日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】兵庫県知事選でのマスコミ不信

さて、本日は様々な騒動を巻き起こした2024年11月17日の兵庫県知事選を巡るマスコミ不振について扱っていきます。


本日の投稿動画
www.nicovideo.jp

youtu.be



元記事
兵庫県知事選とマスコミ
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-520.html


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お品書き

兵庫県知事選

・マスコミの評価

・「事実」と「意見」

注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています

・「マスコミ問題」であり右派・左派等の陣営論争は本題ではありません

・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります

・毎週土曜日更新

※以下は動画のテキスト版です





レイム マリサ
ゆっくりしていってね


マリサ
さて、今回はマスコミ問題なので私が扱っていくぜ。


レイム
今回は2024年11月17日にあった兵庫県知事選について扱っていくの?


マリサ
それなんだが、注意してほしいのは今回の動画は選挙結果や斎藤知事の評価などについてを扱うわけではないって事だぜ。


レイム
じゃあ何を扱うの?


マリサ
私が扱うのは「マスコミ問題」なので、今回扱うのはタイトルにもあるように、兵庫県知事選で起きたマスコミ不信についてになるぜ。


レイム
つまり、色々と賛否のある知事選そのものについては扱わないって事ね。


マリサ
そうだぜ。
それじゃマスコミ問題から話がそれてしまうしな。


レイム
告発文の内容や選挙活動の件などは動画で扱う対象外って事ね。


マリサ
そんなわけでそろそろ本編へ行くぜ。


兵庫県知事選


レイム
それで今回はまず何から扱うの?



マリサ
まずは、色々と騒動になった2024年11月17日の兵庫県知事選の概要からだな。
これを見てくれ

初当選時より25万票上積み 失職後再選の斎藤氏―兵庫知事選
時事通信 2024年11月18日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024111800077&g=pol

 17日に投開票が行われた兵庫県知事選では、失職後に再選を果たした斎藤元彦氏(47)が111万票余りを獲得した。初当選した2021年の知事選から25万票以上を積み上げ、幅広く浸透する結果となった。

「県民一人ひとりの勝利」 斎藤氏、再選で喜びの声―兵庫知事選

 今回の知事選は、投票率が前回より10ポイント以上伸びて55.65%となるなど、県民の関心が高い中で行われた。斎藤氏はSNSを重視した選挙戦を展開。こうした戦略が功を奏して、111万3911票を獲得した。

 ただ、有効投票数に占める割合は45.2%で、前回の46.9%には届かなかった。次点の稲村和美氏(52)は39.6%で、斎藤氏とは5.6ポイントの差だった。

マリサ
記事では、告発文で失職した斎藤元彦氏が、今回の選挙で再選し、投票率も伸びたそうだが、斎藤氏の得票率は前回とさほど変わらず、また次点の稲村氏との票差も5.6パーセントと、結構な接戦だったようだぜ。


レイム
ただまあ、斎藤氏はパワハラ等の告発文の影響で失職し、再選のための立候補だったことを考えると、不利な状況から大逆転した事になるわね。


マリサ
そうだぜ。
それでこの件について、たとえば次の産経の記事では

逆転の舞台裏 兵庫知事選候補者乱立で非斎藤票は分散、政党主導権争いに嫌悪感
産経新聞 2024/11/18
https://www.sankei.com/article/20241118-QGCODFEOCNJBJBSB5SVHXWWHFE/

斎藤元彦前兵庫県知事(47)の失職に伴い17日投開票された知事選は「斎藤か斎藤以外か」の構図のもと、各党がそれぞれ意中の候補を裏方支援するという異例の展開をたどった。知事の資質を最大の争点としたほぼ「ワンイシュー(単一の問題)」の戦いに持ち込んだものの、「非斎藤」側の候補が乱立して票が分散。終盤にかけて猛追した斎藤氏が当選した。

「斎藤か斎藤以外か。私は絶対、それに負けるわけにはいかない」。斎藤氏は選挙戦初日から繰り返しこう訴え、改革を継続するとして支持を求めてきた。

斎藤氏自らが言及する構図は、県議会において形づくられたものだ。告発文書問題への対応を巡り「資質を欠く」として、各会派は全会一致で斎藤氏に対する不信任を決議した。ただ、決議に至るまでには会派間の主導権争いなども垣間見え、斎藤氏だけではなく、打算含みの政党の立ち回りも県民の政治不信を招く一因となった。

