日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】韓国と対話が成り立たない理由 part1/2


さて、本日は韓国独特の演繹法である「朝鮮論法」についてとなります。

本日の投稿動画

YouTube
https://youtu.be/GCYE7ak-jCk

元記事
韓国社会独特の思考方法
韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない?

関連動画

YouTube
https://youtu.be/UnCTeSO6_Y8


以下は動画のテキスト版になります。

日韓
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています

・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブロマガにあります

・毎週土曜日更新



レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は日韓問題なので私が解説していくわね。


マリサ
なあレイム、なんかパート1ってなってるが、これ2パートも必要な内容なのか?


レイム
これね、今回の件って論理学における「帰納法」と「演繹法」について説明しておかないと、色々とわけのわからないことになってしまうから、その分説明することが多くなってしまうのよ。


マリサ
なんか難しそうだな。


レイム
論理学とか難しそうに思えるけど、今回の件に関して言えば説明すればだれでもわかるくらい簡単よ。


マリサ
そうなのか?


レイム
そもそもそんなに難しかったらうp主が理解できないわよ。


マリサ
ああ、なるほどな。
うp主が説明できるレベルの内容ってことな。


レイム
そういう事。
それじゃあ本編へ行くわね。


演繹法帰納法


レイム
まず最初に、今回の内容はかつて存在したエンジョイコリア日韓翻訳掲示板、通称「エンコリ」において、多くの人によって行われた極めて重要な韓国的思考の「解析」がベースとなっているわ。


マリサ
というか、韓国的思考を解析?


レイム
そうよ。
エンコリの前身のNAVR日韓翻訳掲示板のころからなのだけど、あまりにも日本人とは異なる反応をする韓国人に対して、「なぜあんな反応なのか」という事を、情報を集めて検証し2ちゃんねるのハングル板などを通じて「解析」を行う動きがあったのよ。


マリサ
ああ、うp主もちょっとだけ関わっていたんだっけ?


レイム
そうみたいね。
それで、まず今回の件なのだけど、part1は基礎知識編となっていて、最初は基礎知識を知ってもらうための基本情報の紹介になるわ。


マリサ
それが「帰納法」と「演繹法」ってことか?


レイム
そうなるわね。
それでまず帰納法についてとなるのだけど、帰納法とは、要するに観測されたデータなどに基いて、個別的・特殊的な事例から一般的な法則性を導き出す行為、ようするに学問などでも行われている手法の事ね。


マリサ
なんだ、やっぱ難しそうだぞ?


レイム
そうでもないわよ。
例えば原子力発電所はどうやって電気を作っているかというと、ウランやプルトニウムなどを核分裂させて、そこから得られた熱エネルギーで水を温めて蒸気にし、その蒸気でタービンを回して電力を生み出しているわよね。


原子力発電のしくみ 日本原子力文化財団


マリサ
まあそうだな。


レイム
で、なぜそうなっているかというと、アインシュタインの質量保存の法則「E=mc²(E:エネルギー、m:質量、c:光の速度)」によって、ウランやプルトニウムの質量の一部が熱エネルギーに変換されているからなわけよね。


レイム
そしてこの質量保存の法則は、様々な研究や実験、検証によって導き出されているわけだけど、そのプロセスを「帰納法」というわけ。


マリサ
ああ、なるほど。
科学実験や研究で得られた結果から出される結論の事を帰納法というわけか。


レイム
それだけじゃなくて、様々なデータを総合して「普遍性」を導き出す思考全般が帰納法よ。
つまり、かつて多数の韓国ウォッチャーが韓国を「解析」したのも、もっといえばこの動画シリーズも、広い意味では帰納法に基いていると言えるわね。


レイム
平たく言えば「根拠を積み重ねて結論を出す行為」の事ね。


マリサ
なるほどな。
じゃあ演繹法ってのはなんだ?


レイム
さっきの説明の中にすでに演繹法があったわよ。


マリサ
は?


レイム
さっき私は質量保存の法則によって、質量の一部が熱エネルギーに変換されているから原子力発電ができていると説明したわよね。


マリサ
それは帰納法によって得られたアインシュタインの質量保存の法則があるからだろ?


