さて、本日は毎年恒例の「アレ」について扱っていきます。
本日の投稿動画
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番外編動画
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お品書き
・焼酎
・清酒
・真相
注意
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです
・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
・リクエストは原則受け付けていません
・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります
・毎週日曜日更新
※以下は動画のテキスト版です
これは韓国人と
現実(友)とのあくなき戦いを記録した、
果てしないストーリー
レイム マリサ
皆さま、明けましておめでとうございます。
レイム
さて、今年もやってまいりました、いつもの「アレ」を扱っていくわよ。
マリサ
なあレイム、これまではタイトルからなんとなくどういう事をやるのか想像がついたが、今回はむしろシンプル過ぎて何をやるのかわからんぞ?
レイム
といわれても、「そのもの」としか言いようがないのよ。
マリサ
そのものといってもな、「酒」としか書いていないし、お題は清酒と焼酎だし、なんだこれ。
新年会でもするのか?
レイム
そんなわけないじゃない。
今回は毎年恒例の「アレ」回なのよ、どういうことなのかそろそろ気付きなさい。
マリサ
嫌な予感しかしないからわざとやってるんだぜ、そろそろ気付いてほしいぜ。
レイム
そう、じゃあそろそろご期待に応えて本編へ行くわね。
焼酎
マリサ
相変わらずレイムは容赦なさすぎるんだぜ。
レイム
まあそれはさておき、次を読んでもらえば全てを察することができるわ
日本焼酎ブーム、その後は乙の反撃があった
週刊朝鮮(韓国語) 2022.07.21
http://weekly.chosun.com/news/articleView.html?idxno=21255大韓民国国民酒「焼酒」の根を探るには、モンゴル帝国の全盛期時代の13世紀までさかのぼらなければならない。当時、中国・元国を通じて、中東地域の蒸留法が紹介されたことから始まったというのが定説だ。「安東焼酒」も、実は高麗末期の日本遠征を目的としたモンゴル軍の兵站基地が安東に位置したことからその由来が始まった。過去、大部分の文化伝播経路がそうだったように、焼酒の製造法もこのように韓半島を経た後、自然に日本に渡ったのだろう。壬辰倭乱の時、日本に強制的に連れて行かれた朝鮮人捕虜によって伝授されたという説も有力だ。もちろん、沖縄を経て南方から伝播したという主張もある。歴史的には16世紀から日本で既に製造が行われたという記録が伝えられている。参考に「焼酒(ソジュ)」という漢字を使う我が国に比べ、日本は「ショウチュウ(しょうちゅう)」と発音して、「焼酎」という漢字を使っている。
どう見ても日本の焼酒の歴史は決して短くない伝統を持っている。しかし、長い間、日本焼酒は伝統日本酒である清酒(日本酒)の陰に隠れて注目されなかった。日本固有の食習慣に照らして、アルコール度数の高い蒸留酒である焼酒がきちんと定着することは、容易くなかっただろう。しかし、最近は変わった。日本焼酒の黄金期という言葉が出るほど、日本でも焼酒が全盛期を迎えている。日本で愛酒家たちの趣向の多角化とともに、根気ある製造技術の改善を通じた良質の製品生産が消費者にアピールしたためだ。
(後略)
レイム
2022年に、韓国の三大紙「朝鮮日報」系の雑誌「週刊朝鮮」に掲載された記事なのだけど、そのなかで「日本の焼酎の起源」として、「日本遠征を目的としたモンゴル軍の兵站基地が安東に位置したことからその由来が始まった。過去、大部分の文化伝播経路がそうだったように、焼酒の製造法もこのように韓半島を経た後、自然に日本に渡ったのだろう」と書いているわ。
レイム
またもう一つの説として「壬辰倭乱の時、日本に強制的に連れて行かれた朝鮮人捕虜によって伝授されたという説も有力だ」と書いたうえで、異説として「沖縄を経て南方から伝播したという主張もある」と書かれているわ。