こうした事情もあり、兵庫県知事選で過去最多となる7人の候補は、いずれも政党の公認を受けない無所属。政党推薦も医師の大沢芳清氏(61)を支援した共産党のみだった。
(後略)


マリサ
今回の知事選が「斎藤か斎藤以外か」という構図になっていて、そのうえで対立候補達に関して「会派間の主導権争いなども垣間見え、斎藤氏だけではなく、打算含みの政党の立ち回りも県民の政治不信を招く一因となった」と書かれているな。


レイム
つまり、斎藤氏とそれ以外という構図のなかで、各党がそれぞれの思惑で別々の候補を打算的に支持したことで、それがむしろ斎藤氏の支持に繋がったというわけね。


マリサ
この分析ではそうだな。
そして次を読むと

兵庫県知事選〉斎藤氏、大逆転のなぜ「あんたらマスコミが一番わかってるでしょう」カギはYouTubeとあの政策に? 最後の演説会ではあわや大事故の場面も
集英社オンライン 2024.11.18
https://shueisha.online/articles/-/252189

(一部抜粋)
実際、県政界筋によれば、世論調査で稲村氏は最大で15ポイント以上、選挙公示後の11月上旬にも10ポイントの差を斎藤氏につけていた。

「楽勝、のはずでした。ところが11月9日ごろには差は3ポイント前後に縮まり、情勢の大変動が起きました。そして実は13日ごろには逆転されていました」(稲村氏を支援する自民党筋)

結果、ふたを開けると斎藤氏は約111万4000票で、約97万6000票の稲村氏に快勝。投票率は55.65%と、斎藤氏が前回当選した2021年より14.55ポイントも増えた。何が起きたのか。

「ネット空間で完全に出遅れました。まず、斎藤氏を告発したAさんの県公用パソコンに入っていた個人情報の“内容”とするものが流布されました。これが倫理的に問題がある内容なのでAさんは信用できない、との空気がつくられ、『疑惑は嘘で、斎藤知事は陥れられた』と考える人が爆発的に増えました。
(中略)
50代の女性Cさんは声をかけると「なんで斎藤さんを推すのかって? あんたらマスコミが一番わかっているでしょう」と声を荒らげた。ご自身の気持ちを教えてもらえませんか、と頼み込むと機嫌が直り、関西のおばちゃんらしく親切に心のうちを話してくれた。

「立花さんが出てくるよりもずっと前、ワイドショーで毎日斎藤さんが取り上げられていたころから、私はそれを見て胸が痛かったの。なんであんなに責め立てるんやろって。私も人の親、お母ちゃんやから。家族にも『もうテレビ見るのやめよ』って言ったくらい。毎日毎日、これでもかこれでもかって。辛かったのよ。この責め立て方は異常や、裏に何かあるで、って思ってたら、案の定そうやった」(Cさん)

メディアは問題がないと知りつつ県議とともに斎藤氏を糾弾したのだから、斎藤氏が素晴らしい知事なのは記者なら知っているはずだ、というのがCさんが最初に怒った理由のようだった。



マリサ
今回の知事選について別の視点が書かれていて、元々は今回次点だった稲村氏が10ポイント以上斎藤氏に差をつけていて有利だったが、11月に入ると斎藤氏の支持が上がり始め、半ば頃には逆転していたと書かれているぜ。


マリサ
そしてその理由として、斎藤氏への告発文に疑念を持つ声がSNSを中心に出てきた事や、(告発文は正しいという前提で報じる)テレビ報道を信じて、斎藤氏を批判していたが、告発文に疑念が出たことで、マスコミ報道そのものが信用できなくなったという経緯があるようだな。


レイム
記事でも書かれているけど、どうもマスコミは告発文がデタラメと知りながら斎藤氏を叩いていたんじゃないかという疑念が広がったという事ね。


マリサ
そういうことだぜ。
そして実際次を見ると

60代以下、斎藤氏が上回る 告発文書問題「重視」9%
共同通信 2024/11/17
https://nordot.app/1230859205733745222

