日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

今年分のソメイヨシノ韓国起源説に突っ込みを入れてみる


さて、本日はこれのせいで日々無駄に植物や桜に関する知識が増えてしまっている、ソメイヨシノ韓国起源説関連となります。
また昨日のニュースを強引に本日書く予定の記事に入れましたので、少々不自然な部分があるかもしれません、その点だけご了承ください。


毎年続くソメイヨシノ韓国起源説なのだが、今年はとうとう「ワシントンDCの桜祭り」が乗っ取られる寸前まで行くという事態が発生した。
彼らは日本のイメージを自分達のイメージで上書きしたいという強い欲求を持っており、常にそのタイミングを狙っているためこのような事態が起きる。


また今年に入り、韓国はソメイヨシノの観光資源化活動を活発化させ、桜といえば日本というイメージを、桜といえば韓国というイメージに変えようと官民挙げて動き出しており、それに併せてこれまでのソメイヨシノ韓国起源説を複合したような亜種を大々的に宣伝し始めている。


結局のところ、このようなことが毎年起きるのは日本人の間でこの問題がまるで周知されておらず知名度が低いからであり、今何が起きていて何が問題であるのかを日本で周知することがきわめて重要となってくる。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:乗っ取られかけたワシントンの桜祭り


まずは初見の方のために、この問題を知る上で最初に知っておいて貰いたい大前提となる知識を以下に書きます。


韓国は、韓国済州島 の王桜と呼ばれる桜はソメイヨシノのことであり、ソメイヨシノ起源は韓国にあるとしているのですが、その既成事実化のためにソメイヨシノの韓国語表記を 王桜と同じ「왕 벚나무(ワンボンナム)」とし、また学名もソメイヨシノと同じPrunus(Cerasus) × yedoensisを使っています。


そのため、日本人が日本語で「ソメイヨシノと王桜は別種だ、ソメイヨシノは日本で作られた交配種だ」と指摘しても、韓国語に翻訳される過程で「王桜と王桜は別種だ、王桜は日本で作られた交配種だ」という意味不明の文章になってしまいます。
そしてこの事は韓国が官民あげてソメイヨシノ韓国起源説を行っていると言う確固たる証拠です。


(※この学名は本来エドヒガンとオオシマザクラの交雑種全てを指す表記ですので、本来はソメイヨシノ単体を指す場合この単語の後に‘Somei-yoshino’と表記されます。)


では昨日放送されたテレビ朝日の番組から。


「桜祭り」ごと爆買い?水面下で触手伸ばす中・韓
テレビ朝日 2016/03/29
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000071371.html

すでに満開を迎えている「日本の桜」が実は海外にあります。100年以上前に日本からアメリカに渡った日米友好の桜ですが、その桜祭りを巡って今、中国が水面下で不穏な動きを見せています。

(米国 ワシントン)
リポーター:ワシントンの桜ほぼ満開となりましたすごい人出ですね
みなさん写真を撮ったり思い思いに桜を楽しんでます

ナレーター:アメリカ首都ワシントン
今年も春の訪れを告げるのは満開の桜

花見客は―
(女性)息が止まるほど美しい 天国にいるみたいだわ

(家族連れ、男性)毎年来て娘の成長と共に桜を楽しんでいるんだそれにここは5年前に妻と婚約した場所でもあるんだよ

ナレーター:ワシントンの桜は1912年に当時の東京市がおよそ3000本の苗木を贈ったのが始まりだそして毎年行われる全米桜祭りは日米友好のシンボルとして親しまれいまや150万人が訪れるまでになったのだ

花見客は―
(女性)毎年 美しい贈り物をもらっているようです
(男性)日本人の優しさに感謝してるよ

ナレーター:しかし日米友好の懸け橋である伝統の祭りが今重大な局面を迎えているのだ

リポーター:関係者によりますと祭りを存続させるためイベントの数を増やすなど工夫をこらす一方でこれを支えるスポンサー探しが難航しているというのです

3億円以上の運営費―
ナレーター:のしかかるのが3億円以上とされる桜祭りの運営費だアメリカの大口スポンサーが撤退した影響で財政情報が年々厳しくなっていると言うのだ