マリサ
また韓国起源説か~い。
しかも2022年。
レイム
今更何を言っているの、「いつものアレ」と最初に言ったじゃない。
そして次はこれ
【時論】終わらない「朝鮮文化抹殺政策」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.12 11:02
https://japanese.joins.com/JArticle/179344(前略)
19世紀の朝鮮王朝は純祖・憲宗・哲宗・高宗と続きながら勢道政治で権力争奪に血眼になり、民生はどん底に落ちた状態だった。興宣大院君は時代の変化を把握できず、鎖国政策をとった。韓半島(朝鮮半島)は列強の角逐の場に変わり、日清戦争と日露戦争が起きた。この両戦争で勝利した日本は1910年8月29日、519年の朝鮮王朝を滅亡させ、朝鮮文化抹殺政策で我々の正体性(アイデンティティー)まで消滅させようとした。こうして生じた100年の文化空白は、他の先進文化の暴食で我々の正体性と創造力まで衰退させた。特に700年間にわたり受け継がれてきた伝統酒文化が、日帝の酒税令強制執行でその生命力を失ったのは、文化断絶の代表例だ。日帝は多彩だった我々の伝統酒の生産を禁止し、薬酒・濁酒・焼酎に規格化された低級酒だけを生産・販売させた。ここには、酒への接近が難しかった国民を安くて低級な酒に中毒させ、両班(ヤンバン)社会との葛藤を極大化し、画一化された低級文化を広め、最終的に我々を低級国民にするという緻密な計算が隠れている。低級な酒には自ずと低級な飲食・器・工芸品・空間・サービス・道徳・礼法・精神などが伴うしかない。ぞっとするような民族抹殺政策で我々の文化の発展と創造意志を抑え、創氏改名を通じて日帝の亜流国民にしようとしたのだ。幸い、太平洋戦争で日本が敗れ、民族の独立、大韓民国の建国と経済の発展につながった。しかし我々の正体性は日帝が意図した通りに進化が止まったり衰退したりし、奇形的な姿に変わった。問題はこれを傍観してきた我々の態度と精神の不在にある。日帝の低級文化政策が外食業のうち、特に韓食業だけは低価格・豊富・庶民的な雰囲気が美徳のように普遍化し、今でも大韓民国の内需経済の足かせとなっている。
【時論】終わらない「朝鮮文化抹殺政策」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.12.12 11:03
https://japanese.joins.com/JArticle/179345一方、日本は壬辰倭乱(文禄・慶長の役)当時に持ち帰った我々の焼酎と陶磁器を自国の飲食とともに発展させ、世界で最も高くて価値ある高級外食文化として注目を受けることになった。文化主体の精神と洞察力によって国家の運命が変わることを悟らせる部分だ。よく「歴史は未来を映す鏡」といわれる。歴史を通じて今日蔓延した弊害の原因を探して分析すれば、国家の未来が見えるという意味だ。
残念ながら、経済が発展すれば政治・教育・社会も発展するものだが、我々はそうでなかった。これは日帝が我々の共同体的道徳・倫理・価値観にかけた文化抹殺という鎖がその原因だろう。韓半島の中で絶えず政治的・社会的政争と逸脱を繰り広げたのも、その鎖に起因すると見る。もうその鎖を取り外して我々の文化正体性を再確立しましょう。たとえ一杯の酒を飲むにしても、断絶した伝統をつないで世界的な銘酒に再創造し、誰もがよい暮らしをする国にしてみよう。物質の中に正しい精神が宿っていない国は決して富強にはなれない。
趙太権(チョ・テグォン)広州窯代表
レイム
記事の前半では、日本が併合時代に朝鮮文化抹殺政策を行い朝鮮の伝統酒を抹殺し、低品質の酒のみを販売させたという、韓国では義務教育レベルで広まっている「日帝の文化抹殺政策」について書かれているわ。
レイム
そのうえで「一方、日本は壬辰倭乱(文禄・慶長の役)当時に持ち帰った我々の焼酎と陶磁器を自国の飲食とともに発展させ、世界で最も高くて価値ある高級外食文化として注目を受けることになった」と書かれているわ。
マリサ
なあレイム、一応聞くがこれは史実なのか?
