日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】韓国人の正義part1/2

さて、本日は韓国人の行動原理としての「正義」について扱っていきます。


本日の投稿動画
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元記事
韓国人の正義 - 日韓問題(初心者向け)


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注意
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています

・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります

・毎週日曜日更新

お品書き

・「正義」が優越する社会

・主観の正義

※以下は動画のテキスト版です




レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は日韓問題なので2回に分けて私が扱っていくわね。


マリサ
なあレイム。
今回の「韓国人の正義」ってなんだ?
漠然とし過ぎていてよくわからんのだが。


レイム
まあ要するに、彼らは「韓国的正しさ」を「正義」と考えているのよ。
詳しくは動画説明欄に過去動画「日韓で異なる「正しさ」の概念」と「韓国人は記憶の改変をしているわけではない?」を貼っておくので、そちらを見てほしいけど、基本的には「その時の感情的利益」を「普遍的な正しさ」と考える傾向にあるわ。


マリサ
つまりあれか、韓国社会では「その時の感情的利益」を「正しい事」と考えるだけではなく、これを「正義」と考えているって事か?


レイム
そういう事。
それでね、今回の件って韓国初心者さんには特に理解しがたい内容だろうから、まず日本のメディアに掲載された韓国歴の長い人たちの韓国評を紹介したうえで、次に韓国内での反応を紹介するって形にするわ。


マリサ
もう嫌な予感しかしないんだが?


レイム
それじゃあそろそろ本編へ行くわね。


「正義」が優越する社会


マリサ
なあレイム、人の話をスルーするのはやめてほしいんだぜ。


レイム
マリサ、以前も説明したけど「帰りたい」やそれに類する意味の単語は、すべて自動的に却下されるのよ。


マリサ
お前は私に何かうらみでもあるのか?


レイム
ないけど、動画が成り立たなくなるじゃない。
それじゃあ早速こちらから

徴用工問題と韓国の「正義」(大機小機)
日経新聞 2019年1月22日
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40313630S9A120C1920M00/

日韓関係がおかしい。歴史問題のせいだというが、どうも歴史問題といっても、日韓でだいぶ違うようだ。

日本では歴史は事実に基づいて見直されるものだが、韓国における歴史では「正義」がまず出てきて、その正義に基づいて事実も見直されてしまうのだ。先のNHK日曜討論で、「『徴用工問題は正義と市民社会の問題だ』と韓国の専門家がむちゃを言うので困る」ということが紹介されていたが、それもこの違いからくる話である。

徴用工とは、戦時中に日本の若者が徴兵されて労働力不足になったのを補うために、職業、年齢、性別を問わずに国民が徴用されるようになったもの。終戦時には、616万人が徴用されていた。戦争が激しくなるにつれ労働条件は劣悪になっていった。そこで、女子挺身(ていしん)隊などと名前を付け「お国のために」と働かせたのである。

その制度が、日本に併合されていた朝鮮半島の人々にも一部適用された。それが1965年の日韓基本条約締結時に問題とされたが、当時としては巨額の8億ドルにも及ぶ有償・無償の資金を日本が供与することになった。その見返りに、韓国は全体としての対日賠償を放棄し、個人への賠償も完全に解決されたとしたのである。これが歴史の事実で、国家が条約で約束した以上、一方的に覆すなどむちゃ、というのが国際常識だ。

ところが、韓国の場合、そこから正義が登場する。

そもそも日韓併合が正義に反して無効だったので、それをあいまいにした日韓基本条約も無効だ。当時そのような条約を結んだのは、韓国の力が弱く、力の前に正義が引っ込んだからだ。今や、韓国も力がついてきたので、正義を実現しなければならない。それが、市民社会の上に立つ今日の国家のあるべき姿だ――、というわけである。

正義が出れば、歴史的事実も見直されるのだ。

実は、日本もかつて大東亜共栄圏という「正義」の名の下に愚かな戦争を行った国である。ここは、粘り強く、事実を曲げても通らないことを韓国に対して、また、国際社会に対して発信し、毅然と対応していくことだ。そうしなければ、日本企業は安心して韓国で商売ができなくなる。果ては、様々な形で日韓の衝突を生み出し続けることになりかねない。(唯識

レイム
これは2019年に日経新聞に掲載された、一連の徴用工問題に関する記事なのだけど、そのなかで「日本では歴史は事実に基づいて見直されるものだが、韓国における歴史では「正義」がまず出てきて、その正義に基づいて事実も見直されてしまう」と書かれているわ。


マリサ
これってどういう意味だ?


