日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

日本人が「韓国疲れ」する理由


さて、本日なのですが、以前書いたように最近特に引用する件数も文章量も増えてきており、とっつき難く初心者向けとは言い難い状況が続いていたため、今回より2回(場合によっては3回)に分けて、私なりに「読み易く」なるよう考えた方式のテスト投稿を兼ねた内容となります。


今回は「引用数と引用文章量、また可能ならば本文そのものも可能な限り少なくする」という方式となります。


本題に移ります。
最近日本では「韓国疲れ」という単語があちこちで見受けられます。
そしてその原因として、問題解決をしようとしても韓国側が「ゴールポストを動かしてしまう」事が挙げられていますが、実は日本人が感じる韓国疲れにはもう一つ別の原因もあります。


それは彼らの「自分達は何も変わらない、相手は無条件に変わり受け入れろ」という態度です。
その結果傍から見ると彼らはダブルスタンダードにしか見えない態度をとるため、その態度にうんざりして「疲れる」わけです。


今回は、なぜ彼等がそうした態度を取るのか、具体的事例を紹介しながら説明していきます。
まずはこちらの記事から


韓中日首脳会談後の3ヶ国協力の挑戦と課題
亜州経済(韓国語) 2015-11-19
http://www.ajunews.com/view/20151118150355892
韓中日3カ国の協力ムードが熟している。きっかけはやはり、今月1日にソウルで行われた韓中日3カ国首脳会議のおかげだ。
それ以前から3カ国の民間レベルの交流協力は継続して進行されたが、首脳会談のない関係正常化には限界が見える雰囲気だった。
その上に歴史問題と外交懸案など、各種の政治問題で冷却しながら悪化の一路にあった。2回にわたり韓中日協力の時代を迎え、挑戦と課題に対して探ってみる。
(中略)
報告書は、「インターネット上で流通する、“韓国叩き”目的の歪曲された情報に対する対応が必要である」とし、「日本の主流メディアと協力して公信力のある情報を生産する必要がある」と明らかにした。

具体的な代案で出たのが、韓日マスコミの『協業的フィルタリング”体系の構築である。韓日のマスコミが共に社会関係網サービス(SNS)などで出回る情報を検証するシステムを作ろうというのである。

特にインターネットを通じた情報習得率が一段と高い20代の大学生に対し、韓日学生たちの直接交流などを通じるた『先制的対応』が必要であると報告書は分析した。
(中略)
一方、報告書はアメリカや中国、ロシアなど、他の韓(朝鮮)半島周辺4強の韓国認識改善のための公共外交戦略も詳しく提示している。

アメリカ国民には韓国認知度を高めるプログラムが、中国では、「韓国が中国の歴史をコピーした」という一部の主張に対する積極的対応戦略が必要であると提言した。
(後略)


まずこれなのですが、この記事は要するに「韓国のネガティブな情報は日本(他国)に見せないようにし、韓国に肯定的な情報のみを伝えよう」と書いているだけです。
つまり、韓国側のネガティブな「叩かれる」内容を日本人に見せないよう、日本のメディアと協力してフィルタリングしていくという事なわけで、一体どこの言論弾圧国家だと突っ込みを入れたくなりますが、この記事には別の問題もあります。


以前より、韓国は日本の嫌韓現象を止めさせようとし、日本のメディアと様々な協力を行ってきたわけですが、その活動は要するに書き方を変えれば「日本のネガティブな情報」を韓国にそのまま(時に誇張し)伝え、韓国側が日本側に解決を求めているという事です。
にも拘らず、今回の事例では「韓国にとって都合の悪いネガティブな情報をフィルタリングし日本人に伝えるな」としています。


これは最初に書いた「自分達は何も変わらない、相手は無条件に変わり受け入れろ」を体現したような記事なのです。
都合の悪い情報をフィルタリングしようという行為そのものも問題ですが、それ以上にこのフィルタリングに指向性があり、実質的に「相手国への口出し」までもが一方通行なのですから更に問題です。
「自分達は日本に文句を言うが、日本人は自分達に文句を言うな」と言っているも同じです。


そして更に重要な事として、最初の記事の文中で「“韓国叩き”目的の歪曲された情報」と書かれていますが、それが何を指しているのかがあります。
それを知るために解りやすい事例があるので、文中の「中国では、「韓国が中国の歴史をコピーした」という一部の主張」という部分に注目します。


要するにこれは韓国起源説の事なのですが、なぜ日本と関係の無い中国の事例が重要なのかというと、韓国人の主張する「歪曲された情報」とか「誤った情報」というのが、我々の想定する物とはまるで違うという事が非常に解りやすいからです。


今から数年前、中国で「韓国が漢字の起源を主張している」という内容が話題となりました。
が、その記事では漢字の起源主張をしている学者の名前と所属する大学名が間違っていました。
そこで韓国側はこう反論し始めました。
「中国が架空の人物をでっち上げてデマを流している」と、そして多くの中国人はその主張を信じました。


