日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

価値観の違う韓国で日本の創作物が受け入れられる理由

さて、本日はこれまでそれ単体で扱ったことがなく、結構な数で質問や疑問コメントが来ている「なぜ価値観の違う韓国で日本の創作物が受け入れられるのか」について扱っていきます。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由
https://oogchib.hateblo.jp/entry/ar892003

注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


韓国を観察していると、日本と価値観に大きな差があることがわかり、一見すると「日本的価値観」で書かれた日本の創作物は受け入れられないようにみえるが、実際には日本で人気になった創作物はそのほとんどが韓国でも人気になっている。


この原因を調べて行くと、韓国人も基本的には「嘘はいけない」とか「ダブルスタンダードはいけない」とか「約束は守るべき」という認識を持っている事がわかり、韓国の実際の言動とのギャップで混乱することがある。


ここに関係するのが「ウリとナム」の考え方や、独特の正しさの概念などであり、彼らは基本的には上記のような認識ではあるが、その上位に「ウリは正しい」という認識があり、これは「自身の感情的利益が侵害されなければ」上記のような認識となることがわかる。


※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:日本の創作物が人気


まずかこちらの記事から

日本不買の雰囲気でも『鬼滅の刃』が3週連続でベストセラー1位=韓国報道
Wowkorea 2021/05/02
https://www.wowkorea.jp/news/korea/2021/0502/10297849.html


今年5月の記事なのですが、日本の人気漫画の「鬼滅の刃」が韓国で大ヒットし、日本製品不買運動が続いている中でも売上ランキングで3週連続1位となったという記事です。


また次の記事では

「呪術廻戦」漫画、小説ベストセラー1・2位を獲得
MoneyS(韓国語) 2021.05.06
https://moneys.mt.co.kr/news/mwView.php?no=2021050616438083625


上記の次の週には、今度は同じくジャンプマンガの「呪術廻戦」がマンガ、小説共に売り上げ1位になったと記事になっています。


またこうした傾向は「日本製品不買運動」のなかでもずっと続いており、次の記事によると

日本の新刊小説が店頭に戻る 東野圭吾など今週2作品=韓国
聯合ニュース 2019.11.14
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20191114000400882


東野圭吾の新刊「クスノキの番人」 韓国で翻訳出版
聯合ニュース 2020.03.17
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200317001200882


韓国では去年小説家の東野圭吾氏の作品が非常に人気でヒットしたという事が書かれており、日本作品の人気はマンガに限らないという事がわかります。

孤独のグルメ』年末スペシャル、釜山料理を紹介
中央日報日本語版2019.12.20 12:03
https://japanese.joins.com/JArticle/260748

谷口ジロー氏へのインタビュー本 韓国語版出版
聯合ニュース 2020.02.05
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200205001600882


またマンガ原作ドラマの「孤独のグルメ」が韓国で非常に人気であり、去年韓国ロケをした際にはそれが韓国で大きく話題になったという事や、原作者インタビューの韓国語版が発売され話題になったという事が書かれています。


そして他にも

韓国でニンテンドースイッチが高騰
朝鮮日報 2020/04/10
https://web.archive.org/web/20200410080031/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/10/2020041080102.html


去年韓国で任天堂の「あつまれどうぶつの森」が大ヒット、ソフトとともにニンテンドースイッチ自体が韓国で品薄になりスイッチを転売する行為が「ニンテク(任天堂財テクの造語)」と呼ばれるという、一種の社会現象まで巻き起こしています。


またこれは最近始まった事ではなく、次の記事を読むと

新型コロナで巣ごもり生活の韓国20-30代、思い出のアニメ・ドラマを「召喚」
朝鮮日報 2020/04/19
https://web.archive.org/web/20200419051118/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/04/17/2020041780178.html


コロナ禍の巣ごもり需要で日本のアニメや関連グッズの売り上げが増加しており、20代30代に一種の「レトロブーム」が起きていると書かれています。


また次の記事では

親日清算民主党、2年前、日本アニメ「銀河鉄道999」コスプレ
朝鮮日報(韓国語) 2020.08.20
http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2020/08/20/2020082001687.html