レイム
私はその、質量保存の法則が「正しい」という帰納的な判断を前提にして原子力発電について説明しただけよ。


レイム
つまり演繹法というのは「前提が真であれば、結論も真となる」という、前提が正しいとするならば、その前提を元にした結論は、帰納法を経なくとも「正しい」となる、という思考プロセスね。


マリサ
帰納法によって得られた結論を元にして帰納法のプロセスを経ずに結論を導き出すのが演繹法か。


レイム
例えばウィキペディアでは

演繹
wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BC%94%E7%B9%B9

(一部抜粋)
以上のことを一般化した演繹の代表例として三段論法がある。 「人は必ず死ぬ」という大前提、「ソクラテスは人である」という小前提から「ソクラテスは必ず死ぬ」という結論を導き出す。この例のように二つの前提から結論を導き出す演繹を三段論法という。演繹においては前提が真であれば、結論も真となる。

ここで、「ソクラテス」の代わりに「私」を入れても正しい演繹となる。演繹による必然性とは前提には依存しておらず、前提を仮に認めるとすれば、必然的に結論が導かれるという形になってあらわれる。


レイム
「人は必ず死ぬ」という大前提を元に「ソクラテスも人である」という小前提から「ソクラテスは必ず死ぬ」という結論を導き出すという例が紹介されているわ。


マリサ
つまり、Aという前提が正しいと認めるならば、Bという結論を導き出せると。


レイム
そういう事。
帰納法ではA≠Bだけど、演繹法ではA=Bが成り立つともいえるわね。

帰納法
AはBであるという結論を出すために、多数の個別的・特殊的事例を集め検証し普遍性・法則性を証明しなければいけない。


演繹法
Aが正しいという前提に基いて、検証を経ずにBという結論を導き出せる。

マリサ
そうか、帰納法ではAからBという結論を導き出すために様々な研究や実験、検証が必要だけど、演繹法ではAは正しいという前提になっているから、AからそのままBという結論を導き出せるわけだな。


レイム
つまり演繹法とは、帰納法などによって導き出された結論を前提にすることによって、思考のショートカットをしているとも表現できるわね。


マリサ
この動画シリーズ的に言うと、動画全体としては記事などのソースを前提として解説しているから帰納法で、「詳細は過去動画で」としている部分が演繹法ってことか。


レイム
そうなるわね。


朝鮮論法


レイム
そしてやっとここからが今回の本編よ。


マリサ
レイム、私はこれからアラスカに鮭t


レイム
それで、さっきまでは帰納法演繹法について長々と説明したわけだけど、韓国社会で一般的な思考方法ってね、基本的には演繹法なのよ。


マリサ
レイム、相変わらず容赦ないな…。
というか、演繹法はさっきレイムもやっていたし、別に変な事でも特殊な事でもないのでは?


レイム
彼らの思考ロジックは厳密には一般的な演繹法と少し違うのよ。


マリサ
どういうことだ?


レイム
さっきの説明では、演繹法はもともと存在する帰納法に基く結論を「前提としている」わけだけど、彼らの「正しさ」ってちょっと特殊でしょ。


※動画説明欄に関連リンクがあります。


マリサ
たしか彼らは儒教朱子学や性理学の「理気二元論」に基いて、「この世の中には最初から絶対的な正しさが存在している」と考えるんだっけ?
…あ。


レイム
マリサ、察したみたいね。
彼らの演繹法では、「正しいという前提」にこの「普遍的正しさ」が組み込まれるのよ。
そしてさらに、この「正しさ」は「その時の感情的利益」とイコールの関係にあると説明したわよね。


マリサ
ああ、そういやそんなのもあったな。


レイム
このことを踏まえたうえで、2006年12月エンコリでyonakiさんという方が「朝鮮論法」というスレッドを立てたのね。


マリサ
朝鮮論法?


レイム
演繹法の前提となる「正しさ」が、理気二元論における「普遍的正しさ」となっている思考ロジックの事を彼はそうネーミングしたのよ。


レイム
そして彼は「主に半島在住者に見られるある論述傾向」としてこの図を提示したわ。




韓国式論法の解説
https://pinoccio.at.webry.info/200612/article_14.html


レイム
理気二元論の「普遍的正しさ」を「総論」として、これを演繹によって各論の補完をする、このため各論は総論の結論に合うような飛躍が許される、つまり根拠を積み重ねて結論を導き出すのではなく、「正しい結論」が最初から存在しており、その結論を補完する材料としての「根拠」が存在するという構造なわけ。