レイム
この記事のテーマの事例であれば、1965年に日韓双方が合意して日韓請求権協定が締結されたのだけど、韓国人達の現在の考えでは記事でも書かれているように、「当時そのような条約を結んだのは、韓国の力が弱く、力の前に正義が引っ込んだからだ。今や、韓国も力がついてきたので、正義を実現しなければならない」という発想で、協定よりも「正義」が優越されるのよ。


マリサ
ああ、「今どのような感情なのか」で正しさが決まるから、韓国人達は「きっと日本の序列が高くて横暴に逆らえなかったのだ」と今の感情につじつまを合わせる合理化をして考えるって事か。


レイム
そう、そして彼らはそれを「正義を実行している」と考えるというわけ。
最近韓国与党などが、日本に対して「コップの半分の水」というたとえで、三菱や日本製鉄による代位弁済への参加を求めているのもそのためね。


レイム
そして次はこちら

「韓国人は正義を立証した方が勝ちになる。そういう国だと考えるしかない」
ニュースイッチ 2019年08月29日
https://newswitch.jp/p/19015

韓国情勢に精通する深川早大教授に聞く、日韓対立の行方

経済産業省は28日0時に、貿易管理上の優遇区分「グループA」から韓国を除外し一つ下の「グループB」に引き下げた。軍事転用が可能な品目の不正輸出を防ぐ安全保障上の措置で、韓国向けの輸出手続きが厳格化した。韓国政府の反発は避けられず、日本への報復措置が強まる恐れがある。韓国情勢に精通する早稲田大学政治経済学術院の深川由起子教授に日韓対立の解決策などを聞いた。

 ―今後の展開をどう見ていますか。
 「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の有効期限切れの前に、天皇陛下即位の礼がある(有効期限は11月22日、90日前の8月24日は更新期限)。韓国は体面が重視される社会なので、全世界の首脳が参列する中、韓国だけ派遣できないのはまずいことになる。これは韓国にとって日本人が考えている以上に大事なことだ。それまでに落としどころを探りたいという切迫感はあるようだ」

 ―両国が歩み寄るための方策は。
 「一つは互いに多様性を認めることだ。韓国にも反日イコール愛国者という考えはおかしいんじゃないか、と考える人はたくさんいる。政治家が自分の意見を国民に押し付けてはいけない。もう一つはルール・オブ・ロー(法の支配)の基準が違うことを認識すべきだ。日本人の基準は一度決めたものは変えないということだが、韓国人は正義を立証した方が勝ちになる。日本人には理解できないが、そういう国だと考えるしかない」

 ―日本の貿易管理の運用見直しに対し、韓国は徴用工問題の対抗措置と受け止めて反発を強めています。
 「徴用工問題は国と国との約束事であり、従軍慰安婦などとは次元が違う。韓国の主張を受け入れたら、東南アジアや中国にも韓国と同じ水準で補償するのか、という問題になる。日本としては(徴用工では譲れないという)レッドラインを示そうとした。それを示すために、実害がなく、韓国に再考を促すようなカードを選択したのだろう」

 ―韓国政府は日本の真意を理解していないのでは。
 「韓国は信用で成り立っている社会ではない。その代わり政治報復だけは、すごく理解する国だ。日本は信用崩壊というメッセージを出したつもりだが、韓国は政治報復の方が分かりやすいから、その理解に基づく妄想が広がった。日本は信用が崩壊したという深刻さが伝わらないのでストレスがたまり、韓国は報復だと思ってプライドが傷付いている」

 ―米国が仲介する可能性は。
 「日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄したことで米国の仲介はなくなった。そもそもトランプ米大統領にはオバマ前大統領が持っていた人権の価値観はない」

