今回は韓国における独特の被害者と加害者の考え方についてとなります。
youtub版
https://youtu.be/Zsx4Y2rkW7E
以下は動画のテキスト版です
レイム マリサ
ゆっくりしていってね
レイム
さて、今回は日韓問題なので私が解説していくわね
マリサ
今回の「被害者が偉い」ってなんだ？
なんか解るようで解らない状態なんだが。
レイム
まあ、それは本編の解説を見てもらえば解るとして、今回の件は前回の日韓問題動画の「恨（ハン）」と非常に深い関わりがあるわ。
レイム
それと、次の日韓問題で扱う内容もハンと関係があって、ある意味この一連の動画は「恨（ハン）三部作」とも言えるわね。
マリサ
なんか混乱してきたぞ。
レイム
まあ、被害者＝偉いって発想が日本人にはピンと来ないしね。そんんわけで本編へ行きます。
被害者が偉い
レイム
まず、以前のハンの動画で解説した内容覚えてる？
マリサ
流石に覚えているぜ。
韓国では「常に自分は正しい」と考えていて、更にその正しさに根拠を必要とせず、正しさがぶつかった場合には相手の劣等性を指摘すれば「自分は正しい」ってことになるんだよな。
マリサ
ただし、対等の概念が希薄な韓国社会では、大抵の場合序列が上の人間が下の人間に「正しさ」を無条件に押し付けることになる、その結果、押し付けられた側は「自分は正しいのに不当な扱いを受けている」と考え、そのストレスや不満が「ハン｣になるんだっけか。
レイム
よくできました。
少し補足すると、この場合の相手の劣等性っていうのは、自身が指摘された問題をこじつけでも曲解でも何でも良いから「相手も同じだ」とすると、その時点で指摘された問題が相手の問題にすり替わり、「自身の問題ではなくなる（＝自分は正しい）」というパターンが多いわね。
マリサ
理屈はわかるけどほんと良く解らん仕組みだよな。
レイム
こんな感じで「自分の正しさが不当に否定されている」という感情からハンが生まれるのだけど、徹底した序列社会である韓国では基本的にこの状態を解決する方法が無くて、多くの人が一生誰かから「正しさ」を押し付けられ、押し付けられた側も更に下に「押し付ける」という状態が続くの。
マリサ
まあ、まず根拠を必要としない「正しさ」って考え方がなくならないと、この状況はなくなるわけが無いよな。
レイム
そうね。
それで、最底辺で虐げられる側は永久に虐げられ続けるわけだけど、一つだけその状況から抜け出し、絶対的な権力を手に入れて「虐げる側」になることが出来る方法があるのよ。
マリサ
もしかして、それが「被害者になる」ってことか？
でも、虐げられている時点で被害者ではあるだろ？
レイム
厳密にはちょっと違うのよ。
「社会的に認知され同情を受ける被害者になる」ことと、それを政治的に利用できる人々の支援を取り付ける事が条件ね。
マリサ
ん？なんかだんだん胡散臭くなってきたぞ？
レイム
これが最もわかりやすい事例が、2014年に発生したフェリー転覆事故である「セウォル号事故」ね。
レイム
例えばセウォル号事故被害者の遺族って、社会的に様々な特権を得ているのよ。
こちらの事例がわかりやすいかな。
旅客船沈没：被害者と家族、4－5月の携帯料金免除へ
朝鮮日報 2014/05/02
https://web.archive.org/web/20140502062237/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/02/2014050200428.html
韓国の移動通信各社は、旅客船「セウォル号」沈没事故の被害者とその家族に対し、4－5月の携帯電話料金を全額免除するほか、分割払い金の残額や解約・機種変更の違約金も免除することを決めた。