全米桜祭り協会 ダイアナ・メイヒュー理事長:イベントを毎年続けるのには資金援助がとても重要ですがスポンサー探しは簡単ではありません日本以外の企業にもスポンサーはお願いしています

ナレーター:存続を危ぶむ声すら囁かれ始める中自体は思わぬ方向に

リポーター:関係者によりますと中国系や韓国系の団体が桜祭りへの資金提供を模索しているというのですしかしそこにはある条件も含まれていました

「桜祭り→アジア祭り」

ナレーション:桜祭りの名前をアジア祭りに変えてほしいという水面下で中国系や韓国系の団体がアジア祭りへの改称を条件に祭りへの資金協力を検討しているというのだ

花見に来た中国人―
(男性)日本だけのお祝いではなくアジア全体のお祭りになってくれたらうれしい
(男性)この祭りに来ている大半のアジア人は中国人だしね…

ナレーター:たしかに中国からの観光客が目立つまさかワシントンで日本の桜を爆買いか!?

韓国メディアは―
ナレーター:さらに韓国メディアからはこんな意見が

桜の原産地は韓国だ(コリアタイムズ 2月19日付)
桜祭りの主人公もやはり日本産ではなく済州産の桜です(ジェジュド日報 3月18日付)

桜祭りはどうなるのか―

ナレーター:100年以上の間日米が大切に育んできた桜祭りは一体どうなってしまうのか

そんな中メインスポンサーに名乗りをあげたのは日本の全日空だった、主催者が全日空の会長に直訴し協力を願い出たという

全米桜祭り協会 ダイアナ・メイヒュー理事長:祭りのルーツは日本とアメリカの歴史だということを忘れてはいけません歴史は変えられないのです

ナレーター:ワシントンの日本大使館もANNの単独インタビューに応じ政府として桜祭りを支援する考えを明らかにした

アメリカ合衆国日本大使館 塚田玉樹公使:日米関係の根っこにある一番重要な行事だと感じています

我々日本国民としてそれを側面的にサポートしていくのは当然の義務だというふうに思います


これなのですが、「起きるべくして起きた」としか書けません。
以前から書いているように、韓国では主に義務教育によって「日本の文化は自分達の劣化コピーでしかなく、日本の文化は本来自分達のものだ」と考えるようになる傾向が強く、民族主義の高まりと共にその主張は年々先鋭化して行っています。


恐らく中国人にもその傾向のある人々がいるのでしょう。


また、特に韓国の場合には「日本の評価が国際的に”不当に”高いのは、桜を使ってイメージの上書きをしているからだ」という考えが根強く、ソメイヨシノ韓国起源説と相まって「桜といえば韓国というイメージを国際的に作り出そう」という運動が近年韓国で活発化してきています。


【コラム】国際刑事裁判所に桜を植えて歴史洗浄を狙う日本 朝鮮日報 2015/07/14

(※1)
済州王桜 世界化の動きに注目する 漢拏日報(韓国語) 2016. 03.25.


そのうえ、これは前回の記事にも関連するのですが、韓国では日本を経由して韓国の文化的イメージも世界に広がるというある種の「用日論」的考えが広まっており、以前「フランスのJapan Expoから韓国がいなくならない原因」でも紹介しましたが、「日本を経由して世界の人々が”日本より優れた”韓国文化に触れる事ができる」という考えが主流です。


上記のワシントンの桜祭り乗っ取りも同じような発想が根元にあり、日本のイメージに便乗する事でゆくゆくはそのイメージを”より優れた”韓国のイメージに上書きしたいという意思のもと、日本関連のイベント等に積極的に関わろうとし、隙あらば乗っ取ろうと考えるわけです。


