日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国は防疫に成功している?


さて、本日の内容なのですが、どちらかといえばマスコミ問題のような気もしますが、韓国関連であることもありひとまずこちらで扱う事にします。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


日本を含む複数のメディアで「韓国は新型コロナの防疫に成功している」といった論調から「韓国を見習うべき」とする声があり、韓国の対応が新型コロナ問題における最適解であるかのように報じられている。


しかし実際には、韓国内では感染疑いのある人物がたらいまわしにされたり、検査結果が本人に伝わらなかったりする事例や、院内感染の事例、政府中枢部での感染疑いの事例など、防疫に成功しているとするには疑わしい事例が多数ある上に、防疫成功の根拠となっている感染者数の減少や死亡者にも疑わしい部分がある。


今回の事例のような場合まず韓国独特の価値観である、「外華内貧」つまり「表面的な結果の見栄えさえよければ中身が伴っていなくともよい」とする考えの問題を考慮する必要があり、見かけ上韓国の対応がよく見えるからと安易に肯定的に扱わない方がいい。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:防疫に成功?


まずはこちらの記事から

「日本のPCR検査少ない」米専門家が指摘 手本は韓国
朝日新聞 2020年3月14日
https://www.asahi.com/articles/ASN3G6JR3N3GUHBI01R.html

新型コロナウイルスの感染拡大にどう対応すべきか。世界的な流行を意味する「パンデミック」に詳しい、米ジョンズ・ホプキンス大のジェニファー・ナゾ上席研究員が朝日新聞の取材に応じ、「検査をどう拡大できるかを見極める、各国の努力が絶対的に重要だ」と語った。日本の検査人数は少ないとして、「検査拡大に努めるべきだ」と述べた。

 感染を判定するためのPCR検査実施人数は、厚生労働省によると日本では13日時点で1万2060人。ナゾ氏は「韓国は、現時点で約20万以上。(日本の)数字は低い」と指摘。検査に積極的な韓国や、感染報告や情報共有の透明性が高いシンガポールは、日本の手本になるとの見方を示した。
休校などの判断「適切な検査なければ」

 「適切な検査ができなければ、対処能力が著しく制限される」とも説明。渡航制限や休校といった対策をどの程度実施するかは「ウイルスがどの程度、どこにあるかが分かるかどうかによる」とし、検査の重要性を強調した。


こちらの朝日新聞の記事では、日本のPCR検査数が少ないとしており、「韓国を手本」として検査数を増やすべきだとしています。


こうした「韓国は防疫に成功している」とする論調は最近外国メディアでも増えてきており、このJ-CASTの記事のように


【襲来!新型コロナウイルス】「医療崩壊」は真実か? 海外メディアは「韓国がモデルケース」と大注目!(井津川倫子) J-CAST 2020年3月14日


「中国やイタリアのように「全面封鎖」をするのか、それとも韓国のように「早期発見、早期治療」を掲げてPCR検査を徹底するのか」というテーマを掲げ、「広範囲な検査を行うことで、政府は感染拡大の規模を把握することができる。一方、検査を制限すると、結果として人の移動を制限するなどより大規模な対策を取る必要が生じる」というロイター報道を引用しています。


またこちらの記事のように


40代男性 PCR検査遅れ 新型コロナ感染 宮崎日日新聞 2020年3月18日


PCR検査の遅れなどを批判する記事もこの「韓国は防疫に成功している」という論調を後押ししています。


しかし実際には、韓国も隔離措置を行っており「封鎖」という意味ではイタリアの措置とさして変わりがありませんし、検査数を増やすことが防疫に繋がっているのか疑問です。


現にWHOでも


WHO事務局長、検査の徹底要求 共同通信 2020/3/17


「感染者と接触した人が(発熱などの)症状を示した場合にのみ、検査を行うことをWHOは勧めています」という警告をしており、無差別な検査数増加がむしろ弊害になることを警告しています。


2:韓国の実態


ここで注目すべきは、韓国外のメディアではあたかも韓国の防疫が成功例のように伝えられていますが、韓国内では様子がかなり違っており、「問題点」が次々と報じられている事です。


例えばこちらの朝鮮日報の事例では


【コラム】韓国防疫の穴体験記 朝鮮日報 2020/03/15 (1/2ページ) (2/2ページ


記者が取材していた相手が陽性と判明し、自らも検査を受けに行ったところ関係各所でたらいまわしにされた挙句、やっとのことで検査をうけてもいつまでも検査結果の通知がこず、問い合わせると「親の携帯に誤ってメールしてしまった」と返ってきたそうです。


