日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【JapanExpo問題】韓国との表面的な関係がよくなればなるほど問題が増えていく




(画像はJapanExpo2015公式ページより)


さて、今回は今年も来週に迫ったフランスのJapanExpoにおいて、「毎年韓国が便乗している問題」についてとなります。
ただしこれについては去年も書いていますから、問題全体についてや経緯については大幅に省略し、前半は現状を調査した範囲での報告を、後半はタイトルにもある問題についてとなります。


また、この問題全体を知りたい方は、去年書いたこちらの記事を参照してください。
フランスのJapan Expoから韓国がいなくならない原因


まずはJapanExpoの運営が去年プレス発表を行った内容についてから。


創立者が語る誕生秘話 JAPAN EXPO 2014 発表会(1)
https://www.youtube.com/watch?v=rDwNmiazBCE
Japan Expoプレス発表会 7分頃より
アングレームの件を引き合いに出し「Japan Expoでは日本のコンテンツのみを扱い、同じような事件が起きないよう配慮」


JapanExpoの目的
日本文化の多様性を発信
日本とフランス文化の交流の架け橋となる



動画を見てもらえば解りやすいですが、実はJapanExpoの運営側も韓国の便乗問題を深刻に捉えているようで、プレス発表会でイベントの定義と目的を明確にし、「日本とフランス文化の交流の架け橋となる」「日本文化の多様性を発信」と、公式の場で明確に立場をはっきりとさせています。
(後ほどこの明確な定義付けが重要となるので覚えておいてください)


この方針そのものは2012年からあったもので、結果として2012年からは韓国関連の公式参加の一切が排除され、2011年までのようにドラマが韓国のドラマのみの紹介であったり、韓国の漫画家が大量にゲストとしてやってきたり、剣術や侍の起源を主張する詐欺団体の海東剣道が参加したり、公式スポンサーに韓国政府直轄機関である韓国コンテンツ振興院(KOCCA)があったりといった事はひとまずなくなりました。


また、前回までこのイベントに参加しており、Japan LifeStyleという名前でありながら事実上韓国資本に乗っ取られていた雑誌なのですが、どうやら李明博政権の終了と共に問題の根源であった国家ブランド委員会(KOCCAの上部機関)が事実上活動を停止した事で、資本の流入がなくなったようでこうなりました。


Japan LifeStyle
http://www.japanlifestyle.fr/
http://www.japanlifestyle.fr/menucoree.html ←去年まで存在した韓国関連のページ




見ての通り、去年まであった韓国の項目そのものが消えてなくなっています。
つまりこの雑誌単体に限らず、イベント全体としても運営がちゃんと仕事をしたという事もあるのですが、それと共に韓国側で寄生や便乗を組織的に行っていた本体が消えたため、急速に韓国の影響が消えてきたという背景もあるわけです。


が、公式から消え更に政府機関の後押しが表面上無くなったからと、完全に韓国による便乗行為が消えてなくなったわけではありません。
太極旗を掲げたりK-POPのグッズなどを大量に扱い、過去何度も問題になっていた出店ブースの一つ、TAI YOUは今回協賛団体のページから名前が消えていましたが、もう一つのasia is oneはまだ残っています。


JapanExpo2015協賛団体
http://www.japan-expo-paris.com/fr/partenaires


asia is one
http://www.asiaisone.com/
このページへ飛ぶと真ん中辺りがこの有様です。






更に協賛団体のページにはasia is oneの巨大なバナーが







恐らくJapanExpoの大口スポンサーなのでしょう。
こうして資金力を背景に何が何でも便乗しようとしているわけです。
今までのように韓国政府が関わっているのかどうか、そこまでは解りませんが、彼らに「諦めるつもり」が一切無いのは明白です。


こうなっている背景の一つは、以下の記事で紹介されています。


「ジャパンエキスポ」に韓国商品 その実態を取材しました。
FNN 2011/07/24
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00273184.html(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20140724063241/http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00273184.html(ウェブアーカイブ
7月はじめ、フランス・パリで開催されたジャパンエキスポ。しかし、会場の一部には、驚きの光景が見られました。
ヨーロッパ最大級の日本文化をテーマとした博覧会で何が起こっているのか、その実態を取材しました。
(中略)
来場者は、「ジャパンエキスポは、日本のものだけしか置いてないはずなんだけどね...。韓国エキスポや中国エキスポではないし」、「全く知らなかったから、本当に驚きました」と話した。
その一方で、韓国アイドルグループのDVDを買った女性は「アジア全体をカバーしているところが、ジャパンエキスポのいいところじゃないかしら」と話した。
来場者への誤解を招きかねない事態に、ジャパンエキスポ創設者の1人、トマ・シルディ氏は「われわれは、ジャパンエキスポとして、日本文化を守る立場にあります。しかし、その半面、K-POPなど日本経由でこちらに来たものもあり、そういったものは、紹介せざるを得ません」と話した。
今回の取材について、「クールジャパン」を推進する経済産業省は、「コメントを差し控える」としながらも、「2015年には、職員が現場に赴く」としている。