17日投開票の兵庫県知事選で共同通信社が実施した出口調査を年代別に見ると、無所属の前職斎藤元彦氏は60代以下の全年代で他の候補を上回った。投票で重視したこととして、斎藤氏の失職のきっかけになった疑惑告発文書問題と回答したのは9%にとどまった。

 SNSを駆使して疑惑払拭を図った斎藤氏が若年層を中心に支持を広げた。60代は元尼崎市長稲村和美氏とほぼ同数だったが、50代以下の57%は斎藤氏に投票した。70代以上では稲村氏が上回った。

 重視した項目は「政策や公約」が39%で「人柄やイメージ」が27%と続いた。政策を重視した層では斎藤氏が、人柄を重視した層では稲村氏がそれぞれトップに立った。
(後略)

マリサ
この知事選での出口調査の結果によると、60代以降では稲村氏と斎藤氏で支持がほぼ同数だったが、50代以下の世代では斎藤氏支持が多く、70代以上では稲村氏支持が多かったとなっていて、SNSの利用者の多い世代ほど斎藤氏支持が多かったと書かれているぜ。


レイム
要するに、SNSを利用する世代で斎藤氏批判をするマスコミへの疑念が広がった事が選挙結果に影響を与えたって事ね。


マリサ
そうなるな。


マスコミの評価


マリサ
それで、じゃあ積極的に「告発文は正しい」という前提で斎藤氏を批判していた情報番組の関係者たちはこの件をどう考えているかというと

宮根誠司「大手メディアのある意味、敗北」 斎藤元彦前知事の兵庫県知事再選で率直な思い
スポニチ 2024年11月17日
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/11/17/kiji/20241117s00041000422000c.html

(一部抜粋)
 斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う同県知事選で、出直し出馬の同氏が再選を確実にした。選挙戦序盤では元尼崎市長の稲村和美氏(52)の優勢が伝えられたが、斎藤氏はネット戦略を駆使して大きな流れを起こし、最終盤で形勢を逆転した。

 番組では、選挙期間中の有権者の声を拾った。斎藤氏のパワハラ疑惑について、疑念を訴えるSNS上の動画を見て投票を決めたとの声などが紹介された一方で、テレビなど既存メディアを「見なくなった」とする意見もあった。

 こうした意見を聞いた宮根は「我々のテレビ、新聞社の大手メディアというのは、平等性とか選挙の時とか、ファクトチェック…事実かどうか裏取りというやつ、それからプライバシーの問題、こういうものをいろいろ考えながら報道するか、ニュースにするかしないかを考える」と、既存メディアの報道の原点を解説。「一方でSNSは、そういったものをぽーんと飛び越えちゃうところがあって」と指摘し、「今回、私個人が思うのは、大手メディアのある意味、敗北ですよね」と見解を語った。


マリサ
フリーアナウンサー宮根誠司氏は、今回の選挙の件に関して、「我々のテレビ、新聞社の大手メディアというのは、平等性とか選挙の時とか、ファクトチェック…事実かどうか裏取りというやつ、それからプライバシーの問題、こういうものをいろいろ考えながら報道するか、ニュースにするかしないかを考える」「一方でSNSは、そういったものをぽーんと飛び越えちゃうところがあって」と、検証せずにリアルタイムで情報を流せるSNSに後れを取ったとしているぜ。


レイム
つまり、テレビはファクトチェックなどをしているから制限があるが、それをしなくていいSNSはフットワークが軽いので、その点で負けたとしているわけね。


マリサ
そして次の事例では

安住紳一郎アナ 兵庫県知事選の報道でNHK党・立花氏の主張に触れ「私たちも何が起こっているのかを…」
スポニチ 2024年11月18日
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2024/11/18/kiji/20241118s00041000100000c.html

(前略)
安住アナは、選挙結果を伝えた後、「“いったいどの情報を信じていいのか分からない。地動説と天動説くらいだ”と言った方がいらっしゃいますが、皆さんもこういう選挙、初めて見たのではないかと思います。私もそうでした」と切り出し、「そして、テレビ、メディアに対する批判も十分に自覚しているつもりです。皆さんがテレビに物足りなさを感じている、SNSと比べて、などなど意見あると思います」と話し始めた。

