日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

今年も最新のソメイヨシノ韓国起源説に突っ込みを入れてみる、あと中国も(実質part3)


さて、今回は先週から書いてきたソメイヨシノ韓国起源説の3回目、今年も始まったソメイヨシノ韓国起源説(part1)ソメイヨシノ韓国起源説の何が問題なのか(実質part2)の続き、当初から予定していた内容の最後の回となります。


また今回は、一昨年辺りから確認されている中国による桜の起源主張に関しても、内容を調べてみると「韓国と大して変わらないレベル」であるため、その辺りも含めて突っ込みを入れ、そのうえでなぜそういった発想になるのか、この辺りを考察する事とします。


最初に結論を書いてしまうと、韓国の主張も中国の主張も、まず根本的に時系列も因果関係も滅茶苦茶です。
彼らは現代の科学の発想とは明らかに異なるアプローチから結論を導き出しており、そのために事実関係と彼らの主張を照らし合わせると、明らかな矛盾が発生するわけです。


そして恐らくですが、この「明らかに異なるアプローチ法」というのは、儒教思想や(小)中華思想に根ざした物であり、現代の科学のアプローチ法とは正反対の手法が使われています。
結果として、我々から見て矛盾だらけでおかしな物となるわけです。


それを踏まえたうえで、まずこちらの記事から。


桜残念(有感)
中央日報モバイル(韓国語) 2015-03-31
http://m.jplus.joins.com/article/article.aspx?listid=13639721
(前略)
日本の桜の名所は、通常古木で構成され、様々な病気に弱くゴサモクになっているという。最近、日本のマスコミは「桜の危機」をつたえ、今後50年後の日本の桜の名所がどのようになるか解らないと懸念している。一方、韓国の桜の名所は年を重ねるごとに円熟の雰囲気が生き返るのだ。桜の宗主国を再び見せ付ける日も近い。

韓国全国で周知の桜を日本では「ソメイヨシノ染井吉野)」と呼ぶ。1908年にドイツの植物学者が「ソメイヨシノ」の先祖が済州島の王桜という事を明らかにした。その後、1930年代の日本の著名な植物学者小泉源一博士も「ソメイヨシノ」が済州島から渡来したと確認した。

「染井」は東京の北西の地名であり、「吉野」は、韓半島から渡った渡来人が多く住んでいた日本の中部、奈良県の地名である。吉野の山から持ってきた子桜が18世紀に江戸(今の東京)の「染井」樹木園で改良され、全国に普及して付けられた名前だと言う。

最近桜の原産地を置き、日本は他の意見を出している。日本の桜は日本国内自生種であるエドヒガンとオオシマザクラの交配から出てきたと主張し、済州島とは何の関係も無いと言う。日韓間の桜の起源論争が起きている。ここに中国も加えて、桜の本当の起源は中国のヒマラヤ地域と熱を上げている。日中韓の桜の起源の議論が佳境に入っている。

世界的な桜の名所は、米国の種とワシントンにある。春にワシントンに行った人はポトマック川の一抱え桜で咲き乱れている桜を目にする。ワシントンは元のアメリカ南部バージニア州の放棄された湿地でマラリアが過激なところだったが、南北和合のためにここが連邦政府の首都となった系各都市である。1910年の日本は日米友好の象徴として、ポトマック川と潮水調整用の人工島(tidal basin)湖畔に3000本の桜を植えた。

日本がワシントンの桜を「ソメイヨシノ」と紹介して、当時の国を失った在米韓国人達は、ワシントンの桜は韓国は起源である事を知らせせるために済州島ソメイヨシノの木をワシントンの某大学に植えたという逸話が伝えられている。(本稿は、拙書「三国文化」の「桜の話」を抜粋修正したものである)


ユ・ジュヨル 外交コラムニスト
韓中投資貿易協会(KOITAC)諮問大使、日韓協力委員会(KJCC)事務総長。 前韓国外交協会(KCFR)理事、元韓国貿易協会(KITA)諮問委員、前名古屋総領事、前北京総領事



