日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】NHKの不祥事集part2/2

さて、今回は前回に引き続き2008年から2013年頃までのNHKの不祥事について扱っていきます。


本日の投稿動画
www.nicovideo.jp
youtu.be


元記事
横暴過ぎるNHKの行い
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-389.html
横暴過ぎるNHKの行い2
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-390.html
横暴過ぎるNHKの行い3
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-391.html
横暴過ぎるNHKの行い4
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-392.html


以下は動画のテキスト版です。

お品書き

・結論ありきの取材

・批判を無視

注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています

・「マスコミ問題」であり右派・左派等の陣営論争は本題ではありません

・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらどう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります

・毎週土曜日更新

レイム マリサ
ゆっくりしていってね


マリサ
さて、今回は前回に引き続きNHKの不祥事について扱っていくぜ。


レイム
ねえマリサ、前回言ってた「後編が本題」ってどういう事?


マリサ
それなんだが、前編でやった件もいくつか関係はしているが、今回扱うのはNHKやマスコミ業界全体の構造的問題に関連した内容なんだぜ。


レイム
前編で関係している内容って?


マリサ
具体的にはニコ生主の件と震災復興費流用の件だな。


レイム
その2つが関係していると言われても、関連性が思い浮かばないのだけど。


マリサ
まあ直接は関係ないが、「取材対象の人格を無視した結論ありきの取材」と「外部からの批判を徹底して無視」という件が今回の主題になるぜ。


レイム
ああ、なんとなくだけど方向性は解って来たわ。


マリサ
そんなわけで早速本編へ行くぜ。


結論ありきの取材


レイム
最初は「結論ありきの取材」からなのね。


マリサ
まずはこちらの記事からだぜ

特攻隊員の遺書1000通回収ミステリー!戦後に「特務」名乗る男が全国の遺族訪問
J-CAST 2012年08月30日
https://www.j-cast.com/tv/2012/08/30144516.html?p=all

例年、先の戦争の終戦前後になると、戦争に関する題材がクローズアップ現代にも見られるものだ。今年はロンドン五輪などの影響で番組が長らく休止していたこともあり、やや時季外れとなったが、「特攻隊員の遺書」なるものが登場した。

5000人を越える犠牲者を出したという特攻作戦。その隊員が家族に出した1000通もの遺書の手紙が、海上自衛隊の倉庫の奥深くに忘れられたまま置かれていたのが、最近見つかったという。番組では、それらを読み上げ、御国のために尽くした英霊を顕彰――することは早々に切り上げ、ちょっとしたミステリーに仕立てあげた。

背後に特攻作戦指揮の元海軍中将や参謀大佐

これらの遺書は、戦後間もなく、ときに特務機関の一員を名乗る謎の男が遺族のもとを弔問などを理由に訪れ、いろいろ近況の聞き取りをするとともに集めて行ったという。しかしいったい誰が何のために?

男の訪問を受けたある遺族は、メモに男の氏名等を残していた。男は自分の訪問を口外しないよう命じていたという。番組が調べると、その正体はただの(?)民間人。しかし5年間で40道府県、2000の遺族をほとんど1人で回って歩いていたという。情報や資金を提供していたのは、戦後、海軍省を引き継いだ組織の第二復員省で、男はなかでも特攻作戦の指揮官であった元海軍中将や参謀だった大佐と密に連絡を取っていたという。

都合の悪い情報隠し、狙いは海軍復活

結局、番組はこの遺族調査や遺書回収の目的等がわかる資料・情報は発見できなかったが、元大佐はその後、特攻隊を正当化するような書物を著しており、集められた遺書7通がその著書に引用されていたという。

当時、第二復員省は海軍復活の夢を見ていたそうで、そうしたことからも、遺書回収の目的は都合の悪い情報を隠蔽したり、あるいは特攻隊を正当化することではなかろうかと想像される。

国谷裕子キャスターもそんな疑いを口にしていたが、スタジオゲストで海軍に詳しい戸髙一成・呉市海事歴史科学館館長は「『正当化』というと気の毒な気がする。戦時中から外道の作戦と言われた特攻をやったことへの反省や、亡くなった方への慰霊の気持ちがあった上で、行われた事業ではないか」などと話していた。

NHKクローズアップ現代(2012年8月28日放送「なぜ遺書は集められたのか~特攻 謎の遺族調査~」


マリサ
2012年の事例なんだが、8月28日にNHKクローズアップ現代が扱った事例で、「家族に出した1000通もの(特攻隊員の)遺書の手紙が、海上自衛隊の倉庫の奥深くに忘れられたまま置かれていたのが、最近見つかった」としたうえで、戦後に特務機関の一員を名乗る謎の男が、特攻隊員の遺族のもとをまわって遺書を集め、隠蔽したという内容を放送、その理由として番組では「都合の悪い情報を隠し、特攻隊員を美化し、海軍復活をもくろんでいた」という疑惑を提起したそうだぜ。


