日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】世界スカウトジャンボリーと韓国

さて、本日は2023年8月前半に韓国で開催された世界スカウトジャンボリーについて扱っていきます。


本日の投稿動画
www.nicovideo.jp
youtu.be


元記事
世界スカウトジャンボリーと韓国 - 日韓問題(初心者向け)


関連動画
【ゆっくり解説】梨泰院事故と韓国的価値観 part1/2 - ニコニコ動画
【ゆっくり解説】梨泰院事故と韓国的価値観 part1/2 - YouTube

【ゆっくり解説】韓国人からは日本がどう見えている? - ニコニコ動画
【ゆっくり解説】韓国人からは日本がどう見えている? - YouTube

【ゆっくり解説】韓国との間で繰り返される問題 - ニコニコ動画
【ゆっくり解説】韓国との間で繰り返される問題 - YouTube


注意
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています

・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります

・毎週日曜日更新

お品書き

・失敗の原因

・犯人探し

・韓国的価値観


※以下は動画のテキスト版です




レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は日韓問題なので私が扱っていくわね。


マリサ
今回の件って2023年の8月前半にあった、世界スカウト機構が主催するキャンプ大会の事だよな?
なんで今更?


レイム
本来はもっと早くやる予定だったのだけど、色々あって遅れたのね。
でも、韓国的価値観を知るにあたって非常に重要な事例なので、今更ながら扱う事にしたのよ。
ちなみに、今回の件は過去動画「梨泰院事故と韓国的価値観」とも関係していて、同様の性質の問題が起きた事例なのよ。
詳しくは動画説明欄に関連リンクを貼っておくので、そちらを参照してね。


マリサ
ああ、なんか予想がついてきたぜ…。
もうお腹いっぱいだから帰っていいか?カリコテリウムのカリちゃん用に高級飼葉を買いに行きたいんでな。



レイム
そんなわけでそろそろ本編へ行くわね。


失敗の原因


マリサ
レイムは問答無用すぎなんだぜ。
で、いきなり原因からなのか?


レイム
2パートにするほどの分量はないし、大会の概要と何が起きたかはざっくりと説明するだけにするから。


レイム
で、世界スカウトジャンボリーは世界スカウト機構が主催する最大行事のキャンプ大会で、1920年から4年に1度開催されているわ。


マリサ
そして、2023年は韓国で開催されたと。


レイム
ただ、あまりにも運営が杜撰だった結果

「水がたまったキャンプ場で漂流」 揶揄の対象になった韓国スカウト大会…コロナ感染拡大も
中央日報/中央日報日本語版2023.08.04 12:03
https://japanese.joins.com/JArticle/307435
劣悪な環境などのため準備不足という批判を浴びている2023セマングム世界スカウトジャンボリー大会が、これを風刺した「ミーム」などの登場で揶揄の対象になっている。

4日、インスタグラムなどSNSには、梅雨の豪雨で浸水したセマングムジャンボリーキャンプ場に関連したミームが多数登場した。ミームは特定の行動や言葉、現象などをオンラインで模倣または再加工したコンテンツを意味する。

ある海外ネットユーザーは無人島脱出記を扱った映画『キャスト・アウェイ』の主人公が海でなくキャンプ場のパレットの上で漂流する合成イメージを掲示した。映画で「ウィルソン」という名で呼ばれたバレーボールも主人公のそばに浮いている。

このネットユーザーは外国休養地の美しい海があるテラスと水がたまったセマングムキャンプ場に漂うパレットを比較する写真を載せ、数百件の「いいね」を受けた。

猛暑と関連するミームも多かった。暑さにばてた白骨がベンチに座って休んでいる姿は、灼熱の太陽の下のキャンプ場で干からびていく隊員を形象化するイメージだった。このほか水たまりの蚊、汚いトイレ、ぼったくり価格などを意味するミームもあった。

さらに現地では新型コロナ感染者も増えている。全羅北道によると、3日昼12時基準でセマングムジャンボリー営地内のコロナ感染者は19人(男性10人・女性5人)と集計された。前日の同じ時間帯に比べ10人も増えた。

感染者は外国人が15人、韓国人が4人だった。年齢帯別に10代が15人、20代が3人、30代が1人。感染者のうち韓国人は帰宅し、外国人は臨時生活施設(金堤国立青少年農生命センター)に移された。

全羅北道側は「大勢の人たちが集まった特性上、現地では新型コロナなど感染病予防のための『臨時選別診療所』が運営されている」とし「症状があれば即時検査をし、感染者は別の空間に設置された臨時生活施設で管理したり帰宅措置を取っている」と説明した。

セマングム世界ジャンボリーは韓国の優秀な文化と自然環境を世界に広く知らせるという目的で企画された。大会前には6000億ウォン(約655億円)以上の経済効果が期待されていた。

しかし7月末から続いた猛暑の中、開幕直後から熱中症患者が続出し、トイレ・シャワー施設など劣悪な施設、食べ物不足、ぼったくり価格などに対する批判が続いている状況だ。

レイム
干拓地なのに排水処理ができておらず会場が水たまりだらけ、水たまりの蚊、トイレ・シャワー施設の不備、出店店舗等のぼったくり価格などなど、多数の苦情が寄せられたのね。


レイム
更に、会場内に日影がほとんどなく熱中症患者が続出、しかも会場内でコロナの感染者が増加したうえに、蚊以外にハネカクシという、刺激を受けると毒を出す虫が大量発生、この虫の毒が皮膚に触れるとやけどのような水膨れの症状が出るのだけど、こうしたことが重なってイギリスやアメリカなどのいくつかの国が会場を引き上げてソウルに戻ってしまったのね。


