日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

日韓友好を訴える人達は問題だらけ


さて、今回は韓国の問題ではなく日本国内の問題となります。
日本ではメディアを中心に日韓友好を訴える人達が多数いますし、そういった人達ほど韓国への批判的意見を「ヘイトスピーチ」とか「差別」と批判する傾向にあります。


結論を書いてしまうと、実際のところそういった人達は本当にヘイトスピーチや差別を問題にしているわけではないということが、今回紹介する事例から非常によく解るのです。
現実問題として、嫌韓の中にはヘイトスピーチや差別と取られても仕方のない言動は確かにあります、しかしだからと言って、それを批判し日韓友好を訴える人々が、本当にヘイトスピーチや差別を問題として廃絶を目的としているのかといえば、実態は全く違うという事です。


それを知ってもらうために、まず韓国の典型的な民族主義者であり、数年前から一部で有名な誠信女子大学校の徐敬徳(ソ・ギョンドク)客員教授について書きます。
この教授を事例に出した理由は後ほど。


NYタイムズスクエア広場に慰安婦謝罪要求広告が登場
2012年10月05日09時01分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
http://japanese.joins.com/article/720/160720.html
3日(現地時間)米国、ニューヨークのタイムズスクエア広場に日本軍慰安婦強制動員に対する日本の謝罪を促す大型広告が設置された。

歌手キム・ジャンフン氏が設置費用を出し、徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が企画したこの広告は縦・横15メートルの大きさで、12月末まで3カ月間掲載される予定だ。広告に使われた写真は西ドイツのヴィリー・ブラント首相が1970年12月7日ポーランドワルシャワ戦争犠牲者碑石の前でひざまずいて謝罪する姿だ。広告文句は「DO YOU REMEMBER(覚えていますか?)」で始まり「ドイツのヴィリー・ブラント首相がポーランドで謝罪したことによってヨーロッパの平和に大きく寄与した。

2012年韓国の日本軍慰安婦被害者は依然として日本の心からの謝罪を待っている」と書かれてある。キム・ジャンフン氏はこの日、自身のme2dayに「保険金まで崩したが、私が少し力不足で通り側を確保できなかったが場所はまあまあだ」という文を残した。



ご存知の方も多いとは思いますが、数年前からアメリカの大手新聞にこの手の反日広告が掲載される事例が頻発した時期があったのですが、その大半にこの教授が関わっており、彼は韓国広報専門家というよく解らない肩書きで登場し「韓国人の正しさ」を世界にアピールする活動を続けていました。


その活動は今も続いてはいるのですが、実は去年アメリカの広告代理店と金銭トラブルを起こし、またあまりにも空気を読まない、民族主義丸出しのプルコギとマッコリの広告を出したことがアメリカで不評を買い(【コラム】韓国料理のイメージを壊す広告 中央日報日2014年03月23日)、最近の活動の場は主にネットに移行しています。


また去年はいくつかの国でこんな事も行っています。


ソ・ギョンドク教授、ブラジルで「韓国の優秀性」講演
NEWSis(韓国語) 2014-06-06
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=104&oid=003&aid=0005890985
誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク(徐敬徳)教授が6日、ブラジル・サンパウロの韓人福祉会の現地青少年 50人余りを対象に、『K-lecture』プロジェクト一環の特別講演を進行したと明らかにした。

『K-lecture』プロジェクトはソ教授が全世界の主要都市をめぐり、各国の若者たちに韓国文化の優秀性に関する特別講演を才能寄付(プロボノ)するプロジェクトだ。去る1月からパリ、ニューヨーク、モスクワ、上海、ホーチミンに続いて今回が6回目。



要する民族主義丸出しの活動なのですが、韓国人の感覚ではこれが「当たり前の事」であり、「優れた韓国を知ってもらうための活動」でしかないわけです。
ある意味で彼は「非常に韓国人らしい韓国人」と言うわけです。


また、他にも彼は今現在韓国が行っている「反日活動(日本人基準)」の殆どに関わっており、例えば


旭日旗問題
ソ・ギョンドク、FIFAに"日代表チーム 戦犯旗ユニフォーム退出"要請 NAVER/sports news(韓国語) 2014-06-02
日本海呼称問題
ソ・ギョンドク教授、米国上下院に東海資料送った 文化ジャーナル(韓国語) 2012/04/23
竹島問題
徐敬徳教授、独島でゴルフイベント企画…アーノルド・パーマーら招待 中央日報 2015年01月08日