最早ここまで来るとイタチゴッコです。
彼らはありとあらゆる「抜け道」を駆使し、どうやっても便乗してくるのです。
そしてこうした韓国人の態度なのですが、過去にも紹介した以下の記事が解りやすいです。


フランスはなぜ日本文化に熱狂するのか[海外メディアは今]
メディアトゥデー(韓国語) 2009/10/22
http://www.mediatoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=83641
(前略)
■ 日本文化熱狂の中の韓国文化ファンたち
フランスの東アジア文化享有者個人の消費の歴史をまとめることは難しいが、おおむね日本漫画を見た青少年らが日本ドラマと日本ポップを消費している途中、日本より「もっとうまく作られた」韓国ドラマと韓国ポップを発見する傾向が主と見られる。

インターネットで大量に発見されるフランスのドラマ・ブログの大多数は、日本ドラマサイトという看板を掲げているが、実際には韓国ドラマをより多く所蔵している場合が多く、彼らが自主的に付けるドラマの人気ランキングでは断然、韓国ドラマが頭角を現わしている。このような東アジア文化の享有が今後、どのように東西間の文化的想像力の地形を変えることになるのか注目される。

ホン・ソクギョン、仏ボルドー大新聞放送学科副教授


※注
外国において、日本のポップカルチャーなどを扱うとしながら殆ど中身が韓国のものというサイトは多数ありますが、調べてみると運営しているのは大半が韓国系です。


今まで何度か書いていますが、韓国では「日本の文化は全て我々が教えてやった物、日本のものは韓国の劣化コピーでしかない」という考え方が一般的です。
また、他者の劣等性を自己の優越性の担保とする、蔑視ありきの自民族中心主義を子供の頃から当たり前の事として教えられて育つ韓国人にとっては、「日本のものは劣等である」という考え方はそのまま「韓国のものは優れている」という考えと直結します。


そのため、「本来日本のいる位置には自分達がいるはずなのに、日本が不当に居座って韓国の邪魔をしている」と考える傾向にあるのです。
なので、彼らの理論では日本関連のイベントに事実上の便乗するのは当然の権利のはずなのです。
「本来そこにいるのは自分達のはず」なのだから。
韓国が決して便乗を止めない理由には、こうした一面もあるわけです。



さて、長くなりましたがここまでがJapanExpoの現状です。
次からがやっと本題の「韓国との関係がよくなればなるほど問題が増えていく」になります。


今まで書いてきたように、韓国人は韓国人独特の価値観に基き、彼らの中の「正しさ」の行使をした結果、それが日本関連イベントへの便乗という形で表面化しているわけですが、実は韓国のこの行為は日韓の関係と非常に密接にリンクしています。


実は、日本との関係がギクシャクすると、彼らはこういった行為をひかえるようになる傾向にあり、逆に日韓友好が進むとこういった便乗行為や国際的な起源主張が加速度的に増えていくという傾向があります。
この背景には、実は韓国人は日本人に最も自分達の事を評価されたい、逆に日本からの批判を最も恐れ受け入れ難いとの心情があります。


ですので、実は過去日韓の関係がギクシャクした2004年~2006年頃


韓国に対する親近感
http://survey.gov-online.go.jp/h25/h25-gaiko/zh/z14.html
※平成16年~18年=2003年~2006年


(クリックで拡大します)



には、韓国起源説や様々な便乗行為などが、全く無かったわけではないですが非常に少なくなってきていました。
なぜなら日本人から韓国への批判が当時高まっていたからです。


そして、2007年以降日韓の関係が改善していくと、実はこの頃から便乗行為や国際的な起源主張が「過去に増して」どんどん激しくなり、JapanExpoへの便乗行為もこの頃から韓国政府が本格的に関わり組織的かつ大規模になって行き、更にはフランスにおいて韓国政府が独自に行った韓国文化イベントすらも、実質「日本文化窃盗イベント」となったわけです。
(参照:「Japan Expoに寄生しないで独自のコリアエキスポやればいいのに」→過去にやった事があります


またもう一つ、韓国人は「日本人から評価されたがっている」と同時に、どれだけの日本人が自分達を支持してくれているのか、この事にも非常に敏感です。
そのため、例えば以下のような主張をする人々が多いかどうかを常に気にします。


