日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【マスコミ問題】マスコミの信用


今回は2005年のTBSによるギャラップ社の世論調査捏造事件と、新聞各社による2017年の世論調査印象操作についてとなります。

始めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由


元記事
2005年、TBSのnews23によるメディア信頼性調査捏造疑惑事件
複数のメディアを比較参照する事の利点





youtube
https://youtu.be/gcKAW6Q2CEo


以下は動画のテキスト版となります。

・この動画は「マスコミ問題」を扱っています

・「マスコミ問題」ですので、イデオロギーや属性等は一切関係ありません

・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・キャラ崩壊あり

・動画の拙い部分は生暖かく見守ってください、そのうちなんとかします



レイム マリサ
ゆっくりしていってね


マリサ
さて、今回はマスコミ問題なので私が解説していくぜ。


レイム
今回なんか2005年の事例だけじゃなくて2017年の事例も扱うんだって?


マリサ
そうだぜ、本編で詳しくやるが、あれだけだと短すぎるからな、なのでうp主がかさ増しして「似た」事例を同時にやるそうな。


レイム
なんか適当ね。


マリサ
文句はうp主にいってくれ。
そんなわけでさっそく本編へ行くぜ。


メディア信頼度調査


マリサ
まずな、この件なんだけど2002年から始まったマスコミ不信に大きな影響を与えている重要な事例なんだが、事例紹介としてはかなり短くなるんだぜ。


レイム
どういうこと?


マリサ
簡単に説明するとな「TBSがアメリカのメディア信頼度調査の内容を改竄した」これだけだからな。


レイム
うわぁ…。
って、またTBSなの?


マリサ
そうだぜ。
最近じゃあまり目立っていないが、2000年代には「不祥事のTBS」と呼ばれて、新聞業界は毎日新聞、テレビ業界はTBSがマスコミ不信の基盤を作ったと言ってもいいくらいだったんだぜ。


レイム
なんか全く違和感ないわね。


マリサ
それでだ、具体的にTBSが何をしたかというとな、2005年11月23日放送のTBS「NEWS23」でな、「ネット時代のジャーナリスト論」という特集が組まれたんだが、このとき「(アメリカの)ネット上でメディアの傲慢さがブロガー※によって糾弾されていると紹介されたんだ。


※ブログの広告費のみで生計を立てる人々


レイム
あれ?なんか最初に思ってた印象と違うわね。


マリサ
まあまあ。
それでな、これに続いて「新聞の世界でも紙からネットへのシフトが起きている。発行部数が減り続け代わりにインターネットサイトへのアクセス数が伸びているのだ。メディアがこうして変化する中でもテレビニュースや新聞に対して信頼していると答える人の方が多い。」とナレーションが入って、この「2005年5月の調査結果」とされるグラフが表示されたんだ。






レイム
ああ、なるほど。
メディア批判が台頭してきているけど、それでも多くのアメリカ人がテレビや新聞を信頼していますよってわけね。


マリサ
ここの部分が日本のネットで問題になって、多数のブロガーが問題提起したんだぜ。


レイム
どういうこと?


マリサ
実はな、ギャラップ社はメディア信頼度調査を行ってはいるんだが、それは「毎年9月」に行っていて、「5月のメディア信頼度調査」なるものが存在しなかったんだぜ。


マリサ
しかも5月の調査とTBSが主張している数字では、グラフにもあるように70パーセント台が信頼しているとなっているが、ここにもあるように9月の数字では”1997年からずっと”50パーセント台で推移していて、70パーセント台なんて数字は1970年代まで遡らないとないんだぜ。






レイム
それってまさか…


マリサ
まあ結論は後で教えるとして。
仮にな、2005年5月にギャラップ社が調査をしていたとしよう、なんでそれまでも「その後も」50パーセント台だった数字がいきなり2005年5月だけ20%以上も跳ね上がるんだ?


レイム
たしかに、これ統計的にも明らかにおかしいわね。
グラフの通りなら、2004年9月に44パーセントで2005年6月に73パーセントに跳ね上がって、2005年9月に50パーセントに下がるって事だものね。


マリサ
でな、この事が当時話題となって、ネット上で「TBSがメディアの信頼度を捏造した」と批判されたわけだ。


レイム
仮に本当に5月の調査があったとしても、当時最新の調査結果は9月の50パーセントという数字なのだし、なんで最新の情報を使わないのかって事になるわね。


マリサ
しかも問題はここで終わらなかったんだぜ。


レイム
まだ何かあるの?