NHK「特攻隊員の遺書1000通新発見」に遺族が大困惑
週刊ポスト 2012.10.05
https://www.news-postseven.com/archives/20121005_146878.html?DETAIL

<1000人を超える隊員の遺書が回収され、そのままになっていたことがわかりました。これらの遺書は、特攻隊員の遺族に対する調査で集められ、海上自衛隊の倉庫にしまい込まれていたのです>。

“歴史的新事実”を印象づけるナレーションとともに、番組は始まった。NHKが8月28日に放送した『クローズアップ現代』は、海軍の特攻作戦に参加した隊員の遺書1000通あまりが、広島県江田島市にある海上自衛隊第1術科学校から「突然出てきた」として、遺書を回収した経緯や、それが「ひっそりと眠っていた」理由に迫る内容だった。

 ところが、この番組を観た多くの関係者は、その内容に困惑したという。ある遺族関係者は語る。

江田島に遺書があることは知っていましたから、最近また新たに遺書が1000通見つかったのかと思いましたよ……」

 おや、新たに見つかったわけではないのか? 資料が所蔵されている第1術科学校の広報係に訊くと、

「以前から遺書の存在は把握しており、公開もしていました。どうしてああいう放送になったかはわかりません……」

 と、こちらも戸惑っていた。第1術科学校では学校内を見学するツアーが毎日開催されており、参加すれば、海軍関係の資料が展示されている教育参考館と呼ばれる建物に入り、収蔵されている遺書を誰でも見ることができる。

 海自OBの案内のもと、実際に教育参考館を訪れると、ガラスケースの中に数十通を超える特攻隊の遺書があった。教育参考館の元職員はこういう。

「展示は以前から行なっており、2000通ほどの遺書があることも把握していました。遺族の問い合わせがあれば展示していないものでも公開していた。特攻隊の遺書は国へ登録しているし、資料はすでに調べ尽くしたので、新たに出てくることなどないはずです」

 だが番組では、特攻隊の遺書が「1000通あまりも回収されていたことが、今回初めてわかった」と、あたかもその存在が最近まで知られていなかったかのような内容となっている。

 NHKはこれについて、「海上自衛隊の説明によれば、倉庫の中の遺書と遺族調査資料のほとんどは、これまでしまわれたままになっていて、現在、整理が始まった段階だということでした」と説明しており、見解の違いが生じている。


マリサ
でも実際には、「隠されていた」とされる自衛隊第1術科学校の教育参考館に遺書が保管されている事は「周知の事実」で隠蔽などされていなかった上に、新たに発見された遺書もなく、予約をすれば一般の人でも自由に見学が可能で、更に「遺族の問い合わせがあれば展示していないものでも公開していた」そうなんだぜ。


マリサ
でな、番組を見た自衛隊OBや特攻隊員の遺族から陰謀論じみた内容を報じたNHKに疑問の声が挙がって、ポストがNHKに問い合わせたら「海上自衛隊の説明によれば、倉庫の中の遺書と遺族調査資料のほとんどは、これまでしまわれたままになっていて、現在、整理が始まった段階だということでした」とかはぐらかしたそうなんだぜ。


レイム
というか、NHKの言い分通りだとしても、「未整理の遺書があった」と「海軍が都合の悪い内容を隠蔽する目的だった」に繋がりが見いだせないのだけど。
「隠されていなかった」なら、この陰謀論自体成り立たないじゃない。


マリサ
そうなんだぜ。
問題はクローズアップ現代が報じた陰謀論の根拠が何なのかなんだが、NHKは結局最後までこの部分に答えなかったんだぜ。


マリサ
そして次の事例はこちらだぜ

【Nスペ】原告団が現地調査 出演者「コメント曲げられた」 パイワン族24人が訴訟参加を表明
産経新聞 2009.8.28
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090828/acd0908281840002-n1.htm(リンク切れ)

【クスクス(台湾)=牛田久美】NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー アジアの“一等国”」に出演した台湾人などから番組内容が事実と異なると批判が相次いでいる問題で、NHKを相手取って集団民事訴訟を起こしている原告団は28日、台湾南部のクスクス村に入り、出演した台湾少数民族のパイワン人から聞き取り調査を行った。

 パイワン族の出演者は、NHKが人間動物園でパイワン人を見せ物にしたと放送したことについて、「番組を見るまで人間動物園の言葉を全く知らなかった。(放送された)『かなしいね』などと述べた自分のコメントは、人間動物園に対して(かなしいと)述べたものではなく、(取材者から示された写真の)亡父を見て『かなしい』と語ったものだ」と説明。NHKが『人間動物園』という当時なかった用語を使ったことだけが不適切なのではなく、自分のコメントがあたかも見せ物にされた父に悲しいと表明したかのように曲げられて伝えられている点も問題視した。