マリサ
ああそうか、本来は帰納法によって証明されたことを「正しさ」として演繹法が成り立つのだけど、彼らの場合にはその正しさの部分が私達とは全く別ベクトルなのか。


レイム
そう、なので一応「ロジック」は存在しているけど、私たちの思考プロセスとは思考の前提そのものが異なっているのよ。
なので彼らの思考の大前提を知らないと、「狂っている」ように見えるわけ。
そしてこの思考は更に






レイム
図解にあるように、彼らの「感情が許容できるライン」を許容限界線として、その内側を「真実域」外側を「妄言域」とし、総論を補完する各論が多ければ多いほど、(各論の正否に関わらず)総論の正しさの証明となるのね。


レイム
そして各論は総論の存在によって立証されており、もし許容限界線の外側に各論が出てきた場合、「妄言」として無視されるか、総論に都合の良いように再解釈されて許容限界線の内側に再定義されるの。


レイム
そしてさらに、各論の「多さ」が総論の正しさの証明になると同時に、総論自体が各論の正しさの証明となっており、個別の事例に反論をしても総論と各論が相互に補完し合って反論を否定してしまうのね。


マリサ
ちょっとまて、各論と総論が相互に正しさを補完し合うって、それ単なる循環論法では?


レイム
そうよ。
でも彼らにとっては「総論(普遍的真実)」は何があっても絶対に正しいはずなので、循環論法とは認識できないのよ。


マリサ
これじゃ会話が成り立たないわけだ…。


レイム
更にね、この「感情的許容限界線」の外に各論が出てきた場合、「再解釈」が行われて「真実域」に再定義されるのね。


マリサ
?????
どういうことだ?


レイム
具体例を見せた方がいいわね。
かつて「日韓歴史共同研究」というものがあって、日本と韓国で「同じ歴史観を共有しよう」という無茶な取り組みがあったのね。
そしてその取り組みは当然のように失敗におわって、「日本の韓国寄りの学者すら匙を投げる」という事態になったの。


マリサ
うわぁ…


レイム
で、その報告書の中に


日韓歴史研究報告書の要旨
四国新聞 2010/03/2
http://www.shikoku-np.co.jp/national/detailed_report/article.aspx?id=20100323000314

第2期日韓歴史共同研究の報告書要旨は次の通り。(委員以外の執筆者を含む)

 一、古代史

 【安羅倭臣館】

 ▽韓国側 任那日本府は「日本書紀」にあるが、倭の任那支配説は説得力を喪失。4~5世紀は存在していない。6世紀にはあったが、当時の用語でもない。伽耶(かや)(任那)の一部だった安羅が倭人官僚を迎え入れた外務官署だ。間違った先入観を呼び起こすので「安羅倭臣館」という用語が適当だ。官僚は安羅にいた倭人で臣下だった。(金泰植・弘益大教授)

 ▽日本側 日本書紀は「在安羅諸倭臣」とも表現。任那日本府を使わない方が良いというのは同じだ。ただ、安羅にいる倭人が自立した活動をしていた場所で、安羅に隷属していなかった。(森公章東洋大教授)

 二、中近世史

 【文禄・慶長の役

 ▽韓国側 日本が明に挑戦し、北東アジアの覇権交代を目指した歴史的事件。長い間、朝鮮戦争などの影響で「国難克服史観」が反映されていたが、1990年代以降の冷戦終結グローバル化により、より大きな枠で解釈しようという歴史認識が現れた。東アジアで発生した国際戦争との観点に立った研究が本格化している。(盧永九・韓国国防大大学院副教授)

 【元寇

 ▽韓国側 元寇は、韓国では最初の海外派兵だとされる。日本は大陸からの野蛮な侵略とみなし、日本人が一致団結して撃退したという教育をしている。日韓両国とも自国史的立場という高い壁を克服していない。(李在範・京畿大副教授)

 三、近現代史

 【領土問題】

 ▽韓国側 日韓間で論争の独島(日本の竹島)のみならず、日本はロシアと北方領土、中国および台湾とは尖閣諸島をめぐり領土紛争の当事国だ。敗戦国日本の戦後処理は、日本固有の領土と帝国主義日本が侵奪した領土との区分が度外視された。米国は極度に寛大で、非懲罰的な態度を取った。日本人の戦争責任に対する無知は、米国政策の影響が大きく、日本の「歴史的記憶喪失」の一助となった。ポツダム宣言受諾を強調したのは、戦後日本の歴史的記憶喪失治癒に目的がある。(李碩祐・仁荷大大学院副教授)

