日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国との対話方法


さて、本日は価値観の違いから何かとトラブルになりがちな日韓の間の対話に関して、何をするとトラブルになり、何をするとトラブルになり難いかや、どのようなスタンスが理想的かなど、私なりの考え方を書いていきます。


韓国関連で発生する問題を観察していると、韓国側の要求や抗議に対して明確な拒否をした場合には問題がそれ以上悪化せず、逆に謝罪したり要求を受け入れると問題が悪化する事例が良く見られる。


これには、以前から書いている他者の劣等性から自己の優越性や正当性を導き出す考え方や、徹底した序列社会である事が関係しており、韓国では要求を受け入れたり謝罪をすると「劣等な存在」と定義され、何をされても文句の言えない対象になることが関係している。


日本はこのような韓国の価値観に対して、日本式の価値観で接したり、或いは韓国的価値観における「優越的存在」を目指すのではなく、日本がこうした韓国的価値観が通用しない「全く異なる存在である」事を彼らに知らせる態度を取っていくことが必要となる。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:トラブルが発生「する」と「しない」の違い



まずはこちらの記事から

日韓スワップ交渉停止で都合の悪い真実とは 韓国メディア、麻生太郎財務相の正論「妄言」よばわり
産経新聞 2017.2.14
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 政府が韓国・釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置の対抗措置として、日韓通貨交換(スワップ)協定再開に向けた協議を中断したことにからみ、韓国メディアが麻生太郎財務相の発言に猛反発、“妄言”と一斉非難した。麻生氏は会見で、2年前に韓国が日本の再三の忠告を無視して一方的に協定を打ち切ったことも明らかにしたが、自分たちに都合の悪い真実は耳に入らないようだ。
(中略)
実は、麻生氏は会見で打ち切りの時の韓国側との生々しいやり取りも明らかにした。

 「いきなり『何とかしてくれ』って言ったってできませんので、ちゃんとそういうのをもっとかないと(と言ったが、韓国側は)『いや、大丈夫だ。借りてくれっていうなら借りてやらんこともない』ってことだった。せせら笑って喧嘩したな、あの時。切ったのは向こう。こっちは何回も言ってきた」

 麻生氏が打ち切りの際に激怒したことは財務省内でも有名だったが、会見で公言するほど、よっぽど腹に据えかねていたのだろう。

 しかし、韓国メディアはこうした発言には触れなかったようだ。「韓国は信頼できない国」と言われかねないからかもしれない。

 韓国は中国と通貨スワップ協定を結んでいるが、米軍の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の国内配備をめぐり、“中国頼み”は難しくなってきている。さらに英国の欧州連合(EU)離脱に加え、米国の利上げや“トランプ相場”などによって、再び通貨ウォン暴落や外貨流出のリスクもくすぶっている。

 1月28日の中央日報日本語版(同)は「韓国は『第2のIMF国際通貨基金)危機』可能性に備えるべき」とする識者のコラムを掲載。「経済状況は(外貨不足でIMFからの融資を受けた)1997年のIMF危機の時よりも悪い」と警鐘を鳴らした。

 「借りてくれっていうなら借りてやらんこともない」

 打ち切りの際に韓国側が言ったという言葉が“妄言”で済めばいいが…。

関連記事
麻生副総理「韓国に金を貸せば返ってこないかも」 中央日報 2017年01月11日
麻生財務相の通貨協定関連の問題発言に「遺憾」=韓国外交部 聨合ニュース 2017/01/11

こちらの記事なのですが、記事では韓国側が麻生氏の反応を「妄言」と批判しており、関連記事を読んでもらうとわかりますが韓国内でかなりの反発が当時あった事も確認できます。


しかし、これまでの事例からありそうな麻生氏への謝罪要求や様々な抗議活動などが何も無く、韓国政府が抗議し当日と翌日にいくつか批判記事が出た後は実は殆ど韓国で話題にすらされていません。


また、元々発言を問題としていないのならば、関連記事にあるように「妄言」とか政府から公式な抗議をするなどの話が出てくるわけでもないですし、その割にスワップには拘りがあるようで協定そのものには国内向けの発言として「屈辱的交渉はない」と強気な内容も目立ちます。


