日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【日韓問題】韓国人は記憶の改変をしているわけではない?


さて、本日は過去動画「日韓で異なる「正しさ」の概念」に関連した「情報のバージョンアップ」のような内容となります。


関連記事
韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない?


関連動画

YouTube
https://youtu.be/Uq93x1gIslI


youtube
https://youtu.be/0EBNTBOYTFg


youtube
https://youtu.be/PvEa1FjkkEw


YouTube
https://youtu.be/uU21gJANaVs

注意
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています

・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・キャラ崩壊あり

・動画の拙い部分は生暖かく見守ってください、そのうちなんとかします

本日の投稿動画


YouTube
https://youtu.be/UnCTeSO6_Y8



以下は動画のテキスト版になります。


レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は日韓問題なので私が解説していくわね。


マリサ
しかしどうでもいいがタイトル長いな。


レイム
その手のセンスをうp主に求めるのは無駄よ。


マリサ
そういやそうだったぜ。


レイム
それより、今回からやっと通常モードに戻れるのよ。
今回の動画は今年の6月にやる予定だったものだし。


マリサ
私のほうもやっと元々やる予定だった内容に移れるはずだぜ。


理気二元論


マリサ
それで、記憶の改変をしているわけではないってどういうことだ?


レイム
これは韓国ウォッチャーの間でもう十数年前から言われてきた事なのだけど、多くの韓国人たちがその時その時で言っていることが変わるでしょ?旭日旗問題とかわかりやすいわよね。


※動画説明欄に関連動画へのリンクがあります。


マリサ
前々回解説していたが、2010年までは自衛隊艦が何度韓国の港に旭日旗を掲げて入港しても、一切公的な抗議がなかったんだよな。
韓国の大手メディアが画像つきで何度も報じていたのに。


レイム
でね、こうした事例ってこの件だけじゃなくて色々な事例があって、前回の動画の体育大会の件とかもそれなのだけど、だからこそ「韓国人は自身に都合がいいように都度記憶の改変をしているのではないか」と言われてきたのね。


マリサ
個人ならまだしも、社会全体で一斉に記憶の改変が起きるなんてあり得るのか?


レイム
それが前例があるのよ。
有名な事例ではアフリカのドゴン族に伝わるシリウス神話の事例が有名なのだけど、詳しくやっていると尺がないからここではやらないから、興味のある人は調べてみるといいわ。


マリサ
なるほどな。
韓国でもそれが短期間で何度も起きているんじゃないかと考えられていたと。


レイム
で、うp主も元々はそう考えていたのだけど、あるときブログの読者さんから「韓国を知るなら理気二元論について調べてみるといい」と指摘されてね、儒教朱子学や性理学における理気二元論という考え方について調べてみたのね。


マリサ
そしたら、「記憶の改変をしているわけじゃない」と判明したって事か?


レイム
そうなのよ。
この朝鮮でローカル化された理気二元論で重要なのは、「実態としての事象が重視されない」という事よ。


マリサ
どういうことだ?意味わからんぞ?


レイム
順を追って説明していくとね、この理気二元論では「気」という概念と「理」という概念があって、気とは物理現象のことであり、この物理現象に秩序を与える「天の秩序」として「理」が存在しているという概念ね。


レイム
でね、以前から指摘している「韓国的正しさ」つまり「この世には絶対不変の正しさが最初から存在していて、自分はそれを常に選択している」という考え方、これがどうも「理」の事のようなのよ。


マリサ
なんかよくわからんが、この理というのは要するになんなんだ?


レイム
朱子学や性理学では、理とは物理現象に秩序をもたらす概念であり、人間の行動規範である道徳の事であるとしているけど、韓国における道徳や正しさの実態は「その時の感情的利益」の事よ。


マリサ
要するにその時の感情的利益を彼らは理、つまり道徳的な規範や秩序の正解であると考えているって事か?


