日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】レーダー照射問題で何が起きている?

さて、本日は動きのあった一連の韓国海軍レーダー照射問題について扱っていきます。


本日の投稿動画
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・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります

・毎週日曜日更新

お品書き

・現在の状況

・韓国側の指針が問題

・何も期待できない

※以下は動画のテキスト版です





レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は日韓問題なので私が扱っていくわね。


マリサ
今回のレーダー照射問題の件って、2023年6月7日の記事で書いた件って事でいいのか?


レイム
一応その件なのだけど、あの時点でのうp主の掘り下げが浅くて見落とし部分があって、この見落とし部分を考慮すると、元記事とは少し内容が異なってくるので、その件を扱う事になるわ。


マリサ
何か新しい発見があったって事か?


レイム
というより、元々の不可解さはある程度消えたけど、新たによく分からない部分が出てきたというのが現状ね。


マリサ
なんだ、じゃあ結局「わからない」って事じゃないか。


レイム
ある意味ではね。
本編で詳しくやるけど、日本はレーダー照射問題の件自体に拘っているわけではなくて、もっと重大な問題に関心を持っているって事よ。
対応に相変わらず意味不明な部分はあるけど。


マリサ
なるほど。


レイム
そんなわけでそろそろ本編へ行くわ。


現在の状況


マリサ
で、まずは現状説明ってことでいいのか?


レイム
そうね、漠然としてしか把握していない人もいるでしょうしね。
まずはこちらから

レーダー照射、韓国側否定のまま「類似事案防止」で一致 日韓
産経新聞 2023/6/4
https://www.sankei.com/article/20230604-K5TL7X76PBMPLLXD2X2DJMYDKA/

シンガポール=市岡豊大】浜田靖一防衛相は4日、訪問先のシンガポールで韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防相と会談した。両氏は韓国海軍艦による海上自衛隊の哨戒機への火器管制レーダー照射問題に関し、類似事案の再発防止に向けた協議を加速する方針で一致した。照射を否定する韓国側の立場は変わらないままだが、北朝鮮がミサイル発射を繰り返す中、日本は事実関係の追究よりも防衛協力を優先することを決断した。

日韓防衛相の2カ国会談は約3年半ぶり。会談はアジア安全保障会議(シャングリラ対話)への参加に合わせ、約40分間行われた。

会談では北朝鮮による5月31日の「軍事偵察衛星」打ち上げについて国連安全保障理事会決議に違反するとして強く非難。北朝鮮の脅威に対応するため、共通の同盟国である米国を含む日米韓3カ国の協力を進展させるとともに日韓の相互信頼を高め、さまざまなレベルで連携を図る方向性を共有した。

レーダー照射問題を巡っては、2018年12月の発生当初から韓国側は照射の事実自体を認めていない。4日の会談でも、照射を受けたとする日本と韓国の双方が改めてそれぞれの主張を訴えた。

その一方で、意思疎通の重要性について確認し、レーダー照射などの敵対的とみなされかねない行為を含む類似事案の防止策を事務レベルで協議することを申し合わせた。会談後、浜田氏は記者団に「防衛協力の進展のため、再発防止策を含めた協議の加速化で一致した」と強調した。

日韓の外交・安全保障関係はレーダー照射などを機に「戦後最悪」と形容されるほど一時冷え込んだ。しかし、昨年5月に尹錫悦(ユンソンニョル)政権が発足して以降、両国は首脳間の「シャトル外交」を再開させるなど関係改善を進めている。

レイム
こちらの2023年6月4日の記事によると、4日にマレーシアで日本の防衛相と韓国の国防相が会談し、「韓国海軍艦による海上自衛隊の哨戒機への火器管制レーダー照射問題に関し、類似事案の再発防止に向けた協議を加速する方針で一致した」と書かれているわ。


レイム
で、ここで問題なのが、韓国側は「レーダー照射をしていない、むしろ日本が威嚇飛行をしてきた」という態度を変えていない事ね。


マリサ
ああ、韓国側が態度を改めないようでは、そもそも「再発防止」も何もないって事か。


レイム
韓国側の主張の問題点については、過去動画を動画説明欄に貼っておくので、そちらを参照してもらうとして、次はこちらね。

日韓関係に残る「最後のトゲ」取り除く狙い…防衛省幹部「いつまでも、こだわるべきではない」
読売新聞 2023/06/05
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20230605-OYT1T50047/