未来創造科学部（省に相当）は1日、SKテレコム、KT、LGユープラスの移動通信3社と協議し、セウォル号事故の被害者と家族に対し通信料金を減免する方針を固めたと発表した。減免対象は乗客全員と死亡・行方不明の乗務員、およびその両親・配偶者・兄弟・子女。
移動通信各社は、死者・行方不明者名義で加入している携帯電話の解約についても、違約金や分割払い金の残額の支払いを免除する。被害者のうち生存している人についても、事故によって携帯電話を紛失・破損した場合は、機種変更の際に従来の機種の分割払い金を免除する。未来創造科学部は「一部の人には4月分の電話料金の請求書が発送されているが、本人情報が確認されれば遡及して料金を免除する予定」と説明した。未来部は被害者とその家族が代理店を訪れなくても手続きができるよう、被害者と家族の情報を確認して移動通信各社に提供する予定だ。
シン・ドンフン記者
レイム
記事では、遺族などに対して携帯電話料金や機種変更の分割払い料金の免除などが行われたという事が書かれているわね。
レイム
他にもこんな事例もあるわよ。
旅客船事故の被災者家族に生活安定資金支援へ＝韓国政府
聨合ニュース 2014/05/11
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2014/05/11/0200000000AJP20140511001500882.HTML
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は１１日、中央災難（災害）安全対策本部会議を開き、旅客船セウォル号沈没事故の被災者家族に「生活安定資金」を支援する方針を決めた。
事故の犠牲者家族には１世帯当たり８５万３４００ウォン（約８万５０００円）の生活安定費と、家族１人当たり４２万ウォンの救護費が支給される。高校生がいる世帯には学費として７０万２００ウォンが追加支給される。負傷者の家族には犠牲者家族の５０％が交付される。
生活安定資金は「災難及び安全管理基本法」に基づき、被災者家族に２カ月分の生活費を支援する制度。
被災者家族は保健福祉部の緊急福祉制度を通じ、生計支援金も受給できる。
レイム
こちらの事例では、被害者の家族に対して生活安定資金や高校生がいる家族に対して学費の支給などが行われているわね。
[セウォル号特別法、誤解と真実]セウォル号の遺族、莫大な補償金をもらうって本当？
ハンギョレ新聞 2014.07.17
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/17830.html
法的紛争を考慮し最小限の内容だけを盛り込んだ…遺族たちはそれにさえ反対した
遺族たちが檀園高の生徒たちの“大学入試特例入学”を要求したって本当？
与野党が発議した法案に登場…遺族たちが提案した法案にはない
15日、国会議事堂前で断食座り込み２日目のセウォル号犠牲者家族たちは、憤懣やるかたない心情をしきりに訴える。セウォル号特別法の制定を通じて、「分け前を取ろうとしている」とか「無理な要求をしている」といった誤って伝えられた事実のために、腹が立ってならないという。 セウォル号家族対策委が立法請願した「4・16惨事の真実究明及び安全な社会建設等のための特別法」(セウォル号特別法)を見れば、家族たちは真相解明のみに焦点を合わせている。被害者家族たちが要求しているセウォル号特別法の内容を、家族たちの立場から問答形式で整理してみた。
Q：セウォル号の家族が「全員に対する義死傷者の指定」や「檀園高生徒の大学特例入学」を要求したというのは本当か？
