さて、本日は一連の慰安婦裁判に関連し、韓国政府がとっている不可解な反応について書いていきます。
初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。
ブログ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)
注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています
・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです
・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらどう思うか」という客観性を常に持ちましょう
・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
一連の慰安婦裁判において、判決が実行され日本政府の資産が差し押さえられれば、深刻な国際法違反の状態となり、日韓関係が破綻する恐れがあるにも関わらず、韓国政府は曖昧な態度という、不可解な状況となっている。
これに関連し、数年前の正義記憶連帯関連の寄付金不正問題をきっかけとして、韓国内で慰安婦の証言や韓国側の主張の矛盾点などが改めて取り沙汰され、比較的規模の大きいデモなども行われ、韓国が変わるきっかけと期待する声もあったが、現在その動きは縮小し続けている。
こうした背景には、現在の韓国において慰安婦「李容洙」の発言力が大きくなりすぎ、最早彼女の言葉を否定したり拒否できる韓国人が殆どいなくなってきているうえに、組織としての慰安婦団体もこれを利用し力を回復しつつあるため、最早韓国では慰安婦問題に異論を挟むことのできない状況になりつつあることが関係している。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。
以下から本文
1:韓国政府の不可解な態度
まずはこちらの記事から
慰安婦訴訟で日本政府に賠償命令 韓国外交部「15年の合意尊重」
聯合ニュース 2023.11.24
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20231124001600882
【ソウル
聯合ニュース】日本政府に旧日本軍の
慰安婦被害者らへの賠償を命じた韓国高裁の判決に日本が強く反発していることについて、韓国の外交部当局者は24日、「判決の詳細を把握しているところ」だとして、「2015年の(韓日の)
慰安婦合意を両国の公式合意として尊重している」と述べた。外交的合意の枠組み内でこの問題を取り扱う姿勢を示したものとみられる。
ソウル高裁は23日、慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんや遺族ら計16人が日本政府を相手取り損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、原告の訴えを却下した一審判決を取り消し、日本政府に対して原告側の請求全額(1人当たり2億ウォン=約2300万円)の支払いと訴訟費用の負担を命じた。判決を受け、日本政府は尹徳敏(ユン・ドクミン)駐日韓国大使を呼んで抗議したほか、上川陽子外相が「国際法違反の状態を是正するために適切な措置を講ずることを強く求める」とする談話を発表した。
ただ、日本メディアは今回の判決について、韓国政府が今年3月に徴用問題の解決策を発表してから急速に改善している両国関係に与える影響は限定的との見方を示している。
ご存じの人も多いでしょうが、先日韓国の高裁が一審判決を取り下げ、日本政府に賠償金と訴訟費用の負担を命じる判決を出しました。
これに対し、日本政府は駐日大使を呼んで抗議、また外相が公式に「適切な措置」を求める談話を発表するという事態となり、記事では「両国関係に与える影響は限定的」とはしていますが、状況が悪い方向へと向かっているのは間違いないです。
韓国政府が何かしらこの事態に対するフォローをしなければ、韓国内の日本政府資産が差し押さえされるという、新たな国際法違反の状況が生まれるわけですが、それを踏まえて次の記事を読むと
韓日外相 慰安婦訴訟判決巡り議論=朴氏「尊厳回復へ努力を」
聯合ニュース 2023.11.2
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20231126000500882
【釜山
聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は26日午前、韓中日外相会談のため来韓した日本の
上川陽子外相と釜山市内のホテルで1時間半近く会談した。両氏は23日に韓国の高裁が日本政府に対し旧日本軍の
慰安婦被害者らへの損害賠償を命じた判決など両国間の懸案について話し合った。
