日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】元SEALDsと朝日新聞

さて、本日は2023年に朝日系列で元SEALDsメンバーへのインタビュー等が行われえいたので、その件について扱っていきます。


本日の投稿動画
www.nicovideo.jp
youtu.be


元記事
「異論」がなぜ重要なのか
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-478.html


注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています

・「マスコミ問題」であり右派・左派等の陣営論争は本題ではありません

・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります

・毎週土曜日更新

お品書き

・元SEALDs

・支持されなかった理由

・彼らに抜けているもの

※以下は動画のテキスト版です





レイム マリサ
ゆっくりしていってね


マリサ
さて、今回はマスコミ問題なので私が扱っていくぜ。


レイム
ねえマリサ、今回の「元SEALDs」ってどういうこと?
あそこってだいぶ前に解散していなかったっけ?


マリサ
そうなんだが、2023年に朝日系のいくつかのメディアで元SEALDsメンバーに対するインタビューなどが行われていて、彼らや彼らを支持する朝日などのメディアの考えや現状認識を知る上で良いサンプルなんだぜ。


レイム
つまり、彼らが現状一連の騒動をどう考えているかを知れば、彼らの考え方自体も知ることができるって事ね。


マリサ
そういう事だぜ。
ある意味で「エコーチェンバーの内側」で何が起きるかを知ることのできるいい機会って事でもあるぜ。


レイム
なるほど。


マリサ
そんなわけでそろそろ本編へ行くぜ。



元SEALDs


レイム
で、どんなふうに取り上げられたの?


マリサ
最初は2023年5月に朝日新聞に掲載された記事からだな。

「隠したい」元SEALDsの過去 若者の声を封じるものは
朝日新聞 2023年5月2日
https://www.asahi.com/articles/ASR4X5VSSR4QPTIL01L.html

関西地方の男性(29)は昨年12月、職場のテレビを見ていて、あるニュースが目に留まった。

 岸田政権が、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有を明記した安保関連3文書を閣議決定――。

 「また通ったんだ」

 男性は学生団体「SEALDs(シールズ)」の元メンバー。2015年、集団的自衛権行使を認める安全保障関連法案に反対する国会デモにも参加した。

 結局、安保法案は強行採決された。SEALDsは翌年、解散した。

 「敗北」。男性はあの時の経験を2文字で語る。いまは市民運動からは身を引いている。

「シールズは左翼!」
「就活大丈夫なの?」

活動中に浴びたネット上のバッシングや嘲笑。自分の名前をネットで検索すると、マイクを握る8年前の動画が出て来る。職場の人に知られたらどう思われるだろう。

「声を上げた自分を今でも誇りに思う、ただ、街頭に立つことはもうないでしょうね」

取材の別れ際、何度も念を押された。
「記事にする際は、名前も職業も書かないでくださいね」

10人を超える元メンバーに取材した。その半数以上が、かつての活動を「隠したい」と答えた。

「日本社会には期待しなくなりました」そう話す札幌市の高塚愛鳥(27)も活動から距離を置いた一人だ。SEALDsと同じく「立ち上がった若者」として、地元メディアは報じた。

「戦争したくなくてふるえる」と名付けたデモを札幌で主催。茶色のウェーブヘアをなびかせ、デモの先頭に立った。

当時からネット上で言動や容姿を非難されてきた。ツイッターで高塚に成りすましたアカウントが「電車で居合わせた男性に痴漢をでっちあげた」というデマを投稿したこともあった。「強がっていても苦しかった」

今年1月、8年前と同じ内容のデマが、再びツイッター上で拡散した。投稿者のアカウント欄に男性名で「元厚労相官僚」とあった。フォロワーは4万人超。投稿は1か月後に削除された。