シンガポール=天野雄介、溝田拓士】日韓の防衛相が4日、レーダー照射問題の再発防止策を含めた協議加速で一致したのは、事実関係の追及よりも、両国の連携強化を優先したためだ。日韓関係の改善が急速に進む中、防衛当局間に残る「最後のトゲ」を取り除き、日韓、日米韓の防衛協力を進める狙いがある。

浜田防衛相と 李鐘燮 国防相は会談前、笑顔で握手を交わし、融和ムードを印象づけた。浜田氏は会談後、李氏について「お互いにしっかりと率直に議論をしようという姿勢があった」と記者団に語った。

約3年半ぶりの日韓防衛相会談が実現したのは、韓国の 尹錫悦 大統領が3月に来日して以降、「日韓関係改善の動きが軌道に乗った」(岸田首相)ことが大きく影響した。韓国政府は3月、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄通告を撤回した。5月には海上自衛隊護衛艦が約6年ぶりに自衛艦旗旭日旗)を掲げて韓国に入港した。

レーダー照射問題の発生は、韓国の 文在寅 政権下の2018年12月だった。韓国側は4日の会談でも、韓国海軍による照射の事実は認めなかった。だが、防衛省幹部は「前政権で起きたことに、いつまでもこだわるべきではない。二度と起きないようにすることが重要だ」と語った。

韓国側にも、北朝鮮による「軍事偵察衛星」打ち上げに日韓が連携して対応するために、再発防止協議に応じることが得策だとの判断もあったようだ。

韓国軍は照射問題後、2度警告しても近付く自衛隊機には、現場の判断で照射を認めるという他国軍と異なる「対日指針」を設けた。韓国政府は今後の協議で、指針撤回も含めて対応を検討する方向だ。日本側も撤回を求めており、韓国側の判断を注視している。

レイム
2023年6月5日、シンガポールでの会談の翌日の読売の記事なのだけど、そのなかで以前から指摘しているように破棄どころかそもそも問題なく機能していたGSOMIAを韓国側が「破棄通告の撤回」をし、また2010年までまるで問題にしていなかった旭日旗を韓国側が容認するようになったという事が書かれているわ。


レイム
そのうえで、気になるのが読売のインタビューに防衛省幹部が「前政権で起きたことに、いつまでもこだわるべきではない。二度と起きないようにすることが重要だ」と答えていて、一見するとこれで「手打ちにした」と取れる発言をしているのね。


マリサ
いや、これ実際「いつまでも拘るな」と言っているわけだし、事実上日本が「引いて」手打ちにするだけでは?


レイム
これね、うp主も見落としていたのだけど、去年までに出てきていた情報を合わせると、事情がかなり変わってくる内容で、ヒントはこの読売の記事の最後の「韓国軍は照射問題後、2度警告しても近付く自衛隊機には、現場の判断で照射を認めるという他国軍と異なる「対日指針」を設けた。韓国政府は今後の協議で、指針撤回も含めて対応を検討する方向だ」という部分よ。


韓国側の指針が問題


マリサ
どういうことだ?


レイム
これに関して、次の2022年8月の記事を見てほしいわ。


文政府「日本哨戒機に追跡レーダー照射しろ」…事実上の交戦指針(1)
中央日報/中央日報日本語版2022.08.18 07:06
https://japanese.joins.com/JArticle/294476

文在寅ムン・ジェイン)政府で、軍当局が低い高度で近接飛行する日本海上哨戒機に対して現場指揮官が追跡レーダーを照射するなど積極的に対応するよう指示をする指針を作っていたことが確認された。2018年12月~2019年1月、相次ぐ日本海上哨戒機低空威嚇飛行に伴う措置だった。追跡レーダーの照射は艦砲やミサイル攻撃の意志を伝えるものだ。ところでこの指針は韓国防空識別圏(KADIZ)を絶えず無断進入する中国や領空を侵したロシアには適用されない。そのため公海で唯一日本との交戦は辞さないという趣旨となる。