このことから、先ほどの共同通信の記事でWHOが警告したように、「検査範囲の無条件な拡大は医療機関のパンクを招きかねない」という事態が韓国で発生している事がわかります。
明らかに「人員が足りずに起きている事」だからです。


しかし、これだけですと「人員不足が起きても実際に防疫には成功しているではないか」という反論もあるでしょうが、そこにも疑問があります。
次の2つの事例を見ると


韓国大邱の療養病院で70人以上の集団感染 中央日報 2020.03.18
スマートフォン
https://s.panese.joins.com/JArticle/263801

「29人感染」盆唐済生病院で院長も陽性…集団感染が拡大=韓国 中央日報 2020.03.18
スマートフォン
https://s.panese.joins.com/JArticle/263808


韓国で大規模な院内感染が起きている事が報じられており、「感染の抑え込み」が防疫の最前線で崩れてしまっている事がわかります。


また次の事例では

感染者と接触の韓国福祉次官が隔離…コントロールタワーが危機 中央日報 2020.03.18
スマートフォン
https://s.panese.joins.com/JArticle/263824


韓国の感染症対策のコントロールタワーである「中央災難安全対策本部」で、第1総括調整官の保健福祉部次官に感染の疑いがあることが発覚、隔離措置が取られたという事例です。


これもかなり状況が深刻で、本来最も防疫に力を入れるべき場所に「穴があった」という事ですから、これも韓国の防疫体制への疑問につながる事例です。


そして最も重要なのは、韓国で感染者が一時期にくらべ減少した背景として、新天地イエス教会というカルトが今回の韓国における集団感染の引き金になったという事です。


どういう事かといえば、欧州での集団感染はイタリアでクルーズ船の乗客をノーチェックで下船させてしまったことが大きな要因になったように、韓国ではこのカルトが引き金になっているからで、対比しやすいからです。


そしてイタリアが防疫に失敗し韓国で「成功したように見える」のもこれが関係しており、イタリアの事例ではそもそも下船後の乗客の追跡が困難であったのに対し、韓国の事例ではカルト団体の動向さえ把握できてしまえば比較的封じ込めが容易であったことが挙げられます。


実際韓国政府や大邱市長は、新天地キリスト教会を「殺人罪で訴える」と脅迫し信者リストを入手し防疫に役立てたという背景があり、イタリアとはそもそも比較ができません。


そしてもう一つ重要なこととして、韓国の防疫の成功例には「死亡率の低さ」がよく挙げられますが、これにも疑問があります。


次の記事を見てもらうと


住民の3分の2が新天地…大邱の賃貸マンションに集団居住する理由とは? ハンギョレ新聞 2020-03-09


記事では「20~30代の若年層が信者の大半を占める新天地の特性」と書かれており、実は新天地キリスト教会は20代から30代の女性をターゲットに信者獲得をしており、このカルトには若い女性信者が多いという特徴があります。


そして次の記事を見てもらうと


新型コロナ感染者の8割が集団感染 医療機関で増加=韓国 聯合ニュース 2020.03.11


「全国的に見ると80.1%は集団発生との関連性が確認され、全体の60.9%は(南東部・大邱市を中心に感染者が多数発生した新興宗教団体の)新天地に関連があると分析している」と書かれており、韓国の感染者の半数以上が新天地関連であることがわかります。


ここで重要となるのは、今回の新型コロナは殆どの人は重症化せず、持病のある人や50歳以上の人々で重症化しやすく、高齢者の死亡率が極めて高いという事です。


つまり、韓国で死亡率が低いのは、信者の多数が20~30代の女性である新天地キリスト教会の感染者が韓国全体の感染者の半数以上を占めていたため、結果的に軽症者が多く死亡率が低くなっていた可能性が高いのです。


そしてそれを裏付けるように、


3月16日の韓国感染確定者、首都圏44人>大邱32人 朝鮮日報 2020/03/18


先週まで韓国での死亡率は0.8%程度だったものが、今週に入り徐々に上がってきており、本日の統計では1.01%になっています。
今後韓国の死亡率はしばらくは上がり続け、他とさして変わらなくなる可能性が高いのです。


3:外華内貧に注意


今回書いたように、韓国の現在の表面的な結果だけを見て「韓国は防疫に成功している、韓国を見習うべき」と結論を急ぐのは危険です。
明らかに韓国内では問題が出ているうえに、「新天地キリスト教会」の特殊事例が無視されているからです。


