日韓問題(初心者向け)

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【リオ五輪】韓国で最も話題になった事






さて、本日は先日閉会したリオオリンピックに関連し、韓国国内で何が最も話題になったかについて書いていきます。


今回のオリンピックでは、韓国でメダルを期待されていた種目で次々と韓国選手が脱落し、中盤以降韓国におけるオリンピック報道自体が下火になっていたのだが、後半になるとそれまでを覆すほど大きな成果があったわけでもないにも関わらず、オリンピック報道が過熱し始めた。


その理由として、韓国ではオリンピックが民族主義や国威高揚に強い役割を持つイベントである事、若い世代を中心に民族主義が先鋭化の傾向にある事などから、元々韓国ではこうしたスポーツイベントが優生学的な「民族の優秀性」の確認の場として利用されてきた背景が関係してくる。


要するに、オリンピック後半になると「日本の方が韓国よりメダル獲得数が多かった事」「いくつかの競技や閉会式で日本が高い評価を受けた事」などから、「日本人よりも民族として優れている事」を否定されたと感じたため、韓国では日本を引き合いに出して「特異な盛り上がり」を見せた。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:「評価された日本」が許せない韓国


まずはこちらの記事から


リオ五輪:戦争加害国・日本、憎たらしいほど楽しく平和を演出
朝鮮日報 2016/08/23
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/23/2016082300603.html
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/23/2016082300603_2.html

インターネットアーカイブ
https://web.archive.org/web/20160823030047/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/23/2016082300603.html
https://web.archive.org/web/20160823063249/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/08/23/2016082300603_2.html

安倍マリオ」登場でサプライズ、閉会式でも勝負に出た日本
安倍首相がスーパーマリオに変身、3時間の閉幕式に8分間の強烈インパク

 リオ五輪で日本は韓国だけでなく全世界を何度も驚かせた。リオ五輪で、日本はこれまでの五輪最多メダル記録だった合計38個(2012年ロンドン五輪)を塗り替えた。金12個・銀8個・銅21個、合計41個のメダルを獲得し、8位の韓国を上回ってメダル獲得数総合ランキング6位に浮上した。中でも印象的だったのは、陸上男子400mリレーで「稲妻」ウサイン・ボルトが出場したジャマイカの次にゴールし、銀メダルを手にしたことだ。「陸上強国」米国も日本に追い付かなかった。

 2020年に東京五輪を開催する日本は、22日にマラカナン競技場で行われたリオ五輪閉会式でも世界の注目を集めた。日本に与えられた時間はわずか8分間。だが、その短い時間でフレームが光る六面体を使ったダンサーたちの印象的なパフォーマンスを行った。これだけではない。マラカナン競技場に設置された電光掲示板には、東京五輪のPR映像が映し出された。右傾化や平和憲法改憲推進などで周辺国との確執が深刻になっている状況だが、日本はそうした面を見せることなく、憎らしいほど楽しく平和のメッセージを伝えた。
(後略)


以前どこかで書いた覚えがあるのですが、韓国では「そのときの感情」が最も重要視される傾向にある事から、新聞記事においても「内容よりも感情が優先される」傾向にあり、この記事はまさにその典型例です。


一見すると「戦争加害国」という部分に目が行きがちですが、実際にはこうした部分は単なる動機付けでしかなく、重要なのは「日本の劣等性を指摘している」事そのものが重要な部分になります、要するに「戦争加害国」の部分は別に他の単語でも良いのです。


そして、これまでこのブロマガを読んできた方々ならそれでピンと来るでしょうが、韓国社会において「他者の劣等性を指摘する」事は、すなわち「自己の優越性を証明しようとしている」と同じことだという事です。


詳しくは過去記事「韓国人が日本人から嫌われる根本的原因」を読んでもらうとして、要するに韓国社会における一般的な価値観=常識では、自己の優越性や正しさを証明する方法が、他者の劣等性を指摘する事なのです。


このことを踏まえて最初の朝鮮日報の記事を解釈すると、韓国ではオリンピックが優生学的な民族主義の鼓舞の場だったにもかかわらず、韓国よりも日本が高い評価を受けた事で「日本人より民族的に優れている」と子供の頃から教えられている韓国人の多くはそのことが許せませんでした。


そこで、「日本人はこんなに劣等なのだ」という「感情」を発露する事で、相対的に韓国人の優越性を証明しようとした、そんな記事なのです。


似たような内容として、「日本はお金の力で韓国の成功事例を真似したのだ」といった論調の記事や、女子バドミントンで日本がメダルを取ったが「監督は韓国人だった」と、「良い事は自分達のお陰、悪い事は他人のせい」という独特の価値観に根ざした記事も見られます。


<五輪>韓国を抜いた侍スポーツ、その裏には103億円のお金の力 中央日報 2016年08月19日
<五輪バドミントン>韓国破った日本、その背後には「バドミントンの神」韓国人監督 中央日報 2016年08月17日
リオ五輪:「韓国式」で快挙達成バド日本代表に韓国は複雑 朝鮮日報 2016/08/20


どれも根底には、彼ら独特の価値観である他者の劣等性を担保として自己の優越性を証明する「蔑視ありきの自民族中心主義」が存在しており、韓国は「この方向で」オリンピック後半が「盛り上がった」のです。


2:いつもと同じパターンの行動原理


上記のように、韓国ではその独特の価値観に根ざした「盛り上がり」があったわけですが、この傾向が見られるとその後韓国ではもう一つ特徴的な傾向が現れる場合が多いです。


それは、「相手の劣等性を指摘しながら、同時にその相手に援助を求めたりまねをしようとしたりする行為」です。


まず韓国で「独特な盛り上がり」が起きる前までどうなっていたかが重要なので、先にそちらを説明すると、殆どの韓国人がリオオリンピックに関心を示さなくなり、メディアでもあまり話題にされていませんでした。