 そして、「私も放送局で働く1人として昨日の夜からずっといろいろ考えました」と明かし、「やはり情報番組を担当している司会者として、選挙になりますとやはり候補者を公平に扱うという決まりがある中で、なかなか選挙の情報について1番欲しい時に放送できないというジレンマもありながらですが、やはり今回はNHK党の立花さんが後半になって独自の主張を展開し始めたあたり、これが本当のことかどうか分かりませんが、やはりこのあたりで私たちもきちんと何が起こっているのかを報じるべきだったと思います」と“選挙報道の在り方”に言及。

 「そして、もう1つは局長の死についてですが、死をもって抗議をするという遺書がいったい何を意味するのかをもう少し報じるべきだったと今思っています。SNSと同じようなことは、今のテレビにはできませんが、やはりプライベート、さらには裏を取ること、そして公平にということで信頼感がある情報をSNSと並んで選択肢として選んでもらえるようにもう1度、作業を丁寧に重ねていきたいと考えています」と自身の考えを話した。

マリサ
TBSの安住紳一郎アナウンサーは、「選挙になりますとやはり候補者を公平に扱うという決まりがある中で、なかなか選挙の情報について1番欲しい時に放送できないというジレンマもあり」と、選挙期間中の制限について語ったうえで、「SNSと同じようなことは、今のテレビにはできませんが、やはりプライベート、さらには裏を取ること、そして公平にということで信頼感がある情報をSNSと並んで選択肢として選んでもらえるようにもう1度、作業を丁寧に重ねていきたいと考えています」と答えているぜ。


レイム
テレビは公平に裏取りをしないといけないので、SNSのようなことができないが、「選挙の情報について1番欲しい時に放送」できるようにしていきたいという事ね。


マリサ
そして次はこちら

「モーニングショー」玉川徹氏「我々既存メディアは公職選挙法にしばられる」斎藤前知事がSNS通じ支持伸ばした兵庫県知事選に私見
スポーツ報知 2024年11月18日
https://hochi.news/articles/20241118-OHT1T51033.html?page=1

(前略)
その中で斎藤前知事はSNSを通じて支持を伸ばしていったことを伝えた。コメンテーターで元テレビ朝日社員の玉川徹氏は、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の日本―キューバ戦中継が長引いて、出演予定だった報道番組が放送されなかったが、その番組では投票者104人に取材したことを紹介した上で「104人中62人が斎藤さんに投票していた」と明かした。

 そして「注目したのは、その62人のうち33人がSNSの情報を基に投票したと言っている。さらに62人のうち23人は『パワハラはなかった』と言っている」と語った。

 さらに「我々既存のメディアは、庁内のアンケートで多くの人がパワハラはあったということを報じた。一方で選挙期間中に(パワハラは)無かったという話がどんどん大きくなっていった」と発言。そして「既存メディアは公職選挙法にしばられる。法律で手足をしばられている。だけど今はSNSが一つのメディアとなっている中で、まったくここはしばられない。今回改めて斎藤さんを当選させるという方向で、これだけ大きな力を持った。既存メディアはいろいろ考えていかないといけない」と見解を強く語っていた。

マリサ
テレビ朝日系情報番組「モーニングショー」のレギュラーコメンテーターである玉川徹氏は、「我々既存のメディアは、庁内のアンケートで多くの人がパワハラはあったということを報じた。一方で選挙期間中に(パワハラは)無かったという話がどんどん大きくなっていった」そして「既存メディアは公職選挙法にしばられる。法律で手足をしばられている。だけど今はSNSが一つのメディアとなっている中で、まったくここはしばられない」と、ここでも公職選挙法という縛りの中で、SNSのような自由な情報発信ができない事を指摘しているな。


レイム
ちょっとまって、なんかこの3者の話に違和感があるのだけど。


「事実」と「意見」


マリサ
その違和感の正体は、ネット上で問題視されたのは「選挙期間中」の話ではなく、それ以前の時点で、テレビや新聞が「告発文は事実である」という前提で斎藤氏批判をしていた事だぜ。


