日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

日本人には理解不能な韓国人の歴史観


さて、本日は日韓の間の歴史観の違いの問題について書いていきます。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


ここしばらく続いている新型コロナウイルス問題に関連し、韓国はいくつかのクルーズ船の入港を拒否したが、どういうわけか韓国の主要メディアのいくつかの報道では「韓国は入港拒否をしていない」ことになっていた。


一見歴史とは関係ない内容に見えるが、韓国人の歴史観にはこの件と全く同じ問題点が存在しており、こうした一貫性の無さは近代史はもちろん、史跡などでも頻繁に観察できる。


このため、彼らは頻繁に「日本人は歴史を知らない」と主張するが、実際には彼ら自身一貫した歴史観を持っているわけではなく、その時その時で都合の良い歴史観を語っているだけであり、この「感覚の違い」を理解できないと本当の意味での「韓国人の歴史観」は理解できない。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:矛盾が矛盾にならない


まずはこちらの3つの記事から

日本、タイなどの入港拒否でさ迷っていた米クルーズ船、12日ぶりにカンボジア入港
中央日報/中央日報日本語版2020.02.13 08:17
https://japanese.joins.com/JArticle/262526
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/262526

新型コロナウイルス感染症」(新型肺炎)の感染者がいないが、日本、タイなど5カ国の入港拒否で海をさ迷っていたクルーズ船「ウエステルダム号」がカンボジア政府から入港および停泊許可を得た。

クルーズ船社であるホーランド・アメリカラインは12日午後、声明を通じてカンボジア南部のシアヌークビルに向かっており、そこで今回のクルーズ観光航海を終了する予定だと明らかにした。

外信によると、ウエステルダム号は13日午前7時に接岸した後、下船のために数日留まってから出発する予定だ。この時、搭乗客1455人全員が港に降りて首都のプノンペンでチャーター便に乗る予定だ。

今月1日香港から出発したウエステルダム号は台湾を経て7日に日本に着く予定だった。しかし、船内で新型肺炎と疑われる患者が発生したという理由で日本、タイ、台湾、グアム、フィリピン5カ国が入港を拒否し、海に浮いていた。

船社側は入港を許可したカンボジア政府に謝意を示すとして乗客の帰国飛行機の搭乗費用を負担すると明らかにした。

また、顧客のクルーズ料金を全額払い戻し、今後いつでも無料で登場できるように搭乗券も支給すると伝えた。


日本によるクルーズ船“海上隔離”措置に…WHO「自由入港の許可」を要求
ハンギョレ新聞 2020-02-13
http://japan.hani.co.kr/arti/international/35739.html

WHO事務総長「入港許容したカンボジアは国際連帯事例」 
「ダイヤモンド・プリンセス」追加で44人感染…合計218人に

 世界保健機関(WHO)は、海上で強制隔離され横浜に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」と関連して、船舶の自由な入港許可とすべての旅客のための適切な措置を求めた。

 テドロス・アダノム・ゲブレイエソス世界保健機関事務総長は13日(現地時間)、スイス・ジュネーブの本部で開かれたブリーフィングで「現在までクルーズ船3隻の通関が遅れたり入港を拒否された」として「(これらの入港拒否事例で)たびたび証拠に基づく危険評価はなかった」と指摘した。続けて「国際保健規定(IHR)により、船舶の自由な入港許可とすべての旅客のための適切な措置の原則を強調するコミュニケ(共同宣言文)を国際海事機関(IMO)とともに発表する予定」と話した。

 また、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の拡散憂慮で、タイ・フィリピン・台湾・日本の4カ国から入港を拒否された豪華遊覧船「ウェステルダム」(英国系の米国のクルーズ運航社オランダ・アメリカ所有・乗船客2257人)と関連して、自国の港への停泊と乗客の下船を許容したカンボジア政府に感謝の意を表わした。この遊覧船は、今月初めに香港を出航し、台湾を経て航海していた。彼は「カンボジアの決定は、私たちが常に追求してきた国際連帯の事例」として、「リスニングでウェステルダムにはCOVID-19が疑われる患者や確定診断者がいないという。個人や国家全体を烙印することは(COVID-19に対する)対応を害し、人々をして互いにけなさせる。今は烙印でなく連帯のための時間」と話した。ダイヤモンド・プリンセスで感染者が急増し、遊覧船が感染の“培養皿”のように見なされる中で“自由入港”原則を改めて前面に掲げ、過度な海上隔離措置は自制するよう世界各国に勧告したわけだ。カンボジア南西部のシアヌークビル港湾公社の責任者、Lou Kimchhun氏はこの日、dpa通信に「発熱など健康状態をチェックした後、ウェステルダムの乗客を今日と明日にかけて順次下船させる予定」と話した。