五輪への関心低め 時差や選手の成績不振で=韓国 聨合ニュース 2016/08/18
リオ五輪:柔道世界ランキング1位韓国人選手3人、金ならず 朝鮮日報 2016/08/10
土下座の朴泰桓 不調でリオから途中帰国へ=1500m放棄 聨合ニュース 2016/08/11


この背景として、メダルを期待された選手が次々と敗退した事が関係しており、先ほども書いたように韓国ではオリンピックが民族主義の発露の場である事や、他にも「常に序列を気にする序列社会である事」が関係しており、順位が伸び悩んだ事で関心が薄れたのです。


韓国「総合10位」に赤信号、勢いに乗る豪州と日本 東亜日報 August. 10, 2016


このような状態にあったわけですが、そこにきてオリンピック後半で韓国にとって更に予想外な出来事が発生します。


それが日本の選手への国際的な評価(特に韓国では韓国選手が活躍できなかった水泳・レスリング、予想外の健闘をした男子400mがショックだったようです)と、閉会式での「安部マリオ」演出、そしてこの2つに対する世界からの賞賛です。


これに対して、韓国では最初のほうで書いたように「他者の劣等性から自己の優越性を確認する」という行動が起きたわけですが、それと同時に「日本が評価されたのなら自分達も評価されなければおかしい」とする行動原理が働きました。


この行動原理には、以前から書いているように彼らが「一つの正解(正しさ)」に拘ることが関係しているのですが、この事例では「日本が評価された=正解」と判断し、日本を真似しようとの動きが活発化しています。


<五輪陸上>400mリレーで米国抜いた日本、韓国スポーツに宿題投げかける(1) (2) 中央日報 2016年08月22日
韓国スポーツの問題点…プールある小学校、日本98%・韓国1% 中央日報 2016年08月22日
【萬物相】リオ五輪男子400Mリレーで日本が見せたバトンパス 朝鮮日報 2016/08/22 (1/2ページ) (2/2ページ


要するにこれは以前ノーベル賞関連でサイエンス誌が韓国を批判した事例や、ポケモンGOでの韓国における騒動などと同じで、「他者の成功に便乗しようとする動き」です。


今回の場合は特に「日本が国際的に評価された」との印象が韓国人の中で大きかったため、それが彼らの中で「一つの正解(正しさ)」に見えたという事が影響を与えているのでしょう。


そしてこれは過去にも何度も繰り返されてきた典型的なパターンです。
韓国では子供の頃から学校でも家庭でもメディアでも、「日本人は韓国人よりも民族として劣っているのだ」と教えられて育ちます。


彼らはその前提で思考するため、「日本人にできるのならば自分達にも同じことができる」「日本が評価されているのならば更に優れた自分達はもっと評価されなければおかしい」と考える傾向にあり、常に「一つの正解」を求める彼らは「日本のやることに便乗する」がパターン化しているのです。


特に今回の事例では、韓国の成績が不調に終わった事、それと比較して日本の成績は評価が「(韓国人視点から見て)飛びぬけていた事」がこの「いつものパターン」に拍車をかけることとなりました。


3:「協力」が友好や協調に寄与するとは限らない


今回書いたように、韓国ではその独特な価値観によってリオオリンピック後半が「盛り上がり」ました。


彼らは彼らの価値観に基いてその「常識」の範囲で動いた結果なのですが、上記で書いたような傾向から恐らく今後韓国はスポーツ分野・オリンピック分野での「日本への協力要請」が増加していくでしょう。


日本の出した結果を「正解」と認識しているからです。


しかしここで注意しなければいけないのは、日本側は「これで日韓関係が改善できる」とか「スポーツと政治は別」と考えていても、韓国側にその常識は一切通用しないという事です。


彼らは彼らの常識に従い、「日本の正解に便乗する」「民族の優秀性を証明したい」から日本への協力要請をするのであって、単純な「スポーツを通じた交流」をしたいわけではないのです。


また、どんなに日本が「スポーツと政治は別」と考えていても、韓国では国際的なスポーツ大会の結果が大統領の支持率に影響するという現実があるので、韓国側にとっては建前がどうであれ実態としては無関係ではないのです。


<五輪>金メダル1個に大統領支持0.75ポイント上昇…終われば元の位置に=韓国 中央日報 2016年08月02日


また、そもそも韓国において国際的なスポーツ大会が「民族主義の発露の場」であるうえに、彼ら独特の「良い事は自分達のお陰、悪い事は他人のせい」との価値観が存在する以上、どんなに日本が韓国に協力したところで、彼らにとっては「韓国人の優越性が証明された」以上の意味はありません。


そして、これも以前から書いていることですが、韓国社会には「易地思之」というこれもまた独特な概念が存在しており、日本に協力を申し出るのもこれに根ざした「相手は自分達の気持ちを理解して助けなければならない」との前提での言動です。
ですから彼らが「日本側の気持ちや考え」を考慮する事はありません。


要するに、日本側がどう考えていようとも、日本と韓国の価値観=常識に大きな違いがある以上、日本側が考えているような結果はまずありえないという事です。


社会を構成する価値観=常識が違えば、同じ事をしていても目指すところはまるで異なるからこうなるわけですが、その事は今回のリオオリンピックで「韓国が何に盛り上がっていたか」を観察していれば簡単に見えてくるのです。



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