(※1)
ユイルホ副首相「日韓通貨スワップ屈辱的交渉はない」 アジアトゥデイ 2017. 02. 14


要するに、麻生氏がはっきりと拒否する態度を示し融和的な態度を取らなかった結果、内に向けて批判的な態度を取っても、麻生氏に向けては実質的に「何もしなかった」事が解る事例なのです。


これとは正反対の事例が本日発生しており、フィギュアスケート選手の村元哉中さんが4大陸フィギュアスケート選手権に参加のため韓国を訪れ、海岸線を写した写真にJapan Seaと書き加えたところ韓国側から猛抗議が発生しました。


(※2)
韓国で東海を'日本海'とある日本フィギュア選手 OhmyNews(韓国語)  17.02.15


そして抗議が発生すると即座に「im sorry for the misunderstanding. the beautiful east sea!!(誤解して申し訳ありません。美しい東海)」と謝罪したのですが、謝罪後に更に批判が殺到し現在大会での彼女の動向に影響が出るのではないかとまで言われています。


日本の常識で考えれば、このような場合の対処として彼女の対応は間違っていないですし、通常はこれで沈静化すると考えるわけですが、実際には記事にもあるように余計に反発が燃え上がり状況が悪化しているのです。


しかもこれは政治的意図などなく、韓国人に向けてではなく日本のファンなどに向けて個人的に「位置情報としての」意味として書き加えただけのものであるにも関わらずです。
恐らく彼女は「日本海呼称問題」そのものすら知らないでしょう、日本のメディアはほぼ伝えませんから。


麻生氏の事例とは状況がきれいに正反対となっており、彼らの望み通りの行為をした結果状況が悪化したことが非常にわかり易いです。

2:「劣等さ」が鍵


なぜこのように、日本の常識とは正反対の現象が発生するのか、そこには韓国独特の社会的背景が関係しており、それを知るうえで以下の元駐韓大使が語る韓国社会の説明がヒントとなります。


「韓国人に生まれなくて良かった」元駐韓大使が心底思う理由 週刊ダイヤモンド 2017年2月14日
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少々長い記事ですが、記事中では韓国が超格差社会である事、良い大学を卒業し良い企業に就職するため、韓国社会では家族の生活を犠牲にしてまで多大な教育費をかけていること、そのしわ寄せで老人の貧困率と自殺率が極めて高いことなどが指摘されています。


要するに韓国では、「子供が良い企業に就職するために、家族があらゆる生活を犠牲にし、子供は過酷な競争社会で子供らしさの全てを犠牲にしている」事になるわけですが、なぜそこまでしないといけないのかが重要です。


以前から書いているように韓国は徹底した序列社会であり、常に誰もが「どちらが上か下か」を意識しているわけですが、相手から「劣等(序列が低い)」と定義された場合、文字通り「何をされても文句を言えない状態」になります。


これは社会的な地位などでも同じで、受験や就職に失敗したり、あるいは高卒や無名の大学に進学したり中小企業に就職したりすると、それだけで「劣等である」と認識され、場合によっては人としての尊厳を失うレベルの侮辱を受けます。


たとえば、韓国ではタクシーやバスの運転手のマナーの悪さが度々問題になっていますが、同時に彼らは韓国社会で「底辺の存在」と認識されているため、客から暴言を吐かれたり或いは暴力を振るわれる事すら日常で、韓国ではこれが社会問題となっているほどです。


劣等=何をしても良い存在の典型的な事例です。
だからこそ、彼らは何を犠牲にしてでも「良い企業に就職しようとする」わけです。
日本人の想像する「良い企業に就職したい」とは切実さが違うのです。


よく韓国人は「金さえあれば韓国では幸せに暮らせる」とボヤきますが、そこには単に物質的に裕福でいられるという意味だけではなく、「人としての尊厳を守られた生活が出来る」という意味もあるわけです。


そしてこれと同様の劣等性を韓国人が認識するケースが、要求を無条件に受け入れたり安易に謝罪したりする行為で、これを行うと上記のタクシーやバスの運転手と同等の扱いを受けることになります。
彼らの社会ではこれが「弱さから受け入れた」と認識されるからです。


麻生氏が強気に出たらその後何も起こらず、村元さんが韓国の抗議に即座に謝罪をしたら、その後の活動に支障が出かねないほど猛抗議を受けるようになった背景もこれが原因なのです。