 ―韓国が望む将来像は。
 「文在寅大統領は北朝鮮のみと適切に対応すれば、すべてが解決し、日本を追い抜けると考えている。だが北朝鮮と、どう実現するのか(という具体案)はない。政権が進歩系でも保守系でも(対日政策に)変わりはなく、反日カードを出せば政治が動くという発想は同じだ」

 ―日本はどう対処すれば良いですか。
 「日本も今はロジカルに考えることができていない。米中の間で“新冷戦”が起きる中、仮に韓国が中国の陣営に入ったら、それは日本の国益なのかという問題がある。新しい枠組みで日韓関係を考えないといけない」

【記者の目】
 日韓関係は最悪の事態に陥ったが、両国民が一方的な意見に支配されるのは危険だ。深川教授は意見の多様性と、法規範の基準が異なることを認め合うことが重要だと説いた。まずは互いに相手の立場や価値観を理解し、双方の利害のために協力することから始めるべきだ。呉越同舟のような関係が発展すれば、いずれ欧州のような相互協力の関係に成熟する道も開ける。
(敷田寛明)

レイム
こちらも2019年の記事で、一連の韓国に対する輸出管理強化の事例や、GSOMIAに関する内容が書かれているのだけど、徴用工問題で記事では「日本人の基準は一度決めたものは変えないということだが、韓国人は正義を立証した方が勝ちになる。日本人には理解できないが、そういう国だと考えるしかない」と書かれているわ。


レイム
そのうえで「韓国は信用で成り立っている社会ではない。その代わり政治報復だけは、すごく理解する国だ。日本は信用崩壊というメッセージを出したつもりだが、韓国は政治報復の方が分かりやすいから、その理解に基づく妄想が広がった。日本は信用が崩壊したという深刻さが伝わらないのでストレスがたまり、韓国は報復だと思ってプライドが傷付いている」と書かれているわ。

マリサ
ああ、過去動画「韓国人からは日本がどう見えている?」で説明していたが、韓国は地縁・血縁の狭い繋がりである「本貫」以外に信頼関係が存在せず、他者との疑似的な信頼を得るために意図してお互いに迷惑をかけあい、それを受け入れることで疑似的な信頼関係を構築しているんだったな。


レイム
そう。
なので「約束を守らない」という事を信頼関係の失墜と説明しても彼らには伝わらず、「友好国なら迷惑をかけても受け入れるべき」と考えるから、日本の意図が理解できずに「(歴史の罪を誤魔化すための)政治報復だ」と考え、正義を実行し日本を懲らしめるためにノージャパン運動を行ったという事ね。


マリサ
彼らは「自分は常に正しさを選択している」と考えているから、日本が国際輸出管理レジームに基いて包括許可を解除しても、韓国人には意図が理解できず報復にしか見えないわけか。


レイム
そして次はこれ

逆転判決 「正義の味方」目指した韓国司法の挫折
Forbes 2021.04.25
https://forbesjapan.com/articles/detail/41014

韓国のソウル中央地裁は21日、韓国人の元慰安婦ら20人が日本政府に求めた約30億ウォン(約2億9100万円)の損害賠償を却下する判決を言い渡した。他国の裁判所が国の行為を裁けないとした国際慣習法上の「主権免除」の原則を認めた。今年1月8日に同地裁が日本への損害賠償を認めた別の元慰安婦訴訟と全く逆の判決になった。

国司法に詳しい日本の法曹関係者は「裁判体が違えば、提出される証拠も主張も違う。異なる判断があっても問題ないし、それが司法の独立という意味だ」と説明。そのうえで「今回の訴訟のように外交問題に発展する事案の場合、どこの国の司法もできるだけ一貫性がある判断を下そうとする」とも語り、異なる判決が出た展開に驚きを隠さない。

ただ、加藤勝信官房長官が21日の記者会見で、同日の判決について「適切なものと考える」と語ったように、日本では、そもそも「主権免除」を認めなかった1月8日の判決こそ異例の判断だったとみていた。別の法曹関係者も「21日の判決でようやく流れが元に戻った」と語る。この関係者が語る「元の流れ」とは、韓国大法院(最高裁)が2012年5月の徴用工訴訟判決で、1965年の日韓請求権協定によっても個人の請求権は消滅していないという判断を下す以前の流れを指す。韓国司法はこの大法院判決以降、徴用工・慰安婦訴訟で日本を困惑させる判決を連発してきたからだ。

