日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】マスコミと党派性

さて、本日はマスコミ業界で先鋭化し続ける党派性の問題について扱っていきます。


本日の投稿動画
www.nicovideo.jp
youtu.be

修正版
youtu.be


元記事
マスコミはなぜ炎上し続ける?
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-454.html
マスコミと党派性
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-453.html


注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています

・「マスコミ問題」であり右派・左派等の陣営論争は本題ではありません

・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります

・毎週土曜日更新

お品書き

・党派性とは

・自浄が働かなくなる

・判断力が低下


※以下は動画のテキスト版です





レイム マリサ
ゆっくりしていってね


マリサ
さて、本日はマスコミ問題なので私が扱っていくぜ。


レイム
今回扱う党派性って、ジョージ・オーウェルの小説に出て来るあれの事?


マリサ
それと同じものではあるが、あれの元ネタはマルクス主義だぜ。


レイム
どういうこと?
今回扱うのはマスコミじゃなくて共産党なの?


マリサ
まあ、本編でくわしくやるが、党派性という名称はマルキシズムだが、問題そのものはもっと根本的な部分にあって、共産党の場合にはそれが極端化していて、今回のマスコミ問題の事例を知る上で重要になるんだぜ。


レイム
なんだか難しそうじゃない?


マリサ
説明を聞いてみれば別に難しくもなんともないぜ。
「なぜ身内びいきが発生するか」という問題でしかないからな。


レイム
まあ、本編を見ればその辺りはわかるって事ね。


マリサ
そういう事だぜ。
それじゃあそろそろ本編へ行くぜ


党派性とは


レイム
まずは党派性について説明するのね。


マリサ
そうだぜ。
そしてこれを知る過程で、共産党が出て来るわけだ。
それと、党派性というのは文字通り「党派による思想的偏り」のことだぜ。
それを踏まえて、まずはかつて朝日新聞が深く関わっていたコトバンクにある「党派性」の説明を見てくれ。

党派性(読み)とうはせい(英語表記)partiality
コトバンク
https://kotobank.jp/word/%E5%85%9A%E6%B4%BE%E6%80%A7-104036

思想あるいは組織体において,ある一定の政治的価値への傾斜度が大きいことをいう。党派性の観念を意識的に使用したのはマルクスや,レーニン,また,マルキシズムに影響された K.マンハイムなどである。自由,平等を標榜して成立した近代の政治理論はそれの不偏不党,または普遍妥当性を主張するが,マルクスによれば,それもブルジョア階級の党派性を示す観念にほかならない。レーニンはさらに,プロレタリア階級の独裁に対する正しい理解,プロレタリア独裁に果す前衛党としての共産党の独自の任務に対する党員の意識性の高さ,これらイデオロギーによって武装された共産党が他の政党とは峻別された高度の党派性をもつことがかえって全階級の廃絶を導くものであること,すなわち普遍性に連結すると主張した。

デジタル大辞泉 「党派性」の意味・読み・例文・類語
とうは‐せい〔タウハ‐〕【党派性】
1 主義・主張などが特定の党派にかたよっていること。
マルクス主義の用語。理論が階級性をもつこと。階級社会においては、理論は階級の利害を反映しており、無党派性は支配者階級の主張で、党派の偽装にすぎないとされる。


マリサ
これによると、「党派性の観念を意識的に使用したのはマルクスや,レーニン,また,マルキシズムに影響された K.マンハイムなどである」と書かれていて、共産主義と深い関係にあることが分かるぜ。


マリサ
そして、「自由,平等を標榜して成立した近代の政治理論はそれの不偏不党,または普遍妥当性を主張するが,マルクスによれば,それもブルジョア階級の党派性を示す観念にほかならない」としていて、要するに不偏不党という概念自体に党派性が入り込むので成り立たないとしているぜ。


マリサ
そしてここからが共産主義がアレ過ぎる原因で、そのうえでレーニンは「イデオロギーによって武装された共産党が他の政党とは峻別された高度の党派性をもつことがかえって全階級の廃絶を導くものである」としていて、全力で共産主義イデオロギーに振り切って、皆が共産主義の党派性に偏れば社会の格差はなくなるとしているんだぜ。


レイム
これ、要するにこの世の中の人全員が共産主義者になれば争いはなくなるって事で、究極の多様性全否定では?


