日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国の事情を汲んではいけない理由

さて、本日は過去記事でも紹介した「易地思之」に関連した内容です。

※易地思之
韓国独特の概念であり、「相手の気持ちを理解しましょう」という意味だが、「常に自分は正しい」という前提で思考する場合が多い韓国では「相手はこちらの気持ちを知り受け入れろ」という意味で使われる。

戦後70年談話と韓国人の易地思之という概念 - 日韓問題(初心者向け)

【日韓問題】韓国独特の「易地思之」 - ニコニコ動画
【日韓問題】韓国独特の「易地思之」 - YouTube

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)

注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


現在韓国では政権が代わった事で政界、経済界共に日本との関係改善を訴え、交流や協議などの場を設けるよう、韓国側から積極的に動き出し「お互いの事情を理解しよう」という態度になっている。


しかし、この「お互いの事情を理解しよう」という態度が問題で、韓国側が行う「こちらの事情を理解してほしい」と訴える場合の「事情」は、そのほとんどが「その場しのぎ」であり、本当の事情が話されることは無い。


こうなる背景には、彼らの目的が自己の「メンツ」と「利益」を守ることが目的であって、問題の解決が目的ではないことにあり、このため彼らの言った通りに事情を汲むと事態がより悪化する場合が多い。


※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:関係改善を訴える韓国


まずはこちらの記事から

新政権スタート後、初の「韓日経済人会議」…「経済共同体を念頭に」
中央日報/中央日報日本語版2022.05.31 07:07
https://japanese.joins.com/JArticle/291628

記事では、日韓の財界関係者が尹大統領就任に合わせて経済界交流行事を行ったという内容なのですが、その中で韓国側が「韓国も日本も未来の繁栄のためには易地思之(相手の立場で考える)という気持ちで共存共栄のために今すぐ手を握らなければならない」と訴えています。


この易地思之に関しては、以前記事や動画にしている通り、本来は「相手の立場になって考える」という意味ですが、実際に韓国人達が使う場合「相手は自分達の事情を考慮するべき」という一方的な意図として使われます。


つまり、ここでは「未来の繁栄のために日本は韓国の気持ちになって考えるべき」と言っているというわけです。


また次の記事では


会談なくても「対朝共同声明」…韓日米共助、さらに強固に
中央日報/中央日報日本語版2022.05.30 06:47
https://japanese.joins.com/JArticle/291572

北朝鮮の軍事的な脅威に対し、文政権では日本と形式的な連携が取れず、また韓国の警察庁長官が昨年11月に竹島を訪問、その結果「韓日米次官協議」の共同記者会見が中止され、「冷え込んだ韓日関係が韓日米協力の妨害要素として作用する外交乱脈の様相がそのまま現れた」と書かれており、尹政権ではそうした不安材料が解消されたとしています。


しかし、5月28日の日米間による対朝共同声明発表直後に韓国側が竹島周辺での「海洋調査」を行っており、実際には文政権と同質の「挑発」を行い足並みを乱した上に、

独島周辺の海洋調査 日本の抗議に「正当な活動」=韓国外交部
聯合ニュース 2022.05.30
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220530004300882


国連海洋法条約など国際法と関連の国内法令に基づいて行われた正当な活動に対する日本側の問題提起は受け入れられない」と居直っているのが実態です。


要するに韓国側は、「こちらの事情を汲むべき」という態度ばかりで日本の事情の一切を無視し、そのうえで次の記事にあるように

韓国外交部長官の初訪日 日本と「意思疎通中」
聯合ニュース 2022.05.31
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220531004700882

「日本と意思疎通を続けている」「まず韓日間の人的交流を再開するところから始め、そのような雰囲気を作ろうという動きはある」と、韓国側から積極的に日本と接触しようと動いているという状態なのです。