マリサ
いくらなんでも運営が杜撰すぎるんだぜ。


レイム
で、なんでこんなことになったかというと

【社説】得票狙った税金の無駄遣いの大型事業、「セマングムジャンボリー」に限った話だろうか
中央日報/中央日報日本語版2023.08.15 09:28
https://japanese.joins.com/JArticle/307801

セマングム世界スカウトジャンボリーは、多くの課題を与えた。放漫運営や準備不足など「無能行政」の原因を究明する作業が不可欠だ。政界と地方自治体が地域票を得るために先を争う大型事業の乱脈ぶりも、これを機に必ず暴かなければならない。今回のジャンボリーでは、政府と自治体がセマングム開発を名分に天文学的な予算をつぎ込んだだけで、肝心のメイン行事は気にかけない矛盾が赤裸々に露呈した。

国民の力の宋彦錫(ソン・オンソク)議員室は、セマングムジャンボリーと関連して投入されたインフラ予算が11兆ウォン(約1兆1972億円)だと主張した。文在寅ムン・ジェイン)政府がジャンボリーを理由に予備妥当性調査を免除したセマングム新空港事業が8000億ウォン程度で、建設中のセマングム~全州(チョンジュ)間高速道路に1兆9200億ウォン、セマングム新港湾に3兆2000億ウォンなどだという。ジャンボリーキャンプ地を新しく埋め立てなければならない敷地に設け、政府が観光レジャー用地を農業用地に変え、農地管理基金の2150億ウォンも使わせた。しかし、全羅北道の金寛永(キム・グァニョン)知事は「数十兆ウォンの予算を繰り上げて使ったという主張は事実と異なる」と反論している。

歴代の複数の政府にわたって開発が進められ、地域票がかかっているため進歩・保守政府を問わず、セマングム開発に異見を示したケースはあまりなかった。全羅北道も2018年に発刊したジャンボリー誘致活動報告書に「国際空港建設およびSOC構築などセマングム内部開発に拍車をかける名分が必要だった」と述べるほどだった。しかし、セマングムでの行事が失敗に終わり、すぐにセマングム新空港白紙化の主張が出ている。政界と地方自治体が一丸となって作った襄陽(ヤンヤン)・務安(ムアン)空港など11の地方空港が赤字に苦しみ、醴泉(イェチョン)空港は閉鎖された。にもかかわらず、全国で9つ以上の空港建設が進められている。

財政が劣悪な自治体が政府の支援で地域発展を図ることを無条件に過ちと言うことはできない。しかし、政界と地方自治体が合作して予算をばらまいた後、誰も責任を負わない「穴の開いた壺」のような事業は全国に散在している。予備妥当性調査免除を厳格にし、自治体首長が変わる度に新事業を推進するのを防ぐ法的装置が必要だ。無分別な国家予算執行で莫大な税金が浪費されることを防ぐ牽制システムが急がれる。

文在寅前大統領が昨日、ジャンボリー問題について「国格と誇りを失った」と述べ、大会招致当時の大統領として謝罪の意を表明した。謝罪の表現が記されたが、前政権の責任論を提起する与党への反応として受け止められている。双方とも責任から自由でない与野党は、誰の過ちの方が大きいかをめぐって争う余裕がない。「パンドラの箱」が開かれたのに対策を立てなければ国民の怒りに共倒れすることになるだけだ。

レイム
元々この地域って1990年代から干拓事業が行われてきた場所なのだけど、近年は与野党の政治家が地元票獲得目的で空港や高速道路まで誘致していて、そのためのインフラ整備の予算獲得のために、わざわざスカウト大会を「新たな埋め立て地」で行った結果がこの有様のようなのね。


マリサ
ああ、だから水はけが悪くて雨が降ると水たまりだらけになり、害虫まで発生していたわけか。


レイム
しかも次の記事によると

閉幕したのに予算執行率62%…世界スカウトジャンボリー会場の工事を続ける全羅北道
朝鮮日報 2023/08/16
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/08/16/2023081680090.html

韓国全羅北道セマングムでの「世界スカウトジャンボリー」が開幕当初混乱したことに関連し、全羅北道が「予算は組織委員会の指揮の下で大部分が執行される」として責任を中央政府に転嫁したが、全羅北道が直接執行するはずの事業の予算執行率が62%にすぎないことが15日までに分かった。主に上下水道などインフラ関連事業だった。関連予算が付いているにもかかわらず、適時に使うことができず、インフラが不十分なままとなり、それが運営の混乱につながった。

 鄭宇沢(チョン・ウテク)国会議員(国民の力)が全羅北道から提出を受けた「ジャンボリー行事関連予算現況」によると、2018年から23年7月まで全羅北道が直接執行した事業の総事業費は265億ウォン(28億9000万円)が配分され、うち165億4900万ウォンしか執行できなかった。開幕日(8月1日)直前の執行率は62.4%にとどまった。

 265億ウォンのうち235億ウォンはインフラ整備、30億ウォンは大集会場整備の予算として編成された。セマングムキャンプ地が水たまりで覆われ、キャンプ地に木陰が一つもなかった問題と直接接している予算だ。

 上水道26キロ、下水道31キロ、臨時下水処理施設3カ所、駐車場3カ所、避暑用の樹木トンネル7.4キロなどを設置するインフラ整備予算235億ウォンのうち執行されたのは148億ウォンだけだった。当初計画では21年12月に着工し、上下水道、駐車場は今年5月、内部排水路および追加排水施設(簡易ポンプ場)の設置は6月に工事が終了するはずだったが、完成は12月にずれ込む見込みだ。大会が終了後も工事が続くことになる。ジャンボリーの大集会場は、30億ウォンの予算のうち17億4900万ウォンだけが執行された。

