日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

次の韓国駐日大使について


さて、本日は最近話題となっている、次期駐日大使の姜昌一氏について書いていきます。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

韓国の次期駐日大使に元日韓議員連盟会長の姜昌一氏が内定、この件に関連し、この人物は2011年にロシアの招待で北方領土に向かうなどしており、大使としての資質が問題視されていたが、その件で本人が釈明を行っている。


しかし、実態はそもそも釈明と「当時の発言」に明らかな矛盾があるうえに、この人物は当初から2015年の慰安婦合意に反対をしていたり、文喜相氏の「天皇謝罪発言」を擁護したりと、「それ以外」でもかなり問題のある人物であることがわかる。


こうした背景を見る限り、この人物は表面的な態度で「日本と対話できる」というパフォーマンスのためだけに選ばれた人物であり、韓国側は「その場のごまかし」がしたいだけであることがわかる。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:姜昌一氏について


まずはこちらの記事から

駐日韓国大使に内定の姜昌一氏 「関係正常化の意思、日本に伝える」
聯合ニュース 2020.11.23
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201123004500882

【ソウル聯合ニュース】次期駐日韓国大使に内定した姜昌一(カン・チャンイル)前韓日議員連盟会長(68)は23日、聯合ニュースの取材に対し、「日本の専門家として大統領が抜てきしたようだ」とし、「相手がいることなので、たやすくはいかないだろうし、解決しなければならない部分も多くて心配だが、うまく解決しなければならない」と話した。

 強制徴用問題など山積した韓日間の懸案については、「いまは政治家ではなく大使であるため、話すことはできない」と述べ、慎重な姿勢を示した。

 その一方で、「政府は韓日関係の正常化に向けた確固たる意思を持っている」とし、「政府が立てた計画があり、その内容をよく聞いて日本にしっかりと伝達する」と話した。

 菅義偉首相との関係については、「顔を見たことはあるが、個人的な交流はない」とし、赴任後に顔を合わせることが重要だとの考えを示した。

 南部・済州島出身の姜氏は与党「共に民主党」に所属し、国会議員を4期連続務めた。ソウル大を卒業後、東京大大学院で博士号を取得し、客員教授も務めた。国会議員在任中は韓日議連会長として活動し、現在は名誉会長を務める。


記事にもあるように、次の韓国の駐日大使に姜昌一前日韓議員連盟会長が内定したというニュースです。


報道によると、この人物は日韓議員連盟の韓国側会長を務めた過去以外に、東大に留学経験のある人物のようで、韓国側では「日韓関係改善を本気で目指すための人事」という声も聞こえます。


また次の記事によると


韓国与党の姜昌一議員、政府の日本対応を非難するや…党代表から「X」サイン 中央日報/中央日報 2019.07.04


一連の徴用工問題に関連し、「われわれ大韓民国政府も原則と名分にこだわって時期を取り逃がしてしまった部分がある。これが昨年12月から続いてきたことではないか。ここで政治的原則と名分を持って政治的問題を解いていかなければならなかったのに…。我々が被害者団体と対話をして意見を取りまとめる間に時期が過ぎてしまった」と発言。


これを韓国与党代表のイ・ヘチャン氏が、指で「✕」しるしを作って止めさせようとしたというエピソードがあり、日本側に対して比較的融和的であるというのが、選考基準になっていたようです。


また、この人物は2011年にロシアからの呼びかけで北方領土を訪れた件や、「(慰安婦に)天皇が謝罪すべき」と発言していた件が、日本側から「大使の資質」に関して問題視された件に関して


次期駐日大使に内定の姜昌一氏、日本メディアに「北方領土」「天皇」関連発言を釈明 中央日報 2020.12.02


北方領土はロシア領土」と発言したことについて、 「ロシアに奪われ、占有されたという趣旨で述べたが、うまく伝わらなかった」と釈明しています。


また「天皇謝罪」発言に関しても「天皇に元慰安婦を慰問してほしいという趣旨だった」、「文議長の考えを説明しただけだ。日本における天皇の存在、役割について無知な発言だったと考えている」と釈明しています。