 出演者は、尾崎幸広弁護士に対し、訴訟参加希望者が増え、同村がある牡丹郷(ぼたんごう)で24人の部落の長が参加を予定していると伝えた。


マリサ
こちらは2009年5月放送の「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの"一等国"』」に関連した内容なんだが、NHKが台湾のパイワン族の人達に取材した内容として、番組では1910年に開催された日英博覧会において、日本がパイワン族の人達の生活を紹介した企画を、「人間動物園だった」と放送、その写真に写る亡き父をみて、取材を受けた人が「悲しい」とコメントし、当時の日本の行いをパイワン人の人達も批判しているかのように報じたそうなんだぜ。


マリサ
でも実際には、取材の過程で「人間動物園」なんて単語は一切出てこなくて、「悲しい」とコメントした人も「番組を見るまで人間動物園の言葉を全く知らなかった。(放送された)『かなしいね』などと述べた自分のコメントは、人間動物園に対して(かなしいと)述べたものではなく、(取材者から示された写真の)亡父を見て『かなしい』と語ったものだ」とNHKを批判したそうなんだぜ。


マリサ
他にも番組では、柯徳三(か とくぞう)さんという人へのインタビューをしているんだが、そのなかで 彼が日本の台湾統治を批判しているかのように放送していたんだが、実際には「統治に不満はなく、台湾を終戦後にポンと捨てて蔣介石にやってしまったことが不満」だったそうなんだぜ。


レイム
要するに、インタビューをした人たちのコメントを、編集で都合よく改変するという、いつもの「結論ありきの報道」をしたわけね。


マリサ
そうだぜ。
でな、この2つの事例なんだが、問題の本質は「取材対象の自由意思や人格を無視し、用意された結論に合うように事実を歪め、都合よく利用した」ことでな、問題としては次の事例と同じなんだぜ。

「ヤラセ」に激怒 漫画家唐沢なをき 「NHKの謝罪受けることにした」
J-CAST 2009年09月17日
https://www.j-cast.com/2009/09/17049909.html?p=all

NHKのディレクターが取材の際、ありえないストーリーを持ってきて、誘導尋問までしたーー漫画家の唐沢なをきさんの妻でエッセイストのよしこさんがブログでこう暴露し、その結果NHKの謝罪を受けることになった、と記している。
取材初日からNHKとトラブル

このブログは「からまんブログ」といい、漫画家の唐沢なをきさんと妻のよしこさんが2人で綴っている。よしこさんは2009年7月9日付けで、NHK-BSで放送されている「マンガノゲンバ」の取材を夫なをきさんが受けることになった、と報告した。この番組は話題のマンガや作家を紹介するもの。そして、取材初日からNHKとのトラブルがあったとしている。まず、NHKスタッフが取材時間を間違えて伝えてきた。そして、NHKが想定している夫のイメージと実際の夫との間に違和感がある、というのだ。

そして09年9月12日、よしこさんは「マンガノゲンバ取材中止しました」と書き、翌日にその理由を「この番組の取材、ほんっっっと~~~~に不愉快だったからです。びっくりしました」と長文で綴った。NHKのディレクターについて、まず「インタビューが誘導尋問的」。ディレクターは勝手に頭の中でストーリーを作っていて、なをきさんがインタビューに答えると「いや、そういう答えじゃなくて~」と要求し、ストーリーに合った答えを言うまで許してくれない。

また、実際にはやっていない「夫婦によるマンガ制作会議」を強要。さらに、なをきさんがある人物にインタビューするシーンを撮影。そのインタビューのおかげで、なをきさんが描くマンガの主人公が成長、「実際に漫画に影響を与えた、という流れにしたい」という要望まであったのだそうだ。
ディレクターは連れてこないで

このブログがアップされるとネットの掲示板などでNHKを批判するカキコミが溢れた。よしこさんは09年9月15日のブログで「すごい騒ぎになってびっくりしました」。そして、励ましのメールが十数通メール来て、その半分は「自分も取材でひどい目にあったので、共感した!」という内容で、非常に興味深かった、と明かした。

そして同日付けで、「マンガノゲンバ」スタッフが謝罪に来ることになり、今週会うと報告している。実は今回の騒動になる前に、2回ほど謝罪に伺いたいという話しが担当の編集者を通して来ていたのだという。謝罪を断っていたのは担当したNHKのディレクターに会いたくなかったことと、嫌な取材を思い出したくなかったから。しかし、これだけ騒動になってしまったため、会わないわけにはいかなくなった。会う条件は「くれぐれもディレクターさんは連れてこないでください」ということだそうだ。