 鄭議員は「国際イベントを誘致後、予算だけ確保し、事がうまく運ばないと中央政府に責任を転嫁することが繰り返されないようにするため、自治体の行政能力と責任の強化が必要だ」と指摘した。

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/08/16/2023081680090_2.html

全羅北道による直接執行事業予算のうち半分は国費が投入された。政府関係者は「すべての国庫補助事業は精算報告書を作成しなければならず、主務省庁長(全羅北道知事)は精算報告書を確認した後、執行残高を(政府に)返却するのが原則だ」と述べた。

 ジャンボリー組織委員会の過失もあった。会場では蚊と害虫が大量発生し、虫に刺された隊員が多かったが、組織委はキャンプ場の防虫作業を従業員が10人にも満たない零細企業に任せていた。調達庁によると、3月に約4億9300万ウォンの予算が配分された防虫作業の契約には641社が入札し、A社が3億5000万ウォンで落札した。

 A社は適格審査に合格した業者のうち最低価格を提示するなど正常な手続きを経て受注したが、2018年設立で、従業員数8人の零細業者に大規模イベントの防虫対策の経験はほとんどなかった。A社関係者は本紙の電話取材に対し、「軍部隊宿舎での防虫作業の経験もあり、それなりの技術力で最善を尽くした」としながらも、具体的な従業員数などは明らかにしなかった。

 大会初期に浮上したトイレとシャワー場の衛生問題も予想できたとの批判がある。組織委が4月、清掃業者の入札を公告する際にまとめた「指示書」によれば、トイレ、シャワー場を含む「衛生施設」780カ所に配置された清掃要員は15人にすぎなかった。組織委が衛生設備の清掃員に分類した15人が担当した区域はトイレ330カ所、シャワー場300カ所、給水台125カ所、分別収集場25カ所に達した。組織委関係者は「清掃員が不足し、大会3日目に扶安郡に人材補充を要請した。100人が到着して問題が解消された」と説明した。

キム・テジュン、金承材(キム・スンジェ)記者

レイム
元々が土地開発の口実でしかなかったので、スカウト大会までに上下水道工事や排水工事が間に合わず、大会のために予定されていた木陰も作られず、大会用という口実で国から受け取った予算頼回前までに6割程度しか使われていなかったようなのよ。


レイム
しかも蚊と害虫の駆除のために自治体が選出した企業は、「大規模イベントの防虫対策の経験がほとんどない零細企業」、更にはトイレやシャワー室全780か所の清掃作業員が15人しか雇われていないという、ほんとうにただのやっつけ仕事状態だったのよ。


マリサ
ああ自治体や政治家からしてみれば、スカウト大会はいわゆる「箱物」を誘致するための口実でしかなくて、形だけ整えばあとはどうでもよかったんだろうな。


レイム
そういう事。
というより、情報を見る限り大会開催前からどんな問題が起きるかはわかりきっていたようだから、大会に関わった人たちもメディアも殆どの人が問題に興味を持っていなかったというのが実態でしょうね。



犯人探し


マリサ
ああ、やっぱそうなるか。
梨泰院事故の名前が出てきた時点で予想は付いていたぜ。


レイム
マリサも韓国というものがだんだん解って来たわね。
次の記事を読んでもらうと

ジャンボリー大会運営巡り…全羅北道知事「組織委が予算権限」vs与党「今になって責任転嫁」
中央日報/中央日報日本語版2023.08.15 08:37
https://japanese.joins.com/JArticle/307798

与党が2023セマングム世界スカウトジャンボリー大会のずさんな運営責任を全羅北道(チョルラブクド)に転嫁すると、金寛永(キム・グァニョン)全羅北道知事は14日、全羅北道庁で記者会見を開き「全羅北道が間違った部分があるとすれば、当然それにともなう責任も負う」としつつも、「虚偽事実を主張して全羅北道人の自尊心に深刻な傷を与え、名誉を失墜させる行為はこれ以上黙って見過ごさない」と述べた。

金知事は全羅北道中央政府のセマングム関連の社会間接資本(SOC)予算を引き出すためにジャンボリーを利用したという主張に「虚偽事実」と強く反論した。金知事は「セマングム事業はジャンボリーが誘致されるずっと前からすでに国家事業として推進されていた」とし、「10兆ウォン(約1兆円)規模のセマングムSOC事業はジャンボリーと関係なく、セマングム基本計画によって推進された事業」と述べた。金知事は、「今回論争になったセマングム南北道路の場合、ジャンボリー誘致(2017年)以前の2011年にすでにセマングム基本計画に反映されていた」と説明した。予備妥当性調査が免除されたセマングム国際空港事業についても「文在寅ムン・ジェイン)政府から国家均衡発展のために地域が希望する予備妥当性調査免除の案件を出すように言われて免除された」とし、加徳島(カドクド)新空港のような事例だと主張した。

全羅北道知事が務めたジャンボリー執行委員長が、実際は実務を総括したのではないかという批判についても、金知事は否定した。金知事は「執行委員20人で構成された執行委で予算を審議し、最終的に女性家族部長官が承認すれば事務総長(女性家族部派遣)の指揮の下、(組織委で)870億ウォンが執行された」と述べた。ジャンボリー全体の予算は1171億ウォンだった。また、金知事は「全羅北道が予算を執行したのは上下水道、蔦のトンネル、簡易ポンプ場などで、その他の大半は組織委が契約も行い、業務に当たった」と述べた。今回物議をかもしたトイレ、シャワー室も女性家族部が指揮した組織委の仕事だったと強調した。金知事は「女性家族部がもう少し多くの努力を傾けていたらという残念な思いがある」と述べた。