日本政府は、原告の訴えを却下した一審判決を破棄して賠償を命じた同判決について激しく反発。韓国政府に対し国際法違反の是正のため措置を取るよう求めている。この日の会談でも上川氏は朴氏に日本政府の立場を改めて伝達。これに対し朴氏は「2015年の(韓日の)慰安婦合意を両国の公式合意として尊重している」と政府のスタンスを改めて表明した。
韓国外交部の当局者は会談での朴氏の発言について、「(慰安婦合意文にある)被害者たちの名誉と尊厳の回復のために両国が努力しなければならず、このような(状況の)なか韓日が建設的かつ未来志向的な関係を今後も模索するため努力しなければならないという趣旨で述べた」と説明した。
韓日政府による15年末の慰安婦合意には、日本政府による謝罪や10億円の拠出のほか両国が協力して被害者の名誉と尊厳を回復するための事業を行うとの条件が含まれており、慰安婦問題を最終的かつ不可逆的に解決したとした。
日本側は1965年の韓日請求権協定や同合意で慰安婦問題は解決しており、今回の高裁判断はこれに反する国際法違反と主張している。
同当局者は「被害者が損害賠償を受ける法的権利がないと考えるのか」と報道陣の問いに明確に答えなかった。まだ今回の判決文が一般公開されていないなか、法的な論点に対する具体的な言及を避けたと受け止められる。
また両外相はこの日の会談で韓日、韓米日による先端技術分野での協力、韓日領事当局の協力などを深めることで一致。国連など多国間外交の舞台で両国が一致した対応を取れるよう引き続き意思疎通することも確認した。約4年間開催されていない韓日中首脳会談の早期開催実現でも意見が一致した。
この日の会談は1時間の予定だったが、約30分超過した。両外相が韓日協力に関する評価や今後の方向性について詳細に語ったため予定の時間をオーバーしたという。
この件に対する韓国政府の反応は「2015年の(韓日の)慰安婦合意を両国の公式合意として尊重している」、「(慰安婦合意文にある)被害者たちの名誉と尊厳の回復のために両国が努力しなければならず、このような(状況の)なか韓日が建設的かつ未来志向的な関係を今後も模索するため努力しなければならないという趣旨で述べた」というものでした。
事態の重さに対して非常に反応が薄いうえに、問題に対処する意思があるのかどうかすら曖昧な、まるで他人事のような反応をしているのです。
「慰安婦合意」や「日韓請求権協定」は、「努力」や「尊重」ではなく、韓国政府が「守るべきもの」であるにもかかわらずです。
約束の概念が希薄な社会とはいえ、これまでの尹政権の対応とはかけ離れたかなり不可解な態度です。
問題を解決する意思自体が見られないのです。
2:逆行し始める
また、2020年に正義記憶連帯(元挺対協)の寄付金不正が暴露されて以来、韓国内では慰安婦問題に対する疑問を投げかける人々が増え始め、
今度は少女像前「集会申告」で対立…保守・進歩の激戦場になった水曜集会
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.03 17:32
https://japanese.joins.com/JArticle/266645
日本軍性
奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)が28年にわたり水曜集会を開いてきた旧
日本大使館前の
慰安婦少女像前で保守団体が集会申告を先取りし対立の様相が高まっている。
正義連は3日正午、ソウルの旧日本大使館前で日本軍慰安婦問題解決に向けた1442回目の定期水曜集会を開催した。
この日の水曜集会会場には近くで集会開催を申告した自由連帯、自由大韓護国団、反日銅像真実糾明共同対策委員会の3つの保守団体も集まった。彼らは「尹美香(ユン・ミヒャン)辞退」「正義連解散」のプラカードを掲げてスローガンを叫びデモを行った。
水曜集会30分前から保守団体と市民がラッパを吹いて対立状況が広がり、水曜集会進行中にも保守団体が大音量で音楽をかけ発言がほとんど聞こえないほどだった。
これに先立ち自由連帯は24日から1カ月間にたり毎週水曜日に「平和の少女像」前での集会申告を先に行っていると明らかにした。これにより正義連は「少女像前」での集会を始めてから28年で場所を奪われることになった。
正義連側は「自由連帯は場所を先取りするためアルバイトまで雇って鍾路警察署前で毎日夜を明かすと聞いた。正義連としてはそこまではできない状況」と説明した。続けて「少女像前の場所を守ることができず、少女像と織姫と彦星のように遠く離れても水曜集会は続くだろう」と強調した。
警察関係者によると、集会申告は「許可制」ではなく「申告制」のため、予定日2日前から1カ月前まで申告すればだれでも集会を開ける。警察は「(正義連ではない)別の団体が申告を先にしているが、両団体の集会日時と場所が重なる場合には、集会及びデモに関する法律に基づき場所の分割などを通じて摩擦を防止する方法を検討する」と明らかにした。
一方、こうした知らせに接した日本軍「慰安婦」問題を解決するための全国大学生団体の平和ナビネットワークは先月30日から1日まで24時間にわたり鍾路警察署前で「水曜集会守護24時間大学生行動」を行った。