また他にも、これも前回書きましたが近年韓国へやってくる観光客が減り、逆に日本へやってくる観光客が増えている事を、韓国では「日本に観光客を奪われた」と考える傾向が最近強くなってきています。


そのため、ソメイヨシノ韓国起源説が韓国で広まるにつれ、「王桜=(ソメイヨシノ)は本来韓国のものなのだから、日本に奪われた桜のイメージを取り戻し『桜といえば韓国』というイメージを国際的に作り出し、観光資源化しよう」という意図の活動も活発化しており、近年ソメイヨシノと思われる桜の植樹活動も韓国全国で活発化しています。


以前紹介した李承晩に対する個人崇拝と関連した動機以外にも、このような民族主義や商業的理由に関連した動機もあるわけです。


2:矛盾だらけのソメイヨシノ韓国起源説(1/2)


次に今年行われている主なソメイヨシノ韓国起源説への突っ込みを書きます。


最初に突っ込みを入れるのは、以前から主張されていたのですが、まだこのブロマガでは一度も突っ込みを入れていなかった「ソメイヨシノは6世紀に日本へと渡ったものであり、世界最古の桜に関する記録は三国遺事にある765年の桜と関連した記録で、古代日本には桜に関連した古い記録が無い」という内容です。


(※2)
【気になる事典】 真珠湾空襲で桜伐採しようとすると… 中都日報(韓国語) 2016-03-18


これなのですが、まずそもそも三国遺事とは何かという事になるのですが、これは13世紀末に高麗の高僧一然が記録した私的な史書であり、朝鮮最古の歴史書である12世紀に書かれた三国史記から洩れた、由来が怪しいものや信憑性のない伝承などをまとめたものです。


ただし現在の韓国では三国遺事に書かれた内容の大部分が史実という事になっており、学校教育でもそう教えられています、代表的なものは檀君神話でしょう。


このような背景を持つ三国遺事なのですが、彼らの「世界最古の桜の記録」とされているのもは、桜の花では無く「桜の木材で作った桶(櫻桶)」の記録なのです。
つまり当時の朝鮮で桜の花に注目した記録は一切ないという事になります。


しかもまだ続きがあります。
そもそも「三国遺事の桜の桶(765年)」の記録は世界最古の桜の記録ではなく、日本にはもっと古い「桜の花を愛でていた記録」があるのです。


最も有名な物は万葉集(759年頃)にある桜に関する和歌で、作者の生没年や和歌の詠まれた時期がわかっている主なものだけでも以下に並べただけあります。


藥師張氏福子
梅の花、咲きて散りなば、桜花、継ぎて咲くべく、なりにてあらずや
天平2年(730年)大宰帥大伴旅人宅での梅花の宴に列席して詠まれた和歌

山部赤人
生年不詳~天平8年(736年)
あしひきの山桜花、日並べて、かく咲きたらば、いと恋ひめやも

藤原広嗣
生年不詳 - 天平12年(740年)11月24日
この花の一節(ひとよ)のうちに、百種(ももくさ)の、言ぞ隠れる、おほろかにすな

高橋虫麻呂
我が行きは、七日は過ぎじ、龍田彦、ゆめこの花を、風にな散
暇あらば、なづさひ渡り、向つ峰の、桜の花も、折らましものを
(734~735年頃の作品)

大伴家持(718年頃~785年)
龍田山、見つつ越え来し、桜花、散りか過ぎなむ、我が帰るとに
平勝宝7年(755年)2月17日に大伴家持平城京から難波に赴いた時に詠まれた。



要するにこの韓国側の説は何もかもが間違っている事になるのですが、それを彼らに伝えてもまったくの無意味です。
根拠を重要視しない彼らは「日本人が証拠を創った」と考えるだけであり、そもそもこの彼らの主張は日本側から上記のような突っ込みが何度も入っているのですが、今でも同じ主張をし続けています。