レイム
真相については後でやるとして、今は「この動画は毎年恒例のアレ」とだけ言っておくわ。
マリサ
次は清酒か…
レイム
さあマリサ、どんどん行くわよ。
マリサ
何で生き生きしてるんだよ。
レイム
マリサ、ここから「中盤」よ。
次はこちら
[ユ・ジンヨンの発酵物語] 「25」サケ、日本の伝統酒
仁川日報(韓国語) 2023.01.02
http://www.incheonilbo.com/news/articleView.html?idxno=1176745東アジアの韓中日は地域的、生態的にも交流が頻繁であり、その理由として全ての文化や制度が互いの影響で似た点が多くならざるを得ず、酒においてもまた例外ではなかった。
それで、日本の伝統酒「サケ」という名前が我が国の「サキダ(発酵させる)」という言葉から由来したという話が、説得力があるように聞こえるほかない。
そういう面では、日本食の形の中で「おまかせ」が私たちの言葉の「マッキセ」(料理人にメニュー構成を任せるの意)から始まったと言ったら、信じられるだろうか。
日本の伝統酒<サケ>の歴史について簡単に見てみると、理解をもう少し深めることができるのではないか。百済人ススホリが酒を伝えたという日本古代の歴史を、数年前に福岡の博物館ではアイロニーで倭が百済に技術を伝播したと説明したが。とにかく、日本の酒は日本の中世である鎌倉時代に入って繁盛するようになる。伏見を中心とした京都は酒の製造と販売店が急速に増え、これを対象に酒税を納めることになる。
江戸時代に入って1600年頃、サケの大量生産技術が開発され、上流層の消費から次第に一般大衆に拡大する。酒の消費量が多くなり食糧事情がスムーズでないため、統制手段として醸造免許制が実施されて、酒専門家集団である杜氏が生まれる。
1875年、明治政府は一切の規制を撤廃し、醸造技術と資本のある人は誰でも鋳造できるように法を変える。このため、年に3万を超える酒蔵が誕生する全盛期を迎える。
以降、徐々に酒税が強化され数字が減り、1882年には3万だったクラモトが1万6千、1945年頃には4千ほどに減少し、現在は1,500の醸造所が残って着々と減少している。しかし、1897年当時は日本国税で酒税が占める割合が33%に達するほど重要な産業だった。
したがって、明治政府は莫大な政府資金を投資して日本の醸造産業近代化のための投資を断行。1904年 、 日本大蔵省傘下に国立醸造試験所(現在の酒類総合研究所)を設立。日本酒の飛躍的な発展を導く。私はこんな部分がとても羨ましい。
(中略)
1960?1970年代の高度成長期を経て、日本の食生活が西欧化していき、麦酒が大挙流入する。麦酒の成長は逆にサケ市場を縮小させて、その味も変化させた。甘みが主流だったサケがドライだったり酸味の強い方に変化し、安くて甘味料を入れた三増酒に対する反発と味に関する関心の増加で、これまでにない新たな時代の要求に直面することになる。今日、韓国で吹く伝統酒に対する現象を、たとえば数十年前の日本のケースと照らし合わせて考えたら、度が過ぎた既視感なのだろうか。数ヵ月前、江南(カンナム)COEXで開催された伝統酒祭りで、酸味が強い伝統酒醸造所ブースの前に長く並んだ我が国の若者たちを思い浮かべずにはいられない。
ユ・ジンヨン仁川人材生涯教育振興院市民名匠
レイム
韓国の地方紙、仁川日報の2023年1月の記事なのだけど、「日本の伝統酒「サケ」という名前が我が国の「サキダ(発酵させる)」という言葉から由来したという話が、説得力があるように聞こえるほかない」と書かれているわ。
レイム
そのうえで、「百済人ススホリが酒を伝えたという日本古代の歴史を、数年前に福岡の博物館ではアイロニーで倭が百済に技術を伝播したと説明したが。とにかく、日本の酒は日本の中世である鎌倉時代に入って繁盛するようになる」と、清酒が百済から伝わったと書かれているわ。
マリサ
ん?記事では「酒」としか書かれていないようだが?