A：セウォル号犠牲者全員の 義死傷者指定による補償と檀園高３年生の大学特例入学は、家族対策委が立法請願した特別法ではなく、与野党が発議した法案に盛り込まれている内容だ。 「犠牲者全員の 義死傷者 指定」はセウォル号の犠牲者たちを記憶し名誉を守ろうという趣旨で新政治民主連合の特別法案に反映されている。さらに、与野党は議論を通じて、既存の法律が定める義死傷者とは別にセウォル号犠牲者たちを「4.16国民安全義人(仮称)」に指定する案を検討中だ。新政治連合関係者は「既存の＜義死傷者等の礼遇および支援に関する法律＞によって補償や恩恵を与えるのではなく、無念に亡くなった犠牲者を称えるための論議が進められている。恩恵と補償は、施行令などを通じて今後論議する問題だ」と説明した。
檀園高３年生の大学特例入学についても、与野党が発議した法案に盛り込まれた内容だ。国会の教育文化体育観光委は15日、セウォル号沈没事故の被害生徒を大学全体が“定員外入学”の形で定員の1%以内で特例入学できるようにする特別法を通過させた。
Q：セウォル号特別法が可決されれば、セウォル号の家族たちが莫大な補償金を受け取るというのは本当か？
A：家族対策委の特別法(案)には被害者支援策が原則的なレベルで含まれている。パク・チョンウン大韓弁協セウォル号特別委員会スポークスマンは「当初、家族対策委は真相究明がもっとも重要なので、特別法では補償・賠償の部分を削除しようと言った」と言い、「しかし法律団体の立場から、補償や賠償を巡って起こり得る紛争を未然に防ぐために最小限の内容を法案に入れるべきだと遺族たちを説得した」と説明した。
その代わりに家族対策委は、特別法に補償・賠償と関連して「政府が被害者・遺族に対する補償・賠償金の支給対策を樹立・施行しなければならない」と明示し、セウォル号事件に対する国家の賠償責任の根拠を明確にした。当初、特別法に国家の賠償責任を明示することに否定的だったセヌリ党も、同日、肯定的な立場に転じた。
Q：特別委員会(真相調査委員会)に捜査権・起訴権を付与せよという要求は、現行司法体系を逸脱する無理な要求だというのは本当か？
A：家族対策委は「明確な真実究明のためには、特別法によって構成される特別委が実質的な調査権限を持たなければならない」と一貫して要求してきた。そして、そのためには特別委が捜査権と起訴権を持ち、独自の真実究明活動ができなければならないと主張している。過去において、疑問死真相究明委員会や真実和解委員会などが、独自の権限がないために真実究明に制限を受けたケースを考慮したものだ。しかしこれは司法体系に混乱を与える恐れがあり、権限が濫用されかねないという反論も侮れない。パク・チョンウン大韓弁協セウォル号特別委員会スポークスマンは「特別委が別途の権限を行使しようとしているのではなく、司法体系に反しない範囲で真実究明の権限を持つことができる代案を作ってみようということであり、こうした家族たちの要求に与野党が耳を傾けてほしい」と説明した。
整理 イ・スンジュン記者
レイム
またこちらの事例では、事故の被害を受けた檀園高校の3年生に対して大学への特例入学が認められたり、セウォル号真相調査委員会という組織に捜査権・起訴権など、実質的な警察権を付与すべきといった要求がされている事などが書かれているわね。
マリサ
なあ、いくら悲惨な事故の被害者だからって、いくらなんでもやりすぎじゃないか？
これじゃ特権階級じゃないか。
何でこんな事に？
レイム
それはね、被害者がいるって事は加害者もいるでしょ？
以前説明したけど、韓国社会では正しさに根拠が必要とされないので、基本的に序列で正しさを決めるわけだけど、序列で決まらない場合には「相手の劣等性を指摘すること」で自己の正しさや正当性を証明するわけ。
レイム
でね、「加害者」っていうのは視点を変えると「劣等性を指摘できる相手」でしょ？
この事例の場合、現在の韓国与党である「共に民主党」などが中心となって、初期の何もわかっていない段階から「朴槿恵大統領の加害性」を指摘していたの。
マリサ
もしかして、共に民主党が政治的にこの事故を利用して、朴槿恵降ろしをしていたってことか？
レイム
そういうこと。
