さて、本日は一連のフジテレビ騒動のどさくさで朝日と毎日が過去を誤魔化そうとしていたので、その件について扱っていきます。
本日の投稿動画
www.nicovideo.jp
元記事
「都合の悪い過去」を隠した毎日新聞
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-528.html
「都合の悪い過去」を隠した朝日新聞
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-529.html
関連記事・動画動画
2011年、マスコミ不信の大転換期となったフジテレビ騒動（1）
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-79.html
2008年、マスコミ不信問題に大きな影響を与えた毎日新聞waiwai問題 （前編）
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-43.html
【マスコミ問題】毎日新聞waiwai問題 前編
ニコニコ動画版
https://www.nicovideo.jp/watch/sm34084878
youtube版
https://youtu.be/QE02ffQhVuI
【マスコミ問題】2011年フジデモ問題 part0
ニコニコ動画版
https://www.nicovideo.jp/watch/sm35994461
YouTube版
https://youtu.be/s5jvkOjy0Mk
注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています・「マスコミ問題」であり右派・左派等の陣営論争は本題ではありません
・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
・リクエストは原則受け付けていません
・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります
・毎週土曜日更新
お品書き
・フジテレビ騒動報道
・当時のフジデモ報道
※以下は動画のテキスト版です
レイム マリサ
ゆっくりしていってね
マリサ
さて、今回はマスコミ問題なので私が扱っていくぜ。
レイム
今回の「都合の悪い過去」ってどんな過去？
この2紙だと心当たりが多過ぎるんだけど。
マリサ
詳しくは本編で紹介するが、一連のフジテレビ騒動関連報道のどさくさ紛れに、自分達の過去の問題を誤魔化す記事を書いている件だぜ。
レイム
ああ、要するに中居氏を巡るフジテレビ騒動にかこつけて、自分達の過去の問題をなかったことにしようとしているって事ね。
マリサ
そういう事だぜ。
そんなわけでそろそろ本編へ行くぜ。
フジテレビ騒動報道
レイム
それで、この2紙はどんな報道をしていたの？
マリサ
まずは毎日新聞からだな
フジテレビだけじゃない…「火消し」のはずが、炎上した記者会見
毎日新聞 2025/1/26
https://mainichi.jp/articles/20250125/k00/00m/040/236000cタレント引退を公表した中居正広さん（52）の女性トラブルを巡って開かれたフジテレビの記者会見は、港浩一社長が自ら「失敗したと思った」と話すほどお粗末なものだった。正確な情報提供や信頼回復を目的とするにもかかわらず、「火消し」どころか「炎上」してしまう会見は少なくない。
「ささやき女将」
真っ先に思い出されるのは大阪市の料亭「船場吉兆」の会見だろう。
食品の産地偽装を指摘されて謝罪会見を開いたのは2007年12月のこと。男性取締役がこれまでの虚偽発表を記者に追及されるたび、隣に座っていた取締役の母が「頭が真っ白になっていた（と言いなさい）」などと小声でアドバイス。「ささやき女将（おかみ）」として話題になった。
船場吉兆はその後もイメージが回復することなく、廃業した。
日本大学は18年5月、アメリカンフットボール部の「悪質タックル」が社会問題化したことを受けて会見を開いた。
このときは会見の内容以上に、会見を打ち切ろうとする司会者の姿勢が注目された。同部はその後、違法薬物問題で廃部となった。