マリサ
2009年の事例なんだが、漫画家の唐沢なをき氏がNHKの取材を受けた件でトラブルになり取材拒否をしたという事例なんだが、ディレクターから質問を受けた唐沢氏が答えると、「いや、そういう答えじゃなくて」とか言って「ストーリーに合った答えを言うまで許してくれない」なんてことをしたり、「夫婦によるマンガ制作会議の強要」したり、唐沢氏が「ある人物にインタビューするシーンを撮影」し、「実際に漫画に影響を与えた、という流れにしたい」とか言いだして、唐沢氏を激怒させたそうなんだぜ。


レイム
うわぁ…
これ、要するに唐沢氏を「素材」にしてディレクターの用意したドラマを作りたかっただけって事よね。



マリサ
そういうことだぜ。
本質的には、最初の海自の遺書の事例も、次の台湾の事例も、この唐沢氏の事例と同じだぜ。
NHK側は最初から「ストーリー」を用意していて、インタビュー相手というのはこのストーリーのための素材でしかなく、相手の人格や自由意思を端から否定しているんだぜ。


レイム
事実なんてどうでもよくて、「ノンフィクション風」ドラマを作るために、取材相手を騙したというわけね。


マリサ
ちなみに、さっきのNHKの「JAPANデビュー」の事例で、NHK側が行った釈明が掲載されたページを、同時掲載のテキスト版の方に貼っておくから、興味のある人は読んでみてくれ。
「取材相手の意思」をNHK側が完全に無視しているって事の意味がよく分かるから。

シリーズ・JAPANデビュー 第1回「アジアの“一等国”」に関しての説明・追加
NHKオンライン 平成21年7月22日
https://web.archive.org/web/20090818005852/www.nhk.or.jp/japan/asia/090722.html

さる平成21年6月17日、NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー」第1回「アジアの“一等国”」に関しての説明を、番組のホームページ上で公開しました。この「説明」によって、NHKの取材・制作姿勢、事実関係や用語などについて、よく理解できたというご意見をいただきました。一方で、いまだに誤った情報に基づいたご意見やご批判もあります。特に、「人間動物園」という用語、そしてパイワン族の方々への取材について、中には誹謗中傷、歪曲ともいえる誤った情報も流布しています。
そのため、以下にまず「人間動物園」について追加の説明をいたします。それに続いて、前回の「説明」ではふれなかったパイワン族の方々への取材、インタビューについて新たに説明させていただきます。なお、それぞれ、代表的な批判に答える形で説明いたします。
1、人間動物園

①「この用語は当時使用されていない。後の時代の学術用語、もしくはNHKの勝手な造語である」

1870年代以降、野生動物商人のドイツ人、カール・ハーゲンベックが、パリやロンドン、ベルリンなどヨーロッパ各地の動物園で、人間の「展示」をおこない、大人気を博します。例えば、パリの「JARDIN D’ACCLIMATATION (馴化園)」という動物園では、1870年代から1910年代にかけて、植民地統治下の諸民族を園内で生活させ、その様子を客に見せ、動物園の呼び物としていました。こうした動物園の中での人間の「展示」が、博覧会などで植民地の諸民族の生活を見せる「人間動物園」につながります。ハーゲンベックの回想録や本人の書簡などの中に、つぎのような言葉が使われています。

anthropologisch-zoologische Schaustellung
anthropologisch-zoologische Ausstellung

上記のドイツ語が、英語では「anthropozoological exhibition」、フランス語では「exposition anthropozoologique」となります。
こうしたドイツ語や英語、フランス語を、番組では「人間動物園」と訳しました。
なお、『博覧会の政治学』(中央公論社1992年)の中で、「人間動物園」という言葉が使用されています。この言葉は、19世紀後半から20世紀初めの欧米の資料をもとに、著者の日本人研究者が記述したものです。

②「パイワン族日英博覧会で差別や虐待を受けていない。土俵入りなど他の余興と同様の扱いで、見せ物ではない。パイワン族は皆、英国から喜んで帰ってきた」

「人間動物園」とは、西洋列強が、植民地の人間を文明化させていることを宣伝する場所でした。当時の列強には、「一等国」として「文明化の使命」を果たしているという意識がありました。「すべての人種は等級づけることができ、ある人種は他の人種よりも動物に近い」という社会進化論の思想が支配的でした。
植民地研究の権威で、日本の台湾統治も長年研究してきたスタンフォード大学客員教授のマーク・ピーティー氏は、「日本にとって、台湾は、世界の植民地大国に対して、自らの統治能力を見せるショーケースのようなもの」と述べています。台湾領有から15年後に開催された日英博覧会は、日本にとって統治の成果を世界に示す絶好の機会でした。つまり、「化外の地」ともいわれ、一部に首狩りの風習もあった台湾を徐々に文明化させていることを示す必要があったのです。
イギリスやフランスは、被統治者の日常の起居動作を見せ物にすることを「人間動物園」と呼んでいました。日本は、イギリスやフランスのこうしたやり方をまねてパイワン族の生活を見せました。台湾大学人類学系副教授の胡家瑜氏は、『博覧会と台湾原住民』と題した論文(2005年)で次のように記しています。「台湾原住民の関連展示については、国際博覧会の場合、欧米の諸工業国の見学客を対象にしているため、原住民の野蛮と遅れた一面を強調し、それとの対比によって日本が東洋文明の優等生であり近代化の能力も持つ国であることを明示した。日本は博覧会を利用して、自らの国際的地位の向上を図りつつ、さらには日本植民統治の合法性と正当性にもつなげようとした」。
パイワン族の人たち自身が当時どう受け止め、感じたかということは、「人間動物園」の事実を左右するものではありません。こうしたことは台湾の方々にとっても心地よいことでないことはもちろんですが、番組は当時の状況の中でおきた事実としてあくまでも客観的に伝えたものです。

