日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国とは「対話」ができない

さて、今回は韓国との間で何度でも発生し続ける歴史問題について扱っていきます。


初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブログ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)

注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらどう思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


最近、ゲーム会社のクリエイターが吉田松陰を称賛するコメントをしたが、それに対して韓国が反応、「朝鮮侵略を主張した人物」として猛抗議を行い、新作ゲームが韓国で発売中止となるという事態にまでなった。


これは韓国が「一つの正しい歴史観」を持つように日本に要求してくるからこそ起きる問題であり、このため彼らは「異なる歴史観」も異なる歴史解釈も認める事はほぼなく、日本側が韓国人の考える「正しい歴史観」をすべて受け入れない限りこの問題は続くことになる。


また韓国内でもこの「一つの正しさ」を巡る争いは常に発生しており、これが日本との間でのみ発生するものではない事が分かると同時に、この問題が解決しない限り韓国との対話は不可能であることがわかる。


※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


以下から本文




1:また始まった歴史問題



まずはこちらの記事から

日本のゲーム会社、「朝鮮武力征服」主唱した右翼思想家美化で議論
中央日報/中央日報日本語版2024.02.13 16:29
https://japanese.joins.com/JArticle/314972

記事では、幕末を舞台にした新作ゲームの制作総括を務めたプロデューサーが、吉田松陰の事を「日本ではソクラテスに匹敵する人物だと思う。彼の生きざまだったり残した言葉だったりというものを『RISE OF THE RONIN』の中で描きたい」と発言したことを韓国が問題視したと書かれています。


そしてその理由として、韓国では吉田松陰が「朝鮮を武力で征服しようという征韓論などを展開し日本の右翼思想のルーツになったという評価を受ける」となっているからとしており、彼らの歴史観に反して美化した表現をしたのが原因のようです。


また韓国は上記理由から過去に「松下村塾」の世界遺産登録の動きに抗議した事があり、これが最初ではありません。

関連記事
松下村塾世界遺産登録 韓国政府「問題意識ある」
聯合ニュ―ス 2015.07.07
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20150707003000882


そしてその後

幕末が舞台の日本ゲーム 韓国発売取りやめに=開発者が右翼美化発言
聯合ニュース 2024.02.13
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20240213003400882

記事では、韓国で「日本の極右勢力の元祖として扱われている人物を公式映像で美化するのは度を越している」という批判が巻き起こり、結局韓国での該当ゲームの発売を中止したという事が書かれています。



2:歴史背景



この件なのですが、吉田松陰の「幽囚録」に以下のように書かれています。

幽囚録

時代背景として、当時(19世紀半ば)は帝国主義の時代であり、アジア諸国が次々と欧米列強の植民地となり、日本も砲艦外交により開国を迫られ不平等条約を結ばされていた頃の1854年に書かれたものです。


そして朝鮮に関しては、「朝鮮に質子を納めさせ、貢物を献上させれば、古の盛時のように(Copilot版 ※他も類似の表現)」と書かれていますが、これは平たく書けば属国化(or朝貢国化)をするという事で、植民地化や併合をせよというものではありません。


松陰がこういった認識になった背景には、当時幕府が欧米列強による砲艦外交の脅威に対して、朝鮮に使節を送り近代化と共闘を呼び掛けたところ、朱子学小中華思想を絶対視していた朝鮮は事態の深刻さが理解できず共闘を拒否した挙句、それまで問題視していなかった親書の「天皇」の文字に難癖をつけ、以後交流を絶ってしまったという背景があります。


そのため、松陰は「当時の地政学的常識」にそって、幽囚録でこのようなことを書いたわけです。


余談になりますが、幽囚録に書かれているようなことが国際社会で「問題である」と考えられるようになったのは、これが書かれた70年近く後の第一次大戦以降、「民族自決」の考えが広まった後からです。


