日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国人の交渉術


さて、本日は先月産経の黒田勝弘氏が指摘した「韓国人の交渉術」に対して、「差別だ」や「ヘイトだ」と声を挙げていた人がいますが、最近この「韓国人の交渉術」そのものの反応をしている人がいましたので、その件について手短に書きます。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:韓国人の交渉術


まずはこちらの記事から

フジ報道に差別と批判の声 専務「誤解招きやすい表現」
朝日新聞 2019年1月25日
https://www.asahi.com/articles/ASM1T76KMM1TUCVL02Z.html

24日夕方に放送されたフジテレビ系の報道番組「プライムニュース イブニング」で、海上自衛隊の哨戒機に韓国海軍の駆逐艦が火器管制レーダーを照射したとされる一連の問題について伝えた際の解説が「レイシズム(人種差別)だ」と批判する声がネット上などで上がっている。フジの岸本一朗専務は25日、定例会見で「日韓関係の改善策を探る報道ニュース内容。差別する意図はまったくございません」などと述べた。

 番組は、海上自衛隊の哨戒機が韓国海軍の駆逐艦に対して低空で「威嚇飛行」をしたとする写真を、韓国が公開したことをVTRで紹介。続いてスタジオで、メインキャスターの反町理(おさむ)氏が「日韓関係についてはちょっとうんざりしている人もいるかと思うんですけれども」と切り出し、「韓国人の交渉術」というパネルを示して解説を始めた。

 韓国文化をよく知る産経新聞記者から聞いた内容だと前置きし、「韓国人の交渉術」は「一つ、強い言葉で相手を威圧する。二つ、周囲にアピールして理解者を増やす。三つ、論点をずらして優位に立つ」と説明。反町氏は「韓国人の行動パターンが国にも当てはまるとは限りませんが」とことわった上で、「レーダー照射」問題が起きている中で韓国が「威嚇飛行」を新たに主張したことは「論点ずらし」に当たる、と産経新聞記者が指摘していると伝えた。

 これに対し、「完全に人種差別」「政府や軍部を批判するのは構わないが民族全体に落とし込むのは差別だとしか言いようがない」などと疑問視する声が上がっている。

 フジの岸本専務は会見で見解を問われ「韓国と日本の今のぎすぎすした関係について改善策を探っていく判断材料を提供するという意味では間違っていないと思っています」、と答えた。一方で、「『韓国人』という形でプレゼンテーションしたことについては誤解を招きやすい表現になっている」とも述べた。

 批判的な意見が出ていることについては制作現場と情報共有したといい、「今後の放送に生かして欲しいと指示している」と述べた。反町氏は政治部出身の解説委員長として、政治家への取材手法などについての著書も出している。(湊彬子)


先月、フジの番組で産経の黒田勝弘氏による「韓国人の交渉術」として「強い言葉で相手を威圧する」「周囲にアピールして理解者を増やす」「論点をずらして優位に立つ」というものが挙げられました。


そしてその件に関して、この朝日の記事では、「完全に人種差別」「政府や軍部を批判するのは構わないが民族全体に落とし込むのは差別だとしか言いようがない」という批判を挙げています。


この批判に関する部分は後ほど解説するとして、まず「韓国人の交渉術」に関してなのですが、まさに最近話題になっている韓国の文喜相国会議長と韓国政府や韓国メディアがやっている最中です。


この件を知らない方のためにざっと概要を説明すると、まず今月7日に文喜相氏がブルームバーグのインタビューに答え、「私としては間もなく退位される天皇が望ましいと思う。その方は戦争犯罪の主犯の息子ではないか。」というコメントをしました。


従軍慰安婦問題は天皇の謝罪の一言で解決される-韓国国会議長 Bloomberg 2019年2月8日


そしてこれが問題になると、韓国政府は朝日新聞を通じて

韓国議長「天皇の直接謝罪で慰安婦問題は解決できる」
朝日新聞 2019年2月9日
https://www.asahi.com/articles/ASM2952SWM29UHBI01S.html