レイム
ああ、ここがちょっと複雑で、韓国では日本酒の事を「サケ」と日本語読みするのよ。
マリサ
ああ、なるほど。
というか、清酒が百済から云々ってどういうことだ?
レイム
それについては次の方が詳しいわね。
[リビング&ジョイ]韓国産清州百貨修復シェア80%
ソウル経済(韓国語) 2007-11-14
https://www.sedaily.com/NewsView/1HPA629GXV「百済の仁番(インボン)という者が米酒を醸す方法を教えてくれて、彼を酒神として師事した」日本の古代歴史書である『古事記』に出る句節。SAKEが韓半島から伝来したという証拠である。
だが他人の物を『私物化』する事に卓越した能力を持つ日本人達は、清酒を日本の国酒として作った。世界の人々は清酒(rice wine)とは、すなわち『日本酒』であると認識する。
実は味も日本産のSAKEが韓国産の清酒よりも上というのが事実。酒の仕込みに使う材料や製造の工程はほとんど似ているのだが…。
●“何故この様な結果になったのか”
市場競争の状態が何より一番大きなな理由。日本にはSAKEの製造会社だけでも約2,000社もある。市場で生き残る為には、当然熾烈な競争をくぐり抜けなければならない。
韓国の清酒市場はこれと正反対。韓国で清酒は実質的に無競争の製品である。韓国内にも清酒を生産する会社は、斗山(ドゥサン)酒類、麹醇堂(ククスンダン)など、2~3箇所に過ぎない。
ブランド種類も『百花寿福』、『茶礼酒』、『天寿万福』など5~6種類位しか無い。この中でも『百花寿福』の市場シェアが、80%以上を占める。百花寿福の独占体制であるという事。それに韓国産の清酒は大部分が祭祀酒として使われる。販売量の約80%が祭祀膳に乗せられたり、料理する時の調味酒として使われる。完全に飲用酒として売れるのは20%も
満たない。
(後略)
レイム
ちょっと古くて、韓国の中堅紙「ソウル経済」の2007年の記事なのだけど、そのなかで「百済の仁番(インボン)という者が米酒を醸す方法を教えてくれて、彼を酒神として師事した」という記述が古事記に書かれているとしているわ。
レイム
そのうえで「だが他人の物を『私物化』する事に卓越した能力を持つ日本人達は、清酒を日本の国酒として作った」「世界の人々は清酒(rice wine)とは、すなわち『日本酒』であると認識する」と書かれているわね。
マリサ
古事記にそんな記述あるのか?
