日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国には問題解決能力がない


さて、本日は一連の「輸出優遇措置解除」問題や徴用工(募集工)問題に関連した内容について書いていきます。
(※いろいろと忙しいため短めの記事となります。)

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由


注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:「レッテル貼り」が横行


まず最初にこの件の結論を書くと、韓国では現在「都合の悪い意見へのレッテル貼り」が横行しており、どんなに問題があってもレッテルを恐れて正論を言える人がほとんどいない状況になっています。


現在の韓国の頑なな態度は、このレッテル貼りによって身動きが取れなくなった状態というわけです。


まずはこちらの記事から

韓国与党「文政府のせいにする韓国党、日本・自民党の出張所か」
2019年07月04日15時14分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
https://japanese.joins.com/article/195/255195.html
スマーフォン版
https://s.japanese.joins.com/article/195/255195.html

自由韓国党が日本の貿易報復措置について「文在寅ムン・ジェイン)政府が招いたこと」と非難したことについて共に民主党が「これでは日本自民党出張所のコメントだ、どこが大韓民国第1野党のコメントなのか」と反論した。

李海植(イ・ヘシク)民主党報道官は4日午前、国会政論館で会見を行い「最高裁の強制徴用に関する判決が間違いだというのか、司法壟断でも再び起こして最高裁の判決を統制すべきだったという話なのか分からない」と述べた。

2日、自由韓国党の全希卿(チョン・フィギョン)報道官が「経済成長率2.7%の半分に近い1.3%に担っていた半導体産業さえも政府が招いた日本の貿易規制で崩れてしまうとすれば、収入源となる成長産業失踪の大韓民国の未来はどうなるのか」と非難した。

これに対し李報道官は「安倍首相の今回の措置は参院選に活用するための政治的行為という解釈があるだけに、韓国の対応は賢明ではなければならない」とし「政府はWTO提訴を含む多角的な現実的対応をしていかなければならないが、政界は非常に慎重であるべきだ」と説明した。

また、「安倍首相の政治的利害にとって力添えとなる態度は自制すべきだからだ」と説明した。

同時に李報道官は「このような観点から自由韓国党の対応は残念な面が大きい。自由韓国党は2日に論評を出し日本の貿易報復措置は『文在寅政府が招いたこと』と述べた」とし「最高裁の強制徴用関連判決が間違いだというのか、司法壟断でも再び起こして最高裁の判決を統制すべきだったという話なのか分からない。これでは日本自民党の出張所のコメントだ、どこが大韓民国第1野党のコメントなのか」と問い返した。

李報道官は「このような安倍首相の態度は日本が果たして三権が分立している民主主義国家なのか疑問が持たれる」とし「主権国家最高裁判所が下した判決を政府が無視しろというのか、朴槿恵(パク・クネ)政権のような司法壟断を繰り返せということなのか見分けがつかない」と強調した。

また、李報道官は「日本の貿易報復は安倍政権の政治的利害、人口は半分にもならないもののGDP全体の3分の1を超えている韓国の国力伸長のための日本の焦燥感、G2の地位やアジアの覇権を中国に奪われたという劣等感などが複合的に作用した」とし「このような客観的な状況を直視し、一致した国民の力量を集め、堂々と自信を持って対処していけば、最終的にはより明るい未来を切り開いていくことができる」と主張した。


関連記事
[社説]日本の報復が「韓国政府の責任」というとんでもない主張 ハンギョレ新聞 2019-07-06



記事では、文政権の対日外交の失敗がこの件を招いたことを、韓国最大野党の自由韓国党が批判すると、与党の共に民主党から「これでは日本自民党出張所のコメントだ、どこが大韓民国第1野党のコメントなのか」と批判され、論点がすり替えられています。


非常に露骨な論点のすり替えであるため、「普通なら」いくら韓国でも切り返しようはいくらでもあるのですが、現在の韓国ではそうはいきません。


過去記事の「韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない?」で書いたように、「自分たちは道徳的に優れている」という前提に立って、「日本の行いは道徳的に劣った思考からきている」という発想で状況を認識するため、それに都合のいい「答え」以外が社会で受け入れられないのです。