レイム
ああ、玉川氏も「庁内のアンケートで多くの人がパワハラはあったということを報じた」と言っているしね。


マリサ
実際、選挙後の東洋経済の記事でも

斎藤さん再選に「熱狂する人」が知らない"真実" 今回の県知事選は「SNSによる完全勝利」とは言えない
東洋経済 2024/11/20
https://toyokeizai.net/articles/-/841351?page=2
(一部抜粋)
今回に関しては、メディアが中立的、客観的な報道ができない特殊事情もあったように思える。具体的には下記の通りだ。
1: 人が亡くなっている事案である
2: 事実関係が明らかになっていない点が多い
3: 上記の中で、選挙という報道が制限される環境に突入してしまった

斎藤前知事のパワハラ疑惑などを告発する文書をめぐり、県職員2人が死亡しているが、死因は自殺と見られている。メディアは死者が出ると、報道を自粛する。特に、死者に対して否定的な報道はできなくなるのが一般的だ。告発した当事者が亡くなってしまっているうえに、メディアの報道も制限され、真相が曖昧なまま放置されることになってしまった。

百条委員会(県議会の調査特別委員会)による斎藤氏の疑惑追及が終わらないうちに、斎藤氏は県議会から全会一致で不信任決議案を受けて9月30日に失職。1カ月後の10月31日には、兵庫県知事選挙が告示され、斎藤氏は出馬し選挙戦が始まった。

それ以降、マスメディアは特定の候補者に偏らない、「公平な報道」を行わざるを得なくなる。これまで斎藤氏を批判していたメディアも自粛せざるを得なくなり、疑惑の真相がわからないままに県知事選が戦われることになった。
(中略)
一方で、斎藤氏が完全に潔白であるとするのは無理があるのも事実だ。百条委員会が県職員に対して行った調査によると、回答者の42%が斎藤氏のパワハラ行為を知っていたとしており、パワハラを「目撃(経験)等により知っている」と答えた職員は140人にのぼっている。

パワハラ行為はなかった」という主張は確かに無理がある。告発を公益通報とせず、告発者を懲戒処分にしてしまったことも問題がある。

マリサ
公職選挙法の縛りについて言及したうえで、「斎藤氏が完全に潔白であるとするのは無理があるのも事実だ。百条委員会が県職員に対して行った調査によると、回答者の42%が斎藤氏のパワハラ行為を知っていたとしており、パワハラを「目撃(経験)等により知っている」と書いているな。


レイム
ああ、マスコミは職員の多くがそう証言しているのだから、「事実に違いない」というスタンスなわけね。


マリサ
そして次の記事でも

兵庫・斎藤知事を揺るがす「告発文書」 阪神オリックスパレードにも疑惑が
AERA 2024/04/13
https://dot.asahi.com/articles/-/219616?page=1
(一部抜粋)
 「告発文書」の中には、「政治資金パーティ関係」と書かれた項目もある。

〈齋藤知事の政治資金パーティ実施に際して、県下の商工会議所、商工会に対して経営指導員の定数削減(県からの補助金カット)を仄(ほの)めかせて圧力をかけ、パー券を大量購入させた〉

 前出の県幹部は、と言う。

「商工会議所関係に、パーティーに出席せよという指示が出たのは本当。裏になにかないと、そんな指示は出ません。私は直接、『パーティーに出ないと補助金でいろいろあって』と聞きました」

また、斎藤知事の「パワーハラスメント」については、ある県職員が、「有名な話です」と認める。

「エレベーターで行先の階のボタンを押し間違えて知事から10分ほど怒鳴られた、訪問先でエレベーターがすぐ来ず待たされて職員にブチ切れたとか、知事のパワハラのエピソードにはこと欠きません」

マリサ
県幹部の証言として、政治資金パーティーの疑惑に「信ぴょう性はあると思う」と答えていたり、パワハラの件で「ある県職員が、「有名な話です」と認める」という内容を、「事実の根拠」としているな。


レイム
つまり、マスコミは証言を根拠に告発文を事実認定して「選挙期間前に」斎藤氏批判をしていたわけね。


マリサ
で、ここで重要なのが過去動画「事実」と「意見」でも説明した、「事実」とは何かということで、事実というのは「客観的に確認できる事柄」のみの事で、それ以外は「意見」であり、事実に基づいていてもそこに主観が入った時点で、「事実に基づく意見」となるって事だぜ。