③「日本人の農民も展示され、パイワン族の人びとと同様に見せ物にされていた。パイワン族だけが特別ではない」

日本人農民の場合は、日本の文化や物産、仕事などを紹介するものですが、統治下にある異民族については、日本の植民地統治の成果を示すことが目的でした。
日本国内では、日英博覧会の7年前、1903(明治36)年、大阪で開催された第5回内国勧業博覧会において、「台湾生蕃」や「北海道アイヌ」を一定の区画内に生活させ、その日常生活を見せ物としました。この博覧会の趣意書に「欧米の文明国で実施していた設備を日本で初めて設ける」とあります。当初、清国や沖縄などの人びとについてもその生活の様子を見せる予定でした。しかし、清国や沖縄から中止を求める強い抗議がおこります。駐日清国公使からは「支那風俗として、支那人の亜片を喫し、及同婦人の纏足せる状態を為さしめ、一般来観者に縦覧せしむるの計画(中略)支那人に取りては、侮蔑を蒙りたるの感を惹起候」と日本政府に対して申し入れがあり、清国人については開館前に中止になります。また、沖縄でも「台湾の生蕃、北海(道)のアイヌ等と共に本県人を撰みたるは是れ我を生蕃アイヌ視したるものなり」(琉球新報)として抗議が繰り広げられ、こちらは会期中に中止されます。いわゆる「人類館事件」です。「台湾生蕃」や「北海道アイヌ」については中止されず、こうした展示方法は大正期の「拓殖博覧会」や1910年の「日英博覧会」に引き継がれます。
1911(明治44)年1月25日、帝国議会立憲国民党の蔵原惟郭(くらはらこれひろ)は、パイワン族の展示をロンドンで自ら確認した上で批判します。蔵原は、「後藤逓相その他台湾に関係あったところの人は、是等に付ては何と考えられるのであるか、苟も人間たる ― 実に此我国同胞たるところの土人を、観覧料を取って見世物の料に供せしめたと云うことは甚しき私は人道上に於ける大失態である、我政府が、之を黙認したと云うことは、最も悲しむべき失態ではないかと信ずる」と発言しています。前回の「説明」で紹介した長谷川如是閑の「観客が動物園に行ったように小屋を覗いている様子を見ると、これは人道問題である」という新聞記事もそうですが、当時から、パイワン族の展示を重大な人道問題としてとらえる人たちもいました。

2、パイワン族の方々への取材

①「NHKはパイワン族の子孫に『人間動物園』の説明をせず、取材意図を明らかにしないまま、インタビューしている」

日英博覧会の取材を進める中で、博覧会に行ったパイワン族の子孫に会うことができました。その子孫である許進貴さん(兄)と高許月さん(妹)には、まず「父親たちパイワンの人たちが、イギリスに連れて行かれ、博覧会で見せ物になった」ことを説明し、その後、博覧会で撮影された写真を提示しながらインタビューを行っています。

②「高許月さんの『悲しい』という言葉は『懐かしい』という意味である。高許月さんは『亡くなってもういない父親の写真を見て、懐かしい』と感嘆の声を上げただけである」

高許月さんをはじめパイワン族の人が日本語で「悲しい」という時、「懐かしい」という意味はありません。インタビューの中で、高許月さんは長兄が南方戦線で戦死し、遺骨が家に戻らなかったことを語り、その際日本語で「死んだとき悲しいでしょ」、「悲しい、仕方ない、運命悪い」と語っています。このことからも、高許月さんの日本語の「悲しい」が「懐かしい」という意味でないことは明らかです。
高許月さんは、ロンドンで撮影された父親の写真を見て、日本語で「悲しい」と言った後、パイワン語で「イーパラクジャバロン」と言っています。このパイワン語には、「悲しい」という意味と「懐かしい」という二つの意味がありますが、番組ではこのパイワン語を含む高許月さんの話を、日本語字幕で「悲しいね。この出来事の重さを語りきれないよ」と表示し、それに続いて、通訳が「話しきれないそうだ。悲しいね。この話の重さね、話しきれないそうだ。言いきれない」と現場で日本語に翻訳した言葉をそのまま伝えています。