そしてもう一つ重要なこととして、


韓国は「名分」社会
韓国では「中身」が重要ではない


過去記事でも書いたように、韓国には「表面的な結果さえよければ中身が適当でもよい」という、外華内貧の文化があることです。


これが非常に重要で、最近も実際にこちらの記事で指摘されているように


【社説】ここまで来れば雇用統計ではなく、国民だましだ 朝鮮日報 2020/03/12


韓国政府は新型コロナで雇用状況が悪化したにも関わらず、「雇用統計のごまかし」をしていたことが発覚しているのです。


またこちらの事例はインターネットアーカイブに記録されていなかったので全文を掲載しておきますが

【コラム】韓国政府が触れない外信報道
朝鮮日報 2020/03/09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/09/2020030980073.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/03/09/2020030980073_2.html
(リンク切れ)

 「韓国の先制的防疫対応、大規模な検診実施、透明な情報公開などは今後の感染病対策のための良い先導的モデルだ」

 新型コロナウイルスによる感染症の確定患者数が世界2位の韓国の洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相は4日、国際通貨金融委員会の会議でそう発言した。これまで政府・与党がオンライン、オフラインで国民に訴えてきた宣伝論理を外国高官にそのまま押し付けたものだ。彼の自画自賛を27カ国の代表が聞いた。

 韓国政府の「コロナ自画自賛」の主な根拠は海外メディアだ。企画財政部は3日、海外メディアの肯定的な反応を集めた広報資料をインターネット上に掲載した。最初のページにドイツ、英国の有力メディアによる記事を掲載した。英エコノミストが「医療分野の正直さが希望よりも大きな価値」と書き、ドイツのシュピーゲルが「韓国政府の戦略は断固とした透明性だ」と評したなどと、それぞれ韓国政府を称賛したかのように表現した。

 まず、エコノミストの記事原文には韓国に対する肯定的な評価はなかった。韓国に対する言及も「韓国とイタリアのように、疾病が広がったならば、中国人の入国禁止は効果がないだろう」という一文が全てだった。この記事が評価した唯一の国は米国(「適切な疎通の好例」)だった。

 韓国政府はまた、シュピーゲルの「Radikalen」という単語を「断固な」と翻訳したが、本文を読めば、それはむしろ「過激な」「急進的な」という意味に近い。本文は「(韓国政府が)監視カメラ、クレジットカードなどを分析し、確定患者の移動経路を公表した」と紹介し、「大衆がそれをどれほど受け入れることができるかを考慮すべきだ」と指摘した。「懸念」が「賛辞」に変わってしまった。

 与党共に民主党は同日、公式ツイッターに「米保健省長官がFOXニュースで、『イタリアと韓国には非常に先進化された公衆保健、医療システムと透明なリーダーシップがある』と発言した」と書き込んだ。発言自体は事実だった。しかし、インタビューの重点は両国に対する「旅行制限」の是非だった。問題のインタビューで米保健長官は「(両国に対する)ビザ制限も可能だ」「あらゆるオプションをテーブルに置いている」と発言した。そうした部分を無視し、友好国に対する旅行制限決定を論じるのに先立ち、体面を保つために発言した部分だけを引用し、それを称賛だと紹介した。

 海外の主要メディアの中には韓国政府を批判的に扱ったところが多い。ニューヨーク・タイムズは「韓国大統領の『コロナ終息』発言は代償が大きいミス」という見出しを掲げ、ワシントン・ポスト新型コロナウイルスとアジア経済に関する記事で、「新型コロナウイルス問題にしっかり対処できなかったことは、文在寅ムン・ジェイン)政権の失敗になり得る」と評した。ABCニュースもマスク不足を取り上げた。

 全世界が韓国に投げ掛ける懸念の視線を韓国政府はまるで諸外国による関心かのように楽しんでいる。その間に韓国の新型コロナウイルスの累計感染者数は7000人、死者は50人を超えた。

ウォン・ウシク社会部記者


他国のメディアなどが報じた韓国の事例のうち、「政府に都合の良い部分」のみを抽出し、あたかも世界で韓国が成功例として取りあげられているかのように「粉飾」していたことが発覚しています。


つまり、韓国政府は政府に有利になる情報以外をシャットアウトしている可能性があり、実際問題あまり韓国政府の公式発表はあてにならない可能性があるのです。
「外華内貧」文化とは「表面的な名分さえ取り繕えればいい」という価値観だからです。


こうした数々の疑わしい事例や疑問符の付く事例、彼ら独特の価値観などを無視し、安易に韓国を「成功例」として真似をすると、結果的に後々大問題になる可能性がありますし、実際今回紹介した事例を見る限り韓国が「防疫に成功している」とはとても言えません。


現在世界中で「コロナパニック」が起きていますが、だからと言ってメディアは「見栄えの良い韓国の事例」に飛びつくのは控えるべきでしょう。




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