日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国は道徳の国


皆様、明けましておめでとうございます。
本日は韓国的道徳観についての内容となります。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由


注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


以前から書いているように、日本と韓国では前提となる価値観や常識が根本から異なっているが、その中でも「道徳観」や「正しさ」に関する考え方は、全くの別次元と言っていいほど違いがあり、これが様々な問題を引き起こしている。


特に韓国的価値観における「正しさ」や「道徳・正義」と呼ばれるものは、実態として普遍性が一切存在せず、個々の主観によって成り立っているにも関わらず、殆どの人々が「この世には普遍的な正義や道徳観がある」と考えているという、独特な価値観となっている。


最近の一連の徴用工問題、慰安婦合意問題、レーダー照射事件なども、根本はこの韓国独特の価値観に根ざした考え方が深く関わっており、この「違い」を知る事こそ彼らの反応に対応する手段となる。



1:独特の道徳観


まずはこちらの記事から

【グローバルアイ】約束を守る国・日本、正義が重要な国・韓国
2019年01月04日06時59分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
https://japanese.joins.com/article/743/248743.html

昨年10月、福岡で開かれた駅伝マラソン大会では奇怪な場面があった。走っている途中で片方の足を骨折した19歳の女子選手がこれ以上走ることができない状態になったが、中継所までの残り約300メートルを膝で這って完走した。アスファルトの道を四つん這いで血だらけになって這うこの選手の姿は全国に生中継された。

責任感が血だらけの彼女を走らせたとしても、記者の目には引き受けた区間だけは最善を尽くして走るという「約束」を守ろうとしていた無謀な挑戦としか見られなかった。同時に、日本人たちにとって「約束」とは、膝がこのようになっても守らなければならない「恐ろしいこと」ということをぼんやり感じさせた事件でもあった。

新年早々、安倍晋三首相は「ルールを守る国」を強調した。ある新春対談ラジオ番組に出演して韓国を「ルールを守らない国」の範囲にそれとなく組み入れた。司会者が「(日本はルールをしっかり守る国だが)ルールを守らない国に対し、どう接していくかは非常に難しいと思う」と言う趣旨の発言をすると、安倍首相は「自分のことばかりでは結果的に、国際社会は経済成長できないし、安全保障面でも不安定になる。ひいては自国にとって大変なマイナスになる」と述べた。韓国大法院(最高裁)の強制徴用賠償判決を狙った質問と返事だった。

最近会った韓国問題担当の日本外交官は、韓国と日本の認識の違いを説明しながら「韓国語の『オルバルダ』という表現を日本語で表現するのが一番困る」と告白した。「オルバルダ」が「正しい(ただしい)」という単語だけでは説明できないという話だった。日本人にとって「正しい」は、決められた基準に沿って行うことをいう。

合意や約束があればそのとおりすることが「正しいやり方」だ。しかし、韓国で通用する「オルバルダ」の意味は、それこそ時代によって異なって受け止められる。「その時は合っていて、今は間違っていること」が「オルバルダ」という意味として使われるということだ。韓日慰安婦合意や大法院の強制徴用賠償判決がそうだ。「ヨクサ(歴史)パロ(真っ直ぐに)セウギ(立てる)」は日本語にない言葉だ。「歴史を立て直す」としか翻訳できない。

静岡県立大学の奥薗秀樹教授は、韓日間のこのような違いを「重要視する価値が違うため」と説明する。「日本は約束を守ることが重要な国である一方、韓国は正義を重要視する国」という説明だ。

それなら互いの違いを理解して隙間を埋めようとする努力でもしなければならないが、そうしようとする行為が十分に感知されておらず心配だ。韓日関係はもともとそうなんだという「傍観論」こそ最も警戒しなければならない対象だ。「韓日関係がいつ良かったというのか。少しくらい悪くても構わない」というような認識は、最初から外交をしないという言葉にも聞こえる。新しい年は可視的な相互努力が見える1年になればと思う。