韓国側の態度は、日本側から見ると「本当に関係改善をしたいのか?」と疑問を持つほど何もかもが「チグハグ」です。


2:「事情」に意味がない



そしてこうなる背景には、単に「易地思之」の概念があるからというだけではなく、彼らはそもそも「本当の事情」を話す意思がなく、単に「その場しのぎ」をしようとしているだけという理由があります。


最近その非常に分かりやすい事例が韓国であったので、それを紹介すると

韓国政府 尹美香氏に慰安婦合意内容を事前説明=面会記録公開
聯合ニュース 2022.05.26
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220526003600882

2015年の「慰安婦合意」が韓国側によって反故にされる原因の一つになった、正義記憶連帯元代表の尹美香氏に関して、「尹美香は慰安婦合意の内容を事前に知っていた」という告発があった件、最近になり当時の韓国政府と尹氏の間で行われた対話記録が公開されたという記事です。


その内容によると、告発にあった通り、実際に尹氏は合意の締結前に合意の内容を韓国政府から説明されていたという事が判明したのです。


ここで重要となるのが、尹氏がこれまで何と言っていたかです。
次の記事を読むと

慰安婦団体前代表「合意前日、記者にばら撒いた内容で一方的に通知された」釈明はうそ
中央日報/中央日報日本語版2020.05.11 07:59
https://japanese.joins.com/JArticle/265775

慰安婦合意後、尹氏は記事にもあるように「日韓合意は被害者への相談が全くなかった」として、合意に反対の立場をとっており、その後事前説明を受けていたと告発されると、「前日連絡を受けた」と主張を翻しています。


つまり、「一応説明は聞いたがそれは限定的なものであったうえに、合意前日になって唐突に聞かされた内容だ」と、事実上何も説明されていなかったのと同じであるという「事情」を説明したわけです。


しかし、今回尹氏は韓国政府から当時2015年3月から12月にかけ4回にわたって事前説明を受けており、合意後の事後対応についても一部話し合いが行われていたという事が判明しました。
すると尹氏が何と言いだしたかというと


尹美香議員「韓国外交部は慰安婦合意が不可逆的な解決だとは説明しなかった」

朝鮮日報 2022/05/27
https://web.archive.org/web/20220527051903/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/05/27/2022052781055.html


「最終的かつ不可逆的解決という内容などについては外交部が説明しなかった」と、他の疑惑を全て無視し、論点のすり替えをし始めたのです。


本来の争点は、元々尹氏は「被害者に詳細が知らされていなかった」という事を問題視し、また「告発後」は「唐突に合意直前になって知らされただけ」としていたにもかかわらず、それは全て嘘であったことが判明すると、それらすべてを無視し「不可逆的とは知らなかった」と言いだしたというわけです。


そもそも、「問題解決のための合意」が不可逆的ではないという前提自体が成り立っていないわけですが。


つまり、尹氏の釈明は全てが場当たり的でしかないという事になります。


3:問題を見る「視点」が違う



これだけですと、「尹氏がそういう人物であった」というだけになりますが、実際には同様の事例が多数あります。


一連のレーダー照射問題では韓国政府は主張を二転三転させた挙句に「日本が危険飛行で挑発してきた」と言いだしていますし、一連の輸出優遇解除の件では

輸出優遇除外:戦略物資管理も弁明もでたらめな韓国産業部
朝鮮日報 2019/07/11
https://web.archive.org/web/20190711020008/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/11/2019071180006.html

上記記事にあるように、当初韓国側は「2018年に戦略物資会議が開かれなかったのは、当時の日本側担当局長の座が空席だったからだ」と主張していましたが、日本側が「経済産業省の石川正樹貿易経済協力局長は2017年から今月5日まで在職していた」と反論すると、「勘違いだった」と言いだし、次に

ごり押し・難癖あるいは無知…日本輸出規制の根拠ファクトチェックしてみると(1)
中央日報/中央日報日本語版2019.07.15 14:17
https://japanese.joins.com/JArticle/255545