3:矛盾だらけのソメイヨシノ韓国起源説(2/2)


次に紹介する突っ込みネタは、聯合ニュースによる「済州島自生の王桜が日本に持ち込まれ園芸種化され、それが再び韓国に持ちこまれた」という、既存の自生説と「王桜を日本が人工交配させた」とする説を混合したような亜種です。


(※3)
100年以上の王桜論難せず、…「もう花を楽しもう」 聯合ニュース(韓国語) 2016/03/28


この記事なのですが、記事中で「もう政治論争として起源主張するのはやめよう、ソメイヨシノの起源は済州島の王桜と判明した」と書いていますが、そもそも韓国内で「桜は日本のものか韓国のものか」で政治論争化し、勝手に韓国内で韓国人同士が争っていただけです。


そのうえ近年になって国際的にも起源を主張し「日本が日韓併合を通じて韓国の桜を奪ったのだ」と難癖を付け出し政治論争化したのも韓国です。
それでいて、この記事ではどっちもどっち論にもって行き、「起源は韓国なのだからもう争うのはやめよう、桜の花を楽しもう」と主張している記事なのです。


更にまだまだこの記事には突っ込みどころがあります。
記事中で、「(ソメイヨシノの自生地がない事を)日本の学者たちは日本にも王桜の木の自生種があったが、広く栽培される過程でなくなったものと反論してきた」と書いているのですが、そんな主張見た事がありません。


(恐らくですが、クローン(接木や挿し木で増やす種)であるソメイヨシノには元となった原木があるが、その原木はまだ確定していないという日本側の説明に、曲解に曲解を重ねた結果のものなのでしょう)


日本は一貫してソメイヨシノエドヒガン系の桜とオオシマザクラ系の交配種であり、出来上がったのは18世紀頃との説を学術的裏付けと共に主張しているのであって、根本的に自生地云々は論外なのです。


また更に、記事中では王桜はエドヒガンとヤマザクラ或いはオオヤマザクラとの交配種であり、それが日本に伝わったとしているのですが、エドヒガンもヤマザクラもオオヤマザクラも日本に自生している種です。
彼らの主張はこれ等種が朝鮮半島にしか自生していないという前提がないと成り立ちません。


そのうえ、ソメイヨシノは遺伝子解析の結果エドヒガン系の桜とオオシマザクラヤマザクラの自然交配種の交配で誕生しており、遺伝子比率はエドヒガン47%、オオシマザクラ37%、ヤマザクラ11%、その他5%となっていることまで判明しています。


ここで重要なのが、彼らの主張では王桜が日本に伝わり園芸種化(つまり彼らの今回の主張通りならばソメイヨシノの親が王桜)されたとしていることであり、ソメイヨシノにオオヤマザクラの遺伝子がない事と、オオシマザクラは日本固有種である事を考慮して、そのうえで韓国側の「王桜が日本に持ちこまれて園芸種化された」とする説を総合すると、王桜はエドヒガンとヤマザクラの交配種という事になります。


するとある問題が発生します。
実は日本にもエドヒガンとヤマザクラの交配種が存在しており、それは「カバザクラ」と呼ばれている桜で、カバザクラにはPrunus “Kabazakura”という学名まで存在しています。


つまり彼らの主張通りならば、王桜とカバザクラは同じ桜であり、しかもソメイヨシノの親もカバザクラという事になってしまうのです。
挙句カバザクラにPrunus “Kabazakura”という学名がある以上、韓国では王桜にソメイヨシノと同じ学名をつけていますから、学術的根拠を伴った「どちらかの変更」が必要になります。


更に更に、実はソメイヨシノと同じエドヒガン系とオオシマザクラ系の交配種は多数あり、全てPrunus(Cerasus) x yedoensisという系統の学名が付いているのですから、韓国はそれら全てを変更しろと主張しているようなものなのです。


主なエドヒガン系とオオシマザクラ系交配種(Prunus(Cerasus) x yedoensis)