今回のこれは典型的な「伝言ゲーム」の傾向が見られます。
「1908年にドイツの植物学者が「ソメイヨシノ」の先祖が済州島の王桜という事を明らかにした。」というのは、以前も紹介したドイツの植物学者ケーネのことなのですが、彼はソメイヨシノの祖先が王桜などと主張していません。


彼は1912年にフランス人神父タケが採取したサンプルからサンプルが新種の桜であると同定しただけです。
しかも1908年はフランス人神父が王桜の標本を採取しドイツへ送った年です。
出だしからしてこれです、何もかもがおかしいです。


「吉野の山から持ってきた子桜が18世紀に江戸(今の東京)の「染井」樹木園で改良され、全国に普及して付けられた名前だと言う」というのも明らかにおかしいです、吉野山の桜はヤマザクラが殆どであり、そもそも以前も紹介したように博物学者の藤野寄命は、1900年に吉野山の桜と「吉野桜」と当時ばれていた桜が全くの別種である事から、混同を避ける為に染井吉野命名したわけで、事実関係が滅茶苦茶です。


このように、以前紹介した韓国起源説から明らかに内容が変わってきているのですが、韓国の起源主張というのは、ほぼ毎回こんな感じです。
誰も検証せず常に投げっ放しで増え続け、毎年毎年新たに登場した起源主張から伝言ゲームが発生し「傾向のようなもの」が変わっていくのです。


またこの記事でも言及されていますが、近年中国もこの起源主張に参戦し始めました。
それが以下の記事です。


日韓が「桜の起源」を奪い合い、中国桜産業協会が「本当の起源は中国」―中国紙
Focus-Asia 2015年03月30日
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/413533/
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/413533/2/
桜の起源をめぐって日韓が争うなか、中国の桜産業協会が「桜の本当の起源は中国だ」と表明した。30日付で南方都市報が伝えた。

韓国メディアが、日本の桜で最も有名な「ソメイヨシノ」の原産地は韓国の済州島であり、花見も韓国文化であると報じ、日本メディアが激しく反論している。こうしたなか、中国桜産業協会の何宗儒・執行首席は29日、広東省広州で記者会見を開き、「日韓双方ともに、その『資格』はない。われわれは日韓と言い争うつもりはなく、ただ事実を述べたいだけだ」とし、「桜の起源が中国であることは多くの史料が証明している」と述べた。

また、「中国人として、多くの人にこの歴史を知ってもらう責任がある」と前置きし、「桜の国である日本にはもともと桜は存在しなかった。日本の権威ある桜の専門書『桜大鑑』には、桜の原産地は中国であり、日本の桜は唐代に中国のヒマラヤ山脈一帯から伝わったものだと記載されている」と説明した。

中国植物学会植物園分会の張佐双・理事によると、「世界には桜の野生種は約150種あり、中国には50種以上ある。世界に約40種あるサクラ属の野生種の祖先のうち、中国原産が33種ある」。

何氏はさらに、「簡単に言えば、桜の起源は中国で、その後、日本で発展した。韓国には何の関係もない。桜文化はソフトパワーとして、日韓両国とも非常に重視している。原産地の中国としては、多くの中国人に花見を楽しんでもらいたい」と語った。



こちらなのですが、まず注目すべきは「「桜の国である日本にはもともと桜は存在しなかった。日本の権威ある桜の専門書『桜大鑑』には、桜の原産地は中国であり、日本の桜は唐代に中国のヒマラヤ山脈一帯から伝わったものだと記載されている」と説明した。」と言う部分です。


これなのですが、韓国の起源主張でもよく言及される内容で、どうも彼らの多くは中国(韓国)から伝わるまで日本に桜は存在しなかったというスタンスのようなのです。
(勿論これも「今のところは」であって、今後は日本側の対応を見つつ新たな説へと変わって行くでしょうが)


