日韓問題(初心者向け)

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韓国との交流が「おかしなこと」になり易い理由


さて、本日は数日前に韓国を訪問し、韓国側から「妄言」扱いされた二階俊博幹事長の件などを取り上げながら、韓国との交流がなぜ「おかしくなる」ことが多いのかについて書いていきます。


現在韓国で話題となっている日本人として、自民党二階俊博幹事長と元駐韓大使の武藤正敏氏がいるが、どちらも韓国人が認める「良心的日本人」でありながら、韓国に否定的な意見を述べたとして大バッシングを受けている。


これは一見すると「反日だから」に見えるが、実は韓国の価値観である「主観的・絶対的正しさ」が関係しており、彼らはどんなときも「自分(ウリ)は正しい、自分(ウリ)に反する意見は間違っている」という大前提が存在するため、「異論を一切許容しない社会」である事が関係している。


このため、日本的価値観で「争いや角を立てないように」しようとすると、韓国側の意見を一方的かつ全面的に受け入れるしかなくなり、理不尽な対応やダブルスタンダードが横行するようになり易く、結果的に「おかしなこと」になる事例が多くなる。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:「裏切り者」扱いされる二階氏と武藤氏


まずはこちらの記事から

【コラム】二階特使の愚行こそ韓国が過去を忘れられない原因だ
朝鮮日報 2017/06/13
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(前略)
 二階幹事長はおそらく「韓日双方の極端な思想を持つ人々を除き、合理的な人々同士で協力していこう」と言おうとしたようだ。これまでの功労を見れば、二階幹事長はそのような話をする資格が十分にある。それでも「悪巧み」という言葉は、韓国人の胸にずっしりとのし掛かる。韓国が過去の問題を繰り返し言うのは、過去の問題が韓国に残した傷がそれほど大きく、深く、ひどいからだ。それに対して謝罪を要求しているのを、隣国にツバを吐くことで返している日本の右翼と同等と考え、同じように「悪巧み」と言えば、返す言葉がない。合理的な韓国人が日本に愛想を尽かすのはこういう瞬間だ。

 二階幹事長が使った日本語の単語「悪巧み」は、この30年間の外交の舞台で日本の政治家が使った例がない。日本のメディアがこの言葉を使うのは次の2つのケースだ。「主人公が悪者の悪巧みを見破って…」などと映画・芝居のあらすじを説明する時と、問題を起こした悪徳業者が「悪巧みをするつもりはございませんでしたが…」と釈明する時だ。害虫でもなく人間に「撲滅」という言葉を使うのも、警察が「破廉恥犯を撲滅する」と宣言する時以外はない。2015年にイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が日本人の人質を取って脅迫した時、ISに対しても使わなかった言葉だ。

 「インドを400年支配した英国も、インドに正式に謝罪したことがない」という日本の知識人が時々いる。「それとは違い、日本はすでに何度も謝罪したが、韓国はそのたびにさらに謝罪を要求する」という不満が行間ににじみ出ている。それに対しては、ただ一言だけ言いたい。日本が謝罪したのも事実であり、韓国が固執しているのも事実だ。しかし、日本以外のどの先進国も日本のように卑劣な言葉を繰り返して傷をつつくようなことはしない。

 二階幹事長は自身の発言にもっと慎重になるべきだった。日本は韓国が過去に執着していると批判するが、韓国が過去を忘れられない大きな原因はまさにこのような愚行にある。

東京=金秀恵(キム・スへ)特派員


関連記事
来韓中の二階氏発言が波紋 韓国政府「慎重期すべき」と注意 聨合ニュース 2017/06/12



まずこちらの記事なのですが、「悪巧み」とは文脈などから15年末の慰安婦合意を事実上反故にしようとしている人達の事で間違い無いのですが、慰安婦合意に関しては朝鮮日報も合意を反故にしようとする親北左派系の人々をずっと批判して来ており、二階氏の意見と全く同じはずです。


また、「過激な発言をしたから」としていますが、実際問題朝鮮日報は「悪巧み」と同水準程度の単語なら親北左派系にも日本にも何度も使っています。


更に、以前書きましたが韓国では「無視」という単語に「相手を積極的に侮辱する」という意味があり、朝鮮日報も含め韓国人はこの韓国的価値観における「無視」を日本に対して頻繁に行っています。


もっと書けば、朝鮮日報はかつて広島の平和記念式典行事の事を「犠牲者コスプレ」と表現した事がありますが、日本人の視点から見ればこれはかなり失礼な物言いとなるわけですから、「事実であっても失礼な言動は許されない」のなら、上記の記事と同じ理屈がなり立つはずですが、この記事では気にしている様子がありません。