マリサ
そうだぜ。
しかも共産党の場合、この自分達の党派性の偏りを「党員の結束力に繋がる」として全肯定しているから、とんでもなく排他的になるわけだ。


レイム
もしかして最近騒動になっている日本共産党のアレもそういう事?


マリサ
そうだぜ。
次の記事を読むと

(社説)共産党員の除名 国民遠ざける異論封じ
朝日新聞 2023年2月8日
https://www.asahi.com/articles/DA3S15550073.html

党勢回復に向け、党首公選を訴えた党員を、なぜ除名しなければいけないのか。異論を排除するつもりはなく、党への「攻撃」が許されないのだと言うが、納得する人がどれほどいよう。かねて指摘される党の閉鎖性を一層印象づけ、幅広い国民からの支持を遠ざけるだけだ。

 共産党本部の政策委員会で安保外交部長も務めたジャーナリストの松竹伸幸氏が一昨日、党を除名された。党トップの委員長を全党員による投票で選ぶことなどを提案した「シン・日本共産党宣言」の出版からわずか半月余り。党規約で「警告」「権利停止」「機関からの罷免(ひめん)」の上の最も重い処分だ。

 委員長は現在、2、3年に1度開かれる党大会で選出された中央委員会が決めることになっている。松竹氏は、開かれた党首選を行うことで、「異論を許さない怖い政党」という国民の見方が変わり、共産党を含む野党共闘への不安感も和らぐのではないかと指摘。他の野党が懸念する安保・防衛政策についても、その機会に議論を深めることができるとした。

 朝日新聞も昨年7月、共産党の結党100年にあたっての社説で、多様性を重視する若い世代をひきつけるには、「誤りを認めない無謬(むびゅう)主義や閉鎖的な体質から脱却する必要がある」として、党首選が「党を開く改革」になると主張した。

 共産党は、党首選は「党内に派閥・分派はつくらない」という民主集中制の組織原則と相いれないという立場だ。激しい路線論争が繰り広げられていた時代ならともかく、現時点において、他の公党が普通に行っている党首選を行うと、組織の一体性が損なわれるというのなら、かえって党の特異性を示すことにならないか。

 もっとも、今回の除名は党首公選など主張の中身ではなく、「党に敵対する行為はおこなわない」「党の決定に反する意見を、勝手に発表することはしない」などの党規約に背く「重大な規律違反」が理由とされる。

 小池晃書記局長は「共産党は意見を言う自由は認められている。問題は党の中で述べることなしに、突然攻撃してきたことが重要」と語った。しかし、党のあり方を真剣に考えての問題提起を、一方的に断罪するようなやり方は、異論を許さぬ強権体質としか映るまい。

 一般の党員や党所属の地方議員らが、どう受け止めるのかは、わからない。ただ、党内の結束が保てたとしても、これまで共産党の政策や活動に理解や共感を示してきた、党員以外の有権者や知識人の心が離れるなら、党勢は細るばかりだと思い知るべきだ。


マリサ
共産党の党首公選を訴えたことで党員が除名された件を朝日新聞が批判している記事だが、共産党がこの件を「党内に派閥・分派はつくらないという民主集中制の組織原則と相いれない」という立場で肯定した件を批判しているぜ。


レイム
ああ、党派性の説明を聞いているとわかりやすいわね。
共産党は「共産党の一つのイデオロギー」しか認めていなくて、異論を外部に対して公言することを、「党の結束を乱す」として否定している、つまり党派性の偏りを肯定しているからこその反応って事ね。


マリサ
そう、党派性の先鋭化から、党の方針と異なる方針を持つことを攻撃と認識していて、異論を認める気がないわけだ。
ここで重要なのは、共産党は内部で話し合わずいきなり外部に話を持っていったからとしているが、党派性の先鋭化を肯定している以上、内部で問題提起しても握りつぶされるだけだぜ。


レイム
なるほどね。


マリサ
でな、党派性について色々ここまでで説明してきたが、党派性の正体ってな、「群れで生きる生物の身内びいきの習性」の事なんだぜ。


マリサ
生物の世界を見ているとわかるが、種にもよるが群れ同士の縄張り争い、奪い合い、殺し合いなんて実のところかなり日常でな、群れで生きる生物にとって、こういう「仲間が相手に行うのは肯定されるが、相手が仲間に同じ事をするのは肯定できない」という態度が日常なんだぜ。


レイム
ああ、要するにダブルスタンダードは実は日常的な事なのね。


マリサ
その方が生物として生存に有利だからな。
で、当然人間にもその本能がプリインストールされているわけだ。


レイム
じゃあ、共産党の考えは正しいって事?


