日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国人と認知バイアス


さて、本日は別の内容をやる予定だったのですが、韓国的価値観における「主観的・絶対的正しさ(根拠を必要としない独特の概念、詳しくは後述)」を裏付ける具体的な情報が「韓国側から」出てきたので、改めてこの件について書きます。


以前より、韓国社会においては「根拠」の概念や扱いが私達とは大きく異なっており、また何をもって「正しい」と判断するかの基準そのものも異なっている事を書いてきたが、先日韓国の聨合ニュースにこれを裏付ける記事が登場した。


記事では、根拠もなしに勝手に思い込む「認知バイアス」の傾向が韓国人の10人中9人に存在するという非常に高い数字となっており、この認知バイアスに該当する傾向は日韓問題は勿論、その他の国との間や韓国内でも頻繁に観察できる。


これがあるため、韓国との間の問題で日本側が何度根拠を提示してもまるで話が進まないという傾向にあるのだが、認知バイアスそのものは韓国特有の現象ではないため、当然日本人も陥りやすい問題であり、「そうならないため」の習慣付けが重要となる。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。

1:認知バイアスの傾向が強い韓国人


まずはこちらの記事から

全国民91%が「勝手に思い込む習慣... 精神的健康赤信号
聨合ニュース(韓国語) 2017/02/17
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2017/02/16/0200000000AKR20170216169800017.HTML

(ソウル=聨合ニュース)ハンミフイ記者=国民の10人のうち9人は根拠なしに勝手に思い込むなど、「認知バイアス」に該当する習慣があるという調査結果が出た。

17日、韓国保健社会研究院の「韓国国民の健康行動と精神的習慣の現状と政策対応」報告書によると、昨年9月、12歳以上の一般国民1万人を対象にしたアンケート調査で、このような結果が出た。

研究者は、精神的健康と関連がある習慣態度、思考習慣、感情的な傾向などを「精神的習慣」と定義して、否定的な精神的習慣を7つの領域、30項目に分けて、各項目のアンケート調査質問をした。

アンケート調査の結果、「認知バイアス」の領域に対応する5つの項目のうち1つ以上について「そのような習慣がある」と答えた人の割合が90.9%に達した。

認知バイアスとはどのようなことを決定する際にも、人々が自分の意見を聞かないと、私を無視していると考える(任意の推論)、1つを見ると、全てを知っていると考えてしまう(オプションの抽象化)などをいう。

また、内緒話をしている人たちを見て、私について悪い話をしていたに違いないと思っている(パーソナライゼーション)、世界のすべてのことは、善悪に分けられると考えている(二分法的思考)、最悪の状況を先に考えていること(破局化)も認知バイアスの事例だ。

他のタイプの否定的、精神的習慣があると答えた人も多かった。

過去の過ちとミス、失敗を振り返る「反芻」(3項目)や、いくつかの仕事を始める前から時間が不足したり、間違っていないかから考える「心配」(3項目)で1つ以上の項目に該当すると回答した者の割合は、それぞれ82.4%、70.8%であった。

自分を価値のない人間に思う「自分に対する否定的な思考」(4項目)は60.1%、将来への希望がない「不満」(4項目)は47.6%、難しいことに直面したとき回避するのが最善と見られる「自己逃避」(4項目)は、48.2%であった。 「その他の精神的習慣」(7項目)は88.7%であった。

「精神的な習慣」の7つの領域ごとに1つ以上の項目が該当する回答者の割合は27.0%であった。 つまり、さまざまな7つの領域に渡って否定的な精神的習慣を持つ国民が全体の4分の1を超えるということだ。

このような場合は、男性(25.5%)より女性(27.4%)が多く、年齢別では60代以上(39.1%)が多かった。
(後略)


上記記事で取られているアンケート内容そのものは、別に韓国固有のものではないので例えば個別に見た場合日本人でも当てはまるものはいくつかあるでしょう。


では、それで日本人も韓国人と同じような反応をするかといえばそれも異なっており、意見が対立する等した場合、日本人は一般的にまず相手に対して「自分の意見はこうだ」といった客観的・具体的な内容を根拠として提示します。


また、そうしたプロセスを軽視する人であっても、それが主観的であったり具体性を欠く等、根拠を「軽視」する事はあっても、根拠を無視したり意識しないという状況はあまりありません。