記者が、投稿者とみなされる男性が代表を務める会社に書面で取材を申し込んだ。4月30日時点で返事はない。

「気持ち悪い」と高塚は言う。ネット検索で自分の名前を検索すると、今でも中傷する関連ワードが無数に出る。「将来、自分の子供が見つけたらどう思うだろう」

国際看護師になるために勉強を続ける。いずれは海外で永住権を取りたいと思っている。

弁護士の久道瑛未(27)は「SEALDs TOHOKU」の元メンバーだ。昨年12月16日の朝、出勤中に国会前に立ち寄ってみた。

安保関連3文書が閣議決定される見通しだったこの日、歩道で十数人が抗議の声をあげていた。
15年の国会前の光景を思い出した。集まった市民は4万人超。久道も終電時間まで声をからした。

一緒に街頭に立った当時の仲間の中には過去を隠したいと思う人もいる。久道は言う。「過去の活動を後ろめたく思わせている社会があり、若者が政治的活動をすることを攻撃する人がたくさんいる。本当に悲しい」
(後略)

マリサ
記事では、元メンバーが取材を受けているんだが、自身の名前を検索するとSEALDsの動画が出て来ることを気にしており、「声を上げた自分を今でも誇りに思う、ただ、街頭に立つことはもうないでしょうね」と答えていて、「記事にする際は、名前も職業も書かないでくださいね」と念を押されたとしているぜ。


マリサ
また他に10人以上の元メンバーに取材をしているが、半数以上が「名前を隠したい」としていたと書かれているな。
そして実名で取材を受けた人物が。「過去の活動を後ろめたく思わせている社会があり、若者が政治的活動をすることを攻撃する人がたくさんいる。本当に悲しい」と答えている事が興味深いぜ。


レイム
つまり話を総合すると、元メンバーたちは活動に参加したことは今でも誇りにしているが、自分達が叩かれた原因を「若者が政治的活動をすることを攻撃する」社会の風潮にあるとしているわけね。


マリサ
そういう事だぜ。
そして次に朝日系の動画サイト、ABEMAの2023年12月の番組に出演した元メンバーの事例を見ると

劣勢のリベラルなぜ? 元SEALDs牛田氏「おかしいと主張してもいろいろ言われる」「立憲民主党ちゃんとしてくれ」
ABEMA Times 2023/12/09
https://times.abema.tv/articles/-/10106206?page=1
(一部抜粋)
現在は哲学研究者・YouTuberの牛田氏は「自民党に投票している有権者は全体の20%しかいないのに勝っているというのは、システムがおかしい。一方、野党もバラバラで勝てないので、まとまろうよと野党共闘を呼びかけた団体だ。学生だからできるというのもあり、あらかじめ期限付きで考えていた」「安保関連法案に反対した団体として紹介されるが、たまたま来た波に乗っただけ。法案は通ってしまったが、野党共闘という意味では達成したと思っている」とSEALDsについて説明。当時の勢いは「間違いなくあった」と振り返る。

 いわゆる“左”になった経緯については、「大学に入って真剣に勉強していくと、社会構造などがわかってくる。社会や国を良くしたいという気持ちからボランティアなどもやっていたが、ちょっと足りないなと思った。その構造を見るようになってから左的な発想になっていった」。

 周囲は冷たい反応だったというが、「変な目で見られて、“あいつはおかしくなった”みたいに言われた。ただ、運動が大きくなるにつれて“君もデモにいるんだね”と、どんどん広がっていったのは事実だ」と述べた。

 元経産省キャリア官僚、制度アナリストの宇佐美典也氏は「SEALDsを当時どう見ていたかというと、“なぜそんな貧乏くじを引きに行くのかな?”と。世の中には“右と左”と、“親米と反米”があって、反米に近くなると失敗する。結局、日米安保があって、うまくやっていくために安倍政権は親米に向かっていたからだ。憲法第9条で軍を持っちゃいけないのに軍事的な役割を拡大しようという、憲法日米安保の矛盾は常にあるんだけど、それを言った人は誰も得をしない」と指摘する。

 牛田氏は“貧乏くじ”には賛同した上で、「安保関連法案は憲法をぶち壊す内容だ。この国のルールを壊しておいて、“それは普通におかしいじゃん”と主張してもいろいろ言われる」と当時の状況を説明。