彼らは座り込みで自由連帯に向け「水曜集会を妨げるということは日本軍性的奴隷制の解決を妨げることであり、30年間水曜集会で日本軍性的奴隷制問題解決に向け声を上げてきたおばあさんたちの声を妨げること」と批判した。
自由連帯のイ・ヒボム代表は「少女像前で引き続き集会申告をしている。24日からは毎週水曜日に自由連帯がその場所で集会を実施する計画」と伝えた。
場所を分割する予定という鍾路警察署の方針に対しては「分割をしようがしまいがとにかく順番が先なのは自由連帯なので気にしていない。尹美香が反省して正義連問題が是正されるまで最後まで戦うだろう」と強調した。
外交関係に関するウィーン条約(第22条2項)違反の状況のまま、日本大使館前で毎週開催されていた正義記憶連帯主催の「水曜集会」が、自由連帯、自由大韓護国団、反日銅像真実糾明共同対策委員会という、いわゆる便宜上の「保守系」団体によって妨害されるようになり、記事にもあるようにこれら団体が正義記憶連帯よりも先に「集会」の申請を警察に行い、水曜集会を慰安婦像前でできなくさせるという状況になっていました。
また次の記事にあるように
「慰安婦証言」はなぜ二転三転? 「慰安婦は売春婦の一種」発言で訴追された韓国人元教授が検証
デイリー新潮 2022年06月07日
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06070559/?all=1
慰安婦たちの初期の証言から浮き上がるのは、貧困によって売られたという哀れな姿である。しかし時を経るにつれて、誰もが「日本軍に強制連行された」と主張するようになっていった。その背後には、彼女たちを政治利用しようとした日韓左派勢力の連携があった。【柳 錫春/元
延世大学教授】
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李容洙及び金学順の二人は挺対協(韓国挺身隊問題対策協議会)が主導した慰安婦運動を象徴する人物である。『赤い水曜日』の著者である金柄憲は、彼らが1990年代初めから今日まであらゆるメディアで証言した記録を一つ一つ追跡し、証言の変化を分析した。
2007年2月の米議会で李容洙は「軍人に連れ去られた」と証言したが、その15年前の1992年8月のKBSの生放送では「革靴とワンピースに魅了されてついて行った」と証言していた。
米議会での映像は仕切りに隠れているが、その音声は、証言の主が李容洙であることを明確に確認できる。
KBSでの証言は、1993年に挺対協が出版した『強制連行された朝鮮人軍慰安婦たち「証言集I」』の124頁にある記録とも正確に一致している。強制ではなく業者の誘惑に負けたことを、そこでも明確に証言しているのだ。
「赤いワンピースと革靴が見えた。それをもらって、子供の気持ちがどれほど嬉しかったか分からない。それでつい他のことも考えず、すぐについて行くことになった」
では、どちらの証言が事実なのか。現在も進行中である、筆者の刑事裁判1審でも、この問題が議論になった。
常識に基づかない証言
2021年3月12日に行われた2回目の公判だった。検察側証人として出廷した韓敬姫・正義記憶連帯(旧・挺対協)事務総長の発言に対して、被告人である筆者が裁判長の許諾を得て、「公権力によって強制的に連行された事例を一人だけでも具体的に挙げてほしい」と言うと、韓敬姫は質問に対する返事を避けた。その代わり韓は、「強制連行された」という表現の意味は必ずしも「公権力が物理的に強制連行したことに限定して狭く解釈する必要はない」と述べた。さらに日本帝国主義の下で軍慰安所に行った場合は、すべて「広い意味の構造的強制」と見るべきだと法廷で語った。
韓の証言は、明らかに普遍的な常識に基づいた判断ではない。一般の人々が考える「公権力による強制連行」は、李容洙の「2007年米議会証言」のような状況でなければならない。韓の「広い意味の構造的強制」という抽象的概念は、今日の韓国、いや、全世界で売春に入る女性が皆同じように経験する「貧困」という構造的条件を指摘する言葉に過ぎない。
https://www.dailyshincho.jp/article/2022/06070559/?all=1&page=2
別の証言
李容洙の場合と似たような証言の変化は、金学順の場合にも追跡できる。李容洙の証言が収録された『強制連行された朝鮮人軍慰安婦たち』34頁および35頁には金学順の次のような証言がある。(「“”」は筆者の強調)
〈“私が14歳になった年、母は再婚した”。母と私の二人だけで暮らしていたが、お父さんという人と一緒に暮らしているから、よほど不便なことではなかった。父親という声も出ず、その前にあまり出なかった。母にも愛想が尽き反抗したりするから母とも仲が悪くなった”。
“母は私をキーセン(妓生=朝鮮の芸妓)を育てる家に養女として送った”。その時、私の年齢は15歳だった。母と一緒にその家に行って歌を歌って合格した。そして、“母が里親から40ウォンをもらって数年契約で私をその家に住まわせたことを覚えている”。