「今年3月以降、二国間協議を持とうと昨年末すでに合意をしている以上、協議が中断されているわけではない」「これまで協議が行われなかったのは両者が相互に日程を調整したが合わなかったため」と、中断ではなく日程調整が合わなかっただけであると主張しました。


しかし実際には

本日の韓国産業通商資源部による記者説明について
経済産業省 2019年7月19日
https://www.meti.go.jp/press/2019/07/20190719009/20190719009.html


経産省側から「昨年12月18日に韓国側の担当官から、「2019年3月以降でないと開催できない」と一方的に伝えてきたものであり、3月以降に開催することで合意した事実はありません」としたうえで「経済産業省からの申入れに対して一度合意した日程を含め、韓国側の事情により日程が延期されてきたと認識しています。日本側からは、政策対話が開催できていないことに対する懸念を韓国側に伝えるなど、繰り返し開催を要請してきました」と説明がされています。


以後韓国側はこの件について何も言わなくなってしまいましたが、重要なのは反論されると次々と場当たり的な「事情」の説明に終始しているという事実です。


またこれは韓国政府に限らず、例えば次の事例では

チョ・グク氏「私を嘘つきに仕立てるのか」…ソウル大学辞意表明を巡り真実攻防
中央日報/中央日報日本語版2022.05.26 11:09
https://japanese.joins.com/JArticle/291489

日本でも一時期話題になった韓国の元法相の曺国氏に関して、元々彼は「ソウル大法学専門大学院の教授職を辞職した」と主張していましたが、後に「辞職した記録が見つからない」と告発されると、「辞職意志を表明した」と発言を翻しています。


また他の事例でも例えば以下の記事や動画で言及している、サッカーの奇誠庸氏の事例などが典型的で、彼も場当たり的に主張を二転三転させています。

過去記事
『旭日旗問題』に見る韓国人独特の考え方 - 日韓問題(初心者向け)

過去動画
【日韓問題】韓国の旭日旗問題 - ニコニコ動画
【日韓問題】韓国の旭日旗問題 - YouTube

こうした事例から解るのは、彼らが「こういった事情だから分かってほしい」として説明する内容は、多くの場合で「明らかに事実と異なる」という事です。
つまり、事情説明が事情説明になっていない場合が殆どであるという事です。


当然の事ですが、これでは「相手の事情を聴く」事自体が無意味です。
単に自己保身のための「言い訳」にしかなっておらず、しかも矛盾を指摘されると場当たり的に主張を翻す「その場しのぎ」でしかないからです。


そしてなぜ彼らが多くの場合でこういった反応を示すのかというと、彼らの目的が「問題の解決」ではないからです。


では何のために「事情」を話すのかといえば、「自分は正しい」という前提を成り立たせメンツを保つためと、自己の利益を守るためです。
これが彼らにとっての「問題の解決」なのです。


これはつまり「問題の原因を解決する」という目的ではなく、あくまで「自身の不利益の解消」という部分に主眼が置かれ、原因自体に興味が無いという意味です。


場当たり的に発言を翻すのもこのためで、彼らにとって重要なのは「今」の不利益を解消し「自身は正しい」という前提を成り立たせたいだけなので、過去に行った発言は「今の事情」とは切り離されているからです。


このため、彼らの「事情を汲む」というのは全くの無意味な行為なのです。
彼らにとってはその「事情」はあくまで「今の事情」でしかないため、時間が経過して問題が起きればまた別の「今の事情」に代わるので、堂々巡りにしかならないというわけです。


ですので対処法としては、当初から彼らの言動は全て記録するという作業を徹底し、「次に話すとき」にはその記録を事前に韓国側に見せ、決して論点のすり替えや誤魔化しをさせない、それでもしてきたら、彼らの言い分を一切聞かず記録を見せつつ淡々と問題点を指摘し続けるという事が必要です。


日本人同士で行うような、相手の事情を理解して妥協するという態度は無意味どころか状況の悪化にしかならないのです。




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