(一部抜粋)
 国会報道官は朝日新聞に「他の同席者にも確認したが、文氏は(天皇に関し)『戦争犯罪』という表現は使っておらず、『戦争当時の天皇の息子』と述べたと思う」と記事が引用した文氏の発言を一部否定。

と、上記のように「本当は戦争当時の天皇の息子と言ったのだ」と、ブルームバーグフェイクニュースであると批判しました。


そしてそれを受けてブルームバーグは以下のように


A politician in South Korea is demanding an imperial apology from Japan on wartime sex slaves TicToc by Bloomberg


実際の音声記録を提示して「言っている」と反論、それを受けて朝日新聞

韓国議長「天皇は戦犯の息子」 謝罪要求の音声が公に
朝日新聞 2019年2月13日
https://www.asahi.com/articles/ASM2D7T8KM2DUHBI03D.html

(一部抜粋)
インタビューに同席した国会報道官は9日、朝日新聞の取材に「他の同席者にも確認したが、文氏は(天皇に関し)『戦争犯罪』という表現は使っておらず、『戦争当時の天皇の息子』と述べたと思う」と説明し、同通信が引用した「戦争犯罪の主犯の息子」という発言はしていないと否定していた。


上記のように、韓国国会報道官が「そう言っていた」と、韓国政府によるフェイクニュースであった事を伝えました。


と、ここまでの流れで既に「どこかで見たことある構図」になっているわけですが、今回重要なのは「韓国人の交渉術」ですので、その部分について解説すると、まずブルームバーグに一次ソースを出された韓国は「強い言葉で相手を威圧する」を実行しました。


まず韓国の公共放送(日本のNHKに相当)であるKBSが、ニュース番組で以下のように


(※1)
安倍政権、「韓国バッシング」総出動...文喜相議長に謝罪要求 KBS NEWS(韓国語) 2019.02.13


「安倍が韓国バッシングをし始めた」と、そしてその原因を「安倍政権がこのように韓国バッシングに没頭するのは、改憲という目標を達成するために外部の敵を作り、内部結束を固めるという魂胆であると分析されます。」と言い出しました。


これには「論点をすり替える」も含まれますが、まさに「強い言葉で相手を威圧する」の典型例です。


また韓国外交部(日本の外務省に相当)も


国会議長の発言 「日本が真摯さ示す必要性を強調したもの」=韓国外交部 聨合ニュース 2019.02.12


「日本が真摯(しんし)な姿勢を見せる必要性があるという点を強調するための趣旨」であるにも関わらず、謝罪を求めてきていると、この件はむしろ日本が悪いという趣旨の公式回答をしています。


また韓国与党幹部も


慰安婦:韓国与党幹部が韓国国会議長の「天皇謝罪」発言を擁護 朝鮮日報 2019/02/13


「日本の指導層は依然として20世紀の偏狭な歴史認識から抜け出せずにいる」「文喜相国会議長の発言は慰安婦ハルモニたちの傷を癒すために日本側が誠意ある姿勢を見せることを求めたもの」と、論点をすり替えて日本批判を行っています。


上記事例は全て「論点をずらして優位に立つ」も含まれていますが、他にも論点のすり替えは行われており


「天皇謝罪」日本の反発に…文喜相氏「安倍氏まで出てきたのは理解できない」 中央日報 2019年02月13日


こちらの記事では、文氏自身が「私がした話は普段からの持論であり、10年前から話してきたこと」「慰安婦問題において最も基本的な問題はただ一つ、心のこもった謝罪」としながら「誠意ある謝罪が一言あれば終わることを、なぜこのように長々と引っ張っているのかというところに私の言葉の本質がある」と主張しています。


文氏の発言も含め、提示した事例ではどれも『天皇は戦犯の子である』と発言した事が問題であるにも関わらず、「誰が謝罪するか」ではなく「どう謝罪するか」の話に論点がすり替えられています。