……その家には私より先に来た養女がもう一人いた。そのお姉さんと私は、平壌キーセン見番(けんばん)に一緒に通った。見番は2階建てで、門に大きな看板もあり、生徒も300人もいた。私は2年ほど見番に通いながら、踊りやパンソリ(歌)、時調(詩)などを熱心に学んだ。
見番で卒業証をもらうと正式なキーセンになって営業することができる。“19歳でやっと館からキーセン許可を与えられるが、17歳で卒業したので、卒業しても営業ができなかった”。それで養父は私を連れてあちこちを追いかけながら許可をもらおうと努力した。私は年齢より体が成熟しており、養父は年齢をごまかしたが、館では年齢が17歳なので駄目だと言った。
国内で私たちを連れて営業できなかった養父は、「中国に行けばお金を稼ぐことができるだろう」と話した。それで里親の家で一緒にキーセン授業を受けていた“姉と私は養父について中国に行くことになった”。1941年の17歳のときだった。養父は中国に発つ前に母に連絡を取り、中国に行くことを許された。出発する日、“母は黄色いセーターを買って平壌駅まで出てきて見送ってくれた”〉
証言が変化した決定的証拠
この証言もまた、金学順が貧困の犠牲者として売春に入る過程を赤裸々に見せてくれるだけで、日本の公権力の強制連行に関する証言はどこにもない。金柄憲も、この二人の慰安婦の初期証言は、彼らが「貧困の犠牲者」という事実を明らかにしただけだと指摘する。
しかし、時間が経過し、彼女らの証言は次第に「日本軍によって強制的に連行された被害者」に化ける。
このように証言が変化した決定的証拠は、挺対協が出版した別の本でも確認できる。挺対協を率い、現在は国会議員として活動している尹美香が2016年に出版した『25年間の水曜日』に登場する記述だ。
同書の48頁には李容洙、138頁には金学順に関する記述がそれぞれ登場する。これらによると、李容洙は服と靴に魅了されてついて行ったのではなく、「夜寝ている時に強制的に日本軍に連行」され、金学順は母親に売られて養父が中国に連れて行ったのではなく、「拉致されて日本軍に連行された」。
元慰安婦らの証言が歴史的事実と合致するかという問題は、筆者の刑事裁判で最も重要な争点の一つだ。なぜなら、検察が筆者を起訴した理由は、講義室で学生たちを相手に「虚偽事実」を流布し、「元慰安婦たちの名誉を毀損」したという点にあるからだ。この争点に対して裁判所はどのような判断を下すのだろうか。
(後半も興味深い内容が書かれていますが、本題と関係ないので省略)
参考記事
李容洙証言の矛盾
延世大元教授の柳錫春氏のように、慰安婦とされる人物の証言の虚偽を指摘する人々も、公の場で発言するようになってきました。
ちなみに、柳錫春氏の語っている慰安婦と妓生の実像に関しては、過去動画で触れた京都大学による妓生と「蝎甫(カルボ)」の実態とも符合します。
関連記事
【ゆっくり解説】朝日新聞の慰安婦報道検証 part1/2
https://oogchib.hateblo.jp/entry/2022/07/17/123042
【ゆっくり解説】朝日新聞の慰安婦報道検証 part2/2
https://oogchib.hateblo.jp/entry/2022/07/24/015732
また2019年には李栄薫氏らによる「反日種族主義」という、韓国の歴史観に疑問符を投げかける本も出版されており、この2019年から2020年頃は、当時韓国野党だった「国民の力」の支持者に20代男性が増えてきていた事もあり、韓国の変化に期待する声も日本から出ていました。
反日種族主義 日韓危機の根源 単行本(ソフトカバー) – 2019/11/14
https://www.amazon.co.jp/dp/4163911588
また次の記事にあるように
【時論】慰安婦和解・癒やし財団を復旧させるべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.10 09:04
https://japanese.joins.com/JArticle/294174
安倍晋三元首相銃撃のニュースに接した時、「2015年韓日
慰安婦合意」が思い浮かんだ。1991年8月11日に
朝日新聞が
慰安婦問題を初めて提起して以降、韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)など韓国の
慰安婦活動家が粘り強く要求してきた日本の国家責任を安倍首相時代に日本が受け入れたからだ。それ以前まで日本は1965年の韓日請求権協定でこの問題がすでに
終結したと主張していた。
当時、安倍首相は中国の戦略的脅威を予想し、韓国と日本を中心に大きな枠組みの安全保障協力体を構想した。慰安婦問題などが作用して朴槿恵(パク・クネ)大統領の韓国政府を説得できない中、日本は韓国の代わりにインドを引き込んで結局、2017年にクアッド(日米豪印)を結成した。
