日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】韓国では言葉が持つ意味が軽い

さて、本日は韓国社会において「言動に責任が伴う習慣がない」件について扱っていきます。

本日の投稿動画

www.nicovideo.jp

www.youtube.com


関連動画
【日韓問題】日韓で異なる「責任」の概念
https://www.nicovideo.jp/watch/sm35269330
youtube
https://youtu.be/x572UzCefQc

【日韓問題】韓国独特の「おかげ」と「せい」
https://www.nicovideo.jp/watch/sm32431395
youutbe版
https://youtu.be/VolL28Yt3zc

【日韓問題】韓国が日本人から嫌われる原因は何?前編
https://www.nicovideo.jp/watch/sm31412401
youutbe版
https://youtu.be/StPglNFdHxE

【日韓問題】韓国独特の「ウリ」と「ナム」の概念 前編
https://www.nicovideo.jp/watch/sm31815129
youtube
https://youtu.be/Zk4XP6QbfEo


以下は動画のテキスト版です。

注意
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています

・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブロマガにあります

・毎週土曜日更新


レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は日韓問題なので私がやっていくわね。


マリサ
なあレイム、「言葉が軽い」ってどういう意味だ?


レイム
文字通りの意味で、発した言葉に「責任を持つ」という発想が希薄って意味よ。


マリサ
ああ、過去動画の「日韓で異なる「責任」の概念」や「韓国独特の「おかげ」と「せい」」の関連って事か?


レイム
その通り。
マリサもだんだん解って来たじゃない。


マリサ
…あ。
ち、違うんだぜレイム、これはなんかあれだぜ、適当に言ったら当たっただけで決して「解って来た」わけじゃないんだぜ。


レイム
マリサ、別にそこを取り繕う必要はないじゃない。


マリサ
あああああああ。
な、なんか「ルビコン川を渡る」という言葉の意味を実感したんだぜ…。


レイム
わけのわからない事を言ってないでさっさと本編へ行くわよ。


言葉が軽い


レイム
それでね、過去動画でも説明したように、日本と韓国では「責任」に対する考え方が大幅に違ううえに、彼らは「良い事は自分のおかげ、悪い事は他人のせい」と考える傾向にあると説明したわよね。


※動画説明欄に関連リンクがあります。


マリサ
ああ、あったな。
「自分は常に正しい」という前提が存在しているから、自分が間違うという発想が希薄で、問題が起きると「全ての問題を他人のせいにしてしまう」んだっけか。


レイム
そう、なので韓国社会ではとにかく言葉というものが非常に軽くてね、無責任な発言があってもそれが世間の大きな関心になることが少ないのよ。
例えばこの事例

水素1トン作るのに炭素10トン排出、韓国の水素技術の素顔
中央日報/中央日報日本語版2021.11.01 09:45
https://japanese.joins.com/JArticle/284372


忠清南道瑞山市(チュンチョンナムド・ソサンシ)の大山(テサン)グリーンエネルギー水素燃料電池発電所。先月13日にこの発電所の4階に上がってみると高くそびえるハンファトータルの石油化学工場が目に入った。この工場では6月からナフサ(原油を蒸留する時出ている精製されなかったガソリン)工程に高温の水蒸気を投じて水素を生産している。副生水素だ。

6月に稼動を始めた大山グリーンエネルギーは、世界初で最大規模の副生水素燃料電池発電所だ。ハンファトータルが作った副生水素は地下2キロメートルの配管を通じて大山グリーンエネルギーに供給され、フィルタリングを経て燃料電池スタック(電池を積層した装置)で化学反応を経れば電気と水に変わる。ここで副生水素から生産する電力は瑞山市の16万世帯が1年間使用できる40万メガワット時だ。

大山グリーンエネルギーの副生水素を利用した電力生産は韓国の水素産業の現住所を見せる。水素は生産過程のクリーンレベルにより、グリーン、ブルー、グレーなどに分けられる。天然ガスを原料に使うグレー水素は1トンを生産するのに二酸化炭素10トンを排出する実情のため炭素ゼロとは距離がある。太陽熱や風力など再生可能エネルギーで水を電気分解して作るグリーン水素だけが生産過程で炭素排出がない。だが完全なクリーンエネルギーに挙げられるグリーン水素は高度な技術が必要で、韓国は確保できていない「夢のエネルギー」だ。

韓国政府が「2030国家温室効果ガス縮小目標(NDC2030)」を発表し水素に対する関心が高い。韓国政府の炭素中立案は2030年までに炭素排出を2018年より40%減らすというのが骨子だ。これに伴い、現政権が脱原発政策を推進し炭素縮小目標を達成するためには再生可能エネルギーの割合を大幅に引き上げられない限り水素が唯一の対案に選ばれる。

NDC2030を達成するために水素をエネルギーとして使うには水素の生産・運送・貯蔵・充填・ユーティリティ(車両)などインフラが整備されなければならない。

だが韓国の水素産業はまず生産分野で大山グリーンエネルギーの例で見るようにグレー水素生産水準にとどまっている。韓国政府が炭素排出縮小期間として提示した2030年までは韓国の現実でグリーン水素生産はほとんど不可能に近い。また、韓国は運送・貯蔵技術も日米独など水素先進国に遅れている。そのため産業研究院は韓国の水素全般に対するインフラ構築水準を先進国の80%程度と分析する。慶一(キョンイル)大学原子力エネルギー融合学科のパク・ジンナム教授は「水素の充填とユーティリティ分野は韓国もトップ集団と大差ない。だが格差が大きい生産技術を高度化するには時間が必要だ」と話した。

韓国エネルギー技術研究院によると、日本や欧米はすでにグリーン水素生産が商用化段階に入っている。韓国科学技術企画評価院の「水素生産」技術動向によると、世界で進行中の94件のグリーン水素(P2G)生産プロジェクトのうちドイツが64件で先行しており、デンマークが13件、英国が10件、フランスが8件と後に続く。日本は1万キロワット級アルカリ水電解システムを開発し、2万キロワット級太陽光発電と連係した1200ノルマル立方メートル毎時規模のグリーン水素生産プロジェクトを推進中だ。