レイム
実態としてはそうなのだけど、彼らの思考ロジックではこうなっているわ。

【寄稿】すしと反日
朝鮮日報 2019/06/15
https://web.archive.org/web/20190615100244/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/14/2019061480113.html

 漢学者の故・洪賛裕(ホン・チャンユ)先生と食事で同席した時の話だ。洪先生は徹底した民族主義者で、その教え子たちが日本式の言葉を使ったり、植民地近代化論に同意するような話をすると、そのたびに厳しく指摘した。反日あるいは克日を生活化したと言っても過言ではなかったが、皮肉にも洪先生は非常にすしが好きだった。反日とすし好きは一見矛盾しているが、先生にその矛盾について直接聞くことはなかなかできなかった。ある日、洪先生が教え子たちと楽しく話をしていたので、そのことを直接問いただすことにした。「日本を嫌いながらすしが好きというのは理解できません」と尋ねると、洪先生は「朱子曹操体を使った」と短く答えてくださった。

 儒教的な大義名分の化身とも言える朱子が奸臣(かんしん)の中の奸臣、悪党の中の悪党である曹操の字体を使ったというのは驚くべき話だった。曹操は時に三国志最高の英雄とも言われるが、一方で非常にずる賢く浅ましい人間でもあったため、朱子との共通点など全くないと考えていたからだ。洪先生にその言葉の意味を改めて尋ねたところ「食べ物がおいしければおいしく食べるように、字体が良ければ自然にその影響を受けるようになる」と説明してくれた。その意味はしばらく理解できなかったが、今は少し理解できそうだ。芸術作品を評価する際には政治や道徳といった作品以外の外的な要素ではなく、おそらく作品そのものの品格と芸術的境地をまずは見よという意味なのだろう。日本の軍国主義政策には反対するが、受け入れるべき点は受け入れるという実用主義的な観点がそこには感じられた。

 頭の回転が速く実利に目ざとい中国人や、思弁性よりも具体性を重視する日本人に比べると、韓国人は大義名分を前面に出し、まずは物事の定義に執着する傾向が強い。つまり内容よりも最初に定義を下し、その定義の範囲の中で考える傾向があるという意味だ。そのため「アカ野郎」「入れ歯じじい」「土着倭寇」など相手を侮辱する言葉がよく使われるのだろう。天下の朱子曹操体を使った。一見相いれないことでもどこかに共通点を見いだそうとする柔軟性は、政治家だけに必要な素養ではないようだ。

キム・サンヨプさん(国外所在文化財財団)


レイム
この記事では、日本人の事を思弁性よりも具体性を重視するとしており、韓国人は「大義名分を前面に出し、まずは物事の定義に執着する傾向が強い」と書かれているのね。


レイム
でね、記事では思弁性の事を具体性と相対するものとしている事から「実践や経験を介さず、純粋な思惟・理性のみによって事物の真相に到達しようとする思考」であるとしている事がわかるわね。


マリサ
なんかよくわからんぞ?


レイム
理屈さえ解ってしまえば特に難しくないわよ。
要するにね、彼らにとっては実態としての出来事、実践や経験からくる思考は物理現象としての「気」であり、それらを介さない純粋な思考こそ「天の秩序」たる「理」であるとしているって事。


レイム
そしてこの一切の外的要素を配した純粋な理と想定されているものの実態が、「その時の感情」なの。


マリサ
つまりあれか?韓国人たちは実際に起きたことや具体的な根拠よりも、自身の中に湧き上がるその時の感情を重視していて、それを「万物に秩序をもたらす概念」と考えているって事か?


レイム
そう、だから私たちが具体的根拠を提示したり、「以前の主張と矛盾しているではないか」と指摘しても、彼らはそれを理の下位概念である「気」としか認識しないから、「なんて不道徳で野蛮なのだ、我々が日本人に本当の正しさや道徳を教えてやる」としかならないわけ。


マリサ
話を聞いていると、韓国人にとっては法も資料も全部「理」の下位概念の気であり、理の道徳観の前では価値がないと考えているって事か?


レイム
というより、法や資料のような気に秩序を与えるのが理と考えられているのよ。
だから彼らにとっては「実際に起きたこと」が重要ではないの。


「正しさ」が異なる


レイム
韓国人の反応って、日本人から見ると奇妙で支離滅裂に見えるけど、実際には私達とは全く異なるロジックが存在している事がわかるでしょ?


マリサ
まあそうなんだが、でも儒教自体はもう日本と同じで韓国でもとっくに廃れているんだし、そこまで関係ないんじゃないか?