アマギヨシノ(天城吉野)
イズヨシノ(伊豆吉野)
ジンダイアケボノ (神代曙)
ソトオリヒメ (衣通姫) オオシマザクラソメイヨシノ


このように彼らの主張は矛盾だらけであり、辻褄を合わせようとするたびにおかしな事になって行っています。


今回の聯合ニュースの場合ならば、現在韓国は「王桜のほうがソメイヨシノよりも病気に強い」と主張し、アメリカで王桜の遺伝子を入れた交配種をソメイヨシノの代わりに植え替えようと活動をしているので、「王桜とソメイヨシノは厳密には別である」という主張が必要になり、このようなことを言い出したのでしょう。


しかし、その結果他の部分にまで矛盾が広がり収拾が付かなくなるというところまで発想が行き着かなかったため、既存のソメイヨシノ韓国起源説よりも更に矛盾したおかしな説になってしまっているのです。


まあ、こういった事はソメイヨシノの事例に限らず韓国起源説ではよくある事なのですが。


4:問題の周知こそが重要


今回最初に紹介した記事にもあるようなことがなぜ発生するのか、その最も大きな原因は日本で韓国起源説の問題が全く周知されておらず、そもそも問題が存在している事すら知らない人が大部分である事と、「起源主張の何が問題なのか」を理解している人が少なすぎるからです。


以前から書いていますが、韓国起源説というのはただ起源を主張するだけのものではありません。


彼ら独特の価値観である、(彼らの主観によって決定された)他者の劣等性を担保として自己の優越性や正しさを証明する独特の「蔑視ありきの自民族中心主義」という価値観と、「被害者が最も偉い」という価値観の影響によって、日本に対する風評被害を伴って宣伝されるという事がもっとも問題なのです。


具体的には、彼等が起源主張をする場合特に日本に対しては「元々韓国の文化であったものを、日本が日韓併合時代を通して行った文化抹殺政策によって奪い取った物である」との宣伝がほぼ全ての日本関連の韓国起源説で行われているという事です。


彼らの価値観では、「元々韓国のものであった文化を文化抹殺政策で奪った」という主張は、日本の劣等性を証明できると同時に自分達の優越性を証明でき、更に「日本に対する被害者」になることもできるので、彼らの価値観では最も筋が通っていて合理的な主張なのです。


彼らは上記のような宣伝を伴って官民挙げて世界中で韓国起源説を行っており、今回のワシントン桜祭り乗っ取り事件もその一環なのです。
つまりこれは100年以上前の日本とアメリカの間であった交流の歴史が、「日本による文化強奪事件」として上書きされそうになった事例という事です。


これはただの乗っ取り事件ではないのです。
しかもこの事例に限らず、国際的に行われるこの手の韓国起源説は、韓国政府、韓国メディア、韓国の学者、民間団体、在外韓国人団体などが関わった非常に大規模な物であり、「一部のおかしな人」が行っている事ではありません。


これを多くの日本人が知っていたら、まずこの乗っ取り事件は起きなかったでしょう。
問題意識と知識をしっかりともっていれば、事前に防ぐ事が出来るからです。


また、今回書いたように韓国側の主張は厳密に調べてみれば矛盾だらけであり、少し事情を知っていれば簡単に看破できる程度のものです。
しかし当然ですが、それも問題を知っていなければできません。


だからこそ、韓国起源説の周知と「何が問題なのか」ということの問題提起はきわめて重要なのです。


今回、最初の引用ではテレビ朝日がこの問題に触れてはいますが、なぜ彼等がそんな事をしているのか、具体的にどんな主張をしておりその背景には何があるのか、それらはあの報道では何一つ解りませんし、日本のテレビ局ではあの程度の報道が限度でしょう。


当然それでは問題の本質部分を知る事ができませんから、また同じ事が何処かで起きても全てが後手後手にまわり、いずれどこかで乗っ取りの成功事例が発生してしまうかもしれません、そうなってからでは遅すぎます。