米国や日本と違い太陽熱・風力発電の環境が良くない韓国としてはグリーン水素開発は容易でない。韓国は2017年から4月まで済州(チェジュ)の風力団地で実証事業を進めたのがすべてだ。韓国エネルギー工科大学エネルギー工学部のキム・チャンヒ教授は「クリーンエネルギーの普及計画をまともに立てられなければグリーン水素技術開発も振るわなくなるほかない」と話した。

こうした現実的な制約のため韓国は当分水素を輸入して使うほかない。この場合も貯蔵と運送技術が裏付けられなければならないが、韓国は液化水素プラントなどの物理的水素貯蔵とアンモニア形態などでの化学的水素保存の技術が不十分だ。

エネルギー経済研究院のキム・ジェギョン研究委員は「2030NDCを達成するためにはすぐには経済性がなくても企業はグリーン水素などクリーン水素の生産に進み、政府はクリーン水素認証制や義務使用制などを補完してグリーン水素の生産を積極的に後押しすべき」と強調した。


レイム
2021年11月にイギリスで開催された「国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)」において、韓国の文大統領は、二酸化炭素排出の大幅削減を発表していて、文政権の掲げる排出目標実現のカギを「水素」が担っているのね。


レイム
でも記事によると、そもそも韓国の水素製造技術は非常に立ち遅れていて、水素1トンを作るのに炭素10トンを輩出するような状態で非現実的なうえに、保管技術も遅れているので輸入に頼るにしても難しく、目標の排出量削減自体が非現実的だとしているのね。


マリサ
というか、これって何かしらその問題解決の糸口があるから国際社会に向けて発表したんじゃないのか?


レイム
ないわよ。


マリサ
…は?


レイム
対策が全くないので、韓国の産業界でも「これは無理」という結論になっているわね。


マリサ
まてまてまてまて、それじゃあれか、韓国の大統領は「どうやるか」も定まらないまま「やる」とか言っちゃったのか?国際会議で。


レイム
そうよ。
しかもその件にも関係するのだけど、まず最初に記事の解説をする前に事前に知っておいて欲しい事として、韓国の文大統領は大々的に脱原発を掲げていて、さっきの水素などの件とも関係するのだけど、「脱炭素はクリーンエネルギーで実現する」と言っているのね。
そのうえでこの記事を見てほしいわ


国内では脱原発、外国には原発輸出という矛盾…韓国大統領府は「ウィンウィン」主張
中央日報/中央日報日本語版2021.11.05 08:29
https://japanese.joins.com/JArticle/284527


文在寅ムン・ジェイン)韓国大統領と首脳会談を行ったハンガリーのアーデル大統領の「原子力発電なしに炭素中立は不可能」という発言が論争を呼んでいる。

ハンガリー国賓訪問中の文大統領は3日(現地時間)、アーデル大統領と首脳会談をしたが、アーデル大統領はメディア向け共同発表で「原発のエネルギーなしに炭素中立は不可能」とし「これは両国の共同の考え」と述べた。文大統領はこれに言及しなかった。韓国国内で脱原発政策を進めてきた文大統領が、海外の首脳との会談では原発の必要性に同意した姿として映る。

すると青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)関係者は記者らに対し「文大統領は首脳会談で再生可能エネルギーと水素エネルギーの比率を高め、炭素中立を実現させていくべきだと述べた」とし「(このような言葉は)アーデル大統領が本人の理解で話したようだ」と伝えた。文大統領は原発の比率を減らそうという趣旨で話したが、アーデル大統領は「原発の役割」に傍点を打ったということだ。

にもかかわらず「文大統領が国内に新規原発を建設しないと言いながら外国の原発市場に進出するのは矛盾ではないのか」という趣旨の質問に対し、この関係者は「(韓国と外国が)互いにウィンウィンする協力案を探そうということ」と反論した。続いて「(韓国は)新規建設はしないという立場だが、今後も相当期間は原発による発電があるだろう」とし「我々が開発した原発の技術やノウハウは世界的に高い評価を受けている。国内原発産業の技術や人材を維持するというレベルでも考慮しなければいけない」と説明した。

青瓦台の朴洙賢(パク・スヒョン)国民疎通首席秘書官も4日、ラジオ番組のインタビューで「炭素中立のためにすぐに原発を閉鎖するという立場ではない」とし「(脱原発の)基調は変わらない」と述べた。

レイム
今回の会議後に文大統領はハンガリーを訪問していて、ハンガリーの大統領と会談しているのだけど、記事にもあるように会談後にハンガリーの大統領が「原発のエネルギーなしに炭素中立は不可能、これは両国の共同の考え」と公式発表しているのよ。


マリサ
なんか混乱してきたぞ。
ちょっと確認したいんだが、文大統領は「脱炭素」と同時に「脱原発」も掲げているんだよな?


レイム
そうよ。
というか文政権の脱原発方針は政権立ち上げ時点から続いている基本方針よ。


マリサ
???????
で、ハンガリーの大統領との会談では「原発のエネルギーなしに炭素中立は不可能」という考えに同調しているのか?


レイム
そうよ。
しかもこの件を記者会見で問い詰められると、韓国政府は「アーデル大統領が本人の理解で話したようだ」と責任転嫁したのよ。


マリサ
意味が解らんぞ。
原発のエネルギーなしに炭素中立は不可能」というのは、ハンガリーの大統領が「勝手にそう言っているだけ」という風に聞こえるんだが、これ外交問題にならんか?


