日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

更に桜の季節なのでソメイヨシノの韓国起源説についt(ry




(画像は韓国の公共放送であるKBSの番組から)


今回もまたソメイヨシノ韓国起源説についてとなります。
実は前回の2回で終る予定だったのですが、予想外の事態が起きたので急遽この話題となりました。


まずその予想外の事態について説明します。
実は、これから数年は水面下での動きはあっても表立って韓国が韓国起源説について騒ぐ事は殆どないだろうと予想していたんです。
が、その予想に反してつい先日韓国の公共放送であるKBSが大々的にソメイヨシノ韓国起源説を報じました。
(KBSをよく国営放送と紹介している人がいますが、KBSは日本のNHKに相当するテレビ局で国営では無く公営です)


実は10年ほど前にも、韓国でソメイヨシノに限らず様々な韓国起源説が大々的に報じられていた時期がありました。


しかし、そのことでネット上で日本人の様々な反感を買い、マンガ嫌韓流などが発売され韓国起源説が広く日本で認知されるようになると、韓国人は「そんな事を言っているのは一部の例だ」とか「こんな事は誰も信じていない」とか「一部の例を全体に当てはめて差別している」とごまかし、それと同時に韓国のメディアでも韓国起源説がその後数年あまり取り上げられなくなりました。


上でも書いたように、水面下ではさまざまな事があっても、韓国の大手メディアでは殆ど取り上げられなくなり、その後その状態は数年続いたわけですが。2008年か2009年ころから再発した起源説報道が、2012年後半辺りより以前と同じように韓国のメディアであまり取り上げられなくなった事から、今回も同じように数年は静かになるだろうと考えていたわけです。


そうならなかった理由に関してなのですが、予想外は予想外ですが大体察しは付きます。
まず一つ目は以前から書いているように韓国人の民族主義が年々暴走している事により、理性的な歯止めが殆ど利かなくなっている事、そしてもう一つあります。


それは、「韓国人は日本人より立場が上になったと感じている」ということです。
日本人の感覚だとあまり実感が持てないかもしれませんが、韓国人の人間関係は「どちらが上か下か」が基本で、対等という概念がありません。
これは韓国発のニュースでやたら韓国人が順位にこだわっていることなどからも解ります。


そして、韓国人は上のものは下のものに文字通り何をしても良いし、上のものの言う事は何があっても絶対に正しいと考えています。
それが韓国起源説報道に反映されているわけです。
なぜ韓国人は「日本人より上になった」と考えているのでしょうか。


その答えも韓国のメディアが報じるニュースなどを見ていると解ります。
ここ数年、韓国ではサムスンなどの売り上げ増により、経済的に実質日本の企業を超えたと感じるようになってきています、そのことがニュースなどに反映されることも多くなってきました。
また、最近の慰安婦問題に関連した問題や竹島問題・日本海表記問題などに関連し、アメリカや中国の一部が韓国の側に同調するような動きを見せたため、韓国人の中で日本vs米中韓という構図が成り立つようになりました。


これは現実とは大幅に異なり、実際には韓国が日本やアメリカから「どちらの側に付くのか」と立場の意思表示を求められている状態なのですが、韓国のメディアや政府はそうは報じていないので、韓国人は日本が孤立していると考えるようになってきています。
だから、相対的に国の地位が日本よりも上になったと感じているわけです。


その結果、韓国人の中で「上になったのだから日本になにを言っても良いはずだ」「日本から叩かれても起源主張を隠す必要はないはずだ」という意識が芽生えたという事です。
この事はKBSのソメイヨシノ韓国起源説報道にも大きく反映されており、それまでは起源主張をする場合韓国側の言分をただ垂れ流すだけだったのが、今回は日本側の言分も紹介し、真っ向からそれを否定するという形になっています。
今までは日本がどんな主張をしているのかについて、メディアが韓国起源説で触れることは本当に稀だったので、これは大きな意識の変化です。



