日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

後戻りできない韓国


さて、本日は最近の韓国の情勢について手短に書いていきます。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


現在韓国では、特に「(日本人から見た)反日宣伝」が激しくなってきており、政府レベルですら露骨に捏造や印象操作、その他さまざまな扇動が以前にもまして大手を振って行われている。


この件、一見すると「歴史問題」に関連した反日に見え、日本のいくつかのメディアもそう報じているが、実際には現在の韓国の国内情勢や経済と深くリンクしており、「日本の態度はきっかけに過ぎない」という事がわかる。


また、こうした状況で韓国に対して譲歩や融和的な態度をとっても、むしろ「自分達の主張が通った」と受け取られるだけであり、状況の悪化にしかならない。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。

1:先鋭化していく対日扇動


まずはこちらの記事から

「国軍の日」記念式典 「克日」メッセージ思わせる行事も=韓国
聯合ニュース 2019.10.01
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20191001002100882

【ソウル聯合ニュース】韓国軍創設を祝う「国軍の日」の1日、南東部・大邱の空軍基地で記念式典が開かれた。大邱空軍基地は軍の主力戦闘機F15Kの母基地で、第11戦闘飛行団の本拠地でもある。国軍の日の行事が戦闘飛行団で開かれるのは軍創設以来初めて。陸・海・空軍と海兵隊の兵力約1900人が動員され、軍の能力と対応態勢を誇示した。

 軍の統帥権者である文在寅ムン・ジェイン)大統領は、韓国が独自開発した機動ヘリコプター「スリオン」で空軍基地に降り立った後、地上に展示された先端兵器を観閲した。現職大統領がスリオンに搭乗したのは今回が初めて。

 地上には今回初公開された米国製最新鋭ステルス戦闘機「F35A」をはじめ、早期警戒管制機E737、先端無人偵察機(UAV)、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)、中距離地対空誘導弾(MSAM)、弾道ミサイル「玄武」、K9自走砲、次期多連装ロケット「天武」、地対地ミサイル「ATACMS」など17種類約30台が並んだ。

 今回の行事では、日本に打ち勝つという「克日」のメッセージが随所にみられた。

 式前行事では、国防部の伝統儀仗隊が壬辰倭乱文禄・慶長の役)で朝鮮水軍を率いた李舜臣(イ・スンシン)将軍の鳴梁海戦を描いた韓国映画「バトル・オーシャン 海上決戦」のテーマ曲が流れる中、朝鮮王朝時代の兵書「武芸図譜通志」に登場する、過去に日本軍を制圧した際に使われたとされる武芸を披露した。また、独立運動家の金九(キム・グ)が光復(日本による植民地支配からの解放)から1周年を迎えて行った演説の内容を盛り込んだ記念映像も、克日のメッセージと無関係ではないとの見方も出ている。 

 式典には大邱慶尚北道地域の学生や市民、報勲団体、予備役など約2300人が招待された。


先日韓国で「国軍の日」のイベントがあったのですが、元々対北朝鮮を目的として行われていたイベントが今年は「対日」に変質、記事にもあるように文禄・慶長の役をメインテーマとして、露骨に日本を敵視する内容になっています。


※余談になりますが、「武芸図譜通志」に書かれている内容は「文禄・慶弔の役で日本にまるで歯が立たなかったため、日本と中国の武術を取り入れて新たな武術を作る」というものです。


これをみただけでも、韓国の現政権が露骨に日本に対する敵視政策を行っていることがわかるのですが、さらにこの日、韓国は竹島周辺にF-15K(戦闘機)を飛ばし日本を挑発、日米双方から事実上の抗議を受けたりしています。


(※1)
美国務部,韓戦闘機独島飛行に"韓日問題解決に非生産的"  聯合ニュース(韓国語) 2019-10-02


また、福島関連でも以下のように


韓国与党の放射性物質マップ、データ改竄か 五輪会場周辺 産経新聞 2019.9.30


日本が公開している放射性物質マップを改竄し、あたかも五輪会場周辺が危険地帯であるかのように印象操作する画像を、韓国の与党が主導して作成していたり、


福島の桃は日本人も食わん。韓国デタラメ報道にネット→また印象操作かよ 秒刊SUNDAY/ニコニコニュース 2019/09/30


上記のように福島県の桃に対する風評被害を拡散させるようなことをしています。


また以下のアンケートを見ると

韓国が信頼できる国1位は米国、警戒すべき国は?
朝鮮日報 2019.10.02
https://web.archive.org/web/20191002042722/http://life.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/02/2019100280050.html








