日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

ムー大陸とキツネザル

こちらは本編動画「【変な生き物】キツネザル」のオマケです。
本編を見ていただくとより一層楽しめる内容になっています。


本日の投稿動画
www.nicovideo.jp
youtu.be


お品書き

マダガスカルとレムリア

・レムリアと神智学協会

アトランティスおじさんとバス釣りおじさん


※以下は動画のテキスト版です




レイム マリサ 大口
ゆっくりしていってね



大口
さて、この動画は本編動画、「【変な生き物】キツネザル」のオマケ動画です。
もちろん、これ単体でも内容を理解できるようになってはいますが、本編動画の方を見ていただくと、より一層楽しめるはずなので、お勧めです。


レイム
というか、これもはや「変な生き物」動画ではないわよね?


大口
そうだよ。
ただキツネザルを扱うならこれも扱った方がいいかなってだけのオマケ動画だし。


マリサ
ところで、キツネザルムー大陸が関係あるってこういう事でいいのか?


大口
マリサ、期待しているところ悪いけど、今回の話ってキツネザルはほぼ関係ないからね?


レイム
じゃあなんで「ムー大陸キツネザル」なの?


大口
それは、本編動画の「キツネザルマダガスカルにどうやってやってきた」というテーマに対して、19世紀の学者が提唱したある学説が関係あるからなんだよ。


マリサ
よし、わかったぜ。
じゃあこういう事にしてくれ。


レイム
マリサ、今の話聞いていた?


マリサ
お前らわかっていないんだぜ。
重要なのは「面白いかどうか」なんだぜ。


大口
まあ、マリサの期待に沿えるかどうかは不明だけど「チャーハンを作っていたらコロッケができた」的な面白さはあるよ。


レイム
それどういう状況なのよ。


マリサ
じゃあもうこういうことでいいぜ。


レイム
どういう状況なのかというより意味不明なんだけど。


大口
まあ、今回の切っ掛けから事の顛末に至る過程はそれと同じくらい意味不明だけどね。
それじゃあそろそろ本編へ行くね。


マダガスカルとレムリア


マリサ
レムリアってなんだ?


大口
これなんだけど「キツネザル」の解説動画で、「キツネザルはどうやってマダガスカルに来たのかについて説明したの覚えてる?


レイム
たしか、現在最も有力な説としては洪水で地面ごと樹木の塊が流された際に、キツネザルの祖先が一緒に流されたのではないかって説が有力で、ゲノム解析からもそれが示唆されているのよね。


大口
「現在は」そうなんだけど、いわゆるプレートテクトニクスすら知られていなかった時代には、こういう陸で繋がっていない地域にいる生物は、「かつてあった陸橋のような場所を伝ってやってきたのだ」という説が有力視されていたのね。


マリサ
まあ、それ自体はおかしな話ではないよな。
実際日本列島にいる生き物は、氷河期までユーラシア大陸と陸続きの時に渡ってきた生き物だし。

氷河時代の日本列島
郷原保真=信州大学理学部助教授/国立公文書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/view/prepareDownload?contentNo=5&itemId=info%3Andljp%2Fpid%2F8427583

大口
そうなんだよ。
で、マダガスカルキツネザルに関しても、19世紀頃に「なんで孤島のマダガスカルキツネザルがいるのか」と論争になっ
ていたのね。


レイム
本編動画で扱っていたけど、たしか近縁種がアフリカと東南アジアにいて、化石種がインドでも見つかっていたので、進化の系統樹的に「どこかで繋がっているはず」と考えられ
ていたからなのよね。


大口
そうそう。
それで、イギリスの鳥類学者フィリップ・スクレーターさんが、「実はインド洋にはこんな感じの大陸がかつてあったんじゃ
ないか?」と、1864年に提唱したんですよ。それがこれ。


第14話 漂流する大陸と生物の進化
科学バー
https://kagakubar.com/evolution/14.html


「レムリア大陸」というのもある
生き続ける神話 2021-10-09
https://myth-imagination.net/lostcontinents/967/
(中略)
アフリカ大陸東方のマダガスカル島に、「レムール」という名のキツネザルが生息しています。大きな目と、軽快に横跳びして移動する姿が印象的な動物です。童謡『アイアイ』の題材もレムールの仲間。ちなみに「レムール」との呼び名はローマ神話のレムレスという亡霊に由来しています。そのキツネザルの、夜に動きまわる白い姿からイメージされた命名です。