韓国で「親日清算」や「日本製品不買運動」を煽っていた韓国の与党「共に民主党」の議員が、過去に「銀河鉄道999」のコスプレをして広報をしていたという事が発覚したという記事です。


また記事では、同じく共に民主党の議員が自分達を「ガッチャマン」にたとえ、そのイメージのポスターを作っていたという事が書かれており、かなり前から韓国では日本の創作物が大人気であるという事がわかります。


そしてここで疑問が出てきます。
日本と韓国では価値観の違いから「嘘」「責任」「約束」などに対する認識が大きく異なっており、それが現在の日韓の関係悪化の原因になっているにも関わらず、なぜ日本の価値観で作られた創作物が受け入れられているのかという事です。


2:ベースとなる部分に大きな差はない


ここで重要となるのは、「嘘はいけない」や「責任は負わなければいけない」や「約束は守らなければいけない」という考え方は実のところ韓国にもあるという事です。


例えば次の事例を見ると

徐ギョン徳教授、中国『地獄が呼んでいる』不法シェアに「他国の文化、尊重を」
中央日報/中央日報日本語版2021.11.24 10:45
https://japanese.joins.com/JArticle/285088


旭日旗問題などの「民族主義ビジネス」で有名な徐坰徳(ソ・ギョンドク)教授が、ネットフリックスで人気となっている韓国ドラマ「イカゲーム」や「地獄が呼んでいる」が中国で違法コピーの温床となっている件に対し、「中国は他国の文化をまず尊重する術を学んでいただきたい」と苦言を呈しています。


つまり、知的財産の侵害行為を「問題である」としているのです。


また次の事例では

朴映宣候補の東京・赤坂マンション、居住用ではなく投資用?…今になって「家賃受け取った」と説明
朝鮮日報 2021/03/24
https://web.archive.org/web/20210324092927/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/03/24/2021032480092.html


韓国で不動産が高騰、政府が意図的に価格を吊り上げ関係者が財テクをしているという疑惑が持ち上がり、投資目的でのマンションや土地購入が批判される事態になっていたさなか、韓国与党からソウル市長補選に出馬している候補の夫が、東京の六本木にマンションの部屋を所有し、賃貸していたとして問題化しました。


すると当初、この議員は「夫が実際に居住していた」と釈明していたのですが、後にそれが嘘と発覚、「マンションを賃貸に出していた事実を認める」という事態になったという事例です。


このことから、韓国においても、実態と異なる情報を「矛盾だ」と認識する価値観が存在している事、責任のある立場の人間が嘘をつくことに倫理的な問題があると認識している事がわかります。


また次の事例では

731部隊の生体実験を告発するというこの場面、日帝の蛮行とは無関係のでたらめな写真です
朝鮮日報 2020/10/03
https://web.archive.org/web/20201003091713/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/01/2020100180031.html


韓国で「731部隊の蛮行」とされているものには明らかに事実と異なる事例がいくつもあり、その間違いを「資料をもとに」指摘しており、少なくとも彼らの中でも「資料をもとに客観的な検証をする」という考え方がある事がわかります。


こうした事例からもわかるように、私達と韓国人の間でも「全く何もかもがずれているわけではない」という事がわかります。


しかしここで更に疑問が出てきます。
「このような事例があるにも関わらず、彼らはなぜ嘘を頻繁についたり、客観的事実を無視したり、矛盾することを堂々と主張したり、簡単に約束を破ってしまうのか」と。


3:正しさが「ウリかナム」で変わる


ここで重要となるのが、韓国独特の「ウリとナム」の概念です。

※ウリとナム

ウリ(自分達)ナム(それ以外)
自他の境界が非常に曖昧な概念であり、彼らはウリである場合自身と全く同じ正しさと感情を共有しており、「ナム」はそれ以外、或いは正しさを理解しない劣等な相手と認識される。
また、このウリの範囲はその時の都合で自身を中心に拡大縮小する。

韓国人独特の「ウリ」と「ナム」という概念 - 日韓問題(初心者向け)

【日韓問題】韓国独特の「ウリ」と「ナム」の概念 前編 - ニコニコ動画

【日韓問題】韓国独特の「ウリ」と「ナム」の概念 前編 - YouTube


このウリとナムの概念がどうかかわってくるかといえば、彼らは基本的に「嘘はよくない」とか「責任は負わなければいけない」とか「約束は守らなければいけない」といった考え方自体は持っています。