③「NHKは現場で通訳から、日本語の『悲しい』は『懐かしい』という意味であることを聞きながら、意図的にパイワン語に『悲しい』という誤った翻訳をした」

一部メディアによれば、通訳の男性が、「高許月さんの言う日本語の『悲しい』は、『懐かしい』という意味だとNHKスタッフに現場で説明した」と語ったとされていますが、そうした事実は一切ありません。仮に、「懐かしい」ということであれば、「話しきれないそうだ。懐かしいね。この話の重さね、話しきれないそうだ。言いきれない」となり、意味の通らない会話になります。

④「隣に住む男性の声を、兄・許進貴さんの発言のように使用した。これは『やらせ取材』以外の何物でもない」

「隣に住む男性」とされているのは、通訳のことです。許進貴さん、高許月さんの親戚にあたります。男性は、「話しきれないそうだ。悲しいね。この話の重さね、話しきれないそうだ。言いきれない」と日本語で語っています。その言葉の内容からも、また高許月さんのパイワン語のすぐ後に続く発言であることからも、高許月さんのパイワン語の翻訳であることは明らかです。

以上、6月17日付けで公開した「説明」に加えて、「人間動物園」と、「パイワン族の方々への取材」について説明いたしました。なにとぞ、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
なお、「説明」を公開した6月17日以降に、「台湾・友愛グループ」など台湾の方たちから、抗議の文書を受け取りました。こうした方々にも、誠意をもって説明し、ご理解を得たいと考えています。

批判を無視


マリサ
そしてここからが今回の本題、「NHKがどんな組織なのか」を体現した事例について紹介するぜ。


レイム
なんというか、一番驚きなのはまだ「メインではなかった」って事よね。


マリサ
私は好物を最後に食べる派なんだぜ。
そんなわけでまずはこちらの記事から

NHK広報担当者がツイッターでキレた? 「ネット弁慶は東北でボランティアしろ」で大炎上
J-CAST 2013年02月19日
https://www.j-cast.com/2013/02/19165984.html?p=all

NHKの広報担当者が公式「ツイッター」で、「中傷を撒き散らすネット弁慶は東北にボランティアに行け」などとつぶやいたことが反感を呼び、ツイッターに批判が渦巻く「大炎上」になっている。掲示板「2ちゃんねる」でもスレッドが林立する盛大な「祭り」に発展している。

こうした炎上についてNHKツイッター担当者は、「東北の悪口を言った人に対する怒り」などと弁明したが、ネットでは、辻褄が合わない言い訳だとして炎上がさらに拡大した。
「かなり本気で言いたい」と強調

大炎上しているのは「NHK広報局(ユル~く会話しますよ)」というタイトルのNHK公式ツイッターで、2013年2月19日未明に、突然こんなんことをつぶやいた。

ヘイトスピーチをまき散らすだけで、まるで何か世の中の役に立つことをやっている気になっているようなネット弁慶さんたちには、1度でいいから東北へ行ってボランティアでもしてきなよ、と言いたい。かなり本気で言いたい」

ヘイトスピーチ」というのは、集団や個人を憎悪で差別したり、貶めたりする発言を指す。「ネット弁慶」はインターネット上での発言や行動は威勢が良く厳しいのに反し、実生活では小心者で、ヘタレであることを指す。

このNHK広報担当者に対し、いきなり上から目線で非難し指図するような態度は許せないとしてこんな批判が起こった。

ネット弁慶はお前だろ!NHKの看板で、自分の名前を出さずに好き放題いってるあたりも性質悪い」
「東北に行ってボランティア『でも』してこい、だからな。東北やボランティアも内心バカにしてるのが出ちゃってるよね」
NHK反日放送局。さっさと潰れろや!」

騒ぎが大きくなるとNHK広報担当者はこんな言い訳をツイッターで始めた。

「東北についてひどいことを言っている人に、現地を見て欲しいと思ってツイートしたものです」

そして、言葉足らずで恐縮だとして、先のツイートをこう書き換えた。

「東北についてのヘイトスピーチをまき散らしている人たちには、もし出来ることならば、いちど東北へ行って自分の目で見て欲しい、匂いや音を感じて欲しい、そこで暮らす人たちと話して欲しい、と言いたい。(これなら伝わる?)」

NHKに抗議のメッセージを送ろうという呼びかけも

これが火に油を注ぐ結果になってしまった。なぜいきなり「東北の悪口」が出てくるのか、言い訳の辻褄が合わない、下手なごまかしをしている、というのが理由だった。ツイッターユーザーはこのツイートにこんな意見を書き込んだ。