で、劣等性を指摘できれば自己の優越性や正しさが証明されるから、「事故の責任」を大義名分に朴大統領の劣等性を指摘できれば出来るほど、批判者側の社会的地位が上がっていく。
「根拠を前提としない社会」ならではよね。
レイム
結果、「ただの一般人」でハンを蓄積する側であった遺族達と、政権を取りたい共に民主党の間に利害の一致ができて、遺族側は朴政権の劣等性をアピールする、共に民主党は見返りに遺族達にさっきのような特権を与えるという関係が出来上がったわけ。
被害者は何をしても許される
マリサ
なんかセウォル号事故の見え方が全く別物に見えてきたんだが…
レイム
この程度で驚いてちゃだめよ、まだ続きがあるんだから。
マリサ
は？
レイム
被害者達は「社会的地位（序列）が上がった」わけでしょ？
さっきから何度も説明しているわよね、「序列の上位者は下位者に何をしても許される」って。
マリサ
なんか凄くいやな予感がするんだが？
レイム
これも「恨（ハン）」の解説のときに指摘したけど、ハンを蓄積する側は「なぜ自分が虐げる側ではないのか」と不満を持つと言ったわよね。
そういう人達が実質的な権力を持つとどうなると思う？
マリサ
予想は出来るが…
レイム
この記事を見てもらうと解るけど、被害者の遺族が撮影禁止地域で撮影をしていて、安全を理由に海洋水産部の職員が注意したら、遺族から暴行を受けたそうなの。
一人息子を失った痛みで暴行もやむなし？韓国セウォル号遺族への判決に波紋
Record china 2017年9月23日
http://www.recordchina.co.jp/b191284-s0-c30.html
2017年9月21日、韓国で14年に起こった旅客船セウォル号沈没事故で一人息子を亡くした父親が公務員に暴行を加えたとして起訴された事件で、裁判所が下した判断に波紋が広がっている。韓国・聯合ニュースなどが報じた。
光州（クァンジュ）地裁・木浦（モッポ）支部は同日、傷害と公務執行妨害罪で在宅起訴されたチェ・ギョンドク被告（47）に対し、懲役4カ月の宣告を猶予したことを明らかにした。宣告猶予は軽微な犯罪について刑の宣告を一定期間猶予する措置で、今回の場合は2年が経過すればチェ被告は刑事処分から解放されることになる。
チェ被告は今年4月、セウォル号船体が引き揚げられた木浦新港内の撮影禁止区域で動画撮影をしていたところ、安全を理由にこれをやめさせようとした海洋水産部の職員に暴行を加え、全治2週間のけがを負わせた。チェ被告はセウォル号事故で一人息子のソンホ君を亡くしており、遺族らでつくる4・16家族協議会の「船体記録団」の一員として動画記録を担当していた。
裁判所は判決について「犯行方法を考えれば罪質は良くなく、今もって被害者から許されていない。しかし犯行を認め過ちを悔いており、前科がない。また犯行経緯に考慮すべき事情があり傷害の程度が重くない」と理由を明らかにした。さらに「被告人はただ一人の子を失い言葉では言い表せない痛みを経験しており、国や社会全体が事故の発生経緯および収拾過程においてみせた振る舞いに大きな失望と不信を覚え、結局犯行に及ぶことになった」と説明した。
しかしこれについて韓国では「セウォル号の遺族が罪を犯しても、社会がその痛みを理解すべき」という趣旨の判決だと批判的に報じるメディアもあり、ネットユーザーからも「あり得ない。法廷が政治的な判断をしている」「裁判所が認めた暴行免許かよ」「セウォル号なら何でも許される世の中だな」「遺族は人を殴っても大目に見てもらえるんだね」と怒りの声が多数上がっている。
また「これが国なのか？」「狂ってる。法は万人に平等であるべきだ」「これで検察が控訴しないなら、法治国家という看板を下ろせ」と、国や社会の問題を指摘する声も多く、「大韓民国はセウォル民国だから仕方ないな」「セウォル号遺族は大統領より上、韓国のトップに君臨している」と諦めムードの声もあった。