【コラム】被爆国・日本の「犠牲者コスプレ」 朝鮮日報 2015/08/14 (1/2ページ) (2/2ページ


また更に更に、最初に引用した記事を書いた金秀恵記者は、今年1月7日の記事で「安倍首相が民進党の岡田議員から慰安婦合意の件で追及された」といった趣旨の記事を書いた事があるのですが、2017年の国会開催は1月20日からです。


彼女の記事通りだと、安部首相は民進党の岡田議員から「国会開催前に国会で批判された」というおかしな状況になってしまいます。


慰安婦:少女像設置に対抗措置、安倍首相は米副大統領に電話で根回し 朝鮮日報 2017/01/07 (1/2ページ) (2/2ページ


この件に関しては、恐らく金記者が2016年のニュースを2017年のニュースと勘違いしたとするのが有力な説とされていますが、いずれにせよ事実無根の内容で取材もせず日本の首相をバッシングしたのですから、彼女の理屈に当てはめれば彼女の記事での日本批判がそっくりそのまま韓国人にも当てはまってしまいます。


要するに、二階氏発言を巡る韓国からのバッシングはブーメランだらけなのですが、その事を気にしている韓国人は見当たりません。


これは武藤氏への批判も同じで。


【コラム】武藤正敏氏には金素雲と違って意思疎通を図る姿勢がない 朝鮮日報 2017/06/11 (1/2ページ) (2/2ページ
【時視各角】ある知韓派日本外交官の背信  (2) 中央日報 2017年06月06日
「韓国人に生まれなくて良かった」 東亜日報 May. 29, 2017


特に東亜日報では武藤氏の事を「いわゆる「韓国通」で有名だった元外交官が自ら仮面を脱いで表わした未成熟な精神世界と歪んだ性格を見ると、身の毛がよだつ。」と書いていますが、そもそも武藤氏の著書で指摘している韓国の青年失業者の問題や超学歴社会の問題、文大統領の経済オンチなどは上記韓国三大紙が散々記事にしてきた問題でもあります。


要するに、それまで自分達がしてきた事を相手がやったら「失礼な日本人だ」と怒り出したというのが、二階氏と武藤氏への韓国側の反応なのです。


2:「全肯定」しか許容しない社会


上記の件に関して、一見すると「反日だから」に見えますが、これには以前書いた「韓国の「自分がやればロマンス、他人がやれば不倫」という考え方」が関係しており、彼らの中では「自分は正しい事をしている(=相手が間違った主張をしている)」のだから問題ないと解釈されているからこその反応で、「日本だから」ではありません。


強いて書くなら「ナム」が行ったからです。


参考記事
韓国人独特の「ウリ」と「ナム」という概念


単に「正しい自分に否定的な意見を持つ事は許されない」という発想からきている反応です。


そしてこうした考え方から、韓国では「異論を出し合って話し合う」という行為が殆どされず、「自分の正しさを相手に一方的に押し付ける」行為が頻繁に発生しています。


たとえば最近の事例では、京畿道議政府市が在韓米軍を招いて「米第2師団創設100周年記念コンサート」を開こうとしました。


すると韓国の親北系労組団体が、2002年6月に米軍の装甲車に轢かれて死亡した女子中学生の事例を持ち出して「犠牲者追悼の3日前に米軍の記念コンサートを開くのは不謹慎」と主張したり、「軽電鉄の破産で借金を抱えている市のどこにそんな予算があるのか」と反発、猛抗議を行いました。


在韓米軍第2師団記念コンサート中止で歌手が謝罪 朝鮮日報 2017/06/12 (1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ
米第2師団コンサートを妨害した左派団体、またも反米扇動か 東亜日報 June. 13, 2017
在韓米2師団100周年コンサートに招待歌手が欠席した理由とは? ハンギョレ新聞 2017.06.12


いくつかの記事を総合すると、公式ページの掲示板や運営、出演を予定していた芸能人などに嫌がらせや脅迫、抗議デモなどが相次いだらしく、結果出演を予定していた芸能人が次々と辞退し、辞退しなかった歌手もステージで謝罪だけして歌わなかったそうです。


この件なのですが、元々このイベントが開かれる事は何ヶ月も前からわかっていたのですから、反対意見があるなら市と協議すればよかったにも関わらず、反対派はそれをせず「実力行使での妨害」を行っています。


こうした背景から見えてくる事として、彼らは「自分は絶対的に正しい」という大前提を元に思考するため、「相手の意見を聞いて話し合う」という発想そのものがなく、ただ自分の意見を主張して相手にそれを通させるという発想のみが存在している事がわかります。


要するに、韓国における議論とは「自分の言いたい事を主張する行為」の事を指し、相手の主張を聞いて「話し合う」という考え方が存在していないのです。


竹島問題や日本海呼称問題、旭日旗問題などにおいて彼らが既に間違いが指摘されている資料を延々と「これが証拠だ」と提示し続けるのも発想は同じです。
端から相手の意見を聞くという発想そのものがないのです。