金知事は「SNSによる意思疎通が過去より活発になり、序盤に問題がイシュー化された」とし、ジャンボリーが円滑に行われなかった理由としてSNSを挙げた。特に「英国スカウト代表団が撤収し、その理由を正当化するためにトイレ問題を浮上させた」とし、トイレ問題を英国代表団のせいにしたりもした。金知事は「開催地の道知事として責任を痛感し、心の傷を負った国民にも深く謝罪する」と謝罪の意も示した。

国民の力の全珠恵(チョン・ジュヘ)院内報道官は、「排水問題が指摘されたにもかかわらず、埋め立てもされていないセマングムに(ジャンボリーを)誘致しようと主張したのは全羅北道と共に民主党の政治家たちだった」とし、「各種予算執行や契約締結などの実質的権限を行使していながらも、今になって自分たちは責任がないという全羅北道、そして自分たちは関係ないという文在寅政府は一抹の良心まで捨ててしまった」と批判した。与党からは金知事が「虚偽事実」と主張した「SOC引き出し」への再反論も出た。全羅北道はジャンボリーを通じて全羅北道に必要な空港・港湾などセマングムSOCを早期構築すると対外的に述べてきたためだ。

民主党はジャンボリー国政調査が必要だと主張した。朴洸瑥(パク・グァンオン)院内代表は「民主党が無限に責任を持って適切な白書を記録し、教訓を残すようにする」と述べた。

レイム
まず、尹政権が大会の失敗に関して、「(韓国の自治体)全羅北道中央政府のセマングム関連の社会間接資本(SOC)予算を引き出すためにジャンボリーを利用した」と主張すると、全羅北道知事がそれに反発、「セマングム南北道路の場合、ジャンボリー誘致(2017年)以前の2011年にすでにセマングム基本計画に反映されていた」「(セマングム国際空港事業についても)文在寅政府から国家均衡発展のために地域が希望する予備妥当性調査免除の案件を出すように言われて免除された」「トイレ、シャワー室も女性家族部が指揮した組織委の仕事」と反論したそうなのね。


マリサ
ああ、要するに梨泰院事故の時の国家警察と自治警察の責任転嫁合戦のようなことを、政府と自治体がやりだしたわけか。


マリサ
そういう事。
更には

世界スカウトジャンボリー、首相時代には万全の準備を表明していた共に民主・李洛淵元代表「絶望的なほど情けない」
朝鮮日報 2023/08/09
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/08/09/2023080980128.html

韓国・全羅北道のセマングム地区で開かれたボーイスカウトの国際行事「世界スカウトジャンボリー」について、共に民主党の李洛淵(イ・ナギョン)元首相は7日、フェイスブックを通じ、「政府・与党がセマングム世界スカウトジャンボリーの混乱についても前政権のせいにした。絶望的なほど情けない」と指摘した。その上で「自分が首相に就任した2017年5月31日以降、いつも緊張して2018年平昌冬季五輪を準備したことが思い出される。我々は前政権を責める時間もなかったし、責任追及もしなかった」と続けた。自身が首相在任中にしっかり準備を行い、平昌冬季五輪が成功したという趣旨だ。

 しかし、李元首相は在任中の17年9月、セマングムを訪れ、「中央政府も首相直属の支援委員会を設置するなど着実に準備を進める」と述べ、党代表時代の21年2月にも現地を訪問し、「ジャンボリー大会がコロナ危機を克服し、内需を回復する起爆剤になってほしい」と発言している。セマングムでのジャンボリーは文在寅ムン・ジェイン)政権期に5年間にわたって準備が進められたが、当時首相と与党代表を務めた李氏が今さら何の責任もないかのように発言しているとの受け止めもある。文在寅政権の青瓦台報道官を務めた民主党の高ミン廷(コ・ミンジョン)最高委員も8日、ラジオでジャンボリー混乱の責任について、「準備をしなかった現政権の責任ではないか」「それはあまりにも確実ではないか」と述べた。

 国民の力の金起ヒョン(キム・ギヒョン)代表は同日、党会議で「不十分だった点は全日程を終了後、じっくり検討すべきことであって、今与野党が争うことではない」とし、「野党はせめてイベント終了まででもとんでもない政治攻勢をやめ、超党派で大会を成功裏に締めくくることに協力する姿勢を示してほしい」と述べた。金代表の発言について、党内の一部からは「今まで存分に前政権のせいにしておいて、今になって野党に『政争をやめろ』と言えば、国民は本気だと感じるだろうか」と述べた。

 金代表に続いて会議で発言した李チョル圭(イ・チョルギュ)事務総長は「過去文在寅政権下で100大国政課題に含まれたセマングムジャンボリーは気候危機と準備不足で危機を迎えていたが、政府全体による対策づくりで徐々に盛り上がっている」と話した。

金承材(キム・スンジェ)記者

レイム
予想通り与野党も責任転嫁合戦になっているさなかに、共に民主党の李洛淵元首相が「政府・与党がセマングム世界スカウトジャンボリーの混乱についても前政権のせいにした。絶望的なほど情けない」と言い出したんだけど、そもそも大会誘致が決まったのは2017年8月なので、誘致初期から関わっていたのは共に民主党なのに、他人事のように語っているのよ。


マリサ
ああ、現与党の「国民の力」と、現在最大野党になっている「共に民主党」、どちらも政権与党として大会運営に関わってきて、等しく責任があるのにお互いがお互いに責任転嫁合戦をやっているわけか。