 日本の厚生労働省はこの日「ダイヤモンド・プリンセス」で新たに44人の感染が確認されたと発表した。この船の感染者は合計218人に増えた。

チョ・ゲワン記者


クルーズ船が釜山寄港取りやめ 検疫基準強化で=韓国
聯合ニュース 2020.02.07
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200207004600882

【釜山聯合ニュース】日本に停泊中のクルーズ船内で新型コロナウイルスの集団感染が発生したことなどを受け、韓国当局が検疫基準を大幅に強化した。これにより、韓国の港に入港する国際クルーズ船が当分の間なくなることが7日、分かった。

 釜山港湾公社によると、検疫当局は新型コロナウイルス感染者が発生した地域から14日以内に出港したり、同地域を経由したりしたクルーズ船について、乗員乗客のうち1人でも発熱などの症状があれば、搭乗者全員を下船させないことを決めた。

 今年初めて、11日に釜山に入港する予定だった香港発の大型クルーズ船「ウエステルダム号」はこのような検疫基準強化のために釜山寄港をあきらめたという。同クルーズ船には新型コロナウイルスの感染者が乗っているとされ、日本政府は日本に入港しないよう要請している。

 韓国政府の検疫基準強化により、新型コロナウイルスの感染拡大が沈静化するまで、国際クルーズ船の寄港は事実上、なくなるとみられる。

 ただ、新型コロナウイルスの感染者が出ていない米アラスカ州から出発するクルーズ船1隻が3月19日に寄港する予定だが、乗客が下船するかは不透明だ。


上記3つの記事を読んでもらうとわかりますが、2月13日の中央日報ハンギョレ新聞の記事では、クルーズ船ウエステルダム号がカンボジアから入港許可を受け、タイ・フィリピン・台湾・日本が許可をしなかった件で、WHOがカンボジアに謝意を述べたと同時に、許可しなかった国に対して「自由入港許可要請」をしたという記事です。


しかしその6日前の聯合ニュースの記事を読むと、韓国も検疫基準強化を名目にして入港拒否をしているにも関わらず、それが中央日報ハンギョレ新聞の記事では「無かったこと」にされている事がわかります。


つまりこの韓国の大手二紙は、過去記事「韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない?」でも解説したように、「自分は正しい」という前提で思考し、かつ他者の劣等性の指摘をするという、彼ら独特の価値観で思考している事がわかります。

※蔑視ありきの自民族中心主義

韓国の自民族中心主義(エスノセントリズム)は非常に特殊であり、通常の自民族中心主義が自己の優越性の肥大化から異民族や異人種を蔑視するようになるのに対し、彼らの価値観では「他者を蔑視する事で自己の優越性を証明する」通常とは逆のプロセスになっている。

韓国人が日本人から嫌われる根本的原因


youtube
https://youtu.be/StPglNFdHxE


そしてこの「支離滅裂さ」こそ韓国人の「歴史観」そのものであり、彼らの世界観や状況認識は必ずしも現実とは一致しません。


そのため、このクルーズ船のような事例は韓国内で頻繁に発生しており、韓国では必ずしも現実に起きている事が彼らにとっての「事実ではない」という事になります。


私達にとっての矛盾は彼らにとっては矛盾ではない場合があり、むしろ私達が一貫性があると認識した事例は彼らにとっては矛盾になる事例が出てくるのもこのためです。
日韓の歴史対立は大半がこのパターンです。