では、なぜ、韓国司法は、日本からみて異例と言える判決を続けてきたのか。今回の判決を下したソウル中央地裁のホームページには「国民に信頼される良い裁判、国民が必要とする迅速で効率的な司法サービスを提供するために努力する」という地裁トップのあいさつが紹介されている。これが韓国司法の基本精神だ。

国司法には軍事独裁政権時代、金大中元大統領に対する死刑判決や、在日韓国人留学生をスパイ扱いした判決など、市民たちを様々な冤罪から救えなかったという苦い経験がある。また、韓国政府関係者の1人は「韓国司法には、弱者を救済しなければいけないという強い使命感がある」と語る。この関係者によれば、韓国では自由よりも平等を重視する空気が強い。不正入学や徴兵逃れに市民が怒るのも、平等を強く意識するからだ。韓国の司法関係者には「市民の平等を担保する役割も担っている」という考えが強く、社会的弱者を救済すべきだという使命感を持っている。

そして、「国民に信頼される良い裁判」を意識するあまり、世論に流される傾向もある。「元の流れ」を変えた2012年5月の大法院判決当時は保守の李明博政権時代だったが、前年12月に京都で行われた日韓首脳会談が、慰安婦問題を巡って決裂。韓国内の日本に対する空気が急速に冷えていく時期にあたっていた。判決を下した裁判官が退官後に行った韓国メディアとのインタビューで、弱者の救済など正義を貫くためだったという趣旨の説明をしていた記憶がある。このインタビューが掲載された後に会った知人の韓国外交官は「正義の味方気取りなんだろうが、おかげでこっちはいい迷惑だ」と怒っていた。

https://forbesjapan.com/articles/detail/41014/page2

ただ、悪政をただし、社会正義を貫くという水戸黄門のような意識が、逆に政治に接近する結果も招いた。代表的な例が、進歩的な考えが強い法曹らが作った「ウリポプ(我々の法)研究会」だ。文在寅政権が2017年、「厳格で清貧な生活を維持している」として指名した金命洙大法院長(最高裁長官)も同会の出身。大法院長は大統領府の指名を受けた後、国会の人事聴聞会を経て大統領が任命するため、どうしても時の政権との距離は近くなる。金氏は大法院長就任後、進歩的な考えを持つ判事を多数、幹部に起用したと言われている

国司法に詳しい日本の法曹関係者の1人は「文在寅政権になって、2012年以降にできた元徴用工や元慰安婦らに配慮する司法判断が加速したと言えるだろう」と語る。文在寅大統領は繰り返し、「三権分立」を訴えて、司法判断への介入はできないと説明してきたが、司法が行政を忖度する文化がないとは言えない。

結局、元徴用工や元慰安婦らの救済を強く掲げた文政権が、日韓関係の改善に舵を切ると、司法もその流れに逆らえなくなった。文氏は「主権免除」を認めなかった1月の判決について、同月の記者会見で「困惑している」と語った。日韓関係筋によれば、文政権は最近、韓国政府が日本政府や企業の損害賠償を肩代わりする「代位弁済案」について、原告団や司法関係者らの反応を探ってもいた。

こうした流れを読んだ韓国司法は1月判決の慰安婦訴訟でも、日本から訴訟費用を徴収できないとする判断を下した。21日の判決は、一連の韓国司法による軌道修正の結果だったと言える。韓国政府関係者の1人は21日の判決について「韓国メディアは判決を歓迎こそしないが、日本を強く糾弾もしなかった。韓日関係の改善が必要だと感じてるからだ。その点、今回の判決は、国民世論に寄り添うという本来の韓国司法の趣旨に沿ったものだったと言えるだろう」と語った。