レイム
その辺りも後でやるわね。
そして次はこちら
韓経:日帝時代に命脈途切れた…朝鮮伝統酒600種を復元
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.20 09:50
https://japanese.joins.com/JArticle/215923韓国内の伝統酒は朝鮮時代だけで数百種類に及ぶほど繁盛していた。しかし日帝治下に入って酒が課税対象になり、「文化抹殺政策」によって朝鮮総督府が醸造場を統廃合しながら伝統主義の命脈が急激に途切れた。忘れられていく伝統酒文化を生き返らせるための行事が19日、ソウル南山谷(ナムサンゴル)の韓屋村(ハノクマウル)で開かれた。韓国伝統食研究所が農林畜産食品部と手を組んで開いた「第9回伝統酒と伝統料理の出会い祭り」だ。伝統酒の種類が最も多様だった朝鮮時代の居酒屋を再現し、伝統酒ソムリエである奏香師選抜大会も行った。
◆朝鮮末に全盛期迎えた伝統酒
日本の「古事記」が醸造法を日本に伝えた百済人の仁番の記録を書いているほど国内伝統主義の歴史は深い。穀物を麹で発酵させた穀酒やコメだけで醸した清酒を主に飲んでいた先祖が、モンゴルから蒸留法が伝えられた高麗時代から焼酎も楽しんでいたと伝えられている。朝鮮時代は伝統酒が最も多様だった時期だ。家ごとに酒を直接醸造して飲む「家醸酒」文化が発達したおかげだ。地方や一族の銘酒もこの時に登場した。ソウルの春酒(チュンジュ)、平壌(ピョンヤン)の碧香酒(ピョクヤンジュ)、全羅北道金堤(チョンラブクド・キムジェ)の清明酒(チョンミョンジュ)、忠清南道(チュンチョンナム道)の素麹酒(ソゴクジュ)が特に有名だった。朝鮮時代後期には伝統酒の種類だけで600種余りに達した。
華やかだった国内の伝統酒文化は日帝時代に命脈が断絶した。1907年に朝鮮総督府が酒税令を出して国内の歴史上初めで酒が課税対象になった。酒の製造が免許制に変わり家庭で酒を醸造する行為も禁止された。家や地域ごとにあった代表的な醸造場を大挙統廃合したのもこの時だ。薬酒、どぶろく、焼酎のほかには製造できないようにした。朝鮮末に6つの家で1つの酒を醸造していた家醸酒文化が1930年に至っては完全に消えた。光復(解放)と6・25韓国戦争(朝鮮戦争)を体験した後、伝統主義の位置づけはさらに狭まった。1965年には政府が糧穀保護措置としてコメで酒を醸造することを全面禁止した。代わりに小麦粉マッコリや希釈式の焼酎が普及した。
(後略)
レイム
2016年の中央日報の記事なのだけど、記事全体としては朝鮮の伝統酒ブランド化について書かれているのだけど、そのなかで清酒の百済起源説と同時に、「韓国内の伝統酒は朝鮮時代だけで数百種類に及ぶほど繁盛していた。しかし日帝治下に入って酒が課税対象になり、「文化抹殺政策」によって朝鮮総督府が醸造場を統廃合しながら伝統主義の命脈が急激に途切れた」と書かれていて、韓国内でこれがかなり深く定着している事がわかるわ。
マリサ
というか、韓国側は「失われた製法」をどうやって復活させるんだ?
文化抹殺政策をされたんだろ?
真相
レイム
ここで面白いのは、韓国では「日本の文化抹殺政策」があったとしていて、それを前提に「文化を復活させる」としているわりに、「具体的にどうやって復活させるのか」が全くないのよ。
マリサ
「実は抹殺政策を逃れた文献が残っていました」とかではないのか?
レイム
それなら真っ先にその文献にスポットを当てるでしょうね。
現実に出て来るのは、詳細不明で「こういう名前の物があった」というだけの歴史書が殆どよ。
レイム
で、実際のところどうだったかというと、以前から説明しているように、朝鮮では貨幣経済が定着しなかった関係で物々交換を主体とする経済構造で、朱子学原理主義であったため商業そのものを蔑視していたうえに、中国の明代後期には、明が朱子学を軽視しているのを見て、「明は堕落した」と言い出し、明の文化すら取り入れるのをやめ、「小中華」を名乗り情報鎖国状態になった結果、19世紀末の時点でも文明レベルは日本でいう平安時代頃だったといわれているわ。
マリサ
それが今回の「酒」とどう関係してくるんだ?