マリサ
そこが問題でな、小集団のうちは一つの価値でまとまりやすいからその方が効率がいいんだが、集団が大きくなればなるほどいろんな考えや利害関係が出て来るから、党派性の偏りがあるままだと衝突が起きやすくなって、最終的に現在の日本共産党のように内部崩壊をし始める場合が多いぜ。
共産主義国家は、そうならないために独裁や権威主義の体制を取るわけだ。


レイム
という事は、その本能を抑え込んで党派性を否定するのが重要って事?


マリサ
それもちょっと違ってな、プリインストールされている本能を完全否定なんて無理だし、無理にそれを実行すればそれはそれで不具合が起きて別の党派性の先鋭化を生むだけだぜ。


レイム
じゃあどうすればいいのよ。


マリサ
解決策は、「自分にも党派性の偏りは必ず存在する」という事を認めたうえで、常にそれを意識して自分の考えが党派性の先鋭化を起こしていないかをチェックする事だぜ。
重要なのは、党派性の偏りは必ず起きるという事を意識することなわけだ。


レイム
共産党のように党派性が必ずあるからと偏りを全肯定するのではなくて、ある事を認めたうえでいかに抑制していけるかが重要って事ね。


マリサ
そういう事だぜ。
「自分も含めそういうもの」と認めたうえで、意識して抑制していくことが重要なわけだ。



自浄が働かなくなる


マリサ
で、ここからがマスコミ問題になるんだが、次の文春がスクープした共同通信関連の記事を見てくれ

Twitterで懲戒処分された共同通信記者の“奇妙すぎる習性”「社用メールに“モールス記号”でメッセージ」「女性記者にFAXで何度もラブレター、お中元にはアレを…」
文春オンライン 2023/03/02
https://bunshun.jp/articles/-/61055

Twitterで過激な発言を繰り返していた「桜ういろう」の正体が共同通信社の職員だと特定されたのは2月中旬ごろ。同時期に、同社の別の記者Y氏がSNSの不適切な利用で懲戒処分を受けていたことが発覚した。

 2月17日、社内イントラネットに「懲戒処分の件」と題する文書が掲載された。

何度も“SNSトラブル”の注意を受けていたのに…

〈昨年12月、職員がSNSツイッターに開設した個人アカウントから、外部の1個人を根拠もなく誹謗中傷する内容を投稿したとして、社は職員就業規則第73条に基づき懲戒委員会を設置。懲戒委は重大な問題行為だと結論付け、答申を受けた水谷亨社長はこの職員をけん責とする懲戒処分を決定しました。

職員のツイッターのプロフィール欄に共同通信の所属であることは記載されていませんでしたが、ツイートを読めば共同の職員であることは容易に分かる状態でした。この職員は過去にも複数回、SNSが関係したトラブルで口頭注意を受け、適正利用を約束していました。

 職員就業規則第73条は、職員が社の「ソーシャルメディアの利用に関する指針」に反する利用をしたときは懲戒処分の対象になると規定しています。職員の皆さんは指針や職員就業規則を踏まえ、公私に関わりなくSNSの適正利用に努めてください〉

 口頭注意を受けていたにも関わらず、SNSが関係するトラブルを繰り返していたY氏。懲戒処分にまで至ったツイートの内容は何だったのだろうか。

 関係者が明かす。

https://bunshun.jp/articles/-/61055?page=2

脈絡のない相手に『政府のワンコ(犬の絵文字)』

「Y氏は昨年12月末に、公的機関の職員の実名を挙げた上で『政府のワンコ(犬の絵文字)』などとTwitterに投稿していました。この職員のツイートに返信した形ではなく、別のアカウントのツイートに反応する形で悪意ある発言をしたのです」

