日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

強引に「被害者」になろうとする韓国


さて、今回は価値観の違いというよりも、最近立て続けに発生した強引に被害者になろうとする韓国人達の態度への突っ込みをする内容となります。
また今回の内容は、以前書いた「韓国では被害者が一番偉い」を読んでいただけると、より内容を深く知ることが出来るのでお勧めです。


以前から書いているように、徹底した序列社会であると同時に、自己の優越性や正当性を他者の劣等性で証明するという独特の価値観を持つ韓国では、自身が「被害者」になる事で「加害者の劣等性」を指摘し優越性や正当性を証明し、相手より上位の序列になろうとする傾向がある。


そして対日本に関しては、韓国社会で一般的に「日本人は道徳的に劣等で自分達よりも下位の存在である」との考え方があるため、日本に対するアプローチは大前提として「加害者日本」へ「被害者韓国」が要求をするという態度になる場合が多い。


そのため、例え韓国側に落ち度がある問題であっても、或いは本来被害者と加害者という構図ができるわけがない事柄であっても、彼らは強引に「被害者であること”ありき”」で関わろうとしてくるため、通常ならトラブルになりようの無い事でさえトラブルになる場合がある。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:「被害者ありき」で関わろうとしてくる韓国


まずは最近ニコニコニュースでも話題になったこちらの記事から。


絶滅の朝鮮虎、標本寄贈要請=同志社に韓国市民団体
時事通信/ニコニコニュース 2016/2/23
http://news.nicovideo.jp/watch/nw2053019

【ソウル時事】韓国の市民団体「文化財元の場所探し」は23日、団体の慧門代表が22日に学校法人同志社京都市)を訪れ、同志社中学に朝鮮虎の剥製標本が保管されていることを確認し、韓国への寄贈を要請したと発表した。

 朝鮮虎は、朝鮮民族の象徴と見なされていたが、日本の植民地時代にほとんどが捕獲され、絶滅したとされる。同団体によると、1917年に日本の実業家、山本唯三郎氏が「征虎軍」を組織して朝鮮半島で大々的な虎狩りを行ったことが知られている。

 同志社側によると、剥製標本は2体あり、大人の虎の標本1体は、山本氏が寄贈したもの。もう1体の子供の虎は、記録がなく、由来が確認できないという。

 慧門氏は「日韓友好のため、標本を原産国に寄贈してほしい」と訴え、要請書を提出。同志社側は取材に対し「対応は今後検討する」と話した。 

関連記事
同志社にトラの剥製の返還を要請=韓国市民団体 聯合ニュース 2016/02/22



まずこれなのですが、この記事でチョウセントラと呼ばれている虎なのですが、一般的にはシベリアトラとかアムールトラと呼ばれている種で、そもそも絶滅などしていません。


また、日本がこのアムールトラを狩猟対象として絶滅させたという記録も存在せず、記事にある山本唯三郎氏という人物は、家畜や人に被害が出たため「害獣駆除」として、被害を出したトラ二頭を殺しただけのようです。


剥製の返還を求めている団体の言分ですと、あたかも日本がスポーツハンティングや毛皮等の目的のために絶滅させたかのような主張となっていますが、そのような事実は無いのです。


そしてこのアムールトラなのですが、WWFのページに現在の生息域分布の地図があり、以下のようになっています。


WWF
トラの分布域
http://www.wwf.or.jp/activities/2009/01/605313.html


(上記地図 2008 IUCN Red List of Threatened Speciesを基に作成)

「地図の右上」の方にある緑色に塗られた部分がアムールトラの生息域
左下の方は他の種類のトラの生息域


要するに、現在は「1948年に建国された」韓国の領域内には生息していないというだけであり、「朝鮮半島で絶滅した」というわけですらないことがわかります。


ただし100年ほど前までの「推定生息域」では朝鮮半島全土となっており、この100年で急速に生息域を減らしていったのは事実なのですが、問題は「なぜ生息域が減った」かが重要となります。


元々この手のネコ科の肉食動物は、単独で生活し広い縄張りを持つ傾向にあるので、生きていくためには広大な森林地帯が必要となるわけですが、朝鮮半島では日韓併合以降急速に人口が増加しており、森林地帯の宅地化や都市化が進みました。


いつ頃朝鮮半島南部でアムールトラが消えたのかは調べても解りませんでしたが、いなくなった原因は明らかに「人間の数が増えてトラの生息域が減ったから」です。


つまり、今回剥製の返還を求めている韓国の団体の主張は全くの事実無根であるという事になるのですが、彼らにその事情を話しても今までの事例から考えて全くの無駄になる可能性が高いです。


