日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国では「差別」が日常


さて、本日は少し前に韓国で発生した差別事件を例に、韓国社会における「差別」が発生するときの特徴的なロジックについて書いていきます。


韓国では度々外国人への差別問題が発生しニュースになっているが、実は大半の事例で韓国独特の価値観が関係しており、韓国では他者の劣等性を指摘できれば自己の落ち度(劣等性)が消えてなくなる、または自己の正当性が証明されるという価値観があるため、これが「外国人差別」という形になって表面化している場合が多い。


そしてこの他者の劣等性の指摘で自己の価値が決まるともいえる、「蔑視本位制」的な考え方は日本との歴史問題でも頻繁に目にする事ができ、外国人差別の問題と日本との歴史問題は実は根元が同一の価値観に根ざしていることが解る。


韓国で度々外国人差別の問題が話題に挙がりながら、全く状況が改善されないのはこれが原因であり、いくら表面的に差別撤廃を訴えても、根元にある「蔑視本位制」が変わらない限り韓国では差別が日常であり続け、日本との歴史問題も続く事になる。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:韓国独特の差別問題


まずはこちらの記事から

お礼を言うどころか人種差別発言を浴びせる韓国人
朝鮮日報 2017/04/05
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 2001年から韓国で暮らしているコロンビア国籍のレオ・メンドーサ(Leo Mendoza)さん(43)は先月31日、ソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)「フェイスブック」に「(韓国在住)外国人たちへ。警察に逮捕されないよう警告する!」と書き込んだ。

 メンドーサさんと韓国人の妻は先月30日午後、釜山市水営区内の大型スーパーで買い物を終えて駐車場に行こうとして驚いた。駐車場の1階から2階に上がってくる道に1台の車が進入しようとしていたのだが、ドライバーにはその前を走り回る男の子(5)が見えていない様子だったからだ。メンドーサさんの妻は悲鳴を上げた。幸いなことに、ぎりぎりでドライバーが気付いて車を止め、事故には至らなかった。韓国語があまり話せないメンドーサさんは男の子の母親に英語で「子どもをきちんと見ていなければならないのでは」と忠告した。

 すると、男の子の祖父(60)がやって来て、「この野郎、お前の子でもないのに、あっち行け」と怒鳴った。言い争う中で「×××」などのののしり言葉も浴びせた。揚げ句に体当たりしてメンドーサさん床に押し倒し、押さえ付けた。メンドーサさんの妻がこの様子をスマートフォンの動画で撮影し始めると、子どもの母親はスマートフォンを奪った。店員が仲裁に入ったが、祖父はずっとののしり言葉を発し続けた。メンドーサさんの妻はとうとう警察に通報した。

 2人とも交番を経て蓮堤警察署(釜山市蓮堤区)に連行され、事情聴取された。同署によると、祖父は「(メンドーサ夫妻が)大声を上げたので孫が驚いているのを見て腹が立った」と話したという。この祖父は交番でもメンドーサさんのことをポーランド人だと勘違いして、「ポーランド野郎」と言い、メンドーサさんがコロンビア人だと知ってからは「もっとひどい所から来たな。最低のコロンビア野郎」とまで言った。

 メンドーサさん夫妻は警察に「人種差別的な言動は自制させてほしい」と要請した。しかし、警察は「『カムドゥンイ(日本語のクロンボに当たる、黒人をさげすんで言う語)』と呼んだわけでもないのに、なぜ人種差別発言だと言うのか」と対応に消極的で、双方に和解を促したという。
(後略)


この記事なのですが、この事件は韓国人が他者への差別を行う場合のロジックが非常に解り易い事例です。


記事にもあるように、発端はメンドーサさんが危険行為をしていた子供の母親に注意をしたことを発端としているわけですが、それに対して子供の祖父がメンドーサさんを侮辱し最後は押し倒して押さえつけ、更に警察までこの家族を擁護するような態度をとっていたという事例です。


以前からこのブロマガを呼んでいる方ならピンと来るでしょうが、こうなった原因の発端はメンドーサさんの注意を子供の母親と祖父が「自分達の劣等性を指摘された」と解釈したことが原因です。


韓国においては、他者の劣等性を指摘する行為は自己の優越性を誇示する行為と等しい状態にあり、私達のように「子供の安全を思って注意した」とは解釈されないのが普通です。