以前「韓国の侮辱文化」の記事内で、韓国では意図して相手を侮辱する事で「自分は相手よりも地位が高い」と感じる傾向があると書きましたが、韓国では「劣等認定された人」はその格好の標的なのです。


また韓国では、現在朴大統領の弾劾を巡って弾劾推進派と反対派双方が光化門広場に集まり、「裁判所に圧力をかけるため」に大規模デモを行っています。


朴氏弾劾賛成派と反対派 ソウルで大規模集会開催 聨合ニュース 2017/02/11
【社説】韓国憲法裁を脅迫するデモに参加する大統領候補者たち 朝鮮日報 2017/02/13 (1/2ページ) (2/2ページ


これも単純に自分達の政治的な主張を通したいというだけではなく、「負けた側」が「勝った側」に何をされるかわからないからです。
つまり、現在韓国で問題になっている「文化界のブラックリスト」事件は、朴政権独特のものではなく、韓国社会において「劣等認定された側」が受ける行為の一例というわけです。


反政権文化人リスト疑惑 元閣僚を取り調べ=韓国特別検察 聨合ニュース 2017/01/30


だからこそ双方とも必死になって裁判所に圧力をかけるわけです。
勝てば相手にやりたい放題できますが、負けたら逆にやりたい放題やられるのですから、ある意味で必然です。


3:日本人が行うべき対話方法


今回書いたように、韓国に対しては日本人的な「抗議に対してひとまず謝罪し角を立てない等」の態度を取ると状況が悪化し、そうした日本的な態度を取らず明確に要求を拒否するような態度を取ると、逆に問題が沈静化するという逆転現象がしばしば発生します。


価値観の違いによってこうした現象が発生するわけですが、解決策としては一見すると「じゃあこちらが優越した上位の存在であると認識させれば良いのではないか」と考えがちですが、実はそれも違います。


それをやってしまうと、完全に韓国社会の「ウリ」に組み込まれてしまうので、以前書いた以下のような問題が発生してしまうのです。


韓国人の「恨(ハン)」に関する考察
日本人が誤解しやすい韓国人の「火病(ファッピョン)」


そして、当たり前の事ですが一般的な日本人は韓国的価値観に「慣れていない」ですし、何より彼らの常識が習慣化していないので、結果的に余計に劣等性を指摘されるような状況になりかねません。
「生兵法は怪我のもと」ですから。


ではどうすれば良いのかといえば、韓国人に対して「日本人は自分達と全く違うんだ」と意識させれば良いのです。


具体的には、以前も書きましたが韓国人が表現する「情がない」態度、日本人的表現だと「冷たい」「事務的」な態度を徹底し、事前に決められたルールから逸れたら以後一切の妥協も譲歩もしない、抗議されても安易に謝罪しない、要求は聞いても良いが常に確実に負わせられるリスクを負わせる、このあたりを徹底するのです。


こうした態度はたとえばイギリスやロシアが韓国に対してよくやっていますが、これが理由で韓国はイギリスやロシアには殆どクレームを入れません、なにをやっても要求が通らないので、韓国人達も「彼らは自分達とは違うんだ」と意識できているからです。


人種的に日本人は彼らほど「遠くない」ので、ここまでもって行くのは難題でしょうが、やってできない事はないですし、個人レベルでなら私も含め「解っている」人達はこれで一定の成功をしています。


そして、もし日韓の間でこれ以上トラブルを起こしたくないと考えるのならば、これが最善ではないにせよ最も妥当な手段となります。
他の方法は、過去に日本がやってほぼ全て失敗してきた歴史があるわけですから。


そしてこの事は個人レベルから国家レベルまで全てにおいて共通です。
断交が現在の国際常識から見て非現実的な手段である以上、恐らくこれが韓国と最もスムーズに対話をする方法でしょう。



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以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。










(※1)
ユイルホ副首相「日韓通貨スワップ屈辱的交渉はない」
アジアトゥデイ 2017. 02. 14
http://www.asiatoday.co.kr/view.php?key=20170214010009354