レイム
そう思う?
じゃあ次にこれを見てほしいわ。

【コラム】法治の上に正義が君臨するときに起こること
朝鮮日報 2019/06/16
1/2ページ) (2/2ページ

法治は文明社会の中心的価値、最近の韓国は法治国家なのか疑問

正義を法の上に残そうとする試み、今すぐやめるべき

 近代国家と文明社会を裏付ける最も中心的価値は法治主義だ。法よりも拳が重要視された時代に法の優位を確立することで、力なき普通の人々も自由を享受することができるようにしたからだ。ジョン・ロールズが言った正義の第1原則である「人は基本的自由を平等に分け持たなければならない」という言葉も、法治主義の確立なくして不可能なことだ。法は正義を実現する手段のようなものだが、決して正義の下位概念にはなり得ない。正義の女神「ユスティティア(Justitia)」が片手にははかりを、そしてもう一方の手には剣を持っているのは、法と正義が相互補完的価値であることを説明しているからだ。近代法が「私的正義の実現」を厳格に禁じているのも、力を持った者が自由と正義を独占することを阻むためなのだ。

 ところで、最近われわれの周囲で起こっている事柄を見ると、果たしてわれわれが法治国家に住んでいるのか、文明化された社会に住んでいるのか、と疑問に感じることが少なくない。現代重工業の一件からしてそうだ。現代重工業と大宇造船海洋の合併は、崩壊直前の造船産業を生かすための国家次元の選択だった。このことを労働組合も理解していないわけではないだろう。にもかかわらず、合併以降は構造調整が予想されるといった理由だけで、依然として法が犯される事態が続いている。しかし、大統領府も政府も与党も無言を決め込んでいる。世界10位圏の経済大国といわれる大韓民国で、ある企業の買収・合併を巡ってこうした事態が発生するのを一体どのように解釈すればいいのだろうか。

 韓米首脳間の通話内容を外部に流出させたとの理由で「罷兔」という重い懲戒処分となった外交官K氏についてはどうだろうか。筆者もその行為自体をかばうつもりはさらさらない。「首脳間の通話内容まで流出させ、政争の対象として転落させた」と指摘する文在寅ムン・ジェイン)大統領の非難も納得できる。しかし、野党が主張するように今回の事件がまるで「人民裁判」のように扱われた側面はなかったのか、振り返ってみるべきだ。

 司法行政権乱用の疑いで裁判を受けているヤン・スンテ前最高裁判長は「古今東西を問わず、三権分立を基礎とする国で、裁判に対してこのように残酷な捜査を行ったケースが大韓民国以外のどこにあるのか、ぜひともうかがいたい」と訴えた。ヤン前最高裁判長は、なぜこんなにも絶叫するのか。司法壟断(ろうだん、利益を独占すること)をしたのなら、国家の根本を揺さぶる重大犯罪だ。すでに世論による裁判は決着が付いている。今では法的な判断が残されているだけで、ヤン前最高裁判長が訴えることができる所は裁判所だけだ。従ってヤン前最高裁判長の声にもっと耳を傾けるべきなのだ。それこそ法治国家であり、文明社会なのだから。

 しかし、現在のところ韓国国民の大多数が「正義」を「法」の上位概念として捉えているようで嘆かわしい。国政をリードする人々がこうした考えをひそかに、そして絶えず注入しているからだと筆者は判断する。キャンドル革命がつくり出した政府という表現に、その考え方が端的に盛り込まれている。しかし、もしも「法治破壊」を統治手段とする心があるならば、非常に危ない考え方だと指摘しなければならない。キャンドル革命は、朴槿恵(パク・クンヘ)政権を弾劾したことで完成した。弾劾は大韓民国憲法と制度によって秩序的に進められ、それがキャンドルによる国民の心だった。文在寅政権はその結果として誕生した政府であるだけで、国民は法と制度によって国家を運営するよう権限を委任した。誰一人として「キャンドルの正義」が現政権だけのものと発言したことはない。キャンドルの正義のために法を無視するよう許可したことも一度もない。ところが、なぜいまだにキャンドルで国民の心を奮い立たせようとし、法治を脅かそうとするのか。正義を法の上に残そうとする危険な試みを今すぐ取りやめなければならない。これが文在寅大統領の話した基本であり、常識だろう。

シン・ドンウク・テレビ朝鮮ニュース9アンカー


レイム
記事では、韓国人は正義を法の上位概念と考えており、特に現在の文在寅政権はその傾向が強く、「キャンドル革命で誕生した政権」という事を前面に出して、その「正義」を法の上に置いて法治を無視するような政治を行い、多くの韓国人がそれを「正しい事」と考えていると指摘しているのね。


マリサ
この「正義」が今回紹介している理気二元論における「理」ってことか?


※動画説明欄に関連動画へのリンクがあります。


レイム
そうよ、そして以前解説した「国民情緒法」の事でもあるわ。
だから彼らは約束も条約も守らないのよ、「正義=理」こそこの世の絶対不変の秩序であり、法とはあくまでこの道徳的な正しさを補助するシステムでしかないと考えているから。


マリサ
もしかして、徴用工裁判をめぐる問題とかもこれが原因なのか?