日本を「警戒すべき国」「信頼できない国」と考えている韓国人が非常に多く、現在の韓国では政府レベルだけではなく、一般の世論レベルでも日本を敵と考えている人々が多いようです。


つまり、日本のいくつかのメディアで主張されているように、「韓国人は反安倍であっても反日ではない」という主張は、このように具体的な韓国発のニュースや統計上の数字から否定されている事がわかります。


2:歴史問題ではない


この件、一見すると一連の「歴史問題」に対する韓国人の反発が背景のように見えますが、それがゼロとは書きませんが、実際にはもっと別に大きな問題が背景として存在します。


例えばさきほどの「国軍の日」の事例の場合、韓国の文政権は北朝鮮との統一を目指す「平和経済」をスローガンとして掲げていますが、実際には現状韓国は北朝鮮から罵倒され続けており、最近も以下のような事例があります。


南北関係膠着の原因は韓国に 改めて米朝対話優先の方針=北朝鮮紙 聯合ニュース 2019.10.02


「北南関係が膠着状態に陥った根本原因は一言でいえば南朝鮮当局の裏切り行為にある」「表では北南関係の改善と朝鮮半島の緊張緩和のため共同で努力することで合意し、裏では外国と野合し敵対行為を続け、北南関係の発展を大きく阻害した」と、今でも事あるごとに罵倒されているのです。


これがあるため、政権の「売り」である「平和経済」を何としてでも成り立たせたい文政権は、本来対北朝鮮のイベントであった国軍の日のメインテーマを「対日扇動」にしてしまっているという背景があるのです。


要するに完全に韓国の国内事情です。


また放射能関係にしても、実際には韓国はこの問題を真剣には考えていません。
それは以下を見ればわかります。


豊渓里出身の脱北者の体内から命に関わる被ばく量検出 朝鮮日報 2019/10/02 (1/2ページ) (2/2ページ


韓国から300㎞程度しか離れていない豊渓里という地域(北朝鮮の核実験場のある地域)からの脱北者から、279-1386ミリシーベルトというとんでもない量の被爆をした痕跡が発見されており(記事にもありますが、福島原発作業員の被爆量は100ミリシーベルト以下)、この地域周辺がとんでもない放射能汚染にさらされている事が判明しているのです。


しかし韓国政府はこの事実を知りながら何一つ手を打たず、にもかかわらず日本に対しては「放射線被爆による健康被害」を訴えているわけです。


東京五輪 放射能問題に積極対応=韓国文化体育相 聯合ニュース 2019.10.02


韓国から300㎞しか離れていない地域で、福島の原発の作業員の3倍から10倍の被爆の痕跡のある人々が発見されている状況に何も言わない国が、日本のオリンピックに対しては放射線被爆の問題でクレームを入れているうえに、政府レベルでのデータの改竄や風評被害報道を行っているわけです。


説明するまでもないですが、韓国政府が放射線被爆の問題から日本にクレームを入れているわけではないのは明らかです。


またほかにも問題があります。


韓国は事あるごとに「日本による経済報復」という訴えを繰り返しており、以下のように


韓国輸出額が10カ月連続マイナス 日本向けは5.9%減 聯合ニュース 2019.10.01


「米中貿易摩擦や日本による対韓輸出規制の影響で、中国、日本、米国向けの輸出がそろって減少した」と、最近の韓国の輸出低迷に日本による輸出管理強化問題が関わっているかのように主張する記事が、大手紙で頻繁に見られます。


しかしおかしいのは、日本の措置は「日本から韓国への輸出」に影響を与える問題であって、韓国から日本への輸出に影響を与える措置ではないのです。


では実際には何が原因かといえば


「韓国経済の最大のリスクは文在寅政権の政策」 朝鮮日報 2019/06/24

【取材日記】労使問題が招いた韓国自動車の国外脱出 中央日報 2019年05月23日
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/253662

