日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【日韓問題】韓国の「火病」って何?


本日は知っているようで知らない人の多い韓国の「火病」についてとなります。
元となった記事はこちら

日本人が誤解しやすい韓国人の「火病(ファッピョン)」


始めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由





youtube
https://youtu.be/87TFlzZC3Q4


以下は動画のテキスト版となります。

レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は日韓問題なので私が解説していくわね。


マリサ
そういや今回って、前回と前々回の日韓問題の動画と関連していて、実質的な三部作なんだよな?


レイム
そうよ、前回の「被害者が偉い」も今回の「火病」も、韓国独特の「恨(ハン)」を起点として発生する事柄だからね。


マリサ
そういやレイム、なんで「火病(ひびょう)」って呼んでるんだ?
ファビョン」じゃないのか?


レイム
それなんだけどね、本編で詳しく説明するけど火病に関しては日本で「ネットスラング」として全く別の意味が定着してしまっていることと、本来の発音は「ファッピョン」に近いのね。
なので、ネットスラングとの区分けで日本語読みで「火病」とする事にしたの。


マリサ
なるほどな。


レイム
そんなわけで本編へ行くわね


火病とは何か


マリサ
ところでレイム、さっきの話の通りだと火病ってネット上で良く見かけるファビョンとは違うって事か?


レイム
違うわね。
厳密にはその状態は「火病」にならない場合に発生する状態よ。


マリサ
どういうことだ?


レイム
ネットスラングの「ファビョン」として普及している概念って、要するに激昂状態のことでしょ?


マリサ
まあそうだな、大半の人がそういう意味で使ってるし。


レイム
でもね、本来の火病ってれっきとした精神病で、本来は「鬱火病」って表現が正しく、文字通りうつ病の一種なのよ。


マリサ
え?あれってうつ病の事なのか?


レイム
そうよ、最近のこちらの記事が解り易いわね。

火病
全羅日報(韓国語) 2017.10.10
http://www.jeollailbo.com/news/articleView.html?idxno=523285

1983年、米カリフォルニア州ロサンゼルス大学医療院のある医師は、自分が火病にかかったと信じている韓国人3人を治療した。そして、その結果を米国の精神医学会誌に発表した。この時から韓国の火病が国際的に知られ始めた。 1996年に米国精神医学協会は火病を、「韓国民俗症候群の一つである怒り症候群と怒りの抑制に起因する病気」と定義して、その病名を韓国語のまま「Hwa- Byung」と表記した。こうして米国で火病についての議論が起こり、韓国でも関連研究が活発になった。

火病は西洋ではもちろん、同じアジア文化圏でも見られない韓国特有の精神医学的症候群である。簡単に言えば悔しい感情が積もった後、火のような様態で爆発する疾患である。内部で熱が上がったり下がったりするのを感じるとともに、大きな石が胸を押すような感じ、そして大きな塊が喉に入っている感じなどがある。具体的な症状をみると、まず身体的には不眠症と胃腸障害、食欲不振、不快感、頭痛等があらわれる。また、精神的には怒りと憂鬱、悲観、虚無感などの症状が伴う。

この疾患は、苦しみを我慢して生きなければならない人に多く発生する。韓国文化では我慢することが美徳である。そのせいか、大抵の事はただ黙々と耐えることが上策だという風潮だ。苛酷な嫁入り暮らしや大金を踏み倒されたとき、信じていた人に裏切られたとき、職場の上司から侮辱と抑圧を受けたときなどの場合に、ギュウギュウ押して我慢するために火病が出る。これまでは主に中年女性に多いことが知られているが、最近では年齢も低くなって男女問わない傾向にある。

健康保険審査評価院の資料によると、火病の患者数は祝日がある月に年間最高値を記録することが分かった。この機関がビッグデータを分析した結果、昨年、韓方病院を訪れた火病患者は全部で1万3263人で、女性患者が80%を占めた。また、昨年の秋夕があった9月に2016人の患者が出て、年間で最も多かった。このように、祝日の後に患者数が増加するのは、ストレスによる祝日症候群が主な原因であると分析される。

専門家は、このように韓国で火病が一般的なことについて、伝統的な感情である「恨(ハン)」と関連があるものと見ている。極まりない怒りとなって、これが積もって発症するというものである。そのため、根本的な対策が出にくい。個人的にも社会的にも火病を防ぐための努力が大きな効果を上げることは難しい。ただ、無条件に悔しいとか不当な仕打ちに堪えることが能ではないということを留意する必要がある。特に祝日に経験するストレスをどのように賢明に解決するかという問題について、もっと真剣な議論が伴わなければならないようだ。


レイム
記事でも書かれているように、これは「文化依存症候群」と呼ばれる精神疾患群のひとつで、例えば日本なら対人恐怖症が、欧米なら拒食症が文化依存症候群と呼ばれているわね。


マリサ
へぇ~
でもさ、日本にも拒食症の人はいるし欧米にも対人恐怖症の人はいるよな?