「桜ういろう」は右派論客らの発言内容に対して過激な返信を送っていたが、Y氏は特に脈絡もなく相手を罵ったようだ。

 関係者によると、誹謗中傷を受けた職員は弁護士に相談後、共同通信社に被害を説明。事態を重くみた同社はY氏に聞き取りをした上で、すぐにアカウントを削除させたという。

〈私が年内最終勤務を終え、飲酒中にたまたまみかけたフォロワーのツイートに反応し、(中略)とっさにツイートしてしまいました。深く反省し、先ほど削除しました。

 二度とこのようなツイートをAさまに対してのみならず、他者さまへもしないことを固く誓い、改めておわび申し上げます。たいへん申し訳ございませんでした〉

 誹謗中傷を受けたAさんは次のように話す。

SNS上で特定個人のアカウントに対し一方的に誹謗中傷することが深刻な社会問題となっている中、記者を名乗るアカウントが会ったこともない相手に執拗に絡み、悪意のあるツイートを繰り返すことは残念です」

 ツイートの投稿時刻は、午前3時2分。誹謗中傷をしていい理由にはならないが、未明にわたる飲酒で気が大きくなっていた可能性は否めない。
「女性記者にFAXでラブレター、お中元にはアレを…」

 Y氏は一体どういう人物なのだろうか。共同通信社の記者が明かす。

「Y氏は2018年4月に中途で共同通信社に入社しました。前職では女子校の教員をしており、歴史を教えていたそうです。今は関西地方で記者をしています」

 現在は削除されてしまったが、Y氏のTwitterアカウントには「前職は女子校教員(歴史)」との記載があった。

 そんなY氏だが、SNS以外でもトラブルを起こしていたという。前出の記者が続ける。

「3年ほど前の話ですが、Y氏は別の支局に勤務する同期の女性記者に好意を持ったのか、ラブレターを複数回、支局のファックスに送信したことがあったようです。加えて、お中元としてカルピスの原液を送りつけたことが話題にのぼったこともあります。このころから、彼の“粘着性”が記者たちの間では問題視されていました」

 SNSの不適切な利用について何度も口頭注意を受けていながらも、懲戒処分を受けることになったわけだが、これもY氏の粘着性によるものなのだろうか。

 別の共同通信社記者がY氏の“ある習性”について明かす。

https://bunshun.jp/articles/-/61055?page=3

メール末尾に“モールス信号”で謎メッセージ

「メール末尾に名前や所属、電話番号を記す署名欄があると思うのですが、Y氏はそこに“モールス信号”でメッセージを載せていたことがありました。不自然な記号の配列に違和感を持った記者が調べたところ、『ドンファンは俺が抜く』という文章になったとか……」

 Y氏は当時、和歌山支局で勤務しており、同県の資産家で「紀州ドン・ファン」と呼ばれた男性が殺害された事件への意気込みを記していたとみられる。

 モールス信号とは、短点(・)と長点(―)、区切り(空白)を使う文字コードのことだが、Y氏はこれらを組み合わせて“暗号メッセージ”を残しているというのだ。

「メールの送信先によってメッセージを変えているというわけではないようです。定期的に内容を更新しているようですが、実際のところはよくわかりません」(同前)

そもそも、記号の配列が偶然にもモールス信号で意味を成してしまったのかもしれない。だが、Twitterで誹謗中傷したことについて謝罪した前出のメール末尾にも、不自然な記号が羅列されていたことがわかった。

▲▼△▲▲▼▲△▼▲▲▲△▲▲△▲▼▲▼▲△▼▲▼▲▲△▼▼▼△▲▼△▲▼▲△

 Y氏の署名

 ▲▼△▲▼▲▼△▲▼▲▼▼△▲▼▲△▲▼▲▼▲△▼▲△▲▲△▲▼▲▼△▲▲▼△

「▲」「▼」「△」をそれぞれモールス信号の短点と長点、空白に置き換えると、次のような文章になった。

〈いちばんきれいな いろてなんだろう(一番きれいな色ってなんだろう)〉

 Mr. Childrenの楽曲「GIFT」の一節だとみられるが、その真意は定かではない。これもまた単なる偶然なのかもしれないが――。

 事実を確認すべく、Y氏本人に電話をかけた。
「(モールス記号を)解読した人に聞けばいい」

 Twitterの投稿で懲戒処分を受けたかどうかについて尋ねたところ、「事実かどうかは本社に問い合わせていただければと思うんですが、私からはちょっとお答えすることはできないです」とのことだった。