レイム
ちなみにこの李洛淵(イ・ナギョン)さん、日本のメディアなどでは「共に民主党には珍しい日本通」として紹介されることのある人ね。
そして更に次の記事を読むと

ジャンボリー大会、前・現職責任者11人、ずさんな運営の責任認める回答は「ゼロ」
東亜日報 August. 14, 2023
https://www.donga.com/jp/List/article/all/20230814/4355857/1

「女性家族部に対して過剰な非難が寄せられており、申し上げることは難しい」(2020年7月、ジャンボリー組織委員会初構成時の李貞玉前女性部長官)

「行政安全部が具体的な責任を負うのは難しい」(大会準備中に行政安全部次官だったA氏)

東亜(トンア)日報は、11日に閉幕した「第25回世界スカウトジャンボリー」大会のずさんな運営の原因を探り、再発防止のための白書を書くため、ジャンボリー大会の準備と運営に直接・間接的に参加した関係機関の前・現職責任者11人を10~13日にインタビューした。このうち、本人や所属機関に責任があると答えた人は1人もいなかった。

取材チームがインタビューを試みた対象は、ジャンボリー組織委員会所属の5機関(女性家族部、行政安全部、文化体育観光部、韓国スカウト連盟、「共に民主党」の金潤徳議員)をはじめ、執行委員会を務める全羅北道(チョンラプクト)、大統領室、国務調整室の8機関。女性家族部の金賢淑(キム・ヒョンスク)長官と韓国スカウト連盟の姜太善(カン・テソン)総裁は電話が繋がらず、メールにも応じなかった。

文部科学部と行政安全部、大統領室、国務調整室は、「答えることは難しい」とインタビューを拒否した。ジャンボリー共同組織委員長の金潤徳(キム・ユンドク)議員は、「今の時点で答えることは適切でない」とインタビューに応じなかったが、13日の記者会見で、「力のある機関が第一線の公務員を犠牲にするために監察をするのでは本質は究明できない」とし、国会の国政調査を提案した。金寬永(キム・グァンヨン)全羅北道知事は、「ジャンボリー大会のコントロールタワーは(全羅北道ではなく)組織委員会だった」と話した。

一部からは、このように誰も責任も負わず反省もしない現実が、ジャンボリー大会を「3千億ウォン規模の官災」に転落させたという指摘が出ている。ある大学の行政学科教授は、「関係機関が再発防止のための責任究明の過程でも『他人のせい』に終始すれば、全世界の人々の失望を買うことになるだろう」と話した。

キム・ソヨン記者 チョ・ゴンヒ記者

レイム
韓国三大紙の一つ「東亜日報」が、大会準備や運営に関わった前・現職の女性家族部、行政安全部、文化体育観光部、韓国スカウト連盟の関係者に対して大会の諸問題に対するインタビューをした結果、自身の責任を認めないか、或いはインタビュー事態に応じないかのどちらかの態度だったそうよ。


レイム
さらに言えば、大会で実際に発生した問題は大半が2年前から判明して知られていた事のようで

「ジャンボリー予算でセマングムのインフラ構築か」 韓国国会で2年前に警告
中央日報/中央日報日本語版2023.08.16 10:10
https://japanese.joins.com/JArticle/307850
全羅北道(チョルラブクト)とセマングム開発庁などがジャンボリー大会を利用してセマングムのインフラを構築しようとしたという疑惑が浮上している中、国会がすでに2年前にジャンボリー予算がインフラ構築に活用されることに懸念を表していたことが15日に確認された。

2021年9月に発行された「女性家族部所管の歳入・歳出決算」検討報告書によると、当時、国会女性家族委員会のチャ・シンスン首席専門委員は「当初計画されていなかった上下水道など基盤施設設置のための施設費205億4200万ウォン(約22億円)が(ジャンボリー予算に新たに)反映された」とし「こうした永久的な基盤施設はジャンボリー大会予算とは別に『セマングム開発計画』で設置されるべきものだが、結果的にセマングム開発庁が遂行すべき事業を女性家族部がしたとみられる」と分析した。

また「女性家族部の綿密な検討が不足し、当初のジャンボリー事業費総額491億ウォンの72.3%にあたる355億1100万ウォンが増額した」とし「これは当初の国費の4倍、地方費2倍にのぼる金額で、ジャンボリー予算にセマングム開発目的の予算が含まれたと見ることができる」と指摘した。そして「女性家族部はこれを効率的かつ透明に執行することに特に注意を傾ける必要がある」と付け加えた。


ジャンボリー閉営式以降、与党は莫大なジャンボリー予算が行事にまともに投入されずセマングムSOC拡充に使用された疑惑を集中的に調べている。監査院も全羅北道とセマングム庁がジャンボリー招致を大規模SOC事業推進および予算確保手段として利用したかを確認する方針だ。こうした中、2年前に国会検討報告書を通じて、一部のセマングムインフラ事業予算がジャンボリー大会を活用して増額した状況が確認された。全羅北道は「ジャンボリーを利用したセマングムのインフラ構築は虚偽事実」という立場だ。

全羅北道の金寛永(キム・グァンヨン)知事は前日の記者会見で「ジャンボリー大会を利用して数十兆ウォンの予算を引き込んだなどの虚偽事実を主張し、全北人の自尊心を深刻に傷つけて名誉を失墜させる行為はこれ以上黙過しない」とし「セマングム事業はジャンボリー招致のはるか前から国家事業として推進してきた」と述べた。