ユン・ソルヨン/東京特派員


この記事なのですが、非常に興味深い事が書かれています。
記事では、日本人と韓国人の「正しさ」という概念についての違いを説明しているのですが、この中で「オルバルダ」という韓国語が出てきます。


この「オルバルダ」とは、記事で説明されているように、「その時は合っていて、今は間違っていること」と説明されていますが、これは「その時の感情が最も正しい」という意味です。


要するに、日本では一貫性のある態度こそ「信用できる」と考えるのに対し、韓国では「その時の感情に正直である事」を最も信用ある態度と考える、そういう違いがあるという事です。


参照記事
日本と韓国では「信用」の概念が違う


ですから、慰安婦合意や徴用工問題など1965年の日韓請求権関連協定や2015年末の慰安婦合意で二国間の協定で「解決した」という「約束」をしたとしても、韓国側は「その時は正しかったとしても、今の感情では認められない」として拒否するわけです。


このように韓国では、「その時の感情や欲求」が何よりも優先され、それが「正しい」と認識されるわけです。
一貫性を重視する日本とはここが大きく違います。


またもう一つ、以下の記事を読んでもらうとこれも非常に興味深い事が書かれています。

【コラム】韓国と日本、その永遠の平行線
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中央日報 2019年01月08日

(一部抜粋)
朝鮮は国家の基本理念として、南宋朱熹が完成させた性理学を受け入れた。天理と人間道徳の完ぺきな一致を追求した性理学を基に、朝鮮の天才たちは針ひとつ入る隙のない精緻な理論を作り出した。理気論だ。人間、世界、宇宙のすべての領域を「理」と「気」の関係に立脚して、誰がより理路整然と説明できるかをめぐり朝鮮の学者たちは生死決断の戦いを繰り広げた。論争で勝ったグループは道徳的権威とともに権力と富を独占した。敗れたグループは権力から排除されたことはもちろん、さらには命まで失った。今でも韓国社会は道徳的名分をめぐって権力争いと領域争いを行う巨大な劇場というのが小倉教授の見方だ。手に汗握る韓国社会の躍動性はここに由来するという。


記事では、韓国では朱子性理学の考え方が非常に深く社会に浸透しており、「実態がどうなのか」よりも「道徳」が優先され、道徳的な正しさによって物事が判断され、この「正しさ」の名分を何よりも重視すると書かれています。


これも非常に重要で、要するに先ほど説明した「その時の感情や欲求」を「正しさ」とする考え方が、そのまま韓国における「道徳」というわけです。


ですから、一連のレーダー照射問題において、韓国側は何度も発言を翻し矛盾する主張を続けていますが、

参考
「日本乗組員の英語の発音が悪くて」…韓国が哨戒機映像に反論
中央日報 2018年12月29日
https://japanese.joins.com/article/615/248615.html

日本哨戒機の呼び出しに答えなかった理由については「日本乗務員が『Korea South Naval Ship(韓国海軍艦艇)」と呼んだが、通信状態が良くないえうえ英語の発音が悪くて『South』が『Coast』と聞こえた。海警を呼んだと考えた」と明らかにした。


日本は人道主義的な救助作戦の妨害行為を謝罪し、事実の歪曲を直ちに中断せよ!
韓国国防部 2019/01/07
https://youtu.be/Dzam8qVa-Uc

また、作戦上空から離隔してからようやく一方的な無線通信を行い、まるで我々が意図的に応答しなかったように映像で表現していました。



これが韓国人達の間で「全く問題にされていない」のもこの件が原因です。


要するに、その時の感情や欲求を「正しさ」とし、それが韓国的価値観における「道徳性」と直結しているので、数日前の発言と矛盾していようと、「その時は正しかったとしても、今の感情とは別」と認識されるので、全く問題ないわけです。