朴槿恵政権の強い圧力のおかげで2015年末に劇的に実現した韓日慰安婦合意は、両国が過去を拭って未来へ向かうために作った成果だった。しかし弾劾で政権が交代すると、文在寅(ムン・ジェイン)政権の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は日本政府が拠出した10億円を韓国政府の予算で充当すると宣言した。女性家族部は2015年の韓日慰安婦合意の執行機構である「和解・癒やし財団」を突然解散した。
ところが2021年1月の新年記者会見で文在寅大統領は突然「2015年の韓日慰安婦合意は両国政府の公式合意」と公表した。数日後、姜昌一(カン・チャンイル)駐日大使は日本に赴任し、「和解・癒やし財団」解散は理事長と理事の辞任のためだと責任を転嫁した。
韓日間の葛藤をさらに深めたのは徴用賠償判決だった。2012年5月に大法院(最高裁)は、1965年の韓日請求権協定が「植民地支配の不法性」を指摘しなかったため、徴用勤労者の日本企業に対する請求権は生きているとし、徴用被害者の主張を認めた。当時の金能煥(キム・ヌンファン)大法院裁判官は「建国する心情で」という政治的修辞を使って論議を呼んだ。
三菱と新日本製鉄は大法院に再上告し、日本政府は国際司法裁判所(ICJ)に提訴するとして抗議した。梁承泰(ヤン・スンテ)大法院長が率いた大法院は一歩遅れて深刻性を悟り、新たな争点でまた破棄差し戻しする余地までも検討し、解決策に没頭した。
ところが再上告判決が遅れた点を後に文在寅政権は「司法壟断」というフレームをかけて問題にした。文政権に入って金命洙(キム・ミョンス)大法院長体制で2018年10月、大法院全員合議体が再上告事件を棄却して韓日関係は「ジェットコースター」に乗った。
2005年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の「韓日会談文書公開対策官民委員会」は、慰安婦の争点が1965年の韓日請求権協定の「範囲外」と主張した。しかし1965年の会談で韓国側代表が旧日本軍慰安婦の請求権に言及した事実が日本側の会議録に残っている。
徴用勤労者の請求権は請求権協定に明確に含まれたが、文前大統領は三権分立を前に出して大法院の徴用賠償判決を擁護した。しかし三権分立という憲法の原理が国際条約を違反した国内判決を正当化する根拠にはならない。「条約法に関するウィーン条約」の序文には、加盟国が各国の憲法を理由に国家間の約束を破ってはならないと明示している。
日本の敗戦後、連合軍最高司令部(GHQ)は韓国にある日本資産22億8000万ドルを没収し、そのまま大韓民国政府に移譲した。1965年の韓日請求権協定で日本は無償3億ドル、長期低利借款2億ドルを10年間に分けて韓国に提供した。植民地支配がなかったとすれば与える理由がない資金だったうえ、請求権資金は10年間の韓国経済成長に寄与した。
なら尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の選択は簡明だ。「和解・癒やし財団」を復旧し、当初予定していた財団事業を継続しなければいけない。韓国政府が徴用被害者に先に賠償し、その次にポスコなど関連企業から補填を受けるのが現実的な解決法だ。日本企業を引き込もうとすれば問題を解決するどころが、葛藤が深まるしかない。
在韓日本大使館前の慰安婦少女像もウィーン条約を遵守するレベルで移転を前向きに検討するのがよい。日帝の韓半島(朝鮮半島)侵奪の中心地だったソウル南山(ナムサン)統監府の場所に慰安婦少女像を移転するのが適切な代案に挙げられる。
洪承祺(ホン・スンギ)/仁荷大法学専門大学院教授
韓国政府は元々「日韓国交正常化交渉の過程で慰安婦には触れられなかった」としていましたが、かなり前に記事でも指摘したように、当時の交渉過程で「慰安婦の未払い賃金」についての話が出ており、この記事でもその件に触れています。
韓国側でこの件に大手メディアが触れたのは、私の知る限りではこの記事が初なので、かなり問題に踏み込んでいた事が分かります。
しかし現在はどうなっているかというと
慰安婦問題解決求める集会が1600回目 開始から31年=韓国
聯合ニュース 2023.06.14
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230614002500882
【ソウル
聯合ニュース】韓国の市民団体が旧日本軍の
慰安婦問題の解決を求めてソウルの
日本大使館付近で毎週水曜日に開いている「水曜集会」が、14日で1600回目を迎えた。集会は約31年前の1992年から開催されている。
主催する慰安婦被害者支援団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)は14日正午に1600回目の集会を開いた。この日はソウル近郊の小学校から児童も参加するなど、約200人が集まり、日本政府に正式な謝罪や賠償などを求めた。
慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんも参加し、「慰安婦問題を必ず解決するという尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の約束はうそでないと信じる」と述べ、約束を果たすよう訴えた。
水曜集会は92年1月8日、当時の宮沢喜一首相の訪韓を前に正義連の前身「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」のメンバーが日本大使館前で初めて開いた。
一方、この日の集会のすぐそばでは、極右団体の会員20人ほどが李さんら水曜集会の参加者をけなしたり、慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」の撤去を叫んだりした。
一時期は数十人から数百人が集まり連日のように水曜集会妨害のため、慰安婦像前に集まっていた人々は20人にまで減り、また記事では集まった人々は極右団体扱いを受けています。
逆に一時期寄付金横領の件で世間から大きく批判を受け、勢力を弱めていた正義記憶連帯は勢いを取り戻しているのです。
このことからわかるのは、どんなに慰安婦問題の矛盾点を韓国内で指摘しても、韓国の多数派はそれで慰安婦に疑問を持つことは無かったという事です。
問題点は韓国社会から無視されたといっていいでしょう。
3:慰安婦が絶対的な存在に
ではなぜこんな状況になったかといえば、そこには韓国で慰安婦という存在が、一切の異論を挟めない絶対的な存在になりつつあるという事が関係しています。
どういうことかというと
沈黙破ったイ・ヨンスさん「30年間の成果の無視・消耗的な論争はやめよう」
ハンギョレ新聞 2020-05-14
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36620.html
今月7日、
大邱での会見以来初めて立場表明
日本に犯罪の認定と謝罪求める
「メディアの憶測・対立助長」を指摘
正義連にも事業方式の改善を要求
「誤りや過ちを克服するための過程が必要」
「韓日拙速合意の過程を公開すべき」
「両国の学生の教育・共同行動が必要」
水曜集会への不参加宣言とは“趣旨”異なる
寄付金の使途など正義記憶連帯(正義連)の活動に問題を提起した日本軍「慰安婦」被害者のイ・ヨンスさん(92)が「(正義連が)出した成果を貶したり、消耗的な論争を繰り広げるのは避けるべきだ」という立場を明らかにした。今月7日に大邱で記者会見を開き、正義連の会計問題などを指摘すると共に、水曜集会への不参加を宣言して以来、初めて表明した立場である。
イさんは13日、自分のフェイスブックに「女性人権活動家イ・ヨンス」としての立場文を掲載し、現在起きている様々な議論と今後の願いについて意見を述べた。イさんは文の冒頭で加害国である日本に対し、犯罪の認定と謝罪、真相究明と法的賠償金、再発防止のための制度的装置づくりなどを求めると共に、「これを通じて被害者の名誉と人権回復が実現しなければならない」と強調した。これまで自分をはじめ挺身隊問題対策協議会(挺対協)、正義連などが堅持してきた立場を再確認したわけだ。イさんはまた、最近メディアを中心に、共に市民党のユン・ミヒャン比例代表当選者と正義連の活動方式をめぐり様々な疑惑が持ちあがっていることについて、「既成メディアの根拠のない憶測と非難、対立助長」だと指摘した。
記者会見後に触発された論議には批判的だったが、正義連に対しては「これまで30年間、真実を明らかにするための闘争過程で現れた事業方式の誤りや過ちを克服するための過程が必要だ」と指摘した。具体的には、今の時代にふさわしい事業方式や責任ある執行過程、透明な公開を求めた。また、「朴槿恵(パク・クネ)政府当時、韓日間の拙速の合意と関連し、政府の市民に対する意見集約の過程と内容、挺対協関係者たちが政府関係者との面談の際に対話した内容など、関連内容が早めに公開され、韓国社会が信頼を取り戻さなければならない」と強調した。イさんはさらに「両国の学生に対する教育が重要だ。韓日両国の未来関係を構築していく学生同士の交流や共同行動など活動がもう少し拡大していけばと思う」と記した。「水曜集会」には直接触れなかったものの、「学生らに苦労させ、無駄にお金を使っているだけで、教育もまともに行われていない」と言い水曜集会への不参加を宣言したのとは、やや趣旨の異なる内容だ。イさんは「韓国社会共通の価値である人権と平和、和解と容赦、連帯と和合が実現することを願う」と付け加えた。
数日前には正義連を厳しく批判したイさんが今回立場を表明したことで、慰安婦問題の解決に向けて共に戦ってきた人たちの分裂への懸念は収まるものと見られる。正義連に対し、闘争過程の“過ち”を克服することを求めながらも、人権と連帯の価値を強調することで、戦争犯罪で犠牲になった女性の人権普遍的問題に取り組んできた正義連の活動を後押ししたからだ。