 これに宇佐美氏は「世の中の9割は“おかしいけどしょうがないよね”と、安保関連法案には納得している」「現状の大きな流れの中で、僕らは自分ができる範囲のことをやろうと思っているにすぎない。それを覆そうというロマンはすばらしいと思うけど、俺らは現実を生きる」と返した。

 コラムニストの河崎環氏は「結局、野党にもう一度政権を取らせることについて、国民が同意しなかったということだろう。2009年以降学んだのは、野党は批判することはできても、政権与党になることができないこと。自民党は右から左までものすごくバラエティがあるわけだ。政権の中に入って、実際に動かせる人たちまず任せておこうということで、自民党を選んだのだと思う」との見方を示した。

■保守とリベラル、どうすれば議論できる?

 過熱するリベラルのネット運動について、牛田氏は「単純にSNSハッシュタグデモは効果があるとわかっているので、それはやったらいいと思う」とコメント。リベラル系政党の現状については「立憲民主党もどうしようもないし、ちゃんとしてくれという感じ」と嘆いた。

 リベラルの主張は時に「理想論」と言われてしまうことについてはどのように考えているのか。「右も左も関係なく、“日本を良くしていきましょう”という議論が僕はしたい。しかし、それ以前の段階で、この国の行政府が解釈改憲という形で、一番重要なルールである憲法に見合わないような法案を作った。そもそも土台からおかしい。法案を通したいのだったら憲法を変えればいいが、その手順を踏んでいないのが自民党だ」との考えを述べる。

 河崎氏は「私は育ちからしてものすごくリベラル。“自分が保守だ”と言ったことは1回もなく、中道左派だと思っている。それに対して、“保守だ、右だ”というラベリングをされてしまうことのほうが問題だと思った。いろんな人も政治家も右から左まで様々なグラデーションがあるはずが、“右だ”で終わってしまうのは納得いかない。こういう議論になってしまうことが、理解合えない原因ではないか」と問題提起。

 これに牛田氏は「僕は左と自称したことはない。戦後70年以上続いてきた、生まれた国の憲法の体制が破壊され、どんどん変わっていこうとしている。緊急事態条項の自民党改憲草案はそうなっているが、これを壊されたくないという意味では保守のつもりだ」と述べた。

ライターの中川淳一郎氏は「命を盾にすれば、極右も極左も仲良くする。コロナの時に、自民党が“緊急事態宣言を出して人の移動を制限しろ”と言ったら、野党は“それでは生ぬるい。ロックダウンしろ”と。両方が“人に自由を与えるな”というところで一致した。右も左もまとまれる」との持論を展開した。(『ABEMAPrime』より)

マリサ
記事では、まず元経産省キャリアの人物が「活動は貧乏くじだった」と指摘していて、その理由を「世の中には“右と左”と、“親米と反米”があって、反米に近くなると失敗する。結局、日米安保があって、うまくやっていくために安倍政権は親米に向かっていたからだ。憲法第9条で軍を持っちゃいけないのに軍事的な役割を拡大しようという、憲法日米安保の矛盾は常にあるんだけど、それを言った人は誰も得をしない」と評価しているぜ。


マリサ
またこの元メンバーは「安保関連法案は憲法をぶち壊す内容だ。この国のルールを壊しておいて、“それは普通におかしいじゃん”と主張してもいろいろ言われる」と不満を述べており、そのうえで「右も左も関係なく、“日本を良くしていきましょう”という議論が僕はしたい」、一連の安保法に関して「この国の行政府が解釈改憲という形で、一番重要なルールである憲法に見合わないような法案を作った」と当時を振り返り批判しているな。


マリサ
あと、「法案を通したいのだったら憲法を変えればいいが、その手順を踏んでいないのが自民党だ」とも主張しているが、じゃあ改正すれば問題ないのかといえば、改正自体にも反対っぽいんだぜ。