またこちらの記事では


【独自】駐日大使内定の姜昌一氏「態度変えたのではなく、日本の偽ニュースに釈明」 朝鮮日報 2020/12/02


「日本で私に関する不正確な記事やフェイクニュース、憶測が流れており、それを正すために日本メディアに事実をそのまま説明したものだ」と、元々日本のメディアが自身に対して不正確な情報を伝えたことがトラブルの原因としており、北方領土の件は「たんにロシア領」といったわけではなく、『日本が第2次大戦で敗れ、ロシアに島を奪われ占有された』という意味だとしています。


また「天皇を日王と呼んでいた」件に関しても「天皇」という呼称に関しても「大学教授時代から私は、日本の国王は世俗的な政治権力の意味よりも宗教的側面があるため、日本語の通り「天皇(てんのう)」と呼ぶべきだと主張しており、実際に今もそのような立場だ」として「ただし政治家であるため、日王と呼んできた」と釈明しています。


2:実態はどうか


ここまでの情報を見ると、文在寅政権が本気で日本との関係改善をしようと、党内で「日本側に立てる」人物を大使に就任させて橋渡しをし、本気で関係改善を望んでいるように見えます。


しかし実際はどうなのかといえば、彼の言葉は「上辺だけ」のものであり、また文政権は「そういうパフォーマンスがしたいだけ」という事がわかります。


どういう事かといえば、例えば北方領土の件、先ほどの釈明では『日本が第2次大戦で敗れ、ロシアに島を奪われ占有された』という意味だとしていましたが、当時の記事を見ると


北方領土訪問した張世煥議員、日本に抗議書簡 聯合ニュース 2011.05.26


そもそもこの人物、「独島領土守護対策特別委員会」という組織の人間として赴いており、この事からもわかるように、北方領土入り自体が「日本への挑発目的」であったことがわかります。


また次の記事を読むと


【韓国議員国後島訪問】議員ら初の北方領土入り 日韓関係への影響避けられず 産経新聞 2011.5.24


当時ロシアは「北方領土の投資開発案件に中韓両国の企業を誘致する意向を表明」と書かれており、この訪問自体が「その目的の意見交換」であったことがわかります。


また訪問目的を「日本との領有権問題がある地域の支配・管理状況の視察」としている事からも『日本が第2次大戦で敗れ、ロシアに島を奪われ占有された』という釈明からはかけ離れている事がわかります。


また2011年に日本の議員が鬱陵島の「独島記念館」への視察へ行こうとして韓国政府に入国拒否されたという事件があったのですが


(※1)
日議員「鬱陵島行く」政府「敢行時入国禁止」 ヘラルド経済(韓国語) 2011-07-28


この件に関連し姜昌一氏は


日本極右関係者「ブラックリスト」作成へ、韓国国会 聯合ニュース 2011.08.03


「(辞任議員の鬱陵島訪問計画は)今回のことは単発的なことではなく、組織的な右傾化プロジェクトであるだけに、持続かつち密な対応が必要だ」「日本内の右翼関係者のブラックリストを作成し、常時管理する案を政府に促す」という要求を政府に行っています。


更に「天皇謝罪発言」に関しても


韓日議連会長「日本の外相こそ無礼」 天皇謝罪発言への反発に 聨合ニュース 2019.02.14
韓国与党議員「韓国国会議長が無礼だって? むしろ河野外相が無礼」 中央日報 2019.02.14


天皇の謝罪が必要」と発言した文喜相氏が、河野太郎外相から「無礼」と言われた件に関しても「他国の立法府の首長、国会議長に『無礼』という言葉を使うことができるだろうか。とても無礼な発言をした、逆に」と反発、また「日本を代表する首相やまもなく退位する天皇から一言あれば良い。慰安婦おばあさんたちの手を握って『本当に申し訳なかった』と言えば(問題は)きれいに解消されるはずだ」と発言しています。