レイム
そうね。
文化依存症候群で重要なのは、特定の民族や文化圏でその傾向の人々が「多発し易い」って事よ。
そして、記事の次でこう書かれているように、激昂状態というよりも「激昂状態になれない」状況が続く事で、精神的に過度のストレスに晒される事で火病になる事が解るわね。

この疾患は、苦しみを我慢して生きなければならない人に多く発生する。韓国文化では我慢することが美徳である。そのせいか、大抵の事はただ黙々と耐えることが上策だという風潮だ。苛酷な嫁入り暮らしや大金を踏み倒されたとき、信じていた人に裏切られたとき、職場の上司から侮辱と抑圧を受けたときなどの場合に、ギュウギュウ押して我慢するために火病が出る。これまでは主に中年女性に多いことが知られているが、最近では年齢も低くなって男女問わない傾向にある。


レイム
要するに、「我慢して我慢して」ずっとストレスを溜め込み続けた結果、それがうつ病に似た症状や身体的な不調となって現れるのが火病なわけ。


マリサ
ちょっと待ってくれ「韓国文化では我慢することが美徳である」ってなんだ?
イメージ的に、普段の韓国側の態度と間逆に見えるわけだが…


レイム
以前「恨(ハン)」と「被害者が偉い」の事例と、その前の「韓国的正しさ」の事例でも解説したけど、韓国は徹底した序列社会なのよ。


レイム
そして、「正しさに根拠が必要ない」とも説明したわよね。
原則的に序列が上の人間の正しさを、下の人間は「理由なく」受け入れないといけないの。


レイム
それで解決しない場合には、双方が「相手の劣等性を指摘」し、より劣等である側を決めて序列を構築する、これが韓国社会の基礎部分よ。


マリサ
あーそうか、韓国は序列社会だから、上の人間は下の人間に「何をしても許される」んだったな。
だから序列が下の人間はずっと「我慢しないといけない」わけか。


レイム
そういう事。
そしてこの記事の最後ではこのように締めくくっているわね。

専門家は、このように韓国で火病が一般的なことについて、伝統的な感情である「恨(ハン)」と関連があるものと見ている。極まりない怒りとなって、これが積もって発症するというものである。そのため、根本的な対策が出にくい。個人的にも社会的にも火病を防ぐための努力が大きな効果を上げることは難しい。ただ、無条件に悔しいとか不当な仕打ちに堪えることが能ではないということを留意する必要がある。特に祝日に経験するストレスをどのように賢明に解決するかという問題について、もっと真剣な議論が伴わなければならないようだ。


レイム
「恨(ハン)」ってどんなものだったか覚えてる?


マリサ
覚えてるぜ。
「自身の正しさが実現しない場合に、韓国人が感じる様々な感情やストレスの総称」だろ。
あ…そういうことか!


レイム
解ったみたいね。
韓国では「正しさに根拠が必要ない」けど、それは押し付ける側も押し付けられる側も同じなのよ。
だから押し付けられる側は、「自分は絶対的に正しいのになぜその正しさが受け入れられないのか、なぜ自分が押し付ける側ではないのか」とストレスを溜める。
これが「ハン」ね。


マリサ
そしてこの我慢することでたまる「ハン」によるストレスが限界に達した場合、それがうつ病に似た症状の火病になって現れるってことだな。


レイム
正解よ。
正しさに根拠が必要なく、自身の正しさを実感する方法は序列か、或いは相手の劣等性であるという価値観の社会だからこそ、火病は「文化依存症候群」なのよ。


マリサ
つまりだ、常にこの状態になれる人は火病にならないってことだな。


レイム
必ずしもそうではないけどね、「正しさを押し付けられる」事が続けば火病になるし。
だからネットスラングとして定着している「ファビョン」と、実際の「火病」は分けて考える必要があるの。


火病のプロセス


レイム
じゃあ今度は、韓国における火病が具体的にどうやって発生するかを見ていくわね。
まず昔から韓国でも言われている火病の発生プロセスはこちら。

坊ちゃんと妻の兄弟
東亜日報 October. 02, 2017
http://japanese.donga.com/List/3/all/27/1080293/1

都心のど真ん中の踏切で某政党の垂れ幕を見た瞬間、足が自然に止まった。今回の秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)連休は入試、就職、結婚については問わず、「脱核」について話そうと促す内容である。せっかく集まった家族や親族の胸に擦り傷ができるような話はやめようという提案は斬新だった。しかし、その代わりに勧めた時事イッシュのせいで、家中の空気がぎこちなくなればその責任はどう取るつもりなのか。