19世紀、このレムールの近縁種が、インド洋によってマダガスカルと隔てられているインドやマレー半島にも生息していることがわかってきたのですが、レムールが自ら遠くまで海を渡り広まったとは考えられなかったので、学者たちはこう推測したのです。昔のインド洋に陸地(=陸橋)があって、今は海で隔てられた土地をつなげており、レムールが広範囲に生息していたが、何らかの変動によって陸地が海に沈んだ。名残の一つがマダガスカルで、それでレムールの仲間が海を越えて分布しているのではないか、と。

こうした想定はレムールへの着目があったことで有名ですが、離れた土地で共通する化石が見つかることもふまえた仮説で、1860年代初頭にこの仮説を提唱した一人が生物学者エルンスト・ヘッケル(1834~1919)でした。当時は権威ある学者たちに支持されたのですが、あくまで仮説であり、100万年前までには消えてしまったという前提で、大陸というよりも「陸橋」として想定されていました。

そして、「レムールの土地」という意味で、この仮説上の陸地に「レムリア(レミュリア)」という呼び名を提言したのが、英国の動物学者フィリップ・L・スクレーター(1829~1913)。この「レムリア」誕生は1864年のことでした。

ところで、のちに判明してくることなのですが、遠隔地に共通の動植物が分布している理由は、いわゆる大陸の移動によって「動植物ではなく陸地の方が離れた」と説明可能です(とても長いタイムスパンで見ると大陸が移動するという大陸移動説→プレートテクトニクス理論が20世紀に発展)。当初、レムリア仮説は合理的に思えたのですが、それによらない理論の発展に伴い、生物学者や地質学者たちの間では「レムリア」は次第に顧みられなくなったのです。

大口
そしてこの説を、ダーウィンの進化論を広めることにも貢献し、また生物の分類学などにも功績のあるドイツの生物学者エルンスト・ヘッケル医師が支持したことで、世界に広まったのね。
ここ勘違いしてはいけないのは、プレートテクトニクスについて知られるようになった現代の感覚だとおかしな話だけど、当時としてはこれはちゃんとした一つの説って事ね。


マリサ
ああ、その大陸の名前が「レムリア」で、当時は一般的に受け入れられる余地があったので、当時一躍有名になったって事か。


大口
そう。
ただ、これは後で詳しく説明するけど、ヘッケルさんってちょっと色々と問題もあった人で、この人が関わったことが、後に「レムリア大陸説」が明後日の方向に飛んでいく遠因に繋がるんですよ。


レイム
そういえば、レムリア大陸ってインド洋上の仮想大陸の話だし、太平洋のムー大陸とは繋がらないわよね。


マリサ
その辺りにこのヘッケルって人が関わってくのか?


大口
直接は関わってこないけど、まあその辺りは後でね。



レムリアと神智学協会


レイム
この神智学ってなに?


大口
これには2つの意味があって、キリスト教神智学というものと、いわゆるニューエイジ思想から現在のスピリチュアル系に続いていく系譜の神智学協会で、今回関係あるのが後者の方なのね。


マリサ
まあ要するにオカルトの類だよな。
それがどうかかわってくるんだ?


大口
まずこの神智学協会なんだけど、これはヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキーという人と、ヘンリー・スティール・オルコットという人が創設した組織なんだけど、このオルコットさんって、南北戦争で従軍して大佐にまで昇進、その後も結構なキャリアを積んでいるのだけど、色々とややこしくなるのでこの人は今回は省略することにしておくね。


レイム
という事は、今回の本題はブラヴァツキーって人?