このため、イさんが水曜集会への不参加を宣言するなど、激しい口調で正義連を批判した背景には、正義連を根本的に否定するよりは、2015年の拙速合意やその後続いた膠着状況による心の傷や苛立ちがあったものと見られる。文在寅(ムン・ジェイン)政府は発足後、作業部会を立ち上げ、2015年合意の問題点を包括的に調査したものの、両国政府間の公式合意だったためこれを破棄して再交渉を進めるのは困難な状況が続いた。イさんと交流のあるチェ・ボンテ弁護士(大韓弁護士協会、日帝被害者人権特別委員長)は13日に行ったハンギョレとの電話インタビューで、「2015年合意以降、政府が慰安婦問題を事実上放置しているのも、イさんの怒りの原因」だとし、「30年近く争ってきたにもかかわらず、出口がまったく見えない状況に苦しんでいた」と伝えた。
キム・ソヨン記者
切っ掛けは、正義記憶連帯と尹美香の不正を告発した、韓国政府公認慰安婦被害者である李容洙が、記事にもあるように「自分は被害者ではなく人権活動家だ」となのり積極的に活動をし始めたことが発端です。
これにより、正義記憶連帯と尹美香の社会的地位は落ちましたが、同時に李容洙の序列がどんどん上がっていき、韓国内で絶対的な存在になり始めたのです。
またこのころから彼女には「側近」が付き始め、更には次の記事にあるように
李容洙ハルモニ、正義記憶連帯理事長に会い「水曜集会は支持するが方式変えねば」
朝鮮日報 2020/07/04
https://web.archive.org/web/20200705025557/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/07/04/2020070480005.html
「韓日青年交流のため
慰安婦歴史館活性化が必要」
日本軍慰安婦被害者・李容洙(イ・ヨンス)さん(92)が3日、市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の李娜栄(イ・ナヨン)理事長と2回目の面会をし、「水曜集会は支持するが、方式の変化がなければならない」と語った。
大邱市の慰安婦被害者支援団体「挺身隊ハルモニ(おばあさん)と共にする市民の会(市民の会)」はこの日午前11時、同市南区のある喫茶店で、李容洙さんが国内慰安婦団体の代表4人と会ったことを明らかにした。李娜栄理事長と市民の会のソ・ヒョクス代表、「日本軍慰安婦ハルモニと共にする馬昌鎮(馬山・昌原・鎮海)市民の会」のイ・ギョンヒ代表者、「日本軍慰安婦ハルモニと共にする統営・巨済市民の会」のソン・ドジャ代表が参加した。
市民の会によると、李容洙さんは同日、李娜栄理事長に「水曜集会は支持するが、方式の変化がなければならない。地域団体がある昌原・釜山・統営・巨済でまず進めよう」と提案したという。水曜集会参加については「健康(体)が許す範囲内で、直接または映像で参加する形式で共にする」と言ったとのことだ。
李容洙さんはまた、「韓日青年世代交流のため、地域別の慰安婦歴史教育館活性化が必要だ。(慰安婦被害者生活施設)『ナヌムの家』を『京畿道広州、日本軍慰安婦歴史館』に名前を変え、歴史館内に教育館を設置するべきだ」と主張した。また、「少女像を最終的には東京の真ん中に建てて、行き来する人々がみんな謝罪できるようにしなければならない」とも言った。
一方、ソウル市鍾路区は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3日午前0時から同区中学洞の旧日本大使館近くでの集会を禁止すると発表した。同区関係者は「最近、水曜集会と対抗勢力による集会の参加者の間で対立が深まり、『ソーシャル・ディスタンス』(社会的距離・感染防止のため人と人の間に距離を取ること)やマスクの着用、名簿作成など防疫上の規則が守られていないため、集会禁止措置を下した」と説明した。
大邱=イ・スンギュ記者
[一問一答]「東京の真ん中に少女像を立てるのが夢」
聯合ニュース(韓国語) 2022-05-17
https://www.yna.co.kr/view/AKR20220517064000004
(
大邱=
聯合ニュース)
キム・ジヨン記者=日本軍
慰安婦被害者のイ・ヨンスおばあさんは、日本が新政府にも「韓国が解決策持ってこい」という従来の立場を繰り返したことについて、「生意気な態度」とし、「解決策は日本が持ってこなければならない」と批判した。
イおばあさんは、ユン・ソクヨル政府発足を迎えて16日、聯合ニュースなど国内外メディアと進行したインタビューでこう話した。
イおばあさんは、良い状態とは言えない体調にもかかわらず、言葉を続けながらも、過ちを悔い改めない日本政府を指摘する時だけは声を高めた。
次は一問一答。
-
- 新政府が発足前から韓日政策協議代表団を派遣するなど、韓日関係の改善に意欲を見せている。日本政府は関係改善には同意しながらも「韓国が解決策を提示せよ」という態度を固守しているが。 --どう思うか。
▲日本に、国際司法裁判所(ICJ)に行って是非を問おうと言ったが、日本は応じなかった。それなのに、誰が誰に生意気に解決策を持ってこいと言うのか。日本政府が公式に謝罪し、解決策を講じなければならない。