17日、与党「国民の力」の申源湜(シン・ウォンシク)議員によると、2019年2月軍当局は「日哨戒機対応指針」を海軍に通達した。これはその年1月に作成した「第三国航空機対応指針」とは別途の指針だ。

「第三国航空機対応指針」は公海で第三国の航空機が味方艦艇に近づいた場合、段階的に対応するよう指示する内容を含んでいる。第三国航空機が1500フィート(約457メートル)以下に降りてきて近くまで接近すれば、味方艦艇は相互を識別した後、通信で警告するなどの4段階の手続きに従って行動するよう定めている。1次警告が通じなければさらに強硬な内容のメッセージを2次として発信しなければならない。

ところで「日航空機対応指針」は「第三国航空機対応指針」と比べると、1段階さらに追加された5段階となっている。日本軍用機が2次警告通信にも応じず近距離を飛行した場合、「追跡レーダー照射」で対抗するように規定した。追跡レーダーは艦艇で艦砲やミサイルを狙うために標的の方向や距離、高度を測定するレーダーだ。射撃統制レーダーと称したり、日本では火気管制レーダーとしても使う。

追跡レーダーを稼働し、レーダービームを航空機に照射するのは攻撃する意志があると相手に伝える行為だ。当初、日本海上哨戒機低空威嚇飛行を巡る韓日間の葛藤も追跡レーダーから始まった。

日本海自衛隊海上哨戒機「P-1」が2018年12月20日、独島(トクド、日本名・竹島)北東160キロメートルの海上韓国海軍の3900トン級駆逐艦「広開土大王」に高度150メートル・500メートルの距離まで近づいて飛行した。海上哨戒機の速度を勘案すると、当時の高度と距離は広開土大王に対して威嚇的だったという評価だ。これに関連して日本側は海軍広開土大王艦が先に追跡レーダーを照射したと主張した。しかし軍当局の調査結果、当時広開土大王の追跡レーダー「STIR 180」は稼働していなかった。

その後、日本は2019年1月に3回にわたり海軍艦艇上に海上哨戒機を飛行させ、これによって両国関係が急激に悪化した。

問題は軍当局が日本海上哨戒機に対して「追跡レーダー照射」段階を規定したことに加え、現場指揮官が自衛権次元でこれを決定できるようにしていた点だ。「慎重に実施せよ」という条件を付けたが、一歩間違えれば武力衝突につながりかねない権限を現場指揮官に委ねたといえる。

キム・ジンヒョン前合同参謀本部戦略部長(予備役海軍少将)は「日本は我々と政治的葛藤はあったが、軍事的衝突にまで続いたことはなく、事実上安保分野では協力する国」とし「日本が攻撃する可能性が高くないにもかかわらず指揮部が曖昧な命令で艦長に軍事的衝突を起こしかねない行動を委ねたのはやり過ぎ」と指摘した。



文政府「日本哨戒機に追跡レーダー照射しろ」…事実上の交戦指針(2)
中央日報/中央日報日本語版2022.08.18 07:08
https://japanese.joins.com/JArticle/294477

また「日航空機対応指針」が日本を韓国の軍事管轄権に対して友好的ではない中国・ロシアよりも強硬に扱っている点が問題だという指摘もある。軍事的に緊張を緩めてはいけない中国・ロシア軍用機に対する対応は、日本とは違って第三国と同じように積極的警告通信など4段階までがすべてだった。

実際、最近韓国の領空を侵したのはロシア軍用機だった。ロシア空軍の早期警戒機「A-50」は2019年7月23日午前9時1分ごろ、独島領空を2回侵犯した。当時、韓国空軍の戦闘機「F-16」が機関砲で警告射撃をしながらロシア早期警戒機を領空の外側に追い出した。ロシア早期警戒機の領空侵犯はロシアの戦略爆撃機「Tu-95」と中国戦略爆撃機「H-6」の連合編隊がKADIZを我が物顔で行き来する過程で起きた。戦略爆撃機は核攻撃が可能だ。