最近では23年10月、旧ジャニーズ事務所の性加害問題を巡る記者会見で、特定の記者やフリージャーナリストを指名しないようにする「NGリスト」が作成されていたことが明らかになり、批判を浴びた。
政治家の失敗も多い。
14年7月には、兵庫県の野々村竜太郎県議（当時）が政務活動費の不正支出疑惑で会見。号泣しながら潔白を訴える姿が全国的に注目を浴びた。その後、元県議は詐欺などで有罪判決を受けた。
21年2月には東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長（当時）の森喜朗元首相が女性蔑視発言の「謝罪」のために報道陣の前に立った。しかし、記者の質問を遮ると、「面白おかしくしたいから聞いてるんだろ」と声を荒らげるなど荒れ模様に。その後森氏は会長職を辞任した。
このほか、23年12月に自民党派閥の政治資金パーティーを巡る疑惑で記者団の取材を受けた谷川弥一衆院議員（当時）が、質問を重ねた記者に「頭悪いね」と発言。谷川氏はその後政治資金規正法違反で略式起訴され、議員を辞職した。
（後略）
マリサ
2025年1月の記事なんだが、このなかで一連のフジテレビを巡る騒動に触れ、「社長のお粗末な記者会見で火消しどころか更に炎上させた」と書いたうえで、他にも記者会見で炎上した事があるとして、複数の事例を紹介しているぜ。
マリサ
2007年の船場吉兆の事例、2018年の日大アメフト部の事例、2023年のジャニーズ事務所の事例を紹介していて、他にも政界でも炎上しているとして、2014年の野々村竜太郎兵庫県嫌疑の事例、2021年当時東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長だった森喜朗元首相の事例、2023年の自民党派閥の政治資金パーティーの事例を挙げているぜ。
レイム
あれ？なんか違和感を覚えるわね。
記者会見すらせず問題を大炎上させた事例が抜けているような。
マリサ
まあ、それは後でな。
そして次は朝日の事例
中居騒動だけじゃない！「フジテレビ」の黒歴史年表…「韓流抗議デモ」「テラスハウス」「王シュレット」
AERA/朝日新聞 2025/01/23
https://dot.asahi.com/articles/-/247944?page=2（一部抜粋）
こうした不祥事やトラブルは数多くあるが、フジテレビが低迷するきっかけとされているのが「韓国ゴリ押し問題」だ。スポーツ大会での韓国戦を「韓日戦」と呼称し、フィギュアスケート中継ではキム・ヨナの表彰式はノーカットなのに、浅田真央など日本人選手の優勝時はカット。韓国ドラマを大ボリュームで放送し、「笑っていいとも！」での「全世代で最も好かれている鍋」アンケートで1位が「キムチ鍋」と紹介された際には、視聴者から疑問の声が上がった。
2000人以上が集まった「抗議デモ」
他にも、アニメ「サザエさん」内にK-POPのポスターをしのばせたり、七夕に放送された「めざましテレビ」では「少女時代のようにきれいな脚になりたい」と書かれた短冊が映り込むといった「韓流サブリミナル」にも視聴者の不信感が高まった。
バラエティー番組であれば、当時の韓流ブームを多く取り上げることも不自然ではないが、スポーツ報道など公平性が求められる分野で同じような現象が起こると、やはり視聴者には強い違和感が残ったようだ。
「日韓交流を盛り上げる文脈ではなく、“韓国びいき”と捉えられる一連の出来事が背景となり、2011年には俳優の高岡蒼甫がTwitter（現X）に『8（フジテレビ）は今マジで見ない。韓国のTV局かと思う事もしばしば』と投稿。この書き込みが発端となり、フジテレビへの抗議デモが勃発しました。2000人以上がフジテレビ前に集結し、『ノーモア韓流』との声を上げて行進し、社会問題になるほどの大騒動に発展しました」（前出の芸能記者）
マリサ
朝日系のAERAが2025年1月に掲載した記事なんだが、ここでもフジの騒動を取り上げたうえで、2011年のフジテレビデモを例に出した上で「フジテレビが低迷するきっかけとされているのが「韓国ゴリ押し問題」だ」と書いているぜ。
マリサ