「東北を盾にしてネット弁慶へのヘイトスピーチを行ってるとネットで話題の広報さんこんにちは。最初のツイートからはどう見ても東北へではなく自分のアカウントへヘイトスピーチをしている人間への煽りにしか見えません」
NHKチベット東トルキスタンの問題を積極的に報道しないことと、東北が何か関係があるのでしょうか?」
「東北についてのヘイトスピーチにすりかえるなよ。チベットウイグルについての報道もしてみろと言われたんだろ。馬鹿かお前」

掲示板「2ちゃんねる」では、NHKに抗議のメッセージを送ろうという呼び掛けが起こっていて、メールアドレスなどが晒されている。ツイッターでつぶやいた広報担当者は現在も東北に対するヘイトスピーチを行っている人達に怒っているという姿勢を貫いている。


マリサ
2013年2月の事例なんだが、NHKの広報の公式ツイッターで、「ヘイトスピーチをまき散らすだけで、まるで何か世の中の役に立つことをやっている気になっているようなネット弁慶さんたちには、1度でいいから東北へ行ってボランティアでもしてきなよ、と言いたい。かなり本気で言いたい」と返信があり、炎上したという事例が書かれているぜ。


マリサ
で、このことで炎上すると、公式ツイッターは「東北の悪口を言った人に対する怒り」と釈明したんだが、どうも原因となった相手側のツイートは次にあるように

NHK解体
@ex_left_hunter
https://twitter.com/ex_left_hunter/status/303673584260362240

てめえふざけんな!チベットの惨状を報道しろってのどこがヘイトスピーチ?NHKが支那の工作機関だと判明したな。民主主義の敵。核ミサイルを日本に向けてる国のために偏った報道するNHKなんかに受信料払いたくない。納得する人だけ払うようにしろ


マリサ
だいぶ言葉が悪いけど、どうも「NHKチベットの件を中国に忖度してちゃんと報じない事」に不満を持っていて、それでクレームを入れていたようで、東北全く関係なかったようなんだぜ。


レイム
まあ売り言葉に買い言葉なんでしょうけど、チベットの件でクレームが入っているのに、それを「東北の悪口を言っていたから」とか論点のすり替えをしたわけね。
よりにもよって「NHK広報の公式twitter」が。


マリサ
そう、チベット云々を言いだした人の態度も悪いけど、だからと言ってやって良い事と悪い事ってのがあるというか、こんなの社会人が公的な場でやっていい態度ではないんだぜ。


マリサ
更にこの騒動には続きがあってな。


レイム
え?
これよりひどくなるって事?


マリサ
そうだぜ、この騒動に乱入してきた人がいてな


駒崎弘樹 ( Hiroki Komazaki )@「政策起業家」1月出版!
@Hiroki_Komazaki
https://twitter.com/Hiroki_Komazaki/status/303674059995103232

NHK中央番組審議会委員の駒崎です。勇気ある発言、素晴らしいです。NHKがゆえに色々と言われることもあろうと思いますが、外圧を恐れず発信していって下さい。審議会では徹底サポートで助太刀します。


マリサ
NHK中央番組審議会委員の大学教授 実業家がこの騒動に参戦してきて、このNHK広報のツイートを擁護しだしてな、挙句の果てには次にあるように
※訂正、教授ではなくNPO法人を運営する実業家です、

駒崎弘樹 ( Hiroki Komazaki )@「政策起業家」1月出版!
@Hiroki_Komazaki
https://twitter.com/Hiroki_Komazaki/status/303674059995103232

安定のネトウヨクオリティwww “@ICOCU
:
てめえふざけんな!NHKが支那の工作機関だと判明したな。民主主義の敵。核ミサイルを日本に向けてる国のために偏った報道するNHKなんかに受信料払いたくない。


マリサ
見てのように、よりにもよって発端となったツイート主を煽りだし、延々と東北云々で言い訳し続けるNHK広報のtwitterを擁護し続けるという、とてつもなく痛々しい状況が展開されたんだぜ。


マリサ
でな、NHK中央番組審議会というのがどういう組織なのかというと

番組審議会とはどういうものか
NHK
https://www.nhk.or.jp/faq-corner/4housoubangumi/01/04-01-06.html

放送番組審議会は、放送番組の適正を図るため、放送法で設置が義務づけられている法定の審議機関です。NHKの場合は、国内放送にかかわる「中央放送番組審議会」と「地方放送番組審議会」、国際放送にかかわる「国際放送番組審議会」を設置しています。

番組基準および番組の編集に関する基本計画を定めたり、変更したりする場合には、審議会に諮問し、答申を得る手続きを経ることとされています。

各審議会は原則として毎月1回開催し、放送番組に関する基本的事項についての審議をはじめ、放送番組全般について意見交換を行っています。

審議会の委員には、放送の適正化を図るにふさわしい豊かな学識経験を有する方を基本としつつ、視聴者のみなさまの関心や社会の動向を的確に反映させるよう、幅広い分野から選定するよう努めています。