追跡レーダー照射が引き起こしかねない外交・軍事的爆発性のために、2019年2月軍当局が「日航空機対応指針」を作った際、軍内部からは「日本と戦争をしようということか」という批判が多く出ていた。関連事情をよく知る匿名の政府消息筋は「『日航空機対応指針』は青瓦台(チョンワデ、旧大統領府)安保室が主導し、軍当局の原案よりも強硬に作った」と話す。

申源湜議員は「日本海上哨戒機を特定して、別途の指針で現場指揮官に軍事的対応まで委任したというのは非常に危険な政策」としながら「軍事的に日本を例外的に優待するのもいけないが、特に強硬な措置を講じるのも不適切だ」と指摘した。

国際法学者であるイ・キボム延世(ヨンセ)大学法学専門大学院教授は「国家が自衛権を行使できるのは当然だが、自衛権行使に先立ち外交的関係も考慮しなければならない」と述べた。

軍当局は日本軍用機に強く対応するように指示する指針を作ったが、実際の前線では対立状況を作らないように相互の動きを事前に知らせていた。国防部が申源湜議員室に報告した内容によると、韓日両国の軍用機が相手側軍艦側に飛行する場合、両側は積極的に情報を交換した。また、韓国軍艦の近隣に中国・ロシア軍艦が現れる場合、日本海上哨戒機が識別・採証のために低高度飛行をする前に、韓国側にこのことを事前に知らせた。

また別の政府消息筋は「韓国と日本の政治家が国内政治を意識して強硬基調を取る場合「が必要だという認識があった」と話した。一歩間違えれば韓日間の軍事衝突につながりかねないため、現場では「日航空機対応指針」は事実上有名無実だった。これに関連して国防部は「日航空機対応指針の破棄を検討中だと申源湜議員室が伝えた。


レイム
レーダー照射問題の騒動のさなかの2019年2月ころ、韓国側が「日本海上哨戒機に対して現場指揮官が追跡レーダーを照射するなど積極的に対応するよう指示をする指針」というものを作ったという話が出てきていたのね。


レイム
で、これが中国やロシアや北朝鮮に対してよりも強硬な指針で、韓国軍内からすら「日本と戦争をしようということか」と、この指針を作った文政権に対して批判的な意見が出ていたそうなのね。


マリサ
文政権は日本を仮想敵国扱いしていたってことだよな、これ。


レイム
で、対中、対北を考えた日米間の連携をする場合、この韓国の対日指針はかなり問題で

レーダー指針廃棄に意欲 韓国国防相
産経新聞 2022/8/29
https://www.sankei.com/article/20220829-Q6X4F4XOSBM3DLUFGDPEWZUOBM/

【ソウル=時吉達也】韓国海軍が文在寅ムン・ジェイン)前政権下の2019年、軍艦に接近する日本の自衛隊機に対し火器管制レーダーを照射する指針を作っていた問題で、韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防相は29日、「韓日関係とともに全体的に検討しなければならないのは確かだ」などと述べ、指針の廃棄に意欲を示した。国会の国防委員会で議員の質問に答えた。

韓国海軍は、日本が11月に相模湾で開催する「国際観艦式」への招待を受け、参加の可否を検討している。式典参加に先立ち、日韓当局間の障害を取り除く目的で指針廃棄を進めているのか野党議員に問われ、李氏は「別個の問題で関連しない」と説明した。野党側は自衛艦旗旭日旗が掲揚される式典への参加を問題視している。

観艦式への参加については「憂慮される部分を踏まえ、総合的に考慮して決める」と述べるにとどめた。

問題の指針は、自衛隊機が2回の警告に応じず接近を繰り返した場合にはレーダーを照射するとの内容。18年12月、韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射が行われ、経過をめぐる主張の食い違いから両国間の不信が増大していた時期に指針が作成されたことが、今月に入り判明していた。

レイム
防衛省は「この指針が撤廃されなければ連携などできない」という方針だったようで、それを受けて韓国側は、「韓日関係とともに全体的に検討しなければならないのは確かだ」と、この指針を撤廃する意思があると受け取れるコメントをしていたのね。


マリサ
ああ、今回の件はレーダー照射そのものが問題だったのではなくて、このあからさまに日本と敵対する「対日指針」が問題で、2023年6月4日のシンガポールでの会談で、この指針の撤廃が約束されるのを受けて、韓国側と「類似事案防止で一致」したとなったと。


レイム
それが違うのよ。


マリサ
は?