また、日本でもいわゆる「モンスターペアレンツ」などの問題がありますが、事件になった事例などを見ていると注意された事への逆ギレは同じでも、「いかに自分達の行いが正しかったかor落ち度が無かったか」を彼らなりのロジックで弁解した結果トラブルになる事例が大半で、似たような問題でも発想が日韓で大きく異なっていることが解ります。


そしてもう一つ重要な事として、序列社会の韓国では国や民族・人種にも序列が存在している事になっていますが、ポーランドもコロンビアも韓国と比べると経済力が低いため、韓国的価値観では下位の序列と定義されます。


(※日本の場合には、経済的には上位だが一連の歴史問題や韓国人の望む「かくあるべき歴史」を前提とした歴史的背景などから「道徳的に劣等」と定義されています。)
※3参考記事
日本人遺伝子地図に含まれた歴史 [イ・ジンアの地球上から見る人類史]「伽耶人たちが海を渡って弥生文明を作った」 時事ジャーナル(韓国語)  2017.04.06


つまりこの事例は、韓国的価値観で見た場合「経済的に序列が下位の国の人間が、上位の韓国人の劣等性を指摘して優越性を誇示した」と解釈されてトラブルになったのです。
だからここまで酷い事になり、また警察も家族側を擁護するような態度だったわけです。


参考記事
「韓国は経済力で人種差別」米紙が批判 朝鮮日報 2014/09/21 07:10
Battle of the dueling war crimes globalpost(英語) August 16, 2013


韓国ではこうした事は日常的に発生しており、中央日報でもこの事件に関連し「韓国では肌の色で態度が変わる」といった記事が掲載されています。


【噴水台】韓国があきれる 中央日報 2017年04月07日


また韓国ではこのような考え方から、とにかく「どんな手段を使ってでも相手より上でいなければいけない」という考え方が一般的であり、最近その背景が以下のように解説されています。

韓経:【コラム】韓国の教育、これ以上は持続可能でない
 韓国経済新聞/中央日報 2017年04月07日
http://japanese.joins.com/article/804/227804.html

(一部抜粋)
小学校から大学まですべてのものを画一化した点数で並べる序列中心のピラミッドモデルで、生徒はもちろん保護者までが手段と方法を問わず相手に勝つことを至上課題とする。


つまり、「序列が下位と定義された場合酷い扱いを受ける」は韓国人同士であっても同じであるため、とにかくどんな手段を使ってでも相手より上位でいようとすることが韓国社会では求められ、それが学校教育の場にも反映されているというわけです。


そしてこの事から見えてくるのは、今回最初に紹介したコロンビア人の大学教授の事例で韓国のメディアが批判を行っているのは、「差別をした」という劣等性の指摘で自己の優越性を証明しているだけであって、本質部分は変わらない事です。


2:日韓問題等も背景は同じ


この「本質部分は変わらない」は、実のところ日韓の問題等を見ていると非常に解り易いです。


上記のように、朝鮮日報中央日報などの大手全国紙で一連の韓国人家族のことが批判的に取り上げられてはいますが、そのほかの事例を読むとこの件と似たような発想の事例が幾つもあります。


例えば、一連の日本の駐韓大使帰任問題に関連した記事などをみていると非常にわかり易いです。


<リセットコリア>韓国が厳しい状況の時、安定した韓日関係は保険 中央日報 2017年04月06日


記事では、「米中が衝突して韓国の利益が侵害される状況の時、韓日関係が良ければ「保険」として作用すると」や「第3国を動かすために日本をどう利用するのかに対する考えと戦略で見なければいけない」と、日本側から見るとかなり失礼な表現が平然と書かれています。


これも要するに、他者を劣等であるとすれば、或いは「他者を侮辱的に扱う」ことが出来れば、自己の優越性が証明される、つまり日本よりも上位に立つことができるとする韓国独特の価値観が背景にあります。


また以下のように、


大統領代行と日本大使の面会「ひとまず保留」 欠礼に不快感=韓国 聨合ニュース 2017/04/06
日本大使の大統領代行との面会方針表明 「適切でない」=韓国 聨合ニュース 2017/04/06