これはコミュニケーションの前提として「根拠」に対する重要度が高い社会であるからです。


しかし韓国人の場合多くの事例で「根拠の提示」という前提そのものを軽視し、提示された根拠を無視したり、理由もなく否定したり、自身は何一つ持論の根拠を提示しないまま相手には更に過剰に根拠を要求したり、自身が指摘された問題点をそのまま相手にオウム返しし続けたりと、「会話が根本から成り立たない」事になる事例が頻発します。


根本的に根拠というものに対する重要度が低いわけです。


これは韓国人の場合、認知バイアスの中でも特に「確証バイアス」の特徴が非常に強いことが関係しており、確証バイアスとは「結論ありき」で思考しその結論にあった情報以外を無視してしまい、結論に合わない情報を一切受け入れなくなる傾向の事です。


こうした反応そのものは、私の経験上日本人でも似たような反応をする人はいるのですが、日本人と韓国人とではその反応に至るまでのプロセスが大きく違います。


以前から書いていることですが、韓国人は何かを「正しい」と判断するときに、その判断材料として「その時の感情」「序列」「相手の劣等性」「被害者か加害者か(甲か乙か)」を重視する傾向にあり、物事を判断する上での根拠にもこれが組み込まれます。


また、根拠そのものに対する認識も私達とは異なっており、これも以前から書いていますが私達は概念上何かを正しいと判断する場合に、「根拠」という名のブロックを積み重ねて「正しさ」という柱を形成する傾向にあります。


結論ありき(確証バイアス)で思考する人達の場合、このブロックの積み重ね方に特定の指向性や欠陥があるため問題になる場合が殆どですが、いずれにせよ根拠というブロックの積み重ねを行っている事に違いはありません。


これに対して韓国的価値観の場合、「正しさ」とは一本の継ぎ目のない柱であり、これはいついかなる状況であっても一切変わりはなく、根拠とはこの柱に書かれた文字の事になります。


このため、彼らはどんな状況であっても自身の考え方に依存しない「正しさという結論」が揺らぐことがなく、また根拠とは柱に書かれた文字であるため、新たに書き加えたり或いは消して書き直したりすれば良いものであるので、先ほど書いたような「会話が根本から成り立たない」状況になるわけです。


上記記事にある「(韓国人の)自信の無さ」とは、ある意味で正しさを根拠不要で絶対視しているからこそ、結果的に正しさの判断を自己の内面に依存していない事の裏返しともいえます。


根拠という概念そのものに対する考え方が根本から私達と異なっているわけです。
出てくる結論としては等しく「確証バイアスの傾向」となるわけですが、そこに至るまでのロジックがまるで異なるので「何一つ噛み合わない」のです。


以前どこかの記事のコメント欄で「日本人は十進法で思考しているが、韓国人は二進法で思考しているようなものか」と書いている人がいましたが、これは日韓で思考の前提そのものが異なっている事を端的に表している例えです。


具体的な事例としては、たとえば慰安婦問題において韓国側がなんら客観的根拠がないまま「軍や国の命令によって行われた軍人や官憲による直接的な拉致」を絶対視しており、慰安合意に不満を持つのもこれが原因です。


慰安婦の強制連行否定 「問題の本質ごまかす」と批判=韓国 聨合ニュース 2016/02/01
韓日の慰安婦合意「再交渉が必要」 韓国人の70% 聨合ニュース 2017/02/17


また他にも、一連の慰安婦像問題に関連し、現在韓国では「日本が問題を起こしている」と考える傾向が強くなっているのですが、これも彼らの中では「正しさ」は絶対に揺るがないため、先ほど挙げたような「正しさを認識するための判断材料」を使って思考した結果です。


(※1)
[社説]日本、韓・日関係終えようとするのか 京郷新聞(韓国語)  2017.02.14


上記に関連し、現在韓国側は「日本が竹島問題で韓国を挑発し状況を悪化させている」と訴えていますが、これも同じです、彼らの判断材料としては「相手の劣等性」さえあれば相対的に自己の正当性が証明され、更にその判断が過去にまで遡及し適用されるからです。


歴史・領土問題で挑発続ける日本 外交摩擦は長期化必至=韓国 聨合ニュース 2017/02/14
日本政府と島根県、「独島挑発ポスター」作成・配布 朝鮮日報 2017/02/09