一方、与党・国民の力のユン・ヒソク報道官はこの日の論評で「金知事は全羅北道の安易な行政を叱る国民の声に『これ以上黙過しない』と脅迫をためらわなかった」とし「監査院の監査を通じて、インフラ事業予算確保手段としてジャンボリーを利用したか、全羅北道がまともに施設費を投入したか、ジャンボリーの裏に利権カルテルがないかなど徹底的に明らかにされるだろう」と述べた。

レイム
当時韓国の国会で「当初計画されていなかった上下水道など基盤施設設置のための施設費205億4200万ウォン(約22億円)が(ジャンボリー予算に新たに)反映された」とし「こうした永久的な基盤施設はジャンボリー大会予算とは別に『セマングム開発計画』で設置されるべきものだが、結果的にセマングム開発庁が遂行すべき事業を女性家族部がしたとみられる」と、資金の流用疑惑が提起されていたのね。


レイム
ここから解るのは、2年前の時点で政府も与野党自治体も、それどころかメディアも問題を知りながら放置していたってことになるのよ。


マリサ
ああ、つまりそれぞれ問題があるのに、政府、自治体、与党、野党、メディアがそれぞれ「お前のせいだ」と責任転嫁をしながら犯人探しをしている状態になったわけだな。


レイム
そう、実際にはそれぞれがそれぞれに責任があるのだけど、誰もそれを認めず他人のせいにしているから、「犯人探し」ばかりやることになるのよ。


韓国的価値観


レイム
でね、韓国のこうした「責任転嫁と犯人探し」って、韓国を観察している人にとっては、「夏にセミが鳴く」と同程度の認識なのよ。


マリサ
つまり、気にすることもないほど当たり前の事って事か?


レイム
そういう事。
たとえば、韓国で2023年7月に集中豪雨による洪水被害があったのだけど

「市に知らせて」「道がしなければならない」「不可抗力」「人手不足」「状況は変えられない」
東亜日報 July. 18, 2023
https://www.donga.com/jp/List/article/all/20230718/4296673/1

史上最悪の五松(オソン)地下車道浸水事故は、交通統制さえ適時に行っていても避けられた惨事だった。ところが、住民保護に責任のある行政機関は、互いに「お前のせい」と攻防を繰り広げている。管内で発生した事故であるにもかかわらず、区役所は市役所に、市役所は道庁に責任を転嫁して言い逃れをしている。

惨事当日、錦江(クムガン)洪水統制所が興徳(フンドク)区役所に対し、五松邑宮坪(クンピョン)2地下車道の交通統制が必要だと知らせたのは、浸水の2時間10分前だ。だが、興徳区役所は、「市役所に知らせた」とし、清州(チョンジュ)市役所は「道庁管轄」として道庁に知らせもしなかった。忠清北道庁は、「不可抗力」「不十分な堤防が問題だ」という。管内の事情を誰よりもよく知っている自治体としては、無責任極まりない態度だ。警察は、道路浸水関連の事前通報7件を受け付けたにもかかわらず、「人材不足」を理由に事故現場には出動しなかった。消防署の職員は、通報を受けて現場に到着し、壊れた堤防を見ても、「堤防を防ぐのは、私たちの仕事ではない」として、関連機関への引継ぎなしに去った。水害状況を考慮した大統領のウクライナ訪問の取り消しの可能性について、大統領室は、「韓国に駆けつけても、状況を変えることはできない」とコメントした。不備な行政で13人が死亡したのに、どうして「私のせいだ」という人が一人もいないのか。

五松地下車道浸水の原因は、近くの美湖(ミホ)江の臨時堤防の決壊だ。今回の中南部集中豪雨で堤防が流された地域河川は、美湖江を含め169ヵ所にもなる。ところが、中央災害安全対策本部は、堤防が崩れた河川の管理責任がどこにあるのかさえ適切に把握できていない。五つの河川の本流と一部の国家河川を除いた大半の河川整備と災害に備えた責任は複数の自治体に分散されており、効率的な管理ができていないという指摘だ。同じ河川なのに、担当自治体が上流と下流で異なり、本流と支流が異なるため、責任所在の攻防の中に管理の死角地帯が生じるのだ。治水は国政の基本だ。統合的で有機的な河川管理の体系を用意する必要がある。

今回の中南部地方の豪雨被害は、3日間、例年の梅雨期の1ヵ月間よりも大雨が一気に降った影響が大きかった。世界的な気象異変で自然災害の強度が強くなり、パターンも変わってきており、積極的で柔軟な災害予防と対応がいつにも増して重要になっている。公職社会が部署間の仕切りを設けておいて、消極的な事なかれ主義と行政便宜主義に安住しては、予報された天気にも行政失敗で災害のような被害を受ける「官災」は繰り返されざるを得ない。

レイム
集中豪雨が発生し堤防が決壊、近くの地下車道が浸水し、車道に取り残された車に乗っていた13名が死亡した事例なのだけど、洪水統制所が浸水2時間前に区役所に連絡、区役所は市役所に連絡したけど、「道庁管轄」といって道庁に報告もしなかったそうなのね。


レイム
しかも、道庁も道庁でこの件に対して「不十分な堤防が問題だ」としか考えておらず、警察は通報を受けていたのに「人材不足」を理由に現場に行きもせず、消防署は一応堤防決壊現場にはいったけど、「堤防を防ぐのは、私たちの仕事ではない」といって引継ぎもせずに帰ってしまったそうなのね。


マリサ
で、そのせいで車道が浸水して犠牲者がでたと。
誰も自分の仕事に責任を持っていないのがよくわかるな。


レイム
これね、過去動画「韓国人からは日本がどう見えている?」や「韓国との間で繰り返される問題」で説明した、「信頼」の概念が関わっていて、以前から説明しているように韓国には私たちの考えるような社会の信頼というものは存在していないって事が関係しているのね。