また、韓国側がのちの日韓併合の原因を作ったと主張している件も、実態はかなり異なります。


どういうことかというと、彼らは「伊藤博文は松陰の考え方に感化され朝鮮を侵略したのだ」と考えているようなのですが、そもそも以前も紹介したように、伊藤が総理を務めていた時期に発生した日清戦争の宣戦布告文では

日清戦争日本側宣戦布告文
国立公文書館アジア歴史資料センター
https://www.digital.archives.go.jp/das/image/F0000000000000015691
宣戦の詔勅
朝鮮ハ帝国カ其ノ始ニ啓誘シテ列国ノ伍伴ニ就カシメタル独立ノ一国タリ 而シテ 清国ハ毎ニ自ラ朝鮮ヲ以テ属邦ト称シ陰ニ陽ニ其ノ内政ニ干渉シ其ノ内乱アルニ於 テ口ヲ属邦ノ拯難ニ籍キ兵ヲ朝鮮ニ出シタリ

(現代語訳)
朝鮮は帝国がそのはじめより、導き誘って諸国の仲間となした一独立国である。 しかし清国はことあるごとに、自ら朝鮮を属国であると主張し、陰に陽に朝鮮 に内政干渉し、そこに内乱が起こるや、属国の危機を救うという口実で朝鮮に対し 出兵した




宣戦詔勅
朝鮮ハ我大清ノ藩屏タルコト二百余年、歳ニ職貢ヲ修メルハ中外共ニ知ル所タリ近ク十数年、該国時ニ内乱多ク朝廷ハ小ヲ宇ムヲ懐ト為シ、畳次兵ヲ派シテ前往勘定セシメ竝ニ員ヲ派シテ該国都城ニ駐紮セシメテ時ニ随ツテ保護セリ

(現代語訳)
朝鮮は我々大清の属領たること二百年あまり、年々朝貢をしていると内外に知れ渡って十数年。内乱が多いので、兵を派兵して平定し、また都城に駐屯させて保護している

上記のようになっており、むしろ日本側は朝鮮の独立を維持させようとしたという経緯があります。


また、日清戦争が発生した経緯にしても、韓国では「日本と清が朝鮮を侵略しようと奪い合った」としていますが、実際には朝鮮で東学党の乱(1894年)が派生すると清は李朝の依頼で軍を派遣しましたが、事態が鎮静化しても清の袁世凱が軍を撤退しようとせず、それどころか朝鮮国内で勝手に商人を連れてきて商売まで始めたため、日本が撤退を要求したのがきっかけです。


だからこそ、日本側宣戦布告文では「朝鮮は帝国がそのはじめより、導き誘って諸国の仲間となした一独立国である」と書かれており、清国側宣戦布告文には「朝鮮は我々大清の属領たること二百年あまり、年々朝貢をしていると内外に知れ渡って十数年。内乱が多いので、兵を派兵して平定し、また都城に駐屯させて保護している」と書かれているわけです。


つまり、仮に松陰に「朝鮮侵略の意図」があったとしても、伊藤はその考えを継承していないことになります。
なぜなら、もし継承していたのであれば、日清戦争の戦後処理を行った下関条約において、台湾と同時に朝鮮も植民地化できる機会があったからです。


また、20世紀初頭に日本に滞在し、伊藤とも交流のあった心理学者で教育者のジョージ・トランブル・ラッドの著書「1907 IN KOREA WITH MARQUIS ITO」によると、元々併合反対派だった伊藤は大隈らに説得され併合に消極的容認となっていたが、なんとか朝鮮を立て直し独立した状態を維持できないかと試行錯誤していたと書かれています。

参考書籍
1907 IN KOREA WITH MARQUIS ITO(伊藤侯爵と共に朝鮮にて) 単行本 – 2015/4/11
ジョージ・トランブル・ラッド、桜の花出版編集部(編集) (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4434204319

