日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

大荒れになるであろう来年の日韓関係と韓国の不幸


さて、一昨日の記事で「今年最後」と書いていたのですが、「臨時で書かないといけない事態」が起きてしまったので急遽新たに記事を書きます。
ほぼ準備なし、記事の吟味もなしで書くのでかなり手抜きになりますが。


内容としては、釜山領事館前の慰安婦像が「設置許可」された問題と、これまでのおさらいもかねて慰安婦問題で韓国が「どうしたいのか」、また慰安婦合意の今後についての予想など、あとは「朝日新聞の非常識記事」についても言及します。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:釜山日本総領事館前の慰安婦像問題と今後の予測



まずはこちらの記事を

釜山市東区 日本総領事館前の少女像設置を一転容認=あす除幕式
聨合ニュース 2016/12/30
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2016/12/30/0400000000AJP20161230001700882.HTML

【釜山聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦問題をめぐる韓日合意に反対する韓国の市民団体が在釜山日本総領事館前の公道に慰安婦被害者を象徴する少女像を設置した問題について、管轄自治体の釜山市東区の朴三碩(パク・サムソク)庁長は30日の記者会見で、「市民団体が設置するのを妨げない」と設置を認める方針を示した。同区はこれまで道路法違反などを理由に設置を認めておらず、28日に市民団体が設置した際も強制的に撤去し、像を押収していた。

 同区が一転して設置を認めたのは、激しい世論の反発があったためとみられる。区には29日午前から市民の抗議の電話が殺到し、業務ができない事態となった。区のホームページへの接続者も急増し、同日午後5時ごろに接続不可能となった。

 朴庁長は会見で市民に謝罪した上で、「自治体がこの問題に対処するのは難しい」と述べた。

 市民団体は在釜山日本総領事館前に少女像を再度設置し、31日に除幕式を行うとしている。


釜山日本領事館前の少女像設置を容認…「自治体が対応するのは難しい」 中央日報 2016年12月30日



これなのですが、「現在の韓国の情勢から見ていずれ設置許可は出るだろう」とは考えていましたが、それは色々ともめたうえで言い訳を繰り返し、1月半ばから2月上旬頃になるだろうと想定していました。


ですので、あれだけ強硬な態度を取っておいて2日で覆すとは全く想定していませんでした。


そしてこの事から解るのは、これまで釜山の行政が慰安婦像設置は「道路法違反」と明確に法に触れる旨を公言していたにも関わらず、それをあっさり覆したということは韓国はいよいよ法が機能しなくなってきていることを意味しています。


いわゆる「国民情緒」によって「取り締まられた法律違反」が、法的な解釈も裁判もなしに覆ったわけですから。


そしてもう一つ重要な事として、慰安婦合意に関して韓国世論の半数以上が「破棄」を望んでいる事がはっきりしました。


韓日慰安婦合意 韓国世論「破棄」に傾く=世論調査会社 聨合ニュース 2016/12/29


釜山の慰安婦像の件から、現在の韓国では世論が望めば違法行為も容認されるほどのポピュリズムが広まっているという事であり、更にこのアンケート結果は慰安婦合意も世論の高まりで破棄目前となってきているという事です。


そしてこれを補足するもう一つ重要な情報があります。


現在僅差で大統領候補支持率一位となっている潘基文氏なのですが、与党セヌリ党には合流しない方針であるようで、セヌリ党離党組が新たに立ち上げた新党などとの合流も視野に入れた新規政党立ち上げを目指しているという情報が出てきました。


潘基文氏、既成政党に入らず「独自勢力化」を推進 東亜日報 December. 29, 2016


またこれに関連する情報として、このセヌリ党離党組の新党が実質的な「慰安婦合意破棄」を主張し始めたのです。


韓国新党が初の論評 「韓日慰安婦合意、追加協議を」 中央日報 2016年12月29日


この事と先ほどの合意に関するアンケート結果から、この情報が正しかった場合潘氏も「慰安婦合意破棄」の方向で選挙戦を行う可能性が高くなります。


そしてなぜ「韓国人の多くが慰安婦合意の破棄を望んでいるのか」なのですが、以前から書いているように韓国では慰安婦とは「軍命令によって軍人が組織的に女性を拉致した行為」と定義されています。