レイム
そうよ、そして次の記事はフランスのル・モンドの記者がインタビューに答えていて、韓国は直接出てこないのだけど、非常に興味深いことに主張の中核部分が韓国人の主張そのものなのよ。


レイム
記事を読むと、韓国人に言われたことを意味もよくわからずに無理矢理好意的解釈しているのがわかるわ。

フランス紙記者が見る日韓対立「徴用工問題と似たようなことが戦後のヨーロッパでも起きていた」
週プレNEWS 2019年10月03日
https://wpb.shueisha.co.jp/news/politics/2019/10/03/109847/

悪化の一途をたどり、改善の糸口も見えない日韓関係。日本と韓国の双方を取材するヨーロッパメディアのジャーナリストはこの問題を客観的にどう見ているのか? 「週プレ外国人記者クラブ」第144回は、フランス「ル・モンド」紙の東京特派員、フィリップ・メスメール氏に聞いた――。

***

──いわゆる「徴用工訴訟問題」に端を発した今回の日韓対立を、メスメールさんはどう見ていますか?

メスメール 徴用工訴訟問題は、日韓双方が輸出管理の優遇対象国から排除する「貿易問題」や、韓国政府によるGSOMIA(軍事情報包括保護協定)の破棄という「安全保障問題」といった、まったく別の問題にまで発展しています。私が気になるのは、両国の「対立」ばかりが注目されていて、個々の問題を切り分けた冷静な議論が行なわれていない点です。

政府、民間の両面で関係が修復不能に陥らないための努力が続いていて、話し合いのチャンネルが完全に閉ざされてしまったわけではありませんが、ここまでこじれると修復にはかなりの時間が必要でしょう。

両国の対立が深まった経緯を振り返ると、昨年10月に韓国の最高裁にあたる「大法院」が日本製鉄に対し、戦時中、徴用工として動員された韓国人4人へ1人あたり約1000万円の損害賠償を命じた判決がきっかけでした。この判決に対して、日本政府は徴用工への補償問題は「1965年の日韓請求権協定ですべて解決済み」と主張し、「司法の判断を尊重する」とする韓国政府と激しく対立しています。

ここで検証する必要があるのは、日韓請求権協定が結ばれた1965年当時の韓国の状況です。この合意は、日韓の和解を強く望んでいたアメリカの強い意向を受け、当時、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の独裁政権下にあった韓国と日本政府の間で結ばれたものです。このとき、朝鮮戦争で荒廃した韓国は戦後復興のために巨額の資金援助が必要な状況でした。一方、すでに戦後の経済成長が軌道に乗り始めていた日本は新たなマーケットを求めていて、韓国はそのひとつでした。

個人への補償分も含め、日本政府が韓国に巨額の賠償金を支払う形で合意に至ったわけですが、朴政権は経済復興を優先し、賠償金の大部分をインフラの建設などに使ったため、戦争や日本統治下での被害者には十分な補償が行なわれなかった。当然、「その責任は誰にあるのか?」という議論はあるでしょう。ただし、韓国には日本統治下で徴用工として働きながら未だに補償を受けられていない人たちが存在するというのは紛れもない事実で、人権的な観点で言えば、彼らが救済を求めて声を上げる権利そのものは否定できないと思います。

もうひとつ考慮しなければいけないのは、日韓請求権協定が結ばれた当時の韓国には、「自らの被害を名乗り出られずにいた人たち」が数多くいたという点です。これは従軍慰安婦問題にも共通することですが、韓国には戦後長い間、日本統治下で自分が徴用工や従軍慰安婦として働かされたことを心理的に「恥」と感じ、その事実を隠していた人たちが少なくありませんでした。

そうした「隠れた被害者」たちが、ようやく公に声を上げられるようになったのは独裁政権が終わり、民主化が始まった80年代後半に入ってから。つまり、日韓請求権協定が結ばれた65年時点で彼らの被害は表面化していなかったのです。

──65年時点では明らかになっていなかった「被害」があり、彼らが未だに補償を受けられずにいるという現実は無視できないと?