レイム
こういう社会での産業というのは家内制手工業未満で、当然酒造も各家庭で作成していただけで、品質にばらつきがあり家庭ごとに慣習的な技術継承が行われていただけなので、洗練も高度化もされていなかったわ。
マリサ
ちょっとまて、じゃあ「「韓国内の伝統酒は朝鮮時代だけで数百種類に及ぶほど繁盛していた」というのは…。
レイム
もしかしたら両班などの貴族専用の物はあったかもしれないけど、基本的に専門の醸造所がなく産業も存在しないので、各家庭など個別集団が勝手に作っていたというだけよ。
当然だけど、麹菌の継承とかもないどころか、「菌の選別」が行われていたかも怪しいわ。
マリサ
まあ、密造酒の事例とか見ていると、家庭醸造で作った酒で死者とかよくある話だしな。
最近もインドであったし。
レイム
そう、だから日本は日韓併合後、そういう事が起きないように朝鮮にも専門の醸造所をつくり、自家醸造を禁止したのよ。
マリサ
それを「伝統酒」とか言われてもな。
というか、それが真相ならなおさら「朝鮮の伝統さけ復活」ってなんなんだ?
レイム
ここで重要になってくるのが、元々朝鮮には専門的な醸造所のようなものはなかったので、当然体系化された製法などもなく、初歩的な「どぶろく」のようなものがあり、その副産物として出て来る沈殿物に水を混ぜたのが「マッコリ」と呼ばれる酒で、あとは同じく体系化されていない蒸留酒(焼酎)があったようだけど、当時朝鮮を訪れた外国人達の記録を読む限り、ただ強いだけで品質が悪く、また清酒のようなものはなかったのね。
レイム
で、家庭醸造を禁止した日本はこの状態をどうしたかというと、日本の酒造メーカーを連れてきて技術指導を行い、日本の醸造技術や麹菌での酒造を行うようになったのよ。
そして、現在の韓国では韓国起源説を根拠に「それは元々我が国の技術だった」として、日本から教えられた技術と麹菌で伝統酒の復活という事をやっているわけ。
マリサ
それ、伝統でも何でもないのでは?
レイム
その通りよ。
でも韓国における「日本の文化抹殺政策で奪われた文化を復活する」とい運動は、この件にかぎらず大半がこのパターンよ。
何かしら朝鮮固有の技術を復活させたのではなく、「表面的に看板を変えただけ」なの。
マリサ
なんだかなぁ…。
じゃあ、最初の焼酎と清酒の起源云々は完全にデタラメって事でいいのか?
レイム
まず焼酎に関してなのだけど、16世紀の記録として、日本の焼酎はシャム(現在のタイ王国)に伝わる「蒸留酒ラオロン」が琉球経由で伝わったとされる記録があるので、これが有力なのではないかと言われているわ。
泡 盛 の 由 来 を 訪 ね て
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1988/87/8/87_8_573/_pdf/-char/ja
マリサ
なんだ、朝鮮関係ないんだな。
レイム
そこが問題で、
別紙 地理的表示「壱岐」生産基準
国税庁 平成30年2月27日
https://www.nta.go.jp/taxes/sake/hyoji/chiri/180223_besshi01.htm(一部抜粋)
「壱岐」は、壱岐の地下水が豊かなこともあり米作や麦作が盛んであったこの地域において農民が自家消費するために製造が始まったと伝えられている。本格焼酎のルーツについては、もともと大陸や東南アジアで蒸留酒の製造が行われていたのが日本に伝わったとされている。その経路の有力な説の1つである「朝鮮半島経由説」によれば、15世紀には我が国は朝鮮と活発に交易が行われていて、既に朝鮮において製造されていた蒸留酒の技術などが対馬や壱岐を経由して伝わってきたとされており、この時代に壱岐の焼酎造りの起源があると推察されている。
また、歴史の記録の上で、麦を原料とした焼酎は、長崎県壱岐市のものが最も古く、日本における「麦焼酎発祥の地」とされている。
他地方で製造される麦焼酎が、大麦こうじと大麦から製造されるのに対し、「壱岐」は伝統的に米こうじと大麦から製造され、その原料は1:2の比率で用いられており、この伝統的な製法が「壱岐」の特性を確立させている1つの要因となっている。
レイム
こちらの国税庁のページにもあるように、「麦焼酎」に関しては、朝鮮半島経由で壱岐に伝わったとされる説があるので、全くのデタラメではないのだけど、恐らくこれを拡大解釈に拡大解釈を重ねて、「焼酎の起源」としたのではないかしら。
マリサ
ああ、全くの無根拠ではないが、事実でもないし「壱岐の麦焼酎にそういう説がある」というだけの事か。
じゃあ古事記云々はどうなんだ?