「日韓通貨スワップ交渉中断しても大きな問題はない。日本があえて政治的問題と結びつけをさせて出るなら、私たちもやむを得ない」

ユイルホ副首相兼企画財政部長官が14日に開かれた国会企画財政委員会の全体会議で、日韓通貨スワップ関連の屈辱的な交渉はしないという立場を明らかにした。

来る10月に満期が来る韓中通貨スワップが高高度ミサイル防衛システム(サード)配置の決定に伴う波紋を受けかねないという懸念について「スワップが延長されればいいが、中国がもしサードを韓中通貨スワップと関連させると、それだけで他の国との協議を行う必要がある」と述べた。

ユ副首相は、「構造改革の中では、労働改革が最も重要である」とし「その過程で、経済主体の痛みを伴うかもしれないが、企業が投資を増やすなど内需の火種を消してしまってはならない」と明らかにした。

政府が現代重工業サムスン重工業に比べて大宇造船海洋にさらなる支援をするのではないかという指摘に対しては「産業銀行・輸出入銀行が最大の債権者・株主だが、そのために大宇造船をより支援するものではない」と線を引いた。続いて、「産業銀行と輸出入銀行にも強力な構造調整を要求し、今後はそうするだろう」と付け加えた。

一方、今年予定されている政策金融などの公共機関の機能再編について「重要な機能を中心に再編しなければならない。様々な案がある」とし「ただ、海外進出、社会間接資本(SOC)政策金融の役割は、過去に比べて強調される面がある」と明らかにした。


(※2)
韓国で東海を'日本海'とある日本フィギュア選手
OhmyNews(韓国語)  17.02.15
http://star.ohmynews.com/NWS_Web/OhmyStar/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002298704

日本のフィギュアスケート選手が自身のSNSアカウントに東海を日本海と表示して物議をかもしている。日本のフィギュア選手、村元 哉中(むらもと かな)は14日、自身のインスタグラムアカウントに東海の海を撮影した写真をアップした。写真には大きく'Japan Sea'、すなわち日本海と表示されており、指矢印を利用して正確に示すことさえした。

現在、この選手は来る16日から19日まで江原(カンウォン)江陵(カンヌン)アイスアリーナで開かれる2017国際スケート連盟(ISU)4大陸フィギュアスケート選手権に参加するため、江原道に滞在中。写真は選手が今回の大会期間、公式運営されるホテル宿舎に到着した後に撮影したと見られる。

この写真がSNSアカウントにアップロードされた後、国内フィギュアファンたちは強い怒りを表わして非難が暴走している。フィギュアファンたちは「日本でこの様な文を載せても非難を受けるが、韓国を直接訪問してこの様な文を載せるのは韓国をばかにすることだ」として彼女の行動を猛非難した。

東海と日本海表記は独島(ドクト、日本名:竹島)問題とともに韓日間外交摩擦が頻繁に続く問題で、すでに両国間のすべての人々が知っている事実だ。それにもかかわらず、東海岸に訪問して直接撮影した写真に海水浴場の名前や地名でなく、「日本海」と表記したことは常識的に考えてみても納得しがたいことだ。

結局、同選手は写真を削除した後、釈明のメッセージを入れた写真を再アップした。再登録された写真には"im sorry for the misunderstanding. the beautiful east sea!!(誤解して申し訳ありません。美しい東海)と英語文が書かれている。

しかし、フィギュアファンたちは「むしろ釈明文が私たちをもっと軽く見ているようだ、真の釈明なのか、さもなければ止むを得ず謝罪したのかわからない」とし、かえって非難の声が強まっている。また、日本スケート連盟など公式機関に正式に抗議しなければならないという声も出ている。

この文は現在、インターネットの有名スポーツおよびウェブコミュニティに急速に広がりつつあり、時間が過ぎるほど論議はより一層大きくなる展望だ。

東海表記問題は独島とともに韓日間の外交問題で常に議論されてきたことの一つだ。スポーツでは政治的な問題を取り上げ論じることについては極度に敏感になって懲戒につながることもある。一例では去る2012年、ロンドンオリンピック当時、サッカー銅メダル決定戦で勝利した韓国チームがセレモニーをした途中にパク・ジョンウが「独島は私たちの土地」というプラカードを持って歓呼したことを日本側が公式に抗議した。
(中略)
このように政治問題になりかねない深刻な状況で、大会開幕を一日後に控えて同選手に対する非難は場合によっては大会現場に続くこともありえて憂慮が大きくなっている。