そして、「スポーツ大会での韓国戦を「韓日戦」と呼称し、フィギュアスケート中継ではキム・ヨナの表彰式はノーカットなのに、浅田真央など日本人選手の優勝時はカット。韓国ドラマを大ボリュームで放送し、「笑っていいとも！」での「全世代で最も好かれている鍋」アンケートで1位が「キムチ鍋」と紹介された際には、視聴者から疑問の声が上がった」と書いているな。
マリサ
まあキムチ鍋の件は、後にチャンネル桜が同様の街頭インタビューを行ったら、同じくキムチ鍋が1位になったがな。
マリサ
他にも色々と当時の問題点を挙げているが、面白いのは内容がまとめブログを見ればわかるレベルのもので、フィギュアの世界大会での東日本大震災追悼セレモニーをカットした件や、浅田真央氏に対する数々の嫌がらせの件など、デモの大きな要因となった問題はまるで取り上げていないぜ。
フィギュアスケート世界選手権：ロシアスケート連盟が日本への思いを込めた大会演出
JOC 2011/05/07
https://www.joc.or.jp/teamjapandiary/2011/05/post-ef85.html
レイム
でも、当時の件に触れているというのは評価するべきでは？
殆どのメディアで触れなかった問題でもあるし。
あと、詳しく知りたい人は動画説明欄にフジデモの動画もあるので、そちらを参照して欲しいわ。
マリサ
まあ、何が問題なのかは後でな。
マリサ
で、まず毎日新聞の事例なんだが、炎上騒動といえばその後の毎日新聞凋落の原因にもなった毎日新聞waiwai問題があるよな。
この問題を詳しく知りたい人は、これも動画説明欄に過去動画があるので、そちらを参照して欲しいぜ。
レイム
この件が悪質なのは、最初の記事で毎日が「炎上会見」として取り上げた事例では、少なくとも釈明会見をしているけど、毎日はそれすらやらなかったことなのよね。
マリサ
そうだぜ、確認できるだけでも9年にわたって、ゴシップ誌のアダルト記事を改変した内容を、毎日新聞英字版で「日本人はこんな性倒錯者だらけだ」と「実話」として報じ、アメリカの対日政策にまで影響を与えたにもかかわらず、「全部ライアン・コネルってオーストラリア人が悪いんです」って事にして、業界ぐるみで勝手に手打ちにしたからな。
レイム
挙句の果てに、タイトルをそのまま表示したら確実に規制されるような、未成年者への犯罪行為を推奨しているかのような記事まで掲載していたのよね。
参考記事
Inside tips to avoid being screwed by t〇〇〇s turning t〇〇〇〇s
Mainichi Daily News January 23, 2008
https://web.archive.org/web/20080124054012/http://mdn.mainichi.jp/culture/waiwai/news/20080123p2g00m0dm002000c.htmlWaiWaiの記者一覧
https://w.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/277.html
マリサ
どれだけ酷い内容なのかは、同時掲載のブログ記事にインターネットアーカイブとまとめwikiのリンクを貼っておくので、そっちを参照して欲しいぜ。
マリサ
で、更にひどいのが問題発覚後で、
役員・記者ら処分 英文サイトに不適切コラム
毎日新聞 2008年6月28日
https://web.archive.org/web/20080723084146/https://www.mainichi.co.jp/20080720/0628.html毎日新聞社は２７日、英文サイト「毎日デイリーニューズ」上のコラム「ＷａｉＷａｉ」に不適切な記事が掲載された問題で、コラムを担当していた英文毎日編集部記者を懲戒休職３カ月にした。また、監督責任を問い高橋弘司英文毎日編集部長を役職停止２カ月、当時のデジタルメディア局次長の磯野彰彦デジタルメディア局長を役職停止１カ月の懲戒処分とした。このほか、当時のデジタルメディア局長の長谷川篤取締役デジタルメディア担当が役員報酬の２０％（１カ月）、当時の常務デジタルメディア担当の朝比奈豊社長が役員報酬１０％（１カ月）を返上する処分とした。