メスメール 第二次大戦後のヨーロッパでもこれと似たようなことが起きていて、戦争中に迫害されたユダヤ人の中にも、終戦直後には心理的な被害を名乗り出ることができなかった人たちが数多くいました。第二次大戦中にナチスの占領下にあったフランスでもユダヤ人に対する迫害はあり、その被害者たちの存在は1960年代後半になるまで、なかなか表面化しませんでした。

先日亡くなったシラク元大統領が、戦時中のユダヤ人迫害に対する政府の責任を初めて認めて謝罪したのは、終戦から半世紀を経た1995年のこと。このように、戦争や植民地支配などが残した傷は戦争が終わると同時に全貌が明らかになるわけではなく、30年、40年という長い年月を経て表面化するものも少なくないのです。過去の戦争や植民地支配がもたらした傷は、条約や賠償金だけで癒えるものではなく、それで不幸な歴史が消えてしまうわけでもありません。

例えば、ポーランドへの戦後補償についてドイツは「政治的・法的に解決済み」という立場を取っています。それでもナチス・ドイツポーランド侵攻から80年の節目にポーランドで行なわれた、今年9月1日の式典にはドイツのシュタインマイヤー大統領が出席し、「かつて、独裁国家だったドイツの犠牲者となったポーランド国民の前に私は頭を下げ、許しを乞う」とポーランド語で謝罪の言葉を述べました。日本の安倍首相もアメリカに対しては、ハワイの真珠湾を訪問したときに、真珠湾攻撃の犠牲者たちに頭を下げ、哀悼の意を表していたではありませんか。

おそらく、日本政府が韓国に対してこれだけ強硬な態度を取っているのは、元徴用工の個人的請求権を認め日本企業への賠償を求めた韓国大法院の判決が、今後、他の日本企業への大量提訴に発展することを危惧しているからでしょう。しかし、そうした「現実的な理由」を差し引いても、両国間の歴史的背景を考えれば、強硬な態度が韓国側の強い反発を招くことは、日本政府にとって十分に予想できたことだと思います。

ちなみに日中間の徴用工問題について言えば、1972年の日中共同声明で解決済みということになっていますが、2000年代に入ってから、戦時中の中国人強制徴用について西松建設三菱マテリアルなどの日本企業が賠償や和解に応じているケースもあります。

いずれにせよ、「補償の責任が誰にあるのか」という議論はともかく、徴用工の問題が「日本の植民地支配下で起きた」という歴史的背景があるのですから、日本政府は「補償問題はすべて解決済み」という公式な立場を頑なに繰り返すだけでなく、この問題の「当事者のひとり」として韓国政府と協力し、被害者の救済のためにあらゆる可能性を検討する必要があると思います。そのためには日韓両国がお互いをリスペクトする姿勢が欠かせませんが、現状はそれとは程遠いところにあるのが残念です。

──「嫌韓」や「反日」といった言葉に代表される、両国の感情的な対立の背景には何があると思いますか?

メスメール その点に関しては2点ほど指摘したいと思います。ひとつは、日韓両国の首脳の、あまりにも対照的な政治的バックグラウンドの存在です。

日本の戦争責任や従来の歴史認識に否定的な「右派的ナショナリズム」を背後に抱える安倍首相は、日本会議などに象徴される右派の支持を得るために、今回の徴用工を巡る問題でも、韓国に対して常に強硬な態度を取り続ける必要がある。

一方、学生時代から韓国の民主化運動に関わり、長く人権派弁護士として活動してきた経歴を持つ文在寅大統領にとっては、旧日本軍の朝鮮人将校だった朴正煕大統領が交わした日韓請求権協定は、忌まわしい独裁政権時代の遺物だと感じているはずです。こうした韓国の「左派的ナショナリズム」を背景に持つ彼も、日本に対して強硬な態度を貫かざるを得ない。

こうした日韓のリーダーの「極端に異なる政治的背景」が対立を必要以上に悪化させ、両国民の間に感情的な対立を引き起こしているように感じます。

──では、もうひとつのポイントは?