フジテレビ、愛国報道の「異様な光景」
東洋経済Online 2014年08月15日
http://toyokeizai.net/articles/-/45401
http://toyokeizai.net/articles/-/45401?page=2
http://toyokeizai.net/articles/-/45401?page=3
(長いので一部抜粋)
ジャパンエキスポは排他的なイベントではない

とはいえ、このような反論が予想される。ジャパンエキスポは「ごあいさつ」として、ホームページ上で次のようにイベントの目的をうたっているからだ。「日本のエンタティメントを世界に。伝統と現代が共存し世界中の人々を魅了する日本。21世紀のグローバル社会だからこそ日本のいま最も旬の日本エンタティメ ント、そして伝統文化・ハイテクノロジーを擁する日本の姿をいち早くフランス、ヨーロッパ、そして世界に伝えたい。それが私たちの願いです」。

あくまで、日本文化を紹介するイベントと宣言している。そこに韓国のK-POPが入りこむ余地などない、という反論だ。

もともとフランス漫画のイベントだった

違和感は、そもそものジャパンエキスポの成り立ちを踏まえていないことにもある。ジャパンエキスポとは、それ以前に行われていた「BD(バンド・デシネ)エキスポ」の流れを組むイベントだ。BDエキスポが経済的な内紛のために空中分解し、その後に始まったのがジャパンエキスポである。

BDエキスポは、その名の通り、バンド・デシエネのイベント。当初はBDやアメコミが主流だったが、日本のマンガに関するブースが増えていき、最後の頃では半分以上がマンガやアニメ関連の出展になっていた。そこでは、コスプレ大会やカラオケ大会も行われるようになっており、BD関連の出展者からは「BDのイベントだからマンガやアニメなど日本関連の出展を締め出せ」との声が強くなっていた。筆者はまさにその現場にいた。

このような排他的な主張に対し、マンガ関連の出展者や参加者は強く反発した。この経緯を知っている者は、決してジャパンエキスポを排他的なイベントにしようとは思わないはずだ。


少し記事にも突っ込みをいれると、まずそもそも問題となったのは「日本とフランスの文化交流イベント」であって、韓国は何も関係が無いという事です。
最初の会見でもはっきりとそう明言しています。


この筆者はフランスの漫画家等も参加しているのだから韓国がいてもおかしくないとしているようですが、これはフランスと日本の文化交流の場なのですからそちらは当たり前です。
いずれにせよ韓国は何の関係もありません。


更にこのイベントにおいて韓国人達は、出店していた韓国系出版社が韓国人漫画家を大量に呼び込み、公式ゲストと勘違いされるような振る舞いをしてトラブルとなったり、海東剣道のようなあからさまな詐欺団体が公式参加しようとしたり(日本側からの抗議が無ければそのまま参加していたでしょう)、韓国の政府機関が協賛団体として参加したりと、単に参加したというだけではないのですから、これは明らかに論点のすり替えです。
成り立ちどうこう以前の問題なのです。


韓国との関係が表面上友好的になると、メディア等でもこういった論点逸らしをしながら韓国を擁護する人々の意見が強くなります。
すると韓国人は、「自分達が何をしても日本人が擁護してくれる」という打算が働き、だからこそ関係が良好になればなるほどこういった問題が増えていくのです。


2007年~2011年というのは、まさに日本国内で「韓流ごり押し」が最盛期となり、韓国に対して否定的な意見は全て悪であると、そういった風潮をメディアが作り出し、事実上あらゆる韓国に対するネガティブな意見を弾圧してきた時期でした。
そういった状況であれば、自分達が何をしても邪魔をされないはずと、彼らにはそういった考えがあったのです。


最後に。
こういった背景が過去にあったのですから、JapanExpoにしても他の外国で行われる様々な日本関連イベントにしても、今現在終息へと向かっているからもう安心と考えてはいけません。
状況は何も変っていません、単に日本で韓国への否定的な意見が多数派となっているからひかえているだけです。


今後仮に日韓の関係が何らかの形で改善されたら、現状のままですとまた同じ事が起きる、もしくはもっと露骨な事が起きる可能性があるのです。
重要なのは、彼らの行いは彼ら独特の価値観に根ざした物であり、我々の常識とは異なるルールで動いているという事です。


ですから、友好のためだからと安易に擁護をしたりすれば、彼らは彼らの価値観に基き更に行いをエスカレートさせていきますし、無条件に融和的な態度を取れば「自分達の正しさを日本人がやっと理解した」としか取らないのです。


だからといって韓国に対してむやみやたらと攻撃的になると、それはそれで「第三者から見て」こちら側が悪いかのように見られたり、どっちもどっちと取られかねないので慎重にならないといけませんが、それはそれとして決して油断したり警戒を緩めたりしてはいけません。
その結果が過去大きな問題を引き起こしたのですから。