本社は、担当記者が国内の雑誌に掲載された風俗記事を英文サイトに引用する際、不適切な描写のまま英文に翻訳した結果、多くの読者に不快感を与え、インターネット上で批判を受けるなど信頼を損なったと判断した。上司については、記事のチェックを怠るなどの監督責任を問うた。ＷａｉＷａｉは今月２１日に閉鎖している。
（中略）
社内調査に対し、記者は「風俗の一端と考え、雑誌記事を引用し紹介したが、引用する記事の選択が不適切だった。申し訳なかった」と話している。同コラムの執筆を記者に委ね編集部内での原稿のチェックが不十分で、編集部に対する上司の監督にも不備があった。インターネット上には、今回の処分とは全く関係のない複数の女性記者、社員個人の人格を著しく誹謗（ひぼう）・中傷する映像や書き込みが相次いでいる。毎日新聞はこうした名誉を棄損するなど明らかな違法行為に対しては、法的措置を取る方針でいる。
マリサ
批判され続けた結果、１カ月以上経ってから関係者を処分するという内容をホームページ上「のみ」で発表したんだが、ライアン・コネル以外は役職停止１カ月や2カ月とか、役員報酬の10から20パーセントカット1カ月とかそんなのだけで、その理由も「編集部に対する上司の監督にも不備があった」という責任転嫁だけだったんだぜ。
レイム
問題自体は2008年4月ころから指摘されていたし、それ以前から読者の外国人からクレームが来ていたようだけど、全部無視していたのよね。
マリサ
挙句の果てに、「インターネット上には、今回の処分とは全く関係のない複数の女性記者、社員個人の人格を著しく誹謗（ひぼう）・中傷する映像や書き込みが相次いでいる。毎日新聞はこうした名誉を棄損するなど明らかな違法行為に対しては、法的措置を取る方針でいる」と書かれていて、これが更なる炎上を招いたんだぜ。
レイム
どういうことかというと、「日本人はこんな性倒錯者だらけだって事は、当然毎日新聞記者にも当てはまるよな」という意図で、記事の内容を毎日新聞記者にあてはめたら「中傷だ、訴えるぞ！」とやってきたからなのよね。
マリサ
それってつまり、毎日は英字版で不特定多数の日本人を事実無根の内容で中傷していたって事になるんだがな。
そして更に炎上する事をやっていて
毎日新聞社：株主総会 役員人事など可決・承認
毎日新聞 2008年6月26日
https://megalodon.jp/2008-0626-1333-19/mainichi.jp/select/person/news/20080626k0000m020142000c.html毎日新聞社は２５日、第３１回定時株主総会を開き、役員人事など５議案を原案通り可決・承認した。続いて開かれた取締役会、監査役会で、役員、執行役員の人事と担務を正式決定した。
（一部抜粋）
代表取締役社長（常務取締役、主筆、編集担当、出版担当、デジタルメディア担当）朝比奈豊
（中略）
取締役、デジタルメディア担当、出版担当、新規事業担当（常務執行役員、デジタルメディア局長）長谷川篤
（中略）
（２５日）【東京】編集局総務（編集局次長）河野俊史▽出版局長（同）大川勇▽デジタルメディア局長（デジタルメディア局次長）磯野彰彦▽人事・総務本部次長兼人事部長（人事部長）西川光昭▽編集局次長兼外信部長（外信部長）吉田弘之
マリサ
この関係者処分の2日前、絶賛炎上中に毎日新聞が役員人事を発表していて、処分されている関係者が軒並み昇進していた上に、役員報酬20パーセントカットと発表された取締役デジタルメディア担当は、代表取締役社長に就任していたんだぜ。
レイム
不祥事を起こした部署のトップが、実質役員報酬2割カット1カ月後に毎日新聞の社長に就任したって事よね。
マリサ
なので、ネット上では「懲罰昇進」とか、炎上を通り越してネタにされていたぜ。そして更に炎上は続いて
「開かれた新聞」委員会委員に聞く（３）
毎日新聞 2008年7月20日
https://web.archive.org/web/20080723005407/http://www.mainichi.co.jp/20080720/0720_09.html◇デスク機能ないまま放置――フリージャーナリスト・玉木明氏