一連の駐韓大使による韓国の大統領代行との面会問題でも、単に「日本の大使が大統領代行と面会しようとした」だけの事を、「日本側が失礼な行為をした」=悪いのは日本であると反応し、日本の劣等性から自己の優越性を導き出そうとしています。


更に聨合ニュース系のニュース番組では、この行為が日韓関係を悪化させているとまで指摘し、完全に問題が「関係を悪化させているのは日本」に摩り替わる報道が行われている事も特徴的です。


(※1)
在韓日本大使、ファン権限代行「面談申請」外交的欠礼議論  聯合ニュースTV(韓国語) 2017-04-05


そしてこれは先日のレックス・ティラーソン米国務長官訪韓時の対応でも似たようなやり取りが行われています。


「韓国から夕食会への招待なかった」 米国務長官発言が物議 朝鮮日報 2017/03/19
(※2)
外交慣例無視した米国務長官の「無礼」 京郷新聞&傾向ドットコム(韓国語)2017.03.19


上記2つの記事の場合、朝鮮日報の記事では韓国でティラーソン国務長官との夕食会が行われなかった事に対し、彼が「韓国側から呼ばれなかった」と答えたことを、「元実業家のティラーソン長官は、外交上の慣例を知らずに発言した可能性が高い」と指摘し、相手の劣等性を指摘することで自己の正しさを証明しようとしています。


また京郷新聞の記事ではもう一つ彼らが「ティラーソン国務長官の劣等性」を指摘した背景が書かれており、「ティラーソンの推測性の追加説明は、外交部が日本軍慰安婦少女像の問題などに使用していた「国際礼譲」と外交慣例に反する無礼な発言である」としています。


つまり韓国政府や韓国メディアの態度は、ティラーソン国務長官慰安婦合意を守るよう発言した=韓国の劣等性を指摘したため、逆に彼の劣等性を指摘して自分達の指摘された問題を相手の問題に変えてしまおうとした結果なのです。


こうして比較してみてみると、最初のコロンビア人大学教授の事例と本質部分が全く同じである事がわかり易いです。


また慰安婦問題でもこれと同じ作用が働いています。


たとえば、以下のハンギョレ新聞の記事では、挺対協所属の慰安婦の死亡と「合意履行」訴える大使の帰任を関連付け、「いかに日本が道徳的に劣等であるか」をアピールする記事が掲載されています。


韓国政府、黄教安首相に面談要請した日本大使に冷淡な反応 ハンギョレ新聞  2017.04.06


また以下の記事では、日本軍が慰安婦に対して拷問や虐殺を行ったとしていますが、それは慰安婦と名乗る人々の証言の中にしかなく、それが客観的に証明されたわけではありません。


[書評]「慰安婦」真相究明が真の日本再生の道 ハンギョレ新聞  2017.04.07


しかし韓国では、相手の劣等性が指摘できればそれだけ自己の優越性や序列の高さが証明されるため、このような内容がまるで検証されずに受け入れられるうえに、それを支持する日本人も一切検証なしに支持される傾向にあります。


このように韓国では、自己の落ち度が指摘された場合や、自分達(ウリ)がいかに正しいのかを訴える場合に、「相手の劣等性の指摘」を基盤とした主張をし、そこに同意する考え方が非常に強い事がわかります。


そして韓国では、相手より自分のほうが序列が上であると証明する場合において、「いかに相手を侮辱できるか」と劣等性の指摘は同じ意味ですから、最初のコロンビア人大学教授の事例でも、一連の外交問題の事例でも、相手の劣等性を指摘し侮辱できるくらい自分達は序列が高いのだとアピールしているという共通点があるわけです。


また、今回引用したような事例をたとえば逆に日本が韓国に行った場合どうなるかといえば、彼らは「なんて失礼なやつらなのだ」と反発するでしょう。
なぜなら、「相手の落ち度や劣等性を指摘できれば自己の優越性の証明になるから」です。

3:韓国では「蔑視」が日常


今回書いたように、韓国においては他者の劣等性によって自己の価値を決定する、ある種の「蔑視本位制」のような考え方があり、また対等の概念が希薄な序列社会である事もあり、自分は相手よりも序列が上位であるとアピールする行為が、「差別」として表面化している背景があります。


またこの考え方はありとあらゆる方面で韓国社会における絶対的な評価基準として作用しているため、差別問題として定義されないような外交問題などの事例でも「同様の判断」が下されている事例が多数あるのです。