大口
そういう事。
で、この人の経歴もまたややこしくて、元々この人は1831年にロシアの貴族として生まれたのだけど、17歳で20歳も年上の貴族と結婚、上手くいかず家出、法律上離婚できない結婚をしていたため、以後「ブラヴァツキー夫人」と呼ばれるようになるのね。
ちなみに、子供の頃は「幽霊や精霊が見えちゃうんです系女子」だったって記録もあるね。



大口
その後の1869年から1873年までの記録は無いのだけど、本人が言うには世界を旅して秘教を学び、「1856年から7年間チベットに滞在、導師たちの教えを受け、様々な超能力を学んだ」と後年自著に書いているようだけど、信憑性はほぼないらしい。


マリサ
ここまでだとただの自称霊能者でしかないんだぜ。


大口
その後1873年にパリに現れた記録があって、1年後に渡米、交霊会でオルコットさんと出会い、1875年に神智学協会を創設したそうなんだよ。


大口
そして1888年に彼女はインド哲学ヒンドゥー、その他欧州系のオカルトあれこれの影響を受けた「シークレット・ドクトリン」という本を出版するのだけど、この中でオカルト的な宇宙論と共に「レムリア大陸」の話が出てくるのね。


大口
ちなみに、この本では「古代言語センザルで記された『ジャーンの書』の情報に基づき」「7つの根源人種の存在を基調とする独自の進化論」について論じているのだけど、彼女はこれを「霊視」によって知ったそうなのね。


シークレット・ドクトリン宇宙発生論《上》 ペーパーバック – 2024/4/23
H・P・ブラヴァツキー (著), 田中恵美子 (翻訳), ジェフ・クラーク (翻訳)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0D2KM6RGR/
シークレット・ドクトリン 上: 宇宙発生論改訂版
国立国会図書館 
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1130000797145668224
レムリア大陸ーー異質の古代文明が栄えた神智学的進化論の故地/ムーペディア
webムー 2022.07.28
https://web-mu.jp/spiritual/829/

大口
どういうものかというと「最初の根源的人種は「霊的」であり、「不滅の聖地」と呼ばれる未知の場所で生まれ、アストラル体のみで肉体は持たなかった、2 番目の根源的人種はより多くの肉体を持ち、ハイパーボリアに住んでいた」とされていて、これの元ネタはギリシャ神話のヒュペルボレイオス、神話では北の果てにある神に祝福されたユートピアとされていて、16世紀には北極の大陸にあるとされていたこともあるみたいだね。


レイム
つまり、霊的な存在だった人類が、肉体を持った状態になったって事でいいの?


大口
まあそういう事なんじゃないかな。
そして「真の意味で最初の人間である 3 番目の根源的人種は、失われた大陸レムリアに存在していた」と書いていて、ここでレムリアが出てくるのね。


大口
要するに霊的な存在であった人類は、ユートピアであるハイパーボリアを経て、徐々に肉体を持ち進化していき、霊的な存在から厳密に人類と定義できるようになったのがこの段階って事らしい。


大口
ただ、この変化の過程では人にはみえない「異形の存在」も、レムリアには多数いたと書かれているようだね。


マリサ
「らしい」ってどういうことだ?


大口
オカルトってちゃんと調べた事が無いから、今回調べた範囲の事しかわからなくて、この説明で合っているか自信が無いんですよ。


大口
まあそれはそれとして「4 番目の根源的人種はアトランティスで発達した」としていて、その次の段階で第5人類つまり現在の人類がいると、段階を経て今の人類に至ったと説明しているのね。
要するに、ハイパーボリア、レムリア、アトランティスと段階を経て今の人類に行き着いたって事ね。


大口
更に、シークレット・ドクトリンでは「進化した人類の頂点」がアーリア人としていて、アフリカ系や南洋系、中国の少数民族などは「レムリア人に近い原始的な存在」という考え方が書かれているのね。


レイム
なんか既視感があるのだけど、これナチスの優性思想に似てない?


大口
それはその通りで、元ネタは一緒だし。
最初の方で紹介したエルンスト・ヘッケルがこの優生学的思想の原型となった思想の持ち主の一人なんですよ。


大口
ヘッケルがスクレーターのレムリア大陸説を支持したのも、レムリアを経由して世界に拡散した人類の祖先が「それぞれの地域」で独自に現在の形態に進化した、そのために「人類でも知性に差がある」と考えていたようで、シークレット・ドクトリンはこの考えの影響を強く受けているような印象を受けるのね。


大口
ちなみに、ブラヴァツキー夫人はレムリア大陸をユーラシア大陸と同等の大きさとしていたが、「7万年以上にわたる地殻変動で徐々に減少していき、最後は太平洋にオーストラリア程度の大陸が2つ残り、それも沈没した」と説明しているね。