が、以前「日本以外に対する韓国起源説」で書いたように、韓国で漢字の起源主張をしている大学教授は現実に複数人存在しており、過去何度も韓国メディアに登場しています。
つまり、中国の報道は確かに人物名などは間違っていましたが、漢字の起源主張そのものは捏造でも歪曲でもなんでもなく、現に存在しているのです。
韓国は、情報の部分的な間違いをあたかも情報全体の間違いであるかのように摩り替えたのです。


これは対日本でも同じです。
記事中で韓国批判が起きる原因全てが「歪曲された情報」としているロジックも、要するに情報の部分的な間違いをあたかも情報全体が間違いであるかのように摩り替えた結果です。
これには、以前何度か紹介した「自己の優越性を他者の劣等性を担保に証明する」という概念が関わっており、相手の情報の間違い、つまり相手の劣等性を指摘した時点で、彼らの価値観では無制限に自己の優越性を証明できるため、そうなった時点で自分達の問題は相対化で消えてなくなり、相手の問題だけが残った結果なのです。


要するにこれは実質的に、彼等が意図しているかいないかは別として錯誤を利用した論点のすり替えです。


そしてもう一つ、この彼らの反応には以前紹介した「韓国人独特の「ウリ」と「ナム」という概念」も非常に深く関わっています。


ウリとナムという概念について改めてざっと説明すると、ウリというのは「自分と自分の仲間や身内」という意味であり、日本語の「我々」という単語よりも自他の繋がりが密接であり、時に自他の境界が非常に曖昧になる場合もある概念であり単語です。
そして「ナム」とはウリ以外の人物のことであり、要するに自身とは関係の無い他人のことです。


そのうえでウリとナムは非常に流動的であり、時と場合、またはその場の状況によってウリとナムの範囲は頻繁に変わり、あるときにウリだった相手がまたあるときにはナムになる、或いはその逆が度々発生します。


そしてこのウリとナムの特性上、韓国人に対して何かしらの問題点の指摘をしたり、或いは批判をしたりすると、大抵の場合批判された対象が自動的に「ナム」となる場合が非常に多いのです。
そして、ナムとなった時点で自分はまるで関係なくなるため、「そんなのは一部の例だ」という反応になります、例えそれが官民挙げた組織的なものであっても、または自身がそれを支持していても、自身に都合が悪ければ「一部の例外的なナム」になるのです。


引用記事の事例も同じで、批判をされた時点で殆どの韓国人にとって(場合によっては当事者さえも)問題の矛先を「ナム」にしてしまうので、自分には無関係な事で批判されている=歪曲された情報となるのです。
だから彼らの中では、「自分には関係の無いナムの情報で自身が不当に扱われている」と感じるため、ネガティブな情報を日本のメディアと協力してフィルタリングしようという発想になるのです。


また日本に対しては、嫌韓などは元々「ナム」でありそこにそれ以外の区別が無いので、韓国に対するありとあらゆる批判が「歪曲された情報」に統合され、「日本の嫌韓は歪曲された悪意ある情報の結果だ」となり、嫌韓は日本の右翼的差別主義者であり、間違いを正していかなければいけない相手となります。
「ウリとナム」という独特の価値観があるからこその発想です。


「自分達は何も変わらない、相手は無条件に変わり受け入れろ」という発想はこうして出来上がるわけです。
そしてその態度は、日本人から見ると単なるダブルスタンダードにしか見えませんし、何より彼らはあらゆる批判を「ナムのせい」にしてしまうだけで、批判されている行為そのものを決して内部批判しません。
ただひたすらに「自分達への批判」を止めさせようとするだけです。


まとめると、多くの韓国人にとって、自身やウリに対する批判は批判対象を「ナム」として切り離す事で自身やウリの問題では無くすることができますが、韓国批判をする日本人はその全てが元々ナムであることから、そこに一つでも間違い=劣等性があれば全体の問題となるわけです。
傍から見れば単なるダブルスタンダードでしかないですが、主観のみが判断材料の韓国的価値観ではこれは当たり前の反応です。


当然のことですが、殆どの日本人はこうした態度が韓国人独特の価値観の結果だという事を知りません、だから余計に意味不明で不可解に感じて「疲れる」のです。


以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。









今回いかがだったでしょうか?
一応引用は減らせましたが、結局本文は長くなってしまったので、目的は半分しか達成できませんでした。
(事前に頭の中で組み立てていた文章では、この2/3ほどになる予定だったのですが…)
まだまだ文章力磨く必要があると改めて実感しました。


まだまだ精進が必要ですが、もしよかったら「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」というご意見をよろしくお願いします。
と露骨なコメント稼ぎをしてみます。