レイム
次を見てもらうと

韓日「哨戒機対立」4年半ぶりに縫合した
中央日報/中央日報日本語版2023.06.05 06:55
https://japanese.joins.com/JArticle/305138

韓日の国防相が3年半ぶりに会談を持ち、日本の哨戒機に向けた韓国海軍の追撃レーダー照射の有無をめぐる議論に対し再発防止策をまとめることで合意した。北朝鮮の脅威が拡大する状況で韓日の軍事共助が重要になっただけに両国間で事実関係をめぐる消耗的な論争は避けようとの趣旨とみられる。

韓国国防部が4日に明らかにしたところによると、国防部の李鍾燮(イ・ジョンソプ)長官と日本の浜田靖一防衛相はこの日シンガポールで行われた第20回アジア安全保障会議(シャングリラ対話)で会談を持ちこのように意見を集約した。李長官は会談後、「その(哨戒機)問題は再発防止策をまとめることに重点を置き、実務協議から始めて解決していくことにした」と明らかにした。

国防部関係者は記者らと会い、「2018年に韓日関係が冷え込んでから哨戒機議論の部分は国防分野で敏感な懸案になった。ここに進展がなければ全般的な国防協力にも制限があるだろうということに双方とも共感している」と話した。

哨戒機をめぐる問題は、2018年12月に東海(日本海)で遭難した北朝鮮漁船を捜索していた韓国海軍の駆逐艦が近くに飛来した海上自衛隊のP1哨戒機に向け射撃統制レーダーを照射したと日本側が主張して触発された。2019年11月に当時の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)長官はタイで開かれた拡大アセアン国防相会議で河野太郎防衛相と会い、「韓国艦艇が日本の哨戒機に追跡レーダーを照射したことはない」と話した。これに対し日本側は韓国軍がレーダーを照射したという立場を曲げなかった。

ただ国防部は日本の軍用機に積極的に対応するようにした海軍の特別対応指針が撤回されるという観測にはひとまず線を引いた。2019年2月に韓国軍当局は「日本軍用機対応指針」を海軍に下し、日本の軍用機が警告通信に応じず近くに飛来してくれば追跡レーダーを照射できるよう規定した。

国防部関係者は「われわれがある特定の措置を持っているか持っていないかに対しては話さない。撤回措置に対する検討はない」と話した。

李長官は3日、シャングリラ対話に参加したオースティン米国防長官、浜田防衛相と韓日米国防相会談を持ち、これに先立ち3カ国首脳が合意した北朝鮮ミサイル警報情報リアルタイム共有体系を年内に稼動することを確定した。

一方、今回のシャングリラ対話では韓中国防相会談も開かれた。国防部は「李長官が3日に中国の李尚福国防相と会談を持ち、北朝鮮の非核化と韓半島朝鮮半島)の平和・安定を実現するための中国の建設的な役割を求めた」と明らかにした。

レイム
韓国の国防部関係者が、会談翌日に「われわれがある特定の措置を持っているか持っていないかに対しては話さない。撤回措置に対する検討はない」と、指針の撤廃を否定してしまっているのよ。


マリサ
ちょっと待て、韓国側は「中国やロシアに対してよりも強硬な対日指針」をそのまま、日本との関係改善ができたとか言っているのか?


レイム
そう、だから最初の方で紹介した防衛省幹部の「前政権で起きたことに、いつまでもこだわるべきではない。二度と起きないようにすることが重要だ」が不可解なのよ。
こんな指針があって、今はよくても将来的に余計な不安要素を抱えたまま、何が関係改善なのかというね。


マリサ
つまり、文政権が作った無茶苦茶な指針がそのままのせいで、日韓は「いつ爆発するかわからない爆弾」を抱えたままという事か。



レイム
そういう事。


何も期待できない


レイム
それでね、日本政府がどういう方針なのかはよくわからないし、現状だけではなんとも判断しようがないけど、韓国社会の価値観的に今後問題が真っ当に解決されることが無いのだけははっきりしているのね。


マリサ
なんでだ?


