者クラブ会長のマイケル・ブリン氏が朝鮮日報に寄稿し、


【寄稿】セウォル号追悼碑設置、果たして光化門は適切なのか 朝鮮日報 2019/04/21 (1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ


2014年のセウォル号事故の追悼施設を、韓国の中心地である光化門に設置することの妥当性に疑問を提起し、「この国には自分こそ邪悪な「他人」の犠牲者だとアピールしたがる傾向があり、これにより自分は道徳的だと感じたがるきらいがある」と批判しました。


すると、政府の意向で幹部が政府寄りの人間に総入れ替えされた公共放送のKBSがこれに激しく反応し


韓国公共放送KBSが本紙に寄稿した英国人ジャーナリストに圧力 朝鮮日報 2019/04/23 (1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ


マイケル氏に圧力をかけたうえに、番組内で「韓国の事情をよく知らない外国人に書かせたか、外国人が書いたコラムを意図的に間違って翻訳したのだろう」という印象操作や、「朝鮮日報が外国人記者に自分達の言いたい事を書かせた『腹話術ジャーナリズム』である」と中傷しました。


ちなみに余談になりますが、韓国では政府もメディアも「自分達の意見を外国人に言わせる」のが大好きです、ただし今回のマイケル氏の事例の場合には、ただ単に「追悼施設としてそこは妥当なのか」という問題提起をしているだけで、プロパガンダ要素はありません。


つまり、政府の息の掛かった大手メディアが、政府の意向に批判的な記者の記事を「陰謀論」で印象操作し黙らせようとしていたわけです。


文政権がこれまで行ってきた前政権への態度から見ても、典型的な「ネロナムブル」なのです。
ただし、では当の朝鮮日報は他者の「ネロナムブル」を批判できるほど自身に厳しいかといえばそんな事は無いので、朝鮮日報も「ネロナムブル」なのですが。


この事から一つ解る事があります。
それは自分に甘く他人に厳しいという意味で使われる「ネロナムブル」という単語が非常に「軽い」ことです。


なぜなら、誰もが他者の「自分に甘く他人に厳しい」という態度を批判しながら、当の本人は平然と自分に甘く他人に厳しいからです。
多くの人が使いながら、殆どの人が実践できていないわけですから。


先ほどのレーダー照射問題の件でもそうですが、とにかく韓国では発せられる言葉が軽いという傾向がある事が解ります。


参考記事
韓国人、ともすれば「まず、あなたがちゃんとしろ」 東亜日報 November. 26, 2005

3:言葉に責任が伴わない


今回紹介した事例から共通してわかることとして、韓国社会では自らの発した言葉には責任が伴うという発想が乏しいことが解ります。


だからこそ一度政府が公式に言った事を簡単に覆せますし、他者のダブルスタンダードを批判しながら平然と自身はダブルスタンダードを繰り返せるわけです。


これは今回紹介したような事例だけではなく、例えば先週動画にした「日韓問題は歴史問題ではない」の彼らの矛盾だらけの歴史観の事例にも当てはまります。



youtube
https://youtu.be/BECcLp2FtRY


自身の言葉に責任を負うという発想が無いため、その場の思いつきで適当な事を並べ立て、その後矛盾が発生したとしても、矛盾が野放し状態になるわけです。


また、最初に取り上げたレーダー照射問題に関連した韓国側の「指針」の問題にしても、結局のところは国際法にも無い「身勝手な自分ルール」をいきなり日本に押し付けようとしたのが問題の発端なわけですが


韓日関係改善の意思なく韓国に責任を転嫁した日本の外交青書 東亜日報 April. 24, 2019


自らの発した言葉には責任が伴うという発想が乏しい韓国では、上記記事のように「日本が原因だ」という発想になるわけです。
発した言葉に責任が伴わないので、単純な「快・不快」が判断基準になるからです。


また以下の事例のように


韓国政府が提案した中間段階の交渉に駐韓米国大使「意味が分からない」 朝鮮日報 2019/04/23


先日ハリス駐韓米国大使が韓国側が北朝鮮の核問題に関連し、韓国側がアメリカ側に「中間段階の交渉」というものを提案してきたとする件に関して、「『中間段階』が何を意味するのか分からない」と不満を漏らしました。


この件も同じで、文政権はそもそも「中間段階の交渉」というものの指針を明確に定義付けして提示した事はありません。


これは何かといえば、北朝鮮側の要求を「より曖昧にして」表現しようとしただけのもので、文政権はその中身までちゃんと考えていないのです。
これも「自らの発した言葉には責任が伴う」という発想に乏しいからできる事です。


そうした発想があったならば、まがりなりにも同盟国に対してこんないい加減な発言はまずできません。


今回の事例からも解るように、日本人と韓国人ではそもそも根本的に「発する言葉に対する考え方」そのものが異なっています。


日本人の場合、例外こそあれ自らの発する言葉には相応の責任が伴うため、やたらと適当な事を言うのは避ける傾向にありますが、韓国人の場合そもそもその発想が乏しいので実名でも堂々と適当な事を言うわけです。


この違いを知っている日本人が少ないため、日本人は往々にして「彼らがこんなに言っているなら信じてあげよう」とか「ここまで真剣なら嘘のはずが無い」と思いがちですが、それはあくまで日本人の発想でしかなく、日本人と比べて相対的に「言葉が軽い」韓国にはその発想は通用しないわけです。

※GWの更新について
今年のゴールデンウイークに関してなのですが、日韓問題(初心者向け)のほうは来週5月1日の更新はお休みし、次回更新は5月8日になります。
またマスコミ問題を扱う「暇つぶしにどうぞ」のほうは、今月29日をお休みし、次回更新は5月6日になります。
動画版は4月27日も5月4日も投稿を行います。



お知らせ。
このニコニコのブロマガの仕様上、コメントが新たにあった事は解るのですが「どの記事にコメントがされたのか」を確認することが困難です。
そこで、もし過去記事に質問等私が何らかの回答を必要とするコメントをされた方は、お手数ですが最新の記事かtwitter@ooguchib」のアカウントのほうへその旨を書いていただけると助かります。


人気ブログランキングに参加中です、もしよかったらクリックをお願いします。


クリックで人気ブログランキングへ


以下は当ブロマガのお勧め記事です、もしよかったらこちらもどうぞ。

韓国人が日本人から嫌われる根本的原因
日本人の考える反日と韓国人の考える反日は違う
【韓国起源説】日本人の反論は韓国人に通じない
日本人と韓国人とでは「約束・契約」の概念が全く違う
日韓問題(初心者向け)の方針について色々
【河野談話】韓国政府が自爆しました
フランスのJapan Expoから韓国がいなくならない原因
「Japan Expoに寄生しないで独自のコリアエキスポやればいいのに」→過去にやった事があります
韓国人の差別意識の特徴とタイの嫌韓
嫌韓の出発点、2002年日韓共催ワールドカップで何が起きたのか
嫌韓を「排外主義者=ネトウヨ」と考える人達に対する考察をしてみた
「韓国に対して謝罪すれば解決する」は大きな間違い
韓国視点から見たヘイトスピーチ
メアリー・スーとネトウヨ論
日韓問題とイデオロギー論争
韓国では異論が徹底的に排除される


動画版マイリスト



番外編マイリスト