だからこそ、多くの人に正確に「今何が起きていてそれは何が問題なのか」を伝え周知することが極めて重要なのです。



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以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。











(※1)
済州王桜 世界化の動きに注目する
漢拏日報(韓国語) 2016. 03.25.
http://www.ihalla.com/read.php3?aid=1458831600532688043

桜の季節である。その中でも、王桜は断然一番だ。
王桜の故郷は、済州漢拏山だ。

これまで何度も提起された日本大島自生説、雑種起源説、伊豆半島発生説、済州島自生説のうち、済州島自生説が定説で固まった。

漢拏山の王桜をはじめとする自生桜を鑑賞するのに最適な場所は、国立公園観音寺地区だ。昨年4月に国立山林科学院と済州特別自治道、韓国の植物分類学会が王桜「基準母樹」命名式をここで携えたのはそれなりの理由があるからだ。

4月になると観音寺地区は満開の桜の波が壮観だ。都心の王桜が一様に導入品種一色であるのに対し、漢拏山は緯度と桜の種類に応じて、開花スペクトルも多様だ。桜類は韓国に20種類が分布し、済州には王桜や早生桜など13種が報告されている。これまで新種も多数確認された。

済州が世界で唯一の自生地として済州産王桜の資源化と世界化を促進させるための全方位の動きが起きており、注目される。国立山林科学院を中心に、政府次元の養苗施設拡大と大規模な王桜団地造成事業が本格化した。

来月8日に済州市が主催する王桜シンポジウムのテーマも「世界化どうすべきか」だ。シンポジウムには山林科学院キム・チャンス博士と成均館大キム・スンチョル教授、江原大チョン・ウンジュ教授など王桜研究の世界的権威がともにする。チョン教授はこの間まで米国農務省農業研究所で王桜を研究してきた学者として注目される。

来月4日、大邱カトリック大学では1908年に済州王桜を世に初めて知らせたフランス人司祭タケ神父を評価する「タケの王桜統合生態論」カンファレンスが開かれる。済州地域カトリック系でもタケ神父の再評価と記念事業のための公論化が進行中だ。済州学研究センターでは済州学の先駆者として、タケの植物学的業績のための資料の集積と再評価事業を検討している。

専門家は「議論の余地なく、済州島が唯一の王桜の自生地」と断言する。今こそ、長年の自生地論争から脱し、王桜の遺伝資源保存と資源化・世界化のために何をどうするのか、また自生地の位相にふさわしい王桜文化づくりの知恵を集めなければならない。

(※2)
【気になる事典】 真珠湾空襲で桜伐採しようとすると…
中都日報(韓国語) 2016-03-18
https://www.joongdo.co.kr/jsp/article/article_view.jsp?pq=201603180022

雨の中で満開の清州無心川桜
清州地域の代表桜群落地である清州市無心川周辺の桜とレンギョウが咲いて壮観を織りなしている様子/写真=連合DB

今年の桜の開花時期は、平年より四日早い来る日曜日、20日に済州道西帰浦市を皮切りとして、中部地方は4月1日から10日の間に花が咲き始めます。

大田は4月1日、清州は4月3日頃だと予想されています。
桜はバラ科の花で、早生桜と本桜、島桜、花桜など、200種以上の様々な木があります。
その中で我が国の郷土樹種には、早生桜と王桜があります。