メスメール もうひとつは「メディアの問題」です。先日、大きな批判を受けた「韓国なんていらない」という週刊誌の特集が象徴的ですが、テレビや新聞、ラジオなども連日のように日韓対立を報じている。

しかし、冒頭でも述べたように、その多くは個々の対立点について丁寧な検証を行なうのではなく、単に日本政府や韓国側の公式見解を伝えるだけのものや、相手側の問題を批判するだけで、この問題について国民が深く理解し、議論するための材料を提供しているとは言い難い。しかし、本当はそれこそがジャーナリズムの果たすべき大切な役割のはずで、こうしたメディアの現状も両国の感情的な対立を深めている、大きな要因ではないかと思います。

繰り返しますが、過去の戦争や植民地支配によって生まれた傷は、簡単に癒えるものではありません。それは日韓の問題だけでなく、フランスを含め、かつて多くの植民地を支配したヨーロッパの国々も、そうした歴史がもたらした被害について、すべての責任を果たしているとは言い難い。その傷を癒すためには、過去の歴史と正面から向き合うことが必要ですし、何よりもお互いが敬意を持って、丁寧な対話を続けていくしかない。それは簡単なことではないと思いますが、結局、それ以外に解決の道はないと思います。

●フィリップ・メスメール
1972年生まれ、フランス・パリ出身。2002年に来日し、夕刊紙「ル・モンド」や雑誌「レクスプレス」の東京特派員として活動している


レイム
記事では、日韓請求権関連協定が結ばれた当時、韓国は非常に貧しく政府は独裁政権で、協定はアメリカ政府の強い意向を受け結ばれたもので、韓国人の意向をちゃんと反映していないうえに個人補償もほとんどされていなかったとしているのね。


マリサ
いや、これ前に解説していたが、それって韓国政府が日本政府から個別の個人補償を提案された際に「それは自分達でやるから日本は関係ない」と突っぱねたからだろ?


レイム
まあ、この辺りをマスコミ関係者って意図して無視するのだけど、それは今回重要ではないわ。


レイム
重要なのは、協定が結ばれた当時は韓国人被害者の意向がちゃんと反映されていなかったのだから、新たに補償をすべきとしている部分で、この主張って韓国人の主張の中核部分でもあるのよ。


マリサ
どういう事だ?


レイム
つまりね、協定自体が彼らにとっては下位概念の「気」でしかないという事はさっき解説したわよね。


レイム
で、本来協定に沿うなら、たとえ当時がどんな状況であったとしても、韓国政府が「個人補償は自分達で行う」として協定を結んだのなら、それは現在の韓国政府が責任をもって行うべきでしょ?


マリサ
まあそうなるぜ。


レイム
でもこの理気二元論に基づく韓国的な「道徳的正しさ」に基づくと、協定を結んだ当時は韓国が日本に強く言えず、アメリカや日本の意向に沿う形でしか協定を結べなかったのだから、これは「韓国人の(現在の感情的)利益に沿わない間違った協定だ」となるのね。


レイム
当然現在の韓国人の感情的利益に沿わないから、新たに彼らの感情的利益に沿う協定を結びなおすべきって考え方になるのよ。
彼らにとっては、協定とは気であり、天の秩序たる理としての「その時の感情的利益」に優越するものではないから。


マリサ
ちょっとまて、そんなことをしていたらいつまでたっても協定なんて結べないじゃないか。
もし今の感情的な利益に沿う協定を結んでも、例えば10年後にはそれすら「感情的に受け入れられない」となっているかもしれないだろ?


レイム
そしたらまた新たにその時の韓国人の感情に沿う協定を結びなおせばいいと彼らは考えるのよ。


マリサ
ところで、日本が韓国人と同じ理屈で「そんなのは無効だ」と主張したらどうなるんだ?


レイム
マリサ、これも以前解説したけど、韓国にはネロナムブルという「自分がすればロマンス、他人がすれば不倫」というダブルスタンダードを肯定する概念があると解説したでしょ?


マリサ
まさか…、日本側が「自分達に都合が悪いから無効だ」と主張したら、「約束を無視するのか」と批判するって事か?


レイム
そうよ。
彼らの中では「自分達は天の秩序たる理を知り道徳的な判断からそうしている」のであって、韓国人の利益を否定する行為は「普遍的正しさ」を否定する行為という内部処理が行われるわけだし。


まるで噛み合わない


レイム
今回解説したように、彼らは記憶の改変をしているわけじゃなくて、理気二元論の考え方に基いて「実態としての事象」を重視していないという事がわかったでしょ?