前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、それでは肝心のKBSの報道を見て行きます。


KBS 「花の戦争…桜の花原産地は‘韓国’」 リンク先に動画へのリンクがあります
http://news.kbs.co.kr/news/NewsView.do?SEARCH_NEWS_CODE=2838738&
<アンカーコメント> ちょうど今、桜の花で、全国各地壮観を織り成しているでしょう?
この桜の花は、ほとんど王桜で我が国をはじめ、日本で最も多く見られる種類です。
ところが、日本がこの桜の花の原産地も歪曲しているといいます。
(省略)

<質問>それでは、桜の花の原産地はどこですか?
<回答>去る1908年に、済州島を訪問したフランス人神父タケが漢拏山中腹から王桜の自生地を発見します。

文献を見てみましょうか?
朝鮮総督府でも我が国全域を直接現地調査し、桜の花の原産地が済州島だと明らかになりましたが、日本の船乗りたちが桜を済州島から持ってきて神に献上したという文献もあります。

特に原産地を判断するのに最も重要なのが自生地であるかどうかで、済州島には、自生桜が確認されただけで200本を越えました。

立山林科学院キム・チャンス博士の話を聞いてみましょう
<インタビュー>キム・チャンス(国立山林科学院、暖帯亜熱帯山林研究所):"変異がずっと正規分布をする必要があります王桜の葉の形がこのようにできたとすると、これを基準として…"

科学的な研究結果も桜の花が韓国産であることを裏付けています。
山林庁が、日本と韓国の桜のDNAを分析した結果はもちろん、米国農務省が、最近の日本と韓国の桜試料82個を採取して塩基配列などを分析した結果でも、済州王桜と日本のソメイヨシノが遺伝的に同一であることが確認されました。


<質問>ところが、日本は桜の花の原産地が自国だと主張していないですか?
<回答>先に文献で桜の花の原産地が済州だと認めた日本が、光復以後、突然態度が
急変しました。日本の桜と済州島の王桜は完全に別の種というものです。

先に見た、韓国と米国の遺伝子研究結果にもかかわらず、日本は自生種であるエドヒガン
オオシマザクラの雑種交配で、済州王桜である「ソメイヨシノ」が生まれたと主張しています。

日本の専門家の話を聞いてみましょうか?
<インタビュー>カツキトシオ(博士/日本森林科学園):"桜の花は、元々、日本に自生していた私たちが見る桜の花はソメイヨシノを含む栽培品種というものです"

しかし、肝心の日本は自分たちの桜の花の自生地は、まだ探しているという立場です。
自生地をまだ知らないというものです。

<質問>日本はこの桜の花も外交的に利用していますね?
<回答>はい、ご覧の画面が大規模な桜祭りが開かれるアメリカワシントンDCポトマック川沿いです。去る1912年、日本の東京市長が桜3000本をプレゼントしたのがきっかけになりました。第二次世界大戦当時、日本が真珠湾を襲撃し、桜を切ろうという動きがあったが、李承晩元大統領が桜の原産地が韓国だという事実を知らせて維持された。

日本はこの桜の花が日本産だと主張しているが、この花さえも、済州王桜と同じ種であることが確認されました。このように、私たちが無関心な間、日本軍国主義の象徴でもある桜の花は、アメリカとヨーロッパに木が伝えられたり、各種キャラクター商品化を通じて日本を知らせる外交的手段で着実に活用されているのが実情です。

国境を越えて誤った認識が根付いている状況なので、今でも正すための努力が必ずされなければならないと考えられます。

KBSはソメイヨシノ自生地説を取っているようなのですが、ここでまず注目すべきはここです。


>去る1908年に、済州島を訪問したフランス人神父タケが漢拏山中腹から王桜の自生地を発見します。


このフランス人神父は、以前も書いたように王桜を固有種と断定し新種認定したわけではありません。
あくまで新種ではないかということで、サンプルを採取しドイツ人の植物学者へ送っただけなのですが、その事について一切触れられていません。