つまり、韓国側の主張は当時の世界情勢や歴史上の記録と矛盾しているわけです。


3:異なる歴史観を容認できない



では、このことを韓国人達に話せばいいのではないかと考える人もいるでしょうが、それをしてもほぼ無意味です。


どういうことかというと、彼らは「この世の中には最初から存在する絶対的な正しさがある」という考え方を持っており、自身は常にその正しさを選択していると信じているので、客観的な史料などが意味をなさないのです。

※独特の正しさの概念

彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。

そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。

また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。

【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念 前編 - ニコニコ動画
【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念 前編 - YouTube

関連記事
韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない? - 日韓問題(初心者向け)


さらに問題なのが、この考え方により彼らは異論を許容するという発想が殆ど存在していないことです。


分かりやすい事例では、韓国で英雄とされている「金九」の事例が挙げられます。


この人物、鴟河浦事件(1896年)という日本人殺害事件の主犯で、本人は後に「土田が朝鮮人のふりをしていたことから閔妃殺害の仲間か同類の輩と考え、日帝・日本人への懲罰として殺害した」「土田は日本の軍人」と主張しており、現在の韓国でもそれが「史実」となっています。


しかし実際には、事件後大韓帝国の警察に逮捕された金九の調書によると、料理店において、金九は「年配者の注文が優先されるはず」と考えていたにも関わらず、年下の日本の行商人である土田譲亮に先に配膳したため激怒、仲間と数人で撲殺し、「義兵」と称して金品を奪ったと書かれています。


また他にも、金九の証言や自称するプロフィールには数々の矛盾点があり、彼の功績とされるものの大部分が「テロ教唆」であることからも、相当に問題のある人物である事が分かります。

参考記事
金九の知られざる姿とは(上)
朝鮮日報 2008/09/28
https://web.archive.org/web/20080929143703/https://www.chosunonline.com/article/20080928000011
金九の知られざる姿とは(下)
朝鮮日報 2008/09/28
https://web.archive.org/web/20080929143712/http://www.chosunonline.com/article/20080928000012

しかしだからといって、日本人は韓国人達が金九を英雄視する事自体を批判しやめさせたりはしませんし、日本で英雄であると宣伝しても、その主張自体を黙らせようとしたりはしません。


勿論、「事実と意見」に基いて客観的事実と異なっていると批判はしますが、それは異論を問答無用で封じるのとは違います。


また、韓国の日本人向け観光ガイドにも以下のように書かれていますが

白凡記念館
https://www.konest.com/m/spot_detail.html?id=2058

祖国と民族を愛した運動家・金九の生涯が分かる博物館 祖国と民族のために一生闘った民族運動家、金九(キムグ、1876~1949)の号「白凡(ペッポム)」を冠した「白凡記念館」は、彼の生涯と思想を広く知らせ、受け継いでいくための広大な敷地にある施設です。1、2階の展示室は、各時期の活動は主に写真やパネルで紹介されており、主な資料のみ日本語標示もあります。その他、太極旗(韓国の国旗)をバックにした大きく迫力ある坐像や生涯の年譜、大型画面の映像室があります。地下鉄6号線孝昌公園前(ヒョチャンコンウォンアッ)駅から徒歩10分の孝昌公園に隣接しています。


これをやめさせようともしていません。
なぜなら、主張するのは自由であり、それが言論の自由だからです。
勿論、その主張に「反論」することも同時に言論の自由なのですが、彼らにはそれが理解できないため、最初の吉田松陰のような騒動になるわけです。


また似たような事例として、以下のようなものがあります。

人気ゲーム「プロセカ」、レトロ衣装が騒動に 韓国で「大正ロマン」想起と批判→現地運営が謝罪
J-CAST 2022年05月27日
https://www.j-cast.com/2022/05/27438227.html?p=all