◆いよいよ「火病(気病み)」のシーズンに突入した。大韓民国だけにあると言われている火病は、祝日前後に頻繁に発生する。国民健康保険公団によると、秋夕のある9月と10月に病院を訪れる火病患者が急増していることが分かった。火病から始まった祝日症候群は、祝日離婚にもつながる。この5年間、旧正月と秋夕以降の離婚件数は前月に比べて平均11.5%が増えたというのが統計庁の昨年の発表だ。家父長制の影響で夫の実家と妻の実家との間に傾いた運動場は依然存在している。祝日症候群ウイルスは、姑と嫁との間のトラブルに主に寄生するが、とある姑の処方箋は単純明快で印象的だ。「私の娘ならやらせないことを嫁に要求しない」

◆それでもアルファガール世代の嫁の浮上と共に、多方面で変化の風が吹いている。最近、大統領府の国民請願掲示板に、「多くの嫁が同等の立場で保護されるべき権利」というタイトルで夫の実家の構成員を巡る呼称問題を提起した文が呼応を得ている。夫の家族の呼称はアジュボニム、若旦那、坊ちゃん、お嬢様などの尊称一色だが、妻の実家は、妻の兄、妻の弟、妻の妹など、尊称の意味がないという指摘だ。

◆この請願人は、「2017年を生きている今の性平等にも反することであり、女性の自尊心が低くならざるをえない呼称だ」と主張して改善を促した。これに対して、「不平等は言語から始まる。外家(母の実家)、親家、本家(ともに夫の実家)という言葉も改善しなければならない」というコメントがつくなど、勢いが増している。昨日、ちょうど文在寅ムン・ジェイン)大統領は、大統領府の公式ソーシャルネットワークサービスを通じて、「今年の秋夕は、女性と男性が共に楽しむことになればと思う」という挨拶を伝えた。誰もが楽しさを一緒に共有するのが祝日の存在理由ではないだろうか。片方の献身と犠牲ではなく、誰もが幸せな秋夕連休を送れますように。

高美錫(コ・ミソク)論説委員


レイム
韓国には旧暦の8月15日を秋夕(チュソク)と呼んでいて、日本のお盆に相当する行事を行っているのね。
そして、その時期になると夫の実家に赴いた妻が奴隷のように扱われる事例が多く、それが火病を発祥させるそうなの。


マリサ
いわゆる「姑による嫁いびり」ってやつか?


レイム
ちょっと違うわね。
徹底した序列社会である韓国では、集まった一族全員で「奴隷扱い」するのよ。
聞くところによると、パワハラ・セクハラなんでもありだそうね。


マリサ
うわぁ…


レイム
相手の劣等性から自己の優越性や正当性を見つける序列社会の韓国では、ありとあらゆる差別があると言われているのだけど、これもその中の一つね。
「妻」は序列が低いのよ。


レイム
でね、一般的にはこのため「火病は中年女性がなるもの」という認識が韓国社会にあったのだけど、近年若い層で性別に関係なく増えているという統計結果が出てきているの。
たとえばこの記事とかが解り易いわね。

韓国人の火病急増、サラリーマン90%が病む…その原因は?
2015年01月28日16時42分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/921/195921.html

韓国人サラリーマンの90.18%が「火病(鬱火病)をにかかったことがある」とした。

就職ポータルの「キャリア」は27日、サラリーマン448人を対象にアンケート調査を実施した。この結果、「職場生活のなかで火病にかかったことはあるか」という質問に90.18%の会社員が「ある」と回答した。

火病にかかった理由のうち、1位は「上司や同僚との人間関係にともなう葛藤(63.80%)」が占めた。また、「多すぎる業務、業務成果に対するストレス(24.89%)」「人事など考課算定に対する不利益(3.62%)」「早朝出勤および夜勤による睡眠不足(3.17%)」「解雇やリストラに対する不安感(2.71%)」などの理由が後に続いた。

火病はどのような形態で現れるか」という質問には34.68%が「慢性疲労を病んでいる」と回答した。また、「躁鬱症(19.02%)」「脱毛(12.30%)」「職業病(9.84%)」「呼吸困難(6.26%)」「パニック障害(4.25%)」「その他(13.65%)」が後に続いた。

「オンライン上で悩みを解消する自分だけの方法があるか」という質問には、33.92%の人が「フェイスブックツイッターなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)」を挙げた。次に「オンラインコミュニティ(30.99%)」「スマートフォンのアプリケーションプログラムにコメントを残すこと(17.54%)」「ブログ(12.28%)」「社内イントラネット掲示板(2.92%)」「その他(2.34%)」等の方法で悩みを解消することが明らかになった。

一方、火病は「くやしいことにあったり恨めしいことを体験して、積もった怒りを抑えることができずに表れる身体や精神のさまざまな苦痛」を称する言葉だ。主に胸にしこりがあるように感じ、苦しく熱がこみ上げてくるような症状が現れるため鬱火病とも呼ばれる。米国精神医学会でも火病を1995年から「火病(hwa-byung)」と表記して認めている。


レイム
記事では、会社での人間関係や業務のストレスなど、一見すると日本でも良く見かける内容が並んでいるのだけど、その中身は大きく違うわね。


マリサ
記事を読む限り違いは無いように見えるが。
それって逆説的に日本も同じって事じゃないのか?