彼らの中では、一連の慰安婦像問題は日本が起こした問題という「結論」になるように常にバイアスがかかっているわけです。


更に、韓国では現状以下のような活動が行われています。


平昌五輪HP竹島、修正に応じず 毎日新聞 2017年2月13日
(※2)
「天皇に爆弾投擲「李奉昌記念館立てる...安重根追悼行事も(総合) 聨合ニュース(韓国語) 2017/02/08


これに関して、韓国の主張する「日本の挑発で問題が悪化している」が成り立つのならば、上記も同じ前提が本来ならば成り立つはずです。


しかし実際には「自分達(ウリ)は絶対に正しい」というバイアスが常に働いているため、彼らの中ではこれは「正しい行い」であって日本への挑発ではない、或いは「日本が挑発してくるからやっている」という認識になっているのです。


2:正常性バイアスに基く対日観


上記のように、韓国人は認知バイアスの傾向が非常に高く、その中でも確証バイアスによる思考がその独特の価値観によって頻繁に行われていることがわかるわけですが、もう一つ韓国人は認知バイアスの一つである正常性バイアスも強い傾向にあります。


正常性バイアスとは、災害や事件・事故など不利益になる事象が発生したとしても、「自分は大丈夫」「自分には降りかからない」と思い込んだり、不利な情報を意図して無視してしまったりする傾向の事です。


この事は韓国内で発生する事件や事故などを観察していると解るのですが、先日韓国では鳥インフルエンザが大流行し、更に口蹄疫まで発生し大問題となっています。


【社説】鳥インフル・口蹄疫が年中行事のように起こる韓国 朝鮮日報 2017/02/07


これなのですが、家畜や家禽の致命的な病気が蔓延した背景として、記事にもあるように生産者達が自分は大丈夫と勝手に思い込み、「生産性や売り上げが落ちる」という理由から抗体の投与や必要な拡散防止措置を怠ったことが主な原因であると書かれています。


他にも、一昨年韓国で大流行したMERSの事例でも、国から病院、さらには実際の患者自身まで「自分は大丈夫」と勝手に思い込み、必要な措置を取らなかった結果感染が拡大した過去があり、先ほどの鳥インフルエンザ口蹄疫の事例ではこのときの反省が全く生かされていなかったことがわかります。


【時論】MERS危機を育てたのは安全不感症=韓国(1) (2) 中央日報 2015年06月05日


また他にも、去年韓国では観光バスが火災を起こし10名死亡という惨事があったのですが、それから2週間足らずしか経っていないにも関わらず、観光バスの乗客たちが事故の原因となりかねないようなサービスをバスの運転手に要求する事例が多数確認されていたそうです。


他にも、バスやトラックの運転手が事故につながりかねない乱暴運転をする事例や、或いは事故の予防措置を行わないなどの事例が頻発しており、皆が皆「自分にそんな事は起こらない」という認識がある事が最大の問題であるとの記事が中央日報に掲載されています。


【コラム】惨事相次ぐが…何が変わったのか=韓国 中央日報 2016年10月28日


またこれは対北朝鮮などの問題でも頻繁に発生しており、たとえば今から10年前に北朝鮮が核ミサイルの発射実験を行った際には、多くの韓国人がそこに危機感を持たず以下のような反応をしていた事が問題視されていました。


<北ミサイル発射>市民反応なし…韓国は安保不感症
2006年07月06日11時32分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/541/77541.html

「今すぐ戦争が始まるのでもないのに国民の生活にミサイル発射がどれほどの影響を及ぼしたというのか」

北朝鮮はあまりに体制が特異なので、外交の基本が通じる国ではないと思うから心配するには及ばない」

「我々はそれほどでもないのに外国で異様に興奮しているから妙な気分だ」

「かつてから北朝鮮の核、ミサイル問題は毎度こうして騒ぎながらもすぐ静かになったではないか」

北朝鮮がとにかく力を持って日本を牽制しているものとみられる」

「統一すれば北朝鮮のミサイル技術もすべて我々のものになるのではないのか」



多くの人が、「北は同胞の自分達を攻撃しない」「核ミサイルは日本とアメリカに向けたもの」という「自分は大丈夫」という前提に立った考え方をしていたのです。


そしてこうした考え方は現在の韓国でも根強く、結果親北系の文在寅氏が次期大統領候補として高い支持を得ている背景に繋がっているのです。


このような「自分は大丈夫」という考え方が韓国内で一般化していることが重要で、当たり前の事ですがこの傾向は外交にも影響を与えています。


たとえば現在韓国が日本に対して明らかに問題のある態度を取り続けているのも、最終的には日本が韓国を助けるだろうという認識が存在しているからですし、アメリカとTHAAD問題でモメたり、或いは中国接近で警戒されたりしても「同盟国なのだから必ず助けるはずだ」という考えがあるからです。