レイム
以前も紹介した次の記事にあるように

子供の教育に見る、なぜ韓国人は道端にごみを捨て唾を吐くのか?
JBpress 2021.10.26
https://web.archive.org/web/20211027104133/https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67456?page=4

(一部抜粋)
自主的に責任を取ると馬鹿を見る韓国社会

 今までもそうだった。交通整理一つにしても誰も決まりを守らないので、ありとあらゆるところに監視カメラがついて、駐車違反、速度違反をすると罰金の振込用紙が証拠写真と共に送られてくる。

 周りが決まりを守らないから、自分だけ守るのは馬鹿馬鹿しいと考えている。自分が決まりを守らないのは自分の責任ではなく他人の責任だということだ。よって、国民の公共意識が上がることはなく、無責任な社会になっているゆえだ。

 韓国は自主的に責任を取ると馬鹿を見るので、半強制的に責任を取らされる社会のように見える。誰が何をどこまでやるべきなのか、社会の一員としての責任を親も学校も教育しないのだから問題解決策は生まれない。

 議院内閣制であれ、国民投票であれ、選ぶ国民のレベル以上の政治家は現れないだろう。来年の大統領選挙で誰が大統領になったとしても、現時点の世論を見ていると日韓関係に光が差し込むことは期待しない方がよさそうだ。

 韓国人は日韓両国の首脳が変わるたびに今後の日韓関係はどうなるかなどの議論を始めるが、変わらなければならないのは、この国の国民一人一人である。

レイム
韓国人は「ルールは守られるべき」という認識はあるのに、誰もルールを守らないのはなぜかという疑問について、「周りが決まりを守らないから、自分だけ守るのは馬鹿馬鹿しいと考えている。自分が決まりを守らないのは自分の責任ではなく他人の責任だということだ」「韓国は自主的に責任を取ると馬鹿を見るので、半強制的に責任を取らされる社会のように見える」と書いているのね。


マリサ
これどういうことだ?


レイム
要するに、「周りが誰もルールを守らないし責任も取らないのに、自分だけルールを守り責任を取れば損をするだけ」という考え方があるのよ。
そして次の記事を読むと

【寄稿】うそと不公平の蔓延を克服して先進国を目指せ
朝鮮日報 2015/08/16
http://web.archive.org/web/20150815231549/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/08/14/2015081401243.html

光復70年、「不信社会」乗り越え「共和社会」へ

日本による植民地支配からの解放、「光復」から70年を迎えた。苦難の歳月を経て、韓国は世界最貧国から経済大国に飛躍した。ダイナミックな民主主義も実現した。韓国独自の産業革命と民主革命の末、樹立から100年にも満たない大韓民国が「準先進国」に台頭したのだ。これは世界史でも類を見ないほどの大きな成果だ。

 だが、まだ道半ばであるのも事実だ。人々の生活に余裕はなく、未来も不透明だ。自殺率は経済協力開発機構OECD)加盟国のうち断トツの1位となっている。不満と不信が渦巻く韓国社会の一角では、国を地獄に例えた「ヘル(hell=地獄)朝鮮」という言葉まで登場した。

 こうした暗部を抱えているものの、全般的な統計指標は韓国が先進国の入り口に到達したことを示している。かつて私たちが「アメリカン・ドリーム」を夢見ていたように、多くの第三世界の労働者が「コリアン・ドリーム」への希望を胸に韓国に押し寄せているのが何よりの証拠だ。だが、韓国が先進国へ向かう道には大きな壁が立ちはだかる。北朝鮮問題、経済再生、福祉充実、政党刷新、公共・教育改革などの難題が山積しているなか、社会的な「信頼の不在」が致命的な障害物となっているのだ。