レイム
彼らにとってはそれでいいのよ、「自身の責任」という発想自体が無い以上、言葉にはその場を取り繕う意味しかないのだし。


マリサ
いや、一国の国家元首や政府の言葉として軽すぎるだろ…。


レイム
しかもこちらの記事によるとね

韓国、「脱石炭」声明に参加…解釈に隔たりも
中央日報/中央日報日本語版2021.11.06 13:22
https://japanese.joins.com/JArticle/284554


韓国が「脱石炭」声明に合流した。韓国政府は4日(現地時間)、英グラスゴーでの国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で採択された「グローバル脱石炭声明」に公式署名した。ただ、今回の声明の裏面には国家間、部処間の「同床異夢」があるとみられる。内容の解釈をめぐり、すでに韓国政府内でも異なる意見が出ている。

この日に発表された脱石炭声明は英国が主導した。米国・中国など主要国が抜けたが、46カ国が参加した。特に石炭発電量が多い韓国(5位)、インドネシア(7位)、ベトナム(9位)、ポーランド(13位)、ウクライナ(19位)などが含まれた。韓国を代表して文勝ウク(ムン・スンウク)産業通商資源部長官が署名した。地域単位では米ハワイ・オレゴン州、オーストラリア首都特別区などと共に済州道(チェジュド)が参加した。

英国政府と国連側は声明を通じて「署名参加国は石炭発電が地球の温度上昇の最も大きな原因であることを指摘し、エネルギー転換を加速するにはクリーンエネルギーを急いで普及させるべきという点も認識している」と明らかにした。特に主催国の英国のクワルテング・ビジネス・エネルギー相は「石炭の終末が目の前に近づいた」と強調した。

しかし各論に入ると内心は異なる。最も争点となる部分が石炭発電からの転換時期だ。声明第2項には「主要経済国は2030年代、残りの国は2040年代までに石炭火力発電から転換するための技術・政策を拡大する」という内容が明示された。このためインドネシアやフィリピンなどは声明に一部条項だけを承認するという文言を入れた。ただ、韓国はその他の参加国と同じく説明がなかった。

声明内容に事実上同意するという趣旨だ。韓国は国際社会で先進国(主要経済国)と認識されるだけに、脱石炭時点を遅くとも2039年と宣言した格好となる。先月の国務会議で確定した炭素中立シナリオで石炭発電を終える時期として言及した2050年が10年以上も操り上げるということだ。

しかし政府の説明は違った。脱石炭という方向性を支持したのであって合意事項にすべて従うわけではない、ということだ。政府関係者は「大きな枠組みで同意したので声明に公式的に参加した。必ず先進国のように2030年代までに石炭発電を転換するという意味ではないと理解している」と話した。「石炭の終末」に言及した英国とは温度差が大きい。

今回の合意は声明であり、強制的な拘束力はない。声明第2項には2030、40年代という具体的な時期の後ろに「またはその後できるだけ早期に」という例外条項も入っている。先進国だからといって無条件に2040年までに脱石炭を実現しなければいけないのではないという意味だ。

環境団体などは韓国の脱石炭参加には意味あるとしながらも、経済的な地位に及ばない政府側の立場が残念だと指摘した。支持意思を明らかにしておきながらも退く姿を見せれば、参加しない場合よりも国際的な信頼を失うという声も出ている。

チャン・ダウル・グリーンピース政策専門委員は「第2項に例外条項があるため政府は合意に参加したのだろう」とし「今回の参加は2050年の炭素中立体系の変化を意味するものではないはず」と話した。続いて「韓国の温室効果ガス累積排出の責任は大きく、1人あたりの排出量は他の先進国より多いため、それなりの政策変化がなければいけないが、『先進国でないので責任は少ない』という考えにとどまっているようで残念だ」と指摘した。

脱石炭の合意は韓国にもう一つの課題を残した。石炭発電に対する韓国の投資が集中している東南アジア国家が声明に参加し、出口戦略を用意する必要性が高まった。発電量の半分以上を石炭に依存するベトナムインドネシアが署名したのが代表的な例だ。これらの国は2040年代に石炭火力発電を中断すると合意した。

ところがインドネシアベトナムでは韓国企業が参加した石炭発電事業が進行中だ。両国が計画したように脱石炭ロードマップが進行すれば、これら発電所はすべて閉鎖されなければならない。国内公共・民間領域での海外石炭投資はむしろ損失になることも考えられる。

ベトナムのある環境団体代表は「ベトナムが約束した2040年代の脱石炭を達成するには新規石炭火力発電の早期閉鎖が避けられないだろう」と明らかにした。気候ソリューションのユン・セジョン弁護士は「まだ初期段階のベトナムインドネシアの現地事業は原点から見直す必要がある」と主張した。


レイム
韓国は「主要経済国は2030年代、残りの国は2040年代までに石炭火力発電から転換するための技術・政策を拡大する」という期限の方針に賛同していたのに、後になって「大きな枠組みで同意したので声明に公式的に参加した。必ず先進国のように2030年代までに石炭発電を転換するという意味ではないと理解している」とか言いだしているのよ。


マリサ
ちょっとまて、という事は韓国って期限付き削減目標に同意していないのに、その場でだけ「同意したように」装ったって事か?


レイム
そうよ。
というより、さっき説明したように韓国ではそもそも目標を達成することが物理的に不可能なのだもの。


レイム
ちなみに、こういう言行不一致って韓国ではよくある事なのだけど、「その時」に問題にされることはあっても、問題を解決しようとか、責任を追及しようとかって事になるのは稀よ。


マリサ
なんでだ?


