日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国人の人間関係は一方通行


さて、今回も日本人と韓国人の価値観やあり方の違いとなります。
日本では一般的に、「これをしたら相手がどう思うか」「相手の気持ちになって考える」という事が重要視されるわけですが、それが良い方向に働く事もあれば悪い方向に働く事もあります。
良くも悪くもこれが日本人の価値観やあり方であり、日本人の特徴でもあります。


しかし、当たり前の事ですがこれが他国でも通用するわけではありません。
むしろ「相手の気持ちを考えて行動する」という思考自体の発想が無く、そういった発想は弱さや悪徳と見られる風潮の国もあるわけです。
そしてその典型的な特徴をもつ国が韓国です。


韓国の場合、「相手の気持ちを考える」という思いやりの思考は、例外こそあれ一般的に存在しません。
そして逆に「相手が自分の気持ちを考えて行動しろ」という発想は存在します。
つまり極論を書いてしまえば、韓国人の行動原理の基本は「要求するか」「要求されるか」の二択という事になります。
「お互いに相手の気持ちを考えて」という選択はそもそも選ばれない場合が多いわけです。
要するに人間関係が常に「一方通行」なのです。


それを踏まえたうえで、最近ニコニコニュースで話題になったこちらの記事を


国交50年、日本は慰安婦問題解決を=北朝鮮に対話要求―韓国の朴大統領
時事通信社/ニコニコニュース 2015年1月12日(月)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw1400715
【ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領は12日、年頭の記者会見を行った。朴大統領は日韓首脳会談について「環境をしっかり整え、意味がある、一歩でも前進する会談にすべきだ。日本の姿勢の転換、変化が重要だ」と述べ、従軍慰安婦問題解決のための日本の前向きな姿勢が前提との考えを改めて示した。

 朴大統領は今年、日韓国交正常化50周年を迎えることに触れ「今年が、正しい歴史認識の下、両国が未来に向けて新たな出発をする契機になることを願う」と関係改善に意欲を表明した。一方で、「元慰安婦は高齢で、早期に解決しなければ永久に未解決で残り、日本にとっても重荷になる」と早期解決を要求。日韓の外務省局長級協議を今年も続け、国内世論も国際社会も納得する解決案を導くために努力すると語った。 



最近の日韓関係について詳しくない方のために少し説明しておくと、現在韓国は経済的に非常に逼迫しており、経済副首相が大卒者の就職難について「どれだけ苦しいだろうかと思うと申し訳なくなり、経済政策の総括者として責任を感じる」(中央日報2015年1月9日)と公式声明を発表しているほどです。


これは要するに、中国やインドなどの新興国と韓国との技術格差なくなってきており、「韓国にしかできないこと」がないために韓国製品の売り上げがどんどん落ちてきていること、財閥優遇の途上国型経済の限界、日本企業による知的財産の管理の徹底化などにより、安易に日本の製品をコピーできなくなったことなどの様々な要素が絡んだ結果、外需依存度の非常に高い韓国は国際市場でシェアを失い続け、それが大卒者の就職難へと繋がった結果なわけです。


このような状態である韓国は、要するに日本に助けを求めたいわけです。
そのため韓国政府や韓国メディアがこぞって「政治と経済は別、日本との経済交流を活発に」との主張を一昨年辺りから頻繁に訴えているわけですが、国家間の経済活動で「政治抜き」などありえるわけもなく、韓国のこの態度は全く成果を挙げていません。


こうした状況から、韓国はなんとしても日本との関係改善を図りたいという意図が見えてきます。
要するに首脳会談をしたいのは韓国なわけですが、それを踏まえて朴大統領の演説をもう一度読んでみて下さい。


会談したいのは韓国側にも関わらず、「会談をするならこちらの要求を受け入れろ」という態度です。
日本人の感覚だと非常に不可解です、なぜ会談をしたい差し迫った事情があるにも関わらず、わざわざその障害になるような「要求」をしてくるのでしょうか。


ここに先ほど書いた韓国人の価値観が関わってきます。
一般的な韓国人にとって、相手の事情を考慮したり「これをしたら相手がこう考える」という発想自体が存在しないうえに、以前書いたように協調が実質妥協と同じ意味であり、そのうえ妥協というのが自らの落ち度を認め敗北宣言するのと同等なため、このような状況でも高圧的に「相手に要求する」という発想になるわけです。