また「周囲にアピールして理解者を増やす」についても文氏は既に行っており


対日関係仲介を要請=韓国国会議長、米高官に 時事通信 2019年02月12日
米代表 米朝会談巡り「難題の解決困難だが可能」=韓国国会議長に 聨合ニュース 2019.02.12


上記の記事で書かれているように文氏は、「米国が過去のように今回も仲裁者の役割を果たすことを望む」と、「日本が問題を起こしたので仲裁をして欲しい」という趣旨でアメリカに対してアピールを行っています。


具体的には『「天皇謝罪」日本の反発に…文喜相氏「安倍氏まで出てきたのは理解できない」』の記事で言及されていますが、文氏はアメリカで「合意書が何十件あっても何だというのか」「被害者の最後の容赦があるまで謝れということ」と主張しています。


つまり、「合意は意味がない」「満足するまで謝罪し続けろ」とアメリカでアピールしているわけです。


このように、レーダー照射問題に続き2週間もしないうちに立て続けに「韓国人の交渉術」である「強い言葉で相手を威圧する」「周囲にアピールして理解者を増やす」「論点をずらして優位に立つ」の事例がまた出てきた事になります。


2:「一般論化」は普通の事


そのうえで、こうした「実例」を提示して「韓国人の交渉術」とするのを『ヘイトである』と主張する人々は、「完全に人種差別」「政府や軍部を批判するのは構わないが民族全体に落とし込むのは差別だとしか言いようがない」といった批判をしていますが、これはただの難癖です。


以前動画で紹介した事例として「厚切りジェイソン」という芸名で日本のテレビ番組に出演しているアメリカ人の事例を挙げましたが、彼の芸風は「日本では○○だ、なぜなんだ日本人」といった風に、彼が日本で生活して感じた疑問を「日本人に一般化して」ぶつける内容となっています。


そのうえで、彼は「民族全体に落とし込むのは差別だとしか言いようがない」という批判に晒されたでしょうか?
少なくとも、「韓国人の交渉術」に関して「差別だ」「ヘイトだ」と言っていた人達は、彼の事を批判していないとおかしな事になります。


またそれ以外にも、例えば「アメリカ人は謝罪しない」とか「イギリス人は皮肉好き」とか「中国人やインド人は自己主張が強い」などなど、特定の国や民族を指して捉えようによってはネガティブな意味を持つ「一般化」をする人が日本で日常的に見られますが、これは「民族全体に落とし込むのは差別」となぜ批判されないのでしょう。


要するに、これらはある種のステレオタイプの一種ですが、同時にその社会における「一般化できるイメージ」を捉えているからそういう話が出てくるのであって、通常それを「差別だ」などと言う人はいません。


裏を返せば、「一般化できる事例があれば良い」という事でもあります。


そのうえで、今回挙げた文喜相氏の事例とレーダー照射問題の事例以外でも、韓国人達は頻繁に「交渉術」として「強い言葉で相手を威圧する」「周囲にアピールして理解者を増やす」「論点をずらして優位に立つ」を使います。


そしてそれは、以前紹介した「他者の劣等性から自己の優越性を証明する」とか「独特の正しさの概念」とか「被害者が偉い」とか「易地思之」の概念とか、「イガンヂル」の概念などに根ざした、彼ら独特の価値観から来る特徴です。

※独特の正しさの概念
彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。

そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。

また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。


youtube
https://youtu.be/PvEa1FjkkEw


※蔑視ありきの自民族中心主義
韓国の自民族中心主義(エスノセントリズム)は非常に特殊であり、通常の自民族中心主義が自己の優越性の肥大化から異民族や異人種を蔑視するようになるのに対し、彼らの価値観では「他者を蔑視する事で自己の優越性を証明する」通常とは逆のプロセスになっている。