 ▽日本側 根幹をなす用語や議論の背景説明が不足している。歴史的記憶喪失とは何を指すのか。日本が無条件降伏したポツダム宣言を引用し、何の目的でくどくど論じるのか。およそ理解できない。外交史的蓄積が不十分だ。(大西裕・神戸大大学院教授)

 【動員】

 ▽韓国側 1920年代初めから日本は朝鮮人の代表的な出稼ぎ地。30年代は「渡日減少方針」で渡航許可は得にくく、朝鮮人の一部は「割り当て募集」を許可獲得の機会と考えた。募集で集められた朝鮮人は日本の炭坑や南洋諸島、サハリンにも送られた。これらは国家権力の強制だった。(鄭恵瓊・「強制動員真相究明委員会」調査2課長)

 戦時期の日本本土居住朝鮮人は、自発的な「移住」と、強制動員の2形態があった。第1次大戦発生以降、移住者は日本経済の発展で際立ち始めた。縁故を頼って主に京都、大阪、神戸を含む関西地方に職を得た。36年末には約70万人となり、底辺の下層労働市場を支えた。だが、高い閉鎖性と移動性、独自のネットワークのため、本格的な動員は難しく、徴用は期待した効果が上がらなかった。日本も治安維持に重点を置いた。既存の研究は自発的移住と強制動員の区分がなおざりで、強制動員の究明に集中していた。(河棕文・韓神大教授)

 【強制連行】

 ▽韓国側 朝鮮人の動員については戦時労務動員、強制連行などさまざまな用語が使われる。これは労働だけでなく、軍や慰安婦なども含む。朝鮮総督府が大衆の抵抗を緩和しながら高度な方法で行った。学問的議論を深めるべきだ。(鄭氏)

 ▽日本側 戦時期の植民地統治に周到な計画や一貫した政策体系などなかった。(有馬学・九州大名誉教授)

 【日本語教育

 ▽日本側 朝鮮人児童と日本人教師も一生懸命学び教えていた。近代的知識、技術を得るための道具として認識されていた。(山田寛人・広島大非常勤講師)

 ▽韓国側 強制的構造が存在した。我田引水の解釈だ。(柳承烈・江原大教授)

 【日清戦争

 ▽日本側 日清戦争で日本が清に勝利して下関条約が結ばれた。この結果、朝鮮は名実ともに清から独立した。(原田環・県立広島大教授)

 ▽韓国側 下関条約は朝鮮を排除したまま締結された。日本が清から朝鮮を救援し、独立国として出発させたとの論理は、日本の侵略意志を塗り隠している。(朱鎮五・祥明大教授)

 【大衆文化】

 ▽韓国側 韓国は98年に制限していた日本文化流入を解禁したが、教科書、慰安婦靖国などの問題が両国関係を悪化させ、日本の好感度は改善されていない。(李盛煥・啓明大教授)

 四、教科書

 【委員あいさつ】

 日韓関係の基礎をつくるのは、われわれの使命でもあった。ただし何でも解決できるわけでもないことも直視すべきだ。

 【教科書の理念】

 ▽韓国側 日本の教科書に近年、慰安婦の記述が減ったのは、日本政治と社会の保守化に関係がある。「韓国側は工場などに動員された『(女子)挺身隊』と混同している」と日本側は指摘するが、挺身隊動員に対する恐怖の糾明はしたのか。「従軍慰安婦」という用語は、どのような実証的資料に基づくのか。自発性の意味を含む「従軍」という言葉は使用をやめるべきだ。(鄭鎮星・ソウル大教授)

 【研究継続】

 ▽日本側 教科書検定制度における日本国内の多様な議論に目配りしていない。共同研究は不毛だった。歴史研究への姿勢が日韓では違いすぎる。(山室建徳・帝京大准教授)

 一方の歴史観のみを他方に押しつければ無用な紛争を引き起こす結果をもたらす。(木村幹・神戸大大学院教授)

 ▽韓国側 歴史認識を接近させなければ両国の未来を平和的につくっていけない。問題を根源から議論する必要がある。(金度亨・延世大教授)