レイム
あれに関してなのだけど、まず清酒に関しては有力な説があって
清酒発祥の地
正暦寺、清酒発祥の歴史
http://shoryakuji.jp/sake-birthplace.html本来、寺院での酒造りは禁止されていましたが、神仏習合の形態をとる中で、鎮守や天部の仏へ献上するお酒として、荘園からあがる米を用いて寺院で自家製造されていました。
このように荘園で造られた米から僧侶が醸造するお酒を「僧坊酒」と呼んでいます。正暦寺は創建当初は86坊、多い時には120坊を抱え、大量の「僧坊酒」を作る筆頭格の大寺院でありました。
当時の正暦寺では、仕込みを3回に分けて行う「三段仕込み」や麹と掛米の両方に白米を使用する「諸白造り」、酒母の原型である「菩提酛造り」、さらには腐敗を防ぐための火入れ作業行うなど、近代醸造法の基礎となる酒造技術が確立されていました。
これらの酒造技術は室町時代を代表する革新的酒造法として、室町時代の古文書『御酒之日記』や江戸時代初期の『童蒙酒造記』にも記されています。
このように正暦寺での酒造技術は非常に高く、天下第一と評される「南都諸白」に受け継がれました。そしてこの「諸白」こそが、現代において行われている清酒製法の祖とされています。このことから、現在の清酒造りの原点を正暦寺に求めることができます。
以上のような歴史的背景は、正暦寺が日本清酒発祥の地であると言われる所以であります。
日本清酒発祥の地の酒母で醸造した清酒を販売現在は当時のような大規模な酒造りは行っておりませんが、毎年1月に酒母の仕込みを行っています。そして、「奈良県菩提酛 による清酒製造研究会」に所属する奈良県内7つの蔵元がその酒母を持ち帰り醸造した清酒を正暦寺福寿院にて販売いたしております。
レイム
奈良県の正暦寺が「清酒発祥の地」とされることが多くて、日本最初の民間酒造技術書である「御酒之日記(ごしゅのにっき)」に、現在の製法と似た清酒の醸造方法と「菩提泉」と呼ばれる正暦寺の酒の名前があるので、清酒は大体この頃に日本国内で確立した製法であることは間違いないわ。
マリサ
じゃあ古事記に「百済の仁番(インボン)という者が米酒を醸す方法を教えてくれて、彼を酒神として師事た」と書かれているという韓国の主張はなんなんだ?