国司法の迷走で苦労させられた日本だが、韓国をあざ笑ってばかりもいられない。今回、日本政府の対応のまずさを指摘する声も出ているからだ。外務省は21日、敗訴を予想して駐日韓国大使を呼んで抗議する準備を進めていた。日本の法曹関係者の1人は「判決を予想できなかったと言うことは、それだけ日本の情報収集能力が落ちているという事実を自白しているようなものだ」と語る。現場の責任とも言えるが、世論を気にして日韓の首脳や外相会談を避け続け、結果としてパイプの先細りを招いた政治家の罪も重い。また、別の法曹関係者は「1月の判決で控訴しなかった外務省はメンツにこだわり過ぎだ。控訴することと主権免除の立場は矛盾しない。控訴していれば原告の逆転敗訴になる可能性が高く、強制執行問題という余計な荷物を背負い込まなくて済んだのに」と語った。

レイム
こちらは、2021年に朝日新聞記者がフォーブスに寄稿した記事で、韓国の司法について書かれているのだけど、2012年に日本政府に対して慰安婦側が賠償請求した際、日本政府の主権免除を否定しているのね。


レイム
その背景として、韓国では「国民に信頼される良い裁判」を意識するあまり、世論に流される傾向もある」としたうえで、その判決を下した裁判官が引退後にインタビューに答え「弱者の救済など正義を貫くためだった」と発言しているそうよ。


マリサ
ああ、ようするに韓国では「法」よりも、韓国的正しさに基く「正義」の方が優越され、その結果憲法すら超越する「国民情緒法」となるわけか。


レイム
そう、そしてここまででわかるのは、韓国では事実や法、契約といった客観的に確認可能なものよりも、「主観的正しさ」のほうが優越し、それを彼らは「正義」と呼んでいるということで、この認識はうp主だけではなく、韓国と関わる立場の異なる複数の人達からも、似たような結論が出てきているという事なのよ。


マリサ
うp主がこれまで説明してきたのと同じような認識を、韓国とかかわりの深い人たちも共通認識として持っているって事か。


レイム
そう。
一見すると荒唐無稽すぎて偏見からそう言っているように見える人もいるかもしれないけど、韓国と長く関わるとほぼ確実に「この結論」になるのよ。
他に説明のしようがないのだもの。


レイム
うp主の場合には、韓国人や韓国メディアの反応に加え、歴史的背景などを掘り下げたらぴったりとパズルのピースが合わさって確信に変わったという所ね。


主観の正義


レイム
そして次に、この対日問題について韓国側がどんな反応をしているかなのだけど

【グローバルアイ】約束を守る国・日本、正義が重要な国・韓国
中央日報/中央日報日本語版2019.01.04 06:59
https://japanese.joins.com/JArticle/248743

昨年10月、福岡で開かれた駅伝マラソン大会では奇怪な場面があった。走っている途中で片方の足を骨折した19歳の女子選手がこれ以上走ることができない状態になったが、中継所までの残り約300メートルを膝で這って完走した。アスファルトの道を四つん這いで血だらけになって這うこの選手の姿は全国に生中継された。

責任感が血だらけの彼女を走らせたとしても、記者の目には引き受けた区間だけは最善を尽くして走るという「約束」を守ろうとしていた無謀な挑戦としか見られなかった。同時に、日本人たちにとって「約束」とは、膝がこのようになっても守らなければならない「恐ろしいこと」ということをぼんやり感じさせた事件でもあった。

新年早々、安倍晋三首相は「ルールを守る国」を強調した。ある新春対談ラジオ番組に出演して韓国を「ルールを守らない国」の範囲にそれとなく組み入れた。司会者が「(日本はルールをしっかり守る国だが)ルールを守らない国に対し、どう接していくかは非常に難しいと思う」と言う趣旨の発言をすると、安倍首相は「自分のことばかりでは結果的に、国際社会は経済成長できないし、安全保障面でも不安定になる。ひいては自国にとって大変なマイナスになる」と述べた。韓国大法院(最高裁)の強制徴用賠償判決を狙った質問と返事だった。


最近会った韓国問題担当の日本外交官は、韓国と日本の認識の違いを説明しながら「韓国語の『オルバルダ』という表現を日本語で表現するのが一番困る」と告白した。「オルバルダ」が「正しい(ただしい)」という単語だけでは説明できないという話だった。日本人にとって「正しい」は、決められた基準に沿って行うことをいう。