「今の感情」=「道徳的な普遍性を持つ正しさ」だからです。
レーダー照射問題で韓国側と会話が成り立たないのはこれが原因です。


2:韓国内でも同じ


そしてこの件なのですが、一見すると「韓国は反日だから」という特殊な事例として判断しがちとなりますし、「個々の正しさ同士がぶつかったら矛盾して社会が成り立たないではないか」と考える人もいるでしょうが、実際にはそれが韓国では成り立っていますし、対日本だからという特殊な事例ではない事も実例から見て取れます。



【社説】内部告発者を追い詰める与党と無能な野党、傍観するだけの韓国社会 朝鮮日報 2019/01/04 (1/2ページ) (2/2ページ
【コラム】韓国市民団体の二重基準 朝鮮日報 2019/01/06 (1/2ページ) (2/2ページ


この記事では、韓国の韓国企画財政部(日本の財務省に相当)で事務官をしていたシン・ジェミン氏が、「現政権は前政権が無能だったと見せかけそれを際立たせるため、国の債務比率を意図的に高めようとした」と内部告発をしました。


そして問題は、現在の文政権は朴槿恵政権時代、政府内部からの内部告発を賞賛し、自分達が政権についてからも「積弊(長年続いた弊害)としての不正を正す」というスローガンの下、不正の内部告発を推奨していたにも関わらず、いざ内部告発をされると法的手段に訴えるとシン氏を脅し、また彼への人格攻撃をし続け自殺未遂まで追い詰めたという記事です。


さらには、朴槿恵政権時代に政府からの内部告発を支援すると表明していた「民弁(民主社会のための弁護士会)」という弁護士組織は、シン氏が助けをを求めると「民弁であることを公表するなら弁護しない」とまで言われたのだそうです。


日本人的な常識からすると、これは完全にダブルスタンダードであり「不道徳な行い」となるわけですが、主観が判断で最も重要な要素となる韓国では異なります。


どういう事かといえば、以前から書いてるように韓国は徹底した序列社会であり、序列が高ければそれだけ「道徳的」であり「正しい」と認識されます。
そして序列が下と見なされたものは、内面では「自分のほうが道徳的に正しい」と考えつつ、序列の上位者に従い「恨(ハン)」を溜め込みます。

※恨(ハン)とは。
あくまで個人的な見解となるが、「主観的な正しさ」を絶対視する韓国社会において、この主観的正しさが相手や社会から受け入れられない場合に、彼らが感じる理不尽さを根底として、そこから派生する様々な感情の総称。

また恨には「解消」という概念があるが、これは完全に恨が消失するものではなく、「一過性」のものでしかない。

韓国人の中にある「主観的正しさ」と「恨(ハン)」



その結果が先ほどの内部告発問題の顛末です。
告発された側のほうが「序列が高い」ので、自分達に都合の悪い事実は一切認めず、感情的に「自分は正しい」と認識し、告発者のシン氏を「道徳的劣等者」と認定し、民弁も序列の上位者である文政権に従った、そしてシン氏は追い詰められ恨を蓄積し自殺未遂をしたというわけです。


内部告発を推奨する」という文政権の言葉を真に受けたシン氏はこれではただの道化です。


※実際には「ウリとナム」の概念もこの事例では関わってきますが、ややこしくなるのでここでは省略します。


またこれと似たような事例として以下があります。


タクシーに代わる新サービス、やり放題の客に見る韓国社会の現実 朝鮮日報 2019/01/06 (1/2ページ) (2/2ページ


こちらの事例では、韓国ではタクシーに代わる相乗りサービスという新しい業種が出てきたのですが、客のわがままや横暴が相次ぎ離職率が異様に高いのだそうです。


そしてこれは韓国でかなり長い期間問題になっており、この朝鮮日報の記事が問題提起の最初というわけでもないのですが、問題が一向に解決していないのです。


どういう事かといえば、殆どの人がこうした記事を見て「なんて横暴な客なんだ、とんでもない」と考えると同時に、自身が客となった場合には「ドライバーに問題があるから文句を言っただけだ、自分は悪くない」と考える、だから問題がなくならないのです。