レイム
なんか色々と突っ込みたいところはあるけど、少し気になるのはこの元メンバーだけではなく、さっきの朝日のインタビューに答えていた人もそうだけど、「自分達の主張がなぜ批判されたのか」をちゃんと考えていないように見えるし、それは彼らの活動を支持した人たちも同じに見えるわね。


マリサ
今回注目すべきはまさにそこなんだぜ。
彼らの主張を見ていると、「なぜ批判されたのか」ではなくて、「批判されたこと」そのものを問題視している事が見て取れて、会話が成り立っていないんだぜ。


支持されなかった理由


レイム
ああ、そういえばそうね。
そもそも「若者が政治に意見をすると批判される」というのは、SEALDs以外では早々見かけない話だし、「反米に近くなると失敗する」というのもなぜそうなるのかという部分が抜けているし、安保関連にしても「ではなぜ九条改正という選択肢」がないのかって話になるしね。


マリサ
そう、なんか話が原因からいきなり結論に飛んでいて、一番肝心なその間の「なぜそういう結論になるのか」という部分がないんだぜ。


マリサ
でな、この辺りは後で扱うとして、次に実際のSEALDsの活動がどんなだったかを見てほしいんだが

首相に「バカか、お前は」 連合主催集会でシールズメンバー 安保法案反対の具体論語らず 「首相はクーデター」「病院に行って辞めた方がいい」
産経新聞 2015/8/23
https://www.sankei.com/article/20150823-MCHPS73ZBJKYXMQSAHYJHATO5U/

 安全保障関連法案反対のデモ活動を行う学生団体「SEALDs(シールズ)」の中核メンバーである奥田愛基氏が23日、連合が主催した国会前の反安保関連法案集会に参加し、安倍晋三首相について「バカか、お前は」などと訴え、退陣を迫った。奥田氏は安保関連法案のどの部分が反対かは一切語らなかった一方、週刊誌や民主党議員らの発言を元にしたとみられる情報で「首相は早く病院に行って辞めた方がいい」「どうでもいいなら総理をやめろ」などと批判した。

 「こんな暑い日の中、真っ昼間からこんなことはしたくない」と切り出した奥田氏は、「残念ながら、このようなあり得ない政権がいるから、こうやってあり得ないことをやらなきゃいけないわけですよ。『ふざけんな!』って話ですよ」と訴えた。

 連合が招いた奥田氏は、シールズを批判し、その後週刊誌の金銭トラブル疑惑報道で自民党を離党した武藤貴也衆院議員についても言及。「戦争に行きたくないのは利己的だという議員がいましたけど、そんなこと言っていない」と反論し、「お前らが言っていることが極端で利己的な意見だ。ふざけんなよと思っていたら、案の定、ちょっと利己的な発想があったのか、自民党を去られた」と述べた。

https://www.sankei.com/article/20150823-MCHPS73ZBJKYXMQSAHYJHATO5U/2/

 約6分間のあいさつで、奥田氏から安保関連法案そのものに触れた発言はなかった。関連した話題としては立憲主義にわずかに言及しただけで、奥田氏は「中学生の公民の教科書に立憲主義と書いてある。憲法とは権力者を縛るものだと書いてある」と指摘した。その上で「権力者が憲法違反のことをしたらどうなるか。政治家をお辞めになるしかない。それかクーデターだ。そのようなことが起こっている」と述べ、「安倍首相がクーデターを起こしている」との趣旨で訴えた。だが、。

 さらに奥田氏は「一言でいうと、バカなんじゃないかなと思いながら見ている」と首相を批判。「国会の傍聴には行かない。首相が『どうでもいい』なんてやじを飛ばしたが、ああいうことを見ると、靴でも投げそうになるのでインターネットを通して見るようにする」と述べた。
(後略)


マリサ
2015年当時の安保法関連のデモでは、安倍元首相に対して「バカか、お前は」「首相は早く病院に行って辞めた方がいい」「どうでもいいなら総理をやめろ」と罵倒を繰り返したうえで、「中学生の公民の教科書に立憲主義と書いてある。憲法とは権力者を縛るものだと書いてある」等と主張していたんだが、記事では「安保関連法案のどの部分が憲法違反なのかについては最後まで一切語らなかった」と書かれているぜ。


レイム
ああ、要するに持論の説明そっちのけで相手を罵倒したり中傷したり、自分達の言いたいことをただがなり立てているだけだったのね。
それ、方向性が違うだけで在特会と何が違うの?