具体的に彼らが一連の優遇解除をどのように見ているかというと、例えば以下の記事のように

【コラム】よみがえる帝国=韓国
中央日報 2019年07月08日
1/2ページ) (2/2ページ
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/article/285/255285.html
https://s.japanese.joins.com/article/286/255286.html

(一部抜粋)
「日本人は帝国の郷愁に帰還するという事実を、人倫的良心に頼って無視していたのだ。帝国の郷愁、その中央に置かれている情緒がまさに安保だ。安保は島国日本を帝国にした集団恐怖心だ。」

終戦日になるたびに被害国の慰霊塔にひれ伏して謝罪するドイツと、原爆投下の爆心地で被害者の心情を再確認する日本の本性は違う点を直視しなければならない。」

輸出優遇除外:韓国政府・与党、参院選後の日本軟化を期待
朝鮮日報 2019/07/06
https://web.archive.org/web/20190706045340/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/07/06/2019070680004.html

金振杓議員「安倍首相は選挙があるから強硬に」


と、今回の措置の原因を「日本は歴史を反省せず恐怖心からまた半島を侵略しようとしている」という歴史問題にこじつけている意見や、「参院選での票目的」、ほかにも「韓国の躍進への嫉妬」など、「日本が道徳的に劣等な理由」を次々と考え出しています。


そして実際の問題である「戦略物資の輸出管理が杜撰」という問題や、「国同士が同意して締結した条約や協定を、事後に国内の都合で反故にしてもいい」という問題がそもそも議論されていません。


実際問題、この「本来の原因」が韓国内で一切議論されていないかといえばそうでもなく、問題の初期段階ではそうした声を挙げる人もいたのですが、この「日本が道徳的に劣った理由」のほうが、他者の劣等性から自己の優越性を導き出す独特の価値観では受け入れられやすいのです。

※独特の正しさの概念

彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。

そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。

また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。


youtube
https://youtu.be/PvEa1FjkkEw


※蔑視ありきの自民族中心主義

韓国の自民族中心主義(エスノセントリズム)は非常に特殊であり、通常の自民族中心主義が自己の優越性の肥大化から異民族や異人種を蔑視するようになるのに対し、彼らの価値観では「他者を蔑視する事で自己の優越性を証明する」通常とは逆のプロセスになっている。

韓国人が日本人から嫌われる根本的原因

youtube
https://youtu.be/StPglNFdHxE


そしてこの状態で「本来の原因」を聞かされても、「お前は親日派か」とレッテルを貼れば問題を相手の問題にすり替えできてしまう、そんな状態になっているわけです。
しかも最初の記事にもあるように、それを韓国の与党すら日常的に行っているわけです。


これは一連の慰安婦合意の件でも同じで、文政権が合意を反故にしようとした際に


【コラム】日本の経済報復、振り返れば機会は多かった 中央日報 2019年07月09日
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/article/322/255322.html


「外交的波紋も検討しなければならない」と反対意見がでると、それに何の反論もせずにただ「親日派の話は聞く必要はない」とレッテルを貼って切り捨ててしまっています。


現在の韓国における「親日派というレッテル貼り」は、「お前は道徳的に劣った存在だ」という意味でつかわれており、この単語が非常に便利で万能な使われ方をしているため、異論への反論すら必要なくなり、結果的に問題について深く考える必要もないため、社会全体がひたすら硬直化していっているわけです。


つまり、現在の韓国では都合の悪い意見が「それは親日的だ」という言葉で簡単に否定できるため、この問題をそもそもまともに状況分析できている人自体がほとんどいないのです。


2:社会がそう望んだ


そしてさらに問題なのが、韓国では「親日」という単語がある意味絶対的な悪の象徴として社会に受け入れられてしまっていることです。


例えば以下の事例


京畿道教育庁「修学旅行やファイティングも日帝残滓」 朝鮮日報 2019/07/09 (1/2ページ) (2/2ページ


韓国で度々問題になる「日帝残滓」の問題、これもある種の親日議論なのですが、『「ファイティング」という応援の言葉は、第2次世界大戦中に日本軍が戦地に赴く際に「ファイト」と叫んだことから始まった』とか、『「修学旅行」は「旧韓末や日帝時代に民族精神を弱めるため、朝鮮の学生たちに日本を見学させる風俗から始まった」』等、日本の行いがすべて道徳的に劣った行為であるとする理由付けを行っています。