韓国では先だっても、セウォル号特別法制定に関するデモの最中に警察官に暴行したとして起訴された遺族2人に大田（テジョン）地裁でそれぞれ無罪、宣告猶予の判決が出されている。
レイム
本来公務執行妨害だから相応の罪になるはずなんだけど、裁判所は「犯行を認め過ちを悔いており、前科がない。また犯行経緯に考慮すべき事情があり傷害の程度が重くない」として、非常に軽い判決を下したのよ。
マリサ
なんだこれ、どうなってんだ？
レイム
さっきから説明してるでしょ？
韓国では序列の上位者は下位者に何をしても許されるの、そして韓国において政治的な後ろ盾を得た被害者は、本来の序列を飛び越えて「偉く」なるの。
もっと言えば、「自分は正しいはずなのだから本来虐げる側のはずだ」という願望が成就された状態になるの。
マリサ
まさか…だから「何をしても許される」をそのまま実行したのか？
そんな事許されるのか？
レイム
本来韓国であっても許されないわよ。
でもね、既に強大な権力を手に入れてるので誰も逆らえないのよ。
レイム
他にもこちらの事例のように、事故当時行方不明者の家族が対策本部を占拠して海洋相と海洋警察庁長官を跪かせ篭城したなんて事件もあったわ。
これもなんかまともに処罰されなかったようね。
進まぬ捜索に怒り爆発＝家族、警察長官ら座らせ籠城－韓国客船事故
時事通信 2014/04/24
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014042401015 （リンク切れ）
【珍島時事】韓国・珍島の客船沈没事故で、行方不明者の家族らは２４日、捜索活動が進んでいないとして、李柱栄海洋水産相らに激しく抗議した。家族らは潮流が緩やかな「小潮」の最終日である２４日までの捜索完了を求めていたが、この日も捜索は難航、怒りが爆発した。 聯合ニュースによると、家族らは、遺体が到着する彭木港にある家族対策本部になだれ込み、海洋警察庁次長に猛抗議。さらに、李海洋相と海洋警察庁の金錫均長官を同本部の床に座らせ、籠城した。 家族らは、民間のダイバーを投入して最後まで捜索に総力を挙げるよう要求。一部家族は無線機を奪い取り、「全人員を動員しろ。長官命令だ」と叫んだ。
マリサ
うわぁ…
流石にこんな事ばっかやってたら批判があるんじゃないか？
レイム
あったわよ。
当時の与党の有力者の次男（18）が、facebookでこの状態に対してこんな批判をしたの。
「国民が集まって国ができる、国民が未開だから国家も未開なのではないか」とね。
『似た事件が起きても理性的に対応する他の国家事例とは別に、我が国の国民は、大統領が出向いて最大限の努力を尽くすと話しても大声で罵り、国務総理には水を浴びせる。大統領が神のようになり全てのニーズに答えるのを期待するのは到底不可能だ。国民が集まって国ができる、国民が未開だから国家も未開なのではないか』
マリサ
やっぱ批判があったんだな。
レイム
そしたらね、この次男被害者家族から告訴され、鄭夢準氏が謝罪しないといけない事態になったのよ。
韓国沈没事故遺族「侮辱受けた」 与党重鎮の次男を告訴
聨合ニュース 2014/05/19
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2014/05/19/0200000000AJP20140519002200882.HTML
【ソウル聯合ニュース】韓国の旅客船セウォル号沈没事故で、犠牲者の遺族が１９日、交流サイト「フェイスブック」に乗客の家族らを侮辱するような書き込みをした与党セヌリ党の重鎮、鄭夢準（チョン・モンジュン）氏の次男（１８）を名誉毀損（きそん）の疑いで告訴したと明らかにした。鄭氏はソウル市長選（６月４日投開票）に同党の公認候補として立候補している。