レイム
まあそのあたりは後でね。


慰安婦問題での事例


レイム
それでね、この傾向が最もわかりやすいのが、2015年末の慰安婦合意を巡る問題についてなのよ。
まずこちらを見てほしいわ

韓国新外相候補・康京和氏、一部外交・安保懸案に理解不十分
朝鮮日報 2017/06/08
https://web.archive.org/web/20170609155031/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/06/08/2017060800884.html


 韓国外交部(省に相当)長官候補に指名されている康京和(カン・ギョンファ)元国連事務総長特別補佐官は7日に開催された国会の人事聴聞会に出席し、外交・安全保障政策に関する自らの考え方について説明した。しかし一部外交政策の懸案については理解が不十分な可能性も指摘されている。

 質問に立った保守系野党・自由韓国党の元裕哲(ウォン・ユチョル)議員は、(ここを中国との交渉の場と考え)中国によるTHAAD(米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル」)報復の不当性について実際に説明するよう求めた。これに対して康氏は「(THAAD報復は)間違いなく不当な制裁であると説得して直ちに中断を求めるが、中国の懸念が何か」とまで述べた後しばらく沈黙し「中国はTHAADについて、自国の戦略的利害にマイナスの影響を及ぼすとか、この地域の戦略バランスを崩壊させるなどと主張しているが、具体的にそれが何を意味するかについて(韓国は)まだ把握できていないと考える」と述べた。

 しかし康氏の説明とは異なり、中国は国営メディアなどを通じ「Xバンドレーダーと呼ばれるTHAADの射撃統制レーダーが(中国の)ミサイル基地を含む中国領土を探知するだろう」などと懸念を示し、これがTHAADに反対する理由であることを何度も表明してきた。そのため康氏の答弁を聞けば、康氏がこのような中国側の主張を把握できていないと考えられるのも当然だ。元・議員は康氏に対し「THAAD問題に関する理解が十分でないようだ」と指摘し、その上で「それ(THAAD)がない場合、北朝鮮のミサイル攻撃を阻止する手段は何かあるか」と質問した。これに対して康氏は答弁できず、5秒ほど沈黙が続いた。元・議員が「われわれがやるべきことは何か」と改めて質問すると、康氏は「もちろん軍事的に細かい内容については(元・議員の)指摘通りまだ十分に理解できていない部分がある」と認めた。


https://web.archive.org/web/20170609155048/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/06/08/2017060800884_2.html


 これに先立ち自由韓国党の尹相現(ユン・サンヒョン)議員は「(THAAD配備の早期完了と撤収のうち)結論はどちらに出すべきと思うか」と質問した。これに対して康氏は「どちらかに決めてその方向性を今この場で説明するのは難しい」と前置きし「THAAD配備は韓国と米国が韓国の安全保障のため共同で下した結論だった」「THAAD問題の基本的な核心は韓国国内における共通認識が足りなかったことと、そのため国民の共感が得られなかったことにある」との見解を述べた。康氏はさらに「中国との認識の違いを埋めるため、政府高官からなる代表団を派遣することも検討している」と説明した。

 別の保守系野党・正しい政党の鄭亮碩(チョン・ヤンソク)議員は「外交長官の娘が米国籍を保有している場合、長官が大使たちに子供の二重国籍を整理するよう求めればリーダーシップを発揮できない」とした上で「長官になれば大使任命の規定を見直す考えはあるか」と質問した。これに対して康氏は「子供の国籍を問題視し、国のために奉仕できるチャンスを奪うのは今の時代に合わないと思う」「長官になれば検討したい」などと答弁した。現在、韓国の外交官は子供が二重国籍の場合、韓国国籍を選択するか、あるいは韓国で兵役を終えてからでなければ大使などに就任できない。

 2015年12月に締結された韓日慰安婦合意について康氏は「二人の外相が口頭で発表したにすぎないので、法的拘束力はない」と主張した。康氏はさらに「不可逆的、最終的な合意と言われているが、これは何らかの軍事的な合意で出てくる言葉だ」「(交渉の実務担当者らに)責任を追及すべき点があれば責任を追及する」と述べた。


レイム
文政権発足直後の2017年6月の記事なのだけど、その後実際に外相になった韓国外相候補の言葉として「二人の外相が口頭で発表したにすぎないので、法的拘束力はない」とか、「不可逆的、最終的な合意と言われているが、これは何らかの軍事的な合意で出てくる言葉だ」「(交渉の実務担当者らに)責任を追及すべき点があれば責任を追及する」とか言いだしているのね。


マリサ
これって、実質的に「不可逆的解決」という合意文の否定だよな。


レイム
そして次に2021年1月の記事なのだけど

慰安婦被害者が同意する解決策 「韓日間で協議する」=文大統領
聯合ニュース 2021.01.18
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210118002200882


【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅ムン・ジェイン)大統領は18日、青瓦台(大統領府)で年頭の記者会見を開き、韓日関係について、「過去の歴史も事案別に分離して解決策を見つける必要がある」として、「韓日の間で未来志向に発展させなければならないことは、それはそれでやっていかなければならない問題」との認識を示した。

 両国の懸案については、日本政府による対韓輸出規制問題や強制徴用判決問題を挙げ、「その問題を外交的に解決するため、両国がさまざまなレベルで対話を行っている中、慰安婦判決問題が加わり、正直に少し困惑している」として、日本政府に慰安婦被害者への賠償を命じた今月8日のソウル中央地裁の判決に言及。「2015年の韓日の慰安婦合意が両国政府の公式合意だった事実を認める」とし、「その土台の上で被害者も同意する解決策を見つけられるよう韓日間で協議する」と述べた。

 強制徴用問題に関しては、「強制執行で(日本企業の韓国内の資産を)現金化するなどの方式は両国関係において望ましいと思わない」と述べた。その上で、「その段階になる前に外交的な解決策を見つけることが優先だが、原告が同意しなければならない」とし、「原告が同意する方法を両国政府が協議し、韓国政府がその案で原告を説得する方式で問題を少しずつ解決していけると思う」と述べた。


レイム
ここでは文大統領が「2015年の韓日の慰安婦合意が両国政府の公式合意だった事実を認める」、「その土台の上で被害者も同意する解決策を見つけられるよう韓日間で協議する」と言っているのね。


マリサ
「最終的解決」に協議ってのも変な話なんだが、一応ここでは合意自体の有効性は認めているのな。


レイム
そして次に2021年6月の記事なのだけど

韓国外交部「ゴールポスト動かしたのは日本」 茂木外相の発言に反論
聯合ニュース 2021.06.01
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210601004400882