ここで日本人的な発想だと、そんな事をしてしまえば相手は不快に思い余計に会談に消極的になると考えるわけですが、それは「相手がどう思うか」を考慮するからであり、韓国人にはその発想自体が無いので、朴大統領の演説のようになるわけです。


この発想は当然朴大統領だけのものではなく、他にもいくつも事例があります。
次にこちらの記事を


対馬返還運動団体が対馬訪問、日本側ピリピリ
朝鮮日報 2014/12/01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/01/2014120100768.html(リンク切れ)
http://megalodon.jp/2014-1201-1620-25/www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/01/2014120100768.htmlウェブ魚拓
対馬返還運動を展開する韓国忠清北道槐山郡の市民団体「対馬奪還本部」が曲折の末、先月27日から29日まで2泊3日の日程で、日本の長崎県対馬を訪問した。

 同本部は「日本が強引に占領した対馬の返還運動を行う上で、メンバーの理解を高めるため、現地を訪問した」と説明した。

 しかし、一行は日本入国からつまずいた。27日に釜山港から対馬比田勝港に到着したが、上陸許可が下りるまで約4時間半もかかった。日本側はメンバーの荷物検査やボディーチェックだけでなく、靴の中まで徹底して検査するなど敏感な反応を見せた。

 対馬奪還本部は日本の右翼団体による反発が予想されるとの情報を知りながらも現地入りし、日本の政府やメディアも敏感に反応した。

 上陸が認められた瞬間、フジテレビや読売新聞などが一行にインタビューを求めるなど高い関心を示した。日本側の私服警官が一行を保護し、突発事態に備え、距離を置いて一行に同行した。

 韓国総領事館も領事が直接一行と会い、安全を確認するなど、韓日双方とも緊張感を隠せなかった。

 対馬奪還本部関係者は「今回の現地訪問に続き、対馬大韓民国の領土だという広報活動を定期的な学術大会とも連携して展開する。子孫に対馬を引き継ぐ役割をより積極的に果たしていきたい」としたほか、一部の史跡で誤った記述の修正を対馬市に求めたところ、市関係者が誤りを認め、修正を約束したことも明らかにした。

 対馬奪還本部は2012年10月10日に発足式を行い、対馬返還運動を展開している。

 日本は1945年7月のポツダム宣言対馬が韓国領であることを認めた。その後、李承晩(イ・スンマン)初代大統領が就任後の48年8月18日に記者会見を開き、対馬を韓国に返還するよう日本政府に強く要求した。

 対馬では先月24日、韓国人5人が梅林寺所蔵の統一新羅時代の誕生仏(高さ10.6センチメートル)1体を盗み、日本の警察に逮捕された。

 これに先立ち、2012年10月には対馬の海神神社と観音寺で統一新羅、高麗末の時代に製作された仏像2体を韓国人窃盗団が盗み出し、韓国に持ち帰ったことから、韓日の外交摩擦に発展した。


当たり前の事ですが、こんな事をすれば当然友好から遠ざかるわけですし、日本人から見ればこれは明確に反日活動です。そのうえこんな事をすれば日本人的発想から「係わり合いになりたくない」と感じるのが普通です。
しかし韓国人から見て、これは反日活動でもなければ友好を阻害する活動でもありません。


以前書いたように、韓国人にとってこれは「正しい事をしているだけ」なので反日活動ではないうえに、こういった活動を行った場合、日本人がそれを見てどう思いどう感じるのか、そもそもその発想が無いのです。
ですから、韓国人にとってこれは正しい事をしただけであり、その結果日本側から批判されても「なぜ批判されるのか」が多くの場合解らず、むしろ「日本だって○○しているじゃないか」と相対化しようとするわけです。


また、少々古いですがこちらの事例も同じです。


韓国初の宇宙飛行士 李ソヨン、科学実験を本格開始
聯合ニュース(韓国語) 2008/04/12
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2008/04/12/0200000000AKR20080412000700006.HTML(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20080413150154/http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2008/04/12/0200000000AKR20080412000700006.HTML(ウェブアーカイブ
 ~独島微生物実験も「純正科学」研究次元で実施
   ~12日は韓定食で「宇宙の日」晩餐

