日韓問題(初心者向け)

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韓国の「外華内貧」の特徴

さて、本日は韓国の外華内貧は、私達が漢字から連想する意味と少し差異がある件について書いていきます。


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韓国は「名分」社会 - 日韓問題(初心者向け)

動画
【ゆっくり解説】韓国社会と外華内貧 - ニコニコ動画
【ゆっくり解説】韓国社会と外華内貧 - YouTube


初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)

注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


現在、韓国の尹錫悦次期大統領の政策協議団が来日し、日本の要人達と会談して日韓関係の改善を訴えており、尹氏自身も外国のメディアとのインタビューでそのことを強調している。


しかし、漏れ伝わってくる尹政権のスタンスは実際には文政権とほとんど変わっておらず、「改善する」という言葉だけが先行し続けており、今後新たな展開を望めるような要素も、韓国側の態度が変わる兆候も一切存在しない。


これには韓国の「外華内貧」が関係しており、この単語には単に表面を取り繕うというだけではなく、「会って話をしたらそれで自身の役割を果たしたと認識する」等、主観的解釈に基づく自己完結の思考を、「問題解決の努力をした」と思いこむ発想も内包している。


※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:関係改善を求める韓国



まずはこちらの記事から

韓国代表団 岸田首相と「共同利益への努力で一致」=次期大統領の親書も伝達
聯合ニュース 2022.04.26
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220426001800882

韓国の政策協議団が岸田首相と面会したという記事なのですが、面会後協議団の代表は「韓日両国が新たなスタートラインに立ち、金大中・小渕宣言の精神を継承、発展させていくということに日本の首相も共感を示した」とコメントしており、関係改善への前向きな態度をアピールしています。


また慰安婦問題や徴用工問題に関しても、「すべての当事者が受け入れ可能な解決策を見いだすため外交努力を傾ける」という考えを日本側に伝えたと書かれています。


そして次の記事はこの前日に日本の日韓議員連盟の議員と面会したという記事なのですが

韓国代表団「両国共同の利益を」 日韓議連に協力呼び掛け
聯合ニュース 2022.04.25
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220425003200882

「両国が共同の利益を目指して共に努力すべきだ」「「両国関係を最も良かった時代に速やかに戻すこと」と説明。具体的に、1998年に当時の金大中(キム・デジュン)大統領と小渕恵三首相が「韓日共同宣言」を発表したころを指す」と、コメントし関係改善を訴えています。



また尹次期大統領自身も、

尹錫悦次期大統領「日本とも関係改善を目標に」=WSJインタビュー
中央日報/中央日報日本語版2022.04.25 15:36
https://japanese.joins.com/JArticle/290338

ウォールストリートジャーナルのインタビューで「韓国は最近、中国発の安保リスクに対し、域内の米国の他の同盟のように積極的な立場を取らず、日本とは貿易紛争と歴史的問題で対立していた」と、文政権との違いを明確にし「日本とも関係改善を目標にする」とコメントしています。


こうした事例からもわかるように、尹政権では文政権のように日本との対決姿勢を貫くのではなく、関係改善に向けた努力を行うというスタンスであることがわかります。


ここまでの情報だけ見ると、悪化し続けた日本との関係が改善に向かっているように見えます。


2:中身が無い



しかし、関係改善を訴えているのはたしかなのですが、実際に彼らが「どうやってそれを行うのか」という部分に注目してみると、「言葉だけが無意味に先行しているだけ」という実態が見えてきます。


例えば次の事例を見ると

韓国代表団が萩生田経済産業相と面会 日本の対韓輸出規制など協議
聯合ニュース 2022.04.25
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220425005400882

政策協議団が萩生田光一経済産業相と面会した事例では、一連の「輸出優遇解除」の件に対して、韓国側は「報復的な輸出規制の解除」を求めており、問題の本質が「韓国の輸出入管理が杜撰であった事」から目を逸らし、ただ日本に要求だけしています。


また次の事例でも

韓日政策協議団、岸田首相と面会…韓日関係、改善なるか
ハンギョレ新聞 2022-04-27
http://japan.hani.co.kr/arti/international/43280.html

徴用工問題や慰安婦問題に関して、「韓国と日本の企業などによる「自発的寄付資金」を集め、原告に支給するムン・ヒサン元国会議長の案や、それに先立ち韓国政府が予算を投入し原告に現金を支給する案など、様々な案が検討されている」という「解決案」を尹政権が想定していると書かれています。


この2つの件なのですが、実際のところ文政権の対日スタンスと一切変わっていません。


尹政権は文政権との違いや日本との関係改善を大々的にアピールしているにも関わらず、実態は文政権と問題解決のスタンスが殆ど変わっていないのです。


また次の記事を読むと

韓日政策協議団に会った岸田首相「両国関係改善待ったなし」
朝鮮日報 2022/04/27
https://web.archive.org/web/20220427032526/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/04/27/2022042780007.html

政策協議団は「1998年の日韓パートナーシップ宣言」に立ち返り関係改善を目指すと岸田首相に伝えたそうですが、以前から書いているように日韓パートナーシップ宣言は「徴用工問題は1965年の請求権協定で解決済み」「慰安婦問題はアジア女性基金で解決をする」という前提で、問題を解決し新たな関係を構築していくとした宣言です。