【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の当局者は1日、日本の茂木敏充外相が5月31日の参院決算委員会で、旧日本軍の慰安婦問題を巡る韓日の合意などを巡る文在寅ムン・ジェイン)政権の対応について「ゴールポストが動かされる」などと指摘したことについて、「これまでゴールポストを動かしてきたのは2015年の慰安婦合意や1993年の河野談話などで自ら表明した責任の痛感や謝罪・反省の精神に逆行する行動をした日本側」と反論した。

 また「日本側は正しい歴史認識なしには慰安婦被害者問題が決して解決されないことを認め、慰安婦問題の歴史的事実を謙虚に認めて反省を続けなければならない」と指摘した。

 さらに「慰安婦の動員・募集・移送の強制性は否定できない歴史的事実」とし、「被害者の生の証言こそ旧日本軍による慰安婦動員の強制性を立証するどのような文書よりも強力で明らかな証拠であり、日本自らも認めたことがあり、国際社会もすでに明確に判定を下した事案」と強調した。

 外交部はこの日午後、日本大使館の相馬弘尚総括公使を呼び、茂木外相の発言や東京五輪パラリンピック大会組織委員会の公式ホームページの日本地図に独島が表示されている問題について抗議した。


レイム
ここでは、日本側が慰安婦合意などでの韓国の態度に対して「ゴールポストが動かされる」とコメントすると、韓国の外交部(外務省に相当)が、「これまでゴールポストを動かしてきたのは2015年の慰安婦合意や1993年の河野談話などで自ら表明した責任の痛感や謝罪・反省の精神に逆行する行動をした日本側」と言いだし、「日本側は正しい歴史認識なしには慰安婦被害者問題が決して解決されないことを認め、慰安婦問題の歴史的事実を謙虚に認めて反省を続けなければならない」と言っているのね。


マリサ
いやまて、これ別に日本はゴールポストを動かしていないよな?
ただ日本側は、記事にもある韓国政府の「軍や国の命令で軍人や官憲が直接的に行った拉致」という慰安婦の定義を一貫して否定しているだけなのだし。


レイム
そう、要するに韓国側は慰安婦合意について公式見解が時期によって異なっているのよ。
しかも「慰安婦の納得する解決」という韓国側の言い分に関しても


慰安婦財団解散 「最終的かつ不可逆的な解決」を踏みにじった韓国政府の「不実」
文春オンライン 2019/07/08
https://bunshun.jp/articles/-/12709


日韓合意に基づき韓国で設立された「和解・癒やし財団」が解散した。関係者によると財団は6月17日に解散し、事業清算の処理も7月中にも終了する予定だという。

 これにより日本側が尽力してきた慰安婦問題解決への取組みは、再び韓国によって潰された形となった。朴槿恵(パク・クネ)前政権によって交わされた日韓合意は、実は当時から韓国政府のウソと裏切りに翻弄されてきた経緯があったーー。

2015年11月の寒風が吹き付けるソウル。朴槿恵との日韓首脳会談に臨むために青瓦台を訪れていた安倍晋三首相の顔は緊張していた。外務省関係者が振り返る。

安倍総理は韓国社会から見れば日本の右派政治家のドン、韓国社会では最も反発が強い政治家の一人です。担当官からも『訪韓時、安倍総理に対して卵をぶつけられる可能性もあります』との報告があったほど。しかし米国の仲介もあり実現した会談に対して両首脳とも強い決意があった。安倍総理は『自分の時代で終止符を打つ』と語り、朴槿恵大統領も『自分の責任で慰安婦問題を解決する』と応えていた」

 日韓首脳会談の成果が結実する形で、同年の12月28日、日韓外相会談で日韓合意が共同記者会見の形で発表され、慰安婦問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を両国は確認したのだ。

「日韓外相会談の様子は韓国内でも生放送されました。岸田文雄外相(当時)は『慰安婦問題は当時の軍の関与の下に多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題であり、かかる観点から日本政府は責任を痛感している』との声明を発表。安倍政権が謝罪することはないと思い込んでいた韓国のキャスターは岸田外相の言葉を聞いて絶句していました。当時は、日韓合意は歴史的な外交成果になるという期待が高まっていた」(ソウル特派員)
日本政府側は『アレ? 話が違う』

 そして日韓合意に基づき設立されたのが「和解・癒やし財団(以下・癒やし財団)」だった。財団は日本政府が10億円の資金を拠出、運営は韓国サイドで行われた。支援事業として元慰安婦には1億ウォン(約1000万円)、遺族には2000万ウォン(約200万円)が支給されることなどが決められた。

 しかし、この癒やし財団設立の経緯は当初、日韓で協議していた内容とは異なるものだった。

「日韓協議のなかで確認していたのは、日本政府が10億円、韓国政府も10億円を拠出し、“未来志向財団”のようなものを作るという話だったのです。そこでは慰安婦問題への取組みだけではなく、若者留学支援なども行いよりよい日韓関係を築くためのバックアップを行うことになっていた」(当時の政府高官)

 ところが韓国政府が10億円を拠出する話は立ち消えとなる。日本政府の10億円で癒やし財団が設立され、慰安婦問題に取組むことになったのは前述の通り。

「当然、日本政府側としては『アレ? 話が違う』となった。でも、総理の目的は慰安婦問題に決着をつけることと、その内容を米国も含めたG7の各国に明確に示す、つまり慰安婦合意について国際社会に証人になってもらうということが目的だったので、それくらいは許容しようという判断になったのです」(同前)

 日韓合意の水面下で韓国政府は初めから裏切り行為を行っていたのだ。


https://bunshun.jp/articles/-/12709?page=2


“未来志向”という片翼を奪われた形の癒やし財団は、その後、乱気流に呑み込まれるかのように迷走していく。
市民団体代表が『日本のお金を受け取ってはいけない』

 次にウソや風説を吹き込んだのは、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協=現・日本軍性奴隷制問題解決の為の正義記憶連帯)などの市民活動家らだった。