レイム
以前「ハン」で紹介した記事にこんなのがあったわよね。


【BOOK】コンプレックスのかたまり韓国人、理解してみれば幸せなこと(1)
2013年03月25日17時51分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/738/169738.html

(一部抜粋)
お母さんのお乳を吸うように酒杯に耽溺し、通帳残高=人生点数と考え、“あなた、私、私たち”が区分できない人々だ。

同じ顔の人造人間が浮遊し、羊の仮面をかぶった組織暴力のリーダーシップが幅をきかせて、相手が冗談でいったつもりのことを真剣になって受け止める。底無しの心にブランド品を注ぐこと、むやみに怒鳴ること、次第に強い刺激を探すことが彼らの日常だ。目次だけ読んでも後頭部のあたりが重苦しくなる。本当になぜこうなのだろうか。


レイム
特に重要なのは「通帳残高=人生点数と考え、“あなた、私、私たち”が区分できない人々」という部分よ。


レイム
以前解説したように、韓国には独特の「ウリとナム」という概念があるのだけど、彼らはウリの範囲の人々を自己と区別して考えない傾向にあるの。


レイム
するとどうなるかというと、「ハン」で説明したように「なぜ他人が成功しているのに自分は成功しないのか」となるわけね、そして強いストレスを溜め込んでいくこととなるわけだけど、そこで更に「上の人間は下の人間に何をしても良い」という状態が重なるの。


マリサ
ああ、そうか。
「自分は常に正解を選択している」はずで、本来相手を虐げる側のはずなのに、なぜ虐げられないといけないのかとなるわけか。


レイム
そう。
そしてその状況を「我慢」し続けて、結果「火病」になるわけ。


マリサ
なんか似ているように見えてもまるで違うのな。


レイム
ちなみに、これは社会人だけじゃなくて子供もそうよ。
こちらの事例を見て欲しいのだけど

韓国の小中高生、22万人は「精神科の受診が必要」
朝鮮日報 2013/02/17
http://web.archive.org/web/20130217032500/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/02/17/2013021700185.html

児童・生徒648万人を2度にわたり調査…昨年の調査参加率は過去最高の97%
兆候を示した生徒も105万人…学業のストレス増加も一因

韓国の小・中・高校生648万人のうち105万人(16.2%)は、うつ病の兆候や暴力的な傾向を示す「要関心群」で、そのうち22万人は、すぐに専門家の診断や治療を受けるべき「要注意群」であることが分かった。教育科学技術部(省に相当、教科部)が昨年、韓国の小・中・高校生を対象に2度にわたって実施した「学生情緒・行動特性検査」で判明した。

 この調査で「要関心群」とされた児童・生徒は「他人の目には、自分は全てのことに意欲がないように見えるだろう」憂鬱(ゆううつ)な気分で生活することが多い」といった回答を何度も繰り返した子どもたちだ。教科部の関係者は「この中には、本当につらい状態の子どももいるが、一時的にそうした気分に陥っている子どもも交じっている」と語った。こうした子どもを持つ親は、子どもの憂鬱さや暴力性が一時的なものなのかそうでないのか注意深く観察し、教師と相談した上で、必要に応じて専門家のカウンセリングを受けるのが望ましい。

 「要関心群」の子どもだけを対象に行った第2次検査で、再び否定的な回答を繰り返した子どもが「要注意群」だ。「自分にはきちんとできることがない」「自分は他人を邪魔し、干渉する存在」といった思いが心から消えない子どもたちだ。「自殺したい」と答えた中学生・高校生も相当数に上った。こうした子どもを持つ親は、すぐに専門家の下で正確な診断を受け、必要な治療を受けなければならない。

 問題は、要関心群・要注意群いずれも増える傾向にあるという点だ。要関心群の児童・生徒は、2010年の12.8%から昨年16.2%にまで増えた。要注意群も、調査が始まった当初は2.6%だったが、昨年は4.5%に増えた。要注意群の生徒の比率は、中学生(7.1%)が最も高く、小学生(2.4%)・高校生(5.4%)を大幅に上回った。

 児童の「心の健康」がこのように悪化し続ける理由は何か。専門家らは「かつては、親ではなく祖父母に養育されているなど問題を抱えた家庭の子どもが、多数調査から漏れていた。昨年からはこうした家庭の子どもたちがほぼ全て調査対象に入った」と語った。大半が海面下に隠れた氷山のようにこれまで見えていなかった部分が、表に出てきたというわけだ。実際この調査の参加率は、10年と11年は70%台にとどまっていたが、昨年は97%に達した。