日本でも似たような反応をする人はいますが、大抵は間違いを指摘されて「意固地になって引っ込みが付かない」場合が大半ですが、韓国の場合はそもそも「自分の意見が正しい」という大前提があるので反論そのものを気にしていないという違いがあります。


ですから例えば、文大統領が「異論を唱えるのは義務」と言って反対意見を受け入れるような態度を取りながら、自ら掲げた公約に反する人事を行い、それを批判する野党に対して「野党は協力すべき」と訴え聞く耳を持たない態度に繋がったりするわけです。


「異論を唱えるのは義務」型破りな首席・補佐官会議 ハンギョレ新聞 2017.05.26
[社説]「カン・ギョンファ落馬」をごり押しする国民の党の錯覚 ハンギョレ新聞  2017.06.11


以前も紹介したハフィントンポストの記事で、韓国の記者が「韓国では「正しいこと」は一つだけで、それを巡って争っている。」と発言していたのもそういう事です。


韓国の記者は「嫌韓」や日本社会をどう見つめているのか 特派員座談会 ハフィントンポスト日本版  2015年07月09日



「自分(ウリ)は正しい、ウリに反する意見は正しさに反している」と考えているのです。


二階氏や武藤氏の事例も同じです。
「自分は正しい」という大前提がまず最初に存在しているので、「ウリ(=この場合は韓国人全体)」に批判的な意見を受け入れる発想そのものが存在せず、「全肯定しないのなら裏切りだ」と考えており、だからこそ最初にあげたような反応になっているのです。


どんな理由であれ、韓国に友好的な態度を取る日本人が韓国に否定的な意見を持つ事は「裏切り」なのです。


日本人の発想からすると、両氏とも韓国に対してかなり融和的な人物ですし、彼らの発言は「韓国との関係を取り持ちたいからこそ」なのですが、韓国的な発想ではそれすらも許容できないのです。


彼らの望む友好とは「そういうもの」であり、日本人的な発想としての「親愛から来る苦言」という考え方は無いのです。


3:発想が根本から異なっている


今回書いたように、二階氏や武藤氏への韓国側の態度は、「反日だから」ではなく「韓国的発想だから」というのが実態であり、今回書いたように似たような状況は形を変えて韓国内で頻繁に発生しています。


そして、実は最近韓国では韓国の文化依存症候群である「火病」を発症する若者が増えてきているのですが、この事も今回の件と関係しています。


文大統領が誕生しても…なぜか韓国特有の病「火病」が“青年層”にまで拡大しているワケ S-KOREA 2017年05月23日 (1/5ページ) (2/5ページ) (3/5ページ) (4/5ページ) (5/5ページ
韓国会社員の9割が火病、その原因は? FOCUS-ASIA 2015年08月03日
自分の力ではどうにもならないことに激怒、無意味な抗議をする韓国人 朝鮮日報 2015/10/11
1/2ページ) (2/2ページ
怒りを抑えられない障害、若い男性を中心に急増 朝鮮日報 2015/03/22


火病火病に至る原因となる「恨(ハン)」の概念については以下の参考記事を参照してください。


韓国人の「恨(ハン)」に関する考察
日本人が誤解しやすい韓国人の「火病(ファッピョン)」


要するに、異論を許容できない韓国人の考え方が若い世代を中心に年々先鋭化してきているため、自身と異なる意見や自身の望みが世間に通らない事に多大なストレスを感じるようになる人々が増え、それが「不満や怒りを我慢する事で発生する精神病」としての火病に繋がっているわけです。


そしてこのことが、日韓の間で交流を行おうとすると「おかしなこと」になる原因に繋がっています。


今回書いたように、韓国では一切の異論が認められませんし、自身(ウリ)が同じウリの範囲の人々を批判していても、同じ事を「他人(ナム)」が行う事を許容する事はできません。
そして「ナム(=この場合は日本人)」が韓国に否定的な意見を訴えれば、それは韓国人にとって「友好を訴えていたはずなのに裏切られた」と、多大なストレスとなります。


結果、過剰なまでに韓国に気を使い、韓国の望みを何でも受け入れるような態度でないと「友好」が成り立たず、少しでも否定的な意見を持つと今回紹介した二階氏や武藤氏のような状態になってしまうため、韓流ごり押しのように日本側が多大な負担を強いられるような友好ばかりになるわけです。


「友好をする事は良い事」であるからと、価値観や考え方の違いを一切考慮せず、友好ありきで話を進めるからこんな事になるわけですが、そろそろ「考え方や発想の違い」に気付いて対応を変えるべきでしょう。


「全肯定しか認めない」価値観の社会との無条件の友好など弊害しか生まないのですから。
今回の二階氏と武藤氏の事例は、それを証明している事例なのです。



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