早生桜は華厳寺渓谷に多く自生しており、双渓寺地蔵庵の早生桜は天然記念物として保護されています。

桜の女王として名高い王桜は、日本人が一番好きな品種であり、日本に最も多く広がっている桜でもあります。

背が高くて雄壮に成長するだけでなく、花梗一つに花が複数垂れて他の桜に比べてより華麗な姿で目を引きます。

それで、桜といえばサクラ、日本の花というイメージが強いが、王桜は韓国済州島が原産地です。 6世紀に日本に渡ったものと推定されます。

日本古代史には桜と関連した記録がないが、私たちの三国遺事には765年に桜と関連した記録があります。これが桜と関連して残っている世界初の記録だといいます。

米国ワシントンDCのポトマック河畔で開かれる桜祭りの主人公もやはり、日本産ではなく、済州産の王桜です。

3千800本ほどの王桜があって愛されているが、この王桜の木々は1912年、日本の尾崎東京市長が友好の意で寄贈したものです。

1941年日本が真珠湾を空襲した時、米国市民がこの木々を切ってしまおうとしたが、当時、李承晩(イ・スンマン)と徐載弼(ソ・ジェピル)博士らが「桜の原産地は済州島」とし、現地政治家たちを説得して生き残ったとします。

李承晩(イ・スンマン)博士は、当時「Japanese Cherry Blossom」と呼ばれた桜の名前を「Korean Cherry Tree」に変更しようと奔走したが、中間である「Oriental Cherry Blossom」に変えることで満足しなければならなかったといいます。
(後略)

(※3)
100年以上の王桜論難せず、…「もう花を楽しもう」
聯合ニュース(韓国語) 2016/03/28
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2016/03/28/0200000000AKR20160328031700056.HTML

韓中日の原産地論争の中 DNA分析結果は「漢拏山」
「議論より実利、王桜資源化・世界化急ぐ」

(済州=連合ニュース) ビョンジチョル記者=韓国で最も早く春を迎える済州の王桜祭りが四日後に迫ってきた。

済州が世界唯一の王桜自生地という事実が早めに知られてはいたが、韓国と日本を中心に原産地論争と桜まつりをめぐる政治外交的な論争によって他の地域では一部が切られる痛みを経験した。

最近では100年以上続いた桜に対する論争や議論を後にして、「済州産王桜をありのままに楽しんで資源化しよう」という意見に重点が置かれている。

◇王桜、原産地は「済州」
「我が大地に立つこと(王桜)を今になって我々の手で見つけたというのは恥ずかしいことです。一日も早く天然記念物に保護しなければなりません。」

50年前の1962年4月、済州漢拏山の南側海抜500~600m地点である「水岳橋」混合林の中で自生した王桜の木、3本を発見した植物調査団の団長パク・マンギュ国立科学館長は喜びを抑えてこのように述べた。

韓国と日本の学界のまちまちな原産地論争で重要な転機となる歴史的事件だった。

彼は各国の植物学者たちに標本を送って、王桜が韓国の済州で自生するという生きた証拠を見せなければならないと言って、同行のブ・ジョンヒュ氏ら他の植物学者たちと調査活動にさらに拍車をかけた末、5本の自生王桜を見つけた。
当時、文教部は1964年1月31日、済州市奉蓋洞と西帰浦市南元邑新礼里一帯にある全部で8本の王桜を天然記念物156・159号に指定した。

桜をめぐった原産地論争は、韓国と日本を中心に繰り広げられたが、昨年3月には中国まで加勢して3国間の論議が起こった。
事件の発端は今から100年余り前にさかのぼる。
1908年4月、宣教活動をしたフランス人タケ神父によって自生王桜が済州で初めて発見されたのだ。 彼は漢拏山の標高600m地点である観音寺付近で王桜を発見、標本を採集して、ドイツの植物学者ケネー博士に送り、日本の桜の中で最も有名な品種である王桜(染井吉野)と同じだという感情を受けた。

さらに、1932年4月、日本京都大学の小泉博士も、漢拏山の南側の地点で自生した王桜を発見し、事実上、済州が王桜の自生地であることを認めた。
しかし、記録があるだけで自生王桜の実体が済州で発見されなかったために、日本の他の植物学者たちはこの事実を信じようとしなかった。