 さらに別の原因として、学業のストレスがますます高まっていることが挙げられる、と専門家らはみている。同時に、問題を抱えた家庭が増え、社会構造も急速に変化していることも一因だ。大都市・地方を問わず、攻撃的なゲームが広まっている。その結果、低い年齢で深刻な精神的危機に直面する子どもたちがますます増えているという。ルドルフ子ども社会性発達研究所のコ・ユンジュ所長は「昔は中学生、高校生が非行を働いていたが、最近では小学生も平気で非行に手を染める」と語った。早くからうつ病を患ったり非行に手を染めたりすると、成長するにつれ危険性も増していく。

 都市は残酷・薄情、地方は純朴という通念も壊れた。要関心群が最も多かった地域は全羅北道(20.2%)で、次いで忠清北道(19.8%)、全羅南道(19.4%)の順だった。要注意群は忠清南道(7.0%)が最も多く、次いで済州道(6.1%)、江原道(6.1%)の順だった。延世大学医学部のチョン・グンア教授(小児精神科)は「ソウルの母親の中には、9カ月になる子どもが時折目をそらすといって病院に駆け込むような人もいるが、地方はまだ、問題が大きくなってからでないと病院に来ない人が多い」と語った。

金秀恵(キム・スヘ)記者


レイム
記事では韓国の10代の子供の16%「小・中・高校生648万人のうち105万人(16.2%)は、うつ病の兆候や暴力的な傾向を示す「要関心群」」であるとしており、学業ストレスや家庭の問題、過激なゲームなどを理由に挙げているわね。


マリサ
これもなんか日本でもマスコミとか「知識人」とか呼ばれている人達が指摘しているのと全く同じだな。


レイム
でもね、さっきも指摘したように韓国でこうした問題が起きる背景には、「自他の境界の曖昧さ」や「根拠を必要としない正しさ」「他者の劣等性から自己の優越性や正しさを導き出す」などの価値観が関係しているのよ。


レイム
常に他の「ウリ」と自分を比較し、親も他の子供と比較し続けるうえに、人間関係が基本的に上下関係しかないので、「下」と見なされると子供同士でも何をされるか解らない、だから子供の中にも「火病予備軍」が多数いるわけ。


マリサ
子供同士の友達関係でも上下しかないのか?


レイム
成人の人間関係よりは「ゆるやか」だろうけど、基本的に上下関係しかないわよ。
だから韓国人と会話をすると、彼らはまず学歴や親の職業、身長、容姿などで序列を決めようとする傾向にあるようね。


マリサ
日本人から見るとかなり息苦しい世界だな…


レイム
日本人の常識から見るとそうでしょうね。
でも、彼らの社会ではこれが「常識」なのよ。
そしてそれは特殊な事ではなくて、例えば日本の文化依存症候群である「対人恐怖症」だって、常に「空気を読んで」「他人に配慮し続ける」社会だからこその事例でしょ?


マリサ
なるほどな。


火病」の予防法


レイム
ここからが日本にも関係してくる事なのだけど、今回解説したように火病というのは徹底した序列社会の韓国において、根拠を必要としない「正しさ」という秩序を成り立たせるための副作用としての意味があるわけね。


レイム
でもね、李氏朝鮮のような階層型の律令社会ならそれで秩序は安定するけど、民主国家である韓国では常にどんな状況でも「序列が上」という状態は成り立たないの。


マリサ
ああ、そういや韓国の大統領って任期後に逮捕される人多いんだっけ?


レイム
そう、序列の上位者として好き勝手やれるにはやれるけど、絶対的な権力者ではないので「劣等性の指摘」によって序列が下がることは多々あるし、何より権力があっても「劣等性の指摘」をされる場合はある。


レイム
なので、社会的地位が高くても「ハン」を感じるし、だからこそ自分より下位の相手に「何をしても許される」を更に押し付ける傾向にあるの。
そうする事で間接的に火病になる事を防いでいるのね。


マリサ
とすると、「序列が上のものは下のものに何をしても良い」というのは、韓国社会において秩序崩壊を防ぐ安全弁のような機能があるってことか?


レイム
良く出来ました。
ただ、こうした社会構造である以上、「誰もが虐げる側になりたい」わけだから、矛先をこの秩序の範囲内にのみ向けていると、いずれ社会は崩壊してしまうわけ。
そうならないためにはどうすれば良い?


マリサ
まさか…


レイム
そのまさかよ。
つまりね、韓国社会の秩序の外に「劣等性の指摘」をして「何をしても許される相手」を見つければ良いのよ。


マリサ
それが「反日」ってわけか。


レイム
それが全てではないけど、反日にはそうした面があるわ。
日本に対して「劣等性の指摘」をする分には、韓国内の誰も「ハンを感じる事は無い」でしょ?