このような内容の記事が載ることは新聞本体ではありえないだろう。こうしたことが起きたのは、ネット新聞だったからではないか。ネットには「情報の情報化」をもたらす機能がある。新聞も週刊誌も個人ブログもその個別性を奪われ、ただ情報として並列に並べられる。このコラムの筆者はそういうネットの感覚に陥り、アングラでわいせつな雑誌記事を引用して一般紙である毎日新聞のメディアに載せてしまった。ここでの記者の仕事は、原稿を書くというより、情報を処理する作業に近い。
こうしたことをやってしまう記者個人の資質はどうなのか。訓練を受けたことのあるジャーナリストとは思えない。日本のメディアに対して十分な知識があったのだろうか。彼が翻訳していた雑誌の中には、きちんとした裏付けを取らない記事もある。そもそも雑誌の記事を引き写して新聞メディアに載せる感覚は、普通の新聞記者ならば持ち合わせない。
（後略）
参考
女子高生の凄まじい生態
https://w.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/1865.html
まだあった！！人身売買ルートヨーロッ発
https://w.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/1035.html
マリサ
2008年7月になると、「開かれた新聞」という組織を作って、委員のフリージャーナリストが「ネットには「情報の情報化」をもたらす機能がある。新聞も週刊誌も個人ブログもその個別性を奪われ、ただ情報として並列に並べられる。このコラムの筆者はそういうネットの感覚に陥り、アングラでわいせつな雑誌記事を引用して一般紙である毎日新聞のメディアに載せてしまった。ここでの記者の仕事は、原稿を書くというより、情報を処理する作業に近い」と書いて、全部ライアン・コネルとネットのせいにしたんだぜ。
マリサ
で、これだけでも責任転嫁だから問題なんだが、当時「英字版が紙媒体だった頃」から同様の問題記事があった事が発覚していたものだから、
この記事自体が更に炎上の原因になるという事態になったんだぜ。
レイム
つまり、不祥事を起こして会見すら開かなかったうえに、問題の責任を下っ端に押し付けて関係者が軒並み昇進、批判している側に逆切れした挙句、内輪に擁護させた内容は責任転嫁だったうえに、その内容にすら嘘があるという状態だったと。
マリサ
更には、この問題を同業他社が批判しなかったどころか、業界全体で「他誌の記事を無断転載した」という問題にすり替えて勝手に手打ちにしたというおまけつきだぜ。
レイム
で、それから十数年たった2025年にフジテレビが炎上したら、毎日は自分達の大炎上を棚に上げて「こんな炎上も過去にありました」と記事を書いたと。
マリサ
まさに日本のジャーナリズムを象徴する態度だぜ。
朝日のフジデモ報道
レイム
それで、次は朝日新聞の事例みたいだけど、フジデモの件を扱った朝日は何が問題だったの？
マリサ
まず重要な事として、2011年当時にフジデモがマスコミ業界からどのように扱われていたかを見てほしいぜ。
「面倒くさい」あの話に触れてみようと思う
日経ビジネス 2011年8月5日
https://business.nikkei.com/article/life/20110804/221884/
https://web.archive.org/web/20120310175144/http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20110804/221884/?P=1（一部抜粋）
フジテレビは、「少女時代」や「KARA」を不自然なほど強力にプッシュしている。それは事実だと思う。
でも、彼らの韓国プッシュは、陰謀ではない。 ただの商売だ。 もちろん、商売だから美しいというわけではない。 相応には醜い。
でも、彼らが、どんなに総力をあげてプッシュしたところで、「洗脳」はできない。
テレビには、そもそも「洗脳」を貫徹できるだけの影響力が無い。なにより制作能力が低すぎる。
彼らは20％の視聴者を2時間釘付けにすることさえできない。しょせんは、時間つぶしの娯楽を提供するだけの人たちだ。
面白くもないものを「面白い」と宣伝して客を集められるのは最初の半年だけだ。
ブームを捏造することで短期的にCDの売上を上げることは可能かもしれないし、空港でのファンの出迎えを過大に演出することで、無名の俳優に一時的なスター性を賦与することもできるだろう。