-
- 韓日関係改善の足かせとして、過去の歴史問題が指摘される。--新政府が過去の歴史問題の解決なしに韓日関係を改善しようとするなら…。
▲あり得ない。公式謝罪が厳然となければならない。謝罪なしの関係改善はない。
-
- --日本政府の公式的な謝罪は具体的にどんな方法か。
▲日本の首相が直接全世界が理解する方法で慰安婦被害事実を認めて謝罪せよという意味だ。
-
- 新政府外交部長官が「2015韓日合意」は公式的だと発言している。--どう思うか。
▲2015韓日合意は無効だ。 受け取った10億円も返さなければならない。絶対に認められない。
-
- 日本との交流に対しては、これまで必要だという立場を何度も明らかにしてきた。変わらないか。
▲百回千回、寝ても覚めても夢でも日本と交流をしなければならないと思う。子どもたち、学生たちが日本と親しく交流して、正しく歴史を知るようにして、慰安婦問題を解決しなければならない。隣国である日本と仇討ちはいけない。そういう次元から教育観を作って学生たちに歴史教育をしなければならないと主張することだ。
-
- 日本政府が海外に建てられた平和の少女像に対する撤去圧迫を続けている。 --どう思うか。
▲話にならない。生意気な行為だ。--日本がなぜ生意気に他国に建てた少女像に干渉するのか。私の夢は世界各国に少女像を埋め尽くして、最後に、日本東京の真ん中に少女像を建てることだ。
参考記事
慰安婦被害者の李容洙さんと一緒に会見場に現れた男性…そのTシャツに隠された意味
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.26 13:58
https://japanese.joins.com/JArticle/266344
彼女は「少女像を最終的には東京の真ん中に建てて、行き来する人々がみんな謝罪できるようにしなければならない」と言い始め、更には日本政府の態度を「生意気だ」と言い、「日本の首相が直接全世界が理解する方法で慰安婦被害事実を認めて謝罪せよ」と言い出します。
これは要するに、韓国側の慰安婦の定義である「軍や国の命令で軍人や官憲が直接的に行った拉致や動員」を事実と認めろという事です。
また次の記事にあるように
元慰安婦の李容洙氏「日本の学生に“謝罪・補償”の理由をわからせねば」=韓国
wowkorea 2020/07/25
https://www.wowkorea.jp/news/read/265706.html
韓国の元
慰安婦イ・ヨンス(李容洙)氏は去る24日、韓国総合ニュース通信社“ニュース1”とのインタビューで「元
慰安婦支援団体“正義記憶連帯(正義連)”の話題ではなく、
歴史教育に焦点を合わせるべき時だ」とし「日韓の学生たち同士の交流により、両国の学生たちに正しい
歴史認識を植え付けなければならない」と語った。
イ・ヨン の最新ニュースまとめ
イ氏は「正義連に関して、これ以上言及する部分はない」と語った。
イ氏は、この間 一貫して日韓の歴史教育の必要性を強調してきたが、“会計不正疑惑”で拡散した正義連の話題に埋もれてしまったため、このようなことをきちんと伝えることができなかったというのが、イ氏の側近たちの話である。
イ氏は、韓国と日本すべてが歴史教育をきちんとしてこそ、はじめて“慰安婦問題”を解決できると、幾度となく強調してきた。
イ氏は「韓国に歴史教育館を設立したのち、日本人の学生たちを招き、彼らがそこで教育を受けるのがいい」とし「日本がなぜ賠償と補償をし、謝罪をしなければならないのかを知らせる必要がある」と語った。
イ氏は「これが、私が必ず伝えたい内容だ」と力強く語った。
「韓国に歴史教育館を設立したのち、日本人の学生たちを招き、彼らがそこで教育を受けるのがいい」「日本がなぜ賠償と補償をし、謝罪をしなければならないのかを知らせる必要がある」と主張しており、日本の教育現場にも影響を与えようとしているのです。
こうした態度というのは、韓国で序列が上がった人物がよくとる態度であり、彼女が韓国内でかなり序列の高い地位になっている事がわかります。
そして問題なのは、李容洙証言が矛盾だらけである事が韓国のメディアでも繰り返し指摘され、更に慰安婦そのものの矛盾点まで指摘されたにも関わらず、それが疑問視されないまま韓国で絶対的な影響力を持ち出した結果、慰安婦に疑問を持つ意見を駆逐してしまったということです。
組織内で致命的な矛盾や倫理的な問題が発生し、それを認識しても殆どの人がそれを問題視せず、むしろ問題視する側を排除するというのは、組織がカルト化していく過程でよくみられる事例であり、韓国では今「それ」が起きているのではないでしょうか。
そのため、韓国政府も強く出ることができなくなり、また裁判所も国民情緒法に基づき、結論ありきの判決を出すようになったのではないでしょうか。
最早李容洙を止められる人間が韓国にいないからです。
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