 OECDが9日に発表した報告書『一目で見る政府2015』は、韓国の素顔をあばき出した。司法制度に対する韓国人の信頼度は27%で、調査対象42カ国のうち39位と最下位レベルだった。司法への信頼度が韓国よりも低いのはコロンビア(26%)、チリ(19%)、ウクライナ(12%)の3カ国にすぎない。反政府組織と極右組織のテロが横行し、麻薬犯罪が絶えないコロンビアの国民の法に対する信頼度が、韓国と同水準だという事実に驚く。「総体的不信社会、韓国」の衝撃的な一面だ。

 司法制度が信頼されていない理由は明らかだ。法曹界の長年の悪習である前官礼遇(元高官などを退任後も厚遇すること)により、国民が「有銭無罪、無銭有罪」(金持ちは無罪、貧乏人は有罪)と疑っているためだ。法の公正性が揺らげば、公的制度に対する信頼は失墜する。OECDの報告書によると、韓国国民の10人に7人は政府を信頼していないという。

 光復70年に合わせてソウル大と朝鮮日報が実施した国民意識調査では、もっと救い難い結果が出た。大統領府(青瓦台)と検察、国税庁、政党に対する信頼度は悲惨なほど低い。これは、政府や法曹界をはじめとする公的機関が、強い権力に見合った責任と義務を果たしていないためだ。

http://web.archive.org/web/20150815231659/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/08/14/2015081401243_2.html

信頼の不在は、私たちの日常でも同様だ。うそをついて相手をだます詐欺や偽証などの発生率は、日本に比べ数十倍から数千倍も高い。他人や公的制度に対する信頼のない場所では、「皆が皆に対してオオカミ」になりやすい。不公正かつ不透明な社会の規則に対する疑心は、社会構成員たちの怒りと恨みを増幅させる。

 不信と不公正は共和社会にとっての最大の敵だ。自由な人々が一緒に暮らす共和社会は、決してむなしいユートピアではない。公正な社会の規則である法秩序と市民精神が広く成熟した現実社会こそ、共和社会に近いためだ。人々が自ら同意した法治主義で自由と正義を実践していく共同体が、すなわち共和社会なのだ。こうした意味の共和社会は、韓国の憲法第1条が規定する民主共和政を実現するためのベースでもある。そのため、重大な罪を犯した財閥オーナーに対する特恵同然の赦免は、民主共和国における法の信頼性を損なうだけでなく、社会の統合までも阻害する。

 共和社会に向かう道は遠く、険しい。だが、成熟した人々が自由で豊かな人生を送る光復100年の未来を目指すなら、一緒にその道を歩まねばならない。大法院(日本の最高裁判所に相当)が先ごろ、刑事事件において依頼人と弁護人が締結する成功報酬約定について「司法制度への信頼を損なう恐れがある」として無効だと判断したことは、共和社会に向かう大きな一歩だ。大きな権力や財力を持つ人ほど公正であろうとし、義務を果たそうとする風土でのみ、信頼は芽生える。信頼と公正性という社会的資本に比例して統合と寛容の指数が上昇し、経済成長が速まるというのは、揺るぎない経験則だ。信頼こそが人々の暮らしを豊かにし、国の格を引き上げる決定的なパワーなのだ。信頼が根付いていなければ先進国にもなれない。

 輝かしい光復100年という夢は、共和社会でのみ実現できる。共和社会こそ、私たちを未来に導く韓国の本当の夢なのだ。

尹平重(ユン・ピョンジュン)韓神大教授(政治哲学)

レイム
記事によると、韓国人の司法に対する信頼度はOECDの調査対象42カ国のうち39位と、非常に低いという結果が出たとしていて、その原因は司法判断が社会的地位やコネ、資産の高低によってコロコロ変わり、信用が無いからだとしているのね。


レイム
そのうえで、「信頼の不在は、私たちの日常でも同様だ。うそをついて相手をだます詐欺や偽証などの発生率は、日本に比べ数十倍から数千倍も高い。他人や公的制度に対する信頼のない場所では、「皆が皆に対してオオカミ」になりやすい。不公正かつ不透明な社会の規則に対する疑心は、社会構成員たちの怒りと恨みを増幅させる」と書いているのね。


マリサ
この情報を総合すると、韓国社会では「ルールを守ったり責任を取ったりすると一人負けするから、そんな事はしないほうが良い」という風潮があり、それは他者や制度に対する信頼が無く猜疑心が蔓延しているから、不正を行うハードルが低い事が原因にあるって事か。