彼らは、主に教育によって子供の頃から「日本は併合時代に朝鮮で搾取と略奪を繰り返していた」と繰り返し教えられて育つので、その前提を否定する内容は何であれ「右翼が自分たちの罪をごまかそうとしている」としか見えないからです。


恐らく彼らは、なぜ朝鮮半島南部からトラが消えたのか調査すらしていないでしょう。
被害者の韓国と加害者の日本という「かくあるべき姿」を前提にして、日本が絶滅させたトラの剥製を取り返さなければいけないという、ある種の使命感から返還を要求しているわけです。


2:加害者であっても被害者と主張する


次の事例は22日に島根県で行われた「竹島の日式典」で起きた問題です。


今月22日に島根県で行われた竹島の日式典に、韓国の地方議員がやってきて抗議活動を行ったのですが、24日になって韓国の報道関係者の取材を受け「日本の警察に連行されて強力な捜査を受けた」と主張しました。


また、彼らはその記事の中で『太極旗とあらかじめ準備したピケを広げて「竹島の日廃棄とともに日本の歴史歪曲を糾弾し、独島は韓国領土だ。日本政府は独島簒奪蛮行を直ちに中断せよ!」と叫んだ』ところ、警察から阻止され激しい抵抗を受けたとも主張していました。


(※1)
独島男子、ソ・ヒョンヨル道議員..日本警察に困惑 GNNニュース(韓国語)  2016/02/24


が、実態を調べてみると彼らの言分はまるで事実と異なっていることが解りました。
実際には、彼らは式典会場の外に集まっていた右翼団体か何かを挑発し、この団体ともみ合いになって乱闘寸前になったことから、警察が止めに入ってそのまま連れて行かれたようなのです。


「竹島の日」松江市で式典、韓国市民団体が抗議活動 TBS 2016年2月22日
「竹島の日」で記念式典 テレビ東京 2016年2月22日
「竹島の日」で現場は騒然 国旗掲げる韓国人を警官隊が“保護” 日本人活動家らに囲まれ 産経新聞 2016.2.22


要するに彼らは、わざわざトラブルになりそうな挑発をトラブルを起こしそうな相手に対して意図して行い、乱闘騒ぎ寸前にする原因をつくったにも関わらず、あたかも日本の警察が自分達の主張を妨害しようとしたかのように訴えていたのです。
しかも毎年同じようなことをしているようなのです。


当たり前の事ですが、毎年こんな事をしていたら当然島根県警には要注意人物としてマークされていたでしょうし、明らかに彼らは「挑発する意図」で日本へやってきたのが明白です。
しかし彼らはこのように、意図して騒ぎを起こして「自分達は被害者だ」訴える場合すらあるわけです。


なぜなら彼らの中では「自分達は道徳的に正しい事をしている」のであって、それを妨害するのは道徳的に劣った加害者だからであり、挑発行為をするのは「相手の劣等性」を証明する行為として正当化されているからです。


3:政治的な思想によって「加害者」になる


最後に紹介するのはちょっと変わった事例です。


先日なのですが、「韓国映像資料院によってロシアとドイツで日帝による収奪の証拠映像が発見された」というニュースが韓国で報じられました。


が、内容を読んでみると発見されたのは『北鮮の羊を語る』(1934年)という内容の記録映画で、そこでは朝鮮総督府が「南綿北羊」(半島南側では綿花栽培、北側では牧羊を行うという政策)に基き、オーストラリアから羊を輸入したという内容なのです。


「日帝収奪」の記録映像を発掘 ハンギョレ新聞 2016.02.25
「南では綿花、北では羊」 日本帝国の朝鮮収奪映像を確認 東亜日報 February. 26, 2016


「収奪が行われた証拠」と主張しているので、例えば奴隷労働の証拠とかならまだわかるのですが、映像にあるのは単に「東洋拓殖株式会社(東拓)という会社に羊が送られた」というだけのものであり、どこにも収奪を示すような内容はありません。


ここで重要なのは、実際に収奪があったかなかったかではなく、「収奪の証拠となり得ない映像」を見て彼等が「収奪の証拠だ」としていることです。
要するに、これも「日本は加害者」「韓国は被害者」というかくあるべき姿を前提としているからこそであり、どんな資料を見ても彼らは結論ありきでしか考える事ができないという事が解ります。


またこの件で面白いのは朝鮮日報の記事です。
朝鮮日報の記事では、同じ内容が「植民地期研究の面で重要な史料的価値がある」「植民地期の文化や生活風習を記録している」としており「収奪」という単語が使われていないのです。