レイム
だから最近の事例でもこういう事が発生するの。

安倍氏にひと泡吹かせた1枚の写真…トランプ氏、慰安婦被害女性を抱擁
2017年11月08日08時16分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/177/235177.html

ドナルド・トランプ米国大統領が7日午後、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で開かれた国賓晩さんで、慰安婦被害女性の李容洙(イ・ヨンス)さん(90)と抱擁を交わした。

この日、青瓦台関係者は李容洙さんを晩さんに招いたことについて、韓国メディアの京郷新聞を通じて「トランプ大統領が日本に行って韓国にも来られるのに、慰安婦問題と韓日歴史問題を韓国の大統領としては扱わざるを得なかった」とし「トランプ大統領がこの問題に対してバランスの取れた見解を持ってほしいという意味ではないか」と説明した。

イさんは2007年、米国下院外交委員会の旧日本軍慰安婦公聴会でその被害を証言し、米議会から慰安婦決議案を引き出した。最近公開された映画『アイ・キャン・スピーク』のモデルにもなった。

この日、日本の菅義偉官房長官は記者会見で「一昨年の合意は、慰安婦問題の、最終的で不可逆的な解決について日韓両国間で確認したもの」とし「この合意が着実に実施されることが重要」と述べて不快感を表した。

晩さんに独島(ドクト、日本名・竹島)エビが含まれたメニューがあることについても「他国の要人をどのように接遇するかについて、政府としてはコメントを差し控えるが、どうかとは思う」とし「北朝鮮問題への対応で日米韓の連携強化が求められる中、悪影響を及ぼすような動きは避ける必要がある」と明らかにした。この日、晩さんメニューには独島エビのチャプチェが添えられた石焼き飯膳が提供された。


レイム
記事では、先日訪韓したトランプ大統領を歓迎する晩餐会に元慰安婦を招待し、トランプ大統領慰安婦に抱擁「したことと、料理の素材名に「独島」の名前を入れたことで、「安倍に一泡吹かせてやった」としているわ。


マリサ
これまで解説してきた事例そのままな「劣等性の指摘」だな。


レイム
そうよ。
社会的地位や劣等性の指摘によって「正しさ」を押し付けられ、押し付けられた側が火病になる社会なのだから、その秩序の外に「劣等性の指摘」の矛先を見つけ、韓国人の誰もが劣等性の指摘をできれば、理屈の上では「韓国人の誰もが正しさを押し付ける側」になれるでしょ?


マリサ
反日」ってそんな複雑な背景があったのか…


レイム
そしてだからこそ、「反日は問題の枝葉でしかない」のよ。
突き詰めれば結局韓国社会の価値観の問題なのだから。


マリサ
なんというか、結局突き詰めると「正しさに根拠が必要ない」と「他者の劣等性から自己の優越性や正当性を導き出す」という件に行き着くのな。


レイム
そうよ。
でね、結局のところ日本がその矛先になるのは、「双方の価値観の違いを無視する」からという面があるの。


マリサ
価値観の違いってなんかほんと重要なんだな。
色々と重過ぎるぜ。


レイム
重要なのは違いは違いと理解して割り切って考える事であって、「あいつらはおかしい」と見下す事でも、逆に「そんな事を言うのは差別だ」といって違いを拒否する事でもないのよ。

今回のまとめ
火病とはうつ病の一種であり、「激昂状態」のことでは無い
火病とは「正しさ」を押し付けられた側のストレスに起因するうつ病の一種
反日には、ハンと火病の連鎖によって秩序崩壊を起こさないための安全弁としての意味がある


レイム
そんなわけで今回の本編はこれで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


マリサ
なんというか、「価値観の違い」ってほんと厄介なんだな。
ここまで何もかもが違うとは思わなかったぜ。


レイム
でもまあ、それは逆も同じで韓国側から見ても日本は「奇妙」であるって事と、他の国の間でもこうした価値観の違いはあるのだから、日本の「常識」を絶対視することは危険なのよね。


大口
はいみなさん、お待ちかねの私が登場ですよ。


マリサ レイム
・・・・・・・・・・・


大口
え、なにその冷たい反応
もっと歓迎してよ。


レイム
で、今回は日本語で読める韓国の新聞社についてやるんだっけ?


大口
そう考えていたんだけど、ちょっとコメントで変な誤解をしている人がいるようで、他にもそういう人がいたら困るから、ちょっと誤解を解いておこうと考えたんだ。


マリサ
約束を破ったな?


大口
いやいやいや、次ちゃんとやるから!