マリサ
この件を追跡調査していたブログIrregular Expression管理人のgoriさんという方のコメント欄に情報提供があってな、とうとう「5月の調査」なるものの正体が判明したんだぜ。


NEWS23がやったのは捏造ではなく詐欺でした
Irregular Expression November 26, 2005
https://web.archive.org/web/20051129013917/http://www.wafu.ne.jp:80/~gori/diary3/200511262320.html


マリサ
その情報によると、2005年5月23から26日にかけて、米国内成人(有効回答数1004人)を対象に行なわれた経済景気家計等に関する世論調査というものが行われたんだ。


マリサ
その中でな、「米国内の機関・制度をどれくらい信頼しているか」という質問があって、「大変(A Great Deal)」「かなり(Quite A Lot)」「多少(Some)」「あまり(Very Little)」「全く(None)」と区分けされていたわけだ。


Major Institutions
Gallup Poll. May 23-26, 2005. N=1,004 adults nationwide. MoE ± 3.
https://web.archive.org/web/20051128131016/http://www.pollingreport.com/institut.htm#Institutions


レイム
ちょっと待ってよ。
これ見る限りだと、テレビを「多少信頼している」人が45パーセントで、新聞は46パーセントってなってるから、TBSの「信頼している」というさっきの円グラフと全く印象変わるじゃない。


マリサ
さっきのブログのほうでも指摘しているけど、最も重要なのはそこじゃないんだぜ。
これはあくまで「米国内の機関・制度をどれくらい信頼しているか」という相対的な数字であって、二元論的に「テレビ・新聞を信頼しているか」という数字ではないうえに、NEWS23では「ネットとの比較で」となっていたが、そもそも元ソースの調査ではネットは調査対象外なんだぜ。


レイム
これ、まさにさっき教えてくれたブログのタイトルにあるように「捏造じゃなくて詐欺」ね。


マリサ
しかもオチがあるんだぜ。
あの番組では、アメリカのニュース番組のコメンテータが「全てのテレビニュースが視聴者の見たいものしか流さなくなったとしたら、民主主義が衰退してしまいます。何故なら人々に正しい情報が伝わらなくなるからです」と言っていたんだが、これの場合にはそれ以下だろ?


レイム
あ、そうか。
この場合、「テレビ・新聞が”見せたいもの”を視聴者に見せている」だけだものね。


マリサ
要するにだ、TBSのNEWS23を巡るこの一連の事例は、「いかにテレビ・新聞が信用できないか」「ネットがマスコミの監視者として機能している」を体言していたわけだ。
これ、最近テレビや新聞がやってる「ネットのフェイクニュースキャンペーン」にも通じるものがあるんだぜ。



「信頼されている事」にしたい


マリサ
それでだ、これと似たような事が2017年に今度は「新聞業界全体」で発生しているんだぜ。


レイム
去年って、マスコミ全体が「ネットのフェイクニュースに騙されるな」キャンペーンを始めた最中よね?


マリサ
まずな、この時事通信に掲載された記事を見てくれ。

「意見反映」半数以下=世論調査、米英仏韓で-新聞通信調査会
時事通信 2017/04/23
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017042300127&g=soc (リンク切れ)

公益財団法人「新聞通信調査会」(長谷川和明理事長)が海外6カ国でメディアの認知度などについて調査したところ、米英仏韓の4カ国で「世論調査は正しく意見を反映する」と感じる割合が半数を下回ったことが分かった。
 調査は3回目。米大統領選や英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で事前の予測が外れたことを受け、今回は世論調査についても尋ねた。2月に米国、英国、フランス、中国、韓国、タイで調査を行い、電話と面接で各国1000人から回答を得た。
 テレビや新聞などが報じる世論調査の結果について、「人々の意見を正しく反映している」と答えた割合は、フランスが31.1%で最も低く、英国40.3%、韓国41.5%、米国48.4%が続いた。中国は82.7%、タイも78.6%と高かった。
 一方、トランプ米大統領就任後の対米関係について質問したところ、フランスでは55.3%が「今より悪くなる」と答えた。英国は31.2%、タイは13.0%だった。米国では51.5%が、各国との関係が悪化すると回答した。