 同期の女性に対する行動についてYは、「いろいろと話がおもしろおかしくなっていることもありますし、とにかくお答えすることはできません」とした。

 一方で、メール末尾の署名欄に意図的にモールス信号でメッセージを記しているのか質問したところ、Y氏は次のように答えた。

「どちらから聞いてきたのか分からないですし、どういう意図でそれを聞いているのか分からなくて困っているんですけど……。まあ、それは解読した人に聞けばいいんじゃないですかね。私から言う事は特にないです」

 社内外の人に送信するメール、ましてや謝罪相手にモールス信号のメッセージを残しているとは驚きだ。

〈一番きれいな色ってなんだろう〉

 Y氏にとってそれは、反省の色だろう。


マリサ
記事によるとな、「桜ういろう」とは別に同時期にもう一人SNS関連で処分を受けていた人物がいて、どうもその人物はかなり無差別に誹謗中傷を繰り返していたうえに、同期の女性記者にストーカー行為をしたり、誹謗中傷をした相手への謝罪メッセージの末尾に意味不明なモールス信号記号を追記したりと、相当に問題のある人物だったようなんだぜ。


レイム
一番の驚きは、こんな人物が処分を受けただけで未だ記者でいられることなんだけど、これがどう党派性に関わってくるの?


マリサ
それは次の記事を見てもらった後で説明するぜ。

【社内文書入手】共同通信デスク「桜ういろう」ヘイト発言騒動で社外活動規定が変更 社内から「意見発信しにくくなる」と批判も
NEWS ポストセブン 2023.05.26
https://www.news-postseven.com/archives/20230526_1872933.html?DETAIL

Twitterで「桜ういろう」というユーザー名の人物が過激な“左翼アカウント”を運用し、作家の百田尚樹氏や有本香氏などの有識者に攻撃的な発言をして炎上を重ねていた問題。その“中の人”が共同通信のデスクだったことが発覚し、同デスクは4月に社内でけん責処分が下されていた。最近、この騒動を受けて共同通信の社外活動の規定が変わり、記者たちから批判の声が上がっているという。

 共同通信関係者によると、4月24日付で職員に対してA4版2枚の〈SNS利用指針を改正 社外活動規定も見直し〉と題する文書が配布されたという。そこには、〈SNS利用などでトラブルが相次いだことを受け、関連する「社外活動に関する規定」と「ソーシャルメディアの利用に関する指針」を5月1日付で改正します〉とある。

 さらに、〈(社外活動の)不許可事由に「社の立場が特定の利害関係者や政治的主張に偏っていると疑わせる行為」を追加します。社外言論活動の内容を確認するため、必要な場合は、社外言論活動の記述等の内容について、社が提出を求めることができるとする条文を新設します〉と書かれている。

ソーシャルメディアの利用に関する指針〉に関しては、〈社への届け出、使用許可が必要なケースに、投稿内容から共同職員と推定できる個人アカウントを加え、許可が必要ないアカウントを運用する場合でも社の研修を受講するように求める努力規定を置きます。また「禁止事項」に社外言論活動規定と同様の内容を盛り込むほか、勤務時間中は業務に関係のないソーシャルメディアの利用、発信を禁じる規定を新設します〉とされた。

https://www.news-postseven.com/archives/20230526_1872933.html/2

 これに加えてA4版5枚の〈別紙〉が配られ、そこには「社外での業務に従事する場合、社に事前に届け出て許可を得なければならないこと」として、講演の講師や外部組織の委員就任、出版や外部媒体での記事・原稿執筆が挙げられているが、〈SNSに代表されるソーシャルメディアの利用、発信〉の箇所が「変更点」として印づけられていた。共同通信関係者が語る。

「桜ういろうの騒動は社内でも大問題になりましたし、ある程度SNS利用について厳しくなるのはわかるのですが、この規定はかなり曖昧で、何とでも恣意的に解釈できるんじゃないかと記者たちも困惑しています。たとえば、Twitterや他のSNSなどで、記者がニュースの感想や問題提起をする際にいちいち事前に会社の許可を得なければいけないのか。また、その投稿が少しでも“政治的主張に偏ったもの”だと判断されるとどうなるのか……。