2:一貫性のない歴史


そして重要なのは、この矛盾と錯誤は歴史遺産などでもみられるという事です。
例えば次の事例


20年がかりの修理補修…弥勒寺跡に西塔が帰ってきた ハンギョレ新聞 2018-06-20


韓国の弥勒寺跡地にある石造りの仏塔なのですが、元々朝鮮では仏教弾圧があり、その結果仏教が廃れ仏教施設の大部分が破壊、あるいは放棄され、仏教寺院は全て山奥へと追いやられました。


その結果、この仏塔も長い間放置されることとなり、日韓併合のころには崩れかけた状態であったわけですが、それを「再発見」した総督府がそれ以上崩れないようコンクリートで補強しました。


しかしそれを現在の韓国人達が「日本人がいい加減なやり方で補修した」と言い出して再整備することにしたわけですが、実際に完成すると


韓国・益山の弥勒寺址石塔 20年にわたる補修工事終え完工 聨合ニュース 2019.04.30


手を加えすぎて以前とは高さも形も変わってしまいました。
つまり、日本の補修は一見すると適当に見えても、「原型を残すために必要なこと」をしていたわけです。




補修前



補修後


結果次の朝日の記事にあるように


20年かけ修復「元の姿と違う」百済の石塔、韓国で批判 朝日新聞 2019年3月26日


「元の姿と違う」と問題化したわけですが、彼らはそのことを全く意に介さず、この状態で世界遺産への登録を目指すこととなったようです。


そしてこれよりさらに露骨な事例があり、それが韓国でも特に有名な世界遺産「石窟庵(ソックラム)」です。


これは以前にも記事で書いたことがありますが、韓国では「日本が適当な補修をしたため水漏れが発生した」と主張していますが、当時としては最新の技術での補修であり、水漏れはその技術の限界であったというだけの事だったにも関わらず、彼らの間ではこの主張が今でもまかり通っています。


更には


世界文化遺産「石窟庵」、60年代の復元工事に誤り 朝鮮日報 2007/09/23


かつて韓国で、「日本による補修は誤りだ、正確な配置に戻す」として石仏の配置換えが行われたわけですが、その後2007年に「日本の行った配置の方が正しかった」事が判明したにも関わらず、いまだ配置は戻っていません。
世界遺産が」です。


更に去年の事なのですが


【コラム】「手当たり次第反日」という愚民化政策=韓国 中央日報 2019.05.10
[アン・ヘリの視線]「黙って反日」という愚民化政策 中央日報(韓国語) 2019.05.10
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/253208


韓国のテレビ局が。「石窟庵は数学・幾何学・科学の完ぺきな結晶体で、1000年以上にわたって完ぺきに保存されてきたが、日本が嫉妬してセメントとコンクリートを塗って傷つけた」というデマを報じたのです。


実際には仏教弾圧の結果石窟庵は「放棄されて朽ちたため、日本が補修した」にも関わらずです。


この事例の場合には、さすがに中央日報の記者も苦言を呈していますが、韓国では他にも


韓国の文化財受難日誌 全集刊行=「小倉コレクション」など 聨合ニュース 2017/02/23
「石窟庵(ソクラム)仏像、日帝に略奪されていなかった」 ハンギョレ新聞 2014-05-27


「国宝・石窟庵の修復記録を記した石板を日本が便所の壁板に使用した」とか、「龕室の石仏2体を日本が持ち出した」といったデマがまかり通っていたのです。
事実関係よりも「政治的意図」が優先された結果です。


また他にも韓国では、元々石窟庵は突然の雨で雨宿りをした郵便局員が「再発見」したにも関わらず、なぜか「独立運動家が見つけた」というデマも出回っています。


このように韓国では「事実かどうか」という事はあまり重要ではなく、その時々の都合で彼らの「正しい歴史」は変化するのです。


3:「歴史の共有」は不可能


今回のような事例は「反日だから」というより、以前から指摘しているように、独特の「理気二元論に基づく考え方」や「正しさの概念」が私達とは大幅に異なっているからこそ起きる現象です。

※独特の正しさの概念

彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。

そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。

また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。


youtube
https://youtu.be/PvEa1FjkkEw


にも拘わらず、日本の一部のメディアなどはこの「一貫性のない歴史観」を無批判に支持し、本来日本人には到底受け入れられない歴史観を日本人に強要しようとします。
最近も次の朝日の事例のように