マリサ
この記事では、公益財団法人「新聞通信調査会」が、メディアの認知度について米英仏韓の4カ国で「世論調査は正しく意見を反映する」と感じる割合が半数を下回ったという調査結果があったことを報じているな。


レイム
ああ、記事にもあるけど、要するに2016年にアメリカの大統領選やイギリスのEU離脱の件に関して、メディアの報道が予測に反した事を受けての記事ね。


マリサ
でだ、これと似たような記事は朝日にも掲載されているんだぜ。

「日本信頼できる?」韓国13%中国16% 6カ国調査
朝日新聞 2017年4月23日
http://www.asahi.com/articles/ASK4N6KCKK4NUTIL043.html

公益財団法人新聞通信調査会は、米英仏中韓タイの6カ国で今年2月、各約1千人から回答を得た「対日メディア世論調査」の結果を発表した。

 「日本を信頼できる国だと思いますか」とたずねたところ「とても信頼できる」「やや信頼できる」と答えた人の割合は韓国で13・8%、中国で16・9%。昨年比でそれぞれ3・4ポイント、0・7ポイント下落した。米では76・7%、英は65・4%、仏は80・4%、タイは89・0%だった。

 知っている日本人の名前を1人挙げてもらったところ、米国では安倍晋三首相が80人で1位に。2年前の調査で安倍首相を挙げた人はゼロだったが急浮上した。2位は昭和天皇(55人)、3位はイチロー(11人)だった。中韓タイでも安倍首相が1位。英仏では昭和天皇がトップだった。政治家や文化人が各国で上位に入ったが、タイではドラえもん(111人)が2位と「健闘」した。

 昨年の米大統領選などで事前の世論調査が結果と食い違ったことなどを受けて「世論調査の結果は、人びとの意見を正しく反映していると思いますか」との質問も新設した。「そう思う」「ややそう思う」と答えた人の割合は中国とタイで80%前後だったが、残る4カ国では50%を下回った。大統領選を控える仏は最も低い31・1%だった。


レイム
こっちの記事だと、時事の内容が最後のほうで少し載っているだけで、メインは「日本を信用できるか」になっているわね。
報道の仕方次第で同じ調査でも印象が変わるって事?


マリサ
それもあるんだが、次にこの産経の記事を見て欲しいんだぜ。

日本「信頼できる」 タイ・仏は80%台も中韓は20%に届かず 新聞通信調査会世論調査
産経新聞 2017.4.23
http://www.sankei.com/world/news/170423/wor1704230006-n1.html

公益財団法人の「新聞通信調査会」(長谷川和明理事長)は22日、米国、英国、タイ、中国、韓国、フランス6カ国の各約千人を対象に実施した世論調査の結果を公表した。日本が「信頼できる」と答えたのは、タイが89%と高く、フランスが80・4%、米国が76・8%と続いた。中国は16・9%で、韓国も13・9%と低かった。

 日本に関する報道内容で期待するのは、「科学技術」がタイを除く5カ国で1位だった。米国、英国、フランスでは「国際協力、平和維持活動」が2位で、中国では「ファッション、アニメ、映画」が、韓国では「政治、経済、外交政策」が,それぞれ2位だった。

 いずれの国でも80%以上が「報道の自由は常に保障されるべきだ」と回答する一方で「報道の自由を振りかざしている」と答えた人が半数を超えた。


レイム
あれ?この記事だとメディアの世論調査を信用しているかどうかって内容がそもそも無いわね。
でも、「いずれの国でも80%以上が「報道の自由は常に保障されるべきだ」と回答する一方で「報道の自由を振りかざしている」と答えた人が半数を超えた。」って、時事にも朝日にも無い内容が含まれているわね。
どういうこと?