韓国人が日本人から嫌われる根本的原因

youtube
https://youtu.be/StPglNFdHxE


※被害者が偉い
序列社会の韓国において、何が正しく何が間違っているのかは多くの場合で「序列」によって決定されるが。これには例外があり、「自身が被害者である」と訴え「加害者の劣等性の指摘」を行いそれが社会に認められた場合、一気に序列を飛び越えて「序列の上位者」の地位を得る事ができる。

韓国では被害者が一番偉い


youtube
https://youtu.be/Zsx4Y2rkW7E

戦後70年談話と韓国人の易地思之という概念


youtube
https://youtu.be/rRJUDbGJhbk


波大学大学院教授古田博司氏によるイガンヂルについての詳しい解説記事

韓国宗教家の国政介入事件 今も尾を引く「古代性」 筑波大学大学院教授・古田博司 産経新聞 2016.11.9



ですから、この3つの特徴は例えば慰安婦問題でも、日本海呼称問題でも、竹島問題でも、文化財盗難問題でも、或いはイチゴのロイヤリティー問題でもとにかく頻繁に発生していますし、例えば自称広報専門家である徐敬徳誠信女子大学校客員教授や、主な構成員が10代の子供であるVANKという半官半民の組織の活動でもよく見られます。


参考記事
日本のブランドイチゴを勝手に育てて外国に売る韓国
日本の文化財盗難と韓国人の民族主義
突っ込みどころだらけの日本海呼称問題
韓国起源説全般について解説してみる


関連動画

youtube
https://youtu.be/095qK7m6P0Y


youtube
https://youtu.be/5ErerZ4MF9s


youtube
https://youtu.be/kVDUhqsLPcs


つまり一般化できる「実例は山のようにある」わけですから、「それは違う、偏見だ」というのなら、同じく「具体的に」「違うとする根拠」を提示しなければいけないわけです。
なぜなら今回解説したように、これは韓国独特の価値観から来る「特徴」だからです。


そしてまた、こうした事例から、韓国社会ではこの「交渉術」が一般的であり、韓国と関わるのなら常に「こうなる事」を頭の片隅に置いておかないといけないという事でもあります。




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動画版マイリスト



番外編マイリスト






(※1)
安倍政権、「韓国バッシング」総出動...文喜相議長に謝罪要求
KBS NEWS(韓国語) 2019.02.13
http://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=4137213&ref=A#

<アンカー>
慰安婦問題について、日王(イルワン)の謝罪に言及した文喜相(ムン・ヒサン)国会議場のインタビューについて、日本政府が発言の撤回に加えて謝罪まで公式に要求しました。

安倍政権が決心したかように発言のレベルをますます高め、慰安婦問題と強制徴用問題などを再び争点化して韓国バッシングに出ています。

東京からイ・ミニョン特派員です。

<レポート>
安倍政権が韓国バッシングを全開にしました。

安倍総理は初めに、慰安婦問題に対する日王の謝罪に言及した文喜相議長の発言を攻撃しました。

<安倍(日本の総理)>
「(文議長の発言を)聞いて本当に驚きました。 強く抗議するとともに、謝罪と撤回を要求しました」

安倍総理はまた東海(トンヘ)表記と関連して、日本海が国際社会で確立された唯一の呼称であるとし、変更する必要も根拠もないと主張しました。

韓国に対する認識を尋ねた野党議員の質問には、強制徴用賠償判決問題を取り上げて非常に遺憾であるとし、不快な感情を表しました。

安倍総理に続き、河野外相も文議長の発言は到底受け入れる事ができないとし、非常に無礼な発言だと声を高めました。

日本政府の報道官である官房長官も文議長の発言の撤回と謝罪を要求して、韓国バッシングに加勢しました。

<菅(日本の官房長官)>
「文議長の本意ではなかったという説明がありましたが、今回の文議長の発言は極めて不適切です」

安倍政権がこのように韓国バッシングに没頭するのは、改憲という目標を達成するために外部の敵を作り、内部結束を固めるという魂胆であると分析されます。

東京からKBSニュース、イ・ミニョンでした。