でも、その種の商売を続けている会社は、必ずしっぺ返しを浴びることになる。 まがいものを売った商売人は、やがて信用を失う。当然の帰結だ。
伝えられている通りに、もしフジテレビが、関連会社と契約している子飼いの韓国人タレントをスターダムに乗せることで、目先の売上向上をはかっているのだとすると、彼らは自分の足を食べているタコと同じく、早晩、動けなくなる。
というのも、ものをつくる人間が、作品の質よりも、分け前の多寡を重視するようになったら、その作り手は、カネと引き換えに魂を失ってしまうからだ。
いずれにしろ、結果は市場が語ってくれるはずだ。 半年後に、フジテレビの視聴率がどんな水準で推移しているのかを見れば、答えはおのずと明らかになる。
デモを組織し、不買運動を拡大し、スポンサーに圧力をかけていけば、あるいは日本のテレビ電波から、韓国製のコンテンツを追放することも不可能ではないだろう。
でも、その代償として、われわれは、「偏狭な国民」という評判を頂戴することになる。
「なーんだ、韓国とそっくりじゃないか」と、そう思われるのがいやな人は、韓国に対して寛大にふるまうべきだと思う。
マリサ
たとえば日経ビジネスが2011年8月に掲載した記事では、「韓流ごり押し」はあくまでフジデモの副次的な動機だったにも関わらず、韓流押しはただのビジネスで問題はないとか、色々と予防線を貼っているぜ。
マリサ
そのうえで「デモを組織し、不買運動を拡大し、スポンサーに圧力をかけていけば、あるいは日本のテレビ電波から、韓国製のコンテンツを追放することも不可能ではないだろう」とか「でも、その代償として、われわれは、「偏狭な国民」という評判を頂戴することになる」とか論点をすり替えているな。
レイム
そうね。
問題の根元はフジがキム・ヨナ選手を褒め称えるために、浅田真央選手に対して執拗に嫌がらせをしていて、特に酷かったのは浅田選手をスタジオに呼んで、正面にでかでかと浅田選手が転倒した際の映像を引き延ばしてボード化したものを掲げていた件と、フィギュアの世界大会で東日本大震災の追悼セレモニーをしたら、それを全カットしていた事で、強引な韓流ごり押しに反感が集まったのよね。
参考記事
フィギュアスケート世界選手権：ロシアスケート連盟が日本への思いを込めた大会演出
JOC 2011.05.07
https://www.joc.or.jp/news/000227.html
フジテレビ 世界フィギュア放送に非難囂々
日刊ゲンダイ 2011年5月6日
https://web.archive.org/web/20110512152507/http://gendai.net/articles/view/syakai/130298
マリサ
そして次はこちらで
フジテレビめぐる騒ぎ 韓国びいき批判のヤな感じ
四国新聞紙面 2011年8月31日（一部抜粋）
「韓流ドラマばかり放送している」「サッカー“韓日戦”と呼んだ」…フジテレビが“韓国びいき”だと批判を浴び、騒ぎになっている。お台場で大規模デモも行われた。デモ団体は大きく二つに分けられたようだ。ひとつはフジテレビの姿勢に怒り、メディアの公正を求める人々、もうひとつは右翼団体である。
日の丸を振り「韓国人は国に帰れ！」などと叫んでいる右翼の人種差別的発言への批判は ネット上でも多く見られた。
「彼らと一緒にしてほしくない」という前者（姿勢に抗議する人々）の発言も目にした、いわゆる「ネトウヨ」は別として、大方の人々は、後者を批判する一方で、前者には好意的であるようだ。どうせ批判するのなら、スポンサーの顔色を窺って言論を抑圧するテレビ局全体の批判をしたらどうなのか？福島原発に関しても、東電や政治家にまったく遠慮が働かなかったと言い切れるのか？韓国びいきより、そっちのほうが問題だと思わないのか？
万が一、日本人が全員洗脳されて韓国びいきになったところで、誰かの命にかかわるわけでもなかろう。だが、原発問題では、われわれの命は確実に危機にさらされる。
もちろん、ネットでは東電批判もばんばん書き込まれてたし、メディアの偏向を叩く論調も多かったし、反原発デモなども行われていた。が、最近のフジテレビ批判の盛り上がりを見ると「これは原発や東電への批判から目をそらすための陰謀ではないか」と勘繰ってしまいたくなるほどだ。みんな、目を醒ませ！「フジの韓国びいきなんかよりもっと重大なことを思い出せよ！」