大口
それでね、どうも私がOPで他人の動画素材を無断借用しているって思い込んでいる人がいるようなんだよね。


大口
でもね、私が利用している動画素材はニコニコモンズにあるもので、ちゃんと規約に沿った使い方をしているのね。
恐らくだけど、その人は自分の見た動画に同じ素材が使われているのでそう勘違いしたのだろうけど。


大口
その点だけ誤解を解いておきたかったんだ。



レイム
まあそんなわけで今回はここで終わりとするわね。


レイム マリサ 大口
ご視聴ありがとうございました。

「1発につき100万ウォン」…財閥2世がトラック運転手に暴行
2010年11月29日16時23分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/332/135332.html

崔泰源(チェ・テウォン)SK会長のいとこの崔哲源(チェ・チョルウォン)M&M元代表(41)が、貨物連帯所属の運転手に暴行を加えた後、お金を渡していたことが知られ、衝撃を与えている。

29日に放送されたMBC(文化放送)「時事マガジン2580-信じられない殴打事件」は、崔元代表が貨物連帯所属のタンクローリー運転手ユさん(51)をアルミニウムの野球バットで10回ほど殴った後、‘殴り代’2000万ウォン(約150万円)を渡していた事実を暴露した。

報道によると、ユさんは自分が所属していた会社がM&Mに合併される過程で、雇用継承問題に対してM&M本社前で一人デモを行っていた。 M&Mは運輸労働者に貨物連帯の脱退とその後の加入を禁止する条件で雇用継承契約書を作成するよう強要してきたが、当時、蔚山(ウルサン)支部タンクローリー支部長のユさんはこれを拒否し、会社から解雇された。

この後、失業者になったユさんは自分のタンクローリーを買い取るというM&Mの連絡を受け、契約のために竜山事務所を訪ねたところ、崔元代表からアルミニウムバットで10発余り殴られた。 崔元代表は「一発につき100万ウォン」と言ってユさんに暴行を加え、ユさんがこれを避けようとすると、「今からは一発につき300万ウォン」と言って3発さらに殴った。 崔元代表はユさんの口にチリ紙をくわえさせ、肉片が落ちるほど拳で顔を殴ったりもした。 この過程を7-8人の会社幹部が見ていたことが伝えられ、さらに衝撃を広がっている。

元代表はこのように無差別暴行を加えた後、ユさんの通帳にタンクローリー代5000万ウォンを入金し、‘殴り代’2000万ウォンを現場で小切手で渡した。 ユさんは暴行事件の10日前、会社が自分を相手取り損害賠償訴訟を起こしたという訴状を受けたが、訴訟金額は暴行後に受けた金額と同じ7000万ウォンだったと明らかにした。

この後、ユさんは会社に電話をかけ、謝罪を要求したが、会社のある幹部は放送で「実際は2000万ウォン分も殴られていない。お金をもっと受けるために自分からもっと殴られた部分がある」と話し、さらに市民の怒りを買った。

放送後、視聴者はMBC「時事マガジン2580」ホームページの掲示板に「ドラマの中のならず者財閥息子がSKにいたとは衝撃的だ」「役員らも崔哲源と同じだ。 司法処理すべきだ」「SK不買運動をしよう」などと書き込み、激怒している。

公館兵と当番兵
東亜日報 August. 03, 2017
http://japanese.donga.com/List/3/all/27/1015501/1

当番兵を英語でバットマン(batman)という。戦争中、将校の荷物の入った鞍(bat)を、馬につけて引いていた人から始まった。英国軍には第1次世界大戦までは、すべての将校に兵士と使用人(soldier-servant)がついていた。小説「ロード・オブ・ザ・リング」で、サムがご主人様(Master)と呼ぶフロドとの関係は、作家「ジョン・ロナルド・トールキン」が参戦中に経験した将校と兵士、兵士と使用人の関係に基づいている。この言葉が戦間期に入って、時代錯誤的に感じられ、バットマンに変わった。

◆当番兵は、将校の命令を部下に伝え、将校の軍服と装備を常時利用可能な状態に管理し、将校が指揮のために時間がなくてできない雑務を処理する。英国で当番兵は、より困難な任務から免除され、指揮官が施す特典を受けやすく、進級も早いので好まれる職務である。韓国軍における当番兵は、公式編制にはないが、通常、大隊級部隊の無線兵と1号車の運転兵がセットで、部隊長の当番兵任務に当たる。

◆公館兵は当番兵と違って、閣僚級以上の指揮者の承認を得て、正式に置くことができる。公館兵は、連隊級以上の部隊指揮官の官舎で生活しながら、家事に当たる。本来の任務と違って、子供たちの学習ヘルパーとして活用され、たびたび世間の噂になる。にも拘わらず、厳しい訓練や使役から除外されるので、花形職務とされることもある。先進国の軍隊では、指揮官が公館兵を必要な場合、身元照会を経て民間人を雇用する。韓国兵士の給料が志願制並みに高かったなら、公館兵は早くから民間雇用に置き換えられたはずだ。

◆朴贊珠(パク・チャンジュ)陸軍第2作戦司令官(大将)が1日、公館兵へのパワハラ疑惑を巡る責任を取って、転役志願書を提出した。朴司令官夫婦は、公館兵が呼び出しにすぐに応じるように、公館内の二所にある呼び出しベルと連動した電子ブレスレットをはめさせるなど、非人間的扱いをしたという。宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は、公館兵を民間人材に代替する案を用意するように指示した。公館兵制度は無くなって当然だが、民間人材に代替するためには、またお金がかかることになり、費用が嵩むことだけがたまっていく。

宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員

韓国軍:海兵隊施設でいじめ行為発覚
朝鮮日報 2017/10/27
https://web.archive.org/web/20171028023849/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/27/2017102700894.html

「トングで舌引っ張る」「栓抜きで指へし折る」

 軍の休養施設で勤務する兵士らに対し、トング・ハサミ・野球のバットなどを使っていじめ行為をした疑いで、現役海兵隊副士官に対して拘束令状が申請された。これは、あるインターネット・メディアが25日、海兵隊司令部運営の休養施設に勤務する兵士たちから「暴行・いじめ行為被害供述書」を入手、兵士たちが受けたいじめ行為を詳しく伝えたものだ。

 海兵隊などによると、今年初めこの休養施設の施設官に赴任した中士(軍曹に相当)は、管理兵6人に対して「鍋のトングで舌を引っ張る」「栓抜きを指にはめてへし折る」「野球のバットでたたく」「口と耳にハサミを当てて『切る』と言って脅す」などのいじめ行為をした疑いが持たれている。この休養施設には幹部や兵士など20人が勤務しており、管理兵はフロント案内・レストランでの配膳(はいぜん)・施設管理などをしていた。

 ところが、海兵隊司令部監察室は今年8月、全部隊を対象に特別部隊診断をした際、この休養施設でのいじめ行為を把握していながら、真相究明をしていなかったことが確認された。今回の報道機関の取材により、海兵隊司令部は憲兵隊を21日に投入、正式調査に着手した。

 海兵隊関係者は「今月24日から海兵隊が運営する福祉施設5カ所など、全部隊を対象に『同時精密部隊診断』を行っているところだ」と説明した。

李竜洙(イ・ヨンス)記者

終わることのない「リレーいじめ」の罠
朝鮮日報 2004/02/23
https://web.archive.org/web/20040225212753/http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/02/23/20040223000081.html

学校内での「いじめ」が日増しに深刻化し、悪質になっている。

 「いじめ」に耐え切れず転校をしても、加害者側の生徒が被害者側の生徒の転校した学校のインターネットのメッセンジャー(インスタントメッセージサービス)やカフェ、電話などを利用して積極的に噂を流し、「リレーいじめ」をするケースも多い。

 いったん「いじめ」の罠にかかると、そこから抜け出すことが難しくなっている。

 また、クラス内の親睦を深めるために作られたネット上のクラスコミュニティーは「いじめ」対象の生徒の一挙一動を監視する場所として利用されもしている。

 校長の自殺を招いた問題の「いじめ動画」に登場した被害生徒(16)も、一昨年の冬に金海(キメ)のY中学校でいじめの対象となり、慶尚(キョンサン)南道・昌原(チャンウォン)に転校したが、転校先の学校でいじめの程度が更に深刻化したという代表的なケースだ。

 動画の作成に参加したというある生徒は「その子と一緒に金海で同じ学校に通っていた生徒がインターネットや電話で広げた噂がどんどん広がり、再びいじめの対象となった」と話した。

 統計庁が昨年、内部調査と各機関の統計を集めて出した「2003年青少年統計集」によると、クラスメートや同い年の友人から1週間に1回以上悪口を言われたり脅迫を受けている青少年は100人中3人の割合で、1.3人は持続的に「いじめ」に遭っていることが分かった。

 韓国青少年相談院によると、いじめられやすい青少年の特徴は▲内向的で自己主張を上手くできない生徒 ▲顔の表情の暗い生徒 ▲外見や声が変わっている生徒 ▲服装が不潔な生徒、などだ。

 いじめ方としては、男子生徒の場合、暴力を振るったり悪口を言うなど露骨な表現方法が多く、女子生徒の場合、無視するか集まりに呼ばないという“陰湿な”いじめが多い。

 インターネット上で「いじめ」の相談に乗る「サイバーいじめ相談室」のキム・ジヨン相談員は「最近はメッセンジャーインターネットカフェにより、生徒たちが最後の手段にしていた転校や引越しが無意味になってしまった」とし、「いじめの対象にされた時、泣いたり逃げるなど消極的な行動を取らず、冷静に先生に知らせることが重要。より積極的に、どうして自分をいじめるのか問題点を探して改善していくことが大切」と話した。

 漢陽(ハンヤン)大学社会学科の沈英姫(シム・ヨンヒ/女性)教授は「自分の抑圧感を他人を通じて発散しようという欲求が、インターネットや携帯電話などの匿名性と結びつき、深刻な反転を見せている。新世代に適した映像媒体などを使った新しい倫理、道徳学習の方法を開発すべき」と指摘した。


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