つまり韓国で度々問題になる差別問題とは、日本を含む多くの他の国の事例とはその性質に「違い」が存在しており、韓国社会における対人関係や自己の社会的スタンス(序列)を決定する独特のロジックに起因している事が解ります。


そのため韓国では、「差別はいけない」と社会的に認知されているにもかかわらず、同じことが何度も繰り返されるうえに、同様のロジックに起因する外交問題なども頻繁に発生する背景があるわけです。


そして重要なのは、こうした価値観に根ざしたロジックから行われる行為であるため、韓国人の多くは「自分の行いは差別ではない」と考えていますし、以前から書いているように「自分は反日ではないし日本を嫌ってもいない」と考えている事です。


彼らからしてみれば、相手の劣等性を指摘すれば自己の優越性や正しさが証明されるとする考え方は「当たり前」のことであるため、傍からみたら差別や反日であったとしても、彼らの内面的には単に「自分の正しさを証明しているだけ」としか認識されないわけです。


以前、韓国では反日行為が「正しい事をしているだけ」と定義されているという記事を書いた事がありますが、そういった社会正義的な概念以外でも、自分の正しさを証明するために他者の劣等性が必要な韓国においては、それが自然な行為と認識され、「ネガティブな行為とは認識されていない」というわけです。


だからこそ韓国では「差別が日常」であると同時に、日韓の歴史問題なども根っこの部分では同じ発想から来ている事柄なのです。


またこの事から、韓国人がいくら「自分は差別などしない」とか「日本を嫌ってなどいない」と訴えていても、それが日本人の想定するものと「同じとは限らない」という事でもあります。



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以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。









(※1)
(※1)
在韓日本大使、ファン権限代行「面談申請」外交的欠礼議論
聯合ニュースTV(韓国語) 2017-04-05
http://m.yna.co.kr/kr/contents/?cid=MYH20170405017500038

在韓日本大使が慰安婦合意と関連して、ファン・ギョアン大統領権限代行に面談を申請して外交的欠礼を巡る議論を生み出しています。

場合によっては、韓日関係が破局に突き進む恐れがあるという懸念が出ています。

[記者]

長嶺安政在韓日本大使が復帰一日でファン・ギョアン大統領権限代行に面談を申請したことが把握された。

長嶺大使はホン・ヨンピョ統一部長官、ハン・ミング国防長官などの面談も申請したことが知られています。

日本大使が韓国の国家首脳との面談を直接申請したのは非常に異例なこと、外交的欠礼との指摘が出ています。

通常、大使級外交使節の業務協議は、外交部次官や次官補と進行するのが通常的な通例である。

先立って、長嶺大使は復帰直後の空港でもファン権限代行などと直接会うと明らかにして議論を買いました。

<長嶺安政/在韓日本大使>「一日も早くファン・ギョアン大統領権限代行とその他の重要な人事に会って、韓日慰安婦合意の実施について強く求めていく考えです。」

政府は儀典習慣などを勘案し面談要求を検討するという方針だが、悪化した国民情緒を考慮すると成立は不透明に見えます。

ある外交筋は、「権限代行の状況で、さらに納得しがたい外交的欠礼に見える」と言いました。

日本側が来月の大統領選挙を控えて、大統領選挙候補者と直接接触して慰安婦合意の履行などを要求した場合、国内の反発世論がさらに強まるものと見られます。

場合によっては、次期政府発足後も韓日関係が慰安婦合意以前の状況よりも悪化する可能性もあるという観測が出ています。


(※2)
外交慣例無視した米国務長官の「無礼」
京郷新聞&傾向ドットコム(韓国語) 2017.03.19
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201703192213005&;code=990105

レックス・ティラーソン米国務長官がソウルで韓米外相会談を終えて夕食をともにしなかったのは、韓国側が招待していなかったからだと説明して波紋を起こした。ティラーソン長官は18日、米マスコミのインタビューでこのように明らかにし、「夕食に招待していないことが一般に良くないように映ることを韓国側が最後の瞬間に気づいて「私は疲れて夕食をしなかった」との声明を出した」と述べた。