合意や約束があればそのとおりすることが「正しいやり式」だ。しかし、韓国で通用する「オルバルダ」の意味は、それこそ時代によって異なって受け止められる。「その時は合っていて、今は間違っていること」が「オルバルダ」という意味として使われるということだ。韓日慰安婦合意や大法院の強制徴用賠償判決がそうだ。「ヨクサ(歴史)パロ(真っ直ぐに)セウギ(立てる)」は日本語にない言葉だ。「歴史を立て直す」としか翻訳できない。

静岡県立大学の奥薗秀樹教授は、韓日間のこのような違いを「重要視する価値が違うため」と説明する。「日本は約束を守ることが重要な国である一方、韓国は正義を重要視する国」という説明だ。

それなら互いの違いを理解して隙間を埋めようとする努力でもしなければならないが、そうしようとする行為が十分に感知されておらず心配だ。韓日関係はもともとそうなんだという「傍観論」こそ最も警戒しなければならない対象だ。「韓日関係がいつ良かったというのか。少しくらい悪くても構わない」というような認識は、最初から外交をしないという言葉にも聞こえる。新しい年は可視的な相互努力が見える1年になればと思う。

ユン・ソルヨン/東京特派員

レイム
たしか以前にも紹介した事のある記事だけど、「約束」や「ルール」に関する事が書かれていて、記事前半では韓国人からは日本が「脅迫観念のような状態で約束を守っている」ように見えていると書かれているのね、そのうえで「日本人にとって「正しい」は、決められた基準に沿って行うことをいう」が、韓国では「その時は合っていて、今は間違っていること」という意味で「オルバルダ」という単語を使うそうなのね。


レイム
そして、「韓日慰安婦合意や大法院の強制徴用賠償判決がそうだ」と書かれているのだけど、これを日本の教授が「日本は約束を守ることが重要な国である一方、韓国は正義を重要視する国」と表現しているわ。


マリサ
要するに、韓国ではその時その時の都合で「正しい」が変わるのが普通で、それを「正義を実行している」という認識って事か。


レイム
そう。
韓国人達の考え方というのは、現在の感情的利益(正しさ=正義)が過去に遡及し影響を与えるのよ。
そして過去になぜ正しい選択をしなかったのかについては、最初に紹介した日経の記事にあるように、「当時は自分達の地位が低かったからそうせざるを得なかったのだ」等の合理化によって、現在の「正しさ=正義」との矛盾を解消するわけ。


マリサ
それって、韓国人全体でコンセンサスがつくられる場合は良いが、そうでない場合はどうするんだ?


レイム
序列で正しさが決定されるか、それで決着がつかない場合は派閥で別れて争って勝った側が「正しい」となるわ。


マリサ
ああ、だから韓国では「正しい」と「序列が高い」と「優れている」が同じ意味なわけか。


レイム
そして次はこれ

韓国元首相「韓日関係の竜巻、間違った姿勢が合作した惨事…新たな危機」
中央日報/中央日報日本語版2023.03.22 10:35
https://japanese.joins.com/JArticle/302341

共に民主党の李洛淵(イ・ナギョン)元代表が22日、韓日首脳会談について「韓日関係の竜巻は双方の間違った姿勢が合作した惨事」とし、「両国関係の脆弱性と両国政府の限界を露呈させ、新たな危機を作った」と指摘した。

元代表はこの日午前、フェイスブックで「韓日関係は改善すべきだ。ただし、民族の正義と普遍的正義、三権分立と歴代政府の立場も生かしつつ韓日関係を改善するように最後まで努力すべきだった」と主張した。

元代表は「韓国側は日帝強占期の強制徴用問題をあまりにも簡単に、それも一方的に妥結しようとした」として「個人請求権が消滅していないという歴代政府の立場、日本の加害企業が賠償しなければならないという大法院(最高裁)の判決、被害者中心主義という普遍的原則を一度に覆した。他の問題でもデリケートな後腐れを残した」と批判した。

続けて「日本側はあたかも絶好の機会でも得たかのように、彼らが言いたかったすべての言葉を出して韓国を全方位から圧迫した」とし、「独島(ドクト、日本名・竹島)、福島水産物のように慎重にアプローチすべき問題まで躊躇なく突きつけた。首脳会談を準備した外相は強制動員の強制性を露骨に否定した」と指摘した。