2022年の事なのですが、日本のゲームがキャラクター衣装を公募しゲームに反映させたところ、それを「大正ロマンを連想する」「当時、日本は帝国主義を利用して近隣諸国を植民地化し、物資を略奪していた。軍国主義を称賛することと何ら変わりはないと批判する強い世論がある」として批判、運営側が謝罪し韓国での衣装公開が中止になったという事例です。


また、記事では似たような事例が他にも2例あるとしており、韓国側が「大正時代」という一つの時代区分そのものを、日韓併合と連動させ「悪の時代」というイメージ以外を認めないとしている事が分かります。


彼らは「彼らの望む正しさ」以外を許容できないのです。


4:韓国内でも同じ



そしてこれは「日本だから」ではなく、韓国内でも同じです。


以前も紹介した記事ですが

韓国の記者は「嫌韓」や日本社会をどう見つめているのか 特派員座談会
ハフィントンポスト日本版  2015年07月09日
http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/30/korean-correspondant-talks_n_7695732.html

記事では、韓国人が日本人に対して「日韓の違い」を説明しているのですが、そのなかで「日本では自分と他人の立場が違うことに緻密にこだわるけど、韓国では「正しいこと」は一つだけで、それを巡って争っている」と書かれています。


つまり、韓国内でも「一つの正しさ」以外を認めず、異なる意見を黙らせようとする事例が日常化しているのです。


たとえば次の事例を見ると

慰安婦は売春婦」主張の慶煕大学教授、減給3カ月の懲戒
中央日報/中央日報日本語版2024.02.08 10:21
https://japanese.joins.com/JArticle/314810


韓国の大学教授が慰安婦に関して「日本兵士について行って売春行為をした人々」と発言、学生から「生存被害者の証言がうそなのか」と質問をされると、「うそだ。被害者の言っていることは少しも正しくない」と発言されると、「被害者の名誉を傷つけた」として検察に送検※され、更に大学から減給処分の懲戒を受けたという事例です。


※韓国では名誉棄損が刑事事件として扱われます。


しかもよりにもよって、訴えた人物の中には「話をする度に証言内容が変わる」事で有名な李容洙までいました。
(一応無罪にはなりましたが、社会的な制裁は受けました)


関連記事
慰安婦は売春婦」主張した慶熙大学教授を書類送検=韓国
ハンギョレ新聞 2024-02-07
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/49111.html

参考記事
李容洙証言の矛盾

参考記事
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp

このように、「一つの正しさ」以外を認めない韓国では、社会的に多数派から「正しい」と信じられている事柄に関して、どんなに矛盾や疑問点があったとしても、それを公言することは許されず、それをしてしまうと社会的な制裁を受けます。


元々言論の自由が保証されている国ではないという事が分かります。


そしてこのことからはもう一つ別の事もわかります。


ここ暫く、メディアなどを中心に「韓国は変わった」「友好していける」という論調が出てきていますが、韓国社会がこのような状態である限り、韓国との歴史問題が終わることはありません。


日本側は「事実と意見」に基いて、客観的事実により歴史を評価しますが、韓国では「その時の感情的利益」に基いて、主観的視点で歴史を評価し、また今回指摘したようにこれによって導き出された「一つの正しさ」以外を認めません。


言論の自由自体が成り立っていないので、今回最初に紹介したように、吉田松陰を好意的に評価しただけで大炎上し、ビジネスそのものが成り立たなくなるという事まで起きます。


なので、本当に「韓国が変わった」と評価できるのは、この価値観に少しでも変化が訪れたときであり、それは「今ではない」という事です。
「変わった」と主張する人達は、「若い人たちは違う」と主張しますが、韓国の10代20代でこの傾向が変わったとする兆候は見受けられません。


だからこそ、「Rise of the Ronin」は韓国で販売中止になったわけですし、第三国が地図で「日本海」と表記しただけで猛抗議を行うわけです。

参考記事
英タイムズの韓国旅行記に「日本海」 政府の是正要求で「東海」併記に
聯合ニュース 2024.01.05
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20240105003300882


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