つまり、先ほどの彼の釈明の「天皇に元慰安婦を慰問してほしいという趣旨だった」という内容とはまるで異なっているのです。


更に、慰安婦合意に関しても


「知日派」駐日大使内定、韓国の態度豹変に油断禁物 JBpress 2020.11.26


こちらの記事にあるように「国家を拘束する条約や協定ではなく、安倍(晋三)政権と朴槿恵政権の約束にすぎない」と、否定的な意見を述べているうえに


財団理事長 日本拠出の10億円は「賠償金性格の治癒金」 聨合ニュース 2016/09/26


こちらの記事を見ると、姜昌一氏は慰安婦合意の10億円が「賠償金ではなかった」事がかなり不満であったことがわかります。


またこちらの記事を読むと


自衛隊の韓国派遣問題、外交センスがない韓国首相の答弁 朝鮮日報 2015/10/15


朝鮮半島有事が起きた際、「韓国国内の日本人居留民は約3万7000人だが、有事の際、自国民の身辺保護を理由に自衛隊韓半島朝鮮半島)に進出しようとしたら、どうするのか」と、かなり強硬に反対していた過去があります。

3:態度は上辺だけ


こうした事例からもわかるように、この人物は「文政権の他の人物と大して変わらない、実態よりも『儒教的正しさ』を優先する先鋭的な民族主義者」というのが実態です。


また彼の以下の対日方針を見ると


文大統領の一言でオールストップした韓日関係、与党が出口探る(1)(2) 中央日報/中央日報 2019.05.22 (1/2ページ) (2/2ページ


徴用工問題で日本政府が却下した「日本企業がまず賠償し、その後韓国政府が同額を補填する」という案は、この姜昌一氏が発案者であることがわかり、記事を見ると日本側の方針を無視して「条約よりもトップダウン式の解決」にこだわっている事がわかります。


つまり、過去の発言から日本と本気で融和する意思など一切なく、「日本が問題を解決する事」しか考えていないうえに、その時の都合で発言を次々と翻す人物であり、他の文政権のメンバーと態度にさほど違いがありません。
違いは「多少なりとも日本にパイプがある」程度なのです。


では、なぜ韓国はこのような人物を駐日大使に抜擢したかといえば、それは「バイデン政権へのポーズ」のための可能性が高いです。


どういう事かというと、韓国報道を見ていると「バイデン政権はトランプ政権のように日韓関係を放置しない」「関係改善要求が韓国の負担になるかもしれない」という論調が多く、慰安婦問題を事実上反故にした件やGSOMIA問題、輸出優遇解除問題で何か言われることをかなり警戒しているようなのです。


そこで、形だけでも「韓国は改善のために動いた」とアピールするために、上辺だけ取り繕おうとして姜昌一氏を出してきたようなのです。


結局のところはいつもの「外華内貧」というだけになります。
そのうえで今後重要なのは、こうした韓国の「その場を取り繕おうとする態度」を、日本のメディアがどう報道するかでしょう。


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https://youtu.be/fqFHPQtTllg


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(※1)
日議員「鬱陵島行く」政府「敢行時入国禁止」
ヘラルド経済(韓国語) 2011-07-28
http://biz.heraldm.com/common/Detail.jsp?newsMLId=20110728000481

日本の自民党執行部が新藤議員など所属議員4人の鬱陵島訪問を許諾しないと決め中、尚も一部は個人的に鬱陵島訪問を強行するという立場を固辞していることが28日分かった。
我が政府は、彼らが自分から訪問を撤回するよう最後まで努力を傾けるものの、もし強行された場合は入国禁止措置を取る方針だ。

政府当局者は「計画の当初から鬱陵島へ訪問する予定だった4人の議員のうち2人は、絶対に訪問を強行するという立場であると聞いている」と伝えた。
鬱陵島訪問議員団の団長代行である新藤議員は、一部韓国マスコミとのインタビューを通じ「今は計画変更は考えていない」と明らかにした。
しかし日本では8月末まで国会を開く予定であり、党幹事長が国会会期中は議員の外遊を制止出来るので、該当議員が執行部の意を無視して「行動」に出る可能性は高くないと伝えられた。
こうした中、申珏秀(シン・ガスク)駐日大使を通じて日本政府と議会側に入国撤回の要を繰り返し伝達し、議員に個別に会って説得する努力を続けていると伝えられた。

一方で光復会は28日午前、ソウル鍾路区(チョンノ=グ)駐韓日本大使館の前で自民党議員の鬱陵島訪問への反対集会を開き、日本大使館に抗議文を伝達した。


※ちなみに記事では「日本の自民党執行部が新藤議員など所属議員4人の鬱陵島訪問を許諾しないと決め中」となっていますが、そんな事実は当時ありません。