マリサ
そうなんだぜ。
SEALDsの問題点というのはまさにそれで、安保法に反対なら反対でそれはそれでいいんだが、その考えを他者に理解してもらいたいなら、「なぜそうなのか」をちゃんと説明しないといけないのに、終始この有様だったものだから、一部の「元から同じ考えの人達」以外からの共感を得られなかったという事にあるんだぜ。


レイム
「自身の常識が相手にとっても常識とは限らない」という事を理解せず、いきなり結論だけ話す人って結構多いのよね。
うp主もその辺りちゃんと説明できているか疑わしい部分があるから、難しくはあるのだけど、彼らはそれを意識すらしていないって事だし。


マリサ
あとな、さっきのアベマの番組に出演していた元メンバーも

UCD
‏@ILLMATIC_UCD 4:44 am - 10 Jul 2016
https://web.archive.org/web/20160710223446/https://twitter.com/ILLMATIC_UCD/status/752106136141115392

アベノミクス評価してるバカが国民の半分以上いるのか。


UCD
‏@ILLMATIC_UCD 0:39 PM - 24 Jul 2016
https://web.archive.org/web/20160804110326/https://twitter.com/ILLMATIC_UCD/status/757450088641724416

シールズTeeを着て政治学科系のテスト受けて、外で待機してたら、同じクラスでテスト終わった人たちが出てきて、陰口で「シールズのTシャツ着てる人いたね、あれマジなのかな?」「やば、ガチ左翼じゃん」と言われた。俺目の前にいたのに笑。悲しみ笑。「左翼じゃねえし!」って言いかけたわ。

マリサ
2016年の参院選自民党が圧勝すると、「アベノミクス評価してるバカが国民の半分以上いるのか」と言い出したり、大学でシールズのシャツを着ていたら「やば、ガチ左翼じゃん」と言われて、「左翼じゃねえし!」とキレていたり、なんで自分達の意見が支持されないのかとか、自分達がなぜ冷めた目で見られるかとか、そういう事を全く考えていないよう発言を繰り返していたんだぜ。


レイム
ああ、自分達の支持する政党があまり支持されなかったり、自身の自己評価と他者による自身への評価が異なると、それがなぜなのかを考えず反射的に「相手が間違っている」と考えてしまうタイプって事ね。


マリサ
そう、イデオロギー云々以前にただの「めんどくさい人」なんだぜ。
しかもな、最初の朝日の記事には、「日本は声を上げる若者に冷たい国だとつくづく感じる」とか、「この種の誹謗中傷は、相手が弱いとみなすと、余計に激化しかねない」とかのコメントが付いているが、当然彼らに対する批判は中傷だけではないし、次の記事を読むと

SEALDsとは何だったのか?「大半が年配の方でした…」デモ後の人生
withnews 2021/03/17
https://withnews.jp/article/f0210317000qq000000000000000G00110101qq000022634A
若者の政治離れ。そう言われる近年ですが、政治と若者が脚光をあびた時期がありました。2015年、安全保障関連法案などへの反対運動の中心には若者がいました。彼らや彼女らと同年代の記者(26)は、遠くからあの盛り上がりを眺めていた一人。なぜ運動にかかわり、今は何を思うのか。渦中にいた人に話を聞きました。(朝日新聞和歌山総局記者・滝沢貴大)