なぜなのでしょうか。
それは動画内でも触れられているのですが、1912年3月に日本がアメリカへソメイヨシノなどの桜を植樹のために送ったことに関係しています。
王桜がドイツ人の植物学者によって新種と同定されたのが1912年なのですが、それだとワシントンのポトマック川沿いの桜並木が王桜であるという主張と整合性が取れなくなってしまうので、「2008年1908年に新種と判明した事」にしているというわけです。


次にこちらなのですが


朝鮮総督府でも我が国全域を直接現地調査し、桜の花の原産地が済州島だと明らかになりましたが、日本の船乗りたちが桜を済州島から持ってきて神に献上したという文献もあります。


そもそもそんな文献はありません。
日本ではソメイヨシノが人工交配された栽培品種であり、自生地など存在しない事は当時から広く認識されていたわけですし、1901年に付けられたソメイヨシノの学名であるPrunus × yedoensisも、エドヒガンとオオシマザクラの交配種であるからこその名前です。


韓国では良くある事なのですが、恐らく全く関係ない文献を曲解しているか、小泉源一の説を拡大解釈したかのどちらかでしょう。
いずれにせよこれも相当な捏造をやっています。



次にこちら


>カツキトシオ(博士/日本森林科学園):"桜の花は、元々、日本に自生していた私たちが見る桜の花はソメイヨシノを含む栽培品種というものです"


この「カツキトシオ」という人物は、恐らく森林総合研究所多摩森林科学園主任研究員の勝木俊雄さんと言う方なのだろうと思われますが、動画で見るとそれに続く


>しかし、肝心の日本は自分たちの桜の花の自生地は、まだ探しているという立場です。
自生地をまだ知らないというものです。


という発言はしていません。
2:50頃より「ソメイヨシノもそうなんですが、普段目にしている桜の多くは栽培品種と呼ばれるものです」と発言しているだけです。
自生云々も、途中でカットされているので良く解りませんが、文脈から恐らくエドヒガンかオオシマザクラのことです。
要するにKBSのアナウンサーやコメンテーターが言うように、ソメイヨシノの自生地について言及しているわけではありません。


これを見て、今までこのブログを見てきた人はピンと来た人も多いでしょう。
そう「また」なんです。
初見の方にもわかるように説明すると、韓国人のインタビューを安易に受けたり、文献などで韓国関連に言及すると。彼らはそれを都合よく曲解し、本人が言っていない事を付け加えたり内容を大幅に改竄されたりして、韓国人に都合の良いプロパガンダに使われることがほんとうに頻繁にあるわけです。
これもその典型例という事になります。



ちなみに、恐らくこちらも小泉源一の事を拡大解釈しているだけです。

>先に文献で桜の花の原産地が済州だと認めた日本が、光復以後、突然態度が急変しました。日本の桜と済州島の王桜は完全に別の種というものです。

詳しくはこちらを参照
続・桜の季節なのでソメイヨシノの韓国起源説についt(ry



最後にこちら

>米国農務省が、最近の日本と韓国の桜試料82個を採取して塩基配列などを分析した結果でも、済州王桜と日本のソメイヨシノが遺伝的に同一であることが確認されました


これに関して、そもそもアメリカの農務省はソメイヨシノは韓国の王桜と全くの別種だと結論つけています。
韓国はこれも捏造しているわけです。

※長いですがあえて全文掲載します

アメリカ農務省HPより
Characterization of Wild Prunus Yedoensis Analyzed by Inter-Simple Sequence Repeat and Chloroplast DNA
http://www.ars.usda.gov/research/publications/publications.htm?SEQ_NO_115=205306
Interpretive Summary: Yoshino cherry (Prunus × yedoensis) is one of the most popular ornamental Prunus species in landscapes around the world. There are debates on the differences between this species and a taxon from Korea. Some believe the Korean taxon is related to one of Yoshino cherry hybrids. Parentage of Yoshino cherry hybrids has also been confusing and was reported to be a hybrid between the double white-flowered P. speciosa and the single pink-flowered P. subhirtella. Based on the differences of amount of hairs on calyx lobes and shorter peduncles, P. yedoensis was considered different from Yoshino cherry hybrids. This study seeks to determine the taxonomic identity of Korean taxon and Japanese hybrids of Yoshino cherry using molecular markers and from chloroplast DNA. This study showed that Prunus japonica var. nakaii, P. buergeriana, and P. maximowiczii were not genetically related to P. yedoensis. Accessions belonging to each of P. serrulata var. spontanea, P. serrulata var. pubescence, and P. sargentii were not closely related, but were each closely related to P. yedoensis and P. ×yedoensis. In conclusion, it appears that the Korean taxon, P. yedoensis, can be considered different from Yoshino cherry hybrids.