レイム
そう。
で、これは韓国人の外交に対してもあてはまっていて、彼らは基本的に他者への「信頼」というものがないから、自分達の過ちを認めたり責任を取ったりしたら、それこそ「自分達だけ損をする」という考えが根底にあるのよ。
「他国も韓国と同じはず」だから。



マリサ
だから慰安婦問題や徴用工問題なんかの「文政権のやった事」は、「文政権のせい」として認める事が出来ても、「軍のやった事」としてのレーダー照射問題の過ちを認めてしまうと韓国全体の問題になるので、「韓国だけが損をする」と思い込んでいるから、決して過ちを認めることは無いと。


レイム
この件の場合、軍内部に現在の韓国与党「国民の力」とのつながりが強い人物がいるから、「内輪に責任が及ぶような事はできない」という要素もあるでしょうね。
以前から説明しているように、韓国は地縁や血縁や学閥の意識が非常に強い社会だから。

今回のまとめ

・レーダー照射問題を「手打ち」にするかのような発言が出てきた

・問題は文政権の行った「対日指針」

・韓国人は決して相手を信頼しない


マリサ
これ、要するに以前紹介していた「韓国人の信頼関係は本貫という小さなコミュニティーの中にしかなく、それ以外とは致命的な断絶がある」という事例とリンクしているよな。


レイム
そうなのよ。
だから日本側が「譲歩」や妥協をしたところで、彼らがそれを受けて「双方妥協して手打ちにしよう」なんてことになるわけがないのよ。


マリサ
ああそうか、信頼自体が存在していないから、そういう日本側の態度も「疑いの目で見る」わけか。


レイム
なので、今回の日本政府の対応は、「一般的な外交」としてなら無用な対立を回避し再度の信頼を構築するという意味の選択肢としてありだけど、対韓国で見たら「不可解」なのよ。


マリサ
じゃあどうすればいいんだ?


レイム
どんな形であれ、「以前のように韓国の態度を大目に見ることは無い」という意思表示をしたうえで「指針の撤廃」を第三者立ち合いの場で言質を取る事ね、それが結果的に「さらなる問題の発生」を予防する事にもつながるわけだし。
あとは、これを善意も敵意も向けずに無味乾燥に事務的な態度を徹底して粛々と行う事ね。


マリサ
なるほどな。


レイム
あと、詳しくは動画説明欄に過去動画のリンクを貼っておくので、そっちを参照して欲しいのだけど、彼らは「自分達は最初から存在する普遍的な正しさを選択している」と考えていると解説したわよね。


マリサ
ああ、以前から何度も説明しているな。


レイム
この「正しさ」を彼らは何と表現しているか、彼らの考え方を知る上で非常に重要なのだけど、彼らはこれをよく「人類普遍の正義」と呼ぶのよ。


マリサ
実態は「その時の感情的利益」でしかないんだよな?


レイム
そう、それを彼らは「人類普遍の正義」と呼んでいるの。
彼らがいかに「遠い」存在かをよく表しているでしょ。


レイム
そんなわけで今回の本編はここで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました


大口
おつかれ~


大口
ところで、前回の動画について少し補足があります。


大口
前回最初に紹介した「あらたにす」というページ、あそこで記事を書いているのは、マスコミの記者ではなく「記者志望の学生」です。


レイム
なら、「マスコミがそう言っている」というのとは違うのでは?


大口
そこが重要で、あそこを観察していると、記事内容に特定の傾向があるんです。


マリサ
特定の傾向ってなんだ?


大口
まあ要するに、「現役記者が気に入りそうな模範的な記事」しかないんです。


レイム
それってつまり…。


マリサ
記者志望の学生が「模範解答」で現役記者の覚えをよくして就職を有利にしようという、一種の就活サイトって事か。


大口
そういう事。
なので、あそこに掲載されている時点で、少なくとも読売と朝日と日経の記者が気に入る内容という意味で、「業界のスタンス」と言えるわけです。

マリサ
なるほど。


レイム
そんなわけで今回はここで終わるわ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~




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