マリサ
これが重要でな。
この3紙の記事を総合すると、この調査ではイギリスのEUからの撤退、いわゆるブルグジットの問題や、アメリカの大統領選でトランプ氏が当選した事などを受けて、各国の人々がメディアの世論調査への信用を落としたという事と、報道の自由は保障されるべきだが、同時にメディアが「報道の自由を振りかざしている」と不満を持っているという調査結果が出ているって事なんだぜ。


レイム
あ、そうか。
総合するとそういう結論になるけど、時事や朝日の記事だけだとマスコミの世論調査の不信感があるって事は解るけど、「報道の自由を振りかざしている」という不満が各国に人々にあるという意見は解らない。


レイム
産経の記事だと「報道の自由を振りかざしている」という意見がある事がわかるけど、世論調査に不満がある事が解らないって事ね。



マリサ
そういうことだぜ。
それでな、読売、毎日、共同の記事だとな

日本への好感度調査、中国・韓国で低さが顕著
読売新聞 2017年04月23日
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170423-OYT1T50006.html (リンク切れ)

公益財団法人「新聞通信調査会」は、米英仏中韓とタイの計6か国で実施した世論調査の結果を公表した。

 日本に「好感が持てる」と答えた人の割合は、「とても」と「やや」を合わせ、タイが91・6%で最も高く、次いで米国84・5%、フランス81・2%、英国68・7%だった。米、仏では前年比5ポイント以上、好感度が上がった。一方で、韓国では30・0%(前年比2・3ポイント減)、中国では23・4%(同4・4ポイント減)と、日本への好感度の低さが顕著になった。

 調査は今年が3回目。2~3月に電話方式などで行い、各国約1000人から回答を得た。


日本「信頼できる」最高はタイ89%
毎日新聞 2017年4月23日
https://mainichi.jp/articles/20170423/ddm/041/040/184000c
公益財団法人の「新聞通信調査会」(長谷川和明理事長)は22日、米国、英国、タイ、中国、韓国、フランス6カ国の各約1000人を対象に実施した世論調査の結果を公表した。日本が「信頼できる」と答えたのはタイが89%と高く、フランスが80.4%、米国が76.8%と続いた。中国は16.9%で韓国も13.9%と低かった。日本に関する報道内容で期待するのは、「科学技術」がタイを除く5カ国で1位だった。


日本信頼できる、タイ89%
共同通信/47nwes 2017/4/23
https://this.kiji.is/228606479556232695?c=39546741839462401

公益財団法人の「新聞通信調査会」(長谷川和明理事長)は22日、米国、英国、タイ、中国、韓国、フランス6カ国の各約千人を対象に実施した世論調査の結果を公表した。日本が「信頼できる」と答えたのはタイが89%と高く、フランスが80.4%、米国が76.8%と続いた。中国は16.9%で韓国も13.9%と低かった。

 日本に関する報道内容で期待するのは、「科学技術」がタイを除く5カ国で1位だった。米国、英国、フランスでは「国際協力、平和維持活動」が2位で、中国では「ファッション、アニメ、映画」が、韓国では「政治、経済、外交政策」がそれぞれ2位だった。


レイム
これ、「同じ世論調査」ってことと「新聞通信調査会」が米国、英国、タイ、中国、韓国、フランスで行った調査って事が書かれていないと、朝日産経と同じ記事って全くわからないわね…


マリサ
そもそもな、この「日本が各国でどれだけ信用されているか」なんて、明らかにこのアンケートの主題じゃないだろ?
時事と朝日の記事を読む限り、主題はメディアの行うアンケートがどれだけ世論の支持を集めているかで、そこに産経の記事を組み合わせると、見えてくるのは「世界的なマスコミ不信」だろ?


レイム
あー、そういうことね。
さっきの2005年のTBSの事例でも、この新聞各社の事例でも「メディアが信用されていない」という事を明らかに「隠す」傾向があるのね。


マリサ
そうだぜ。
一見すると「産経はちゃんと報じている」ように見えるけど、そもそも「なぜ横暴と感じているのか」が明らかに「2016年のメディアの世論調査が大きく外れている事」と関係しているのに、その事があの記事だけじゃ全く解らないから、とても本題には見えないしな。


レイム
マスコミ業界は、「自分達が信用されていない」という事と「これは世界規模で起きている事」ということを知られたくないのがバレバレね。


問題の原因


レイム
でもちょっと疑問なんだけど、なんでマスコミ業界ってここまで必死なの?
もうこれだけ「マスコミ不信」が広まっている状態で、それでも隠そうとするなんて、今回みたいに墓穴を掘って余計に信用を失うだけじゃない。


マリサ
それはな、「批判される事」に慣れていないからなんだぜ。


レイム
どういうこと?