実際は大半が年配の方でした

デモが盛り上がった2015年、記者はSEALDsの中心メンバーたちと同じ大学に通っていました。休日に彼らのデモに鉢合わせたこともあります。しかし、当時はどこか人ごとのように一連のニュースを見ていたように思います。むしろ、彼らのデモを「パフォーマンス過多だ」と決めつけ、どこか冷めて見ていた部分もありました。今となっては、もっと自分ごととしてニュースに向き合うべきだったと感じています。

同じ頃、和歌山大に通っていた服部涼平さん(27)は2015年9月、「SEALDs KANSAI」に参加しました。

「当時は大学3回生。ゼミが始まり、戦時の障害者の待遇などについて学んでいました。そこに安全保障関連法の話が出てきて、1人でデモに行くようになりました。7月の衆院での強行採決に問題意識を持ち、『ここで何もしなくていいのか』と思いました」

服部さんは、主に大阪や和歌山でのデモに参加し、時には東京にも行きました。2015年9月に安全保障関連法が成立した後、他大学の人から声をかけられ、「SEALDs KANSAI」に加わりました。

「デモに参加して感じたのは若者の少なさです。『若者がデモに参加した2015年』という切り取り方をされることもありますが、実際は大半が年配の方でした。学生は時間的にも金銭的にも余裕がないのは大きいと思います」

大半の人が年配だった……。そう聞いて、たしかにそうだと思いました。自分もそうですし、周りにデモに参加している学生もいなかったと思います。政治に若者の意見を反映するために、若者こそ声を上げるべきだと今となっては感じています。
(後略)

マリサ
メディアでは「若者がデモに参加した2015年」と宣伝され、さっきのように今でも朝日などは「若者の政治参加」みたいに言っているけど、実際に彼らを支持しデモに参加したのは大半が年配者だったようなんだぜ。


マリサ
で、記事ではその理由として「学生は時間的にも金銭的にも余裕がないのは大きいと思います」という説明をしているが、さっきのアベマに出演した元メンバーのツイートなどを見る限り、単に周囲から引かれて避けられていただけにしか見えないんだぜ。


レイム
要するに単に「若者の主張」ではなくて、「特定の思想を持つ高齢者にウケのいい若者の主張」というわけね。


マリサ
結果、特定の思想を持つマスコミ関係者や高齢者からは高く評価されるけど、世間一般では全く評価されず「めんどくさい人たち」として避けられるから、「自分達のやってきた事には誇りを持つが、実名を出すのはやめてほしい」「もうデモには参加しない」なんてチグハグな羞恥心を持つことになるわけだ。


彼らに抜けているもの


マリサ
でな、結局のところSEALDsにしてもそれを好意的に取り上げるメディアなどにしても、一番の問題は持論を他者に理解してもらおうという努力をしないまま、「正しい事をしているのだから従え」という態度であることが問題なんだぜ。


レイム
まあ確かに、彼らの主張を見ていても、「なぜ」が伝わってこないうえに、異論に対してちゃんと向き合って反論したりもしないし、これじゃ支持されなくて当たり前なのよね。


マリサ
それでさ、今回の事例で安保関連の問題が出ていたが、彼らの問題が特にわかりやすいのもその件でな、次の事例を見てもらうと

南シナ海、中国の主権認めず 国際司法が初判断
日経新聞 2016年7月12日
https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H6C_S6A710C1MM8000/

ブリュッセル=森本学国連海洋法条約に基づくオランダ・ハーグの仲裁裁判所は12日、南シナ海での中国の海洋進出を巡り、中国が主権を主張する独自の境界線「九段線」に国際法上の根拠がないと認定した。中国が人工島造成など実効支配を強める南シナ海問題に対し、初めて国際的な司法判断が下された。中国は判決を受け入れないとしており、国際社会との緊張が高まるのは必至だ。

裁判はフィリピンが提訴した。判決文は九段線の海域内で中国が主張する主権や管轄権、歴史的権利に関して根拠がないと指摘。国連海洋法条約を超えて主権などを主張することはできないとした。中国は1996年に同条約を批准している。