次男は先月２１日、自身のフェイスブックに朴槿恵（パク・クネ）大統領が事故の行方不明者の家族らが集まる珍島の室内体育館を訪れた際、政府の対応に不信感を強めていた家族から罵声を浴びたことを挙げ、「韓国の国民は大統領が（現場に）出向いて最大限の努力を尽くすと話しても大声を上げ、ののしり、国務総理に水を浴びせる」として、「国民が未開（未熟）だから国家も未開なのではないか」などと書き込み、激しい非難を受けた。鄭氏は同日に記者会見を開き、家族らに謝罪した。
次男を告訴した遺族は「文章の流れから、遺族が未開だと言ったに等しい」と主張。「鄭氏が謝罪したということでうやむやになったが、自分がどういう過ちを犯したのか、その行動に責任を取らなければならない」と告訴の理由を説明した。
マリサ
何でこんな事になったんだ…
レイム
要するに当時の与党は「劣等性を指摘される側」だから、「序列が被害者よりも下位」でしょ？
だから異論を出すと、「加害者が調子に乗るな」となるのよ。
そして、他者の劣等性を指摘できれば自己の優越性を証明できる上に、元々序列が高く「虐げる側」であり、ハンを感じる相手であった与党議員を叩けるから、多くの人がそれに同調したと。
マリサ
もしかして、元々序列が下位で虐げられハンを蓄積する側だった庶民が、一斉に便乗したってことか？
レイム
そういうこと。
で、一斉に便乗して加害者叩きをし続けた結果共に民主党は与党となり、被害者家族は「何をしても許される」絶対的な序列の上位者になったわけ。
そして現状、流石に一般の韓国人達は「犠牲者家族はやりすぎだ」と気付いたけど、もう序列の上位者として磐石の地位を得ていたのでどうにもならなくなったと。
マリサ
うわぁ…
みんな被害者になりたがる
レイム
今回解説したように、根拠の概念と対等の概念が希薄で、序列の上位者が絶対的な力を持つ社会構造の韓国において、被害者として社会に認知されるってことは、序列が絶対的な意味を持つ韓国で大逆転を狙える手段となっている事がわかるわよね。
マリサ
同時に加害者認定されたら一気に序列が下がって地獄を見る事も解ったぜ。
レイム
そう、それが重要なのよ。
こういうシステムの社会だから、一度加害者＝劣等性を指摘される側になったらもう二度と這い上がれないのよ。
「罪が許される」って概念自体が無いから。
レイム
だからね、韓国人はみんな加害者認定されるのを極端に恐れるし、だからこそ決して自らの過ちを認めようとしないわ。
その結果どうなるかというとね。
レイム
2015年に靖国神社のトイレに爆弾を仕掛け爆発させた韓国人が逮捕された事件あったでしょ？
マリサ
ああ、あったな。
七五三の時期だったから子供に犠牲者が出なくてよかったぜ。
レイム
つい先日の事なんだけど、服役しているこの犯人の母親が、収監中に虐待を受けているとか、」、「愛国心から過去に対する反省をせずに、妄言を日常的に言う日本政府に警戒心を与えるためだった」と訴えて現在韓国メディアがしきりに報じているわ。
「靖国神社に爆発物を設置した息子、韓国に連れて来てください」
東亜日報（韓国語） 2017-10-26
http://news.donga.com/East/MainNews/3/all/20171026/86965376/1
日本の靖国神社に爆発物を設置したチョン・チャンハン氏の母親「辛い訴え」
日本の靖国神社のトイレに爆発物を設置し、懲役刑を宣告されて収監されているチョン・チャンハン（29）氏の母親がチョン氏の韓国移送を要請した。
チョン氏の母親イ・サンヒ（56）さんは26日、全北地方警察庁を訪ねて記者たちに会った席で、「靖国神社のトイレに爆発物を設置し、日本で服役中の息子を韓国に移させてほしい」と訴えた。
チョン氏は2015年11月23日、日本の東京にある靖国神社の公衆トイレで、火薬を詰めた金属パイプを爆発させて施設を毀損した疑いで、日本の裁判所から懲役4年を宣告され、東京刑務所で服役中だ。