露独で90年前の朝鮮記録映像を発見、3月1日に無料上映 朝鮮日報 2016/02/26


これはどういう事かと言うと、現在の韓国における「日帝収奪説」は親北左派による「親日派狩り」と連動しており、韓国内の保守層に対して「あいつは収奪に加担した親日派の子孫だ」とレッテルを貼ることで、保守層の力を削ぐために行われているキャンペーンであり、きわめて政治色が強いのです。


そのため韓国の保守層は『自身に被害が及ぶ可能性がある』ので、2000年代頃から「真っ当に研究をしている学者」などを集めてニューライト運動という活動を始めており、この中で「日帝の統治は朝鮮の近代化に寄与した部分もあった」とか「収奪と単純に呼べないものもある」との主張をする事で、親日派のレッテル回避を行っています。


去年韓国で中学と高校教科書の再国定化騒動がありましたが、それも本質はこの対立の延長線上で発生したことです。
日本では、最も重要なこの部分が殆どのメディアで報じられませんでしたが。


純粋に学術的な観点というわけではないのですが、結果的に保守層のほうが比較的冷静に歴史や資料を分析する傾向にあるため、客観的に見て「収奪の証拠とはなり得ない」この映像に保守系朝鮮日報が「収奪」という単語を使うことは無いのです。


要するに、これは単なる韓国国内の政争の一環で「収奪の証拠」とされて、日本が一方的に加害者にされている事例です。
こうして韓国内の政治的な都合から、強引に「加害者としての日本」「被害者としての韓国」という構図が作られる事例もあるわけです。


今回はたまたま短い期間に「解りやすい事例」が次々と発生したので記事にしてみました。
以上となります。



※最後に少しお知らせを。
「笑韓ネタ」というジャンルがあるのですが、その系統の内容は皆さん需要あるでしょうか?
アダルト系や過激な物は扱えないため、広く知られているようなものしか紹介できませんが、「初心者向けとしての笑韓ネタ」をやってみたいな、とも考えています。


もしよかったらご意見等お願いします。




人気ブログランキングに参加中です、もしよかったらクリックをお願いします。


クリックで人気ブログランキングへ


以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。










(※1)
独島男子、ソ・ヒョンヨル道議員..日本警察に困惑
GNNニュース(韓国語)  2016/02/24
http://www.gurinet.org/sub_read.html?uid=24382

ソ・ヒョンヨル京畿道議員が竹島の日(独島(ドクト)の日本名)を糾弾しに独島守護全国連帯とともに日本島根県で独島簒奪を糾弾し警察に連行、強力な調査を受けて4時間ぶりに解放された。

特に日本警察はソ議員一行に出国場まで付いて密着監視、ソ議員は23日夕方帰国して現在、自宅で疲れた身体を回復中にある。

24日、ソ・ヒョンヨル議員とメディア報道によればソ議員と独島守護全国連帯会員4人は22日、竹島の日糾弾のために日本島根県に向かった島根県庁に到着した彼らは太極旗とあらかじめ準備したピケを広げて「竹島の日廃棄とともに日本の歴史歪曲を糾弾し、独島は韓国領土だ。日本政府は独島簒奪蛮行を直ちに中断せよ!」と叫んだ。

これを見て阻止しようとした警察とソ議員一行は激しい小競合いをした。現場にいた右翼団体2千人余りらも日本から出て行けと激しい悪口まで降り注いだ。この場面はニュースチャネルYTNにそのままフィルターなしで報道され国民の公憤を買った。

ソ議員は太極旗とピケを守ろうと激烈に抵抗したが結局、警察に連行された。ソ議員一行は4時間の調査を受けて解放されたが韓国に出国するまで日本警察の密着監視を受けた。また、ソ議員一行は去る20日午前9時、大阪関西空港に到着したが、特別な理由なしで8時間を抑留された。

ソ・ヒョンヨル議員が共同議長である独島守護隊は去る2005年から毎年、日本に抗議訪問している。昨年も日本を抗議訪問して独島は私たちの土地!と血書を書いて警察に連行されて調査を受けたが、今年にも間違いなく抗議訪問は継続された。

ソ・ヒョンヨル議員が警察に連行されたというニュースを聞いてナム・ギョンピル道知事と行政副知事はソ議員の安否を訊ねる電話を直接し、京畿道議会次元の対策会議を開いた。ソ・ヒョンヨル議員は幸いなことに23日夕方、飛行機の便で無事に帰国し現在、自宅で疲れたからだを回復中にある。ソ議員の独島愛は格別で日本の独島簒奪が始まるとすぐの10余年前に本籍を独島に移し、毎年独島愛写真展など各種行事を主導している。

※原文ではなぜか「シネマ県(시네마현)」になっていましたが、そのままですと鬱陶しいので「島根」に修正しました。