『問題になるのが怖くて外部に向けて発信しにくくなる』と言っている記者は多いですね。他メ声も上がっていますディアの取材を受けた時に自分の意見をしっかり言うことができなくなるのではないか、という」

 共同通信に訊くと、「回答は控えさせていただきます」(総務局)とのことだった。


マリサ
ツイッターで荒らし行為や誹謗中傷を行いまくって問題化した共同通信記者の「桜ういろう」騒動や、さっきの文春にスクープされた事例に関連して、共同通信の経営陣が新たに「社外活動に関する規定」をつくって、それが社内で問題化したって事例だぜ。


マリサ
記事によると、SNSなどでの「社外言論活動」について、共同通信記者とわかるアカウント活動に関して「社が各記者に社への届け出、使用許可」を求めないといけないとしたそうなんだぜ。
これに記者達が反発「やりすぎだ」「いくらでも恣意的に解釈可能」として批判が出たそうだぜ。


レイム
というか、こんな内規を徹底するの無理だし、他の一般の社員や記者にしてみれば酷いとばっちりでは?


マリサ
そうなんだぜ。
これ、「まじめにやっている人」ほど損をする仕組みで、共同通信レベルの大企業がやる措置としてはお粗末すぎるんだぜ。


レイム
普通なら、さっき紹介した事例みたいに問題を起こす人物って大抵の場合大きな問題を起こす前に小さな問題をいくつも起こしている場合が多いから、そこをピンポイントで抑制するのが一般的では?


マリサ
普通はそうだよな。
問題のある部分に重点的にリソースを割くのは、防犯や防災でもやっている事だし、全体に満遍なくリスク管理のリソースを割いて連帯責任的な規則を作るのは、ただただ非効率なだけだぜ。


レイム
じゃあなんで共同通信はこんなことを?


マリサ
そこが問題でな、共同通信の経営者が一般人でも容易にできるリスク管理の発想ができないわけがないから、これは「それができない事情がある」んじゃないかって事だぜ。


レイム
どういうこと?


マリサ
さっき説明したように、党派性が先鋭化すると身内びいきのダブルスタンダードが当たり前になるんだが、恐らく共同通信内部の「声の大きい集団」に党派性の先鋭化しまくった人達がいて、「内輪」をかばっているんじゃないかって事だぜ。


レイム
ああそうか、小さな問題を繰り返している人をリスク管理の面からマークして処分しようとしても、社内で発言力のある党派性の強い人たちが妨害してできないので、ピンポイントの対策が立てられなくて、結果大きな問題に繋がって今回のような非効率な対策になるんじゃないかって事ね。


マリサ
そういう事だぜ。


判断力が低下


マリサ
さっきあげたように、組織内に党派性の先鋭化した集団が存在すると、組織内の基本的な危機管理能力すら働かなくなるんだが、もう一つ「一般的な倫理観や常識が通用しなくなる」という問題もあるんだぜ。


マリサ
次の記事を見てくれ

世耕氏、記者のやじ「言語道断」 委員会で採決時、パス没収に言及
共同通信 2023/06/09
https://nordot.app/1039814517687091339

自民党世耕弘成参院幹事長は9日の記者会見で、8日の参院法務委員会で入管難民法改正案が採決された際、記者がやじを飛ばしたとして問題視されていることについて「取材と称して入室した人が議事妨害に当たるような大声を出すのは言語道断だ」と批判。これに先立つ党会合では「ジャーナリストではなく活動家だ。記者証を取り上げる必要があるのではないか」と発言した。出席者が明らかにした。

 世耕氏は会見で「一般論として記者証は大変な特権だ。守るべきルールを守っていない人には適切に対処するべきだ」と強調。記者証没収に言及した真意を問われたが、公開されていない会合だとして「コメントしない」とした。


マリサ
2023年6月の事例なんだが、参院法務委員会で入管難民法改正案が採決された際に、その場にいた記者が大声でヤジを飛ばして問題視され、自民党の世耕参院幹事長が、「取材と称して入室した人が議事妨害に当たるような大声を出すのは言語道断だ」「ジャーナリストではなく活動家だ。記者証を取り上げる必要があるのではないか」と批判した事例だぜ。