福岡)福岡で獄死の韓国詩人・尹東柱、没後75年追悼 朝日新聞 2020年2月17日
詩人尹東柱しのぶ献花式と講演会 京都・同志社大で来月15日 聯合ニュース 2020.01.26


日韓併合時代、尹東柱という人物が「ハングルで詩を書いた結果逮捕された」と書かれていますが、実際には上海独立政府の主導する独立運動に関わったため治安維持法で逮捕され、禁固2年を言い渡されています。


そもそもこの「ハングルで詩を書いて逮捕された」というフェイクニュースは、私の記憶の範囲では2010年代になって韓国で一般化したもので、実際にはかなり新しいフェイクニュースなうえに、例えば次の記事では


[書評]韓国エリートの根元、帝国大学留学生たちの肖像 ハンギョレ新聞 2019-06-30
「詩人尹東柱記憶と和解の碑」建立運動の現状と開示裁判資料の意味


しっかりと「独立運動を行っていた」事が書かれており、ハングルで詩を書いたことが罪であったとは書かれていません。
ここでもまるで一貫性がないのです。


更には、先日も紹介した事例のように


30万人が使用する米科学教材に日本の731部隊の蛮行掲載 朝鮮日報 2020/01/16


尹東柱が「731部隊の犠牲者」というフェイクニュースアメリカで既成事実化したという事例もあり、もはや何でもありの状態です。


当たり前の事ですが、韓国ではそれがまかり通っても、日本でこんな場当たり的なデタラメが通るわけがありません。


にもかかわらず日韓友好を訴える日本人達はこうした矛盾を無視しむしろ矛盾を指摘する側を「ネトウヨ」とレッテル貼りすることで、矛盾を強引に受け入れさせようとしている有様です。


今回書いたように、本来日本人と韓国人は価値観の違いから歴史観を共有するどころか、お互いの歴史を容認する事すらできず、一切相いれない存在です。


日本人が韓国人の歴史を受け入れるという事は、「史実を政治的な動機で歪める」という事であり、逆に韓国人が日本人の歴史を受け入れるという事は「(独特の正しさに基づく)普遍的な正しさ」に反する行為をするという事だからです。


そしてこの「歴史認識の矛盾」が存在する限り、日本と韓国の間で歴史問題がなくなることはなく、さらに韓国人が主張する「政治と文化は別」という主張の「別」には、この彼らの正しい歴史は含まれていません。


日韓友好を訴える人々は、この問題の解決策を一切持っていないにも関わらず、日本人に無条件の友好をさせようとし、結果問題を大きくしているのです。



お知らせ。
このニコニコのブロマガの仕様上、コメントが新たにあった事は解るのですが「どの記事にコメントがされたのか」を確認することが困難です。
そこで、もし過去記事に質問等私が何らかの回答を必要とするコメントをされた方は、お手数ですが最新の記事かtwitter@ooguchib」のアカウントのほうへその旨を書いていただけると助かります。


人気ブログランキングに参加中です、もしよかったらクリックをお願いします。


クリックで人気ブログランキングへ


以下は当ブロマガのお勧め記事です、もしよかったらこちらもどうぞ。

韓国人が日本人から嫌われる根本的原因
日本人の考える反日と韓国人の考える反日は違う
【韓国起源説】日本人の反論は韓国人に通じない
日本人と韓国人とでは「約束・契約」の概念が全く違う
日韓問題(初心者向け)の方針について色々
【河野談話】韓国政府が自爆しました
フランスのJapan Expoから韓国がいなくならない原因
「Japan Expoに寄生しないで独自のコリアエキスポやればいいのに」→過去にやった事があります
韓国人の差別意識の特徴とタイの嫌韓
嫌韓の出発点、2002年日韓共催ワールドカップで何が起きたのか
嫌韓を「排外主義者=ネトウヨ」と考える人達に対する考察をしてみた
「韓国に対して謝罪すれば解決する」は大きな間違い
韓国視点から見たヘイトスピーチ
メアリー・スーとネトウヨ論
日韓問題とイデオロギー論争
韓国では異論が徹底的に排除される
日韓問題基礎知識簡易版まとめ 前編
日韓問題基礎知識簡易版まとめ 後編
初心者でも解る韓国対策




動画版マイリスト



番外編マイリスト