ここで重要となるのは、韓国は百済から伝わったとしており、中国は唐から伝わったとしており、両者ともそれ以前は日本に桜は無かったのだというスタンスなので、奈良時代万葉集平安時代古今和歌集におさめられている桜を詠んだ和歌に出てくる桜が、どの種類の桜なのかという事を知る必要があります。


この辺りの研究は日本でかなり進んでおり、当時桜といえばほぼヤマザクラ、一部がエドヒガンであったというところまでわかっています。
そして、どちらも日本の自生種とされているのですが、彼らの主張通りならばヤマザクラエドヒガンが百済や唐から伝わったと言う事になります。


実際のところはどうなのでしょうか、それを知る上で以下を見てください。


サクラの化石
鳥取県教育センター
http://www.torikyo.ed.jp/tottorisizenn/K011.htm



<解説>
ムカシヤマザクラバラ科
Prunus protossiori
※スケールの白、黒はそれぞれ10mm
<採取場所>
八頭郡 辰巳峠
鳥取県立博物館所蔵)



鳥取県でムカシヤマザクラと呼ばれる桜の葉の化石が発見されています。
年代測定の結果、鮮新世(500万~約258万年前)の化石と判明しており、少なくともこの時期にはヒマラヤ近辺を原産とする桜の種が日本へと入ってきて自生していた事になります。


………


彼らの話を総合すると、唐や百済は約500万~258万年前に栄えた文明という事になります。
まあ…あれですよあれ、超古代文明的ななんかなんですよきっと、月刊ムーさんとかこの辺り詳しいんじゃないでしょうか。


我々の知っている唐は西暦618~907年、百済は西暦346~660年にあった国とされていますが、多分そのほかに唐(鮮新世)とか百済鮮新世)とかあったんですよ。
まさに古代史のミステリー、人類の祖先がまだアフリカ大陸で二足歩行を始めたばかりと思われていた時期に、実は中国と朝鮮には超古代文明が存在した、まさにロマンです。


こうなってくると、我々の知っている唐や百済とはまた別の区分けが必要となるので、とりあえず教科書などに載っている国は、唐(~2nd Season~)とか百済(2期)とかに呼び分けておきましょうか、中国古代の宋も春秋時代南朝北朝と3つあって呼び分けていますし、多分きっとこれで良いはずです。
まあ、ネタはこれくらいにしておきます…


このように、彼らは起源を主張するにしても、現実と照らし合わせるとあまりにも荒唐無稽で矛盾だらけです。
そして、なぜこのような主張が出てくるのか、そこが非常に重要です。


彼らがこういった起源にこだわり、日本のものは何でも自分達が「教えてやったもの」と考える背景には、中華思想の「文化は高いところから低いところへ流れる」という文化が一方通行で伝播していくとする考えと、儒教思想の「元祖が最も偉く優れている」という考えが根底にあります。


この事は韓国起源説の記事を読むと非常に解りやすいです。
以下の記事を


桜の花‘韓-日原産地論争’なぜ終わるのではないか
ハンギョレ新聞(韓国語) 2015-04-03
http://www.hani.co.kr/arti/society/environment/685392.html
「日本、京都の桜の花も、ワシントン、ポトマック川辺の桜の花も韓国産。」

韓-日関係が冷たく冷めても4月になれば間違いなくこういう記事があふれる。独島(ドクト、日本名:竹島)問題が熱かった2011年も、慰安婦問題がふくらんだ今年も同じだ。韓国と日本だけでなく米国など世界的に路上や公園にたくさん植えられる桜(厳密には王桜)の原産地が漢拏山(ハルラサン)で、これが日本をはじめ世界に広まったという主張は1960年代から出てきた。

植物分類学界の元老のパン・マンギュ元高麗大教授が<東亜日報>1962年4月17日にのせた文で「王桜は済州道(チェジュド)漢拏山で生まれ日本に渡って彼らに寵愛を受け、米国にまで嫁に行って可愛いがられている」とし、1908年フランス神父タケと1932年日本人学者小泉が漢拏山で王桜を採集し、自生地を確認したことを根拠に上げた。その年、朴氏率いる漢拏山踏査隊は韓国人では初めて王桜3株を確認する凱歌を上げた。現在まで発見された漢拏山で自生する王桜は約200株に達する。