レイム
という事は、告発文の内容はまだ確定ではないので、「事実ではない」という事よね。


マリサ
そうだぜ。
一連の問題での事実というのは「告発文があった」「多数の証言があった」という事だけで、その内容自体は客観性のある裏付けがないんだぜ。
「多数の証言があった」は事実でも、それが「証言は事実」とはならないからな、証言を検証して裏付けができて始めて「事実」になるぜ。


マリサ
更に次を読むと

兵庫・斎藤知事に“正義のヒーロー”説が急浮上、「どうせネットのデマ」と言い切れないワケ
Diamond Onlin 2024.9.19
https://diamond.jp/articles/-/350712

(一部抜粋)
県政史上最長5期20年続いた井戸政権の総仕上げともいうべき大型公共事業ということもあって、県職員が一丸となって進めていた。19年9月17日、県庁舎建て替えおよび周辺整備の基本計画策定を支援する受託候補者に、日本を代表する建築家・隈研吾氏の「隈研吾建築都市設計事務所」と昭和設計、ウエスコ設計共同体を選定したと発表した。
(中略)
 そう、21年7月に就任した斎藤知事は計画を白紙にしてしまったのである。この計画を当初のまま進めたら費用が1000億にものぼるとして、県民の理解が得られないというのだ。

 もちろん、この政治決断は「県民のため」ということでは悪くない。ただ一方で、この巨大プロジェクトでひと稼ぎしようとしていた人たちをすべて「敵」に回すことにもなってしまったのである。それは、この巨大プロジェクトを井戸知事と共に主導していた県職員幹部も同じである。
(中略)
 筆者も記者をやっていたとき、中央省庁・県庁の幹部職員からさまざまな「怪文書」をもらった。大臣や副大臣、あるいは知事を引きずり下ろすための「紙爆弾」だ。

「国民のためにはあいつは潰さないといけない」「県民を裏切ることをしているので許せない」と義憤にかられたマジメな公務員たちの告発を、経験の浅い記者は素直に聞き入れて記事にする。しかしベテランになってくると、これが「政敵を潰すためにネタを食わされているんだな」と気づくものなのだ。

 関係が深くなると、「○○市長を潰すためにこんなネタがあるんだけど、おたくの新聞に(スクープとして)抜かせてあげるよ」とストレートに持ちかけてくる「フィクサー」のような公務員もいる。実際、旧知の某自治体の幹部職員などは、実際にそのような「内部告発」をメディアにリークして、首長を辞任に追い込んで、自分の思い通りの行政改革を進める候補者を新たに擁立することに成功をした。その「武勇伝」を筆者に語っていた時、この幹部職員は「こっちがやりたいことをやるには、あいつは邪魔だった」と笑っていた。

マリサ
こちらの斎藤氏擁護の記事では、問題の発端は県庁舎建て替えを巡るトラブルで、この建て替えを「県民の理解が得られない」として白紙化した件で、斎藤氏は関係者の恨みを買ったとしているぜ。


マリサ
そのうえで、この記事を書いたノンフィクションライターは「記者時代に、邪魔な政治家等を失脚させるため、マスコミにスキャンダルの「紙爆弾」を持ち込む官僚がかなりいた」ので、今回の件も700億円近い金の動く県庁舎建て替えを巡り、思惑の外れた官僚による「報復」だったのではないかと書いているぜ。


レイム
つまり、問題の本質はパワハラ等ではなくて別にあったというのが実態って事?