果たして韓国は彼を夕食に招待していたのだろうか。外交部は明確な答えを出せないまま、「コミュニケーションの混乱」と遠回しに説明した。

韓国がドナルド・トランプ政権初代国務長官の最初の訪韓を「誠心誠意で「準備したのは、誰もが知っている事実である。わざわざティラーソンとの夕食を避けたということは常識的にありえない。外交部は準備の過程で夕食を当然、日程に受け入れていた。外交部の説明が明快でないのは、米国の過ちだと指摘しにくい韓国の悩みが染み出ているためだ。

百歩譲歩して、韓国が本当に招待していなかったとしても、相手国の長官がマスコミに公開することは、外交的に不適切である。また韓国側が「一歩遅れて世論を意識して嘘の釈明をした」というティラーソンの推測性の追加説明は、外交部が日本軍慰安婦少女像の問題などに使用していた「国際礼譲」と外交慣例に反する無礼な発言である。また、韓国は「ティラーソンは疲れて夕食をしなかった」との声明を出したことがない。何をするのかどうかは、主催国が定めるという発言も事情に合わない。閣僚級夕食会のような重要な外交行為が両者の調整もなしに一方的措置として行われるケースは世界のどこにもない。

いくら寿命が2ヶ月しか残っていない時限付きの政府としても同盟国をこのように扱ってはならない。ティラーソンの無礼で未熟な発言は、複雑で敏感な国際問題を扱っていかなければならない米国務長官としての資質を疑わせる。

(※3)
日本人遺伝子地図に含まれた歴史
[イ・ジンアの地球上から見る人類史]「伽耶人たちが海を渡って弥生文明を作った」
時事ジャーナル(韓国語)  2017.04.06
http://www.sisapress.com/journal/article/167272

2012年11月1日付日本産経新聞科学セクションに地図が一つ掲載された。「ゲノム分析による日本人の遺伝系統概念図」。当時、ちょうど研究が終わり発表された日本人の遺伝子分析結果報告書の内容を要約して視覚的に見せる地図だ。国立遺伝学研究所集団遺伝研究部門の斎藤成也教授チームが100万個の塩基を一度に比較分析できるシステムを利用、それまで議論が多かった日本人の遺伝的系統を明確にした。下の地図は産経新聞に載った地図をそのまま、日本語部分だけ韓国語に変えたものである。
(中略)
近代期に入ると日本はすぐに最近まで韓半島から受けた影響を根本的に否認してきた。植民地時代には無知蒙昧な朝鮮人たちを自分たちが「啓蒙」して良い暮らしをするように導いてあげなければなければならない、と主張し、1960年代まで自分たちはどんな血も混ざらなかった「純粋血統」天皇の子孫という点を強調した。

1970年代、古代東アジアで活発な交流があったという証拠が次から次へあらわれ始め、特に石器時代を抜けた弥生文明は日本外部から海を渡って来た人々の影響であることが確実になった。それにもかかわらず、日本は韓半島の影響を認めようとしなかった。日本に古代文明を起こした「渡来人はシベリア、中国、東南アジア、オーストラリアおよび太平洋諸島、韓半島などからきた」というふうに、韓半島からの影響を希薄にしようとしてきた。

しかし、科学はイデオロギーを跳び越える。もちろんすべての科学がそうではない。操作された実験と論理でイデオロギーに従う科学ではなく、本当の科学がそうだということだ。日本の遺伝学界の中でも最も権威を認められる国立遺伝学研究所、東京大医学研究科、総合研究大学院大学生命科学研究科などの研究陣が共同研究した結果、出てきたこのゲノム分析は総合研究大学院大学ホームページに全文が載っており、産経新聞のような代表的メディアにものせられて大衆的にも知らされた。

どういう理由か現在の該当産経新聞記事のリンクは開かないが、この報告での全般的な内容はすでにオンラインで相当数の日本人ブロガーに共有されている。これまで誰も言わなかった歴史的真実を先端科学が証明したわけだ。すなわち伽耶人たちが日本に渡っていって日本の古代文明を起こしたということだ。日本の原始時代を閉ざし古代社会を開く弥生文明の跡は日本本土全域に現れるが、渡来人によって九州北部地方から始まったことは定説として受け入れられている。今まで、弥生人韓半島南部渡来人の間の遺伝学的関連性が明確ではないことになっていたが、今回の研究で弥生人韓半島南部から来た人々の子孫であることが明らかになったのだ。