しかしそれと同時に、「自分は常にこの世に存在する普遍的正しさを選択している」という認識を持っています。

※独特の正しさの概念

彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。

そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。

また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。

【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念 前編 - ニコニコ動画

【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念 前編 - YouTube


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その結果どうなるかといえば、自身との利害関係が一切ない事例や、「ナム」との事例の場合には、上記のような反応をしますが、「ウリは常に正しい」という認識も持っているため、自己の利益、特に感情的利益に関わる事例においては、「ウリが正しい」という前提が優先されます。


つまり、マンガや小説などの創作物に関しては、よほどの感情移入でもしない限りは、自己の利害とまるで関係がないので、私達と同じような認識ができており、問題なく受け入れられるというわけです。


しかしひとたび「ウリの利益」に抵触する事例になると、たとえば次の事例などがわかりやすいですが

[ジャパンレポート]
オピニオンニュース(韓国語) 2021.11.22
http://www.opinionnews.co.kr/news/articleView.html?idxno=57996


こちらの記事の最後の方に、「韓日関係と関連して常に『政治と文化は別』という論理を立てているが、日本の右翼メディアを始めとした一方では連日嫌韓報道が相次いでいる」「東京のコリアタウンである新大久保では、極右勢力の過激な集会が相次いで訪問者の足取りまで途絶えた」「状況がこのようなこともあり、日本のメディア内でも「 “政治と文化は別” というのを先に破ったのは日本だ」という指摘も出ている」と書かれています。


しかしそもそも「政治と文化は別」という主張は、2012年に韓国の李明博大統領(当時)が竹島を訪問、それが原因で日韓関係が大幅に悪化し、日本人の韓国への印象も悪くなったのですが、すると韓国側が「政治と文化・経済は別、ツートラックだ」と言いだし、そこに日本のメディアが同調したという背景があり、日本側が言いだしたわけでも、ましてや記事で言及されている「在特会」が言いだしたわけでも同調したわけでもありません。


なのに「 “政治と文化は別” というのを先に破ったのは日本だ」と主張しているのです。
完全に因果関係が逆転してしまっています。


なぜこんなことが起きるのかといえば、それは「ウリは常に正しいはず」だからです。
この記事の事例ならば、韓国では「政治と文化は別」と主張しながら、日本製品不買運動が起こり、更にはそれが日本文化の受け入れ否定に繋がり、記事にある「日本の江戸時代の街を再現した観光施設」も批判の対象となっています。


つまり、自分達で「政治と文化は別」と言っておきながら、そのルールを自分達で破ってしまったという認識自体はあるのです。
しかしそれだと「ウリは常に正しい」という前提が崩れてしまいます。


そこで、「正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする」という手法を使い、「最初にルールを破ったのは日本だ」とすることで、自己の面子と正しさを保つわけです。


つまり、「自分達の行いに問題がある」という認識自体はあるが、それだと「ウリが間違っている」という事になってしまうため、「そうならないようにするため」に、強引に因果関係を歪め「ナムが悪い事」にしてしまうのです。


そこに事実かどうかは関係ありません。
「ウリが正しい」という状態になればそれでいいのです。


これが「嘘はよくない」「責任は負わなければいけない」「約束は守られなければいけない」という認識がありながら、彼らが頻繁に嘘をつき、何事にも責任を負わず、約束を破り続けても「平然としている」理由です。


平たく書けば「ウリが正しい」という前提が成り立つためなら何をしても許されるという考え方なのです。
この構造を成り立たせるために、韓国は徹底した序列社会であり、また「強制的に責任を負わせるシステム」が発達した社会なのです。


だからこそ、「ウリは正しい」が妨げられない創作物は、特に問題なく受け入れられるというわけです。


そしてさらに、「ウリとナム」の範囲はその時の感情的利益によって自己を中心に自由に拡大・縮小するため、状況に応じてその範囲が変わり、同時に「ウリの正しさ」が適用される範囲も変わるため、完全な第三者としての立場でない場合、突然主張が180度変わる場合もあるわけです。


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