韓国が今のような態度を取り続けるのには、確証バイアスによって「自分の行いは間違っていない」という結論に達している事と同時に、正常性バイアスによって「自分は大丈夫」とする考え方が支配的な世論を形成しているからなのです。


3:日本人でも陥りやすい問題


今回書いたように、韓国ではその独特の価値観に基くロジックによって結果的に認知バイアスの傾向が強いわけですが、価値観が独特であるために一般的な認知バイアスを防ぐ方法が通用しない傾向にあります。


だからこそ、たとえば竹島問題や日本海呼称問題などでも、過去に何度も間違いが指摘された情報を日本批判の根拠として利用するため、全く話が噛み合わず問題がいつまでも継続される事になるわけです。


では、日本人は今回紹介した認知バイアスの傾向に陥らないかといえばそんな事はなく、これを書いている私自身も含め、「いつそうなってもおかしくない」のが実情です。
なぜかといえば、主観的視点は誰にでも存在しているのが当たり前なので、そこから先入観に基く「結論ありき」の思考に陥る可能性は常にあるからです。


「自分は大丈夫」と思ったら、それは最も警戒しないといけない状況であると考えたほうが良いくらいです。


しかし完全ではないですがこうした思考に陥ることを抑制・回避する方法もあります。
それは常に複数の一次情報に触れて自己の思考で判断する事です。


私が「引用が多すぎる」と言われても常に大量の引用を行うのはこのためで、一つの情報によって結論を導き出すよりも、複数の情報、特に性質や背景が異なる情報を総合して結論を出すほうが「結論ありきになり難い」からです。


また少々話は変わりますが、例えば嘘や論点のすり替えの何がいけないかといえば、それは倫理的な問題は勿論ですが、それ以上に「嘘や論点のすり替えはその情報を知らない相手にしか通用しない」からです。


裏を返せば、これは相手がその情報について知識があったらこちらにとって致命的なミスになり、多くの場合で挽回が不可能になることを意味します。
だから嘘や論点のすり替えは絶対にやってはいけないわけです。


そして嘘というのは、何も意図してつかなくても発生する事があり、それは情報の足りない部分を憶測や希望的観測、或いは間接的な推定で補足して結論に至ってしまう場合です。
「仮定」までなら許されますが、「結論」は絶対にダメです。


これも嘘と同じで、その情報について正確に知っている相手には一切通用しないので、結果的に嘘をついたのと同じ結末になってしまう場合が多いです。
認知バイアスもこうしたロジックから始まります。


ここからが重要なのですが、なぜ一つの情報で結論を導き出してはいけないかといえば、自身がいくら上記の点に注意していても、情報を発信している側が上記のような状態に陥っていた場合、結局のところ「同じ事」だからです。


特に書籍やブログ(ここも含みます)に書かれていた結論を、自身が手間をかけて検証せずに「○○が書いているから」と「同じ結論を持つ」事が非常に危険です。
どんな状況、どんな結論であれ、書いてある事を参考にしてまず自身が多方面から検証をしてみる、これができないと認知バイアスに陥る可能性は格段に上がります。


特定の書籍やブログ等に書かれている結論を利用できるのは、複数の情報を元にした根拠の構成要素の一つ程度までです。


またこれは議論等をする場合にも深刻な影響を与えます。
複数の情報から検証作業をして「自身の得た結論」としないまま、「○○に書かれているから」という事のみを持論としてしまった場合、自分の出した結論ではないため「○○に書かれているから」が逃げ道や言い訳となり、結果的に中身がスカスカになります。


こうした手合いは、議論をする場合はっきり書くと「カモ」です。
少しつつくと自信の無さが簡単に露呈してしまうので、この部分を追及されるとすぐにボロが出てしまうわけです。


これは自身のスタンスの問題で、結果的に他人からただ借りてきた結論が正しければ何とかなる場合が多いですが、それに慣れてしまうと間違った結論を借用してしまうリスクがどんどん高まってしまい、それがいずれ致命的なミスとなってしまう場合があるわけです。