 元慰安婦が匿名を条件にこう証言する。

「癒やし財団のお金が配られる前に、挺対協の尹美香(ユン・ミファン)代表が元慰安婦を集めて、『日本のお金を受け取ってはいけない』と演説をぶっていたことがありました。他の人からも『待てば倍のお金が出る。だから癒やし財団のお金は受け取らないように』と釘を刺されたこともあります」

「日本の汚いお金を受取るな」という主張は市民活動家たちの常套句である。勿論、その後「倍のお金」が出たという報道もなかった。
文大統領就任後、日韓合意を反故にする動きが顕著に

 そして文在寅が大統領に就任したことで、日韓合意を反故にする動きが活発化していく。文大統領の指導のもと日韓合意の再検証が始められ、18年11月には「元慰安婦は同意しなかった」などの理由で日本政府の同意もなしに癒やし財団の解散を発表した。そして、今年の6月に正式に解散させられてしまったのだ。

「韓国政府は『日韓合意に元慰安婦の声が反映されていない』と主張していますが、癒やし財団の支給金事業に対して7割以上の元慰安婦が受取りを希望していたのです。元慰安婦の多くは財団の活動に反対ではなかったのです」(ソウル特派員)

 支給金を受取った元慰安婦・金紅玉さん(仮名)も当時、こう語っていた。

「財団の10億円は日本国民の税金から出たお金。私は日本国民にも感謝します。朴槿恵は母のような気持ちで、ハルモニ(元慰安婦)のために頑張って日韓合意を実現してくれた。有難く思っています」
支払いを受けていない慰安婦もいるのに、強引に解散

 こうした証言から見えてくることは、慰安婦問題解決の道を潰したいと考えている人物が韓国には常に存在しているということだ。実被害者の声を無視して癒やし財団を解散に追い込んだのは、文在寅大統領であり、彼の支援者でもある挺対協などの市民活動家たちだといえよう。

「実際に癒やし財団から支給金を申請していたのに、未だに支払いを受けていない元慰安婦や遺族もいます。つまり韓国政府は財団の活動がまだ終わっていないことをわかった上で、強引に解散させてしまったわけです。『元慰安婦の声を聞いていない』のは、むしろ韓国政府のほうではないか」(元慰安婦支援者)


https://bunshun.jp/articles/-/12709?page=3


財団理事長は催涙スプレーをかけられる等の被害

 癒やし財団に対する韓国社会の仕打ちにも醜いものがあった。財団は日本政府が資金を拠出し、韓国人スタッフが運営する形で活動していた。当時の財団理事長だった金兌玄(キム・テヒョン)は、反対派の男性から催涙スプレーを噴射された。更に家族が脅迫を受けるなど散々な目に遭わされ、辞任に追い込まれた。

「理事長は精神的なショックが大きく、その後外出することも出来ない状態になってしまったそうです。財団スタッフも脅迫や嫌がらせを何回も受けていると聞きます。財団は真摯に支援活動を行っており元慰安婦から感謝も受けているのに、そうした状況はあまりに理不尽です。問題は正しい事実を報じようとしない韓国メディアにもある」(韓国人ジャーナリスト)
行方が明らかにされない5億円

 前述のように多くの元慰安婦が支給金を貰い、癒やし財団の活動を受け入れてきた。今回の財団解散ははたして元慰安婦の総意だったといえるのだろうか。日本が拠出した10億円のうち、財団には5億円余りが残るが、その行方も明らかにされていない。

「日韓合意を無視し、お金も返さない。韓国政府のやっていることは詐欺行為といっても過言ではない」(前出・外務省関係者)

 本来であれば癒やし財団の存続については、元慰安婦たちの声を十分聞くのが人道的な考え方ではなかったのか。しかし韓国政府は、実被害者たちの気持ちを無視するかのように、政治家や市民活動家が唱える反日イデオロギーを押しつけてきた。

 ウソと欺瞞の末に癒やし財団は解散に追い込まれたのだ。


レイム
以前も紹介したこの記事にあるように、「慰安婦の望む解決」も何も、慰安婦団体「挺対協(現正義記憶連帯)」が、韓国政府公認慰安婦達に「待てば倍のお金が出る。だから癒やし財団のお金は受け取らないように」と言って回って、慰安婦合意による解決を妨害していたって話が出てきているのね。
しかも、これは2000年代初頭のアジア女性基金の事例でも、別ルートの証言で「挺対協が受け取り妨害をしていた」という話が出てきているのよ。


マリサ
つまり、「慰安婦の望む解決」というのなら、本来は挺対協関連の調査をまずしないといけない、つまり韓国側の責任でやらなければいけない事がまずあるはずなのに、そういう部分が無視されていると。


レイム
そう、とにかく韓国側の言い分は何もかもが「軽い」のよ。


問題の原因


レイム
それでね、次に韓国人と結婚して、韓国に住んでいる人の書いた記事を読んでほしいのだけど

子供の教育に見る、なぜ韓国人は道端にごみを捨て唾を吐くのか?
JBpress 2021.10.26
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67456


 10年前に、5歳の息子を連れて夫の故郷である韓国に渡った立花志音氏。息子の成長とともに韓国社会に感じた違和感を綴るコラム。今回は韓国人と責任について。

韓国全土を巻き込んだ「ろうそくデモ」の結末

 来年の3月9日に行われる次期大統領選挙の様子がいつになく騒がしい。

 与党「共に民主党」の候補は李在明(イ・ジェミョン)氏に決まった。弁護士で市民活動家だった彼が政治家になったのは、2010年に京幾道城南市長に当選したことが始まりである。その後、城南市長2期目の途中で2018年京畿道知事に出馬、当選し現職に至る。