Technical Abstract: This study was initiated to establish the relationships of the wild species of Prunus and to attempt clarify the identities of taxa referred to as P. yedoensis Matsum. that grows under natural environments in Jeju, Korea and of Yoshino cherry hybrids (cultivars of hybrid origin of P. × yedoensis) that grows only in cultivated conditions in Japan and to understand the status and difference between these two taxa. Prunus yedoensis and other species collected from natural habitats from Jeju, Korea and cultivated materials of Yoshino cherries from Tokyo and Washington, D.C., were analyzed with inter-simple sequence repeat (ISSR) markers, and sequence analysis of two chloroplast DNA (cpDNA) genes, rpl16 and trnL-trnF spacer. Depending on the source of Yoshino cherry, accessions show variations with ISSR and cpDNA. Prunus japonica var. nakaii (H. Lev.) Rehder, P. buergeriana Miq. P. maximowiczii Rupr. are not considered genetically related to P. yedoensis. Accessions belonging to each of P. serrulata var. spontanea (Maxim) E. H. Wilson, P. serrulata var. pubescens (Makino) Nakaii, and P. sargentii Rehder were not clustered together, but grouped closely to P. yedoensis and Yoshino cherry accessions. However, some Yoshino cherry accessions showed the same rpl16 haplotype of AA at the position of 113 and 206 which were found in four out of 21 P. yedoensis accessions. Seventeen accessions of P. yedoensis showed rpl16 haplotype of TA at these positions. Putative parental taxa for both P. yedoensis and Yoshino cherry hybrids could not be revealed by ISSR and nucleotide indels. However, P. yedoensis native to Korea can be considered different from Yoshino cherry of hybrid origin from Japan based on ISSR markers and rpl16 haplotypes. Therefore, it may be concluded that the Korean taxon currently referred to as P. yedoensis can be considered sufficiently distinct to warrant recognition as a distinct entity.




さて、このアメリカ農務省の研究結果なのですが、調査が行われたのは2007年のようです。
そして、文章を見るとどうも米韓の共同研究のようで、恐らくノ・ムヒョン大統領の提案で行われているようです。


つまり、韓国政府は少なくとも別種である事を知りながらソメイヨシノと王桜を意図的に混同させ起源主張をしている事となります。
そして、公共放送であるKBSに関してなのですが、1912年に新種と判明した事を意図的に隠していることから、恐らくは知っていて故意に嘘をついているのだろうとは思うのですが、これについては本気で信じている可能性もあります。


なぜかというと、これも韓国では良くある事なのですが、韓国人は学者であってすら原文をあたらずに希望的観測のみで断定的に発言する事が良くあるからです。
つまり、KBSはどこかでうろ覚えした知識か、或いは「誰かがそういった」というだけでアメリカ農務省のHPすら見ずに、「アメリカ農務省もソメイヨシノと王桜が同種であると言っている」とやっている可能性があるというわけです。


さて、このような事態になり、今後韓国の起源主張はどんどん酷くなり世界中に国を挙げて様々な活動をしていく可能性が高くなりました。
今回はソメイヨシノに言及していますが、それ以外の起源主張も今後激しくなっていく可能性があります。


終息すると考えていたので最近監視が適当になってしまっていたのですが、今後はフランスのJapan Expoなどの各国で毎年行われている日本文化イベントなども含め、個人的に監視を強化していくつもりなので、何かあったらまたここで詳しく取り上げます。
それでは。