イさんは「息子は犯罪を犯したが、私益や誰かに損害を与えるための行動ではなかった」、「愛国心から、過去に対する反省をせずに妄言を日常的に言う日本政府に警戒心を与えるためだった」と説明した。
さらに、「18日に面会に行ったとき、（息子が）とても痩せていた。目と腕が痛いと言うが、涙が出て息子の顔を見られなかった」、「息子の犯行意図を考慮して、韓国政府が積極的に韓国に連れて来てくれることを、強く願っている」と目頭を赤くした。
また、「（息子の）裁判当時、外交部で「記者や外部の人と接触すると、裁判に不利になる恐れがある」という言葉を聞いた瞬間から、マスコミや市民団体との接触を避けた」、「結果的に息子が日本で苦労するようになり、失敗になった」と主張した。
イさんは神社の被害補償のために230万ウォンを、当時の弁護士を通じて日本に送ることもした。
法務部も国際条約に基づいて、チョン氏が4月に申請した移送申請書を日本に送り、回答を待っていることが確認された。
韓日間の収容者の引き渡しは、通常、1～2年かかることが分かった。
イさんは「罪があれば罰を受ける。しかし、愛国心からした行動の責任を日本に任せるのは無念な仕打ちだ」と訴えた。
マリサ
愛国心云々は意味不明だが、収監中に虐待を受けているとするとそれは問題なのでは？
レイム
もし、本当にそんな事があったのなら、朝日新聞や毎日新聞が何も報じないのはおかしくない？
マリサ
あ…
レイム
要するにね、韓国では加害者になるって事は日本とは違って社会的に「何をされても文句の言えない存在になる」ってことだから、なんとしても避けたいの。
だからね、「相手の劣等性を指摘」して被害者になろうとするのよ。
マリサ
でもさ、流石に一例だけじゃその母親がなんか変な妄想にとりつかれているだけって可能性もあるだろ？
レイム
こうした事例って韓国では山のようにあるのよ。
例えば、今年5月末に行われたAFCチャンピオンズリーグにおいて、韓国の済州ユナイテッドの選手が日本の浦和の選手に暴行を加えた事件あったでしょ？
マリサ
あーあったな。
レイム
あの事件では、「浦和の選手が我々のベンチに向かって勝利を喜んだことで選手たちを刺激した」等と韓国側が「原因は日本側にある」として、「済州の選手と衝突した原因を引き起こしたにもかかわらず、浦和は被害者のコスプレを続けている」と主張していたのよ。
済州の乱闘事件、韓国紙が理不尽な批判。浦和MF阿部勇樹へのエルボーは「偶発的」
フットボールチャンネル 2017年06月02日
https://www.footballchannel.jp/2017/06/02/post214125/
先月31日に行われたAFCチャンピオンズリーグ（ACL）の浦和レッズ対済州ユナイテッドの試合で、済州の選手が起こした乱闘騒ぎについて一部の韓国紙が理不尽な批判を展開している。
事の発端は、済州のDFペク・ドンギュが浦和のMF阿部勇樹にエルボーを食らわせたシーンである。
2戦合計スコア2-2の状況で迎えた延長後半、浦和はDF森脇良太が決勝ゴールを奪う。その後、浦和は相手陣内でボールをキープして時計の針を進めた。
このプレーをきっかけに済州は浦和の選手たちと衝突。控えだったペク・ドンギュはビブスを着てベンチに座っていたはずだが、全力疾走でピッチを横断し阿部の顔面にエルボーを食らわせた。試合出場のなかったペク・ドンギュには、当然レッドカードが提示されている。
韓国紙『ブリッジ経済新聞』は「浦和が被害者のコスプレ。済州の一方的な暴行ではない」と報じている。
同紙が伝えているところによると、ペク・ドンギュが阿部にエルボーを食らわせたのは「偶発的」なのだという。浦和のFWズラタンと済州の選手が口論していたところを仲裁に入ろうとしたペク・ドンギュは、「スピードをコントロールできず阿部とぶつかった」という言い分だ。