マリサ
それも「違う」んだぜ。
だって、これも「ノンフィクションライターの推測」に過ぎず、「過去に似たような事柄があった」としても、それで「事実認定」なんてできないぜ。


レイム
ああ、つまり告発文も「擁護」も、どちらも『等しく』客観的事実ではないって事ね。


マリサ
そうだぜ。
そして問題は、マスコミは裏付けのない「証言」をもとに、告発文は事実であるという前提で報道したが、これがありならば、同じ理屈はこの「紙爆弾説」でも等しく成り立ってしまうんだぜ。


レイム
ああそうか。
テレビや新聞は単に「事実に基づかない情報」を報じたというだけではなくて、「事実に基づかない情報のうち、対立する片側の意見のみを断定的に報じた」というのが問題って事ね。


マリサ
そういう事だぜ。

今回のまとめ

兵庫県知事選で斎藤氏が逆転当選

・マスコミ評は検証しなくていい「SNS」に負けた

・マスコミは検証されていない「片側」の意見のみを報じた


レイム
という事は、今回の件はマスコミ側もマスコミ批判側も、双方等しく問題があったって事でいいの?


マリサ
それもちょっと違うんだぜ。
時系列を見てみると、まずマスコミが告発文は事実であるという前提で、斎藤氏批判を展開し、それを多くの人が信じたというのが始まりだぜ。


レイム
ああそうか、選挙後のマスコミは「選挙期間中」の事しか話していないけど、問題の発端はそれ以前のマスコミ報道にあるわけね。


マリサ
そうだぜ。
そして、その事実に基づかない偏った情報に触れて信じ切っていた人たちが、SNSを通じて「告発文はデマかもしれない」という情報に触れた結果、元々のマスコミ不信の土壌もあって、一気に反対側に振れたというのが今回の騒動なんだぜ。


レイム
マスコミ報道では、今回の件をネット上でフィルターバブルという「見たい情報ばかり見て考えが偏る」現象が起きた結果とか言っていたけど、実際には元々マスコミ報道でフィルターバブルが起きていて、それを信じていた人が異なる情報を知ってマスコミに反感を持ったというのが実態って事ね。


マリサ
そうだぜ。
詳しくは動画説明欄にリンクを貼っておくので、そっちを参照して欲しいが、マスコミ業界は「自分達はファクトチェックができている」とか言っているが、実際には最近動画化した事例のなかで、特に問題のある事例だけ抽出しても、たとえば裁判結果の内容の一部を持論に都合よくなるように改竄した事例とか、多国間の安全保障に関わる事例でデマを流したうえに、首相や大臣の発言を捏造した事例とか、30年近くも前に検証されているデマを垂れ流した事例とか、色々やっているんだぜ。


レイム
つまり、元々マスコミ業界はファクトチェックができていないのに、できているという前提で他者を批判するから、余計に信用を無くしたという背景もあるわけね。


マリサ
そういう事だぜ。
今回の件は、そういうマスコミの信用の無さがあったからこそ起きた事例ともいえるぜ。


レイム
なるほどね。



マリサ
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました


大口
おつかれ~。
今回もちょっと小話を。


マリサ
今回はなんだ?


マリサ
今回はなんだ?


大口
劇場版ドラえもんのび太の恐竜」のピー助のモデルになったフタバスズキリュウなんだけど、有名な話ではあるけど、あれ「恐竜」ではないんですよ。


レイム
いわゆる「首長竜」と言われている生き物よね。
あれ恐竜じゃないの?


大口
あれって、爬虫類ではあるけどいわゆる恐竜とは別系統の鰭竜類(きりゅうるい)という水棲爬虫類なんですよ。


マリサ
え、じゃあ厳密には「ドラえもん のび太の鰭竜類」が正しいって事か?
何か語呂が悪いんだぜ。


大口
あともう一つ、多くの人が勘違いしている件があって、フタバスズキリュウも含まれるプレシオサウルス上科の首の長い種って、実はキリンみたいに首を上に上げる事が出来なくて、基本こんな姿勢しかできなかったようなんですよ。




レイム
え、そうなの?
じゃあもしかして有名なネス湖ネッシーの画像って…。



大口
昔のプレシオサウルス上科の復元図を基にした姿勢なので、現在では「こんな姿勢はできない」って事になるね。


マリサ
おい、なんか身もふたもないんだぜ。


大口
古代の生物の復元図って、20世紀後半から21世紀にかけてでかなり大幅な修正がされた事例がいくつもあって、2020年以降に「変わった」事例もいくつもあるくらいだからね。


レイム
なんか、この感じだと今後も似たようなこと起きそうね。


マリサ
そんなわけで今回はここで終わるぜ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~




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