 彼は自らのFacebookに、「日本は敵性国家だ。軍事大国化した場合、最初の攻撃対象になるのは朝鮮半島だ」と投稿するほど、反日色の強い政治家だ。もし大統領に選出されれば、現職の文在寅大統領よりも厄介な相手になるだろう。

 10月だというのに気温が5℃まで下がり、北風が吹く夜に息子が話しかけてきた。

「そういえば、ろうそくデモに行ったよね。寒いのに嫌がる僕を無理やり連れて行ってさ」

 そうだった、筆者は5年前に朴槿恵前大統領が弾劾された時、息子のママ友に誘われてろうそくデモに「冷やかしで」参加したのである。

 当時、朴槿恵大統領の親友である民間人が国政に関与していた、いわゆる「崔順実ゲート」が発覚したことから、朴大統領の弾劾を求めるデモはソウルから一気に地方にも広がっていた。筆者の住む地方でもろうそくデモが行われ、タイミングよく誘われたので一緒に行くことにしたのだ。

 渋々ついて来る息子にはあらかじめ説明しておいた。この国が間違った方向に行っているということ。自分たちで選んだ政治家を簡単に自分たちで降ろしてはいけないということ。大統領は間違いを犯したかもしれないけれど、私たちが選んだ大統領なのだから、私たちも反省する(責任を負う)ことが必要なのだと。

 案の定、ママ友はこのデモは韓国が民主主義であるということの象徴であり、非常に意義あるものだと力説してきた。自分で選んだ大統領を自分たちで引きずり降ろすことが民主主義なのだそうだ。

「でも、投票したのはあなたでしょ」と聞くと、「誰もこうなるとは思わなかった、だまされたのはこっちだ」と言う。

 ろうそくデモは、主婦に学生、子供たちまでも巻き込んで巨大化したが、最後は盛り上がりすぎて目的を見失ったのか、意味不明のお祭り騒ぎになった。そして、この話の結末は読者の皆さんのご存じの通りである。


https://web.archive.org/web/20211027103735/https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67456?page=2


「日本が侵略したのではない」と語った朴正煕の言葉

 この国の大統領選挙は国民投票である。決まった以上は、何があってもその責任は任期満了まで国民にある。ところが、韓国人はこの価値も意味も何もわかっていない。

 先日も日本の岸田総理が選出される過程で、「日本は民意のないところで政治が進んでいる。韓国の方が民主主義先進国だ」とドヤ顔で話しているYouTuberを見かけた。議院内閣制を知らない人と政治について議論するつもりはさらさらないが、どうしたらよいものか。民主主義には責任が伴うということが、この国の国民はよくわかっていないようだ。

 韓国人は論理的に物事を考えるのが苦手で、問題が起こると他人のせいにする。中国が漢の時代から属国として虐げられ、国内政治は権力闘争に明け暮れてきた歴史で、責任を取るということは、即ち永遠に失脚することを意味する。

 そして、国民は常に国に裏切られ続けてきた背景がある。

 1895年の下関条約によって、朝鮮は初めて独立国家として認められた。日本が清に勝ったからである。しかし、大韓帝国初代皇帝に即位した高宗はロシアにすり寄り、日露戦争が起こった時もロシア皇帝に使者を送り、手を結ぼうとしていた。

 日露戦争に日本が勝つと手を翻したように「第2次日韓協約」を締結。高宗は己の保身と引き換えに外交権を日本に引き渡した。当時の大韓帝国国民は高宗に裏切られたのである。

 朴槿恵大統領の父である朴正煕は、「日本が侵略したんじゃない。私たちの先祖が選択した。もし清国を選んでいたら清はすぐ滅びてもっと大きな混乱が朝鮮半島に起こっただろうし、ロシアを選んでいたら半島全体が共産主義国家になっていただろう」と発言したという。

 自国の歴史を客観的に見つめ、責任の所在を明らかにして総括できる政治家は数少なかった。ジレンマに陥った大半の政治家は歪んだ愛国心を前面に押し出し、その都度、国民は扇動され、翻弄されてきた。

 それは今の韓国社会も同じである。責任は上司が取るものではなく、部下になすりつけるものである。


https://web.archive.org/web/20211027103923/https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67456?page=3


「どうして韓国人は道端にごみを捨てるの?」と聞いてきた息子

 筆者がソウルの某ホテルで友人とのランチ中の出来事である。サンドイッチのレタスに虫がついていた。ウエイトレスは呼ばず、こっそり責任者らしき人に伝えに行った。すると、謝罪に来たのは責任者ではなく若いウエイトレスだった。

「厨房で洗った時に虫はいなかったのですが、どこかで入った模様です」という答えとともに、同じサンドイッチがもう一つ運ばれてきた。責任の所在を明らかにできないので、誰が責任を取るべきかもわからないのである。

 例えば、学校の教室にごみが落ちていたら誰が拾うか。答えはたぶん「誰も拾わない」である。韓国の学校で教室の掃除は自分たちがするものではなく清掃業者がするものだ。

 ひと昔前は親が出向いて掃除をしていた。子供たちに、自分たちの教室を自分たちできれいに保つという概念はない。自分で落としたごみに責任を持つ必要はないのである。面倒なことは自分ではない誰かがすればいいことなのだ。子供たちはだんだんそう考える。

 親も、我が子は勉強だけして一流大学に入って大企業に入ることを望む。このような教育の違いが人格形成に大きく影響することを、実際に肌で感じてきた。

 5歳で韓国に来た息子が小学校に通い始めた当時、こう言った。

「どうして韓国人は道端にごみを捨てて唾を吐くの? なんで地球を汚くするの?」

 親としてぐうの音も出なかった。息子はごみ箱がない時は、キャンディーの包み紙一つにしてもずっと手に握っていたような子だった。

 10年弱の歳月が流れ、中3になった彼は、ずいぶんとコリアナイズされたふりをして生きている。

 自治体でのごみの分別回収も全く進まない。日本ではペットボトルのラベルを剥がして、中を洗って、キャップと分けて捨てることはもはや常識である。

 日本の場合は生産する側がラベルに剥がしやすい接着剤を使用し、回収する側として大手スーパーの場所の提供があり、捨てる側もポイントが付くなどのメリットがある。多方面からの協力で物事が前に進んでいくが、韓国ではそうはいかない。