しかし、韓国側はこの2つの前提を一方的に反故にしてしまい、慰安婦問題に至っては新たな取り決めである2015年末の慰安婦合意すらまともに履行できていないにも関わらず、その件に触れない状態で「日韓パートナーシップ宣言を受け継いで発展させ、韓国の新政権とともに新たなスタートラインに立ち、韓日信頼回復と人的交流の拡大を推進しよう」と主張しているのです。


要するに、いったいどう「日韓パートナーシップ宣言の精神を受け継ぐ」のかが不明なまま、「日韓パートナーシップ宣言の精神を受け継ぐ」という言葉だけが韓国側で独り歩きしているのです。


そもそも、日韓パートナーシップ宣言も韓国側が一方的に破棄しているわけですが、その理由は「日本側が歴史の反省をしていない」というもので、具体的には「慰安婦の罪を認めていない」という事が不満であったからのようです。


そして何がどう「罪を認めていない」と不満なのかといえば、それは韓国側の慰安婦の定義が「軍や国の命令で軍人や官憲が行った拉致(動員)」となっており、この「法的責任」を日本が認めていないからというものです。


参考記事
慰安婦問題で日本記者に反論 韓国「強制性の証拠は無数」 | 聯合ニュース


しかしこれも以前から指摘していますが、こうした韓国側の慰安婦の定義に該当する事例があったという根拠は一切存在しておらず、到底日本側が受け入れる事ができるわけがないのですが、次の記事にあるように

岸田首相に次期大統領の強い意志伝達へ 代表団通じ=韓国外相候補
聯合ニュース 2022.04.26
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220426001200882

政策協議団は「強制徴用問題と慰安婦問題に関連し、正しい歴史認識に基づいて未来志向で問題を解決する方策を議論すると承知している」と、これもまた文政権と同じスタンスで日本に「要求」をしているのです。


このように、韓国側は「日本との関係改善」をアピールしてはいますが、実態は関係悪化に突き進んだ文政権と殆ど違いが無く、「ただ関係改善を訴えているだけ」という事がわかります。


3:外華内貧の意味



そして興味深いのは、こうした態度は「対日本だから」というわけではなく、韓国内でも全く同じであるという事です。
たとえば次の事例


徳島空港事業費、ほぼ倍増13兆ウォンで議決…文大統領「懸念あるが新政権に期待」
朝鮮日報 2022/04/27
https://web.archive.org/web/20220427032915/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/04/27/2022042780031.html

韓国で加徳島空港事業問題というものがあるのですが、これは記事にもあるように経済的妥当性に疑問符がついていたにも関わらず、文政権が建設を強行し、しかもその責任を尹政権に丸投げしたという事例です。


この事例なのですが、次の2021年の記事を読んでもらうとわかりますが

【コラム】「弾劾政府よりも劣る文政権」
中央日報/中央日報日本語版2021.03.03 15:40
https://japanese.joins.com/JArticle/276147


明らかに与党「共に民主党」の選挙の票集めに不採算が確定した候補地をごり押ししたという背景があり、世論も反対意見の方が多かったにも関わらず、それを政権の力で無理矢理実行させたわけです。


そして今回、文大統領は今後問題になるのがわかりきっていて「懸念あるが新政権に期待」と、他人事のように問題を押し付けてしまったのです。


日本との関係でもそうですが、なぜこんな無責任なことをためらいもなくできてしまうのかといえば、そこには韓国独特の概念である「外華内貧」が関わっています。


この単語、漢字からは「表面的な結果さえよければ中身が伴っていなくともよい」という意味が取れますが、実際には彼らの言動を観察していると単語からだけでは読み取れない意味があります。


それは「(表面的な)言葉だけ言ってしまえば、それで自分は役目を果たした」と考えてしまうという特徴です。


日本人の発想ではなかなか理解が追い付かない考え方ですが、要するに日本との事例ならば「関係改善を訴えた」という主張さえしてしまえば、加徳島空港事業の事例ならば「許可を出した」という事実さえあれば、それで自身は「役割を果たした」と考えてしまい、あとは他者に問題を丸投げしても問題ないと考えてしまうのです。


これと似たような事例として「会った時点で問題の9割以上が解決」と考えるという特徴などもあります。


ですので、尹政権の政策協議団の事例の場合、実態が「文政権のスタンスとほとんど同じ」であったとしても、「関係改善を会って訴えた」という形さえできてしまえば、自分達は「関係改善に向けた最大限の努力をした」という事になり、あとは「日本側が解決すべき」と考えるわけです。


こうした考え方に対する予備知識が無いと、「韓国側には何か解決のための妙案があるのではないか」と思いがちですが、実際には「今回メディアで報じられたこと」が韓国側の解決案の全てであり、彼らからしてみれば「自分達はもう努力した」事になっているのです。


重要なのは、勝手に「韓国側には何か案があるのだろう」と思いこんで安易に韓国側の話に乗るのではなく、「その提案では解決しない」と明確に拒否し、具体的にどうするのかを韓国側に繰り返し求め、「日本側は韓国側の行いを解決のための努力と考えていない」という事を認識させることが必要になります。



お知らせ
来週5月4日の記事更新はお休みし、再開は11日を予定しています。




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