マリサ
まあ理屈としてはな。
でもそんなの日本人が受け入れられるわけがないぜ。
その時の感情が法より重視されるなんて無茶苦茶だぜ。


レイム
でもね、韓国人は日本人に対して同じように「なんて非常識な奴らだ」と思っているのよ。
次にこれを見てほしいわ。

【中央時評】理の韓国、法の日本
2019年07月24日11時10分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
https://japanese.joins.com/JArticle/255869

菊と刀』に代表されるルーズ・ベネディクトの研究は第2次世界大戦末と直後、米国の対日本政策の決定に重要な影響を及ぼした。人命被害を減らして戦争を終息させる最も良い方法は天皇の降伏を受けることだという点を知らせ、民主主義を導入するものの天皇制度は保存する方向で政策を決めるのに寄与した。米国のニューヨークタイムズは一国の再建に寄与した専門家としてベネディクトを称えた。太平洋を挟んだ遠距離の両国も相手国の文化を理解することで望ましい未来を開いた。

破綻状態の韓日関係は非常に対照的だ。原因についてはさまざまな見解が示されたが、その根本にはお互いの文化に対する無理解があると考えられる。文化の違いを考慮しないまま自らの観点だけで相手を判断すると、理解どころか怒りばかりが生じる。さらに国民感情を政治的に利用する権力者の狡猾さは油に火をつける役割をした。

韓日の文化の違いは考えている以上に大きい。何よりも韓国は理の国であり日本は法の国だ。朝鮮は性理学を受け入れながら、三綱五倫と宗廟辞職という理致を基本に精神世界を構築した。朝鮮人に理致は法の上にあり、さらには王権よりも高かった。李朝時代の党派争いが激しかったのも、すべてを「理」という本質に照らそうとするプラトン的習性に起因するものだ。実用よりも理念を重視し、あらゆることを問いただすのが好きな韓国人の特質も、これに由来していると見るべきだろう。

日本は武力を基礎に社会の秩序を築いた。武力の前で民は問いただすよりも、与えられた秩序に順応するのが長く生きる秘訣だ。日本の幕府の基本法である武家諸法度によると、「法で理致を破ることはできるが、理致で法を破ることはできない」として権力者が作った法が理致よりも優位にあることを明示している。すなわち日本は法に定められれば、好むかどうかはともかくそれが終わりにならなければいけない社会だ。韓国と日本の文化の違いは「士農工商」という身分体系で「士」の意味が異なる点にも見える。朝鮮で「士」はソンビ(学識がある高潔な人)を表す半面、日本は武士を意味する。朝鮮は理致を最も重視したが、日本では法令守護が最も重要だった。

日帝強占期の朝鮮人強制徴用問題は「理」と「法」の衝突を象徴的に見せている。韓国人は理致に合わなければ国家間の合意も見直すことができると信じる。人権を強調する法の流れから、1965年の韓日請求権協定も見直すことができるという主張だ。一方、日本人にとって協定は法と同一であり、これで問題が終結したという立場だ。日本政府の輸出規制を日本人の多数が支持するのも、日本人の文化コードでは最終権威である法まで再解釈しようという韓国を理解しがたいためだろう。

許しを受ける神が存在しないというのも日本文化の特性だ。日本で個人の本分は国の決定に影響を及ぼすのではなく、社会から与えられた「役」を忠実に履行することだ。この役割に失敗する時、日本人は羞恥心を感じて被害者に謝罪する。しかし第2次世界大戦当時に慰安婦に犯した悪行は日本社会が抱え込むにはあまりにも大きな巨悪だ。多数の日本人は事実でないとか、政府が下した決定であって自分とは関係がないとして避けていく。この蛮行を認めれば贖罪が必要だが、多くの日本人は罪を許す絶対者を知らない。こうした文化のため、ドイツとは違って日本は第2次世界大戦当時の蛮行を深く謝罪できなかったはずだ。

文化を理解することが足元の火を消すのにどれほど役に立つのかという声も出るかもしれない。しかし明るい未来のためにはこれ以上は火を足元に落とすべきでない。振り返ってみよう。2012年の李明博(イ・ミョンバク)大統領の天皇非難は天皇の象徴性を無視した「文化盲」のような発言だった。当時から韓日関係は悪化し始めた。経済大統領といわれていた李大統領は、日本での韓流ブームと韓国ビジネスを没落させ、多くの雇用を失わせた。

文在寅ムン・ジェイン)政権も何が違うのか疑問だ。文化が衝突すれば対話と外交で解決しなければいけない。しかし昨年10月に強制動員被害者の個人請求権を認める確定判決が出た後、政府は日本の対話要請を拒否してきた。ところが日本が経済報復をすると突然、協議を提案した。この非一貫性を日本の市民は無視と無礼と見なすだろう。文化盲の政府は何も得られず韓国を傲慢で無礼な国にしてしまった。