このように半世紀を超えて‘済州原産地論’を主張してきたし、少なからぬ証拠まで提示したのに、この論争が終わらない理由は何か。そこには他の種類の桜と簡単に交雑して起源を明らかにするのが難しい桜の特性と共に、科学的な糾明を疎かにしたまま声だけ高めた学界と政府・メディアの責任が大きいという指摘がある。

日本は韓国起源説に対抗して王桜の自生地を探すため、全国をすみずみ回ったが失敗し、人が交雑して作った栽培種という結論を出した。汝矣島と鎮海を含み我が国の桜の花祭りの主人公は全部日本が園芸種として作った王桜だ。反面、漢拏山の王桜は野生種だ。日本と韓国の王桜は形態は同じだが自生地が漢拏山だけにあるならば、済州の王桜は日本王桜の起源とするに値する。ところがこういう単純論理は科学的に多くの弱点を持つ。

何より比較対象の二つの王桜の正体が完全に明らかになっていない。漢拏山王桜の正確な起源はまだ分からない。日本王桜もエドヒガン桜と日本伊豆半島固有種のオオシマ桜を数百年前交雑して作った種というのが有力な仮説というだけのことだ。その上、他の種が各々独立して似た形態に進化した可能性もある。従って韓国のものが日本に行ったのか、でなければ両国で各々誕生したのか生半可に結論を出す段階ではないのだ。

最近、漢拏山野生王桜の誕生起源を明らかにした注目すべき研究が出てきた。チョ・ミョンスク成均館大生命科学科博士課程生とキム・スンチョル教授は昨年11月、権威ある<米国植物学会誌>にのせられた論文で済州王桜がエドヒガン桜を母系にして桜または山桜を父系とする自然雑種で誕生したことを核遺伝子と葉緑体分析を通じて明らかにした。これで済州の王桜が日本からきた可能性は少なくなった。また、まだ断定する訳には行かないが済州の王桜が日本に渡った可能性もあると主張した。

現在進行中の漢拏山王桜の父系は正確にどんな種なのか、また、日本王桜の親種はどこで始まったのか明らかになれば原産地論争は新しい段階に入る展望だ。

チョ・ホンソプ環境専門記者

キム教授は「我が国の研究者は韓国と日本の王桜が同じか違うかだけに重点を置き、まだ一度も日本王桜の親種を含んだ研究をしなかったことが理解が出来ない」と話す。また、彼は「科学的な糾明と検証は疎かにしたメディアの扇情的な報道ばかりあふれる」と批判した。原産地糾明以前に日本が王桜を世界的な園芸種として開発する間、私たちは何をしたのかというチャン・ジンソン、ソウル大山林科学科教授の指摘も胸に迫る。



この記事は自生説と交配種説を混ぜ合わせたような内容なうえに、前半と後半で論点が変わっている不思議な記事なのですが、記事中の細かな突っ込みは以前も書いているのでpart1とpart2を読んでもらうとして、ここで重要となるのが韓国では1932年の小泉源一の提唱した説が絶対的な根拠として、殆どのソメイヨシノ韓国起源説で言及されているという事です。


現在の科学で最も重要となるのは「再現性」という概念です。
これは要するに、ある人が説を発表したらそれで終りでは無く、その説を元に他の人が同じ実験や研究、検証を行って、それでも「同じ結果が出るかどうか」ということなのですが、どんなに権威がある人でも、この再現性が保障されなければその説は本来一般化しません。


そしてこの小泉源一の説は、以前も書きましたが採取標本の不備やソメイヨシノにはあるオオシマザクラの遺伝的特徴が王桜には無い事などから、その後の検証で否定された説です。
小泉源一の説は再現性が無かった説という事になります。