それにしてもなぜ、今このタイミングで、韓流ブームヘの嫌悪が一気に高まってきたのだろう？
ここで思い出すのは、関東大震災後の「朝鮮人虐殺事件」。震災後の不安が、異分子を排除する方向に向かっているとしたら…。うわ、似てる！何だかヤな感じがするぞ！
マリサ
同じく2011年8月に四国新聞が紙面のみに掲載した記事なのだけど、同じく韓流ごり押し等の件で予防線を貼ったうえで、「福島原発に関しても、東電や政治家にまったく遠慮が働かなかったと言い切れるのか？韓国びいきより、そっちのほうが問題だと思わないのか？」と論点をすり替えているぜ。
マリサ
そして、「日本人が全員洗脳されて韓国びいきになったところで、誰かの命にかかわるわけでもなかろう。だが、原発問題では、われわれの命は確実に危機にさらされる」と書いたうえで、「ここで思い出すのは、関東大震災後の「朝鮮人虐殺事件」。震災後の不安が、異分子を排除する方向に向かっているとしたら…。うわ、似てる！何だかヤな感じがするぞ！」と差別問題にまでもっていっているぜ。
レイム
要するに、「韓流批判をしているのは差別主義者だ」とレッテル貼りをしたいだけの記事よねこれ。
マリサ
そうだぜ。
当時のフジデモ関連についてマスコミ業界が書く記事は、大半がこういう差別問題やイデオロギー問題に論点をすり替えて印象操作をするだけの記事が殆どだったんだぜ。
レイム
さっきのAERAの記事は、そういう当時の状況をなかったことにして、さも「当時から問題にしていました」とでも言いたげな内容ってわけね。
マリサ
そして問題はそれだけじゃないんだぜ
５０００人デモ ネットから火 「韓国番組多い」つぶやき引き金
朝日新聞朝刊 2011/09/01（一部抜粋）
ネット上に投稿された、韓流ブームを批判するひと言が、テレビ局を取り囲む数千人デモに発展する騒動が起きている。ネットから既存メディアヘの異議申し立ての性格を帯びる半面、不確かな情報をネタに盛り上がる「祭り」のような危うさも潜む。ＴＶ局をとりまく８月下旬。時折、小雨がぱらつく休日の東京・お台湯で、日の丸を手にしたデモ隊が声を張り上げた。「我々は韓国のドラマなんか見たくないぞ」。多くは30代前後の男性だが、浴衣姿の女児の手を引いた母親や、ベビーカーを押す夫婦も列に加わる。
「マスコミを、正そう」
プラカードに文字が躍る。抗議対象は近くに本社のあるフジテレビだった。デモ隊は社屋周辺２キロを行進。この日、２回あったデモの参加者は警察集計で延べ５３００人。
既存の保守団体が主催した後半のデモには、歴史認識をめぐって航空幕僚長を更迭された田母神俊雄氏も参加した。
きっかけは、７月下旬にツイッターに書き込まれた、同局の韓流番組を批判するつぶやきだった。
「日本人は日本の伝統番組求めてます」「韓国ネタ出て来たら消してます」。
投稿したのは俳優宮崎あおいさんの夫で、自身も俳優の高岡蒼甫さん。
発言がネット上で話題となり、掲示板「２ちゃんねる」や動画サイトでデモが呼びかけられ、人々が集まった。■偏向はどっち 自問してみて ニュースサイト編集者の中川淳一郎さんの話
韓流のソフトは安く、視聴率もそれなりに取れる。テレビ局は経済合理性で動いているだけだろう。
「偏向」と批判する前に、ネット上の都合のいい情報しか信じない自分たちの方が偏向してないか、自問してほしい。
義憤に駆られているのだろうが、結局、暇で韓国が嫌いな人たちに見えてしまう。
マリサ
朝日新聞も2011年9月の記事で、同じくデモの原因を「韓流番組が多い事」と、そう認識され」た背景情報を無視して描いているうえに、「ネットから既存メディアヘの異議申し立ての性格を帯びる半面、不破かな情報をネタに盛り上がる「祭り」のような危うさも潜む」と批判しているぜ。
マリサ
そして、「「偏向」と批判する前に、ネット上の都合のいい情報しか信じない自分たちの方が偏向してないか、自問してほしい」とか「義憤に駆られているのだろうが、結局、暇で韓国が嫌いな人たちに見えてしまう」と、こちらも論点のすり替えを行っているな。
レイム