元代表は「韓国側は歴史に対する浅い知識と偏った認識、国政に対する鈍感と速断で事を誤った」とし「日本側は真実を糊塗する自己中心的歴史認識、韓国に対する隠された傲慢さを津波のように吐き出した」と強く批判した。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領についても「帰国後に韓日関係改善の当為性を長く述べたが、その方法の間違いについては言及せずに迂回した」とし「国民の当惑と怒りは韓日関係の改善のためではなく、その方法のためだということを知ってほしい」と批判した。

続けて「韓米日の共助強化を期待してきた米国は直ちに歓迎の論評を発表した」とし、「米国も韓日両国が歴史に起因した葛藤を最も望ましい形で解決し、真の善隣として協力を強化していくことを願う」と述べた。

元代表フェイスブックに投稿したのはソル(旧正月)以来初めてだ。李元代表は昨年6月、ジョージワシントン大学に訪問研究員の資格で1年間滞在するため米国に出国した。4月までフィラデルフィア、ニューヨーク、ヒューストン、ロサンゼルス、デンバーで「韓半島朝鮮半島)の非核化と平和のための現実的・実用的アプローチ」という主題で講演を行った後、6月に帰国する予定だ。

レイム
2023年3月の記事なのだけど、韓国最大野党「共に民主党」の議員で、文政権で首相を務めた李洛淵(イ・ナギョン)氏が、日韓首脳会談について「韓日関係は改善すべきだ。ただし、民族の正義と普遍的正義、三権分立と歴代政府の立場も生かしつつ韓日関係を改善するように最後まで努力すべきだった」と批判したのね。


マリサ
これって記事を読む限り、徴用工問題を尹政権が「第三者弁済」で解決すると提案し、日本企業の資産が売却されるのを防いだ件についてだよな?
「民族の正義と普遍的正義」ってなんだ?


レイム
まあ、韓国以外では早々聞かないフレーズよね、これ。
でも韓国では度々みかけるのだけど、意味としてはこれまで説明した内容と同じ、その時の感情的利益を「絶対的正しさ」とし、それを「普遍的な正義」としているのよ。


マリサ
つまり、日韓請求権協定を無視し、日本企業の資産が売却されるという国際法違反の状況を防ぐ解決案が、「普遍的正義に反する」と反発しているって事か?


レイム
そういう事。
そしてこのことから解る事はもう一つあって、韓国人達のなかでは韓国人が考える「民族の正義」が、この世の普遍的正義と同義ってことなのよね。


マリサ
ちょ、ちょっとまて。
思考が追い付かないんだぜ。


レイム
そして次はこれ

尹大統領「悪口恐れるな」 閣僚に「国民向け政策マーケティング」強調
聯合ニュース 2023.03.22
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20230322001600882

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は21日の閣議で、国民に政策を説明し、理解を求めていく「政策マーケティング」の重要性を強調した。繁忙期に労働時間を増やせるよう制度を見直す案が世論の厳しい批判を浴びていることを踏まえたものとみられる。閣議出席者が22日、尹大統領の非公開の発言を聯合ニュースに伝えた。

尹大統領は「労働時間は雇用労働部だけの業務ではなく企画財政部、産業通商資源部、中小ベンチャー企業部など全ての業務だ」と強調した。「国民が知らない政策は政策ではない」とも発言し、政策を説明する重要性を説いた。

 政策マーケティングの責任者となる閣僚らに対し、「悪口を言われることを恐れてはならない」と語りかけ、「後からきちんとした最終案を作れば、批判していた国民も戻ってくるだろう」と述べた。

 労働時間の柔軟化に向けた制度見直し案を確定するのに先立ち、世論調査やフォーカスグループインタビューなどを通じて各界各層の意見を十分に聴取すべきだと重ねて指示した。

 韓日関係にも言及した。尹大統領は、先の訪日時に面会した日本の野党第1党、立憲民主党の役員から韓日関係改善のために訪韓して韓国野党を説得すると言われたことを取り上げ、「そうした言葉を聞いて恥ずかしかった」と述べた。

 立憲民主党中川正春憲法調査会会長が尹大統領にこうした意向を伝えたとされる。尹大統領の発言に関し大統領室関係者は「日本は与野党の別なく韓日関係の改善を歓迎しているが、韓国の野党は反対ばかりしている」とし、大統領が韓国の野党の姿を恥じたものだとした。