大口
それと、レムリアの語源となったキツネザルの英名「レムール」の語源が、ギリシャ神話における「騒々しい死者の霊(悪霊)」という意味のレムレースなので、この辺りもブラヴァツキー夫人の「センサー」に引っかかったんじゃないかな。


レイム
たしかキツネザルの英名が「レムール」なのは、木々の間を自由自在に飛び回る姿を、マダガスカルの人達が精霊や幽霊に例えていた事が由来なのよね。


大口
ちなみに、誤解の無いように説明しておくと、こういう優生学的考え方って、科学的に否定されているうえに、遺伝子解析の進歩で「否定の根拠」が今も積み重なっているので、現在は「地球平面説」と同じような扱いなのね。


大口
それと余談になるけど、神智学協会のオカルト思想自体は、ニューエイジ思想を経て現在のスピリチュアル系に引き継がれているけど、組織としてはクビにされた使用人が1884年に逆恨みで協会のインチキを暴露してスキャンダル化、その後も組織は存続するも急速に萎んでいって、1920年代に内紛で空中分解したらしいね。


マリサ
なんか色々と別の意味で胡散臭くなってきたが、この話だと「古代文明」としてのムー大陸とはだいぶイメージが違わないか?


大口
今知られている「ムー大陸」のイメージが出来上がるまでに、「次の段階」があるからね。



アトランティスおじさんとバス釣りおじさん


レイム
ふざけてるの?


大口
まあ、タイトルはちょっとふざけたけど、一応説明としては間違っていないから…。


マリア
面白いからオーケーだぜ。


大口
で、皆が知っている「ムー大陸」」というと、「太平洋の中央部にあった巨大な大陸で、太陽神の化身であるラ・ムーが統治し、全文明を支配できるほどの高度な学問と文化、建築、航海の術を持っており白人が支配者の超古代文明」で、1万2千年前に天変地異で沈没したという認識じゃないかな。


レイム
まあそれが一般的じゃないかしら。


マリサ
あとはなんか超能力とかそんなのを持っていたって設定も見かけるよな。


大口
その辺りの設定の基盤を作ったのって、ジェームズ・チャーチワード(1851から1936年)っていうイギリス人なんだけど、その人を知るには、さっきのブラヴァツキー夫人以外に、シャルル・エティエンヌ・ブラッスール・ド・ブールブールという、フランス人のカトリック司祭について知らないといけなくて、この人が「アトランティスおじさん」なんですよ。


レイム
カトリックの司祭とアトランティスムー大陸の関連性が全く想像できないのだけど。


大口
名前が長いのでここからは「ブールブール司祭」と呼ぶけど、この人はメソアメリカの研究者でもあって、中米のメキシコやグアテマラを何度も訪れて、マヤ文明についての研究をしていたのね。

※メソアメリ
メキシコから中央アメリカにかけての、共通した農耕文化をもつ領域


大口
そして、色々とメソアメリカ文明の研究に貢献もしたのだけど、その過程で彼はマヤ象形文字で描かれたトロアノ絵写本というものを解読したところ「ムン(Mum)」と呼ばれる王国が大災害によって陥没した伝説が描かれていた」として、これがアトランティスの事と言い出して、この辺りからだんだんとおかしくなっていったみたいなんですよ。
ちなみに、後にこれは誤訳と判明したけど。


マリサ
何かだんだんと楽しい事になってきたが、ムーではないんだな。


大口
で、「ヨーロッパやペルシア語の語源はアメリカ大陸の先住民言語に遡ることができる」とか「失われた大陸アトランティスを介した新世界と旧世界の文明の接触があった」とか「マヤの芸術と建築が古代ギリシャとローマのそれと密接な関係がある」とか、とにかくこじつけられそうなものがあると、何でもアトランティスと関連付ける困った人になっちゃったようなんですよ。


大口
そして最終的に心霊術に興味を持ち出して、後にこの考え方とニューエイジ思想が合体して「マヤ教」なんてものまで登場ちゃったりしているのね。
一部界隈で有名な「マヤの宇宙飛行士」とかも、ネタ元はこのマヤ教ね。


レイム
それで「アトランティスおじさん」ね…。


大口
そしてこの話がどんどん広まって、アトランティスイコール「ムー王国」みたいな話になっていったんだけど、そこに目を付けたらしいのが「バス釣りおじさん」ことジェームズ・チャーチワードなんですよ。


マリサ
なんで「バス釣りおじさん」なんだ?