マリサ
たしか、日本人の考えるような信頼の概念は本貫と呼ばれる地縁や血縁でつながった狭い範囲でしか成り立たないんだよな。


レイム
そう、そして信頼がないから「約束」というものに対して無頓着なのだけど、同時にこの社会的信頼がないという事が、責任感の無さにもつながっているのよ。


マリサ
ああそうか、責任感だって相手との信頼関係によって成り立つものだから、周囲との信頼関係がなければ成り立たないのか。


レイム
そう、だから誰もが「それをやるのは他者の責任」と考えて何もしないし、問題が起きたらとにかく他者のせいにしようとするわけね。
なので、原因究明よりも犯人探しが優先され、問題が解決せず、同じようなことが何度も起きるわけ。


マリサ
だからスカウトジャンボリーの件でも利益の見込める土地開発の事しかみんな考えていなかった結果、今回紹介したような大きな問題になったと。


レイム
でね、このことは日本との問題にも関係してくるのよ。
次の記事を読んでもらうと

【時視各角】2030韓日共同W杯を夢見て
中央日報/中央日報日本語版2023.09.14 10:29
https://japanese.joins.com/JArticle/309054

#1.無愛想だった近所の日本人歯医者が先週、私に明るい笑顔で話しかけてきて驚いた。「やはり国力だ、国力。韓国はすごい」。何のことかと尋ねると、夏休みに行った欧州のあちこちで韓国、韓国という言葉を聞いたということだ。会社近くの行きつけの理髪店の40代の店長は今年に入って「私は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領を尊敬する」と口癖のように話す。好きという程度ではなく尊敬だ。日本流通大手イオンは最近、各スーパーに韓国食品コーナーを設けている。

京都市ガスの最近の広告映像は、韓国に憧れる母と娘がハングルを習って韓国旅行を準備する過程を入れた。韓日関係が良くなかった時期、日本のデパートから韓国焼酎が消え、テレビから韓国の痕跡が消えた時期を思い出すと、本当に驚くほど変化であり、ありがたい変化だ。

#2.尹美香(ユン・ミヒャン)議員の朝鮮総連行事出席は実際、それほど驚くことではなかった。本来そのような性向の人物だった。むしろ私の関心は1日に東京で開かれた「第100周年関東大震災韓国人殉難者追念式」の出席者の面々だった。鳩山元首相、山口公明党代表、武田自民党議員(日韓議員連盟幹事長)…。そうそうたる与野党政治家だ。

しかし内部事情を見るとそうでもない。本人たちには申し訳ないが、来るべき人たちが来た。いつもの人たちだ。我々が注目した菅前首相(日韓議員連盟会長)、麻生元首相(自民党副総裁)ら大物・核心人物は招請に応じなかった。岸田首相も弔花でも送ることを期待したが、「やはり」だった。冷静だった。

#3.韓国政府が強制徴用解決策を発表してから半年。明暗は分かれる。韓国という言葉を聞くだけで眉をひそめていた日本国民は韓国に歓呼する。しかし日本政府は依然として一定のラインを越えない。関東大震災の韓国人犠牲者を公式的には認めないため追悼式の場にも来ない。朴振(パク・ジン)外交部長官は半年前、「コップに水が半分以上入った。(残りは)日本の呼応で満たされるだろう」と述べた。しかし日本の官僚は残りの半分を満たす考えはない。「ギブ・アンド・テイク」「±ゼロ外交」は頭の中にない。なぜか。根深い「不安」のためだ。来年の総選挙、次期政権など状況の変化によって韓国が急変することを警戒する。政府がそうであるため、財界、学界も依然として「観望中」だ。問題は韓国の「不満」が高まるしかないという不都合な真実だ。軍艦島ユネスコ勧告無視など尹大統領と岸田首相の爆弾酒だけでは解決されない揮発性が高い変数も次々と待機している。爆発は時間の問題だ。

#4.このような時に求められるのは共同の「モチベーション」だ。韓日間で政治がまたぎくしゃくしても崩れずに前に進める両国共通の動力、目標を用意しなければならない。その意味で「2030ワールドカップ(W杯)韓日共同開催」を提案したい。「アゲイン2002」だ。来年下半期に開催地が決定するため、やや遅い感じはあるが、決心すればできないことはない。実際、両国政府、国民が相手国に最も親密感に感じた時期も2002年共同W杯の時だった。まだ記憶に新しい。毎日新聞が韓国-スペインの準々決勝の前日、「日本の1億人が応援している」というハングルの見出しを載せたのは大きな感動だった。当時これに抗議する日本の読者の電話はわずか2件だけだったという。過去にソウルで行われたフランスW杯予選で韓国の応援団が日本に向けて「一緒にフランスに行こう!」という英語のカードを掲げたことへの反応だった。

そうだ。両国にいま必要なのはこういうものだ。日本政府、官僚はできない「ギブ・アンド・テイク」を日本の国民はできる。招致に失敗してもかまわない。その過程での両国国民の熱いエネルギー、幅広い共感は古い政治葛藤を十分に覆うことができるはずだ。

金玄基(キム・ヒョンギ)/巡回特派員/東京総局長


レイム
一連の徴用工問題に関して、現在の韓国政府に近しい論調の中央日報の記者が「朴振(パク・ジン)外交部長官は半年前、「コップに水が半分以上入った。(残りは)日本の呼応で満たされるだろう」と述べた。しかし日本の官僚は残りの半分を満たす考えはない「ギブ・アンド・テイク」「±ゼロ外交」は頭の中にない」と書いているのね。


マリサ
これはどういう意味だ?