レイム
というか、まあ観察者であるべき記者が国会でヤジを飛ばして採決を妨害しようとするって、相当問題よね。


マリサ
でな、次の記事を読むと

望月衣塑子記者の「国会不規則発言」 鈴木宗男議員は「東京新聞の取材パスを全て取り上げるべきだ」 社内でも「上層部の責任」と批判噴出
デイリー新潮 2023年06月09日
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/06091251/?all=1

「明らかに記者の矩を超えている。これから徹底調査し、東京新聞には厳しい姿勢で臨みます」。6月9日、鈴木宗男参院議員が議員会館でデイリー新潮の取材に応じ、前日の法務委員会で東京新聞の望月衣塑子記者が不規則発言を繰り返した問題について語った。この問題をめぐっては東京新聞社内でも、「望月記者を特別扱いしてきた上層部の責任だ」と批判が噴出している。

れいわ新選組山本太郎代表が“ダイブ”するなどして荒れに荒れた8日の参議院・法務委員会。入管法改正案の採決が行われる直前に“事件”は起きた。

 立憲民主党の石川大我議員、共産党の仁比聡平議員が反対の質疑をしている最中、記者が陣取る傍聴席で取材中の望月記者が「そうだ! そうだ!」と大声で同調する発言を何度も繰り返したのだ。

 鈴木氏は委員会室の配置を図で描き示しながら、その時の模様を語った。

「この日は採決が予定されており、与野党議員や記者が大勢駆けつけていました。記者たちは私たち委員の向かい側に陣取って座っていましたが、そこから、石川議員の質疑中に『そうだ! そうだ!』という女性の大声が聞こえてきたのです。目を向けると、ピンク色の目立つ服を着た彼女が一人立って声を発していました」

 あの女性は誰だろうと思った鈴木氏はすぐに席を外し、事務局職員の座る席に出向いて確認した。そこで初めて、彼女が東京新聞の望月記者だと知ったという。席に戻ってからも望月氏の「そうだ!」発言は続いた。映像を確かめると記者席側は映っておらず、望月氏の姿は確認できない。だが、石川議員の次に質疑をした仁比議員の発言中、鈴木氏が記者席の方を睨みつける様子がはっきり映っていた。

https://www.dailyshincho.jp/article/2023/06091251/?all=1&page=2

立民・共産の議員は「聞こえなかった」

「私の視線など意に介さず、彼女は拳を振り上げながら『そうだ!』を繰り返していました。明らかに立憲民主党共産党のシンパとして彼女はあの場で取材していたのです。私は30年間、国会議員をして参りましたが、あんな記者を見たのは初めてです。新聞がそれぞれの立場から社説などで主義主張を訴えることは結構なことです。けれど、報道は公正公平にやるべき。国会を軽視した彼女の尊大な振る舞いは許されない」

 鈴木氏はその後、自身が質疑した際に「許せないのは、東京新聞の望月という記者が何回も発言していた。厳重注意なり、ルールを守るべく正してもらいたい」と発言。閉会後に開かれた理事会でもこの問題は議題に取り上げられ、調査することが決定した。

「立民や共産の委員は『聞こえなかった』などと言っていますが、他にも何人もの人たちが彼女の不規則発言を聞いています。しかも、彼女は常習犯で、以前も法務委員会で同じことをやっていたこともわかった。これは彼女に取材パスを与えている東京新聞の責任です。連帯して東京新聞記者全員の取材パスを取り上げるべきくらい重大な問題だと考えています」

同僚記者も「膿を出すべき」「恥ずかしい」

 今回の問題に関しては、社内でも批判が噴出している。デスク級の記者は「望月氏を甘やかし続けてきた上層部の責任だ」と語気を強める。

「記者が国会を取材中、特定の政党に同調する発言をするなど言語道断です。彼女が活動家と思われかねない取材をしてきたことはこれまで外部から幾度も指摘されてきたにもかかわらず、上層部はずっと彼女を庇い続けてきた。この際、社内でも徹底した調査を行い、膿を出すべきだ」

 若手記者もこう語る。

「あれは記者の振る舞いではありません。東京新聞の記者がみんな彼女と同じだと思われるのは、はなはだ迷惑で恥ずかしい。なぜ彼女だけ、あんな自由奔放な取材を許されるのか理解に苦しみます」

https://www.dailyshincho.jp/article/2023/06091251/?all=1&page=3

東京新聞の回答

 東京新聞にも見解を求めたが、

「現時点でコメントはありません」(東京新聞編集局)