中国が造成する人工島も「島」と認めなかった。フィリピンが訴えた「中国が人工島を造成したミスチーフ礁などは満潮時に水没する『低潮高地』(暗礁)であり、領海を設定できない」との指摘を認めた。

スカボロー礁やジョンソン礁などは「岩」であると認定し、沿岸国が漁業や資源開発などの権利を持つ排他的経済水域EEZ)は設けられないと判断した。スカボロー礁周辺の海域は中国、フィリピン、ベトナムの伝統的な漁場で、中国がフィリピン漁船にたびたび妨害を加えていたことも国際法違反だとした。

フィリピンのヤサイ外相は判決を歓迎するとした上で「フィリピンは画期的な判決を尊重し、強く支持する。紛争の平和的解決のため、引き続き努力する」と述べた。一方、中国の習近平国家主席は北京訪問中のトゥスク欧州連合EU)大統領との会談で「南シナ海の島々は昔から中国の領土であり、領土、主権、海洋権益はいかなる状況でも仲裁判決の影響を受けない。判決に基づくいかなる主張や行動も受け入れない」と強調した。
(後略)

マリサ
2016年の事なんだが、中国が「九段線」を主張してあちこちの環礁を埋め立てて人工島にしたり、海上民兵を派遣して他国の漁船などに嫌がらせをしている南シナ海の問題に関して、オランダの常設仲裁裁判所にフィリピンが訴え、中国の行いを違法とする判決がでたという記事だぜ。



マリサ
で、これに対して中国は「中国は判決を受け入れない」として問題化、次の記事によると

南シナ海でフィリピンと中国の警備船衝突 一触即発続く南沙諸島周辺
朝日新聞 2023年10月22日
https://www.asahi.com/articles/ASRBQ5QW4RBQUHBI01R.html

 フィリピン政府は22日、中国と領有権を争う南シナ海南沙諸島スプラトリー諸島)周辺で、自国の沿岸警備隊の船と補給船が立て続けに、中国の海警局などの船に衝突されたと発表した。この海域では二国間で一触即発の事態が続くが、実際に船舶同士が衝突するのは異例。双方の政府が強く批判しあう事態になっている。

 フィリピン政府によると、衝突は、フィリピンが実効支配する南沙諸島のアユンギン礁沖で発生。補給船は沿岸警備隊の船2隻に護衛されながら、アユンギン礁に駐屯する軍に食料や燃料を運んでいたという。

 フィリピン政府の説明では、22日午前、アユンギン礁から約25キロの海域で、中国海警局の船が補給船の進路をふさぐ形で航行し、衝突した。さらに、普段は漁業を営む中国の「海上民兵」の船も沿岸警備隊の巡視船に衝突してきた。別の補給船が中国の妨害をぎりぎりでかわし、補給活動は完了したという。

 国防省や軍などでつくる「西フィリピン海南シナ海)タスクフォース」は声明で、「フィリピンの主権や管轄権を侵害し、国際法を露骨に無視した、危険で無責任な違法行為だ」と強く非難した。
(後略)

マリサ
判決から7年経過した2023年時点でも、フィリピンの沿岸警備隊の船に中国の海警の船が衝突してきて破壊されたり、補給船の航路を妨害されるという、国際法違反の嫌がらせを受け続けているんだぜ。


レイム
SEALDsとか朝日新聞とかの人達って、安保法や軍事力強化に反対していて、「話し合いでの解決」を訴えているけど、「話し合いの場」である仲裁裁判所の判決を無視して違法行為を繰り返す中国にはどうするのか、そこに答えがないのよね。

韓国「ブラックピンク」、ツアーサイトに中国「九段線」の地図 ヴェトナム当局が調査
BBC 2023年7月7日
https://www.bbc.com/japanese/66130865

マリサ
そうなんだぜ。
要するに彼らの解決法では対処できない欠陥があるわけだ。


マリサ
そもそも、以前少し紹介したクラウゼヴィッツの「戦争論」で言及されているが、戦争というのは政治や経済、その他もろもろの外交の延長線上にある事象であって、相手が武器を持つから戦争が起きるのではなく、外交上の利益を得るための数ある選択肢の一つとして戦争や軍事力があるんだぜ。