韓国初の宇宙飛行士である李ソヨン(29) さんが11日午前(以下韓国時刻)、国際宇宙ステーション(ISS)に無事に搭乗し、科学実験任務に本格突入した。

11日午前0時41分にソユーズ宇宙船からISSに移動した李さんは、歓迎式と地上インタビューなどを終えた後、植物成長実験装置とショウジョウバエ実験装置をISSの壁面に設置し、夕食後には微生物培養機を設置して実験を始めた。

李さんは11日午前10時30分から午後7時20分まで睡眠を取り、宇宙船打ち上げと2日間の飛行蓄積した疲れを解く予定だ。
ISSで使用されるグリニッジ標準時では11日午前1時30分から10時20分まで眠ることになる。

起床後には植物成長実験とショウジョウバエ実験に続いて、宇宙での細胞培養と宇宙飛行士の顔の変化、極限大気現象観測実験、金属有機多孔性物質の結晶成長実験を新たに始めるなど、本格的な科学実験に入る。

11日に李さんがISS内に設置した微生物培養機には、独島で発見された微生物の「Donghaeanadokdonensis」(※)と、キムチ乳酸菌「Leuconostoc citreum」、軟骨細胞、造血幹細胞など6種が入っており、地球帰還後に宇宙環境露出がDNAなどに及ぼした影響を分析する予定だ。
宇宙船打ち上げ前、今回の任務に「Donghaeana dokdonensis」が含まれていることに対して、ISS建設参加国である日本が「政治的意図があるのではないか」という疑惑を提起したとされるが、政府は純粋科学的任務であることを強調して科学実験を遂行することにしたとされる。

李さんはまた午後11時50分から10分間、宇宙飛行士開発事業主管放送局であるSBSのラジオ宇宙生放送を通じて、国民代表2人と直接対話を交わす予定だ。
(後略)
※Donghae(トンヘ)=東海=日本海 Dokdo(ドクト)=独島=竹島



少々古い記事ですが、2008年にロシアのロケット打ち上げに韓国の代表となる宇宙飛行士が便乗させてもらい、国際宇宙ステーションにゲストとして乗船しました。
が、そこで韓国は、竹島問題と日本海呼称問題の名称をつけた微生物を持ち込んで、こんなパフォーマンスを行ったわけです。
当然国際問題です。


日本が抗議するのは当たり前にしても、他のISS参加国から見ても日本と韓国の政治的な問題をISS内でアピールするのは迷惑行為以外の何物でもありません。
他の国にとって、それは全く関係ないことなのですから当たり前です。


しかし、韓国人にとって「その結果相手がどう思いどう感じるか」は全く重要ではないどころか考慮すらされず、そのうえ「自分がどう思いどう感じるか」が重要であるため、日本どころか他の国の事情や考えすらどうでも良いのです。
だから日本から抗議されても「純粋科学的任務である」と主張すればそれで済むと思うわけです。


このように、日本人と韓国人では結論に行き着くための発想のプロセスそのものが全く違います。
ですから、日本人的発想で「韓国人の立場になって考えれば、韓国人もこちらの立場を理解してくれるはずだ」という考えは通じません。
韓国人からしてみれば、そういった発想は「日本人が韓国の正しさを理解した」としか取られないわけです。
ですから余計に要求が増えるのです。


また、これは別に日本と韓国との間だけで起きる事ではありません。
たとえば去年こんな事がありました。


韓国空軍の中国エアショー参加に米国が「待った」
朝鮮日報 2014/10/09
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/10/09/2014100900756.html(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20141009093425/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/10/09/2014100900756.html(ウェブアーカイブ
来月に中国・広東省の珠海で開催されるエアショーへの参加に向けて準備を進めてきた韓国空軍の特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」に対し、米国が「訓練機のT50に使用されている技術が中国に流出する恐れがある」として韓国に参加の見合わせを求めていることが分かった。ブラックイーグルスは韓国製の超音速訓練機T50により構成されている。このT50は韓国航空宇宙産業(KAI)が製造した訓練機だが、米ロッキードマーチン社から技術支援を受けているため、輸出するには米国の承認が必要となる上、敵性国に向けて飛行する場合は米国の了解を得なければならない。