レイム
要するに、徴用工の第三者弁済に三菱や日本製鉄が参加することで「コップの水が満たされる」と言い続けているの。
しかも、元々この件は韓国が1965年の日韓請求権協定を守らなかった事が原因なのだけど、「条約を守る」という責任感も存在しないから、この件は韓国人の中で「日本に譲歩してやった」という事になってるのよ。


マリサ
つまり韓国人達のなかでは、「裁判で有罪をうけたのに譲歩してやった」という感覚だから、その見返りを求めているって認識なのか。
国家間の条約という約束にたいして責任を負っている認識がないから。


レイム
そういう事。
基本的には、今回のスカウトジャンボリーで起きた問題と一連の日韓問題は根っこが一緒なのよ。

今回のまとめ

・スカウトジャンボリーは土地開発と箱物建設の口実
・関係者全員で責任転嫁と犯人探し
・「責任を負う」という発想はない

レイム
今回の件でわかったでしょうけど、「信頼」という概念一つとっても違うという事は、これだけ大きな違いに派生し、いろんな問題を引き起こすのよ。


マリサ
なんというか、ボタンの掛け違いどころじゃない食い違いがでおきているんだぜ。


レイム
そういう事。
なので、彼らの態度は一見すると問題改善に向かっているように見えても、まず一歩引いて観察することが重要なのよ。


マリサ
そういや、尹政権は以前の政権と違って関係改善に積極的で頑張っているって評価があるが、今回紹介した「コップの水」論がまだ続いているって事は、潜在的な火種が残っているって事だものな。


レイム
そう、そしてこの「感覚の違い」がわかると、ジャンボリーの件も徴用工問題の件も、問題の根底にあるものは同じって事が見えてくるわけね。


マリサ
なるほどな。


レイム
そんなわけで今回の本編はここで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~。
今回は時間もあるのでオーストラリアにある不思議な湾を紹介します。


レイム
何が不思議なの?


大口
場所はオーストラリアのタスマニア島南部にあるバサースト湾という所なのだけど、この画像を見てもらえば一目瞭然だよ。


マリサ
なんだ?海が真っ赤だぞ。


レイム
なんでこんな色なの?


大口
どうも周辺の湿原に生える植物に、紅茶の成分と同じタンニンが多く含まれている種があるようで、それが枯れて堆積し、雨などで成分が川に流れだして、湾を赤くしているそうなのね。


大口
で、赤色って光を吸収しやすいので、この湾って水深約5メートルが通常の海の水深200メートルから500メートルと同じくらい暗くて、それが原因なのか浅瀬なのに深海生物がいっぱいいるんですよ。


大口
たとえばこのギンザメの仲間とか、クモヒトデの仲間のテヅルモヅルとか、棘皮動物のウミユリとか、どれも普通は水深200メートル以下にしかいない種が、水深数十メートルあたりにいる種と混在して生息しているそうなんですよ。


マリサ
それって要するにただ単純に「暗い」からなのか?


レイム
その辺りはまだよく分かっていないみたいだね。


レイム
そんなわけで今回はここで終わるわ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~




もしよかったらクリックをお願いします。

blog.with2.net



お知らせ。
転載について
・個人の利用であれば、一般的に「引用」とされる範囲での転載は自由にしてもらってかまいません、報告も必要ありません。
・企業・団体等が「転載」する場合は私の方へ事前連絡いただき、許可を取ってから行ってください。
イデオロギー色の強い団体等に関しては、理由の如何に関わらず「転載は原則禁止」とさいただきます。


以下は当ブログのお勧め記事です、もしよかったらこちらもどうぞ。

韓国人が日本人から嫌われる根本的原因 - 日韓問題(初心者向け)

【韓国起源説】日本人の反論は韓国人に通じない - 日韓問題(初心者向け)

日本人と韓国人とでは「約束・契約」の概念が全く違う - 日韓問題(初心者向け)

日韓問題(初心者向け)の方針について色々 - 日韓問題(初心者向け)

【河野談話】韓国政府が自爆しました - 日韓問題(初心者向け)

フランスのJapan Expoから韓国がいなくならない原因 - 日韓問題(初心者向け)

「Japan Expoに寄生しないで独自のコリアエキスポやればいいのに」→過去にやった事があります - 日韓問題(初心者向け)

韓国人の差別意識の特徴とタイの嫌韓 - 日韓問題(初心者向け)

嫌韓の出発点、2002年日韓共催ワールドカップで何が起きたのか - 日韓問題(初心者向け)

嫌韓を「排外主義者=ネトウヨ」と考える人達に対する考察をしてみた - 日韓問題(初心者向け)

「韓国に対して謝罪すれば解決する」は大きな間違い - 日韓問題(初心者向け)

韓国視点から見たヘイトスピーチ - 日韓問題(初心者向け)

メアリー・スーとネトウヨ論 - 日韓問題(初心者向け)

日韓問題とイデオロギー論争 - 日韓問題(初心者向け)

韓国では異論が徹底的に排除される - 日韓問題(初心者向け)

日韓問題基礎知識簡易版まとめ 前編 - 日韓問題(初心者向け)

日韓問題基礎知識簡易版まとめ 後編 - 日韓問題(初心者向け)

初心者でも解る韓国対策 - 日韓問題(初心者向け)

韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない? - 日韓問題(初心者向け)

【再現】2002年日韓ワールドカップ Public Viewing in 国立競技場 - 日韓問題(初心者向け)

徴用工裁判問題まとめ - 日韓問題(初心者向け)

慰安婦問題で重要な事 - 日韓問題(初心者向け)



動画版マイリスト



番外編マイリスト