マリサ
政府にしても企業にしてもさ、そもそも三権分立ってものがあるし、何より問題を起こせば「マスコミが」バッシングするだろ?
まあ、企業や政治家の場合は、マスコミのスポンサーになっているかどうかとか、政治的にマスコミに支持されているかどうかという事も関係してくるけどな。


レイム
まあそれはそうね。
要するに問題を起こした場合に概ねリスクとなる相手が存在するってことね。


マリサ
そうだぜ。
でもな、じゃあマスコミを対等に批判する存在は?となったときにそれは存在するか?


レイム
そういえば存在しないわね。
本来はマスコミ同士で監視し合って牽制するはずなんだけど、あの業界談合して庇いあうしね。


マリサ
そうだぜ。
でな、そういう連中ってそもそも普段批判されないものだから、批判される事に対して全く警戒感が無くて、だから問題を起こすことに抵抗が無いんだ。


レイム
その結果が今のマスコミ不信よね。


マリサ
でだ、そういう連中が批判に晒されると必ず行う習性のようなものがあってな、批判に対応する手段が無いものだから、批判そのものを力でねじ伏せようとするんだ。


レイム
なんか、凄く既視感があるんだけど。


マリサ
その既視感の正体はこれだぜ。

中国当局、なぜまたクマのプーさんを検閲? 主席任期延長案で
CNN 2018年02月27日
http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-43208840

中国共産党は25日、国家主席の任期を2期10年までとする憲法条文を削除する改正案を発表した。この改正によって、習近平氏は任期が切れる2023年以降も、国家主席の座に留まれるようになる。

批判も多いこの発表を機に、中国のソーシャルメディアでは議論が沸き起こり、政府がインターネットの検閲を一気に強化した。

中国版ツイッターの新浪微博(シナウェイボー)では25日以降、複数のキーワードが突然、厳しい検閲の対象になった。

中国当局による検閲を監視するサイト「チャイナ・デジタル・タイムズ」と「自由微博(フリー・ウェイボー)」によると、検閲される表現はたとえば次の通り――。

賛成しない
移民
海外移住
再選挙
選挙期間
憲法改正
憲法規定
皇帝を自称
クマのプーさん

いったい何が起こっているのか。

国家主席の任期を2期10年に制限したのは1990年代から。毛沢東時代とその後の政治混乱の再発を防ぎ、権力の集中を避けるため、実験を握っていた鄧小平氏が主席の3選を禁止した。

習主席は2012年に権力を握って以来、自分のルールを作る姿勢を積極的に示してきた。

しかし多くの専門家は、習氏が「終身皇帝」になる可能性を警戒している。任期撤廃で、中国の発展が100年後退するおそれがあるという批判も上がっている。

中国では、インターネットの監視と検閲に数百人を雇っている。そのため、次の2つのように明らかに批判的な投稿が、ブロックされるのは意外ではない。

帝国主義の打倒に100年以上かかった。改革開放に40年。このような制度に戻るわけにはいかない」(菅原舜水さんの投稿)
「大多数の国で任期制限が非常に重視され、採用されている理由の一つは、色々な人々の意見のバランスを保つために、新しい血が必要だからだ」(Renzituo 2haoさんの投稿)

検閲当局は、歴代皇帝のほか、帝政を復活させようとした19世紀の軍閥総帥、袁世凱が、習近平氏を意味する暗号だと気づき、ブロックしている。たとえば、「ゆうべ、袁世凱を復活させる夢が母国に返ってきた」(張超洋さんの投稿)などだ。

主席の任期制限撤廃の発表後、検索エンジン百度バイドゥ)」で「海外移住」の言葉の検索数が急増したという指摘もあった。このため、「海外移住」に言及する投稿も検閲されている。

(キャプション)「ヤンフェイ」さんは「移住」という言葉が検索エンジンで急上昇したものの投稿が検閲されたと指摘する多くのユーザーの一人だ

ではいったいなぜ、検閲当局はクマのプーさんを目の敵にするのか。

実はネットユーザーたちが習氏につけたあだ名だからだ。しかも多くの場合、侮蔑的な意味合いで使われる。

シナウェイボーで「クマのプーさん」のフレーズを探すと、「関連する法規、規則、政策により検索結果は表示できません」というメッセージが出てくる。

その結果、シナウェイボーには「いいと思う」「支持する」など簡潔な投稿しか残らなくなった。

こうした短文投稿は、中国の「五毛党」によるものとみられる。政府の立場を支持するメッセージを投稿して小遣い稼ぎをしている、ソーシャルメディア・ユーザーたちのあだ名だ。