審議内容については、「議事概要」を各放送局等に備え置くとともに、インターネットのNHKホームページに掲載、さらに広報番組などでも紹介しています。


マリサ
「放送番組の適正を図るため、放送法で設置が義務づけられている法定の審議機関」であり、「審議会の委員には、放送の適正化を図るにふさわしい豊かな学識経験を有する方を基本としつつ、視聴者のみなさまの関心や社会の動向を的確に反映させるよう、幅広い分野から選定するよう努めています」と書かれているぜ。


レイム
ねえこれって…。
NHK的には、暴言に更なる暴言で返す人間を擁護するのが「放送の適正化を図るにふさわしい豊かな学識経験を有する」人材って事になるのだけど…。


マリサ
さっきも言ったが、チベット云々を指摘するにしても、この人物は明らかに暴言が過ぎるのは事実だぜ。でもだからと言って、その返しが「東北にでも行ってボランティアをしろ」なんて暴言で返していい理由にはならないし何よりそのことで批判をされたら「東北の悪口を言った人に対する怒り」と論点をすり替えて居直るなんて論外だぜ。


マリサ
そして挙句の果てに、NHK番組審議会の公式の委員がそれを擁護するなんてのは、最早問題外もいいところだぜ。


レイム
まあ、「一般常識」としてそうよね。
というか、一般企業で公式の広報がこんな対応をしたら、確実に懲戒処分を受けることになるけど、このNHK広報局のツイートをした人物と中央番組審議会委員はどんな処分を受けたの?


マリサ
少なくとも公的にはお咎めなしだぜ。


レイム
は?


マリサ
だから、お咎めなしだぜ。
しかもNHK広報局twitterとこの委員は「原因は東北の悪口を言った人に対する怒り」と言い張り続けたぜ。


レイム
は?


マリサ
NHKがどんな組織なのか、非常に分かりやすいだろ?
なにせ広報の公式twitterと、NHKが「放送の適正化を図るにふさわしい豊かな学識経験を有する方」と認定した人物の公式のコメントだからな。


レイム
それで何らかの処分やNHKからの釈明があったのならまだわかるけど「何もなし」なのね。

今回のまとめ

・マスコミの取材は結論ありきであり、取材相手の人格や自由意思は無視される
NHK広報局がどんな暴言を行おうとお咎めなし、むしろ擁護される


レイム
今回の件、「メイン」が予想以上に酷すぎたわ。


マリサ
これを最後に持ってきた理由がよく分かるだろ。


レイム
これがNHKの広報と番組審議会委員のクオリティーなのね。


マリサ
そして問題はな、今回扱ったような事例って、多かれ少なかれ他のテレビ局や新聞社も同じ体質なんだが、実のところ問題の改善に動いているところは観察している限り一部を除いてほぼないんだぜ。


レイム
大半が今でもこのままって事?


マリサ
それも違ってな、批判が来ることを学習した結果、彼らは「自浄作用を見せる」のではなくて、「訴えられないように巧妙化した」んだぜ。


レイム
なぜそこまで頑なに「改善」を行わないわけ。


マリサ
あくまで外部から観察した限りで見えてくる範囲でだが、どうやら「クレームを入れる側に問題がある」と彼らは考えているっぽいな。


レイム
で、問題を改善するのではなくて、同じ問題をこしてもクレームを入れる側が批判し難いように巧妙化していると。
それ、事実上今後もずっと同じ体質ってことでは?


マリサ
そういう事だぜ。
それがあの業界だしな。


マリサ
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


大口
以前ちょっと説明したけど、イカやタコや昆虫とかは、血液中で酸素を運ぶ役目を鉄由来
のヘモグロビンじゃなくて銅由来のヘモシアニンがやっているので、血が緑や青って話したよね。


レイム
ああ、なんかあったわね。


マリサ
それがどうかしたのか?


大口
実は、南極大陸南米大陸の南端辺りに生息している「コオリウオ科」の魚って、血液が透明なんですよ。


レイム
どういう事?


大口
コオリウオの仲間にはね、ヘモグロビンがないんですよ。


マリサ
まった、それじゃ酸素を運べないんじゃ?
酸素を必要としない脊椎動物なんているのか?


大口
コオリウオの仲間も酸素を必要としているよ。
ただ、水って冷たくなればなるほど酸素の含有量が増えるって特徴があって、そのおかげでどうもこの種は血漿が直接酸素を運んでいるそうなんだよ。
ただし、エネルギー効率は悪いらしいけどね。
でも低温だから体の代謝も低いし、酸素濃度も高いから、それでもやっていけるそうな。


レイム
血液が透明な種とか、世の中不思議な生き物がいるのね。
いまいちピンと来ないけど。


マリサ
そんなわけで今回はここで終わるぜ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~




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