 【教科書制度】

 ▽日本側 教科書は子どもに特定のイデオロギーをたたき込む手段ではない。共有する通念を次世代に伝達する手段として作成することが急務だ。(山室氏)

 韓国の「反日教育」は本来、日本のかつての帝国主義思想への「防日」が目的だった。(井手弘人・長崎大准教授)

 ▽韓国側 「防日」から「反日」へ移り変わったという論旨は、韓国を理解しようとする真摯な努力の一環だ。しかし、韓国で反日教育が行われてきたという不当な前提がある。(辛珠柏・延世大教授)

 教科書検定は、韓国では基準が細かく定められているが、内容については執筆者の自律性が認められ、編さん方法の改善を重視する。日本では基準は簡略化されているが、学習指導要領などの形を通して事実上国家が内容の統制を図っている。(李讃煕・韓国教育開発院碩座研究委員)

 【教科書の記述内容】

 ▽日本側 文禄・慶長の役について、最近の日本の教科書は平板なトーンで歴史的事実を記述。韓国も、以前は民族の優越性を強調する傾向があったが、今は比較的冷静な記述となっている。それぞれの立場から脱却した視点や、新たな呼称が必要だ。(太田秀春・鹿児島国際大准教授)

 韓国は日本の憲法9条、天皇や首相が謝罪と反省に努力した事実を記述してほしい。双方は「隣国の現代史」の教科書を作るべきだ。(重村智計早大教授)

 韓国の教科書が朝鮮民族の始祖とされる檀君の神話をそのまま認めるような記述をしているのは、資料考証に基づく結論なのか疑問だ。(井上直樹京都府立大准教授)

 ▽韓国側 日本の学界が豊臣秀吉を評価するほど、韓国が侵略への警戒心を抱くのは自然だ。戦乱の記憶は生々しく鮮明な傷跡として残っている。正当化する口実を学問的に批判できず、日本の教科書に記しているのは問題だ。戦争責任の重みを認識できない。(玄明☆(吉を横に二つ並べる)・京畿高校教諭)

 日本では近代史を強国に成長する華やかな歴史として記す一方、朝鮮半島や中国大陸を侵略し、多くの人々に被害を与えたことの記述は消極的だ。(金度亨氏)

 日本の教科書の韓国についての記述の改善は97年版が頂点で、その後悪化。中心には右翼の政治勢力と「新しい歴史教科書をつくる会」がある。(辛珠柏氏)

 日本の教科書で渡来人は、古代王権に包摂された存在として機能的な側面が強調された。日本民族の主要構成員であり、古代国家を建設した開拓者との観点が必要だ。(延敏洙・東北亜歴史財団研究委員)

レイム
任那日本府」の解釈に関して、韓国側は「倭の任那支配は間違いであり、伽耶(かや)の一部だった安羅(あら)が倭人官僚を迎え入れた外務官署だ」として、倭人朝鮮半島の国家に服属していた証拠だと主張したのね。


レイム
それに対して日本側は「安羅にいる倭人が自立した活動をしていた場所で、安羅に隷属していなかった。」として、そのうえで「当時まだ日本という国号ではなかったので、日本府という呼称は使うべきではない」という主張をしたのね。


マリサ
要するに、当時朝鮮半島にいた「倭人」は朝鮮半島国家の支配下にあったか、それとも独立した存在であったかが対立点だったんだな。


レイム
そう、そのうえで日本側はさっきも説明したようにで「当時まだ日本という国号ではなかったので、日本府という呼称は使うべきではない」と言っていたんだけど、次にこの記事を見てほしいのね。

日本教科書、また歴史わい曲 「新羅が日本に朝貢?」=韓国・東北アジア歴史財団
中央日報/中央日報日本語版2016.05.09 18:04
https://japanese.joins.com/JArticle/215456

韓日間の歴史問題が好転する兆しが見られない中、日本の中学校教科書からわい曲された内容が新しく見つかり論争が予想されている。

9日、東北アジア歴史財団は「2015年に検定を通過した日本の中学校歴史教科書から『新羅が日本に朝貢を捧げていた』などわい曲された内容が見つかった」と明らかにした。これは高麗(コリョ)大東アジア文化交流研究所のソ・ボギョン研究教授の論文『日本中学校歴史教科書の古代韓日関係技術に対する分析』を通じて明らかになった内容だ。