国連委で日本が慰安婦問題説明 韓国「被害者癒やす行動を」 聨合ニュース 2016/02/17


そして、この強制性の問題の「法的責任を認めて謝罪する事」を韓国側は求めており、更にこれを認めたらそれで終わりというわけではなく、この定義を認めたうえで「被害者が良いと言うまで謝罪し続ける事」を要求しているわけです。


当たり前の事ですが、存在しない事実を認めて「謝罪し続ける」などありえないですから、韓国はありえない要求をして合意破棄に動いているということであり、しかもその動きを多くの韓国人が支持しているのが現状なのです。


2:問題を悪化させる朝日新聞



韓国は現在上記の通りなのですが、ここに来て毎回毎回慰安婦問題をこじらせる原因を作り続けている朝日新聞がまたやらかしました。


こちらの記事を
(社説)慰安婦合意 後戻りさせないために
朝日新聞 2016年12月30日
http://www.asahi.com/articles/DA3S12728858.html

 かつて日本軍将兵たちの性の相手を強いられた元慰安婦らの気持ちをどうやって癒やすか。日韓両政府がこの問題で政治的に合意して1年が過ぎた。
(中略)
 合意では、慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的に解決」することが確認された。

 持ちつ持たれつの両国関係はいまや、多くの分野に広がっている。慰安婦問題では互いに一定の譲歩をしつつ、一層連携を強めていこうとの思いが、合意には込められた。

 後戻りさせないためには不断の努力が欠かせない。なのに、合意の精神に逆行するような言動が双方で出るのは残念だ。

 朴槿恵(パククネ)大統領の進退問題に揺れる韓国では、野党勢力が日本との再交渉などを求めている。

 次期大統領選を意識し、合意を決断した朴政権を批判するための発言との指摘があるが、歴史問題を政争の具として使おうというのであれば、無責任な政治と言わざるをえない。

 日韓両政府が今後取り組むべきは、元慰安婦らに寄り添いつつ、不幸な歴史を教訓として、永遠の不戦の誓いなど普遍的な問題に昇華させ、人権の向上に努めることではないのか。

 日本政府や自民党の一部には財団に資金を出した時点で日本側は役割を終えた、との意見があるが、これも大きな誤りだ。

 お金の受け取りを拒む元慰安婦らは、安倍首相をはじめ、日本政府が真に謝罪していないとして反発を強めている。

 ソウルの日本大使館前に立つ少女像の移転は、韓国政局の不安定化でさらに難しくなったとみられている。釜山でも、市民団体らが日本総領事館前に少女像を設置しようとして混乱している。

 この問題が象徴するように、日韓の心が通い合わないと根本的な解決は図れないことを、双方が改めて認識すべきである。


まず、記事中で「合意の精神に逆行するような言動が双方で出るのは残念だ。」と、要するに「どっちもどっちだ」と相対化する論調が出てきていますが、そもそも日本側で韓国の反発を呼んでいる言動とは何でしょうか。


それは先ほど引用した「国連委で日本が慰安婦問題説明 韓国「被害者癒やす行動を」」の記事で書かれていますが、「軍命令によって軍人が組織的に女性を拉致した行為」という韓国側の定義を日本政府が否定したからです。


そして朝日新聞もこの「軍命令によって軍人が組織的に女性を拉致した行為」が存在しない事を認めているのです。


にもかかわらず、朝日はその事実をボカして「どっちもどっち論」に持っていこうとしているのです。
明らかに「韓国側が何を望んでいるのか」を知っているにも関わらずです。


「日本政府が真に謝罪していないとして反発を強めている」も同じです。
韓国の望む慰安婦の定義で国の法的責任を認めて「被害者が良いと言うまで謝罪し続けろ」というのが、彼らの主張する「真の謝罪」です。


そして朝日の記事は「日韓の心が通い合わないと根本的な解決は図れないことを、双方が改めて認識すべきである。」と締められていますが、お互いの主張の食い違いすら説明していない新聞社が「日韓の心が通い合わないと」などと書いても何の説得力もありません。


むしろ朝日のやっていることは、双方の意見の食い違いが何なのかを別物に変えてしまっているわけですから、明らかに問題の解決を遠ざけているのです。


そして韓国の不幸は、現在韓国の側に立ち日韓友好を求めている人々は「こんな人達ばかり」なうえに、韓国人はこうした人々を「なんて良心的なんだ」と歓迎し賞賛している事です。


韓国の自業自得とはいえ、朝日の酷さは相変わらずです。


以上で本当に今年最後の記事となります。
改めて、皆様良いお年を。



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