映像を見る限り、ペク・ドンギュはズラタンには見向きもせず一目散に阿部目がけて走っていることがわかる。明らかに肘を前に出して阿部に顔面に直撃させているため、「偶発的」とは言い難い。
だが同紙は「済州の選手と衝突した原因を引き起こしたにもかかわらず、浦和は被害者のコスプレを続けている」と、あくまでも衝突の原因は浦和側にあると主張している。
また、決勝ゴール後の浦和のボールキープにも苦言を呈した。通常、リードしたチームが相手陣内でボールをキープすることは世界のサッカーにおいて常套手段だが、「普通ではなかった」と、これにも批判的な論調だった。
済州のチョ・スンファン監督は「ファンにはいい試合といいマナーを見せることができず申し訳なく思う」と謝罪の言葉を述べた一方で、「浦和の選手が我々のベンチに向かって勝利を喜んだことで選手たちを刺激した」とも発言していた。
韓国メディアの多くはこの乱闘事件を冷静かつ客観的に報じ、済州を批判するメディアもあったが、『ブリッジ経済新聞』は浦和に対して批判的に報じている。
しかし、どんなに試合がエキサイトしようと暴力は絶対に許されるべきではない。激しさの中でもフェアーにプレーし、互いをリスペクトするべきだろう。
マリサ
これって、たしか挑発自体実際にはなかったんじゃなかったっけ？
レイム
そうよ。
単に韓国側はこのAFCチャンピオンズリーグで負け続けていたので、その腹いせをしただけよ。
レイム
でも、それだと加害者になってしまうので「何をされても文句の言えない存在」になると同時に、日本人である「浦和の選手」が被害者＝序列の上位者になってしまうでしょ？
あくまで「韓国人の価値観では」だけど。
マリサ
まあそうだな。
レイム
だから済州側は「浦和が挑発した、浦和は加害者で自分達は被害者だ」と訴える事で、自身の序列が下がる事を避けようとしたのよ。
そして韓国内ではこの済州側の主張に多くの人が同調したわけ。
レイム
韓国において、加害者になるって事は地獄だけど、被害者になる事が出来れば「何をしても許される特権階級になれる」と説明したわよね。
マリサ
ああそうか、だからなんとしてでも自身の落ち度を認めてはいけないし、加害者認定を避けるためにも被害者にならないといけないわけか。
レイム
そういうこと。
韓国の「他者の劣等性を指摘できれば自己の優越性が証明される価値観」や、「恨（ハン）」という独特の価値観をベースとした社会システムなので、日本とは被害者と加害者の関係自体が大きく異なるのよ。
今回のまとめ
・韓国では、何らかの手段で「被害者である」と周知できれば「序列の上位者」になれる
・被害者認定を受けると「何をしても許される」状態になる
・韓国では誰もが被害者になろうとする
マリサ
ほんと、何もかもが違うんだな。
レイム
そんなわけで今回の本編はこれで終わるわ
レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。
マリサ
ふう…
価値観の違いってほんと厄介で複雑なんだな。
レイム
そうなのよ、だからこそ知っておかないとトラブルの元なのよ。
大口
おつかれ～
今回は尺押してるからおまけはできそうに無いね。
マリサ
またろくでもない変な生き物ネタとかだろ？
大口
いやいやいや、あれはあれでおもしろいけど、今回は日本語で読める韓国新聞社の特徴についてやろうと考えていたんだよ。
でも本編でやるほどの分量は無いけど、少し長めの尺になるから今回は無理かなと。
マリサ
そうか、じゃあ次の日韓問題の動画に持ち越しだな。
うｐ主がそれまで覚えていたらだがな。
大口
た、たぶん大丈夫だよ。
…きっと。
レイム
まあ、そんなわけで今回の動画はこれで終わります。
大口 レイム マリサ
またらいしゅ～
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