日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

平昌五輪が酷い事になっている


さて、本日は小ネタというには大きいけれど、まじめに扱うには少しバカバカしすぎる、そんな「微妙」な内容になります。
そして内容が内容なのでいつもの要約はありません。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:選手が主役になれない


まずはこちらの記事から

[平昌五輪]北朝鮮の高官級代表団に正恩氏妹ら 「金日成」直系の訪韓は初
聨合ニュース 2018/02/07
http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2018/02/07/0300000000AJP20180207005000882.HTML

【ソウル聯合ニュース】韓国の統一部は7日、平昌冬季五輪に合わせて北朝鮮が派遣する高官級代表団に金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)氏が含まれていると明らかにした。北朝鮮が同日午後、韓国側に代表団の名簿を通知したという。

 故金日成(キム・イルソン)主席の直系を意味する「白頭血統」の一員が韓国を訪れるのは初めて。

 代表団には国家体育指導委員長を務める崔輝(チェ・フィ)党中央委員会副委員長と南北閣僚級会談の団長だった李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長が入った。

 北朝鮮は4日、韓国側に通知文を送り、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長を団長とし、団員3人、支援スタッフ18人の高官級代表団を9~11日に派遣するとしていた。


まずこの記事なのですが、現在の韓国のオリンピック関連のトップニュースです。


これの何が問題なのかということなのですが、オリンピックがあと数日に迫った状態で、韓国内のオリンピック関連ニュースのトップが選手やオリンピックそのものの事ではなく、金正恩の妹がオリンピックに派遣されるというニュースなのです。


ちなみに「スポーツニュース」に限定して調べても、韓国内のトップニュースは女子アイスホッケーの南北合同チームに関してであり、純粋にオリンピック関連のニュースは端に追いやられています。


他に平昌関連で話題が無いかといえば、ノロウィルス集団感染や会場が「寒すぎる」事など、スキャンダル系が多いとはいえ、最早完全に平昌オリンピックの主役が選手ではなく北朝鮮になっているのです。


しかも「功績」が欲しい文大統領は、北朝鮮の『ご機嫌を取る』事に終始してしまっており、自国の軍艦が北朝鮮に攻撃され、その報復で行った経済制裁すら無視し、制裁対象の万景峰号の入港を許可するという状況になってます。


【萬物相】「天安」を踏みつけて韓国入りした万景峰号 朝鮮日報 2018/02/06 (1/2ページ) (2/2ページ
万景峰号で芸術団派遣、制裁崩しを狙う北朝鮮 朝鮮日報 2018/02/06 (1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ
北の万景峰号カード、韓日米の海上制裁連携に亀裂も 中央日報 2018年02月06日


そして更に問題なのが、文大統領は北朝鮮との融和メッセージを発信する事で、それを自身の功績として国内外にアピールする意図があるようですが、上記記事にもあるように北朝鮮は「失敗したくない」文大統領の足下を見て、制裁の無効化と米韓の離間を企てています。


さらには、文大統領の娘が所属する韓国の正義党という政党や韓国の与党である「共に民主党」は、このタイミングで北朝鮮と足並みをそろえて日米を非難する声明を発表しており、もはや「平和の祭典」としてのオリンピックの面影はどこにもありません。


韓国の正義党代表「安倍氏の韓米演習要求、平昌五輪に冷や水浴びせる妄言」 中央日報 2018年02月06日
平昌開幕前に米日に反発する韓国与党…安倍首相を猛非難 朝鮮日報 2018/02/06


文大統領は「オリンピックの成功のために」やっているつもりのようですが、実際には最早オリンピックそのものが「北朝鮮中心」に動いており、既に平昌五輪は政治色しかないオリンピックと化しているのです。


中国やロシアですら「政治的」にならないよう、表面的とはいえかなり政治色を薄めた態度を取っていた事と対照的です。


2:もはや政治の祭典


そして更に問題なのが、以下の記事にもあるようにアメリカのペンス副大統領が、北朝鮮旅行へ行って逮捕され拷問を受けて死亡したワームビアさんの父親をゲストとして連れて行くという事です。


ワームビアさんの父、北朝鮮の実情を知らせるため平昌へ 東亜日報 February. 06, 2018


この件なのですが、一見するとアメリカ側が問題を起こしているように見えますが、実際には違います。


この事例に関しては中央日報の記事に詳しく書かれていますが、どうも韓国はオリンピック開催中に米朝会談をさせようとしているようなのです。


金永南氏を歓迎する青瓦台、ワームビアさんの父親と訪韓するペンス氏 中央日報 2018年02月06日


これだけ文政権が北朝鮮に操られ「言いなり」になっている状態で、韓国を訪れた「同盟国」の副大統領が北朝鮮の実質ナンバー2と会談したらどうなるか、アメリカは融和ムードの「同盟国」の顔を立てないといけないので、北朝鮮に「してやられる」事になります。


そんな事になれば北朝鮮の核開発を巡る思惑にアメリカも巻き込まれることになるわけですから、それはなんとしても避けなければなりません、だからペンス副大統領は北朝鮮の人権問題をアピールする事で、「北朝鮮が接近し難い」状況を作り出したのです。


以下のように、わざわざ「(北朝鮮に)戦略的忍耐の時代は終わった」と伝えにいくと公言しているのも趣旨は同じです。


平昌に来るペンス米副大統領「戦略的忍耐の時代は終わった」 東亜日報 February. 05, 2018


ホスト国の韓国があまりにも五輪を政治的に利用しようとし、北朝鮮にそこを逆手に取られて政治利用されているものだから、関係国も「政治的」に動くしか選択肢がなくなっているのです。


さらには、文大統領がこの有様な事は韓国内にも大きな波紋を作っており、政治的に五輪を利用する文大統領に対抗し、反文政権の人々が会場で政治的なアピールをしようと呼びかけまで行っているのです。


【萬物相】「平昌五輪開会式で太極旗を振ろう」 朝鮮日報 2018/02/04 (1/2ページ) (2/2ページ


また他にも、与党内でも「五輪政治活動」が活発化しており、以下のように北朝鮮と韓国の「慰安婦」を面会させてアピールしようという動きまで出てきています。


南北の慰安婦被害者対面 「関係官庁と協議」=韓国首相 聨合ニュース 2018/02/07


要するに、ホスト国のトップが五輪を政治利用しようとした結果、五輪そのものが政治活動の場となり、様々な思惑が重なって関係者達が好む好まないに関わらず、北朝鮮にスポットが当たってしまっているのです。


歴史上、ホスト国がオリンピックをプロパガンダの場とした事は何度もありましたが、それでも主役が選手である事に変わりはありませんでした。
しかし今回の平昌オリンピックでは、主役は間違いなく北朝鮮であり選手ではありません。


これは前代未聞のことであり、参加選手達には申し訳ないですが「珍事」としか言いようがありません。
IOCは五輪の成功を宣伝するでしょうが、歴史には「五輪の恥部」として残るでしょう。



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