 韓国政府筋は8日「空軍特殊飛行チームのブラックイーグルスは来月中国で開催される珠海エアショーに参加するため、かなり前から準備を進めてきた。ところが最近になって米国がブラックイーグルスの参加に待ったをかけてきた」と明らかにした。ブラックイーグルスによる今回のエアショー参加は韓中両国の軍事交流強化を目的に進められたものであり、今年7月に行われた第4回韓中国防戦略対話で合意したものだ。この戦略対話には韓国国防部(省に相当)の白承周(ペク・スンジュ)次官と中国人民解放軍の王冠中・副総参謀長が出席していた。米国はブラックイーグルスが中国に滞在する間に、T50の技術や部品が中国側に流出する恐れがあるとして懸念を伝えてきたという。

 これに対し、韓国国内からは「今回は武器輸出ではなくデモンストレーション飛行であるため、米国の反応は神経質すぎる」との指摘が出ている。ある韓国軍関係者は「韓米協議を通じてしっかりと解決できると思う。ブラックイーグルスは今もエアショーへの参加を前提に準備を進めている」と述べた。今回のエアショーは広東省の珠海で2年に1回開催される中国の代表的なエアショーで、これまでも最新型の無人機や攻撃用ヘリなど、さまざまな新兵器の初公開が行われてきた。世界各国の企業がこのエアショーに参加しているが、米国と欧州の防衛関連企業は参加していない。



当たり前の事ですが、こんな事をすればアメリカから見て裏切り以外の何物でもありません。
しかも韓国は、過去何度もアメリカから韓国の中国接近に警告が出されていたにも関わらず、それでもこんな事をしてしまったわけです。


これも今まで書いてきたことと同じです。
韓国人にとっては「韓国人の事情」が全てです、立場の異なる他者の事情というのは、そもそも考慮する発想そのものがありません、「要求するか」「要求されるか」ただそれだけです。
これも「韓国人は相手の事情が理解できない」という事がよく解る事例です。


また、これに関係した事なのですが、去年日経の鈴置高史氏が面白い記事を書いていました。
「米国の怒り」を日本のメディアで知った韓国人日経ビジネス 2014年3月13日)という記事なのですが、この中で「アメリカが韓国に不信感を懐き怒りを感じている」という事を、鈴置氏の記事で始めて知って衝撃を受けた韓国人が多かったというのです。


鈴置氏は、その原因として韓国メディアが様々な思惑や事情から実態を伝えないからと結論つけているのですが、私はそれ以上に今まで書いてきた事情が関係していると考えます。


そもそもメディアが伝えなくとも、「自らの言動の結果相手がどんな反応をするか」という発想が元々あれば、韓国の政府や企業などの親中反米の動きはこの鈴置氏の記事の出る前から誰の目から見ても明らかだったのですから、「その行動をアメリカがどう感じどう思うか」はメディアが反応を伝えなくとも普通気付くはずです。


少なくとも、韓国関連の行動を追っている人々、たとえば鈴置氏から見ればそれは明白でした。
しかし韓国人にはその発想が無かったからこそ、鈴置氏の具体的な指摘で「やっと気付いて」驚いたわけです。


このように、韓国人にとって相手の考えや事情というのは自らの言動に一切反映されませんし、そもそもその発想自体ありません。
そしてここから更に重要なことを書きます。


こういった背景から、韓国人にこちらの考えや事情などを伝えても、多くの場合意味がありません。
韓国人の人間関係は常に一方通行である以上、こちらの事情をどんなに詳しく伝えても、またこちらがどんなに韓国側の事情を汲んでも、韓国人にとって韓国人の事情がすべてである以上、それは全く考慮されないのです。
もっと極論を書けば、今ここで書いている事をそのまま韓国人に伝えたとしても、韓国人には意味がありません。
返って来るのは「韓国人の事情」だけです。


ではどうすればいいのか、実は答えは非常に簡単です。
こちらの事情や考えを考慮しこちらが思索した「結果」のみを簡潔に伝えれば良いのです。
鈴置氏の記事を見ても、韓国人が反応しているのは恐らく「アメリカが怒った」という結果だけです。
韓国人がこういった価値観を持つ以上、こうするしかないとも言えますが。


「相手の身になって考える」「相手の気持ちを察する」これは日本人として非常に重要なことではありますが、社会的背景や価値観が全く違う韓国人にその発想で接すれば、それは多くの場合トラブルを呼び込むだけなのです。
大半の韓国人には日本人と同じ価値観や発想は無く、韓国の社会では「一方通行が当たり前」なのですから。