酒神と神社(10)
加藤百一/協和醗酵工業 (株)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1915/77/7/77_7_454/_pdf
http://sc.chat-shuffle.net/articles/authors/17504248(一部抜粋)
古事記「新撰姓氏録 右京皇別 酒部公」の 条
大鵜鵬の天 皇の御代に,韓国(からくに)より参越し人,兄曽保利,弟曽保利の二人あり,天皇何の才か有ると勅うに,酒を造るの才有りと皆す。 御酒を造らしむ。 是に於麿に酒看都子と う号を い, 鹿比ロ羊に酒看都 という を賜う。因,酒看都を以氏と為す。
レイム
まず、古事記にそんな記述ないわ。
存在しているのは、該当の人物に天皇が「何か才はあるか」と聞くと「酒を造る才能があると答えた」という記述で、酒を醸す技術を伝えたとか、酒神として師事したなんてなく、また酒の神としてまつられたという記録はあるけど、引用した論文によると、時系列が合わないので江戸時代の国学者の誤訳が原因ではないかとされているわ。
レイム
面白いのは、この論文がキリンの前身である「協和醗酵工業」の社員によって書かれている事で、相当前から否定されている説を、韓国側が拾ってきて、盛りに盛って拡大解釈して既成事実化しているというのが実態みたいね。
レイム
あと、この話と関係あるかどうかまでは不明だけど、日本で「麹による酒造が百済から伝わった」としているところがいくつかあるけど、これも「諸説ある」うちの一つで確定でも何でもないわ。
レイム
そもそも、寒冷で稲作に適した土地の少なかった朝鮮半島では、酒造に「麦麹」が使われることが多く、日本では米麹が主流なので、根本的に製法が違うらしいし、酒造自体は弥生時代の口噛み酒があるし、縄文時代の酒造の痕跡が発見されているので、「外国から伝わらなければ酒がなかった」という前提自体が成り立たないのよ。
マリサ
要するに、「いつも通り韓国の起源主張に根拠はない」って事だな。
レイム
そういう事。
今回のまとめ
韓国は焼酎の起源を主張している
韓国は清酒や日本の酒造そのものの起源を主張している
いずれもそれを裏付ける根拠や資料は存在しない
マリサ
というか、韓国ってこんなんばっかだな…。
レイム
韓国って朱子学原理主義の国だから、「起源が偉い」という考えが非常に強いうえに、徹底した序列社会なので、「日本から教えられた」とすると日本の方が「偉くなってしまう」事と、自分達こそが中華の正統継承者であるとする小中華思想で、それが耐え難いから起源主張をするって背景があるのよ。
レイム
更に韓国側を先鋭化させているのが、韓国で現在作られている焼酎やマッコリの麹菌って鹿児島出身の河内源一郎さんという人が開発した麹菌で作られていて、80年代頃までは韓国でもこの麹菌の事を「カワチキン」と呼んでいたらしいのよ。
麹の神様 河内 源一郎
河内菌本舗
https://www.kawauchi.co.jp/about/kawachi_genichiro.html
マリサ
ああ、現在の韓国人にはそれが耐えられないのか。
レイム
あと、日本の酒造メーカーの技術を継承した影響と、元々朝鮮には清酒がなかった影響で、同じく80年代頃まで韓国では清酒の事を「マサムネ」と、併合時代に売れていた清酒の商品名で読んでいた事も、韓国人達を起源主張に駆り立てる原因のようね。
マリサ
迷惑極まりないんだぜ…。
レイム
そんなわけで今回の本編はここで終わるわ。
レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。
こうして、韓国人と現実(友)(強敵)との戦いは、これからも続いていくのであった。
大口
おつかれ~
大口
改めて、
レイム マリサ 大口
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
大口
ところで、「お笑いマスコミグランプリ」に関してなのですが、作成が間に合いそうにないので来週の日曜日投稿とさせていただきます。
大口
元々の予定では8日のつもりだったのですが、実はコロナに感染してしまい、年末年始殆ど寝ていた影響で作成が間に合いませんでした。
マリサ
自宅隔離で家にずっといたのなら、むしろ作成しやすかったのでは?
大口
それがね、そう思ってテキストを書こうとしたら殆ど集中できなくて、書いては書き直し書いては書き直しという状態になって最終的に諦めたので、12月31日から1月3日まで全く進捗がなかったんですよ。
レイム
で、ペース的にもう一本はできそうになくなったと。
大口
そういう事なので、お笑いマスコミグランプリを楽しみにしていた方は申し訳ないです、あちらは1月14日投稿を予定しています。
マリサ
マリサ劇場はちゃんとあるからな。
みんなループ再生にして1日100回は見るんだぜ。
レイム
そんなわけで今回はここで終わります。
レイム マリサ 大口
またらいしゅ~
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