数千のコメントがついているのに、少ししか表示されない投稿は、検閲されたものだと分かる。

任期撤廃案が25日に発表された際の報道方法も、慎重に計画されたとみられる。

国営放送CGTNなど英語放送のメディアは主席と副主席の「2期10年まで」の任期制限が撤廃されたと大々的に報道したが、その中国語放送では取り上げなかった。

代わりに、国営放送CCTVは21項目の憲法改正案を全て伝えた。任期制限の撤廃は21項目の中の14番目だった。

中国国営の英字紙グローバルタイムズは、中国には2020年から2035年にかけて「安定し強力で一貫した指導体制」が必要だという、中国共産党のス・ウェイ氏のコメントを引用し、今回の改正は「中国の主席が生涯にわたって在任」するという意味ではないと主張した。


マリサ
最近中国は主席の任期制限を撤廃しただろ?
そしたらその事に対して批判が高まった結果、中国政府は何をしたかというと、弁解や説明をするんじゃなくて、「言論の規制」を強めたわけだ。


レイム
あー…、最近どこかで見た事があるとおもったらこれね。
それにしても、クマのプーさんまで規制するとかちょっと笑えるわね。


マリサ
「批判に耐えることが出来ない連中」ってのは往々にしてジョーク程度にも耐えられないんだぜ。
傍から見たらギャグでしかないけどな。


マリサ
日本のマスコミが最近「ネットのフェイクニュース」の規制に必死になっているのも、本質的にはこれと同じだぜ。
批判に耐えられないから、自身の持つ権力を総動員して力でねじ伏せようとしているわけだ。


レイム
最初のTBSの事例も本質は同じよね。
ネットによって自分達の信用が揺らいだから、世論調査を捻じ曲げて「信用されているように見せかけた」って事だし。


マリサ
そうだぜ。
かつては情報を操作して「マスコミ不信」を存在しない事にしようとしたけど、それが通用しなかったものだから、今度はネット上の言論そのものを自分達のコントロール下に置こうとしているわけだ。


レイム
そしてそれすらばれて余計に信用を失っているけど、それでも力で押さえつけようとしているのが今って事ね。

今回のまとめ
・2005年、TBSは広がりつつあるマスコミ不信に捏造で対抗しようとした。
・2017年、マスコミ業界は自身の信用低下を隠そうとした。
・批判に耐えられない権力は批判そのものを封殺しようとする。


レイム
言論の自由を標榜してそれを仕事にしている人達が、自分達以外の言論の自由を力で縛りつけようとするって、最早本末転倒ね。


マリサ
そうだぜ。
だからマスコミ業界はどんどん信用をうしなっていき、しかもその現実に耐えられないものだから、「他者の言論の自由」を奪おうとしているわけだ。
これじゃ信用されなくなって当たり前なんだけどな。


マリサ
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


レイム
なんかあれね、「本末転倒」って言葉がこれほどしっくりくる事例も早々ないわね。


マリサ
なんかこれ題材にしてバカゲーが一本作れそうだよな。
自分がマスコミ業界人になって、ネット上に次々と現れる自分達に都合の悪い情報(攻撃)を、「言論の自由」の名の下に様々な印象操作や捏造で封じていくシミュレーションゲームとか。


レイム
なんか普通に面白そうなんだけど。


マリサ
ところで。
そういやうp主、なんかお知らせあるんだって?


大口
あ、そうそう。
次回から3週連続でソメイヨシノ韓国起源説をやっていく予定なんだけど、ニコニコ動画で見る人は注意して欲しいのが、1回目のみカテゴリータグをいつもの「政治」ではなくて「自然」にします。


大口
なぜかというと、タイトルはソメイヨシノ韓国起源説になるのだけど、内容は日本の桜文化やソメイヨシノの歴史、遺伝的なつながりなどについてのみで、韓国は全く関係なくなってしまうから、普段の政治タグだと違和感あるかなと。
youtubeのほうでも「自然」タグは入れるけど、あっちはあまり影響なさそうだけどね。


レイム
なるほどね。


マリサ
そんなわけなので、次回のニコニコ動画版ではランキングの表示場所が普段と異なり「生活・一般・スポーツ」になるんだぜ。
その辺だけ注意してくれ。
あと「一回目のみ」って事にも注意な。


マリサ
それじゃ今回はここで終わるぜ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~



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