など、こういった問題には必ず顔を出し韓国人の民族主義を煽っています。


これ等の事例から、彼は極めて民族主義的な「反日興行師」のような存在と見て間違いないでしょう。
最近の最も解りやすい事例では、韓国IKEAの日本海呼称問題で、韓国人を煽った事例があります。



日本海表記論議'がケアコリア不買運動"韓市場感情分から
エコノミックレビュー(韓国語) 2014.11.19
http://www.econovill.com/news/articleView.html?idxno=225127
イケア・コリアの'日本海表記論議'に消費者が不買運動を展開する兆しを見せるなか、ソ・ギョンドク誠信(ソンシン)女子大教授が自分のフェイスブックを通じてネチズンの意見に積極参加した。

ソ教授は去る18日、自分のフェイスブックに「今回のイケアコリアの東海事態について私たちのネチズンらは本当に合理的な判断をしており、その対応能力も十分トップクラスだと思う」と明らかにした。

また、彼は「世界的企業であれば、その国の市場感情を理解するのは基本だ。ところが'韓国では販売計画がない'という対応はあまりにも無責任なようだ」として「真のグローバル企業なら、その国の消費者に対し責任を全うする姿が本当に必要な時代なのに」と強く批判した。

合わせて彼は「とにかく今回のイケアコリア事態は他のグローバル企業の韓国進出に良い手本になりそうだ。私たちのネチズンらもむやみに不買運動だけ叫ぶ感情的な態度ではなく、私たち自らが東海についてさらによく知って今回のように論理的に対応すれば、これから私たちの東海の名前を取り戻すのに大きな力になると信じている」と強調した。

これに先立ってイケアコリアは日本海表記論議およびイケアコリア不買運動の兆しが出ると「海外の一部売り場で販売中である装飾用壁掛け製品の東海表記法についてすでに認知していた。」として「これに対する内容をイケア製品開発を担当する'IOS(IKEA of Sweden)'に以前から要請している状況」と説明した。



また彼は韓国政府とも密接な関係があり、以下のような活動もしています。


韓国で「独島学校」開校
2013年02月27日09時18分
[ⓒ 中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/814/168814.html
独島(ドクト、日本名・竹島)の歴史と文化について学べる「独島学校」が28日、開校する。

韓国の国家報勲処は26日、日本の独島領有権主張に対応し、国民の領土主権意識を向上させるため、忠清南道天安の独立記念館に「独島学校」を開校する、と明らかにした。

韓国広報専門家の徐敬徳(ソ・ギョンドク)誠信女子大教授が初代校長に就任する予定で、開校式は28日、独立記念館内のパルグンヌリ館で11時に開かれる。独島学校は年間、約2980人を対象に教育プログラムを運営する方針だ。

プログラムは初等団体教育(1500人)、家族キャンプ(360人)、展示館教育(960人)および独島現場検証教育(160人)の4つが準備されている。



要するに子供達の民族主義を煽るような活動が政府主導で行われ、彼はその責任者に抜擢されたわけです。
まあ韓国ではこういった活動は珍しくないですが。


さて、ここまでなら単なる韓国の先鋭的な民族主義者の紹介でしかないのですが、問題はここからです。
実はこの教授、特に最近日本の様々な団体と活発に交流を行い、活動の場の主体が徐々に日本国内へと移って来ているのです。
まずはこちらの記事


韓国広報家の徐教授 東京で慰安婦問題テーマに講演
朝鮮日報 2014/12/10
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/10/2014121002162.html
【ソウル聯合ニュース】韓国の広報活動に取り組む誠信女子大の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授が9日、東京で大学生を対象に旧日本軍の慰安婦問題に関する講演を行った。