つまり科学においてはどんなに権威がある人物の説であろうと、その後の検証で再現性が確認されなければ否定されるという事で、これは別に珍しい事ではありません。
そもそも科学と言うのは大半が失敗や間違いの連続です、その中で数多くの再現性の検証にパスし残った物が定説として一般化するわけです。


しかし、彼らのアプローチの方法はこれとは全く異なります。
まず大前提として「日本は我々が文明を教えてやったのだ」という中華思想に根ざした考えが前提として存在し、儒教思想における「起源や元祖の方が偉く優れている」という考え方によって、「日本のものは韓国(中国)から伝わった物で無ければならない」という結論がまず先にあるのです。


そして、その大前提をベースとして考えた場合に、例えば小泉源一の説は「正しい」となるわけです。
だから起源主張をする場合に自生説であろうと交配種説であろうと、かならず彼の学説が絶対的な根拠として引用されるわけです。
(この辺りのロジックは色々とややこしい部分もあるので、いずれまた詳しくやります)


つまり彼らの価値観では、再現性という科学的アプローチに殆ど価値を見出せないのです。
中国が根拠として「桜大鑑」を持ってくるのも、韓国が小泉源一の説を絶対的なものとして扱うのも、基本は同じです。
彼らの価値観の大原則として(小)中華思想儒教思想があり、その前提に合う説かどうか、それが再現性よりもずっと重要視されるわけです。


ですので、我々が現代の科学に基くアプローチとして彼らの説の再現性の問題を指摘したり、現在ソメイヨシノで論争となっているのがエドヒガン系のどの種との交配の結果なのかを指摘しても、彼らはそこにそもそも価値を見出しません。
それは彼らの価値観や思想における大前提とアプローチの仕方そのものが全く違うからです。
なので、何度問題点を指摘しても無意味です。


最後に。
実はこの件が中国で取り沙汰されてから、すぐに中国内から異論が出てきました。
中国人識者が中韓に横行する「起源主張」に呆れ「どんな意味が? サーチナ/livedoor news 2015年3月31日」という記事なのですが、これを読んで「さすが中国人は韓国人と違うな」と思う方もいるかもしれません。


ただし、実はこれと同じように何年か前に、韓国でもたしか済州島の大学教授が「王桜とソメイヨシノは全くの別種なのだから、我々は王桜は王桜で大切にしていこう」という記事を韓国の全国紙に寄稿し掲載された事があります。


が、その意見は韓国内で無視されました。
今でもネット上ではソメイヨシノと王桜は完全に別種であると主張している人は一定数いるのですが、殆どの場合そういった意見は無視されています。


これは中国でも同じなのですが、彼らの世論と言うのは原則的に政府の方針によって簡単に左右されます、非常に扇動されやすいのです。
なので、政府の方針として「こうだ」となると、その方針に反する意見というのは文字通り無かった事にされてしまうので、今回中国で即座に中国人が起源主張に苦言を行いましたが、本文を読んで見るとかなり予防線を張っており腰が引けているため、実際のところは今後どうなるか解りません。
中国の政府の方針次第です。


もしかしたら韓国と同じようにいずれ大々的に起源主張をして「イメージの乗っ取り」を始めるかもしれません、現状では勿論その逆も等しくありえますが、警戒は必要です。
また韓国の場合には、政府の方針というだけでなく、韓国起源説民族主義と非常に密接な関係にあるため、今回引用した最後の記事のハンギョレ新聞のように、親北左派系で政府の方針に否定的なメディアも普通に起源主張をします。


ですので、一概に政府の方針が悪いのだと、そこが変われば全て解決するのだと断定する事もできません。
もっと根が深く彼らの価値観の根底部分と直結した問題なのです。
彼らの中から(小)中華思想儒教思想が消えない限り、この問題はずっと続くでしょう、そして我々の反論は価値観や前提となる思想の違いから彼らに全く通用しません。


ですので、重要となるのは彼らへの反論ではなく、起源主張が行われた第三国に対してどのようにこの問題を説明していくかになるでしょう。
この辺りの対応を見誤ると非常にややこしい事になります。