 恐らく各々が自分たちのメリットのみを主張して、話は折り合わないだろう。結局、最後に政府が規則を作り、違反者には罰金を科すようになるだろう。


https://web.archive.org/web/20211027104133/https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67456?page=4


自主的に責任を取ると馬鹿を見る韓国社会

 今までもそうだった。交通整理一つにしても誰も決まりを守らないので、ありとあらゆるところに監視カメラがついて、駐車違反、速度違反をすると罰金の振込用紙が証拠写真と共に送られてくる。

 周りが決まりを守らないから、自分だけ守るのは馬鹿馬鹿しいと考えている。自分が決まりを守らないのは自分の責任ではなく他人の責任だということだ。よって、国民の公共意識が上がることはなく、無責任な社会になっているゆえだ。

 韓国は自主的に責任を取ると馬鹿を見るので、半強制的に責任を取らされる社会のように見える。誰が何をどこまでやるべきなのか、社会の一員としての責任を親も学校も教育しないのだから問題解決策は生まれない。

 議院内閣制であれ、国民投票であれ、選ぶ国民のレベル以上の政治家は現れないだろう。来年の大統領選挙で誰が大統領になったとしても、現時点の世論を見ていると日韓関係に光が差し込むことは期待しない方がよさそうだ。

 韓国人は日韓両国の首脳が変わるたびに今後の日韓関係はどうなるかなどの議論を始めるが、変わらなければならないのは、この国の国民一人一人である。


レイム
記事によると、韓国では「行いには責任を伴う」という事が理解できない人が多いようで、トラブルが起きたときに特にそれを実感するそうなのね。
更に、誰も責任感がないので誰も決まりを守らないので、強制的に「守らせる仕組み」が発達していて、「自主的に責任を取ると馬鹿を見るので、半強制的に責任を取らされる社会」になっているそうなのよ。


マリサ
なんかあれだな、日本から見ると「究極の無責任社会」のように見えるな。


レイム
というよりも社会の構造として、自身の行動の結果には責任が伴うという発想自体が存在していないのよ。


マリサ
つまり、日本みたいに「責任逃れをしたがる人」がいるのじゃなくて、もっと根本的にその概念自体が無いって事か。


レイム
そう、「逃れる」のではなくて、そもそも「発想自体が無い」のよ。
だから最初の文大統領のように、国内政策と矛盾する発言をハンガリーの大統領とした挙句、その問題点を指摘されるとハンガリーの大統領に安易に責任転嫁してしまえるのよ。


マリサ
まあ確かに、「発言には責任が伴う」という発想があったら、まずそんな言い訳は思ってもできないしな。
国家間の信用に関わるし。


レイム
これはね、「自分は常に正しい」という前提で思考するからこそ「軽い」ともいえるわね。

今回のまとめ

・文大統領は安易に国際会議でできもしない事を約束した
慰安婦合意問題の件では言っている事が何度も変わっている
・「言葉には責任を伴う」という発想自体が無い


レイム
それでね、こういう社会だからこそ、韓国では今回紹介したような矛盾が発生しても、それが追及される場合がほとんどないのよ。


マリサ
でも韓国メディアは記事にしていたよな?


レイム
記事にしていても、それは「派閥間の争い」でしかないから、「ナムへの劣等性の指摘」以上のものではないのよ。


マリサ
つまり、「相手の落ち度」とは認識しているが、私たちが考えるような「無責任な態度が問題」という発想にはならないって事か。


レイム
一応なるにはなるわよ。
ただし、あくまで「劣等性の指摘」の範囲を超えないけど。
そもそも、「責任を伴う言動」という発想自体が社会にないのだから、それを深刻に受け止めたり、改善しようという発想自体もないのよ。
「相手が悪い」で全てが解決してしまうから。


マリサ
だから慰安婦合意とかでも簡単に約束が破れてしまうし、言っている事が場当たり的にころころ変わって、その問題点を指摘されても、その意味が理解できなくて、「ゴールポストを動かしているのは日本だ」とか言えてしまうって事か。


レイム
それにね、「自分は常に正しい」という前提が存在している以上、言葉というのは「正しさを表現するための付属物」でしかないのよ。


マリサ
結果言葉が必然的に軽くなって、矛盾だらけの場当たり的な内容になると。


レイム
つまりね、「自分は常に正しい」という前提が成り立つのなら、「間違いは存在しない」という事になるのだから言動に「責任」が生まれる事はないし、当たり前のことだけど言葉はあまり意味をなさず常に軽くなるって事よ。


マリサ
なるほどな。


レイム
そんなわけで今回の本編はここで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


大口
最近告知をしていなかったので知らない人も多いだろうし、改めてお知らせです。
動画内で言及している過去動画に関しては、動画の説明欄を開いていただければそこにリンクがあるので、大抵の疑問はそれで解決します。


レイム
特に日韓問題の場合、日本ではあまりなじみのない特殊な概念とかが出てくる場合が多いけど、都度それを説明していたらきりがないので、ある程度はこういう方法をとるしかないという事をご理解いただきたいわ。


大口
それと、動画内で引用した記事に関しては、原文とリンクが動画説明欄から飛べる「本日のブログ記事」に動画のテキスト版と共に貼られているので、そちらを参照してください。


マリサ
尺の関係で動画内では記事の一部しか引用していない場合が多いから、確認したい場合はブログの方を見てもらったほうが正確だぜ。


大口
動画の性質上、どうしても一つの動画で全てを網羅するのは難しいので、こういう形をとっているというわけです。


レイム
そんなわけで今回はここで終わるわ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~


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