日本の自由社教科書は2011年版で「562年、ついに任那(日本が加耶地域を指す言葉)は新羅に滅ぼされ、大和(当時の日本政権)朝廷は朝鮮で影響力を失った」と記述していた。

しかし、2015年版には「任那が滅亡すると新羅はこの問題に日本が介入することを避ける為、日本に任那の産物を送り友好的な姿勢を取った」という内容を付け加えた。追加された内容は「新羅任那の産物を日本に貢納した」と解釈できるというのがソ教授の説明だ。これは日本の学界でも廃棄されたも同様の「任那日本府説」〔日本が加耶地域に機関を置いて韓半島朝鮮半島)南部を支配したという説〕を再び掘り返したものだ。

ソ教授は「これは加耶に対する倭王権の支配論理をそのまま表わしたもの」としながら「自由社の記述は『任那日本府説』を表面に出すことによって既存の韓日関係史研究とは深刻に逆行している」と批判した。

その他にも「韓半島」を「朝鮮半島」と表現したり加耶に対しては「加耶」と「任那」を混同して記述したりするなど8種類の教科書すべてで不十分なところが見つかった。また、育鵬社教科書は「広開土大王陵碑」の「辛卯年條」を引用して「『倭が朝鮮半島に出兵して百済新羅を服属させた』と書かれている」と叙述した。

辛卯年條は碑石の文字に傷があり、主語と術語の関係が不明で碑文のうちで最も論争の余地が大きい内容だ。

ソ教授は「古代日本が韓半島を征服したというのは4~6世紀の韓日関係や韓日関係に関する既存の研究史を無視した叙述」と指摘した。該当の論文は北東アジア歴史財団が発行する学術誌「東北アジア歴史論叢」最新号に掲載されている。

レイム
2015年、日本の教科書に「任那は倭の影響下だった」という趣旨の事が書かれると、韓国の学者が「これは日本の学界でも廃棄されたも同様の「任那日本府説」〔日本が加耶地域に機関を置いて韓半島朝鮮半島)南部を支配したという説〕を再び掘り返したものだ」と言い出したのよ。


マリサ
ちょっと待て、日本側は「任那日本府説」を否定したんじゃなくて、「日本府という呼称を変えるべき」と提案しただけだよな?


レイム
そうよ。
この事例の場合の彼らの「総論」は「古代新羅百済は日本を支配していた」というもので、これは彼らの中で絶対的に正しいのよ、そして「朝鮮半島に朝鮮国家の影響下に無い倭人の支配地域があった」という「各論」は「許容限界線」の外の妄言なの。


レイム
そのうえ更に日本側が「古代朝鮮半島には倭の支配地域があった」という事を教科書に入れてきたので、日韓歴史研究の日本側参加者の主張を「許容限界線の内側」に組み込むために再解釈して、「日本府の呼称を変えるべき」という主張を「日本府は存在しなかった」として、韓国側の正しさの「根拠」にしてしまったというわけ。


マリサ
いや、それ単なる捏造では?


レイム
私たちの思考ロジックではね。
でも彼らの特殊な演繹法に基く思考では、「絶対的正しさ」はどんなことがあっても不変だから、根拠は常に結論に沿っていないといけないのよ。


マリサ
うーむ、対話不能になるわけだ…。

今回のまとめ

・根拠を積み重ねて結論を出す帰納法と、帰納法に基く結果等を「正しさ」として結論を出す演繹法が存在する。
・韓国の場合には、演繹法の前提となる「正しさ」が帰納法ではなく理気二元論に基く「普遍的正しさ」となっている。


レイム
今回の説明である程度わかるでしょうけど、彼らには彼らのロジックが存在していて、全くの無秩序でも本能的に動いているだけというわけでもないのよ。


マリサ
まあ確かに、基本的には「帰納法」に基く思考だしな。
その前提が「その時の感情的利益」というだけで。


レイム
そしてこれがわかれば、ある程度彼らの思考が「読める」ようになるから、一見無秩序に見えても私達とは異なる「秩序」が存在している事がわかるわ。


マリサ
「情動的で予想外の反応をしてくる相手」というわけではないって事か。


レイム
そういうこと。
それじゃあ今回の基本情報編はここで終わるわ。
次回は時事問題を絡めた「実例編」になるから、そっちもよろしくね。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


大口
今回は前後編の前編なのでおまけはないよ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~




お知らせ。
引用について
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