 講演は、今年初めから徐教授が展開する「K―lectureプロジェクト」の一環として開かれ、世界人権デー(10日)を前に女性の人権を強調するために企画された。

 徐教授は「慰安婦問題は韓国と日本の政治的問題を超え、世界の女性の人権問題だということを強調しながら説明したところ、学生たちは理解した様子だった」と語った。

 徐教授は来年の世界人権デーまでに大阪、京都、名古屋、広島、札幌など日本の主要10都市を回り、慰安婦問題や韓日間の歴史問題をテーマに講演を行う計画だ。



彼は日本語が出来るわけでもなく、元々日本とは縁もゆかりもない人物だったようなので、明らかに日本国内に彼を手引きし支援する人々がいなければ、こんな事ができるわけがありません。
そこでこのイベントやK―lectureプロジェクトについて調べてみたのですが、正直有用な情報は得られませんでした。


しかし、今年に入り今度は彼がこんな活動をしている事が解ります。
(少々長いですが全文引用します)


ソ・ギョンドク教授、在日同胞集団居住村の地図作成を後援
NAVER/CBSノーカットニュース(韓国語)  2015-02-27
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=103&oid=079&aid=0002685462
韓国広報専門家である聖信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授は、在日同胞(在日韓国・北朝鮮)の集団居住地区である日本の京都市南区東九条地区を伝え、ここの韓人(コリアン)と日本人を助ける為に地区の地図作成を後援した。

東九条に在日同胞が多く集まって住んでいるのは、東山トンネルと鴨川の堤防工事が続いた1920年代以降。光復後に朝鮮半島が分断されて、在日同胞社会が形成された。

新幹線の建設による退去措置のため、外国籍の住民である在日同胞は鴨川の堤防に住むしかなかった。

1968年頃は15~19歳の人口がかなり多くいたが、40年後には55~69歳の人口が急激に減少した事から見て、ほとんどがこの地区を去った事が推測される。

在日同胞に対する差別の象徴であり隔離の空間だったこの地区を伝えて復活させるため、住民たちは1993年11月から多文化共生のために在日同胞と日本人らが交わる『東九条マダン祭り』を開催している。

住民が自ら組織した『東九条エリアマネジメント』は、地区の歴史と文化を守るため祭りを開くと同時に地区の地図作成にも乗り出した。

南区役所の補助金を受けて直接デザインをして、この消息に接したソ教授が5,000部の印刷と製作コスト全額を後援した。

地区の地図には東九条で在日同胞が直接運営する食堂や商店と公共施設などが詳しく紹介されている。

特に多文化共生という地区のテーマに合わせ、日本人の商店も共に掲載した。

地図は韓国語・日本語・中国語・英語など、4ヵ国語で作成された。

ソ教授は、「去る10数年間に日本の主要都市20ヶ所を直接巡り、厳しい生活をする在日同胞の実態を知った」とし、「在日同胞地区に少しでも役に立つ事が何なのかを悩んでいる途中、2年前に“東九条”の紹介を受けてその地区のお年寄りと多くの会話をして、最も必要な地図の製作を後援する事に決めた」と明らかにした。

ソ教授とともに後援に乗り出した日本の地域文化交流支援機構フレームアウトジャパンのキム・ウンジュ副代表は、「毎年11月には“東九条マダン祭り”が開催されて、在日同胞と近隣の日本人が“多文化共生”というテーマで一団となるのを見て、多国語の地区の地図がこの地区に大きな活力剤になれると確信した」と説明した。

地区の地図は柳原銀行記念資料館と地図に表示された各店鋪に備えられ、無料に配布される。

ソ教授は今年の光復70周年を迎え、京都の東九条地区を皮切りに日本の他の主要都市の在日同胞地区にも地図の製作を後援する予定である。



記事中に「東九条マダン」と「東九条エリアマネジメント」と「フレームアウトジャパン」という団体の名前が確認できます。
そこでこれ等団体について調べてみたところ、以下のようなことが解りました。


東九条マダン(協賛団体)
http://www.h-madang.com/%E5%BD%93%E6%97%A5%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E8%B3%9B%E5%8A%A9%E5%BA%83%E5%91%8A%E4%B8%80%E8%A6%A7
在日大韓民国民団京都府支部
在日本大韓民国民団京都府本部 
在日本大韓民国婦人会京都府地方本部 


民主党まちづくりプロデューサー山本けい
http://www.yamamoto-kei.jp/
民主党政策委員
お知らせ
2012~東九条エリアマネジメントに関わっています。