これも結局のところは、「親日の劣等性から自身の優越性を導き出している」だけなのですが、韓国ではそうした意見ほど特に近年は重視される傾向にあり、日本が「道徳的劣等性の象徴」のような認識になっています。


このため、現在の韓国では「親日というレッテル」が相手を黙らせるための最も有効な手段として確立しているわけです。


ちなみに、一応現在の韓国にもそれに異論を持つ人々がおり、以下のような記事もありますが

【コラム】「手当たり次第反日」という愚民化政策=韓国
中央日報 2019年05月10日
https://japanese.joins.com/article/208/253208.html
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/article/208/253208.html

(一部抜粋)
一行で要約するなら、韓国人がよく言うように日本が単にお金で世界の人の歓心を買ってきたのではなく、文化的な深さと驚異的な匠の精神で世界の人を魅了してきたということだ。ところが韓国というプリズムを通すだけで日本は全く違う国になる。いくら忘れることが難しい旧怨があるといっても、どうしても日本を韓国の高い文化的水準の足元にも置けないくらいの野蛮の国にしてしまう。目だけしっかり閉じているならよいが、日本をけなすためならわい曲もはばからない。
(中略)
今年の三一節100周年記念演説で、文大統領は「パルゲンイ(=赤い奴、共産主義者)という言葉とセッカル(=色)論は我々が一日も早く清算しなければならない代表的な親日残滓」とし、反日という官製民族主義〔チェ・ジャンジブ高麗(コリョ)大学名誉教授〕の旗を遠慮なく振り、与党である共に民主党はある在野史学者の「土着倭寇」発言を「正しい」と思って反日商売に使っているから、放送がこのような振る舞いをするのだ。

事実を冷遇した私たちだけのこのような「精神勝利」が、朝鮮建国以来、最悪の戦争につながった朝鮮通信使の誤った判断と何が違うだろうか。1592年、黄允吉(ファン・ユンギル)正使は「外敵の侵犯に備えなければならない」と進言したが、全く同じものを見てきた金成一(キム・ソンイル)副使は「豊臣秀吉の目はネズミと同じで怖いものはない」として宣祖(ソンジョ)の判断を曇らせた。そして後は私たち皆が知っているとおり、民が過酷な対価を支払わなければならなかった。

「手当たり次第反日」は国内政治に利用しやすいのかもしれないが、国民を阿呆にして国を危機に陥れる。壬辰倭乱、そして1997年外国為替危機の時にあれほど辛い思いをしたのに、私たちは事実を事実通り見なければならないという、その単純な常識さえ学ぶことができなかった。


※ちなみに最後のIMFの部分、韓国では現在「韓国が通貨危機に陥った原因は、日本が資金を引き揚げ融資を断ったからだ」ということになっており、日本が行った支援がなかったことになっています。

おそらくそうした風説に基づいた「日本の劣等性」をちゃっかり指摘してバランスをとっているのでしょう。



主要紙が恐る恐るこんなことを書かなければいけないほど、事態が深刻であるということでもあります。


今回書いたように、現在の韓国はもはや「現状把握」ができる人々がほとんどおらず、異論をレッテル貼りによって封じることが日常化しており、だからこそ日本との諸問題が次々と悪化し解決の糸口がないわけです。


そしてこの原因として文政権があることは間違いないのですが。ただ、では文政権が終わればこのレッテル貼り万能状態が落ち着くかといえばそうは見えません。
すでに社会が「それを望む」状態になってしまっており、このレッテル貼りの慣習は社会に浸透しています。


ですので、「文政権が終わればなんとかなりそうだ」と考えるのは危険です。
可能性はゼロではないですが、時間をかけて完全に社会に浸透した慣習が、政権が代わった程度で終息する可能性は限りなく低いのです。




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