大口
まあ、それは後で説明するとして、彼はイギリス人でスリランカの茶園主だったのだけど、後にアメリカに移住し、ニッケル、クロム、バナジウムの合金の特許を取得した資産家であり作家なのだけど、その後引退して1926年に「失われたムー大陸:人類の母なる国」という本を出版しているのね。

The Lost Continent of Mu: The Motherland of Men ペーパーバック – 2023/7/24
英語版 James Churchward (著)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CCCSSJMZ
Lost Continent of Mu Motherland of man Churchward signed 1st Ed 1926 240424
https://www.ebay.com/itm/305529788720
ebayに出品されていた初版本、約16万円

レイム
ここでムー大陸が出てくるのね。


大口
このネタ元なのだけど、彼の伝記には1890年代にオーガスタス・ル・プロンジョンというアメリカ人考古学者と「ムーについて議論した」と書かれていて、このプロンジョンという人が、もろにブールブール司祭の影響を受けちゃった人みたいなんですよ。


大口
で、プロンジョンはムーとアトランティスを同一視していたんだけど、チャーチワードはこれを「別の大陸」と解釈して、「ムー大陸は、かつては仮説上のレムリアとされていた失われた太平洋大陸の別名である」として、これを50年以上前、彼が20代の頃にイギリス陸軍に所属し、インドに配属されていた際、寺院の高位の僧侶と親しくなり、その僧侶から古代の粘土板を見せられたとしているのね。

Full text of "The children of Mu, by James Churchward ..."
https://archive.org/stream/childrenofmubyja00chur_0/childrenofmubyja00chur_0_djvu.txt

大口
そして、今から5万年前から1万2千年前まで繁栄し、現在の人類よりもはるかに高度な文明を持っており、6400万人の住民と7つの主要都市があり、他の大陸にも植民地があったとしていて、これが今現在の「ムー大陸」のイメージの直接的な原型なのね。
他にも彼は著書の中で、最初の人類は20万年前にムー大陸で生まれたとか、聖書のエデンはムーの事とか書いているわね。


マリサ
ここでやっと今現在のムー大陸の話に繋がるのか。
で、チャーチワードの話はどこまで信憑性があるんだ?


大口
まず、この人のムー大陸の設定が、・ブールブール司祭のムー王国の設定以外にインド関連が多いのだけど、これはブラヴァツキー夫人の「シークレット・ドクトリン」から無断借用されている事が指摘され、チャーチワード自身もそれを認めているのね。


大口
更に、彼がムー大陸の主要な根拠とした粘土板は、ウィリアム・ニーヴンというスコットランド出身の鉱物学者がメキシコで発見した粘土板の翻訳を基にしたとしているのだけど、この粘土板自体が当時の考古学者や歴史学者たちから「粗雑だが膨大な偽物」と批判され否定されている代物なのね。


レイム
それ、詐欺師が別の詐欺師の主張を箔付けに利用したって事よね。


大口
更に決定的だったのが、チャーチワードはかつてイギリス陸軍で大佐だったとしていたのだけど、イギリス陸軍に彼の記録が皆無だったうえに、陸軍に所属していたとされる時期の1894年に「セントローレンス川の1000の島々での漁業」という本を、1897年には「メイン州北東部のビッグゲームと釣りガイド」という本を出版していた事が発覚、経歴が全て嘘とバレたのね。


マリサ
ああ、だから「バス釣りおじさん」か。


大口
ついでに、「英国陸軍大佐」とか「インドに駐留」という話の設定は、神智学協会の共同設立者のヘンリー・スティール・オルコットが、実際に南北戦争に従軍した米陸軍大佐出会ったことや、神智学協会設立後にインドに渡り結構な功績があったので、その設定を丸パクリしたんじゃないかって疑惑もあるようなんですよ。