韓国植物学者たちは王桜の野生種が日本にはなく、特に済州で発見された記録が出てくる点などを挙げて王桜の原産地は済州であり、日本に渡って広がっているのだろうという仮説を立て、日本の学者たちは日本にも王桜の木の自生種があったが、広く栽培される過程でなくなったものと反論してきた。

議論が熱く繰り広げられていた1962年パク・マンギュ、ブ・ジョンヒュ博士などが、王桜の自生地を発見し、名実ともに済州が王桜の原産地であることを宣言するのに至る。

以後、2001年4月山林庁林業研究ジョ・ギョンジン博士チームはDNA分析を通じ、日本の王桜の起源は済州漢拏山であることを明らかにした。

漢拏山自生王桜と国内の植栽された王桜、日本の王桜を対象にDNA分析を行った結果、「済州の王桜が日本に渡り、国内に植栽された王桜は日本から再び移ってきたものであること」を確認しした。

2014年11月成均館生命科学キム・スンチョル教授の研究チームは、国立生物資源館などと一緒に済州島王桜の起源を明らかにし、これを国際学術誌である「米国植物学会誌「(American Journal of Botany)に載せた。

研究チームは、王桜が済州島自生の「エドヒガンとヤマザクラ、オオヤマザクラ※注」複合体の交配で発生した種であることをDNA分析により初めて明らかにした。

注※韓国ではエドヒガン系が早生桜、ヤマザクラが桜、オオヤマザクラが山桜と呼ばれているようです。

「桜、政治的論難せず、もう楽しもう」

桜をめぐる議論はこれだけではなかった。
日本植民地支配を経験した韓国国民の情緒と続く日本の歴史歪曲のために浮上した外交的摩擦が複合的に絡み合った桜祭り議論が二番目だ。

日本の国花であるかのように思われる桜をテーマに韓国のあちこちで地域の祭りを行うことが適切でないという意見と、代表的春の花の桜を政治・外交的解釈せずにそのまま楽しもうという意見が衝突しながら起きた。

前者は桜が太平洋戦争の際、爆弾を積んだ戦闘機を操縦し、連合軍艦隊に身をなげうった「神風」隊員の胸に刺されるほど、日本軍国主義の象徴性を含んでいると主張した。

桜が日王親政形態の統一国家が形成された近代、明治維新以降「瞬間的になる美しさで主君のために命を捧げる」侍の精神、散華、切腹などの意味で象徴操作が行なわれたということだ。
10年前このような主張によって国会でも桜まつり再検討の主張が提起する一方、インターネットポータルサイト世論調査が実施されて熱い討論が行われたこともある。

しかし、これといった結論もなく批判は静まっており、ソウル汝矣島と慶尚南道鎮海、釜山、洛東川辺、江陵鏡浦台、済州での桜祭りは命脈を受け継いでいる。
済州では、済州産王桜をありのままに楽しんで資源化しなければならないという意見にさらに重点が置かれている。

カン某(38・女)さんは、「桜の原産地が済州であるだけに、済州で桜祭りをするのは非常に当然のことだ。また、済州島の王桜が、めぐりめぐって韓国全域にまで広がったものなので、他の地域での桜祭りも別に問題にならなさそうだ」と話した。
彼女は「過去の痛い歴史を忘れてはならないが、政治・外交的問題があるとしても桜まつりを問題視するのは正しくない」と強調した。

立山林科学院暖帯亜熱帯森林研究所長キム・チャンス博士は「王桜起源をめぐる論争と政治的論議は実益が全くないだけでなく、国民の立場でも結論が出ない疲れた問題であるだけだ。重要なのは、王桜の自生地が済州において非常に美しい資源であること」とし、済州産王桜を最大限広く普及するなど、資源化して世界化する案を悩むべき時だと強調した。

済州道、国立山林科学院、韓国植物分類学会は、昨年の共同で並ぶ王桜の自生地である漢拏山観音寺(済州道郷土遺産第3号)で「王桜基準母樹命名式」を開き、王桜資源化事業に拍車をかけて推進している。