ご覧のように、ソ・ギョンドク教授が日本で活動ずるにあたり、どうも民主党の地方議員と民潭が関与しているようなのです。
また、恐らく民潭が関与していると思われる事例は他にもあり、「チャ・インピョ&徐敬徳、東京で『アリラン』広告上映 Innolife 2012/09/17」という東京新宿区の新大久保での広報活動があります。
どうやら民潭は彼と「長い付き合い」のようです。


民潭とは在日韓国人で構成された団体であり、最近は嫌韓に関連したヘイトスピーチや差別問題で活発に政治活動と広報活動を行っており、同じく民主党もこれ等活動に積極的に関与しています。



そういった組織が、ソ・ギョンドク教授と言う典型的な韓国の先鋭的民族主義者を日本国内で支援しているわけですが、彼らがソ教授のほかの活動に何かしらの抗議をしたとか批判的に扱ったという事例は一切出てきません。


またソ教授は以下のような活動も最近始めているのですが。


「独島からアシカが消えた理由」…韓国の教授がユーチューブに動画公開
2015年02月22日12時05分
[ⓒ 中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/906/196906.html
韓国誠信(ソンシン)女子大学の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が独島(ドクト、日本名・竹島)からアシカが消えた理由を説明する動画を22日にユーチューブに公開した。16日に50秒のティーザー映像がユーチューブに公開され話題を集めたのに続き7分の本映像を公開したもの。

徐教授が制作し俳優のチョ・ジェヒョンが出演するこの動画は、アシカが1900年代に日本の残忍な乱獲によって消えた事実を説明している。

韓国メディアの報道によると、この映像は日本の領土主権対策企画調整室が最近独島のアシカを日本の子どもの友達として描写した動画を制作したことに対し抗議するために作られた。

日本はきょう2月22日を「竹島の日」に指定し、独島の領有権を主張している。



これは全くのデタラメです。
この「独島のアシカ」というのは、正式名称を「ニホンアシカ」というのですが、確かに20世紀初頭に日本の漁師によって乱獲が行われ個体数の減少が起きたのは事実ですが、実際に絶滅したのは日本の敗戦後30年経った1975年頃なのです。
(参照 アザラシ目 アシカ科 絶滅危惧IA類(CR) IUCN(国際自然保護連合) )


そして直接的な絶滅の原因は、どうやらアシカが居住地としていた竹島を韓国が要塞化したことと、竹島に常駐した韓国人が乱獲したことが主な原因であり、それを裏付ける記事が中央日報にもあるのです。
常習的に侵犯する日本人を決死阻止した独島義勇守備隊 2012年08月19日
※記事ではアシカを売って武器を購入していたことが書かれています。


要するに彼は、事実を捻じ曲げあたかもアシカが日本の乱獲によって絶滅させられたとの宣伝を世界で行っている。
それはつまり「ヘイトスピーチ」そのものです。
彼は民族主義者であると同時に歴史修正主義者でもあり、事実を捏造して日本人への偏見と憎悪を「世界規模で」煽っているというわけです。


にも拘らず、日本で彼を支援する人々は彼の事を一切批判せず今でも協力しており、更に3月1日には共同で何らかのイベントを行うようです。
もっと書けば、こんな活動をしている人物がいるにも拘らず、この件に直接関与していなくとも、日本国内で日韓友好を訴える人々やヘイトスピーチや差別問題を訴える人々は、彼のこういったヘイトスピーチ活動に一切興味が無いようなのです。


つまり、ソ教授が簡単に日本で支援者を得て活動できている時点で、彼らに一切の大儀はないということです。
彼らは、もともとヘイトスピーチにも差別問題にもまるで興味がなく、単に韓国批判が気に入らないからレッテル貼りをしているだけという事が、はっきりと浮き彫りになっているわけです。
そうでないなら、とっくにソ教授は彼らの槍玉に上がってバッシングされているでしょう。


このように、日韓友好を訴える人々の批判対象の判断基準には明確なベクトルがあり、ダブルスタンダードが日常化しています。
そして韓国人の蔑視ありきの自民族中心主義や民族主義を簡単に受け入れ、逆に韓国批判は無条件に差別問題に摩り替えます。


そういった行いは、結局のところ日韓の間の「歪み」を増大化させるだけであり、決して問題解決の役には立ちません。
彼らは日韓友好を訴えながら、実際には日韓の対立を深刻化させているとも言えるわけです。