というか、今もそうだけどマスコミってフジデモの背景に何があったのか、意地でも伝える気が無いのね。
それでいて、2024年末からフジが炎上すると、当時自分達がどんな伝え方をしていたかを「無かった事」にして、さも「当時からフジの姿勢は問題視されていました」とでも言いたげな報じ方をしていると。
今回のまとめ
・フジテレビ騒動を朝日と毎日が報道
・毎日新聞が過去の自社の不祥事をなかったことに
・朝日新聞の過去のフジデモ報道をなかったことに
マリサ
それでな、今回の朝日と毎日の事例を見ると、今回のフジの騒動を利用して「自分達はフジとは違いますよ」と、イメージをよくしようとする意図が見え隠れしているんだよな。
レイム
でも、あの業界って同業他社のかばい合いが日常なのでは？
マリサ
今回の事例の場合、中居氏の女性関連スキャンダルが原因だから擁護のしようがないし、隠蔽も当然無理だし、ただでさえテレビ・新聞離れが加速している中で、それでもフジを擁護するなんて無理だから、どうせならフジを生贄に自分達のイメージをよくしようとか考えていても不思議じゃないぜ。
レイム
というか、waiwaiの件はもう17年も前、フジデモも14年も前で、既に風化しているから誤魔化せるとでも考えていそうよね。
マリサ
記録はしっかり残っているのだから、むしろ「当時はこんな対応をしてフジと同じように炎上していましたが、当時の私たちの態度は誤りでした」という内容なら、多少なりとも好感度が上がったかもしれないが、今回みたいなことをやったら背景を知っている人からは軽蔑されるだけだぜ。
それができないなら、あんな記事書かずに静かにしていたほうがマシだぜ。
レイム
たしかにね。
マリサ
そんなわけで今回はここで終わるぜ。
レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。
大口
おつかれ～。
今回もちょっと小話を。
マリサ
今回は何だ？
大口
今回はちょっと変わった理由で新説が出てきた古生物についてだね。
レイム
どんな事が変わっているの？
大口
今から約3億8,200万 から 3億5,800万年前に生息していた板皮類と呼ばれる現存する魚類とは別系統の魚類の最大種、ダンクルオステウスさんについてなんだけど、元々成長すると9メートルになる当時最大の魚類といわれていたのね。
マリサ
新説で全長が90メートルとかになったのか？
大口
現生最大種のシロナガスクジラの3倍とか、最早それ怪獣だから。
そうじゃなくて、実は最大でも4メートルくらいにしかならなかったんじゃないかって説が出てきていて、その説が出てきた経緯がかわっているんですよ。
レイム
ああ、小さくなったのね。
大口
で、経緯なんだけど、コロナ禍のロックダウンで通常の研究室での研究ができなくなった、クリーヴランドのケースウェスタン大学博士課程の学生が、ダンクルオステウスの標本を見ていて「これは本当に9メートルもあったのか？」って疑問を持ったそうなんですよ。
マリサ
なんでだ？
標本があるって事は化石があるって事だから、全長もわかりきっているんじゃないのか？
大口
大口
それが、ダンクルオステウスは頭部の化石しか発見されていなくて、体長はあくまで推定だったのだけど、板皮類が軟骨魚類の祖先ではないかという説から、2010年代に大型の遠洋サメをベースに9メートルくらいと推定されていたのを、新しく眼窩-鰓蓋骨長指標のデータセットで再調査したわけ。
レイム
で、新たに現在の科学的な根拠に基づいて測定したら4メートルになったと。
大口
体の骨が見つかったわけじゃないので、あくまで推定ではあるけど、こんな感じになったらしい。
マリサ
随分縮んだんだぜ。
とりあえず捕獲しに行くぜ。
レイム
マリサ、もう絶滅しているから捕獲は無理だし、いたとしても4メートルの海水魚なんてどう飼うのよ？
マリサ
それは見つけてから考えるぜ。
大口
というか、設備をそろえるだけで数千万から数億円、その後の水槽維持費に月数百万とかかかるんじゃないかな。
レイム
まあマリサじゃ無理ね。
マリサ
そ、そんなわけで今回はここで終わるぜ。
レイム マリサ 大口
またらいしゅ～
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