安倍政権は外交問題に経済報復を加えることで、正しい秩序という日本らしさを自ら放棄した。しかし国民的な団結でこれに全面対応しようという主張は、韓国の品格を捨てて日本の極右派のようになろうという破壊的な煽動だ。むしろ逆に、さらに激しい内部批判と省察がなければいけない。韓国も日本もこれを通じて「文化盲」のような政治と政策の再発を防がなければいけない。そうしてこそ、過去が未来を略奪し、死者が生者を捕食する今のような不幸が繰り返されなくなるだろう。

キム・ビョンヨン/ソウル大経済学部教授


レイム
記事では、朝鮮は法より上位に理が存在しこの理は王権より上位に存在したため、党派争いも多かったが、日本は理よりも法が上位と考えられていたため、「法に定められれば、好むかどうかはともかくそれが終わりにならなければいけない社会だ」と書いているのね。


マリサ
まあ、これまで説明してきた事例そのものだな。


レイム
で、ここからが重要でね。
韓国人は法よりも理、つまり道徳的正しさ、実態としては「その時の感情的利益」を重視するから、法がどうであろうと「理」に沿わなければそれに従わなくていいし、理に沿わなければ約束も破っていいと考えるのね。


レイム
それがこの世に存在する普遍的正しさ、天の秩序たる理に沿った「道徳的に正しい行為」だから。


レイム
でも日本人は、そうした天の秩序たる理よりも権力者の定めた法に従順に従い、逆に弱い者にはどこまでも傲慢になれる不道徳な存在と認識されているの。


マリサ
ちょっと待て、韓国人は法ってものを勘違いしていないか?
もちろん権力の腐敗による法の扱いの格差はどこにでも存在するが、原則的に法って権力者でも一般人でも平等に施行されるものだろ?


レイム
そこが違うのよ。
彼らの価値観では法とは天の秩序たる理(道徳的正しさ)の下位に来る概念でしょ?
だから道徳的に優れている人間は法に縛られないと考えられていると同時に、権力者は道徳的に正しいから権力を得ていると原則的に考えられているのね。


マリサ
もしかして、朝鮮では権力者は法をいくらでも逸脱して良いって事か?


レイム
そうよ。
さっき解説した「法治の上に正義が君臨するときに起こること」というコラムでもそう書かれていたじゃない。


レイム
なので、韓国では「法に従う」という事は権力者の都合に従順に従うという事なのね。
だから韓国人には、日本人が法や約束にこだわるのを見ると、強者に媚びへつらい、経済的に劣っている韓国には強気に出る矮小な存在に見えるというわけ。


マリサ
なるほどな。

今回のまとめ

・韓国人の思考ロジックは理気二元論で説明できる。
・韓国では法より上位に「理」の概念が存在する。
理気二元論に基づく思考をする韓国人には、日本人が矮小で卑屈な存在に見える。


マリサ
というかさ、ここまで「違う」とそもそも韓国人と何か約束をしたり共同で何かをするのは無理じゃないか?


レイム
無理ね。
だから今のようになっているのよ。


マリサ
歴史問題が原因というより、「考え方の違いが原因」というのがよくわかるな。


レイム
そうよ、単純な歴史問題だけだったら、欧州みたいに妥協点はいくらでもあるのよ。
それこそ条約や協定で解決できるわけだし。


マリサ
でも韓国の場合、条約や協定に対するスタンスや考え方が私達とまるで違うんだぜ。


レイム
そうなのよ。
だから話し合ってどうにかなるわけでもないし、歴史問題として解決しようとするとこの考え方の違いから余計にこじれるのよ。


マリサ
なるほどな。
だから「一定の距離をとるのがお互いのため」というわけか。


レイム
そうなるわね。
そんなわけで今回の本編はここで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


レイム
ところで前回のリクエストの件なのだけど、変な生き物系はどうなるのかって質問きてたわよ。


大口
その件なのだけど、元々あのシリーズって数か月に1回の更新でしょ?
次回とその次にやる内容は決まっているから、やるとしたらその次になるのだけど、それっていつになるのか不明なうえに、複数リクエストが来たらそれこそ数年待ちとかになるのね。


マリサ
毎月やれば解決だぜ。


大口
無理。


レイム
じゃあどうするのよ。


大口
リクエストは受け付けるけど、事情が事情だけにすべてのリクエストには応じることができないから、その点だけ了承してもらいたいかな。


マリサ
毎月やれば解決だぜ。


大口
マリサ、そういう事いうとやらざるを得なくなるから勘弁して。


マリサ
けち臭いんだぜ。


レイム
まあ、そんなわけで今回はここで終わるわ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~



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