マリサ
なので、軍事力を行使すればより大きな利益を得られるなら行使するし、軍事力の行使は利益より損害が大きいと判断すれば他の外交上の選択肢を選ぶというわけだ。
実際、「歴史」はそうなっているしな。


レイム
という事は、むしろ軍事力の強化が戦争回避に繋がることもあるって事ね。
相手の軍事力が大きければ、それだけ自軍の損害も大きくなるわけだし。


マリサ
そうだぜ。
更に、戦争というのは攻め込む側よりも守る側の方が有利で、それは攻め込む側は相手が反撃ができなくなるよう倒さないといけないが、守る側は相手に損害を与えて攻め込む力を削げばいいだけなので、防衛線における軍拡競争になれば攻め込む側の方が負担がかなり大きくなるぜ。


レイム
という事は、尖閣のこともあって日本が軍事力の増強をした場合、中国にとっては沖縄などに駐留している米軍もいるから、彼らの言うように「軍事力を増やせば戦争リスクが高まる」どころか、損得を考えればむしろ躊躇して「他の外交手段」を選択肢に選ぶ可能性が高くなるって事ね。


マリサ
そう、だからこそ中国の無法に対しては軍事力を強化する安保法に効果があるとなるわけだけど、SEALDsやその支持者、朝日新聞などのメディアは、中国の国際法無視の態度に対して効果的な解決法を一切提示しないまま、安保法に反対している状態だから支持を得られないわけだ。


レイム
本来であれば、SEALDsや朝日新聞などのメディアは、こういう事にちゃんとした回答を出さないといけなかったって事ね。


マリサ
そういう事だぜ。
「間違っているから黙れ」ではなくて、「持論を通したいなら具体的に解決方法を提示すべき」って事なんだぜ。

今回のまとめ
・元SEALDs関係者たちが朝日系メディアで持論を展開
・SEALDsの問題点は持論に説得力を持たせられなかったこと
・彼らの主張では中国の問題に対処できない


マリサ
で、彼らには他にも問題があるんだぜ。


レイム
どんな?


マリサ
自分達の意見に同意しない相手の主張を知ろうとしないって事だぜ。


マリサ
朝日新聞などのメディアやそこに連なる人達は、かつてネット上で自分達が批判されている事を「異論を認めない偏狭な社会になった」と主張していたが、実際には彼らの持論に反論をされて、それに効果的な再反論をできなかったってだけなんだぜ。
「異論」自体は行えているが、受け入れられるかどうかは別問題ってだけだからな。


レイム
ああ、今回の事例でも彼らは「若者が政治活動をすると叩かれる」と主張していたけど、実際には彼らの主張への疑問や批判に効果的な再反論をできていないのに、相手が間違っているという態度をとるから余計に批判されたってだけなのよね。


マリサ
そうだぜ。
なかには中傷や嫌がらせをする人もいたかもしれないが、最大の問題は彼らが異論に向き合おうとしなかったことなんだぜ。
あとは、今回紹介した事例みたいに、彼ら自身もひたすら罵倒、レッテル貼りを繰り返していた事も、白い目で見られるようになった原因だぜ。


レイム
まあそれはそうよね。
自分達は「こんな被害を受けました」とアピールしているけど、自分達が行った中傷やレッテル貼りを棚に上げるようじゃ、ただのご都合主義やダブルスタンダードだしね。


マリサ
そういう観点から見れば、今回朝日やアベマで元SEALDsメンバーやその支持者が行った言動というのは、更に白い目で見られる原因を増やしたってだけに過ぎないんだぜ。


マリサ
最後に、肝心なのは私たちは彼らを反面教師として、可能な限りバイアスを排除したうえで、相手の主張や考えを知る事を意識しないといけないって事だぜ。


マリサ
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。



大口
おつかれ~。
今回は長くなりすぎたのでおまけは無いよ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~




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