まあ、普通はそこまで意識する必要に迫られる状況は早々ないわけですが、こと韓国関連の問題に関しては嘘、詭弁、レッテル貼り、人格攻撃、論点のすり替え、印象操作等々文字通り何でもありをやってくる人達がいくらでもいる世界です。


そしてそんな人達を相手にする場合、この考え方は必ず役に立ちます。



お知らせ。
このニコニコのブロマガの仕様上、コメントが新たにあった事は解るのですが「どの記事にコメントがされたのか」を確認することが困難です。
そこで、もし過去記事に質問等私が何らかの回答を必要とするコメントをされた方は、お手数ですが最新の記事かtwitter@ooguchib」のアカウントのほうへその旨を書いていただけると助かります。



人気ブログランキングに参加中です、もしよかったらクリックをお願いします。


クリックで人気ブログランキングへ


以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。









(※1)
[社説]日本、韓・日関係終えようとするのか
京郷新聞(韓国語)  2017.02.14
http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201702142116005&code=990101

日本文部科学省が昨日、日本の独島(ドクト、日本名:竹島)領有権教育を義務化する学習指導要領改正案を告示した。極右・保守化に駆け上がる日本の安倍晋三政権が小・中学生に独島が日本領土という領土歪曲教育を大幅強化することにしたのだ。日本の独島領有権主張は歴史的根拠がない妄言だ。日本の意図的挑発を強力に糾弾する。

日本文部省が告示した学習指導要領改正案は小学校と中学校の社会科目で『竹島は日本固有の領土』という内容を教えるようにしている。現行の指導要領はクリル列島など日本の北方領土については日本領有権を主張しているが、独島には言及していない。日本で学習指導要領の地位は非常に高い。学校教育の基準になるからで、その内容は必ず教科書に入れなければならない。これに伴い、日本の未来世代全体が歪曲された教育により独島に対するとんでもない認識を持つほかはなくなった。絶対に容認できないことだ。

今回の改正案告示が弾劾政局と北核問題が重なり苦境に陥っている韓国の状況を念頭に置いた緻密で意図的挑発という点でより一層許せない。懸案の深刻性はもちろん、相手国の厳しい境遇を機会として利用し、残った宿題をするように自分の利益だけを得ようとする日本特有の小賢しいやり方に怒りが込み上げる。これでは国際社会の責任ある一員と認められることは期待できない。

韓・日関係は奈落に落ちる危機に直面している。釜山(プサン)日本総領事館前の『平和の少女像』に反発して駐韓日本大使が1カ月以上帰任せず膠着状態に陥った両国関係は、当分正常化を期待できなくなった。韓・日関係を根幹とする韓・米・日協力にも悪影響を及ぼすことは間違いない。北核問題解決のための対北朝鮮制裁体制にも一定の影響を及ぼすだろう。

これら全て日本の責任だ。

外交部の消極的対処は理解出来ない。報道官声明ではなくコメントを出した点も、直ちに撤回を要求しながら駐日韓国大使の帰国など強硬措置をしないのは懸案の深刻性と国内世論を正しく反映したと見ることはできない。北朝鮮の核能力高度化と悪化した経済事情により日本との安保および経済協力が切実な現実を分からないわけではない。『独島紛争化』を狙う日本の意図に巻き込まれてはいけないという判断にも同意する。しかし、領土の問題は原則的で断固たる対応が必要だ。

(※2)
天皇に爆弾投擲「李奉昌記念館立てる...安重根追悼行事も(総合)
聨合ニュース(韓国語) 2017/02/08
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2017/02/08/0200000000AKR20170208081051004.HTML?input=1195m

(ソウル=聯合ニュース) キム・ドンギュ記者 = 日王へ向けて爆弾を投擲して我が民族の独立意志を世界に知らせた李奉昌(イ・ボンチャン)義士を称える記念館が来年竜山区に建てられる。

日帝侵略の元凶である伊藤博文を処断した安重根義士殉国107周年を迎え、13~14日に多様な追悼行事も開かれる。

ソン・チャンヒョンソウル龍山区庁長は8日、ソウル市役所ブリーフィングルームでこのような内容を骨子とした「安重根義士追悼行事、李奉昌記念館建立計画」を発表した。

龍山区はこの地域で生まれ育った独立運動家・李奉昌義士の記念館を来年までに建設すると明らかにした。
(後略)