韓経:「韓国、すでに長期沈滞に進入」…経済学者・重鎮が口をそろえて警告 中央日報2019.10.01
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https://s.japanese.joins.com/JArticle/258136


こちらの記事にもあるように、文政権による所得主導成長政策と、週52時間労働制の強行で、中小企業が支出に耐えられなくなり、去年あたりから韓国外へ工場を移転する事例が増えているのです。


当たり前のことですが、韓国内の工場が減れば当然韓国からの輸出も減ります。
これが最大の原因にも関わらず、韓国政府をはじめ多くのメディアが「日本のせいだ」と世論を扇動しているわけです。


こうして現在の韓国は、本来問題が他にあるにも関わらず、政府やメディアが「日本が原因だ」と扇動し、世論もそれを簡単に受け入れるため、現在の状態になっているというわけです。


一見すると一連の問題は歴史問題が原因のように見えますが、今回書いたように主な原因は韓国政府の対北政策と経済政策の失敗に起因していることがわかります。


また、文政権が率先して「土着倭寇」などの単語を使い、韓国内を二極化させるような方針をとったため、現状韓国では「それはおかしいのではないか」という声を挙げると、「日本に同調する親日派だ」等のレッテルを貼られ異論が封殺されるようになっているため、状況の改善も見込めません。


本来「そうならないように」事態を鎮静化させるのが政府の役目にも関わらず、文政権はそれを放棄するどころか、自らの失政を誤魔化すために最大限利用しているというわけです。


そして当然の事ですが、この状況で以下のように


観光客の急減に…二階幹事長「韓国に譲れるところは譲る」 中央日報 2019年09月30日
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/258066

「韓国は恩人」「互いに譲歩しなければ」、希望が芽生える韓日祝祭ハンマダン 東亜日報 September. 30, 2019


「韓国に譲れるところは譲る」とか、「韓国は恩人、互いに譲歩しなければ」等と日本側が融和的な態度をとっても逆効果です。


主な原因が韓国内にある以上、日本が融和的な態度で譲歩すれば文政権はそれを最大限利用しさらに強硬な態度になるだけです。
本質的な原因が韓国内にあるのですから、当たり前のことですが。


そしてもう一つ、ここまでの状況になった以上、たとえ文政権が交代しても状況は大して変わりません。


なぜならもう韓国の世論は政府とメディアによる扇動に次ぐ扇動ですでに後戻りできないところまで先鋭化してしまっており、次の政権も「同じ態度」をとらなければ体制を維持できないからです。



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(※1)
美国務部,韓戦闘機独島飛行に"韓日問題解決に非生産的"
聯合ニュース(韓国語) 2019-10-02
https://www.yna.co.kr/view/AKR20191002015700504

アメリ国務省が韓国戦闘機の独島上空飛行が韓日問題解決の助けにならないと否定的な立場を明らかにしたと米国の声(VOA)放送が2日報道した。

国務省報道官室関係者は去る1日、VOAに送ったEメールで「韓国と日本の間の最近の意見衝突を考慮した時、リアンクール岩(Liancourt Rocks)での軍事訓練の時期とメッセージ、訓練規模の増強は懸案を解決するのに生産的でない」と明らかにした。

先立って韓国空軍のF-15K戦闘機2機は国軍の日71周年である去る1日、独島近くの上空を飛行した。

これに日本は外交経路を通じて韓国に抗議して、韓国国防部は「独島の領有権を毀損しようとするどのような試みに対しても断固として対応するだろう」という立場を明らかにした。

国務省関係者は「アメリカはリアンクール岩の領有権に対してどのような立場も取らない」として「リアンクール岩の領有権は韓国と日本が平和的に解決しなければならない問題」と話した。

続いて「我々は韓国と日本がこのような紛争解決のために熱誠的で真摯な対話をすることを奨励する」と付け加えた。

国務省は去る8月25~26日に進行された韓国政府の定例独島防御訓練に対しても「生産的でない」と否定的な立場を明らかにした。