つまり、「正しさ」や「道徳性」が自身の感情や欲求を前提とした主観で決定されるので、客観的にはどんなに問題のある行為であったとしても、立場の低いドライバーに対して「道徳的優位性」を実感できる、なので問題が一向に消えないというわけです。


参考記事
韓国人、ともすれば「まず、あなたがちゃんとしろ」 東亜日報 November. 26, 2005


韓国はこうしたロジックで社会が成り立っています。
また序列で正しさが決定できない場合、彼らは「相手の劣等性」の指摘合戦を行い相手の劣等性を多く、また声高に主張できた側が「道徳的に正しい」とされる考え方があります。

※独特の正しさの概念
彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。

そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。

また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。





youtube
https://youtu.be/PvEa1FjkkEw


※蔑視ありきの自民族中心主義
韓国の自民族中心主義(エスノセントリズム)は非常に特殊であり、通常の自民族中心主義が自己の優越性の肥大化から異民族や異人種を蔑視するようになるのに対し、彼らの価値観では「他者を蔑視する事で自己の優越性を証明する」通常とは逆のプロセスになっている。

韓国人が日本人から嫌われる根本的原因



youtube
https://youtu.be/StPglNFdHxE



これまで紹介した事例では、韓国社会において序列が元から決定している事例であったため、劣等性の指摘が「結論」として使われていますが、一連のレーダー照射問題などでは彼らは「自身の道徳的正しさ」を証明するために劣等性の指摘を用いているというわけです。


もっと書けば、これだけ韓国社会の矛盾を指摘している朝鮮日報ですら、レーダー問題で韓国国防部の矛盾を一切問題視していない事からも、彼らにとって主観的な感情がどれだけ重要なのかがわかるともいえます。


3:予測と対策は簡単



ここまで解ってしまえば、対応に慎重さや精密な状況判断は必要ではありますが、韓国対策はさほど難しくありません。


ポイントは、日本と韓国で「正しさ」や「道徳観」の性質そのものがまるで異なっている事です。


日本では一貫性や整合性、客観性を重視するのに対し、韓国ではそれらを重視せず主観やその場での感情・欲求を重視し、それを「道徳的正しさ」としています。


つまり、日本は客観性を「正しさ」と訴えているのに対して、韓国は「主観的な感情」を正しさとして訴えているというわけです。


ここまでの説明で大体わかるでしょうが、国際社会においてどちらの「正しさ」の概念が重視されるかといえば、それは説明するまでもなく「客観性に基く正しさ」です。


ですから日本は引き続き自身の正しさを「(日本が)何もしなくても相手はこちらが正しいと解ってくれる」とは考えず、適切にアピールしていけば良いわけですが、ここで重要なのはだからと言って積極的に日本の側に立ってくれる国や外国人などいないということです。


「じゃあ意味が無いではないか」と考える人もいるでしょうが、それは違います。
なぜかといえば、日本側が公的に「客観的な正しさ」をアピールするという事は、韓国側はそれに対抗して「主観的な正しさ」をアピールし続けるからです。


実際、レーダー問題で韓国側はこの「主観的な道徳的正しさ」を国際社会でアピールして明らかに自爆しています。


ですから日本は、積極的に誰かの同意を求めるのではなく、ただ「自分達の考えはこうだ」と淡々と公的に発表し続ければいいのです。
そうすれば「道徳的正しさ」をアピールする韓国はその正しさの概念の違いによってより「異質さ」をアピールする事になり、結果的に日本は国際社会から「消極的支持」を得られるというわけです。


ポイントは、彼らはこの韓国的正しさに基く「道徳観」がこの世で普遍的なものと考えており、それを疑っていない事です。
ある意味日本は、その彼らの行いに対して「そっと背中を押す」程度の事をしていればいいともいえます。


後は日本の特定メディアなど、韓国の側に立つ人々があらゆる意味で「韓国のサポート」を勝手にしてくれますから。



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