レイム
まあ要するに、資産家が怪しげなオカルト研究家に感化されて、壮大な話を創作してしまったってところかしら。
お金持ちって、最終的に名誉や名声を欲しがるようになるらしいし。


大口
彼がこういう事を言い出したのは、60歳を過ぎてコネチカット州の山間にある湖畔に土地を買って引退した後なので、まあそういう事じゃないかな。


大口
ちまみに、彼もいわゆる白人至上主義者だったようで、ムー関連の著書にもその影響がみられるのだけど、ちょっと笑ったのが中国人や日本人の祖先も白人で、日本人もムーの子孫とか言っているのね。


大口
その影響を受けまくってできたのが、日本の超有名偽書の「竹内文書」だそうな。
あとチャーチワードも、晩年にはオカルトどっぷりだったらしいね。


マリサ
だろうな。

今回のまとめ

ムー大陸のネタ元は当時の一般的な学説でしかない

・この学説にブラヴァツキー夫人が興味を持ち変質

バス釣りおじさんがそこに追加設定を盛って完成

大口
今回の内容って、見る人が見ると気付くことがあるんですよ。


レイム
それはなに?


大口
「ジャーンの書」とか「ハイパーボリア」とか「北極の大陸」とか、更にはムー大陸アトランティス大陸、チャーチワードも、全部「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」が創作したクトゥルフ神話に登場していて、彼はブラヴァツキー夫人の「シークレット・ドクトリン」や、チャーチワードの「失われたムー大陸」の影響を受けまくっているんですよ、彼氏自身はオカルト全否定の無神論者だったようだけど。
ちなみに、彼も2人と同じ「人種観」の持ち主ね。


マリサ
クトゥルフ関連ってネット上で人気だけど、そっち方面に繋がるのか。


大口
まあ、彼らのイデオロギー的思想には色々と問題があるし、ブラヴァツキー夫人とチャーチワードはぶっちゃけ詐欺師的な部分もあるけど、そういう意味では後の創作物の世界には多大な影響を与えているんですよ。


レイム
そういえば、アメリカの「モダンホラー」ってラヴクラフトの影響が大きいんだっけ?


大口
そうだよ。
日本でも有名な人では、映画「シャイニング」「ペットセメタリ―」「ミスト」「IT」の原作者のスティーヴン・キングとかが、ラヴクラフトの影響を強く受けているね。
当然だけど、日本にも影響を受けたクリエイターはいっぱいいるよ、江戸川乱歩水木しげるも影響を受けているそうだし。
なので、ムー大陸の話自体はただの与太話でも、それがあったからこそ現代の創作物があるともいえるんですよ。


マリサ
そう考えると、「ムー大陸」も意外といろいろな貢献をしているんだな。
ブラヴァツキー夫人やチャーチワードには損な意図はなかっただろうけどな。


大口
まあそうだけどね、そんなわけで今回の本編はここで終わります。


レイム マリサ 大口
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


レイム
今回はだいぶ「異色」だったわね。


マリサ
まさか「キツネザルはどこから来たのか?」って話からこんな事になるとはな。


大口
ほんとにね。
まさに「チャーハン作ってたらコロッケができた」でしょ?


大口
ところで、キツネザル動画も含め、当初は2024年の7月ころに投稿予定だったのに、調べれば調べるほど追加で調べない事が出てきて、いつの間にか2025年の1月ですよ。


マリサ
そんなに大変だったのか?


大口
何が大変って、オカルトなんてそもそも「客観性が無い」ものだから、検証のしようがないものなうえに、この件の一次資料なんて日本では確認不能なものばかり、しかも翻訳されている文献が正しいかどうかの確認すらできないという。


レイム
それでどうやって調べたのよ。


大口
助かったのが、なんとインターネットアーカイブにチャーチワードの本の原文が保存されていて、そこを足掛かりに色々と参考にしつつちょっとずつ調べていったんですよ。
それでも今回の内容が正確かどうかにまるで自信が無いけど。


マリサ
まあ、そこが分かっていれば一応なんとかなるのか。


レイム
という事は、今回の件は「話半分」くらいの認識で良いって事ね。


大口
まあぶっちゃけてしまえばそういう事。
そんなわけで今回はここで終わります。


レイム マリサ 大口
またいつか~



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