 また、尹大統領は韓日関係を「それまでうまく付き合ってきた隣家が、水路をつくる問題により、互いに塀を築き始めた」と例えたという。「塀を壊さなければ双方にとって損害なのだが、そのまま放っておくべきなのか」と問い掛けた後、「相手が塀を壊すのをただ待つより自分が先に壊せば、隣家もその本気度を見て一緒に塀を崩し、そうすれば再び良い関係に戻ることができる」と述べた。

 尹大統領は政府が発表した徴用賠償問題の解決策は韓国に道徳的優位性と正当性を持たせるもので、日本側の呼応を引き出すことが可能と考えているとされる。日本で来月統一地方選が終わり、岸田文雄首相が韓国を訪問する時には「手土産」があるとみているようだ。

レイム
一連の徴用工問題における「代位弁済」について。尹大統領が「政府が発表した徴用賠償問題の解決策は韓国に道徳的優位性と正当性を持たせるもので、日本側の呼応を引き出すことが可能と考えている」とコメントしてるのね。


レイム
これに関して、韓国側は代位弁済に三菱や日本製鉄などの徴用工裁判で被告とされた企業の参加を求めていて、それを「日本の呼応」と呼んでいるわけだけど、尹大統領は国際法違反を回避する代位弁済案を日本に提案したことで、日本に対して道徳的優位性を手に入れたのだから、 日本がそれに答えるのは当然と考えているのよ。


マリサ
いやちょっとまて。
元々韓国側が日韓請求権協定を破る国際法違反をしようとしていて、違反状態を回避するのが代位弁済なら、それはマイナスをゼロに戻すだけで、なんで韓国側が日本より優位になるんだよ。


レイム
韓国的価値観では、これは「一方的譲歩」なのよ。
なぜかといえば、最初に説明したように、韓国では「1965年の協定は韓国の地位が低かったから仕方なく受け入れたもので、今は地位が上がったのだから新たに結びなおすべき」という考え方なのよ。


マリサ
まさか、だから尹大統領は「日本に代位弁済で譲歩して貸しを作った」って考えなのか?


レイム
そういう事。
基本的に与党も野党もベースの「日韓請求権協定は不当」という考え方自体には違いがないのよ。
そのうえで、与野党対立は「韓国側の譲歩」が妥当かどうかなの。


マリサ
ああそうか、韓国人達のなかでは「自分達は正義を実行している」という考え方なんだったな…。


レイム
そう、そしてその「正義」は現在の都合で過去が次々と塗り替えられている事を当然としているから、たとえ今韓国側の要求を全面的に飲んだとしても、飲んだ次の日には「オルバルダ(その時は合っていて、今は間違っていること)」によって、新たな「普遍的正義」が現れ約束が反故にされる事も十分にあり得るわけ。

今回のまとめ

・韓国では法よりも「韓国的正しさ」に基く「正義」が重視される
・この正義は「その時の感情的利益」で決定される

マリサ
というか、これじゃ韓国とは何も決められないのでは?


レイム
なので韓国と何かを決めるのであれば、第三者を介在させて国際ルールでガチガチに固めたうえで、破った場合のペナルティーを明確化する必要があるわ。
「約束したから守るはず」が通用しないのは、尹政権の「コップの半分の水」の事例でもわかっただろうし。


マリサ
ああ、徴用工問題の事例では、アメリカやEUやイギリス、カナダ、オーストラリアとかがある種の立会人になっていたな。


レイム
そう。
だから韓国がいくら約束を破っても、それで不利益を得るのは韓国だけという状態になっているのが現状だから、韓国側は明らかに日本に対して不満があるけど、「コップの残り半分の水」を強く要求できていないのよ。


マリサ
なるほどな。


レイム
で、次回の後編では、今回紹介した事例とは別の「現在の感情的利益」によって、「普遍的正しさ」の基準が変わった事例をいくつか紹介していくわ。


マリサ
まだあるのか…。



レイム
そんなわけで今回の本編はここで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~。
今回は前後編の前編なのでおまけはないよ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~



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