 望月氏は、9日午前中、国会内で開かれた斎藤健法務大臣閣議後記者会見にも平然と姿を現し、いつもながらの長々とした質問で周囲を呆れさせていたという。


マリサ
この件で問題を起こしたのは東京新聞の望月記者だったようなんだが、どうも彼女は法務委員会の記者席から延々とヤジを飛ばして相当問題視され、東京新聞の記者からすら「望月氏を甘やかし続けてきた上層部の責任だ」「あれと同じと思われたくない」と批判されていたようなんだぜ。


マリサ
しかもな、この件で改正案に反対していた立憲民主党共産党の議員は「やじは聞こえなかった」と擁護しているんだぜ。


レイム
これはわかりやすいわね。
たとえば、逆に望月記者や立憲民主党日本共産党の議員たちが賛成している法案で、反対する記者が同様の事をやったら、この人たちはそれも肯定するのかしら?


マリサ
そう、それが問題でな。
党派性が先鋭化している人というのは、プリインストールされた本能の赴くままに、自分達の利益になる事ではどんなことでも肯定するけど、自分達に利益が無かったり、或いは不利益がある場合には「一般的な倫理観」が機能したりするんだぜ。


レイム
この事例でわかりやすいのは、ロシアのウクライナ侵攻の件で党派性が先鋭化して強引にロシアの行いを擁護している鈴木宗男議員が、望月氏の倫理違反を糾弾している事よね。


マリサ
そう、党派性の先鋭化の厄介なところはそこなんだぜ。
一般的な倫理観による判断自体はできるからこそ、自分達のやっている事の問題点に気付けなくなるわけだ。
マスコミ業界の場合、これが業界全体で多かれ少なかれ何の抑制も自覚もなく起きているんだぜ。

今回のまとめ

・党派性とは身内びいきの事
共同通信は社内の党派性の先鋭化から問題への適切な対処ができない疑惑
・党派性が先鋭化すると自分達の問題に気付けなくなる


レイム
というか、これの何が恐ろしいって問題の原因が私たちの本能の部分に刷り込まれているって事よね。


マリサ
そうなんだぜ。
そしてもう一つ重要なことは、どんなに中立を意識しても、中立の基準自体に党派性が影響を与えるからほとんど意味がなく、解決法は「自分にも党派性を先鋭化させる潜在的要素がある」と常に自覚し、抑制する事だけなんだぜ。


レイム
つまり、相手がどうこうではなくてまず自分がどうなのか、内輪がどうなのか、それを意識しないといけないって事ね。


マリサ
そうだぜ。
そして、最初に指摘したように問題は本能的な部分が原因である以上、抑制することはできても偏りを全く無くすことは不可能って事で、「自分は大丈夫」と思っていると高い確率で先鋭化が起きるという事だぜ。


レイム
本来であれば、マスコミ業界こそこの件をちゃんと社員教育していかないといけない事なのにね。


マリサ
うp主の把握している範囲では、そもそもこの問題を意識している記者自体かなりの少数派に見えるがな。
本能の赴くままに動いている記者が多すぎるんだぜ。


レイム
私達は、彼らを反面教師として党派性の問題とちゃんと向き合っていかないといけないわね。


マリサ
そういうことだぜ。
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


大口
ところで、今回はちょっとお知らせがあります。


マリサ
いきなりなんだ?


大口
お盆についてなのですが、次回8月12日は動画をお休みさせていただきます。
また、日韓問題のブログは8月9日を、マスコミ問題のブログは8月14日をお休みさせていただき、それぞれ再開はその次の週からを予定しています。


レイム
ちょっと変則的でお休みが週をまたいでいるので、その点をご注意ください。


マリサ
私は休みを利用してカリコテリウムのカリちゃんとウミサソリ採取に行ってくるぜ。


大口
視聴者さん達に一応知らせておきますが、ウミサソリは2億年以上前に絶滅しています。


レイム
マリサの言う事は気にしなくていいわ。


マリサ
そんなわけで今回はここで終わるぜ。


レイム マリサ 大口
またさらいしゅ~




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